芸術NPOについて考えよう

アートNPOについて
考えよう
2007/11/15
曽田修司
アートNPOとは
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アートNPOの特徴とは
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アートNPOの社会的な役割とは
問い1:自分は何を所有しているか
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財産(お金)
時間
信用
自我
家族、友だち、つながり
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問い2:それらは、お金に交換(換算)できるのか
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
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問い:自分のやりたいことはある
か?
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何故、それをやりたいんだろう?
問い:やった方がいい(得だ)と思う
ことは何か?

何故、それをやった方が得だと思うのだろう?
問い:自分の得にはならないけど、
やりたいことはあるか?

何故、得にならないのに、それをやりたいんだろ
う?
問い:やった方が得になることと
得にならなくてもやりたいこと、どちらを選ぶのか
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どこがどう違うのか
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その違いはどこから来るのだろうか?
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→ どちらを選ぶのも個人の自由である
やりたいことをやるためには
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それは、どうやったら出来るんだろう?
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自分から、それに関わる
→ 動的情報、ヴァルネラブル
私は、それが出来る
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何かがやれる、ってどういうこと?
アートを作るってどういうこと?
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なぜ、アートを作りたいのか
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どうやったらそれは出来るのか
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出来ない理由は何か
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出来ない理由をなくすにはどうしたらよいか
何かをやれるためには
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それをやれる能力が必要 → 才能・教育
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それをやれる経済的基盤が必要 → 経済
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支えてくれる人やしくみが必要 → 制度
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やりたいと思う意思、動機が必要 → 個人
これがないとできない?
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教育 なくても出来るけれどあった方がよい
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お金 なくても何とかなるけどあった方がよい
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制度 なくてもいいが、ほどほどのものがあれば
よい
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個人 思い、意思がないと何も出来ない
アートは、ボランティアとおんなじだ
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理由は自分で考えてみてください。
ボランティアとアート
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
ボランティアもアートも、自分がそこに関わること
で生まれる
「交換」的価値ではなく、「贈与」的価値(自分と
世界との「つながり」)を求める行為
NPOは?
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結局、アートとボランティアとNPOはどうつなが
るのだろうか?
NPOの社会的役割
ある社会的なサービスを提供するには、
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政府・自治体などが行おうとすれば広く多くの人
の了解が必要
企業は利益が上がる見込みのないサービスを
提供することは考えにくい
NPOは、政府・自治体や企業では扱いにくい
ニーズに対応する活動を自発的に行う組織
NPOの定義
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利潤を分配しないこと(使命達成のために再投資すること)
非政府であること(政府からの資金援助を受けるのは可)
フォーマルな組織であること(組織としての体裁を整えてい
ること)
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自己統治されていること(他の組織に支配されず独立して運
営されていること)
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自発的(voluntary)の要素があること
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レスター・サラモン教授(アメリカ、ジョンズ・ホプキンズ大学)による定
義
NPOの特徴(Ⅰ)
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民間非営利組織
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自発性
独立性
先駆性
非営利性
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伊藤裕夫氏(静岡文化芸術大学)による
NPOの特徴(Ⅱ)
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先駆性
多元性
批判性
人間性
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山岡義典氏(日本NPOセンター常務理事/法政大学)
による
ボランティア、アートとNPO
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ボランティアの特徴である自発性を活かしながら、
活動の持続のために、それを組織化し、事業化
するのがNPO
(注)NPOがすべてボランティアの組織化によって成り立っているわけではない。
しかし、NPOはボランティアの特徴を備えていることが多い。
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アートの特徴(何ものにも属さず自由であること)
を活かしながら、活動の持続のために、それを
組織し、事業化するのがアートNPO
企業と非営利組織との資源獲得方法の違い
〔A:企業の資源獲得方法〕
サービス等
(欲求の充実)
顧 客
(サービス
の需要者)
企 業
資源=対価として
〔B:非営利組織(NPO)の資源獲得方
法〕
説 明
資源提供者
(政府、企業、
NPO
個人)
〔第二の顧
資源=助成・
客〕
ボランティア
サービス等
(欠如の充足)
(一部利用者
負担として)
顧
客
(サービスの
必要者)
〔第一の顧
客〕
【出典】伊藤・片山・小林・中川・山崎「アーツマネジメント概論」(水曜社2001)
NPOの特性と「第二の顧客」の関係
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NPOの特性
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(1)ミッションの明確化
(2)利益内部不分配
(3)情報公開
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© 曽田2004
NPOの存在が、支援の主体(行政機関や企業等)の
アカウンタビリティ(説明責任)を高める
NPOの存在が支援の呼び水になる
アートの特性
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アートは、普通の人たちの目に見えていない
ニーズを視覚化する
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アートは、社会変革の最も有効な担い手のひと
つである