超小型航空機における 位置および姿勢の同定 鈴木・土屋研究室 航空宇宙工学科 学部4年 成岡 優 1 発表内容 1. 2. 3. 4. 5. 6. 2015/9/28 研究背景 問題提起 解法 構成 今後の予定 参考文献 鈴木・土屋研究室 2 研究背景 超小型航空機においても通常の航空機と同様、 精度よく位置・姿勢情報を取得したい 航空機用の慣性航法装置(Inertial Navigation System)は存在するが、超小型航空機で利用 することは不可能 2015/9/28 重量重い サイズ大きい 価格高い 鈴木・土屋研究室 3 問題提起 2015/9/28 一般の航空機と同様に、超小型航空機でも精 度よく手軽に位置・姿勢情報を取得することが できないだろうか 要求 1. 精度よく(誤差数m程度)位置・姿勢情報が 取得可能 2. 重量軽く(100g程度)、サイズ小さい(数cm程 度) 3. 手軽に、すなわち安く(数万円程度) 鈴木・土屋研究室 4 要求1に対する解法 [要求1]精度よく位置・姿勢情報が取得 可能であること 複数のセンサで状態量を観測する 2015/9/28 加速度センサ ジャイロ(角速度センサ) GPS それらで得られた情報に対し、Kalman Filterを適用することで誤差修正を行う 鈴木・土屋研究室 5 要求2に対する解法 [要求2]重量軽く、サイズが小さい 2015/9/28 機械的な機構が必要でないStrap-Down方 式を採用(⇔Gimbal方式) MEMS(Micro Electro-Mechanical System) 技術を用いた軽量・小型センサの利用 高性能マイコンの利用 鈴木・土屋研究室 6 要求3に対する解法 [要求3]安く作成できること 2015/9/28 民生品の利用 部品点数を少なくする 鈴木・土屋研究室 7 構成 全体の構成 加速度計 ジャイロ マイコン (Kalman Filter) GPS 2015/9/28 鈴木・土屋研究室 8 構成(詳細1)-座標系、機器配置 座標系と機器の配置 i-Frame b-Frame 2015/9/28 地面固定座標系(航法座標系) 航空機固定座標系 センサはこの座標軸に一致するよう配置 鈴木・土屋研究室 9 構成(詳細2)-変数 Input xb ' b ' xi ' Output xi ' vi ' qi 2015/9/28 :b-frameでの加速度、加速度センサ(3) :ジャイロ(3) :i-frameでの位置、GPS(3) : i-frameでの位置(3) : i-frameでの速度(3) :姿勢(4) 鈴木・土屋研究室 10 構成(詳細3)-Software 2015/9/28 加速度センサ、ジャイロのデータを20Hz で取得し積分、状態量更新 GPS(reference)は1Hzで取得し誤差修正 運動方程式は非線形であるので、偏差 に対して線形化を行い、その上で離散化 したKalman Filterを適用する 鈴木・土屋研究室 11 構成(詳細3-1)-predict時 GPSからデータの取得がないとき 0 xi k ' xi k 1 ' 0 1 xi k 1 ' v ' v ' 0 0 vi k 1 ' ( D.C.M .)k 1 ' ab k 1 ' D i k i k 1 1 qk ' qk 1 ' Qk 1 ' k 1 ' 2 Pk M k M k k 1 Pk 1 k 1T k 1Qk 1T 2015/9/28 鈴木・土屋研究室 12 構成(詳細3-2)-correct時 GPSからのデータの取得があるとき 0 xi k ' xi k 1 ' 0 1 xi k 1 ' v ' v ' 0 0 vi k 1 ' ( D.C.M .)k 1 ' ab k 1 ' D K z k k i k i k 1 1 qk ' qk 1 ' Qk 1 ' k 1 ' 2 Pk M k M k H k T ( H k M k H k T R) 1 H k M k M k k 1 Pk 1 k 1T k 1Qk 1T K k Pk H k T R 1 2015/9/28 鈴木・土屋研究室 13 構成(詳細4)-Hardware 機器一覧 2015/9/28 加速度センサ ジャイロ(ロール、ピッチ) ジャイロ(ヨー) GPS CPUボード 鈴木・土屋研究室 14 構成(詳細4-1)-加速度センサ 加速度センサ 2015/9/28 STMicroelctonics製『LIS3L02AS』 3軸1パッケージ、±6G検出 鈴木・土屋研究室 15 構成(詳細4-2)-ジャイロ① ジャイロ(ロール、ピッチ) 2015/9/28 マイクロストーン製『MG2-01Ba』 2軸1パッケージ、±90[degree/s]検出 鈴木・土屋研究室 16 構成(詳細4-3)-ジャイロ② ジャイロ(ヨー) 2015/9/28 STL Japan製『司21(HS-EG3)』 1軸1パッケージ、±60[degree/s]検出 鈴木・土屋研究室 17 構成(詳細4-4)-GPS GPS 2015/9/28 古野電気製『GH-80』 重さ10g、16衛星追尾 鈴木・土屋研究室 18 構成(詳細4-5)-CPUボード CPUボード 2015/9/28 BestTechnology製『BTC080』 ルネサスSH7145(50MHz)搭載、RAM1MB、 ROM2MB搭載、サイズ49x 57[mm] 鈴木・土屋研究室 19 今後の予定(1) 機器の製作 センサの校正 シミュレーション 2015/9/28 特性の検出(ノイズ等) 環境試験 誤差モデルの作成 フィルタアルゴリズムの検証 鈴木・土屋研究室 20 今後の予定(2) リファレンス試験 ある程度運動がわかっているもので試験 ターゲットの例としては 実機搭載試験 2015/9/28 エレベータ ジェットコースター 模型飛行機に搭載し、実際にデータを取得 取得データの検証(ステレオ視など) 鈴木・土屋研究室 21 参考文献 2015/9/28 最適制御入門-レギュレータとカルマン・ フィルタ(加藤寛一郎) Applied Mathematics in Integrated Navigation Systems, Second Edition(Robert M.Rogers) 鈴木・土屋研究室 22 Appendix ARLISS2004プロジェクト(缶サット) 中須賀研B4+B3+成岡 空缶サイズの衛星 ミッションは位置および姿勢推定 2015/9/28 搭載機器は加速度センサ、ジャイロ、GPS、磁気 センサ 7/14、板倉というところで落としてきました 9月後半、アメリカでロケットから落とします 鈴木・土屋研究室 23
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