Precursor activity in bright long BATSE γ-Ray Bursts D. Lazzati, 2004, astro-ph/0411753 2004/12/08 Plasma seminar 1. Introduction GRBのモデルでは、GRB に thermal spectrum を持つ precursor があると予想されている。 1. Fireball がoptically thick な状態から optically thin な状 態に遷移することに伴うもの(Paczynski 1986; Lyutikov & Balndford 2004等) 2. Jet と progenitor star との interaction (MacFadyen & Lazzati 2002; Waxman & Meszaros 2003) 過去の precursor に関する研究 1. Koshut et al. (1995): ピークがGRB全体のピークより低く、 main GRB の active phase よりも長い quiescence の時期 が続くもの→BATSE GRBの3%が持つとされた 2. 低エネルギーでは検出されるが、高エネルギー側では検 出されず main event の trigger とされるもの: GRB900126 (GINGA; Murakami et al. 1991), GRB030329 (HETE2; Vanderspek et al. 2004), GRB011121; Piro et al. in preparation) GRB900126はthermal spectrum を持って いたが、他の2つは power-law spectrum だった。 この論文では long GRB の中で、1)GRB trigger よりも先に観 測されて、main event よりも弱い、2)GRB trigger の前に弱く なる、という条件で調べてみる。 BATSE には4つのエネルギー領域の検出器があり、超低 分散スペクトルが取れる。Faintなものでは upper limit し か決まらないチャンネルもあるが、そのデータも使って fitting を試みた。 3. Results GRB trigger から200秒前までを調べて、133個のサンプル から21個のGRBがprecursorを持つ(全部で33個のevents)。 少なくとも20%のGRBがprecursorを持つ! (非常に明るいprecursorやdelayの非常に短いものは今回 の調べ方ではひっかからない。暗すぎるものも。) Precursor から GRB trigger までの delay の頻度分布(赤で塗りつ ぶした部分)。短いものほど多い(15秒以下のものが少ないのは 多分調べ方のせい)が、平均して数十秒のorderである。 Precursorのmain GRBに対するカウントの比。数%程度のエ ネルギーになっている。PrecursorのphotonはGRBのものより beamingの効果が小さいなら、precursorはよりenergeticと考え られる。 Precursorとmain eventのsoftness ratio(最も低エネルギー側と2 番目に低エネルギー側のチャンネルのカウントの比)。ほとんど precursorの方がsoftであると言える。通常GRBでは時間と共に softになっていくため、main eventとは違うoriginであることを示唆。 Precursorの長さとdelay timeの図。 Precursor delayと GRB duration の関係(左図)。Precursor delay とGRBのvariability time scale の 関係(下図) どちらもほぼ無関係のよう だ。 Precursor durationとGRB duration の関係(左図)。 Precursor durationとGRB variability time scale(下図)。 少しは相関がある!? 5. discussion 1. Delay が長かった!(典型的には数十秒。200秒という のもあり。) 2. スペクトルがpower-lawのものが多かった。(31個の precursorのうち、blackbodyでfitできたもの2個、powerlawでfitできたもの14個。) 1.に関して Precursorが中心のcompact objectからのfireball initial releaseと何らかの関係があるなら、main GRBのγ線が Lorentz factor Γγにあるfireballから半径Rγのところで出ると すると、delayは R t 2c2 となる。典型的なinternal shock parameterでは1/10秒のorder! Variabilityのtime scaleはcurvature time scaleと関連付けら れて tvar tcurv R 2c 2 t となる(Fenimore et al. 1996)。図7と正反対! a. Curvature time scale が当てはめられない? b. Precursor が jet より前に作られる? a.ではfragmented fireball(Dar & De Rujula 2004等)、 continuous fireballのlocalized spots(Lyutikov & Blandford 2004), fragmented interstellar mediumへのexternal shock(Dermer et al. 1999)を考えると解決できるかも? b.なら、binary merger scenarioでのfirst interactionで説明がつく か?Hypernova scenarioではjetが出てくる前の、non-thermal spectrumを持つprecursorは考えにくい(optically thin environment でなければならない)。あるいはjetは最初radiative ではなくGRB emissionを出せない?(何故?) 2.について これまでのどんなモデルでも、precursorはthermal spectrumをも つはず。しかし今回の結果では多くはnon-thermalで、これまでで よく調べられているprecursorでもnon-thermalだった(GRB011121; Piro et al. in preparation; GRB030329; Vanderspek et al. 2004)。
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