Linux の世界に触れてみよう! 情報実験第 3 回

Linux の世界に
触れてみよう!
情報実験第 3 回 (2005/10/21)
光田千紘
(北大, 理, 地球惑星)
[email protected]
最初に質問
自分のパソコン(PC)を持っている方 !
 そのパソコンで使っている OS は??

–
–
–
–
Windows
Macintosh
Unix 系
その他
Linux

OS (Operating System) の一つ
– Unix を見本に一から作成された

研究機関で多く使われる
– 容易に研究環境を構築できる
– 無料である !
• OS からソフトウェアまで

計算機の仕組みを理解するのに適して
いる
UNIX/Linux 系 OS の特徴
高い汎用性と安定性
 CUI ベース
 オンラインマニュアル
 情報管理方法
 マルチユーザ

高い汎用性と安定性

大抵の計算機に導入できる
–
–
–
–

大型計算機
DOS/V (Intel CPU 互換 PC)
Power PC
NEC PC98 シリーズ
ある処理が他の処理に悪影響を与え
る事はまずない
– フリーズしない !
– サーバ向き
← CUI
(Character
User Interface)
GUI →
(Graphical
User Interface)
CUI ベース

CUI (Character User Interface)
– プロンプトに対して命令 (コマンド) を
キーボードから打ち込む
– 対意語: GUI (Graphical User Interface)
– 操作が直感的でなく, コマンドを覚える
必要がある
• 覚えれば, 複雑な作業が可能
オンラインマニュアル

コマンドの使い方を簡単に参照可能
情報管理方法


全ての情報を “ファイル”という形式で管理
全てのファイルをツリー構造で階層的管理
– ディレクトリ
• 複数のファイルをまとめることが出来る特殊なファイル.
ファイル情報やファイルモード(後述)が記載されている.
• Windows/Mac での “フォルダ” に相当
– ルートディレクトリ (/) から枝上にディレクトリが
分岐
• ユーザが使用するのは /home 以下
• 設定ファイルは /etc 以下 (shwdow, passwd ファイルなど)
ディレクトリ階層構造

ルートディレクトリ
(/) から枝上にディレ
クトリが分岐
– / はツリー構造の根
にあたる部分なので
root と呼ばれる
– ユーザが使用する領
域は /home 以下
• それ以外はシステム
領域 (一般ユーザでは
書き込みできない)
ディレクトリの呼び方示し方

ホームディレクトリ
– /home/アカウント名
– “~”(にょろ/チルダ)
– “~アカウント名”

カレントディレクトリ
– 作業中のディレクトリ
– “.” (ドット)

親ディレクトリ
– カレントディレクトリの一段
上のディレクトリ
– “..” (ドットドット)
ディレクトリやファイル
の指定方法

絶対パス
– ルートディレクトリを基
準
– /home/sugiyama/jupiter.txt

相対パス
– カレントディレクトリ(も
しくは他の特殊ディレク
トリ)を基準
– ../sugiyama/jupiter.txt
– ~sugiyama/jupiter.txt
マルチユーザ

複数人で一台の計算機をつかう事を想
定して設計されている
– 計算機を利用する前に login という認証手
続きが必要
– 他人に迷惑をかけないための決まり事, マ
ナーがある.
– ファイルには全て “所有者/グループ”と”利
用権限”が決められている
利用権限: パーミッション

ファイルに”誰が””何を出来るのか”?とい
うモードが設定されている
– 誰が :
• 所有者(User permission)
• 所有グループに属するユーザ(Group permission)
• その他(Others permission)
– 何を出来るのか :
• 読み出し許可(Read permission)
• 書き込み許可 (Write permission)
• 実行許可(eXcute permission)
ファイルモード
chihiro@joho01:~/Documents/inex$ ls -l
total 0
drwxr-xr-x 5 chihiro inex 170 Oct 16 00:40 20051021
-rw-r--r-- 1 chihiro inex 0 Oct 20 17:12 file.txt
d rwx r-x r-x
Type

User
Group
Other
R: Read / W: Write / X: eXcute
– “-” (ハイフン) : 許可が出ていない

コマンド “chmod” で変更 (実習編にて)
ということで実習編では

ディレクトリ構造を理解する
– カレントディレクトリがどこかを把握する

ファイルモードを変更する
– 他人に秘密のファイルを見られないように
するには?
– 誤ってファイルを消さないためには?
Linux/CUI/コマンドに慣れよう!

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