アラレガコについて

海洋生物資源学フィールド演習
課題研究
九頭竜川の魚類と生態
6班
氏名・氏名・○氏名・氏名
先輩たちの調査例を紹介します。
1年生に見せるけどいいかい? という、要請に、
いいっすよ!と快く承諾していただきました。
(授業に利用するため、改変することも了解済み。)
テーマを選んだ動機
・メンバー全員、魚が好き
・身近な川にはどんな魚がいる?
・どんな状態で生息している?
身近な川それは九頭竜川
九頭竜川(一級河川)
延長
116km
水源の標高
717m
平均流量
86.4m³/s
流域面積
2930km²
水源
油坂峠
河口
日本海
調査内容
• アラレガコについて
講演会やウィキペディアなどのインターネットで調査
• 九頭竜川の汽水魚
福井県立内水面総合センターでの聞き込み、インターネットでの調査
• アカザについて
インターネットで調査
• サクラマスについて
宮台コメント
ネットで調べるのは、計画立案段階の作業
インターネットで調査
• 九頭竜川の生物調査
実際に九頭竜川へ行き、釣り班と網班に分かれての生物調査
なので、以下のように修正してみました。
調査内容
• 九頭竜川の汽水魚
宮台コメント
汽水域に注目した理由は?
聞きたかった疑問点は?
福井県立内水面総合センターでの聞き取り調査
• 九頭竜川の生物調査
実際に九頭竜川へ行き、網班と釣り班に分かれての生物調査
宮台コメント
網班と釣り班の2つを組んだ理由は?
どんな魚が採れると予測したか?
• 九頭竜川の汽水魚
福井県立内水面総合センターでの聞き取り調査
~九頭竜川の汽水魚~
・下流域では海水の濃度が上昇
・その濃度に応じて、様々な魚が生息
九頭竜川の汽水魚
汽水域とは:
宮台コメント
塩濃度がどれくらいを汽水域というのかな?
◎海水域に生息し、汽水域にも侵入
偶来魚
◎幼魚時期のみ汽水域で生活
両側回遊魚
◎汽水域が主たる生息地
周縁魚
<海水濃度の高い所に棲む魚>
・偶来魚
・海域から3km以内
クサフグ
コノシロ
シラウオ
<海水濃度の高い所に棲む魚>
科名
アカエイ
コノシロ
シラウオ
カタクチイワシ
サヨリ
ニベ
キス
メジナ
タイ
アジ
ヒイラギ
ギンポ
ウミタナゴ
カワハギ
フグ
カサゴ
アイナメ
コチ
ヒラメ
カレイ
20科
魚種名
アカエイ
コノシロ
シラウオ
20科23種
カタクチイワシ
サヨリ、クルメサヨリ
シログチ
シロギス
メジナ
イシダイ、クロダイ、マダイ
マアジ
ヒイラギ
ギンポ
ウミタナゴ
カワハギ
クサフグ
クロイソ
アイナメ
コチ
ヒラメ
イシガレイ
23 種
宮台コメント
表の字が小さすぎて、
分かんないヨ。
<海水濃度の低い所に侵入する魚>
海域から10km以内の下流域(汽水域)
科名
(3科)
魚種名
(3種)
ニシン
サッパ
ボラ
メナダ
ハゼ
アベハゼ
<完全な淡水域まで侵入する魚>
宮台コメント
字が多すぎてすぐには頭に入らない。
・下の図を見てもらうと分かるように4科6種の魚が
いる。これらの魚は、大きな塩分濃度の変化に対応
できる。そして、一年中このような淡水域にいるので
はなく、汽水域とを往復している。主に、餌を求めて
移動している。
科名
魚種名(海域から18km)
科名
魚種名(海域から30km)
カレイ
ナマガレイ
ボラ
ボラ
アシシロハゼ
ズズキ
スズキ
ミミズハゼ
4 科
ハゼ
マハゼ
6 種
で、直してみました。
<完全な淡水域まで侵入する魚>
大きな塩分濃度の変化に対応
淡水域と汽水域とを往復(餌を求めて移動)
海域から18km
海域から30km
科名
魚種名
科名
魚種名
カレイ
ナマガレイ
ボラ
ボラ
アシシロハゼ
ズズキ
スズキ
ハゼ
ミミズハゼ
マハゼ
聞き取り調査のまとめ
汽水域に注目した理由
聞きたかった疑問点
に、答を得られたかな?
網
班
場所
春日神社付近の川沿い
内水面総合センター付近
時刻 4時半頃
天気 晴れ
水深、流速、水温、
ゲットだぜ(^ω^)!
捕獲できた円口類
カワヤツメ(ヤツメウナギ科)
・20cm(捕獲した個体)
・30cmぐらいの石の下にて捕獲
・ほかの魚に吸いつき、吸血する。
網班のゆかいな仲間たち
左から竹田、梅谷、大河内
捕獲できた真骨魚類
オオヨシノボリ(ハゼ科)
・7 cm(捕獲した個体)
・30 cmぐらいの石の下にて捕獲
・ヨシノボリの仲間の中としては大きい!
11cmを超えるものもいる。
何個体捕れた?数値が大事。
ハゼ科の仲間(おそらくチチブ)
・12cm(捕獲した個体)
・流れの緩い川岸
ウグイ(コイ科)
・7cm(捕獲した個体)
・水面付近で泳いでいたのを捕獲
・鵜が好んで食べることからウグイ
捕獲できた甲殻類
ヌマエビ(ヌマエビ科)
・2cm(捕獲した個体)
・流れの緩い川岸
・水草の物陰に潜んでいる。
網 班
まとめ
宮台コメント
予測どおりだったかな?
釣り班
場所: 九頭竜川福松大橋下流1km地点
日時: 2010年7月10日午後四時から 何時まで?
気温: けっこう暑い。
計ろうよ
水温: けっこう冷たい。
天気: 快晴
川の様子: 穏やか、水も濁っていない。
釣り班でGETしたもの
ウグイ
チチブ
ヨシノボリ
カワヨシノボリ
アカザ
GETしました!
浦 竜太(19)
まとめ
(聞き取り調査:汽水域)
• 今回、九頭竜川の生物・生態について調査してみて、日ごろか
ら目にしている川の知識を深めることができた。
• 今回の調査の結果から、川の魚だと思われていたものも、一生
のうちに海と川を行き来しているものが多くいることが分かった。
そして、海という環境が成長する過程において必要不可欠なも
のだと気付くことができた。
• それとは逆に、海水魚にとっても川は、成長するにあたって大切
な存在であるということにも気付いた。
• 海と川の両方があってこそ、生物は生活できるのだと知った。
字数が多すぎて、(xx)!
添削してみました。
まとめと感想
(聞き取り調査:汽水域)
• 川の魚だと思っていた魚も、海と川を往来
河川魚に生息する魚にとっても、海は必要不可欠
• 海水魚にとっても、川が成長にとって大切
• 海と川の両方があってこそ、魚は生活できる
ここから新しい疑問が沸いてくる、でしょ
まとめ
(捕獲調査)
• 網班は流れの弱いところ
• 釣り班は流れの強いところ
の魚をゲットすると考えていたが、
結果は同じような魚が捕れた。
これが仮説!
調査目的欄
に書く。
ゲットした魚の生息場所は、
流れの強さに関係しない。
両者をまとめて表にしたら比較しやすい。
参考資料
• ウィキペディア(インターネット)
• Yahoo画像
• 「九頭竜川の純淡水魚」(資料)
• 「九頭竜川水系の魚」(資料)
• 「アラレガコ」(講義)
ここから先は、計画立案段階での前調べ
普通に生息している魚類に注目したほうが、調査結果との
照合をしやすかったのではないかな。
けれど、実際に捕獲できたアカザについての情報は役に立ったはず。
サクラマスの生態
• サクラマスは、北海道、東北地方、本州日本
海側に分布します。
• 基本的には、海に下って回遊し30-70 cmに成
長、産卵時に川を遡上する降海型の魚であ
るが、一生を淡水で過ごす河川残留型(陸封
型)もいる。4月から6月頃に遡上し9月から10
月頃産卵をする。
サクラマスの種類
-ヤマメ系サクラマス-
-アマゴ系サクラマス-
• 北海道全域、太平洋側で
は神奈川県より東、日本海
側は山口県より北、
そして九州中央部などの各
河川や各湖にと、日本中幅
広く生息しています。
【河川残留型のヤマメ】【降
海型のサクラマス】【湖沼型
のサクラマス】の事。
• 西日本に分布する【河川残
留型のアマゴ】と【降海型の
サツキマス】の事。
サクラマスの種類
-ビワマス-
-タイワンマス-
• 琵琶湖特産の湖沼型の事。 • 台湾の大甲渓最上流部、
標高1800mほどに有る七
家灣渓と言う川に生息。
世界で一番南に自然分布
するサケ科魚類。絶滅が心
配されています。
サクラマスが食べるもの
• 河川遡上後も餌を食べ河川では、河畔林か
らの落下昆虫や流下する水生昆虫を主な餌
とするが、底性生物やプランクトンも餌として
いる。海洋では、顕著な魚食性を示しイカナ
ゴやイワシなどの小魚やプランクトンを補食し
ているが、種苗放流されたシロザケの稚魚は
重要な餌となっている。
サクラマスの放流
• 九頭竜川のサクラマスは以前に比べて、その
絶対数が減少していると考えられます。九頭
竜川ではサクラマス・アンリミテッドという団体
が1994年~2006年までの13年間で30万
匹を越える数のサクラマスの稚魚・幼魚を放
流している。
アカザ
アカザの概要①
• 学名:Liobagrus reini
• 分類:ナマズ目アカザ科
• 和名:赤刺(あかざ)
• 和名の由来:胸ビレと背ビレに棘があり、その
棘に刺されると痛いことからつけられたアカ
ザスが訛ってアカザという名前になった。
• 分布:秋田県、宮城県以南の本州と四国、九
州
アカザの概要②
• 全長10cm
• 体色:赤色
• 口ひげ:8本
• 生息場所:水のきれいな川に生息する。特に岩場の
隙間など。
• 食性:主に水生昆虫。
• その他の特徴:ヒレに刺をもち毒腺も持つため刺さ
れると痛む。
• 絶滅危惧II類(VU) に定められている。
九頭竜川のアカザ①
• 調査方法:釣り・網によって採集
• 場所:九頭竜川中流(福松大橋下流域)
• 結果: 一匹を釣りによって採集。
体長:5cm程
餌:ミミズ
採集した地点の石の裏側にはカゲロウという
虫の幼虫が生息していた
→アカザは川底付近にいて流れてくる虫や水生昆虫を餌にして
いきている。
九頭竜川のアカザ②
 アカザはある程度きれいな水と良好な川底の環境を必要と
する。
→九頭竜川は水も川底もきれい
→アカザにとって棲みやすい
 全国的に田で使われる農薬の影響でアカザのエサとなる
水生昆虫が減少している。
→九頭竜川周辺の田では農薬の使用が少ない
→アカザが生きていくのに良好
九頭竜川はアカザにとってとてもいい川!
アラレガコについて
名称
アユカケ(アラレガコ、カマキリ)
学名
分類
Cottus Kazika
アラレガコ
カサゴ目カジカ科
生息地
太平洋側は神奈川県相模川以
南、日本海側は青森県深浦町
津梅川以南
福井県では、九頭竜川中流域に
生息する。
解説
日本固有種で、福井県では九頭
竜川産のものが大型に成育し、
国の天然記念物として、福井~
大野の区域が地域指定された
が、一部漁獲が認められている。
アラレガコについて2
形態
体長は5㎝~30㎝程度、鱗は
無い。体色は灰褐色の地に4
本の暗色横帯で、胸鰭は分
離している。鰓ぶたには、一
対の大きい棘とその下部に三
対の小さい棘を持つ。
名前の 鰓ぶたにある棘に魚
由来 (アユ)をかけるとの伝
承による。
アラレガコの生態
川の中流域の礫底に生息し、九頭竜川産のもの
は全長21~22㎝の個体が最も多い。産卵期は1
~3月で親魚は11月下旬~12月の増水時に、主
に夜間流れの中層を下り、河口付近の海の沿岸
で産卵する。ふ化した仔魚は沿岸海域で浮遊生
活をし、1ヶ月で全長12.5㎜に達し、さらに体長30
~50㎜の稚魚に成育し、4~5月頃川を遡上する。
幼魚期には主に水生昆虫を、体長100㎜を越え
る頃からアユなどの魚を食べるようになる。
参考資料