テクスト意味空間分析法 最終発表 環境情報学部三年 大田裕之 総合政策学部三年 芋川知樹 環境情報学部一年 吉野幸一郎 本研究の目的 ~不登校と登校拒否について~ 不登校と登校拒否の言葉の意味の変遷を、 TextImiを使い検証し、不登校・登校拒否に 帰属する原因・対象を調べる。 不登校と登校拒否のデータ 45 40 35 30 25 不登校 登校拒否 20 15 10 5 20 03 20 01 19 99 19 97 19 95 19 93 19 91 19 89 19 87 0 分析手法 ①データに直接目を通し、考察する。 ②TextImiによるスクリプト分析 ↓ 登校拒否と不登校のデータの出現頻度表や 基礎意味チャンク集計表から、比較する。 不登校の考察 不登校(登校拒否)児が社会的に認知され てくるにつれ、投書数も年々増えていった。 社会復帰や、大学進学するなどの肯定的 な投稿が多かった。 登校拒否の考察 学校・教師への不信など、主な投書は批判的 なもの 登校拒否児童は悪である、というような投書 も・・・ 投書から見るそれぞれの問題 親の問題 → 子供とのコミュニケーション不足 子の問題 → 他者とのコミュニケーション能力に問題? 教育の問題 → 教師の問題(無意識の内に子供を傷つけて いる) →学校の問題(横並びの対応) データの考察 不登校の投書からは、親の目線で投書されて いるものが多かったように感じられた。 そこで、実際にスクリプト分析でどうなのかを 調べてみた。 スクリプト分析による比較 不登校は、登校拒否と比較して息子と娘という 出現語が多かった。他の語に比べて、出現語 頻度は格段に増えている。 登校拒否・・・息子 娘 不登校・・・・・息子 娘 0.22% 0.27% 0.79% 0.54% スクリプト分析から得られる仮説 不登校の記事は登校拒否の記事に比べ、 親からの視点で書かれているものが多い のではないか? ↓ 実際に調べてみると、 登校拒否の投稿者は、親が17.5% 不登校の投稿者は、親が31% なぜ親からの投稿が増えたのか ◆学校へ行かないことが社会悪とみなされなく なってきている ◆学校へ「行かない」のではなく「行けない」子 供達に対する社会的な理解が進んできてい る表れ ◆それらの理解が親に浸透してきている まとめ 登校拒否になったことに絶望する社会 ↓ 不登校になったことを受け止めて、そこか ら社会復帰を目指す社会へ
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