大牟田のまちづくり ~大牟田商工会議所の取り組み~ 平成24年5月14日 これまでの大牟田市のまちづくり ●昭和61年4月 「シェイプ・アップ・マイタウン計画」が策定 ●昭和63年3月 中心商店街における「コミュニティ・マート構想」 ●平成 「新栄町商店街CI計画」に基づく事業 元年3月 ●平成12年~ 空き店舗対策事業や起業家支援事業等 ●平成15年7月 「大牟田市中心市街地活性化基本計画」を策定 ●平成18年度 「大牟田市地域商業計画」 策定 中心市街地では、松屋や井筒屋などの核的存在であった大型店の相次ぐ閉店、 郊外へ新たな大型店の進出等の影響が大きく、中心商店街は集客力が著しく低 下した。 大牟田のまちづくりにおける3つの出来事 1.松屋の閉店 2.イオン出店 3.新栄町駅前再開発事業 松屋百貨店の閉店 ●昭和12年 大正町一丁目で創業 ●平成10年 大正町一丁目地区市街地再開発事業へ正式に参画 ●平成13年 ゆめタウン大牟田オープン ●平成14年 民事再生手続き申請 ●平成16年7月2日 閉店 松屋閉店後の商工会議所の対応 ㈱松屋関連中小企業相談窓口の開設 ①金融相談 ②雇用対策 ③㈱松屋関連事業者等のための個別事業相談会の開催 ④テナントの新規出店先についての対応 ⑤中心商店街について 松屋跡地利活用経過 ① ●平成16年 7月 2日 民事再生手続き廃止がなされる。 4日 1F入居テナントより、 9日 大牟田市中心地区商店街連絡協議会より 福岡地方裁判所・民事再生監督員へ1F部 分の営業継続許可要請がなされた。 21日 民事再生監督員・大牟田市・商工会議所の 3者で協議を行った。 8月 5日 破産宣告。 12日 破産管財人と大牟田市長、商工会議所会頭 との懇談がそれぞれなされた。 ●平成17年 4月 破産管財人・大牟田市・商工会議所の3者 による打ち合わせ。 ●その後、破産管財人と商工会議所で正式に協議に入る。 松屋跡地利活用経過 ② ●平成17年 9月 破産管財人より、公的機関が購入するのがベスト との提案がなされる。 10月 後安井開発と商工会議所で松屋跡地利用の検討に 入る。 ●平成18年 1月 破産管財人より、裁判所が今年度中に方向性を 出したいとの考えを受ける。 2月 破産管財人より3月20日に現計画を裁判所に 説明して欲しいとの打診あり。 3月 福岡地裁において現計画を裁判官に説明。 結果破産手続きが1年延長される。 松屋跡地利活用経過 ③ ●平成18年 4月 この時期より抵当権者・地権者への説明、計画実 現への様々な動きを行う。 ●平成19年 3月 投資会社から安井開発へ松屋の買付証明書が発行 される。 5月 投資会社と安井開発の交渉が決裂。 再度、破産管財人と商工会議所で協議を始める。 6月 商工会議所より破産管財人に対し3つの提案を 行う。 ①会議所を含め地元での購入 ②TOMネットのプラン(再開発事業) ③以前に打診していた三井不動産 この3点を早急に検討することとなった。 松屋跡地利活用経過 ④ ●平成19年 6月22日 松屋本館西側2階部分の窓を塞いでいた モルタル壁が道路に落下! 7月 外壁の改修工事が始まる。 同時期に破産管財人より取得業者がいるこ とを伝えられる。 8月 柳川の解体業者が松屋跡地購入の件で来所。 10月11日 破産管財人より10月22日に柳川の業者 へ売却する旨を伝えられる。 16日 西山商業対策委員長より、柳川の購入予定 業者へ要望書を提出。 22日 土地売買契約及び諸手続き完了。 ●平成20年 2月 解体工事期間の説明がなされる。 イオン出店をめぐる経過 ① ●平成17年11月15日 イオンが大牟田への出店を検討中であると 新聞報道される(西日本新聞)。 12月27日 三井鉱山㈱が権利者2名(計3名)の同意を 得て大牟田市へ岬町地区の都市計画変更を 盛り込んだ「都市計画提案書」を提出。 ●平成18年 1月31日 イオン九州㈱が市長、市議会議長、商工会 議所会頭へ「イオン大牟田ショッピングセ ンター(仮称)」の事業計画書を提示。 2月13日 大牟田市が三井鉱山㈱から提出された岬町 地区における「都市計画提案」について 都市計画変更を行なうべきと判断。 16日 大牟田市、商工会議所で中心市街地活性化 基本計画の認定の件で、経済産業省・中小 企業庁・国土交通省と面談。 イオン出店をめぐる経過 ② ●平成18年 2月18日 大牟田市内の商業者で「まちづくり期成会」 設立。 22日 大牟田市議会2月定例会で、イオン進出に よる公共投資についての質問に対する答弁 で、都市整備部長が「地区計画変更による 土地利用の変更に伴ない新たな公共投資は ない」と否定。 3月 3日 商工会議所が大牟田市へ「大牟田都市計画 地区計画(岬町地区)変更手続きの一時保 留」を要望書を提出 7日 大牟田市が商工会議所からの要望に対して 「地区計画案の法定縦覧の開始日を2月16 日から2月30日へと2週間繰り下げる」と 回答がある。 イオン出店をめぐる経過 ③ ●平成18年 3月 9日 大牟田市議会2月定例会で、西山議員より 「大牟田市は中心市街地活性化基本計画 の大臣認定を取る意気込みはあるのか?」 の質問に対し、当時の助役が「我々として は認定に向け全力を傾注してまいりたいと 思っております。」と答弁する。 4月11日 商工会議所臨時常議員会開催。 「岬町地区都市計画変更の件について」 結論が出ず、再度臨時常議員会を開催する こととなった。 12日 商工会議所臨時常議員会開催。 商工会議所臨時常議員会において「地区計 画変更案」についてやむを得ず認めること を決定。 出席者20名 賛成:14名 反対:6名 イオン出店をめぐる経過 ④ ●平成18年 4月26日 まちづくり期成会より大牟田商工会議所へイオ ン出店凍結の要望。 27日 商工会議所臨時議員総会開催。 「地区計画変更案」について商工会議所と してやむを得ず(苦汁の選択)認めること を決定。 28日 大牟田市都市計画審議会において「地区計 画変更案」について承認。 5月12日 全商連が都市計画変更の中止を福岡県知事へ要 望所を提出する。 14日 柳川・大川の商業団体がイオン出店に対する反 対を表明する。 16日 イオン出店予定地の都市計画変更の不同意を福 岡県知事に求めるよう、柳川商店街振興組合よ り柳川商工会議所へ要望書を提出する。 イオン出店をめぐる経過 ⑤ ●平成18年 5月18日 イオン出店予定地の都市計画変更の不同意を、 柳川商店街振興組合より福岡県知事へ要望書 を提出する。 22日 福岡県都市計画審議会において、福岡県大規模 集客施設適正立地専門委員会を設置し、岬町地 区の「地区計画変更案」について調査検討する 事が決定。また、その検討結果が都市計画審議 会に答申され、県知事が最終的な同意の可否を 判断する事が決定。 24日 イオン出店予定地の都市計画変更の不同意を、 柳川商工会議所より福岡県知事へ要望書を提出 する。 6月28日 第2回福岡県大規模集客施設適正立地専門委 員会において、大牟田都市計画地区計画変更 に係る関係者へのヒアリングを実施。 イオン出店をめぐる経過 ⑥ ●平成18年 7月 7日 福岡県南・熊本県北広域まちづくり連合会によ るイオン阻止総決起大会を柳川で行う 。 15日 福岡県南・熊本県北広域まちづくり連合会より 福岡県知事・県議会議長へイオン出店反対の要 望書を提出。 8月 3日 福岡県都市計画審議会において、「大規模集 客施設適正立地専門委員会」が「明らかに決 定的な問題があるとはいえない」と報告した が、同審議会が専門委員会の立地評価で6つ の意見について大牟田市へ回答を求め、審議 会としての結論を持ち越す。 9月12日 福岡県都市計画審議会において、地区計画変 更について承認。 13日 大牟田都市計画地区計画の変更について県知 事が同意。 イオン出店をめぐる経過 ⑦ ●平成18年 9月15日 大牟田市が岬町地区の大牟田都市計画地区計画 変更について決定告示。 10月 6日 まちづくり期成会解散でイオン問題に一定の 決着がつく。 ●平成19年 2月 9日 イオン九州㈱・㈱ダイヤモンドシティが大牟田 市、商工会議所へ挨拶及び出店計画の概説明 。 7月11日 イオン九州㈱・㈱ダイヤモンドシティが大牟田市、 商工会議所へ「ダイヤモンドシティ大牟田ショッ ピングセンター」の事業計画書を提示。 当初計画の延床面積75,000㎡・店舗面積42,000㎡ を延床面積96,000㎡・店舗面積45,000㎡へと拡張。 イオン出店をめぐる経過 ⑧ ●平成19年10月 3日 福岡県は、イオンモール㈱が提出していた計画の 拡張について、店舗部分の面積拡張分である 3,000㎡を認めないとする見解を発表し、イオン モール㈱へ文書にて提出。 大牟田市も同様の見解とするコメントを発表。 15日 述床面積93,000㎡・店舗面積43,000㎡で計画を推 進していくとの回答があった。 ●平成20年 1月22日 イオンモール㈱が、岬町地区への「(仮称)イオン モール大牟田」の出店を表明。 3月28日 福岡県が、イオンモール大牟田の開発を許可。 7月31日 当初、平成21年春オープン予定であった計画が 資材高騰などによる建築コストアップにより同年 8月以降のオープンになり、延床面積も約15% 縮小される模様と新聞報道される。 (日刊大牟田新聞社) イオン出店をめぐる経過 ⑨ ●平成23年 3月18日 「イオンモール大牟田 グランドオープン」 新栄町駅前地区再開発事業 ●平成19年 8月 ① 大牟田市を通じて西日本鉄道が、新栄町駅周辺の同 社所有未利用地の有効活用を探るための調査を平成 19年度事業として実施する旨の報告あり。 10月 大牟田市の仲介により、西鉄と九州リースサービスが 意見交換し、西鉄が実施する調査事業とオームタガー デンホテルのリニューアル計画とを連携させた新栄町 駅とオームタガーデンホテルを中心とする駅周辺の一 体的開発の可能性へ向けて調査、研究していくことが 確認される。 ●平成20年 1月 大牟田全市商店連合会専務理事より新栄町駅周辺の開 発について、西鉄、九州リースサービス、イズミの3 社を中心とする「Sプロジェクト研究会」の立ち上げ について、商工会議所への出席要請あり。 6月 第6回Sプロジェクト研究会でTOMネットの林代表 より3部会の設置提案あり。 ①再開発事業 ②自由通路 ③駅前広場 新栄町駅前地区再開発事業 ●平成20年 7月 9月 ② 第7回Sプロジェクト研究会において、商工会議所よ り、「中心市街地活性化協議会」の設立へ向けた「準 備委員会」の設立を表明する。 大牟田市中心市街地活性化協議会準備委員会設立 大牟田市中心市街地活性化協議会準備委員会体系図 大牟田市中心市街地活性化 基本計画策定 協議会準備委員会 大牟田市商業活性化協議会 プロジェクト部会準備会 銀座地区コミュニティ 再生部会 新栄町駅周辺 コミュニティ再生部会 大牟田駅周辺整備部会 ソフト事業推進部会 新栄町駅前地区再開発事業 ③ ●平成21年12月 新栄町駅前地区再開発準備会 設立総会 ●平成22年 2月 8月 ●平成23年 2月 8月 中心市街地活性化基本計画事業提案書提出 準備委員会 ⇒ 大牟田市 まちづくりシンポジウム開催 新栄町駅前地区再開発事業への協力要請 再開発準備会 ⇒ 大牟田市 まちづくりシンポジウム開催 12月 商工会館誘致の協力依頼 再開発準備会 ⇒ 商工会議所執行部
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