小テスト解説 1.以下の10進数、2進数、16進数を、10進数、2進数、 16進数に変換せよ。但し、16進数は1-9の後はA, B, C, D, E, Fと続けて繰り上がる記数法とする。 146 (10進)= 10010010 (2進)= 92 221 (10進)= 11011101 (2進)= DD 46 (10進)= 101110 (2進)= 2E (16進) (16進) (16進) 1001(2進)=9(16進)、0010(2進)=2(16進) 1101(2進)=D(16進) 10(2進)=2(16進)、1110(2進)=E(16進) 146÷2=73・・・0 73÷2=36・・・1 36÷2=18・・・0 18÷2= 9・・・0 9÷2= 4・・・1 4÷2= 2・・・0 2÷2= 1・・・0 10010010 146÷16= 9・・・2 221÷16=13・・・13 D・・・D 小テスト解説 10進数113を8ビット固定長の2進数で表せ、また、 -113を1の補数表現、2の補数表現で表せ。 113 = 64 + 32 + 16 + 1 1の補数表現 2の補数表現 10進 91 =2進 01110001 10進 -113 =2進 10001110 10進 -113 =2進 10001111 小テスト解説 CDの規格をサンプリング周波数44.1kHz、2ch、 ダイナミックレンジ16 bit、録音時間74分間とする。 データ容量をbitおよびbyteで答え 44,100×16×2×74×60=6,265,728,000 bit 6,265,728,000÷8=783,216,000 byte 小テスト解説 VGA(640×480)でRGB各8bit階調とする。1画面の データ容量をbitとbyteで答えよ。また、1秒間に30コマ の動画の場合、この画像5分間のデータは何 kbyte になるか。(15) 8 x 3 x 640 x 480 = 7,372,800 bit = 921,600 byte = 900 x 210 byte = 900 kbyte 900 kbyte ×30×5×60 = 8,100,000 kbyte 小テスト解説 符号語集合体(011000, 101111, 110222)が ある。最小符号語間距離dminはいくらか。また、 符 号 語 111001 は 、 ど の 符 号 に 訂 正 さ れ る か。 最小符号語間距離dmin = 5 111001 → 011000 dmin=2 ○ 101111 dmin=3 110222 dmin=4 小テスト解説 x y NOT y x OR y 0 0 1 1 0 1 0 1 1 0 1 0 0 1 1 1 (NOT y) OR (x OR y) 1 1 1 1 授業展開#6 コンピュータの構造1 (構成と規格、外部記憶装置) コンピュータの構成 本体 ディスプレイ キーボード マウス プリンタ コンピュータの基本要素 ① ② ③ 処理装置:CPU(演算・制御・レジスタ) 記憶装置:メモリ 入出力装置(I/O装置) 入力装置:キーボード、マウスなど 出力装置:ディスプレイ、プリンタなど 本体の中身 CPU(Central Processing Unit)(中央処理装 置) メインメモリ(主記憶) バス(通信線: bus) CPU バス メモリ CPUの機能 記憶装置:メインメモリより高速。レジスタ 演算装置:計算・判断をおこなう。ALU 制御装置:各装置に指示をする基本動作を管理。CU クロック:CPUの動作基準となる時間の単位。 CPUの処理する各命令は、この1クロックの 整数倍の処理時間で必ず実行される。 1GHz(10億/秒)。 クロックシグナル CPU レジスタ 特殊レジスタ 特別の目的で用いる。 プログラムカウンタ(PC) 一連の命令において、次に実行すべき 命令のメモリアドレスを記憶 汎用レジスタ 一時的なデータの記憶に用いる。 CPUの構造 メインメモリ CPU 命令キャッシュ プログラム領域 命令フェッチユニット よく使用される命令 命令キャッシュのアドレス を指定して、命令を取り出す 命令デコーダ 命令を解読する 演算ユニット 演算処理 データ領域 データキャッシュ レジスタ群 CPUの命令実行サイクル ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ 命令FET(Fetch):命令を取り出す DEC(Decode):取り込まれた命令を変換 ADR(Address):オペランドのアドレスを指定 オペランドFET:オペランドデータを取り出す EXE(Execute):演算処理 WRB(Write back):演算結果をデータキャッシュ もしくはレジスタに書き込む。 命令1つを処理するのに6クロックかかる。 オペランド:コンピュータプログラミングにおいて、演算の対象となる値や変数のこと 処理速度 MIPS 1MIPSは1秒間に100万回の命令処理能力がある ことを示す。実際のアプリケーションを使った実用的 な性能指標として SPECint などのベンチマークが 標準化され、MIPS値はほとんど使われなくなった。 FLOPS 1MFLOPSは1秒間に100万回の浮動小数点演算 ができることを示す。富士通では2010年までに 3PFLOPSを超えるスパコンの開発を目指している。 ペタ(P):1015を表す接頭辞 処理速度の例 CPU の MIPS 値(クロックMHz) MIPS Intel 社 0.4 8086(5) 0.6 80186(8) 1.0 Motorora 社 16ビット 68000 1.5 80286(8) 4.0 80386(16) 4.5 V60 68020(33) V70 80386(33) 9.0 32ビット 68030(33) 10 V80 13.5 17 16ビット 68010 6.6 8.0 NEC 社 68040(33) 80486(25) 32ビット SPEC Standard Performance Evaluation Corporation(標準性能評価法人) SPECint:整数演算の性能を評価 SPECfp:浮動小数点数演算の性能を評価 コンピュータのハードウェアやソフトウェアの 処理速度を計測する試験をベンチマークと言 う。試験用に作成されたソフトウェアを実行し、 処理の完了までにかかる時間を計測すること で、製品間の比較を行なう。 メモリ メインメモリ :プログラムやデータを格納する。 速い。電源を切ると内容は消滅。 ハードディスク:プログラムやデータを格納する。 遅い。電源を切っても内容は保存。 キャッシュメモリ:高速なメモリ。 メインメモリとCPUを橋渡しする。 仮想記憶 :メインメモリが不足するときに ハードディスクをメインメモリの ように使用。 メモリ Access Memory 電源を切ると内容が消える(揮発性)。書き込 み可能。 ROM:Read Only Memory: あらかじめ情報が書き込まれている。電源を 切っても情報は消えない(不揮発性)。 書き込みはできない。 RAM:Random RAMの分類 DRAM:Dynamic RAM 1セル~トランジスタ(1)+コンデンサ(1) 回路が単純で安価、大容量化容易 リフレッシュ(コンデンサへの電荷の供給)が必要 PCのメインメモリー用 SRAM:Static RAM 1セル~トランジスタ(4~6) リフレッシュ不要、高速 高集積困難、高価 キャッシュメモリー用 DRAMの分類 非同期DRAM(旧製品) 同期DRAM(SDRAM):外部バスインター フェースが一定周期のクロック信号に同期し て動作するよう改良されたDRAM 。 SDRAM ~133Mbps DDR 200~400Mbps DDR2 400~800Mbps DDR3 800~1667Mbps(検討中) メモリ CPU (レジスタ) 一次キャッシュ メインメモリ 二次キャッシュメモリ ハードディスク (仮想メモリ) ROM ペンティアム3以降は、2次キャッシュまで 含めてCPUチップの中に入っている。 外部記録装置 FD、MO、CD-R DVD バス データバス:データの通り道 幅:信号線の数、8、16、32ビット データ転送速度=バス幅×クロック周波数 例:16ビット×10MHz=160×106ビット/秒 =20×106B/秒 LANやUSBなどの表示:8Mbps、10Mbpsなど アドレスバス:CPUがメモリ番地を指定するためのバス このサイズにより制御できるメモリーサイズが変化する。 16ビット:216=64kB 24ビット:224=16MB(80286) 32ビット:232=4GB(80386以降) 仕様の例 CPU CPU インテル(R) Core(TM) 2 Duo プロセッ サー T7250 (2GHz)*47(拡張版 Intel SpeedStep(R) テクノロジー搭載*3) キャッシュ 1 インストラクション用32KB×2/デー メモリ 次 タ用32KB×2 2 2,048KB 次 バスク ロック システムバス メモリバス チップセット インテル(R) Celeron(R) プ ロセッサー 530 (1.73GHz) インストラクション用 32KB/データ用32KB 1,024KB 800MHz 533MHz 667MHz ATI Radeon(TM) Xpress 1250/SB600 メインメモ 標準容量/ リ*7 最大容量 スロット数 1GB*8(DDR2 SDRAM/On Board 512MB+SO-DIMM 512MB、デュアルチャネル対応、PC2-5300対応)/4GB 2スロット[空き1] 補助記憶装置 FD:2D、2DD、2HD、8インチ、5インチ、3.5インチ HDD:数MB~100GB、5400、7200回転/分 CD-ROM:640MB CD-R、CD-RW DVD(Digital Versatile Disc):4.7GB(片面1層 の場合) DVD-ROM:読み出しのみ DVD-R:1回のみ書き込み可能 DVD-RAM、DVD-RW、DVD+RW:複数書き込 み可能 MO(Magnetic Optical):128MB、230MB、640 MB、1.3GB、2.3GB インタフェース シリアルインタフェース データを1ビットずつ送るインタフェース RS-232C:モデムなど IEEE1394:マルチメディア IrDA:赤外通信 USB:キーボード、マウスなど パラレルインタフェース 一度に8ビット同時に送るインタフェース SCSI(スカジー):HDD、CD-ROM IDE:内蔵HDD セントロニクス:プリンタ 演習 コンピュータの基本要素を示せ。 CPUの2つの機能を示せ。 バス幅32ビット、クロック数800MHzの時の 転送速度はいくらか。 音楽用CDの記録容量は640MBである。転 送速度150kB/秒の場合録音時間は何分 間か。
© Copyright 2024 ExpyDoc