一、「かわりに」(P280) 【比較】 ア、私のかわりに山田さんが会議に出る予定です。

新編日語第三冊
第13課 カード時代
(言葉と表現)
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一、「…かわりに」
1、「体言のかわりに」
(代替)
ほかのものや人の代理として、という意味を表
す。
私の代わりに山田さんが会議に出る予定で
す。
今はゴムの代わりにプラスチックがたくさん使
われている。
ママは熱があるので、今日はパパが代わりに
迎えに行ってあげる。
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2、「活用語連体形+かわりに」
(「AかわりにB」の形で)
①“AしないでBする”の意味で、Aを否定してBを成立さ
せることを表す。 (不………而… …。)
雨が降ったのでテニスの練習をする代わりに、うちで
テレビを見て過ごしました。
今度は船に乗る代わりに、汽車で行こう。
手紙を出しに行くのに、自分で行く代わりに、弟を行
かせた。
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②“Aする代償にBする”“Aするが、しかし同時にBする”の意味
で、性質の大きく異なる——時には正反対の——ABを両方
成立させながら対比的に示す。
(虽然……但是……。 …… 的同时…… 。)
今度転勤してきたこの町は静かで落ち着いている代わりに交
通の便がやや悪い。
(好ましいことの反面、そうでないこともある)
この辺は買い物などに便利な代わりに、ちょっとうるさい。
ジムさんに英語を教えてもらう代わりに、彼に日本語を教えて
あげることにした。
私の部屋は南向きで、夏は暑い代わりに、冬はとても暖か
い。
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(二)「むしろ」「というよりは」「かわりに」
「そのかわりに」の中から適当なものを
選んで(
)に入れなさい。
(1)新しくてきれいなので、病院の待合室(
)ホテル
のロビーだ。
(2)そんなに遅れて行くなら、(
)欠席のほうがいい。
(3)今後危険な仕事は人間の(
)ロボットがするよう
になるだろう。
(4)仲間と一緒でいろいろ揉め事を起こすぐらいなら、
(
)一人旅をするよ。
(5)今日はお蕎麦で我慢してね。(
)土曜日に何かお
いしい物を作りましょう。
(6)色も形も華やかで、文房具売り場(
)おもちゃ売
り場だ。
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答え:
(1)新しくてきれいなので、病院の待合室(というより)
ホテルのロビーだ。
(2)そんなに遅れて行くなら、(むしろ)欠席のほうがい
い。
(3)今後危険な仕事は人間の(代わり)ロボットがするよ
うになるだろう。
(4)仲間と一緒でいろいろ揉め事を起こすぐらいなら、
(むしろ)一人旅をするよ。
(5)今日はお蕎麦で我慢してね。(その代わりに)土曜
日に何かおいしい物を作りましょう。
(6)色も形も華やかで、文房具売り場(というより)おも
ちゃ売り場だ。
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二、「むだ」接頭語
1、「むだ」 名・形動
そうしても役に立たないという意味。
◆あの人はすぐ忘れるから、教えてもむだだ。
◆お金をむだに使ってはいけない。
2、「無駄+名詞」
【意味】そのことは無駄である。
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【用例】
◆無駄話/つまらないおしゃべり。
◆無駄使い/役立たないことに使うこと。
◆無駄書き/役に立たない字や絵をかくこと。
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◆無駄足/わざわざ行っても、何の役にも立
たないこと。
★先生はお留守だったので、無駄足になった。
◆無駄金/使っただけの効果のない金。
★これまでにつぎこんだお金は全くの無駄金だ。
◆無駄口/=無駄話
★無駄口をたたいていないで、しっかりと仕事 し
なさい。
◆無駄ごと/=無駄口
◆無駄骨/ 無駄に骨を折る。(白费力,徒劳)
★今度こそ成功すると思ったのに、また無駄骨になっっ
てしまった。
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【練習】次の文の下線部を「無駄」を持って
いる慣用句で言い換えなさい。
(1)両国の開戦を止めようという努力も、徒
労に終わった。
(2)これからはお金を浪費することをやめて、
もっと倹約しようと思う。
(3)つまらないおしゃべりをしないで、仕事をしろよ。
(4)行っても役に立たないかもしれないが、行ってみよう
か。
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(1)両国の開戦を止めようという努力も、無駄骨に
終わった。
(2)これからはお金の無駄遣いをやめて、もっと倹
約しようと思う。
(3)無駄話をしないで、仕事をしろよ。
(4)無駄足かもしれないが、行ってみようか。
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三、「このごろ・近頃・最近」
1、「このごろ」
【意味】
①少し前から今日まで続いていた状態、引き続き行われた
(もしくは行われなかった)状態について言う。
②日を単位としている場合が多い。
【用法】
ア、継続状態(状態性の述語)
◆このごろは毎日寒い日が続く。
◆このごろの若者はどうも言葉使いが悪いです。
イ、反復現象(動作性の述語)
◆このごろしょっちゅう雨が降る。
ウ、打消しによる持続状態
◆このごろあのスーパーは全然安売りをしないね。
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2、「近頃」
【意味】
①「このごろ」同様、継続状態にも状態変化にも用いられ
る。
②年や月を単位とする。「このごろ」より時間単位のスケー
ルが大きい。
【用例】
◆近頃はやりのロングスカート。
◆お父さんは近頃急にふけてきた。
◆つい近頃僕は駅で5年ぶりに中村先生に会った。
(状態性でない述語の例も稀に見られる)
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3、「最近」
【意味】
①さらに時間単位のスケールが大きい。
②過去の一時点の出来事にも使える。
【用例】
◆最近10年間の調査によれば、青少年の身長は著しく
伸びているようだ。
◆つい最近彼に会った。
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このごろ・近頃・最近
このごろ
①少し前か
ら今日ま
で続いて
いた状
態。
②日を単位
としてい
る場合が
多い。
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近頃
①継続状態にも
状態変化にも
用いられる。
②年や月を単位
とする。「こ
のごろ」より
時間単位のス
ケールが大き
い。
最近
①さらに時間の
単位のスケー
ルが大きい。②
過去の一時点
の出来事にも
使える。
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このごろ・近頃・最近
このごろ
今
××××××××××
最近
×××××××
近頃
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四、「えらい」形容詞
【意味】
1、すぐれている。立派だ。偉大だ。
◆あの人は偉い功績を残した。
2、地位や身分が高いこと。
◆会社で一番偉いのは社長だ。
3、ひどい。重大だ。とんでもない。
◆傘を持っていなかったので、えらい目にあった。
4、程度が甚だしい。
(くだけた会話で用いる)
◆今日は学校で先生にえらくほめられた。
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【練習】次の「えらい」はどの用法か、考えてみなさい。
①すぐれている。立派だ。 ②地位や身分が高いこと。
③とんでもない。
④程度が甚だしい。
(1)着いてみたら故郷はえらい雪だった。
(2)「お前一人でやったとは、偉い、偉い。」
(3)今サボっていると、試験前になって、えらいぞ。
(4)えらい天気になったもんだ。
(5)今日はまたえらく寒い日だ。
(6)えらいことをしてくれたな。
(7)あの人は会社では偉いかも知れないが、人間としてはだ
めだ。
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正解:
(1)着いてみたら故郷はえらい雪だった。 ④
(2)「お前一人でやったとは、偉い、偉い。」①
(3)今サボっていると、試験前になって、えらいぞ。③
(4)えらい天気になったもんだ。 ③
(5)今日はまたえらく寒い日だ。 ④
(6)えらいことをしてくれたな。 ③
(7)あの人は会社では偉いかも知れないが、人間としてはだ
めだ。 ②
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五、「はず」
【接続】「体言の/用活用語連体形+はずだ」
【意味と用例】
①〈推測〉客観的な理由があって、推量にかなり確信があ
る時に使う。その理由から考えて、当然のことだと推量
する時の言い方。
◆あれから4年経ったのだから、今年はあの子も卒業の
はずです。
◆運動会の写真は山中君に頼みましょう。写真学校の学
生ですから、上手なはずです。
◆
星がいっぱい出ているから、明日はよい天気になるは
ずだ。
◆リーさんは3時に家を出たそうですから、ここには4時
に着くはずです。
〔予定を表す時にも使う〕
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②〈納得〉話し手が不審に思っていたことや十分に納得で
きないでいたことをうまく説明できる事実を見つけて納
得する気持ちを表す。
◆A:わあ、おいしいワインですね。
B:おいしいはずですよ。高いワインなんですから。
◆さっきから道がすいていると思っていたが、すいてい
るはずだ。今日は日曜日だ。
★「わけ」と言い換えても意味は変わらない。
a道理で寒いはずだ。外は雪が降っているもの。
b道理で寒いわけだ。外は雪が降っているもの。
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③〈現実と違う場合〉「原則、道理、記憶などの根拠をもと
に推論するとこうなって当然なのだが、現実はそうではな
い」という意味を表す。話し手の後悔、不審などの気持ち
を表す。
◆おかしなことに、閉めたはずの金庫のかぎが開いてい
た。
◆ちゃんとかばんに入れたはずなのに、家に帰ってみると
財布がない。
◆彼の成績はもっといいはずだ。
a事実が未知の場合は①〈推測〉の用法である。
b事実が基地の場合は③の用法で、不審・不可解の気持
ちがある。
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④「…はずだった」〈実現しなっかた予定〉推論通りに事運
ばなかった意味を表す話し手の意外感や失望、後悔などの
気持ちを伴う。
◆部長は会議に出るはずだったが、急用で出張した。
◆天気予報では降らないはずだったのに、雨が降ってき
た。
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六、「…にしてみれば」
【意味】人を表す名詞に付いて、「その人にとっては」「…
の立場に立って考えれば」という意味を表す。その人が他
の人と比べて違う見方を持っているということを言いたい
時に使う。
【用例】
◆長い間使っていなかった古いコンピューターをあげたの
だが、彼女にしてみればとてもありがたかったらしく、
何度も何度もお礼を言われた。
◆われらの村はちっぽけだけど、村民にしてみれば楽しい
楽園です。
◆母にしてみれば、大切に育ててきた息子が突然家を出て
いったのだから、たいそうショックだろうが、私は親離
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れしようとしている弟に声援を送りたい気持ちだった。
七、「…てはいられない」
【意味】「ている」の可能形「ていられる」を否定にした形。
切迫した状況なので、そのようなことを続けるのは
いけない、或いは、急いで行動に移りたいという意
味を表す。「~していることはできない」「~して
いることは許されない」の意。
「のんびり」「うかうか」「じっと」などの副詞
を伴うことが多い。
【用例】
◆時間がないから、遅れてくる人を待ってはいられな
い。
◆明日試験だから、のんびり遊んではいられない。
◆こんなに忙しい時に寝てはいられない。
※「いてもたってもいられない」(慣用句)/坐立不安
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八、「かといって」
【意味】作用同于接续词,下接否定的后续文,表示仅以前文
为理由的话,后续情况不能成立。是以转折的语气对
前文进行补充。
【用例】
◆自分のことを考えるべきだ。かといって自分のことばか
り考えるのもいけない。
◆あのホテルはあまり高級ではない。そうかといって安く
もない。
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