第56期事業報告書 - 日通商事

第56期事業報告書
平成14年4月1日
平成15年3月31日
〈 存在意義 〉お客様・株主・社員とともに繁栄し、豊かな社会の実現に
貢献します。
〈 事業領域 〉物流関連を「核」に、生活を支えるサービスへと事業を「拡」
げます。
〈 経営姿勢 〉
「高機能複合商社」として、変革に挑戦し、市場のニーズに
応えます。
〈 行動指針 〉創造と改革、誠実と感謝でお客様の満足を実現し、法と倫理
に基づき行動します。
マーケティングシンボル「ALOZ(アロッズ)」は“あらゆる”
“全て”を表わす「A∼Z」とロジスティクスの頭文字「LO」の
造語で、物流関連を基盤に、未来のあらゆる可能性を探り、様々
な商品、サービスを提供することを意味しています。
「ALOZ」を市場や社会にむけたわが社のイメージ戦略の「旗印」
にしてまいります。
株主の皆様へ
株主の皆様には、ますますご清栄のこととお喜び申し上げ
ます。
平素は格別のご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、当社は第56期(平成14年4月1日から平成15年3月
31日まで)の決算を終了いたしましたので、ここに当期の事
業報告書をお届けいたします。
当社は“高機能複合商社”の実現をテーマに2年目にあた
る「ALOZ21 経営3カ年計画」のもと、戦略事業の推進と
収益構造の改革、経営管理システムの改革による効率経営を
目指して、推進してまいりました。
今年は本計画の最終年度にあたり、当社を取り巻く環境は
厳しいものの、さらに構造改革、業務改革を推し進め、日通
グループの一員として企業価値を高め、顧客満足度の向上に
努めながら、この変化の時代をチャンスととらえ、新しい事
業にもチャレンジしてまいります。
株主の皆様におかれましては、引き続き暖かいご理解とご
支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
代表取締役社長
営業の経過および成果
当期のわが国経済は、年度前半には、輸出の増
加や生産が上向き傾向を示したことにより景気の
持ち直しが期待されました。しかしながら、雇用
や債務、設備などの調整圧力は依然として根強く、
所得環境が一段と厳しさを増したことから個人消
費は低調に推移し、 加えて米国経済の減速や年度
後半にはイラク情勢等からくる不確実性の高まり
が顕著になるなど、総じて先行き不透明感が強い
まま推移しました。
当社の関連する各業界におきましても、規制緩
和や景気低迷の影響を受けて、企業間における価格
競争が一段と激化し、厳しい状況に置かれました。
このような状況の中、当社はペイメントサービ
ス部を設置し、通販事業における代金回収・決済
業務に関するサービスを拡充するなど、
「高機能複
合商社」としてお客様のニーズを捉えた新商品の
2
開発に力を入れ、積極的な営業を展開してまいり
ました。
当期の業績につきましては、石油部門、LPガス
部門における販売数量やリース収入の増加はあり
ましたものの、消費の低迷や設備投資の抑制など
から、物流機器部門、生命保険部門、ロジスティ
クス・サポート事業部門が落ち込み、売上高は、前
期に比べて0.9%減の2,955億87百万円となりました。
また、経常利益につきましては、原油価格の高
騰をはじめ、事業全般にわたって利幅の低下が大
きく影響し、仕入コストの見直しや諸経費の圧縮
を図り、経営効率の向上に努めましたが、前期に
比べて0.6%減の46億84百万円となりました。
以上の結果、特別損益を加減し、法人税、住民
税および事業税を差し引いた税引き後の当期利益
は、21億25百万円となりました。
会社が対処すべき課題
当社はマーケティングシンボル
「ALOZ」のもと、物流関連を基盤に
未来のあらゆる可能性を探り、さま
ざまなサービスを提供しております。
本年4月から最終年度に入った
「ALOZ21 経営3カ年計画」の実現
により、既存事業の再構築や新規事
業への取り組みなど経営の革新を図
り、物流を核にサービスを拡大する
「高機能複合商社」として、顧客満足
の実現と経営基盤の強化拡大を目指
しております。
併せて、キャッシュベースの投資
効率の追求、株主資本の充実による
財務体質の強化、株主への安定的か
つ適正な利益配分を基本に、経営の
効率化を推進してまいります。
その具体的な取り組みの一つとし
て、昨年6月には複合決済サービス
「アロッズペイメントサービス」を
開始し、IT革新によるビジネスモデ
ルの変化や物流関連サービスの高度
化に対応した「eビジネスロジステ
ィクス」事業の拡大を目指しており
ます。
また、「ITシステム基盤の拡充」
にむけて、一昨年5月に「IT推進プ
ロジェクト」を発足し、昨年6月に
社内の情報共有化を図る「経営情報
システム」を立ち上げました。現在
は業務の効率化とコスト削減に向け
た統合基幹業務システム(ERP)の
構築を目指して、
「新経理業務システ
ム」の開発に着手しております。
以上、これら課題の実行によるサ
ービスの向上と経営管理の革新によ
り、企業ブランド「ALOZ」を育成
し、コンプライアンスを重視した経
営のもと、日通商事グループの企業
価値を高めてまいる所存であります。
3
部 門 別 の 概 況
物流商品部門
物流商品部門においては、デフレにより商品の低価格化が進む
中で、消費動向が低調なままに推移したことから、厳しい営業展
開を強いられました。
このような状況の中、商品関係は、産地直送品、ギフト商品な
どの個人向け商品や情報関連機器、事務用品、高速道路通行券、
作業用品などの企業向け商品の拡販に努めるとともに、ワインや
オレンジなどの海外産地直送品の販売を積極的に展開し、利益の
確保を図りました。
包装資材関係は、需要の伸び悩む中、原材料費の上昇や価格競
争の激化に見舞われましたが、コスト削減と環境保全対策をコン
セプトとして、引越養生材や反復資材などの新商品開発と改良に
取り組み、拡販に努めました。
また、昨年2月から新規事業として1都3県(東京、神奈川、
千葉、埼玉)で開始しております介護用品のレンタル・販売事業
については、福祉用具専門相談員を全国に総勢125名配置し、新
設介護施設や病院に対する営業活動を展開するなど、事業の基盤
づくりに努めました。
これら新規事業の展開や営業拡大を積極的に行いましたが、当
期はその効果が十分反映できず、当部門全体の売上高は265億59
百万円と前期に比べて3.8%の減少となりました。
物流機器・建設資材部門
物流機器部門においては、民間設備投資が低迷し、各種物流関
連設備・機器の需要が回復しない中、流通拠点の設備をはじめ、
環境関連機器、輸送・搬送・荷役の省力化機器などの拡販を懸命
に行うとともに、トラックボディー内での荷役効率化機器「らく
らくローダー」や「ペリカン便支援情報システム」などの新商品
の開発に努めましたが、売上高は前期を下回る結果となりました。
また、建設資材部門においては、公共・民間ともに建設投資が
大幅に減少し、建設会社の信用不安がさらに高まる中、より一層
慎重に内容を吟味した受注を行い、「JR貨物飯田町ビル」などの
大型物件を受注したものの、売上高は前期を下回りました。
以上の結果、両部門を合わせた売上高は265億66百万円と前期
に比べて14.8%の減少となりました。
(注)建設資材部門については、前期まで「物流建材部門」として報告してお
りましたが、昨年6月の名称変更により、当期から「建設資材部門」と
して報告するものであります。
4
■サンドビック
自動仕分け機
■建設中の
流通経済大学
部 門 別 の 概 況
ペイメントサービス部門
ペイメントサービス部門においては、これまでの代金回収・決済業務では代金引換のみであった決済手段
(ペリカン集金サービス)に加え、クレジットカード決済、銀行振込、コンビニ振替、郵便振替の4つの決済
手段を追加して、利用者の利便性を拡大したシステム「アロッズペイメントサービス」の販売を昨年6月より
開始いたしました。
新商品であります「アロッズペイメントサービス」は、通販市場に
おける決済手段にとどまらず、日本通運株式会社の引越料金決済の取
り扱いを開始するなど、規模の拡大を図っております。
また、事業開始から3年が経過した「ペリカン集金サービス」につ
きましても、取り扱い数量が880万個に達し、前期に比べ10.5%伸長
いたしました。
この結果、当部門の売上高は10億16百万円となりました。
(注)前期まで物流商品部門にて取り扱いをしておりました、日本通運株式会社との共同事業であります通信販売の代金回収・決
済業務「ペリカン集金サービス」を、新規事業として強力に推進するために昨年6月にペイメントサービス部を発足し、当
期から「ペイメントサービス部門」として報告するものであります。
リース部門
当期のリース業界は、企業の設備投資低迷の影響を受け、リース取
扱高が前期を下回る厳しい状況が続く中、規模の拡大と収益の向上に
向けて、業界内の競争が激しさを増しました。
このような状況のもとで、当部門では、優良取引先の確保と収益性
を重視する方針で営業展開するとともに、効率的な営業体制を目指し
て組織の見直しを実施してまいりました。
その結果、情報関連機器、物流関連機器を中心として、リース契約
高も前期を上回ることができ、当部門の売上高は511億74百万円と前
■アロッズのリースは、常にお客様との理想
期に比べて2.7%の増加となりました。
的パートナーシップ実現を目指しています。
損害保険部門
当期の損保業界は、生保の販売ルートを活かした生保系損保子
会社の事業展開や、インターネットなどを利用した通信販売、銀
行窓口における販売が本格化する中で、各損保会社が低価格商品
を中心とした新商品を次々に市場に投入するなど、契約獲得をめ
ぐる激しい競争が展開されました。
このような状況のもとで、当部門は、企業向け大型物件の火災
保険の契約更改をはじめとして、更改率の向上や新商品でありま
す医療補償保険の拡販に力を入れ、新規顧客の獲得や、既存契約
の大型化・総合化を推進いたしました。
さらに、収支改善に向けた情報化の推進による後方事務の簡素
化や、営業知識向上のための従業員教育の充実に努めた結果、売
上高は34億47百万円と前年に比べて4.5%の増加となりました。
5
●自動車保険
●火災保険
●傷害保険
●その他
部 門 別 の 概 況
生命保険部門
当期の生保業界は、運用収益が保証利回りを下
回る「逆ざや」現象や株価下落の影響などにより
生保不信が高まり、所得低迷による保険契約の見
直しや少子高齢化などを背景とした「生保離れ」
が進み、新規契約の減少、既存契約の解約・減額
に歯止めがかからず、大変厳しい情勢のまま推移
いたしました。
このような情勢下において、当部門は、朝日生
命保険相互会社と連携し、特に、日通グループの
ネットワークを活用した新規契約の獲得と既契約
のフォローに鋭意努めましたが、個人保険の解約
件数は前期を下回ることができたものの、新規契
約件数が伸び悩んだ結果、売上高は3億66百万円
と前期に比べて14.6%の減少となりました。
整備製作部門
当期の整備業界は、輸送業界や建設業界が著しく低迷し
たことから、貨物自動車や大型建設機械などの稼働率の低
下や、企業のコスト削減の影響を受け、整備需要が減少い
たしました。
このような状況の中、当部門では、整備関係については、
リース会社との整備サービス契約や、排ガス規制装置の取
付け契約、予防整備提案などを実施いたしました。さらに、
広告宣伝活動やCS活動を強化した結果、整備売上単価の落
ち込みに歯止めをかけることができましたが、整備入庫台
数の減少を補うには至らず、売上高は前期を下回りました。
一方、製作関係については、架装需要が一向に回復しな
いなど厳しい状況が続きましたが、風力発電用風車の羽根
(ブレード)を運搬する特殊トレーラーや、モーダルシフ
トに対応した新型コンテナ、個人向けではオートバイを盗
難から防ぐバイク収納コンテナなどの顧客ニーズに応える
製品を開発したことから、売上高は前期を上回ることがで
きました。
以上の結果、当部門全体の売上高は156億83百万円とな
り、前期に比べて3.7%の減少となりました。
6
■東京製作所内の製作風景
部 門 別 の 概 況
石 油 部 門
当期の石油業界は、中東情勢の不安を背景に、上昇基調にありました原油価格が昨年5月に1バーレル当た
り26ドルを越えるままの状態にあり、イラク情勢の緊張の高まりにより、昨年12月以降、再び上昇に転じ、本
年3月のイラク攻撃開始後には、先行き不透明感から乱高下を繰り返す目まぐるしい展開となりました。
さらに、国内では昨年8月以降の原発停止問題の影響によ
り、油種間の需給バランスが崩れた結果、軽油などにおいて
値上がり傾向が続きましたが、値上がり分を販売価格に充分
転嫁できない苦しい状況となりました。
また、給油所間の値下げ競争は、給油所のセルフ化志向の
影響もあり、一層厳しさを増しました。
このような不安定な情勢下において、当部門は、ガソリン、
軽油を中心に増販に取り組み、企業などの大口顧客の新規獲
得を推進した結果、販売数量は前期に比べて9.1%伸長し、
売上高では販売単価の上昇も寄与し、851億円となり、前期
に比べて11.6%の伸長となりました。
■アロッズ名古屋南給油所
LPガス部門
当期のLPガス業界は、規制緩和による新規業者の参入などによる低価格競争に加え、電力・都市ガスなど
の他エネルギーとの競争も一段と激しくなりました。
さらに下期以降は、LPガスの需要期と相俟って、イラクをはじめとする不安定な中東情勢により輸入価格
が史上最高値となるなど、原価高の状況となりました。
このため、業界全体の販売数量については、家庭・業務用が昨年度の暖冬による減少分を回復し微増となり
ましたが、工業用などでは価格の高騰がコスト競争力の低下を招き前年を下回ったことから、横這いの状況と
なりました。
このような情勢下において、当部門は、物流関連企業に対
し、クリーンエネルギーとして自動車・フォークリフト用の
新規需要を開拓し、住宅メーカーや工務店とのタイアップな
どによる家庭・業務用の新規獲得に努めた結果、販売数量は
2.5%伸長いたしました。
また、住宅設備機器販売では、住宅着工件数が減少する中、
「日通プロパン」発売40周年記念として積極的に展開したキ
ャンペーンの成果により、売上高は前期に比べ3.7%増加い
たしました。
この結果、当部門の売上高は262億28百万円となり、前期
に比べ1.8%の増加となりました。
■バルクローリー
7
部 門 別 の 概 況
ロジスティクス・サポート事業部門
当期の梱包業界は、自動車をはじめとする製品輸出環境
は堅調でありましたが、国内各企業における物流費用削減
の傾向は変わらず、受注単価の低下が一層進み、厳しい対
応を余儀なくされました。
当部門はこのような状況の中、各LSセンターでのISO9001
の取得をさらに進め、スチールケースの使用による物流の
効率化の提案を行い、新規取引先の獲得を図るとともに、
主要取引先である自動車メーカーや関連企業への取引拡大
に努めた結果、梱包事業の売上高は前期に比べ8.7%増加い
たしましたが、サード・パーティーロジスティクス事業に
おいて貨物の流通量が減少した影響により、当部門全体の
売上高は573億88百万円となり、前期に比べ11.1%の減少と
なりました。
不動産・その他部門
当期の不動産賃貸業界は、長引く景気低迷による企業の
規模縮小や統廃合の影響により空室が増加する中で、首都
圏を中心に大型新築ビルが次々と供給を開始したことか
ら、いわゆる2003年問題としてクローズアップされ、過剰
供給による賃料の値下げ傾向が顕著となりました。
このような市場環境の中で、不動産部門においては、グ
ランパークビルの一部解約により賃料収入が減少いたしま
したが、一昨年の横浜そごう全面撤退により空室の見られ
た横浜ビルを満室とすることができた結果、その他の部門
と合わせた売上高は20億54百万円となり、前期と比べて
2.4%の増加となりました。
■グランパーク
地上34階超高層インテリジェント・オフィ
スビルと、地上28階建ての住宅や文化・
商業施設の複合ビル。
(JR田町駅前東口)
8
■スチール梱包(密閉タイプ)
業 績 の 推 移
■売上高
■営業利益
■経常利益
(百万円)
350,000
300,000
319,271
298,172
(百万円)
(百万円)
5,000
5,000
4,984
4,711
4,773
295,587
4,213
4,000
4,048
4,684
4,000
250,000
200,000
150,000
3,000
3,000
2,000
2,000
1,000
1,000
100,000
50,000
0
第54期
第55期 第56期(当期)
平成12年度 平成13年度 平成14年度
■当期利益
0
第54期
第55期 第56期(当期)
平成12年度 平成13年度 平成14年度
■1株当たり当期利益
(百万円)
3,000
2,360
2,125
■純資産
235.38
200
(百万円)
30,000
24,553
25,000
100
1,000
第54期
第55期 第56期(当期)
平成12年度 平成13年度 平成14年度
(円)
268.25
300
2,000
0
23,087
20,807
20,000
0
0
-100
15,000
-1,000
-200
-2,000
-3,000
-4,000
10,000
-300
5,000
-400
△3,886
第54期
第55期 第56期(当期)
平成12年度 平成13年度 平成14年度
-500
△441.63
※
第54期
第55期 第56期(当期)
平成12年度 平成13年度 平成14年度
※ 第55期より1株当たり当期利益は、自己
株式を控除した期中平均発行済株式総数
に基づき算出しております。
9
0
第54期
第55期 第56期(当期)
平成12年度 平成13年度 平成14年度
■部門別売上高と構成比
第54期
平成12年度
第55期
平成13年度
0.6%
0.6%
8.6%
8.8%
21.7%
21.9%
24.1%
合計
319,271
百万円
25.6%
9.5%
百万円
12.8%
5.9%
合計
298,172
10.5%
5.5%
15.2%
9.6%
16.7%
1.2%
1.2%
第56期(当期)
平成14年度
LPガス
26,228百万円
8.9%
不動産・その他
2,054百万円
0.7%
ロジスティクス・
サポート
57,388百万円
19.4%
石油
85,100百万円
28.8%
合計
295,587
百万円
整備製作
15,683百万円
5.3%
リース
51,174百万円
17.3%
損害保険・生命保険
3,813百万円
1.3%
10
物流商品
26,559百万円
9.0%
物流機器・
建設資材
26,566百万円
9.0%
ペイメントサービス
1,016百万円
0.3%
貸 借 対 照 表
科目
当期(第56期)
前期(第55期)
平成15年3月31日現在
平成14年3月31日現在
資産の部
流動資産
現金預金
受取手形
売掛金
棚卸資産
未収金
その他の流動資産
繰延税金資産
貸倒引当金
固定資産
有形固定資産
リース資産
建物
構築物
機械装置
車両運搬具
工具器具備品
土地
建設仮勘定
リース資産前渡金
無形固定資産
リース資産
借地権
ソフトウェア
その他権利金
投資等
投資有価証券
子会社株式
出資金
子会社出資金
長期貸付金
長期前払費用
長期差入保証金
その他投資
繰延税金資産
貸倒引当金
資産合計
72,565
6,908
11,485
36,766
6,062
4,073
2,982
4,760
△474
151,532
132,955
92,573
18,705
1,732
3,675
650
372
14,094
51
1,100
11,241
7,759
401
1,646
1,434
7,335
1,496
2,312
40
465
315
865
517
1,287
885
△851
224,097
72,693
8,257
11,022
34,911
6,352
953
7,512
4,079
△396
144,982
125,009
84,153
18,961
1,701
3,746
753
395
13,812
890
595
10,388
7,467
401
1,122
1,396
9,585
1,908
2,312
40
465
378
860
532
1,382
2,617
△914
217,676
(単位:百万円)
11
科目
当期(第56期)
前期(第55期)
平成15年3月31日現在
平成14年3月31日現在
負債の部
流動負債
支払手形
買掛金
コマーシャル・ペーパー
1年以内に償還予定の社債
短期借入金
未払金
未払法人税等
前受金
賞与引当金
その他の流動負債
127,583
11,609
40,341
8,000
―
48,174
9,963
851
3,288
2,450
2,904
113,781
12,663
39,297
4,000
3,000
35,916
9,833
720
2,390
2,383
3,576
固定負債
長期借入金
長期預り金
退職給付引当金
役員退職慰労引当金
その他の固定負債
負債計
71,960
60,408
4,565
6,271
174
540
199,544
80,807
66,583
4,596
8,987
168
470
194,588
資本金
資本剰余金
資本準備金
利益剰余金
利益準備金
任意積立金
買換資産圧縮積立金
別途積立金
当期未処分利益
(うち当期利益)
株式等評価差額金
自己株式
資本計
4,000
38
38
20,090
1,000
16,524
162
16,362
2,566
(2,125)
425
△0
24,553
4,000
38
38
18,546
1,000
14,736
174
14,562
2,810
(2,360)
501
△0
23,087
負債及び資本合計
224,097
217,676
資本の部
(単位:百万円)
12
損 益 計 算 書
当期(第56期)
平成14年4月 1 日から
平成15年3月31日まで
科目
売上高
売上原価
割賦販売利益繰延(+)
割賦販売利益繰入(−)
販売費及び一般管理費
営業利益
営業外収益
利息配当収入
雑収入
営業外費用
支払利息
雑支出
経常利益
特別利益
固定資産売却益
前期損益修正益
特別損失
固定資産処分損
投資有価証券評価損
ゴルフ会員権評価損
税引前当期利益
法人税、住民税及び事業税
法人税等調整額
当期利益
前期繰越利益
中間配当金
当期未処分利益
295,587
261,213
71
74
30,328
4,048
1,094
84
1,009
458
390
67
4,684
366
323
43
516
178
314
24
4,534
1,286
1,122
2,125
705
263
2,566
前期(第55期)
平成13年4月 1 日から
平成14年3月31日まで
298,172
262,814
72
101
31,173
4,213
1,094
52
1,042
596
488
108
4,711
368
289
78
469
417
4
47
4,610
915
1,334
2,360
714
263
2,810
(単位:百万円)
13
利
益
処
分
当期(第56期)
科目
当期未処分利益
買換資産圧縮積立金取崩
合計
前期(第55期)
2,566,020,599
2,810,840,025
11,011,784
12,222,329
2,577,032,383
2,823,062,354
これを次のとおり処分します
利益配当金
263,997,450
(1株につき30円)
役員賞与金
53,700,000
(うち監査役賞与金6,000,000)
任意積立金
買換資産圧縮積立金
別途積立金
次期繰越利益
263,997,450
(1株につき30円)
54,050,000
(うち監査役賞与金6,000,000)
1,613,131,404
1,800,000,000
113,131,404
―
1,500,000,000
1,800,000,000
646,203,529
705,014,904
(単位:円)
14
O PP II CC SS
TT O
新 技 術
風車の羽根を運ぶ特殊車両を開発
東京製作所は、風力発電に使う風車の羽根を73度の角度に立て
て運搬する特殊車両を日本通運株式会社重機建設部と共同開発
し、同社に納入しました。
風力発電の羽根は、発電能力千キロワット以上の大型設備では
長さ30mを超え、素材は複合材などを使用しており、分割できな
い構造になっています。そのため輸送上の制約から山間部への風
力発電設置を断念するケースも多くありました。そこで同製作所
は、羽根を立てて積載する方法を検討し、立てる角度も慎重に検
討した結果73度の角度がよいとの結論になりました。羽根を立て
て積載することによりこれまでの積載方式に比べ、車両の長さも
短くすることができ、狭い道でも輸送が可能となりました。
同製作所は斬新な発想と最新の知識を形にする技術力、そして
何よりも製作への情熱を一つに結集し、お客様に最適な製品を提
供していきます。
■風車の羽根を運ぶ特殊車両の開発
新 設 備
仙台支店新社屋が落成
仙台総合支店(当社は地域割りで9つの総合支店が設置され
ている)の新社屋が2003年3月に完成しました。これは合併前
の旧会社の建物が老朽化したこと、および2カ所に分散した事
務所の集約を兼ねて新たに建設したものです。3月24日に竣工
式が行われましたが、東北6県の司令塔としてさらなる飛躍が
期待されます。
<仙台支店社屋の概要>
所 在 地:仙台市宮城野区苦竹三丁目1番1号
敷 地 面 積:1,359.78G(411.3坪)
建 築 面 積:(述べ床)1,475.13G(446.2坪)
構 造:鉄骨造り3階建て
その他設備:3段式駐車場、倉庫
15
■仙台支店の新社屋
ト・ピ・ッ・ク・ス
社 会 貢 献
地元の小学生の職場見学に協力
大阪工場・大阪車体工場が、地元の自治会から「地域の中で
日常得がたい経験や社会性を育てるために、地元の小学生に整
備工場の職場見学をさせたい」との依頼を受け、昨年12月に八
雲東小学校の1年生∼6年生、42名を受け入れ職場見学会を開
催しました。
子供たちは普段近くで見たことのない大型トラック、消防車、
高所作業車などの整備作業を熱心に見学していました。強盗に
襲われた想定で現金輸送車の非常システムを作動させてみせた
り、大型トラックの運転席に乗せてもらったりと貴重な体験が
できました。これからも社会貢献活動を積極的に続けてまいり
ます。
新 事 業
アロッズペイメントサービスがさらに内容充実
当社は2002年5月から決済事務、集金代行サービスの事業を開
始しました。
この新事業は日本通運のペリカン便の代引精算システムを核
に、あらたにクレジットカード、コンビニ支払、郵便振替、銀
行振込の決済が利用できる「アロッズペイメントサービス」と
して商品化し、販売者の精算業務の合理化、購入者の利便性な
ど拡大するインターネット通販市場のニーズに応えようとする
ものです。
2003年1月には日本通運引越業務のクレジットカード決済の
取扱を開始しました。また2月にはクレジットカードのリボ払
いも導入し、サービスの充実に努めております。
今後は日本通運航空事業部との連携によるスピードを要求さ
れる新商品の開発や、法人カードの取扱などB to B市場への展開
も予定し、事業の拡大を図ってまいります。
16
会 社 の 概 要
(平成15年 3 月31日現在)
商 号
(英文名)
日通商事株式会社
札幌支店
NITTSU SHOJI CO.,LTD.
創 立
昭和39年5月
発 行 済
株式総数
880万株
資 本 金
40億円
従業員数
2,999名
事業所数
311カ所
国内ネッ トワーク
新潟支店
仙台支店
広島支店
福岡支店
本 社
名古屋支店
高松支店
大阪支店
東京支店
●総合支店(9カ所) b一般支店(41カ所)
主要な事業所
本 社
管理部門
〒101-0021 東京都千代田区外神田三丁目12番9号
(03)5256-2111
〒101-8647 東京都千代田区神田和泉町1番地1の1
営業部門
営業企画部(03)5687- 3028
物流商品部 (03)5687-3025
物流機器部(03)5687- 3055
建設資材部 (03)5687-3059
リ ー ス 部(03)5687- 3063
損害保険部 (03)5687-3124
生命保険部(03)5687-3046
整備製作部 (03)5687-3052
石 油 部(03)5687-3146
LPガス部 (03)5687-3083
不 動 産 部(03)5687- 3171
ペイメントサービス部 〒103-0022 東京都中央区日本橋室町四丁目3番16号
(03)5202- 6011
ロジスティクス・ 〒103-0022 東京都中央区日本橋室町四丁目3番16号
サポート事業部
(03)5200-6311
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総合支店
東京支店 〒101-8647 東京都千代田区神田和泉町1番地1の1
(03)5687-3000
名古屋支店 〒450-8730 名古屋市中村区名駅南四丁目11番39号
(052)581-8450
大阪支店 〒530-0001 大阪市北区梅田三丁目2番103号
(06)6451-6781
広島支店 〒730-0014 広島市中区上幟町3番24号
(082)228-3251
高松支店 〒760-0020 高松市錦町二丁目6番3号
(087)851-0991
福岡支店 〒812-0034 福岡市博多区下呉服町1番1号
(092)291-9111
新潟支店 〒950-8539 新潟市万代四丁目4番20号
(025)245-1121
仙台支店 〒983-8686 仙台市宮城野区苦竹三丁目1番1号
(022)236-9111
札幌支店 〒060-0005 札幌市中央区北五条西一丁目1番地1
(011)261-1150
役 員
海 外 拠 点
(平成15年3月31日現在)
■NITTSU SHOJI U.S.A.,INC.
日通商事U.S.A.(株)
本 社:アメリカ合衆国/シカゴ市
支 店:ロサンゼルス、シカゴ、トロイ(写真)
設 立:1995年3月
業務内容:輸出入代行業務、梱包資材・産直
便・ギフトの販売、梱包材・建
材・食品・雑貨の輸出、不動産賃
シカゴ
Chicago
ロサンゼルス
Los Angels
トロイ
Troy
貸物件の仲介
代表取締役会長
代表取締役社長
専 務 取 締 役
専 務 取 締 役
常 務 取 締 役
常 務 取 締 役
常 務 取 締 役
常 務 取 締 役
常 務 取 締 役
常 務 取 締 役
常 務 取 締 役
■大連日通集装箱制造有限公司
大連日通機器製造(有)
所 在 地:中華人民共和国/大連経済技術開発区
設 立:1991年2月
業務内容:コンテナ・ロールボックス・網パ
レットの製造および販売
常 務 取 締 役
常 務 取 締 役
取 締 役
取 締 役
取 締 役
取 締 役
取 締 役
大連
Dalian
取 締 役
取 締 役
取 締 役
取 締 役
取 締 役
■NITTSU SHOJI(THAILAND)CO.,LTD.
日通商事タイランド(株)
所 在 地:タイ王国/バンパイン市
設 立:1996年12月
業務内容:梱包業、輸出入代行業務、梱包資
材の販売、倉庫保管業
取締役(非常勤)
常 勤 監 査 役
常 勤 監 査 役
常 勤 監 査 役
監査役(非常勤)
バンパイン
Bang Pa-in
塚 田 時
中 野 重 勝
藤 本 震 一
狩 野 次 男
伊 勢 利 彦
押 尾 洋 右
飛 田 克 彦
| 原 光 博
齋 藤 典 男
宮 “ 誠 仁
松 尾 彦
鈴 木 恒 雄
大 前 ‹ 一
田 淵 肇
小森谷 克 治
十 鳥 泰 齊
五十嵐 忠 美
中 山 康 之
齋 藤 英 俊
角 宏一郎
‹ 橋 忠 孝
林 榮治郎
島 “ 俊 明
三田野 正
渡 辺 邦 生
古 口 丈 夫
末 岡 圀 彦
*宮 “ 眞 一
*宮“眞一氏は「株式会社の監査等に関する商法
の特例に関する法律」第18条第1項に定める社
外監査役です。
18
株式のご案内
決
算
日
定 時 株 主 総 会
配当金受領株主確定日
毎年3月31日
毎年6月
利益配当金 3月31日
中間配当金 9月30日
(中間配当を行う場合の確定日)
名 義 書 換 代 理 人
東京都千代田区丸の内一丁目4番3号
UFJ信託銀行株式会社
同 事 務 取 扱 場 所
東京都千代田区丸の内一丁目4番3号
UFJ信託銀行株式会社 証券代行部
( 郵電 話便お物問送合付せ 先先 )
同
取
次
所
〒137-8082
東京都江東区東砂七丁目10番11号
UFJ信託銀行株式会社 証券代行部
電話 東京(03)5683-5111(代表)
UFJ信託銀行株式会社全国各支店
1単元の株式の数
100株
公
日本経済新聞
告
掲
載
紙
〒101-0021 東京都千代田区外神田三丁目12番9号
電話 03-5256-2111(代表)
http://www.nittsushoji.co.jp