択一&記述パーフェクトローラー講座 - LEC東京リーガルマインド

2011年
司法書士試験
択一&記述パーフェクトローラー講座
模擬講義<会社法編> テキストサンプル
担当講師 赤松 直哉
LEC東京リーガルマインド
【図表414
必
株
式
会
社
株式会社・持分会社・外国会社において債権者保護手続が必要となる場合】
要
一定の場
合
必要
必
持
分
会
社
複製・頒布を禁じます
要
一定の場
合
必要
外国会社
①
②
③
④
⑤
資 本 金 の 額 の 減 少 ( 4 49)
組 織 変 更 ( 7 79 )
吸収合併(789・799)
新 設 合 併 ( 8 10 )
吸 収 分 割 に よ り 事 業 の 承 継 を す る 場 合 ( 79 9)
①
②
③
④
⑤
準 備 金 の 額 の 減 少 ( 4 49) ( 注 1 )
吸 収 分 割 を す る 場 合 ( 78 9 ) ( 注 2 )
株 式 交 換 ( 7 89 ・ 7 9 9) ( 注 3 )
株 式 移 転 ( 8 10 ) ( 注 4 )
新 設 分 割 ( 8 10 ) ( 注 2 )
①
②
③
④
⑤
⑥
資 本 金 の 額 の 減 少 ( 6 27) → 合 同 会 社 の み
任意清算(670) → 合名会社・合資会社のみ
組織変更(779・781Ⅱ)
吸収合併(789・793Ⅱ・799・802Ⅱ)
新設合併(810・813Ⅱ)
吸 収 分 割 に よ り 事 業 の 承 継 を す る 場 合 ( 79 9・ 8 02 Ⅱ )
①
②
③
④
持 分 の 払 戻 し ( 6 3 5) ( 注 5 )
吸 収 分 割 を す る 場 合 ( 78 9 ・ 7 9 3Ⅱ ) ( 注 2 )
株 式 交 換 ( 7 99 ・ 8 0 2Ⅱ ) ( 注 3 )
新 設 分 割 ( 8 10 ・ 8 1 3Ⅱ ) ( 注 2 )
→ ①~④はすべて合同会社のみ
日本に住所を有する日本における代表者の全員が退任しようとす
るとき(820)
※ 社債権者が異議を述べるときは社債権者集会の決議によらなければならない
( 7 40 )
(注1)準備金の額を減少する場合,原則として債権者保護手続が必要だが,以下の場
合 は 不 要 で あ る 。 [ 平 1 8 -28 - ア ]
①
②
減 少 す る 準 備 金 の 額 の 全 部 を 資 本 金 と し て 計 上 す る 場 合 ( 44 9Ⅰ )
定時株主総会において決議をしており,かつ減少額が欠損の額を超えない場合
( 4 49 Ⅰ 但 書 )
342
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(注2)吸収分割会社・新設分割会社が債権者保護手続をしなければならないのは次の
場 合 で あ る ( 7 8 9Ⅰ ② ・ 7 93 Ⅱ ・ 8 10 Ⅰ ② ・ 8 13 Ⅱ ) 。
原
則
吸収分割会社
新設分割会社
吸収分割後,吸収分割会社に対
して債務の履行を請求すること
ができない債権者がいる場合
新設分割後,新設分割会社に対
して債務の履行を請求すること
ができない債権者がいる場合
人的分割に相
当する行為を
する場合
常に必要
(注3)株式交換の際は,原則として債権者保護手続は不要だが,次の場合は必要とな
る ( 7 8 9Ⅰ ③ ) 。
株式交換
完全子会社
株式交換契約新株予約権が新株予約権付社債に付された新株予約権
である場合
株式交換
完全親会社
① いわゆる対価の柔軟化により株式交換を行う場合
② 株式交換契約新株予約権が新株予約権付社債に付された新株予
約権である場合
(注4)株式移転の際は,原則として債権者保護手続は不要だが,次の場合は必要とな
る ( 8 1 0Ⅰ ③ ) 。
株式移転
完全子会社
株式移転計画新株予約権が新株予約権付社債に付された新株予約
権である場合
株式移転
設立完全親会社
(注5)合同会社が持分の払戻しにより社員に対して交付する金銭等の帳簿価額が当該持
分の払戻しをする日における剰余金額を超える場合は,債権者保護手続が必要であ
る(635Ⅰ)。
343
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【図表415
株
式
会
社
持
分
会
社
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各別の催告が省略できる催告と省略できない催告】
各別の催告省略可
各別の催告が省略できない場合
① 資 本 金 の 額 の 減 少 ( 4 49Ⅲ )
② 準 備 金 の 額 の 減 少 ( 4 49Ⅲ )
③ 組 織 変 更 ( 7 79 Ⅲ )
④ 吸収合併(789Ⅲ・799Ⅲ)
⑤ 吸収分割により事業の承継をする場合
( 7 99 Ⅲ )
⑥ 株式交換(789Ⅲ・799Ⅲ)
⑦ 新 設 合 併 ( 8 10 Ⅲ )
⑧ 株 式 移 転 ( 8 10 Ⅲ )
① 吸収分割をする会社に対する不法行為
債 権 者 が い る 場 合 ( 7 89 Ⅲ )
② 新設分割をする会社に対する不法行為
債 権 者 が い る 場 合 ( 8 10 Ⅲ )
③ 清算時における知れている債権者に対
す る 各 別 の 催 告 ( 499 参 照 ) [ 平 1933-オ]
① 資 本 金 の 額 の 減 少 ( 6 27Ⅲ )
② 任 意 清 算 ( 6 70 Ⅲ )
③ 吸収分割により事業の承継をする場合
(799Ⅲ・802Ⅱ)
④ 株式交換(799Ⅲ・802Ⅱ)
① 持分払戻額が合同会社の純資産額(計
規 1 94 ) を 超 え る 場 合 ( 6 35 Ⅲ )
② 吸収分割をする会社に対する不法行為
債 権 者 が い る 場 合 ( 7 89 Ⅲ ・ 7 93 Ⅱ )
③ 新設分割をする会社に対する不法行為
債 権 者 が い る 場 合 ( 8 10 Ⅲ ・ 8 13 Ⅱ )
③ 合名会社又は合資会社の組織変更
(779・781Ⅱ)
④ 無限責 任が消 滅する 吸収 合併( 789・
7 9 3Ⅱ ・ 7 9 9・ 8 02 Ⅱ ) ( 注 )
⑤ 無限責 任が消 滅する 新設 合併( 810・
8 1 3Ⅱ ) ( 注 )
⑥ 清算時における知れている債権者に対
する各別の催告(合同会社のみ ,660参
照)
外
国
会
社
日本に住所を有する日本における代表者
の 全 員 が 退 任 し よ う と す る と き ( 8 2 0)
(注)合併の際に各別の催告を省略することができないのは,以下の場合である
(793Ⅱ・789Ⅲ・813Ⅱ・810Ⅲ)。
○ 省略可
× 省略不可
吸収合併消滅会社
新設合併消滅会社
吸収合併存続会社・新設合併設立会社
株式会社又は合同会社
合名会社又は合資会社
株式会社
○
○
合同会社
○
○
合名会社
×
○
合資会社
×
○
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【図表416
複製・頒布を禁じます
組織再編における債権者保護手続の横断整理】
債権者保護
手続の要否
吸収
合併
合併
新設
合併
吸収
分割
[平1829-オ]
会社
分割
新設
分割
吸収合
併消滅
会社
吸収合
併存続
会社
新設合
併消滅
会社
新設合
併設立
会社
吸収分
割会社
必要
[平21-34エ]
必要
必要
原
則
必要
例
外
不要
(注4)
吸収分
割承継
会社
新設分
割会社
必要
原
則
必要
例
外
不要
(注5)
原
則
不要
例
外
必要
(注6)
原
則
不要
例
外
必要
(注7)
原
則
不要
例
外
必要
(注6)
異議を述べる
ことができる
債権者
すべての
債権者
(789Ⅰ①・793Ⅱ)
すべての
債権者
(799Ⅰ①・802Ⅱ)
すべての
債権者
(810Ⅰ①・813Ⅱ)
(注2)
債権者保護手続
・官報及び各別の催告
・官報及び定款に定めた日刊新聞紙若しく
は電子公告(注1)
・官報及び各別の催告
・官報及び定款に定めた日刊新聞紙若しく
は電子公告
・官報及び各別の催告
・官報及び定款に定めた日刊新聞紙若しく
は電子公告(注1)
・官報及び各別の催告
・官報及び定款に定めた日刊新聞紙若しく
は電子公告(注3)
・官報及び各別の催告
すべての
・官報及び定款に定めた日刊新聞紙若しく
債権者
(799Ⅰ②・802Ⅱ) は 電 子 公 告
・官報及び各別の催告
・官報及び定款に定めた日刊新聞紙若しく
(注2)
は電子公告
(注3)
新設分
割設立
会社
株式交換
完全子会社
株式
交換
株式交換
完全親会社
株式移転
完全子会社
株式
移転
(注6)
・官報及び各別の催告
・官報及び定款に定めた日刊新聞紙若しく
は電子公告
(注7)
・官報及び各別の催告
・官報及び定款に定めた日刊新聞紙若しく
は電子公告
(注6)
・官報及び各別の催告
・官報及び定款に定めた日刊新聞紙若しく
は電子公告
株式移転
設立完全親会社
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(注1)
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一定の場合は,各別の催告を省略することができない
(793Ⅱ・789Ⅲ・813Ⅱ・810Ⅲ)。
【図表 417 官報及び定款に定めた日刊新聞紙若しくは電子公告により各別の催告を省略する
ことの可否(793Ⅱ・789Ⅲ・813Ⅱ・810Ⅲ)】
○ 省略可
× 省略不可
吸収合併消滅会社
新設合併消滅会社
吸収合併存続会社
新設合併設立会社
株式会社又は合同会社
合名会社又は合資会社
株式会社
○
○
合同会社
○
○
合名会社
×
○
合資会社
×
○
(注2) いわゆる物的分割をする場合と,人的分割をする場合とで異なる(789Ⅰ②・793Ⅱ・
810Ⅰ②・813Ⅱ)。
【図表418
原
吸収分割会社・新設分割会社に対して,異議を述べることができる債権者】
則
吸収分割会社
新設分割会社
吸収分割後吸収分割会社に対して
債務の履行(当該債務の保証人とし
て吸収分割承継会社と連帯して負担
する保証債務の履行を含む。)を請
求することができない吸収分割会社
の債権者
新設分割後新設分割会社に対して
債務の履行(当該債務の保証人とし
て新設分割承継会社と連帯して負担
する保証債務の履行を含む。)を請
求することができない新設分割会社
の債権者
例 外
(いわゆる人的
分 割 を す る 場
合)
すべての債権者
(注3) 不法行為によって生じた吸収分割会社・新設分割会社の債務の債権者に対する各別の
催告は,省略することができない(789Ⅲ・793Ⅱ・810Ⅲ・813Ⅱ)。
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(注4) 吸収分割後,吸収分割会社に対して債務の履行を請求することができない吸収分割会
社 の 債 権者 が いな い とき は ,吸 収 分 割会 社 は債 権 者保 護 手続 を す るこ と を要 し ない ( 789
Ⅰ②Ⅱ・793Ⅱ)。
ただし,いわゆる人的分割に相当する行為を会社が行う場合(758⑧・760⑦)は,や
はり債権者保護手続が必要である(789Ⅰ②Ⅱ)。
【図表419
①
吸収分割会社における債権者保護手続の要否】
吸収分割承継会社に承継される債務が一切ない場合
不要
② 吸収分割承継会社に承継される債務があるが,吸収分割会社が当該債務
の連帯保証人となっている場合
不要
③ 吸収分割株式会社が吸収分割の効力発生日において全部取得条項付種類
株式を取得し,その対価として吸収分割承継会社の株式又は持分のみを交
付する場合
必要
④ 吸収分割株式会社が吸収分割の効力発生日において吸収分割承継会社の
株式又は持分のみを配当する剰余金の配当をする場合
必要
(注5) 新設分割後,新設分割会社に対して債務の履行を請求することができない新設分割会
社の債権者がいないときは,新設分割会社は債権者保護手続をすることを要しない(810
Ⅰ②Ⅱ・813Ⅱ)。
ただし,いわゆる人的分割に相当する行為を会社が行う場合(763⑫・765Ⅰ⑧)は,
やはり債権者保護手続が必要である(810Ⅰ②Ⅱ)。
【図表420
①
新設分割会社における債権者保護手続の要否】
新設分割設立会社に承継される債務が一切ない場合
不要
② 新設分割設立会社に承継される債務があるが,新設分割会社が当該債務
の連帯保証人となっている場合
不要
③ 新設分割株式会社が新設分割設立会社の成立日において全部取得条項付
種類株式を取得し,その対価として新設分割設立会社の株式又は持分のみ
を交付する場合
必要
④ 新設分割株式会社が新設分割設立会社の成立日において新設分割設立会
社の株式又は持分のみを配当する剰余金の配当をする場合
必要
347
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(注6)
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以下の図表のとおりである(789Ⅰ③・810Ⅰ③)。
【図表421
株式交換完全子会社・株式移転完全子会社における債権者保護手続】
債権者保護手続が必要な場合
株式交換
株式交換契約新株予約権が新株予約権付社
債に付された新株予約権である場合
株式移転
株式移転計画新株予約権が新株予約権付社
債に付された新株予約権である場合
[平21-34-エ]
(注7)
異議を述べることができる債権者
当該新株予約権付社債についての
社債権者
以下の図表のとおりである(799Ⅰ③・802Ⅱ)。
【図表422
株式交換完全親会社における債権者保護手続】
債権者保護手続が必要な場合
異議を述べることができる債権者
・ 株式交換完全子会社の株主に対して交付する金銭等が
株式交換完全親会社の株式又は持分その他法務省令で定
めるもの(施規198)のみである場合以外の場合
→ 対価の柔軟化を利用する場合
[平19-35-エ]
・ 株式交換契約新株予約権が新株予約権付社債に付され
た新株予約権である場合
348
すべての債権者
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【図表423
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反対株主が株式買取請求権を行使することができる場合の横断整理】
株式買取請求をすることができる場合
買取請求をすることができる株式
① 発行する全部の株式の内容として譲渡制
限規定を設ける定款の変更をする場合
( 1 16 Ⅰ ① )
全 部 の 株 式 ( 1 1 6Ⅰ ① )
② ある種類の株式の内容として譲渡制限規
定又は全部取得条項付種類株式に関する定
め を 設 け る 定 款 の 変 更 を す る 場 合 ( 116 Ⅰ
②)
1 1 1条 2 項 各 号 の 株 式
ⅰ 当該種類の株式の種類株主
ⅱ 取得対価を当該種類の株式とする定
めがある取得請求権付株式の種類株主
ⅲ 取得対価を当該種類の株式とする定
めがある取得条項付株式の種類株主
③ 株式会社が次に掲げる行為をする場合に
おいて,ある種類の株式を有する種類株主
に 損 害 を 及 ぼ す お そ れ が あ る と き ( 116 Ⅰ
③)(注1)
ⅰ 株式の併合又は株式の分割
ⅱ 株式無償割当て(185)
ⅲ 単元株式数についての定款の変更
ⅳ 株主割当の方法による当該株式会社
の株式を引き受ける者の募集
ⅴ 株主割当の方法による当該株式会社
の新株予約権を引き受ける者の募集
ⅵ 新株予約権無償割当て(277)
④ 事 業 譲 渡 等 を す る 場 合 ( 469 Ⅰ ) ( 注
2)
⑤ 吸収合併等(吸収合併・吸収分割・株式
交 換 ) を す る 場 合 ( 7 85 Ⅰ ・ 7 97 Ⅰ ) ( 注
3)[平 21-33-イ・オ]
⑥ 新設合併等(新設合併・新設分割・株式
移 転 ) を す る 場 合 ( 8 06 Ⅰ ) ( 注 4 )
当該種類の株式
反 対 株 主 ( 469 Ⅱ ・ 785 Ⅱ ・ 797 Ⅱ ・ 806
Ⅱ)が有する株式
(注1)ある種類株式を有する株主に損害を与えるおそれがある場合であっても,種類株
主総会決議を要しない旨の定款規定(322Ⅱ)がある場合に限られる(116Ⅰ③)。
[平20-31-ウ]
(注2)事業の全部譲渡をする場合において,それを承認する株主総会の決議と同時に解
散 決 議 が さ れ た と き は , 買 取 請 求 を す る こ と は で き な い ( 4 6 9Ⅰ 但 書 ) 。
( 注 3 ) 次 に 掲 げ る 会 社 の 株 主 は 買 取 請 求 権 を 行 使 す る こ と が で き な い ( 7 85 Ⅰ 各 号 ) 。
ⅰ 合 併 対 価 等 が 持 分 等 で あ る 場 合 ( 7 8 3Ⅱ ) の 吸 収 合 併 消 滅 株 式 会 社 と 株 式 交 換
完全子会社
ⅱ 吸収分割の場合で,吸収分割承継会社に承継させる資産の合計額が吸収分割
株 式 会 社 の 総 資 産 額 の 5 分 の 1 を 超 え な い 場 合 ( 7 8 4Ⅲ ) の 吸 収 分 割 株 式 会 社
( 注 4 ) 次 に 掲 げ る 会 社 の 株 主 は 買 取 請 求 権 を 行 使 す る こ と が で き な い ( 8 06 Ⅰ 各 号 )
ⅰ 新 設 合 併 設 立 会 社 が 持 分 会 社 で あ る 場 合 ( 8 04 Ⅱ ) の 新 設 合 併 消 滅 株 式 会 社
ⅱ 新設分割をする場合であって,新設分割設立会社に承継させる資産の合計額
が 新 設 分 割 株 式 会 社 の 総 資 産 額 の 5 分 の 1 を 超 え な い 場 合 ( 8 05 ) の 新 設 分 割 株
式会社
349
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【 図 表 424 新 株 予 約 権 者 が 新 株 予 約 権 買 取 請 求 権 を 行 使 す る こ と が で き る 場 合 ( 118
Ⅰ・777Ⅰ・787Ⅰ・808Ⅰ)】
新株予約権の買取請求を
することができる場合
買取りを請求することができる新株予約権
① その発行する全部の株式の内
容として譲渡制限規定を設ける
定 款 の 変 更 を す る 場 合 ( 118 Ⅰ
①)
全部の新株予約権
② ある種類の株式の内容として
譲渡制限規定又は全部取得条項
付種類株式に関する定めを設け
る定款の変更をする場合(118Ⅰ
②)
当該種類の株式を目的とする新株予約権
③ 株式会社が組織変更をする場
合(777Ⅰ)
組織変更をする株式会社の新株予約権
④ 吸収合併により株式会社が消
滅 す る 場 合 ( 7 8 7Ⅰ ① )
吸収合併消滅株式会社の新株予約権者に交付する
新 株 予 約 権 又 は 金 銭 ( 7 4 9Ⅰ ④ ⑤ ) に つ い て の 定 め
が 新 株 予 約 権 の 内 容 ( 2 3 6Ⅰ ⑧ イ ) に 合 致 す る 新 株
予約権以外の新株予約権[平19-35-ア]
⑤ 吸収分割をする場合(吸収分
割承継会社が株式会社である場
合 に 限 る 。 ) ( 7 8 7Ⅰ ② )
次に掲げる新株予約権のうち,吸収分割株式会社
の新株予約権者に交付する新株予約権(758⑤⑥)
に つ い て の 定 め が 新 株 予 約 権 の 内 容 ( 2 3 6Ⅰ ⑧ ロ )
に合致する新株予約権以外の新株予約権
・ 吸収分割契約新株予約権
・ 吸収分割契約新株予約権以外の新株予約権で
あって,吸収分割をする場合において当該新株
予約権の新株予約権者に吸収分割承継株式会社
の新株予約権を交付することとする旨の定めが
あるもの
⑥ 株式交換をする場合(株式交
換完全親会社が株式会社である
場 合 に 限 る 。 ) ( 78 7Ⅰ ③ )
次に掲げる新株予約権のうち,株式交換完全子会
社 の 新 株 予 約 権 者 に 交 付 す る 新 株 予 約 権 ( 7 6 8Ⅰ ④
⑤)についての定めが新株予約権の内容(236Ⅰ⑧
ニ)に合致する新株予約権以外の新株予約権
・ 株式交換契約新株予約権
・ 株式交換契約新株予約権以外の新株予約権で
あって,株式交換をする場合において当該新株
予約権の新株予約権者に株式交換完全親株式会
社の新株予約権を交付することとする旨の定め
があるもの
⑦ 新 設 合 併 を す る 場 合 ( 808 Ⅰ
①)
新設合併消滅株式会社の新株予約権者に対して交
付する新株予約権又は金銭(753Ⅰ⑩⑪)について
の定めが新株予約権の内容(236Ⅰ⑧イ)に合致す
る新株予約権以外の新株予約権
350
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⑧ 新設分割をする場合(新設分
割設立会社が株式会社である場
合 に 限 る 。 ) ( 8 0 8Ⅰ ② )
⑨
株 式 移 転 を す る 場 合 ( 808 Ⅰ
③)
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次に掲げる新株予約権のうち,新設分割株式会社
の新株予約権者に対して交付する新株予約権(763
⑩⑪)についての定めが新株予約権の内容(236Ⅰ
⑧ハ)に合致する新株予約権以外の新株予約権
・ 新設分割計画新株予約権
・ 新設分割計画新株予約権以外の新株予約権で
あって,新設分割をする場合において当該新株
予約権の新株予約権者に新設分割設立株式会社
の新株予約権を交付することとする旨の定めが
あるもの
次に掲げる新株予約権のうち,株式移転完全子会
社の新株予約権者に対して交付する新株予約権
(773Ⅰ⑨⑩)についての定めが新株予約権の内容
(236Ⅰ⑧ホ)に合致する新株予約権以外の新株予
約権
・ 株式移転計画新株予約権
・ 株式移転計画新株予約権以外の新株予約権で
あって,株式移転をする場合において当該新株
予約権の新株予約権者に株式移転設立完全親会
社の新株予約権を交付することとする旨の定め
があるもの
351
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【図表425
消滅
会社
吸
収
合
併
存続
会社
新
設
合
併
消滅
会社
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組織再編における決議要件横断整理】
株式
会社
①
・ 株 主 総 会 特 別 決 議 ( 7 83条 1項 ・ 3 0 9条 2項 12 号 )
・ 種 類 株 式 発 行 会 社 で な い + 対 価 が 持 分 等 → 総 株 主 の 同 意 ( 7 8 3Ⅱ )
・ 種類株式発行会社でない+公開会社+対価が譲渡制限株式等 → 株主総
会 特 殊 決 議 ( 3 0 9Ⅲ ② )
・ 種類株式発行会社+対価が譲渡制限株式等
→ 株主総会の特別決議&譲渡制限株式等の割当てを受ける譲渡制限株
式 で な い 種 類 株 主 の 種 類 株 主 総 会 特 殊 決 議 ( 783Ⅰ Ⅲ ・ 309 Ⅱ ⑫ ・ 324
Ⅲ②)
・ 種類株式発行会社+対価が持分等
→ 株主総会の特別決議&持分等の割当てを受ける種類株主全員の同意
( 7 83 Ⅰ Ⅳ ・ 3 09 Ⅱ ⑫ )
持分
会社
②
・ 定 款 に 別 段 の 定 め が な い か ぎ り , 総 社 員 の 同 意 ( 7 9 3Ⅰ ① )
株式
会社
③
・ 株 主 総 会 の 特 別 決 議 ( 79 5 Ⅰ ・ 30 9Ⅱ ⑫ )
・ 種類株式発行会社+対価が譲渡制限株式
→ 株主総会特別決議&当該種類株主を構成員とする種類株主総会特別
決 議 ( 7 9 5Ⅳ ① ・ 3 2 4Ⅱ ⑥ )
持分
会社
④
吸収合併消滅株式会社の株主又は吸収合併消滅持分会社の社員が,吸収
合併存続持分会社の社員となるときは,定款に別段の定めがない限り,総
社 員 の 同 意 ( 8 0 2Ⅰ ① )
株式
会社
①
・ 株 主 総 会 の 特 別 決 議 ( 80 4 Ⅰ ・ 30 9Ⅱ ⑫ )
・ 種類株式発行会社でない+公開会社+対価が譲渡制限株式等 → 株主総
会 特 殊 決 議 ( 3 0 9Ⅲ ③ )
・ 新 設 合 併 設 立 会 社 が 持 分 会 社 で あ る 場 合 に は , 総 株 主 の 同 意 ( 8 0 4Ⅱ )
・ 種類株式発行会社+対価が譲渡制限株式等
→ 株主総会特別決議&譲渡制限株式等の割当てを受ける譲渡制限株式
で な い 種 類 株 主 を 構 成 員 と す る 種 類 株 主 総 会 特 殊 決 議 ( 8 0 4Ⅲ ・ 32 4 Ⅲ
②)
持分
会社
②
定 款 に 別 段 の 定 め が な い 限 り , 総 社 員 の 同 意 ( 8 13 Ⅰ ① )
設立
会社
分割
会社
吸
収
分
割
承継
会社
新
設
分
分割
会社
株式
会社
⑤
合同
会社
⑥
株式
会社
③
持分
会社
④
株式
会社
⑤
株 主 総 会 の 特 別 決 議 ( 7 8 3Ⅰ ・ 3 0 9Ⅱ ⑫ )
その事業に関して有する権利義務の全部を他の会社に承継させる場合は,
定 款 に 別 段 の 定 め が あ る 場 合 を 除 き , 総 社 員 の 同 意 ( 7 9 3Ⅰ ② )
・
・
株 主 総 会 の 特 別 決 議 ( 7 9 5Ⅰ ・ 3 0 9Ⅱ ⑫ )
種類株式発行会社+対価が吸収分割承継株式会社の譲渡制限株式
→ 特別決議&当該株式種類株主を構成員とする種類株主総会特別決
議(795Ⅳ・324Ⅱ⑥)
吸収分割会社が吸収分割に際して吸収分割承継持分会社の社員となるとき
は , 定 款 に 別 段 の 定 め が あ る 場 合 を 除 き , 総 社 員 の 同 意 ( 8 0 2Ⅰ ② )
株 主 総 会 の 特 別 決 議 ( 8 0 4Ⅰ ・ 3 0 9Ⅱ ⑫ )
352
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割
複製・頒布を禁じます
合同
会社
⑥
その事業に関して有する権利義務の全部を他の会社に承継させる新設分割
を 行 う 場 合 は , 定 款 に 別 段 の 定 め が あ る 場 合 を 除 き , 総 社 員 の 同 意 ( 81 3 Ⅰ
②)
株式会
社
③
・ 株 主 総 会 の 特 別 決 議 ( 79 5 Ⅰ ・ 30 9Ⅱ ⑫ )
・ 種類株式発行会社+対価が株式交換完全親株式会社の譲渡制限株式
→ 株主総会の特別決議&当該種類の株式の種類株主を構成員とする種
類 株 主 総 会 特 別 決 議 ( 7 9 5Ⅳ ③ ・ 3 2 4Ⅱ ⑥ )
合同会
社
④
株式交換完全子会社の株主が株式交換に際して株式交換完全親合同会社
の社員となるときは,定款に別段の定めがある場合を除き,総社員の同意
( 8 02 Ⅰ ③ )
設立
会社
完全
親会社
株
式
交
換
・
・
完全
子会社
①
株
式
移
転
完全
子会社
①
株 主 総 会 の 特 別 決 議 ( 7 8 3Ⅰ ・ 3 0 9Ⅱ ⑫ )
種類株式発行会社でない+公開会社+対価が譲渡制限株式等 → 株主総会特殊
決議(309Ⅲ②)
・ 種 類 株 式 発 行 会 社 で な い + 対 価 が 持 分 等 → 総 株 主 の 同 意 ( 7 8 3Ⅱ )
・ 種類株式発行会社+対価が譲渡制限株式等
→ 株主総会特別決議&当該譲渡制限株式等の割当てを受ける譲渡制限株式で
な い 種 類 株 主 を 構 成 員 と す る 種 類 株 主 総 会 特 殊 決 議 ( 7 8 3Ⅲ ・ 3 2 4Ⅲ ② )
・ 種類株式発行会社+対価が持分等
→ 株主総会の特別決議&当該持分等の割当てを受ける種類株主全員の同意
(783Ⅳ)
・
・
株 主 総 会 の 特 別 決 議 ( 8 0 4Ⅰ ・ 3 0 9Ⅱ ⑫ )
種類株式発行会社でない+公開会社+対価が譲渡制限株式等 → 株主総会の特
殊 決 議 ( 30 9Ⅲ ③ ) 。
・ 種類株式発行会社+対価が譲渡制限株式等
→ 株主総会の特別決議&当該譲渡制限株式等の割当てを受ける譲渡制限株式
で な い 種 類 株 主 を 構 成 員 と す る 種 類 株 主 総 会 特 殊 決 議 ( 8 04 Ⅲ ・ 32 4Ⅲ ② )
設立
会社
①
対価がなんであるかにより,株主に大きな影響があるため,対価の種類により決議
要件に変動が生じるグループ。基本的には株主総会特別決議だが,譲渡制限株式等
や持分等の場合は決議要件が重くなる
②
組織再編行為であるため,定款に別段の定めがない限り総社員の同意が必要とい
う,シンプルなグループ
③
吸収型組織再編の承継側が株式会社である場合は,すべて同じ決議要件だというこ
とが分かる。基本的には株主総会特別決議であり,プラス199Ⅳや200Ⅳと同じ趣旨
から,譲渡制限株式が発行される場合と同視できるときはその種類株主総会特別決
議が必要(こちらは対価を受け取る側ではないので,対価が何であるかによる変動
は基本的になし)
④
⑤
⑥
吸収型組織再編の承継側が持分会社である場合共通。対価が持分であれば社員が増
えるのだから総社員の同意が原則として必要だが,対価の柔軟化を利用する場合は
業務執行の一環として,社員の過半数の同意で足りる。
吸収分割・新設分割における分割をする側が株式会社の場合共通。対価が何であ
れ,それを受け取るのは会社であることから,株主総会の特別決議のみと非常にシ
ンプルになっている。
吸収分割・新設分割における分割をする側が持分会社の場合共通。ある事業の「全
部」を承継させるとなると大事なので総社員の同意を原則として必要とするが,あ
る事業の「一部」のみを承継させるのであれば業務執行として社員の過半数の同意
で足りる
353
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【図表426
複製・頒布を禁じます
会社の組織再編における新株予約権の処理の横断整理】
とりうる手段
株式会社の
2 の み ( 74 4Ⅰ ⑦ )
組織変更
新 株 予 約 権 買 取 請 求 可 ( 777 ・ 77 8)
1 又 は 2 ( 7 49 Ⅰ ④ ・ 7 53⑩ )
存続会社又は設立会社が株式会社
予約権の内容と合致しない場合は新株予約権買取
請 求 権 可 ( 7 87 Ⅰ ① ・ 8 08Ⅰ ① )
合
併
存続会社又は設立会社が持分会社
承継会社または設立会社が株式会社
会社分割
承継会社または設立会社が持分会社
2 の み ( 75 1Ⅰ ⑤ ・ 75 5Ⅰ ⑧ )
新株予約権買取請求可(新・会社法の解説P188)
1 又 は 3 ( 7 58 ⑤ ・ 76 3⑩ )
予約権の内容と合致しない場合は新株予約権買取
請 求 権 可 ( 7 87 Ⅰ ② ・ 8 08Ⅰ ② )
3のみ(760・765参照)
1 又 は 3 ( 7 68 Ⅰ ④ ・ 7 73Ⅰ ⑨ ) 。
完全親会社が株式会社
予約権の内容と合致しない場合は新株予約権買取
請 求 権 可 ( 7 87 Ⅰ ③ ・ 8 08Ⅰ ③ )
株式交換
株式移転
完全親会社が合同会社
(株式交換の場合のみ)
3 の み ( 77 0Ⅰ 参 照 )
★とりうる手段の候補★
1.存続会社等・設立会社の新株予約権を交付する
2.金銭を与える
3.何もしない(そのまま据え置き)
354
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【 図 表 427
複製・頒布を禁じます
簡易組織再編と略式組織再編の可否に関する横断整理】
○:可
×:不可
簡 易
( 7 8 4 Ⅲ ・ 79 6Ⅲ ・ 8 0 5)
略 式
( 7 84 Ⅰ ・ 79 6Ⅰ )
消滅会社
×
○
存続会社
○
○
消滅会社
×
×
分割会社
○
○
承継会社
○
○
分割会社
○
×
完全親会社
○
○
完全子会社
×
○
完全子会社
×
×
吸収合併
新設合併
設立会社
吸収分割
新設分割
設立会社
株式交換
株式移転
設立会社
355
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【図表428
簡易組織再編まとめ(784Ⅲ・796Ⅲ・805)】
簡易手
続の可
否
消滅
会社
吸収
合併
新設
合併
複製・頒布を禁じます
要
件
備
考(簡易組織再編・株式買取請求ができない場合)
×
存続
会社
○
消滅
会社
×
対価が純資産
額の5分の1
以下
① 承継債務額(施規195)が承継資産額(施規195)を
超える場合(795Ⅱ①)
② 対価として交付する金銭等(吸収合併存続株式会社
の株式等を除く。)の帳簿価額が承継資産額から承継
債務額を控除して得た額を超える場合(795Ⅱ②)
③ 対価として交付する金銭等の全部又は一部が吸収合
併存続株式会社の譲渡制限株式であり,吸収合併存続
株式会社が公開会社でないとき(796Ⅰ但書)
設立
会社
分割
会社
○
承継させる資産
が総資産額の5
分の1以下
吸収分割に反対する株主であっても,会社に対して株式
買取請求をすることができない(785Ⅰ②)
①
吸収
分割
新設
分割
承継
会社
○
対価が純資産額
の5分の1以下
承 継 債 務 額 ( 施 規 195) が 承 継 資 産 額 ( 施 規 195)
を超える場合(795Ⅱ①)
② 対価として交付する金銭等(吸収分割承継株式会社
の株式等を除く。)の帳簿価額が承継資産額から承継
債務額を控除して得た額を超える場合(795Ⅱ②)
③ 対価として交付する金銭等の全部又は一部が吸収分
割承継株式会社の譲渡制限株式であり,吸収分割承継
株式会社が公開会社でないとき(796Ⅰ但書)
分割
会社
○
承継させる資産
が総資産額の5
分の1以下
新設分割に反対する株主であっても,会社に対して株式
買取請求をすることができない(806Ⅰ②)
設立
会社
①
株式
交換
株式
移転
完全
親会
社
完全
子会
社
完全
子会
社
○
対価が純資産
額の5分の1
以下
対価として交付する金銭等(株式交換完全親株式会
社の株式等を除く。)の帳簿価額が株式交換完全親株
式会社が承継する株式交換完全子会社の株式の額(施
規195)を超える場合(795Ⅱ③)
② 対価として交付する金銭等の全部又は一部が株式交
換完全親株式会社の譲渡制限株式である場合であり,
株 式 交換 完全 親 株式 会社 が公開 会 社で ない と き( 796
Ⅰ但書)
×
×
設立
会社
356
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【 図 表 429
略 式 組 織 再 編 ま と め (784Ⅰ・796Ⅰ)】
可
吸
収
合
併
新
設
合
併
吸
収
分
割
新
設
分
割
株
式
交
換
株
式
移
転
複製・頒布を禁じます
否
要
件
備
考
○
存続会社が消滅会社
の特別支配会社
対価の全部又は一部が譲渡制限株式等であ
り,消滅会社が公開会社でありかつ種類株
式発行会社でないときは略式再編不可
(784Ⅰ但書)
存続
会社
○
消滅会社が存続会社
の特別支配会社
対価の全部又は一部が譲渡制限株式であっ
て,存続会社が公開会社でないときは略式
再編不可(796Ⅰ但書)
消滅
会社
×
消滅
会社
設立
会社
分割
会社
○
承継会社が分割会社
の特別支配会社
吸収分割株式会社が簡易手続により吸収分
割を行う場合は吸収分割株式会社の株主の
差止請求不可(784ⅢⅡ)
承継
会社
○
分割会社が承継会社
の特別支配会社
対価の全部又は一部が譲渡制限株式であっ
て,承継会社が公開会社でないときは略式
再編不可(796Ⅰ但書)
分割
会社
×
対価の全部又は一部が譲渡制限株式等であ
り,完全子会社が公開会社でありかつ種類
株式発行会社でないときは略式再編不可
(784Ⅰ但書)
対価の全部又は一部が譲渡制限株式であっ
て,株式交換完全親株式会社が公開会社で
ないときは略式再編不可(796Ⅰ但書)
設立
会社
完全
子会社
○
完全親会社が完全子
会社の特別支配会社
完全
親会社
○
完全子会社が完全親
会社の特別支配会社
完全
子会社
×
設立
会社
357
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【図表430
複製・頒布を禁じます
簡易手続による組織再編について,株主が異議を述べることができる場合】
○:異議を述べることができる
×:異議を述べることができない
簡易手続による吸収合併
○
新設合併
吸収分割株式会社
×
吸収分割承継会社
○
簡易手続による吸収分割
簡易手続による新設分割
×
簡易手続による株式交換
○
株式移転
簡易手続による他の会社の事業の全
部の譲受
○
簡易手続による事業の一部の譲渡
×
【図表 431
組 織 再 編 の 際 に お け る 規 制 ( 7 9 5) 】
どのような場合に
吸
収
合
併
どのような規制があるのか
①
吸収合併存続株式会社の承継債務の額が
承継資産の額を超える場合
②
吸収合併存続株式会社が対価として交付
する株式等以外の財産の帳簿価額が承継資
産額から承継債務額を控除して得た額を超
える場合
吸
収
分
割
①
吸収分割承継株式会社の承継債務の額が
承継資産の額を超える場合
②
吸収分割承継株式会社が対価として交付
する株式等以外の財産の帳簿価額が承継資
産額から承継債務額を控除して得た額を超
える場合
株
式
交
換
株式交換完全親株式会社が対価として交付す
る株式等以外の財産の帳簿価額が株式交換完
全親株式会社が取得する株式交換完全子会社
の株式の額を超える場合
358
① 取締役は,吸収合併契
約等の承認を受ける株主
総会において,その旨を
説明しなければならな
い。
② 簡易組織再編によるこ
とができない(796Ⅲ)
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【図表432
複製・頒布を禁じます
株券提供公告を要する場合と新株予約権証券提供公告を要する場合】
株券提供公告
( 2 19 Ⅰ ) ( 注 )
新株予約権証券提供公告
( 2 93 Ⅰ ) ( 注 )
① 譲渡制限規定の設定
必要
不要
② 株式の併合
必要
不要
③ 全部取得条項付種類株
式の規定の設定
不要
不要
④ 全部取得条項付種類株
式の取得
必要
不要
⑤ 取得条項付株式の規定
の設定
不要
不要
なし
⑥ 取得条項付株式の取得
必要
不要
なし
⑦ 取得条項付新株予約権
の取得
不要
必要
なし
⑧ 持分会社への組織変更
必要
必要
⑨ 合併により消滅する場
合
必要
必要
⑩ 株式交換をする場合
必要
必要
(株式交換契約新株予約権につき)
あり
( 7 85 ・ 7 8 7Ⅰ ③ )
⑪ 株式移転をする場合
必要
必要
(株式移転計画新株予約権につき)
あり
( 8 06 ・ 8 0 8Ⅰ ③ )
⑫ 吸収分割をする場合
不要
必要
(吸収分割契約新株予約権につき)
あり
( 7 85 ・ 7 8 7Ⅰ ② )
⑬ 新設分割をする場合
不要
必要
(新設分割計画新株予約権につき)
あり
( 8 06 ・ 8 0 8Ⅰ ② )
不要
( 218 条 の 公 告 は
株券提供公告で
はない)
不要
なし
⑭ 株券を発行する旨の規
定の廃止
買取請求
あり
(116Ⅰ①・118Ⅰ①)
あり
( 1 16 Ⅰ ③ イ )
あり
(116Ⅰ②・118Ⅰ
②)
価格の決定の申立
て権あり
( 1 72 )
あり
( 7 77 Ⅰ )
あり
(785・787Ⅰ①・
8 0 8Ⅰ ① )
(注)現に株券又は新株予約権証券を発行していない場合は,株券提供公告又は新株予約
権 提 供 公 告 を す る こ と を 要 し な い ( 21 9Ⅰ ・ 2 9 3Ⅰ ) 。
359
著作権者
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2010 TOKYO LEGAL MIND K.K.,Printed in Japan
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