スライド 1

ジブリ作品の魅力
1
まい
ジブリ作品

株式会社スタジオジブリ
では、多くの長編アニ
メーション作品を手掛け
てきた。公開されて大ヒッ
トとなった『千と千尋の神
隠し』『ハウルの動く城』
『もののけ姫』,他にもさま
ざまな作品が宮崎駿監
督を中心として生み出さ
れてきた。(※1)
2
ジブリの由来
ジブリの綴りは「GHIBLI」である。 「GHIBLI」
はサハラ砂漠に吹く熱風を意味するイタリア語
である。また、第2次世界大戦中に使用されたイ
タリアの軍用偵察機の名前でもあり、飛行機マ
ニアである宮崎駿監督が命名した。日本のアニ
メーション界に熱風を起こそうという思いを込め
たネーミングだといわれている。本来の発音は
「ギブリ」であるが、宮崎駿監督の思い込みから
「ジブリ」となった。(※2)
3
ジブリ作品の中に込められた教訓
ジブリ作品には、その当時の社会において問題とされ
ている事がらがメッセージとして込められているといわれ
ている。
千と千尋の神隠しを例に取り上げてみる。
4
千と千尋の神隠しのストーリー
主人公の千尋は、10才の少女で、ごく普通の現代っ子
です。両親と一緒に都会から郊外に引っ越す途中、一
家は不思議な空間に迷い込みます。その空間は、実は
人間が来てはいけない世界でした。そこには、日本に
棲む八百万(やおよろず)の神々たちが疲れを癒すた
めにやって来る湯屋がありました。湯屋は湯婆婆という
魔女が支配しています。この世界では人間は、消えてし
まうか動物になるかしかありません。生き残るために、ま
た豚にされてしまった両親を救うために、千尋は「千」と
いう名前で、湯屋で働き始めます。一生懸命働く過程で
様々な経験をして、千尋の中の「生きる力」が目覚め始
めます。 (※3)
5
千と千尋の神隠しのストーリー(詳細)
10歳の少女、荻野千尋(おぎの ちひろ)はごく普通の女の子。夏のあ
る日、両親と千尋は引越し先の町に向かう途中で森の中に迷い込み、
そこで奇妙なトンネルを見つける。嫌な予感がした千尋は両親に「帰ろ
う」と縋るが、両親は好奇心からトンネルの中へと足を進めてしまう。仕
方なく後を追いかける千尋。
出口の先に広がっていたのは、広大な草原の丘だった。地平線の向
こうには冷たい青空が広がり、地面には古い家が埋まっていて瓦屋根
が並んでいる。先へ進むと、誰もいないひっそりとした町があり、そこに
は食欲をそそる匂いが漂っていた。匂いをたどった両親は店を見つけ、
断りもなしに勝手にそこに並ぶ見たこともない料理を食べ始めてしまう。
それらの料理は神々の食物であったために両親は呪いを掛けられ、豚
になってしまう。一人残された千尋はこの世界で出会った謎の少年ハ
クの助けで、両親を助けようと決心する。
千尋は八百万の神々が集う湯屋・「油屋(あぶらや)」の経営者、湯婆
婆に雇用を願い出る。湯婆婆は千尋の名前を奪い、「千」という新しい
名を与えた。千尋は油屋の下働きとして働きながら、様々な出来事に
遭遇しつつも、ハクや同僚のリン、釜爺らの助けを借りて、懸命に立ち
向かうことで自分も今まで気づかなかった内なる「生きる力」を発見する。
6
『千と千尋の神隠し』からの教え
【総合的な教え】


ヒロインの千尋は、「不思議の町」の湯屋で働くことになり、千(=1000)と呼ばれるよう
になる。名前を奪われ、囚人のように番号で呼ばれるようになるのである。個人は、
組織の中で名前を奪われ、責任を組織が肩代わりしてくれることで、自我は消失さ
せられていく。そして、結果的に個人の人生は奪われることになる。
「仮想世界」を使って、現代の若者たちを一歩先んじて「社会」へ送り込み、バシバ
シしごきながら人生勉強をさせようというものである。
【湯婆婆の教え】
湯婆婆は、千に「(室内で)靴を脱げ」「お礼は言ったか」「ノックもしないのか」「愚図
で甘ったれで頭が悪い」と好き放題言い放つ。ヒロインが潜り込んだ湯屋は「現代社
会」の縮図になっており、働く意志がある者は生かすが、一言でも「やめたい」「家へ
帰りたい」と甘ったれると、存在を抹消される仕組みになっている。社会の厳しさを
しっかり教えるという目的である。
【カオナシの悲しみ】
他の人の声でしか言葉を話せないくせに、巨大化すると汚い言葉を発するようにな
り、愛情を金で買おうとしても報われない「さみしい」者。金に目がくらんだ湯屋の使
用人たちはカオナシに食われ、彼から湧き出した金はやがて泥に変質する。
(※4)
7
最後に・・・
今回の私の発表は、作品をある一方から見た偏った見
方です。映画はそれが作られた背景などはさておき、そ
の作品自体を楽しむことができれば十分ではないかと
考えます。また、今回の発表の内容は、宮崎駿監督の
製作発表でのコメントや映画評論家の推測を用いたも
のであり、このようなメッセージ性が全て真実かはわかり
ません。
しかし、こういった観点から作品を観ても、得るものはた
くさんあるのではないかと思い発表しました。
今回の発表でみなさんにもそう感じていただけたら幸い
です。
8
参考文献




※1 スタジオジブリ Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%B
F%E3%82%B8%E3%82%AA%E3%82%B8%E3%83%9
6%E3%83%AA
※2 ジブリってなんでジブリって言うの? - Yahoo!知恵袋
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail
/q1268597392
※3 『千と千尋の神隠し』 作品紹介
http://www5d.biglobe.ne.jp/~uzupy/chihiro/chihiro_da
ta.html
※4 【千と千尋の神隠し】
http://www.tcpip.or.jp/~iwamatsu/seefilm/50on/se/sen_chihiro.html
9