立教大学大橋ゼミナール A班 Concept -CSR時代の到来- 新時代の企業のあるべき姿について検討する 企業評価の過去 企業評価の現在 ケーススタディー セブンイレブンと任天堂 企業評価の将来 長期成長が望める企業とは CSR(社会的責任)とは何か CSRとは、Corporate Social Responsibilityの略で、企業の 「ビジネスの発展」と「社会・環境への配慮」を両立する事 を目的とした、先進型ビジネス概念。 環境 トリプル ボトムライン 経済 社会 この3つの側面のバランスによって企業を評価する 企業評価の変化 Past Present Future -Change- 財務による評価 CSR+財務の評価 CSR評価のさらなる重視 なぜ重視され始めているのか 近年の多発する不祥事から、コーポレートガバ ナンスと経営の透明性が問われるようになっ た これからの投資はSRIの視点を取り入れたもの になっていくと考えられる SRIとは・・・Socially Responsible Investment=社会的責任投資 企業の社会的責任を評価する投資手法のこと 財務力評価 -Past- 財務力評価 収益性 安全性 成長性 Ex.10年前の1994年の1位は任天堂 過去における問題点 ・会社の持っている非財務情報・知的財産が、評価されていない ・企業が利益追求のみにはしり、社会的に悪影響を及ぼす 企業の社会へもたらす影響が大きくなっているため CSR総合評価 -Present- CSR総合評価 財務力評価 収益性 安全性 成長性 CSR CSR取り組度 CSR報告書充実度 外部の見方 投資家 消費者 CSRランキング ランク外 1 ・・・ 6 03年度 5 -Present- CSR総合評価 4 3 ファーストリテ 武田薬品工業 イリング 任天堂 2 2 セブンイレブン エーザイ 富士フィルム 3 財務成績 4 1 キャノン 花王 三共 ファミリーマート デンソー 5 6 ユニチャーム ホンダ イトーヨーカ堂 ・・・ ランク外 松下電器 出所:日経ビジネス 2004年7月26日号 財務ではともに1位のセブンイレブンと任天堂だがCSR総合評価には大 きな差があることがわかる ※ランキング1-5位を1、2-10位を2、・・・と位置づけた ケーススタディー CSRが良い会社の財務とは ステイクホルダーへの還元 株主(配当金) 消費者(研究開発) 利益 株主への還元 任天堂 (単位 百万円) 2000.3 2001.3 2002.3 2003.3 2004.3 当期純利益 85817 56061 106444 67267 33194 配当金 18416 16999 17000 21737 18932 配当性向 21.5% 30.3% 16.0% 32.3% 57.0% セブンイレブン (単位百万円) 2000.3 2001.3 2002.3 2003.3 2004.3 当期純利益 71831 80192 81716 82825 93135 配当金 20821 23320 26235 27546 30387 配当性向 29.0% 29.1% 32.1% 33.3% 32.6% 消費者への還元 任天堂 研究開発費 売上高研究開発費比率 投資CF (単位百万円) 2000.3 2001.3 2002.3 2003.3 2004.3 16495 16591 16791 14598 15825 3.1% 3.6% 3.0% 2.9% 3.1% △ 64,476 12,776 △ 5,117 36,088 △ 67,025 セブンイレブン 設備投資 売上高設備投資比率 投資CF (単位百万円) 2000.3 2001.3 2002.3 2003.3 2004.3 45,172 44,951 54,731 62,039 60,223 13.4% 12.5% 14.2% 14.6% 12.7% △ 54,389 △ 74,551 △ 58,442 △ 75,690 △ 102,225 キャノン 研究開発費 売上高研究開発費比率 投資CF (単位百万円) 1999.12 2000.12 2001.12 2002.12 2003.12 18,559 200,254 218,068 232,270 259,044 7.0% 7.2% 7.5% 7.9% 8.1% △ 200981 △ 212803 △ 192591 △ 230219 △ 199947 ※セブンイレブンは研究開発費という項目がないので設備投資費を比較対象とした。 また、より比較しやすくするためキャノンも参考として出す その結果は・・ 任天堂 (単位百万円) 2000.3 2001.3 2002.3 2003.3 2004.3 株主資本比率 81.2% 78.1% 80.8% 82.0% 88.1% 内部留保率(実質) 81.7% 84.7% 82.2% 82.1% 91.3% 売上高当期純利益率 16.2% 12.1% 19.2% 13.3% 6.4% 株主資本当期純利益率 11.3% 6.7% 11.4% 7.6% 3.7% セブンイレブン (単位百万円) 2000.3 2001.3 2002.3 2003.3 2004.3 株主資本比率 74.4% 75.9% 75.0% 75.0% 71.8% 内部留保率(実質) 75.0% 76.8% 75.9% 78.0% 81.3% 売上高当期純利益率 21.3% 22.4% 21.3% 19.5% 19.6% 株主資本当期純利益率 13.8% 13.8% 13.7% 13.0% 14.6% 任天堂のCSR評価が良くない理由は、稼いだ利益を新規投資にまわすか、還元するかはっ きりしないままにためこんできたことがひびいている。 利益をきちんと還元する透明な企業が求められている CSR評価のこれから -future- 現状での限界と問題点 企業評価の変化に対応して、CSR報告書なるも の提出・公開する企業は、近年増加している しかし・・ 目標を掲げるだけで実績が伴っていない企業 も多く、粉飾まがいの報告書も存在するという のが実態である 長期的成長が可能な企業とは CSR 会計 目標 CSR報告書 付加価値分配 その 行政 他 6% 10% 株主 6% 社員 78% 出所:大和證券持続可能性報告書 実績 第三者に よる評価 まとめ ■ 過去 問題点 非財務情報・知的財産が評価されない 企業が利益追求のみに走る ■ 現在 ケーススタディ 問題点 ■ 利益をきちんと還元する透明な企業が 求められている 目標だけで実績が伴っていない企業もある これから 課題 目標・実績の開示、CSR会計の導入、 第3者による評価
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