東京都多摩地区での薬薬連携 と お薬手帳の活用 東京都 多摩薬薬連携協議会 下平秀夫、茂木 徹、阿部宏子、奥山 清、村田和也、戸塚淳逸 多摩薬薬連携協議会 発足:平成14年4月 目的:本会は多摩地域の薬剤 師相互の交流を図り、医療 の発展に貢献すること 多摩薬薬連携協議会マップ 青梅市立総合病院500 永寿会恩方病院470 国家公務員共済組合連合会立川病院500 日野市立病院 稲城市立病院250 東京医科大学八王子医療センター 600 多摩南部地域病院350 日本医科大学附属多摩永山病院350 桜ヶ丘記念病院 町田市立病院300 白抜きは都薬支部委員が所属している市。 (平成15年4月より、日野・多摩・稲城の3支部が統合されて南多摩支部となっている。又、同月立 川、国立、昭島、東大和、武蔵村山の5支部が統合されて北多摩支部となっている。) ★は病薬支部委員が所属する委員の位置を示している。 多摩薬-薬連携協議会委員 ■病薬支部委員 平成18年9月現在 (委員長) 村田 和也 (日本医科大学多摩永山病院) 阿部 宏子 (永寿会恩方病院) 針生 暎郎 (西多摩支部) 上野雄一郎 (町田市民病院) 加藤智恵子 (北多摩支部) 斉藤 伸介 (南多摩支部) 大澤昭子(日野市立病院) 下平 秀夫 (八王子支部-事務局) 沖山 洋子 (多摩南部地域病院) 堀 博昭 (八王子支部) 奥山 清 (東京医科大学八王子医療センター) 中川俊哉 (南多摩支部) 亀山邦子(稲城市立病院) 山田 哲道 (南多摩支部) 阪本 康典 (国家公務員共済組合立川病院) 田中三広 (青梅市立総合病院) ■薬科大学委員 吉尾 隆 (桜ヶ丘記念病院) 山田 安彦(東京薬科大学) ■都薬支部委員 (委員長) 茂木 徹 (八王子支部長) ■相談役 都薬理事 明治薬科大学 東京医大病院 谷口 廣光 村田 正弘 明石 貴雄 都薬支部 戸塚 淳逸 都薬支部長 藤本 越 都薬業務課長 渋谷 弘治 【定例協議会の開催状況】 第 1回平成14年 4月27日 第 2回平成14年 5月29日 第 4回平成14年 9月20日 第5回平成14年11月15日 第 6回平成15年 2月21日 第 7回平成15年 4月18日 第 8回平成15年 6月19日 第 9回平成15年 9月 9日 第10回平成15年11月7日 第11回平成16年 1月30日 第12回平成16年 6月25日 第13回平成16年 6月25日 第14回平成16年 8月20日 第15回平成16年10月21日 第16回 平成16年12月7日 第17回平成17年28月25日 第18回平成17年6月21日 第19回 平成17年9月5日 ・ ・ 連携の最初の問題点 • 集まってはみたものの、何を連携 するのかわからない • はじめは文句の言い合い 不備処方・疑義照会 • 予算の問題—年○円×7支部 • 事務局がない 第1回多摩薬薬連携協議会シンポジウム 開催日: 平成15年7月22日 場 所:八王子市学園都市センター12階 1.「協議会設立の趣旨と経過報告」 戸塚淳逸委員長(都薬南多摩支部) 2.「病院薬剤師の活動紹介と薬薬連 携の展望」 明石貴雄 副委員長(現東医大) 3.「適正な処方せんと正確な調剤」 茂木 徹委員(都薬八王子支部) 4.「患者情報の共有化・お薬手帳の利 用」 堀 博昭委員(都薬八王子支部) 5.総合討論 第2回多摩薬薬連携協議会シンポジウム 開催日:平成15年11月18日 場 所:八王子市学園都市センター12階 テーマ:病院薬剤師の立場から 1.「国家公務員共済組合連合会立川病院から」 阿部真寿美先生(都病薬多摩西南支部) 2.「東京医科大学八王子医療センターから」 峰島宏枝先生(都病薬多摩西南支部) 3.「 町田市民病院から」 木下保子委員(都病薬多摩西南支部) 4.「日野市立病院から」 大澤昭子委員(都病薬多摩西南支部) 5. 総合討論 第3回多摩薬薬連携協議会シンポジウム 開催日:平成16年5月25日 場 所:八王子市学園都市センター12階 テーマ:薬局薬剤師の立場から- 1.「医療機関への問い合わせ」 斉藤伸介委員(都薬南多摩支部) 2.「広域処方せん受け入れの課題」 山田弘志先生(都薬八王子支部) 3.「FAX案内コーナーの善と悪」 上村直樹委員(都薬北多摩支部) 4. 総合討論 第4回多摩薬薬連携協議会シンポジウム 開催日:平成16年11月8日 場 所:八王子市学園都市センター12階 テーマ:処方せん疑義照会のあり方 基調講演:「大学教育における処方せん疑義照会の教育」 厚田 幸一郎先生(北里大学薬学部) 1.「中規模病院の現状」 奥隅貴久美先生 (都病薬多摩西南支部) 2.「処方せん問い合わせ -調剤薬局からの要望」 山田政人委員(南多摩支部) 3.「処方せん問い合わせの問題点と打開策」 奥山 清委員 (都病薬多摩西南支部) 4. 総合討論 第5回多摩薬薬連携協議会シンポジウム 開催日:平成17年6月21日 場 所:八王子市学園都市センター12階 お薬手帳のあり方 座長:山田 安彦(東京薬科大学)、下平 秀夫 1. 「薬剤管理指導にお薬手帳 を活用して」 阿部 宏子 (恩方病院) 2. 「お薬手帳の現状 保険薬局の立場か ら」 渡邉 清司(八王子薬剤センター薬局) 3. 「退院時服薬指導書での連 携」 村田 和也(日本医科大学付属多摩永山 病院) ■ パネルディスカッション 第6回多摩薬薬連携協議会シンポジウム お薬手帳のあり方 第2弾 開催日:平成17年11月21日 場 所:八王子市学園都市センター12階 ■ シンポジウム 座長:山田安彦(東京薬科大学) 阪本康典 (立川病院) 1.お薬手帳の現状 薬局の立場から1 明神町調剤薬局 渡辺千津子 2.お薬手帳の現状 薬局の立場から2 公園前薬局 堀 博昭 3.入院時持参薬、退院時における 保険薬局との連携について 東京医科大学八王子医療センター 薬剤部 石塚久仁子 ■ パネルディスカッション 協議会委員のことばから・・・ ○「薬局薬剤師は経営者、店主の立場の 者が多いのに対して、病院薬剤師は勤務 者、組織の一員という立場。年齢も違う。 これだけ違うと、考え方やものの見方が まるで違う。」 (都薬委員) ■連携の意義 ○「慢性疾患が増えているなかで外来、入 院を繰り返す患者さんに対して、連携が取 れていれば患者さんが喜ぶ。その結果、薬 剤師の職能もアピールできる。」 (病薬委員) ■不備処方せん・疑義照会について ○「処方せんを院外に出す以上、きちんとした ルール作りをし、医師に処方せんの書き方をレ クチャーするなど、病院内で力を持たないとい けない。」 (病薬委員) ○「後発品使用や一包化、適応外使用に対する 医療機関の方針を聞いておけば、必要のない疑 義照会も減るしトラブルも減る。」(都薬委員) shimo-web.com/tamayaku.htm 「薬剤管理指導にお薬手帳を活用して」 阿部 宏子 (恩方病院) お薬手帳が活用される中で・・・疑問 ・薬局にだけお薬手帳記入を言うけれど、病 院でもお薬手帳を記入してもらえないと、片 手落ちではないか。 しかし、薬剤管理指導業務を算定している 患者でなければ、退院時服薬指導にかかわる 技術料を算定できない。 いつ退院したのかもわからないし、そんな 余裕はない。 でっ・・・・興味深い発表がありました!! 入院 1ケ月 ~ 3ケ月 診察・治療計画 処方計画・看護計画 入院時薬剤管理指導・指導計画 医薬品情報提供・処方支援 薬剤管理指導 服薬指導、副作用モニタリング、TDM など お薬教室実施 お薬手帳使用 1クール(10週間) 退院 退院時服薬指導 通院 院外処方 お薬手帳使用 お薬手帳使用 フ ィ | ド バ ッ ク お薬手帳 お薬教室実施風景---患者さんに書いてもらう 今後連携していきたいこと ・ 地 域 保 健 へ の 寄 与 (市民講座など) ・ 薬学部6年制 実務実習 (大学との連携) そろそろ まとめ・・・ 薬局薬剤師には、保険調剤のほかに、地域医療連携のピラミッド の最底辺で、街の化学者として、公衆衛生の相談や、健康相談に 応じ、必要に応じてOTCを販売したり、受診をすすめるなどの大 切な役割があります。 「医薬分業」という言葉がありますが、 薬局薬剤師と病院薬剤師も、 お互いの専門性を尊重しあって、 よい「薬薬分業」をしたいですね。 それには、「連携」が必要です。 ご清聴ありがとうございました。
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