中国の 航空産業 - Hirohiko SHIMPO: HSHIMPO.COM -

中国の航空産業
チョウ シイ
目次
一 航空会社の合併(航空ネットワークの充実)
二 現状 (運送の低効率)
三 今後の展開
一 航空会社の合併(ネットワークの充実)
1)大手航空会社
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中国国際航空
1.中国最大の商業航空会社であり、2004年香港証券取引
所、ロンドン証券取引所に上場を果たした。
2.2006年5月22日航空連合スターアライアンスへの加盟を
公式発表した。
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中国南方航空
1.中国南部に充実したネットワークを持っている。
2.旅客数は中国の航空会社のなかでもナンバーワンを誇
る。
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中国東方航空
1.初めて日本人客室乗務員を日本路線(一部路線を
除く)に乗務させた。
2.上海浦東国際空港には日本人の地上スタッフも配
置している。
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海南航空
1.独自路線で同業他社を合併、「4番目のメジャー」を
目指し大胆な改革を実践しつつある。
2.サービスの満足度が高く、2001年から4年連続で、
「利用者が選ぶ中国の良好なエアラインの1つ」に
選ばれている。
2)格安航空会社(民営)
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春秋航空
1.2004年5月26日中国で初めて民間資本により設
立した民営格安航空会社である。
2.上海春秋国際旅行社有限公司のネットワークを
利用し 、チッケトを販売している。
3.機内サービスを廃止する。
二.現状
2002年から2005年まで、航空の総輸送量の変化
航空の総輸送量(億トン・キロ)
300
250
200
150
100
50
0
2002
2003
2004
2005
1)輸送の実績
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2005年のデータ
航空総輸送量:256億トン・キロ
旅客の輸送人数:1.39億人
貨物と郵便物の輸送量:298万トン
航空輸送の総輸送量は交通総輸送量のただ
0.55%である。アメリカの場合は9.5%である。
ここから見ると、中国の航空輸送の将来性はかな
り高い。
2)運送の低効率
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中国の60%以上の航路は全部航程の600に2200
キロメートル間に至ることである。
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中国の各航路ではほとんどが150席ある大、中型
飛行機を利用しており、各ダイヤの平均客利用率
は60%ぐらいしかない。
三.今後の展開
1)航空需要の高まり、中国は機材需要が世界
一伸びていく国になる。
1.支線飛行機の導入
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世界の航空業界を見ると、30%の飛行機は100席
以下の小型旅客機(支線飛行機)である。
中国の場合は12%しかない 。20年後、600機ぐら
いが必要される 。
2.国産機-ARJ21飛行機
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中国が自主知的財産権を持つ。
70-100の席を提供でき、国内80%以上の航路に
サービスを提供できると予測されている。
中国の西部地域における高原地帯、複雑な地形や
気象環境にも順応できる。
2010年には、年産10台と予定している。
2)飛行機といえば機内サービスである
1.サービス面の吸収
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日本人乗務員を日本路線に乗務させる。(中国東
方航空)
長距離路線を中心に機内インターネットサービス
を導入する。
機内サービスを廃止する。(春秋航空)
2.外国の航空会社と連携
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アメリカン航空、全日空とコードシェアを行っている。
(中国東方航空)
スカイチームとワールドパークスへの加盟(中国南
方航空)
スターアライアンスへの加盟予定(中国国際航空、
上海航空)
結論
中国の航空ネットワークが充実し、民営化が進み
始め、着実に近代化しており、もう世界での競争に
取り込んでいる。
今後は、外国の航空会社と競争の中で、連携し、
サービスを含めたソフト面を進化させ、より一層お客
様にいいサービスを提供しなければならない。