Systemwalker Centric Manager V12.0L10/12.1 運用管理サーバ

Systemwalker
Centric Manager
V12.0L10/12.1
運用管理サーバ二重化ガイド
(独立型)
J2X1-2550-01Z2(00)
Microsoft® Windows NT®/ Microsoft® Windows® 2000/ Microsoft® Windows ServerTM 2003
UNIX共通
まえがき
本書の目的
本書は、Systemwalker Centric Manager 12.1、およびSystemwalker Centric
Manager V12.0L10のサーバ二重化による高信頼運用について説明しています。
なお、本書は、Solaris/Linux/Windows版を対象としています。
本書の読者
本書は、Systemwalker Centric Managerの運用管理サーバとして、複数の主
系サーバを配置し、サーバを二重化することにより、運用管理業務を高信頼化
される方を対象としています。
本書をお読みになる前に、“Systemwalker Centric Manager 解説書”をお読
みになり、Systemwalker Centric Managerの概要を理解しておくことが必要で
す。
本書の構成
本書は、1章~5章および付録から構成されています。
第1章 概要
運用管理サーバを二重化した高信頼運用の概要について説明します。
第2章 環境
Systemwalker Centric Managerを二重化運用する場合のシステム構成につい
て説明します。
第3章 導入
運用管理サーバ二重化システムを導入するための設定方法について説明し
ます。
第4章 運用
運用管理サーバ二重化システムの運用形態について説明します。
第5章 保守
運用管理サーバ二重化運用時の、バックアップおよびリストアの方法につい
て説明します。
付録A 運用管理サーバ二重化の解除
運用管理サーバ二重化独立型の解除方法について説明します。
付録B カスタマイズ
運用管理サーバ二重化運用をカスタマイズする方法について説明します。
i
本書の読み方
コマンドで使用する記号について
コマンドで使用している記号について以下に説明します。
記述例
[PARA={a |b |c |… }}
記号の意味
記 号
意 味
[ ] この記号で囲まれた項目を省略できることを示します。
{ } この記号で囲まれた項目の中から、どれか1つを選択することを示します。
省略可能記号“[ ] ”内の項目をすべて省略したときの省略値が、下線で示
_
された項目であることを示します。
この記号を区切りとして並べられた項目の中から、どれか1つを選択するこ
|
とを示します。
…
この記号の直前の項目を繰り返して指定できることを示します。
マニュアルの記号について
マニュアルでは以下の記号を使用しています。
特に注意が必要な事項を説明しています。
知っておくと便利な情報を説明しています。
注意事項
本 書 で は 、 Systemwalker Centric Manager の エ デ ィ シ ョ ン で 、 Standard
Editionを“SE”、Enterprise Editionを“EE”、およびGlobal Enterprise Edition
を“GEE”と省略していますので、各エディションをお読み替えください。
略語表記について
● Microsoft® Windows Server™ 2003, Standard Edition、Microsoft®
Windows Server™ 2003, Enterprise Edition 、 Microsoft® Windows
Server™ 2003, Datacenter Edition お よ び Microsoft® Windows
Server™ 2003, Web Editionを“Windows Server 2003”と略していま
す。
● Microsoft® Windows® 2000 Professional operating system 、
Microsoft® Windows® 2000 Server operating systemおよびMicrosoft®
Windows® 2000 Advanced Server operating systemを“Windows 2000”
と略しています。
● Microsoft® Windows NT® Server network operating system Version 4.0、
ii
●
●
●
●
●
●
●
●
Microsoft® Windows NT® Workstation operating system Version 4.0
を“Windows NT”と略しています。
Microsoft® Windows® 95 operating systemを“Windows 95”と略して
います。
Microsoft® Windows® 98 operating system, Microsoft® Windows® 98
Second Editionを“Windows 98”と略しています。
Microsoft® Windows® Millennium Editionを“Windows Me”と略して
います。
Microsoft® Windows® XP ProfessionalおよびMicrosoft® Windows® XP
Home Editionを“Windows XP” と略しています。
Windows NT®、Windows® 2000およびWindows Server 2003上で動作する
Systemwalker Centric Managerを“Windows版 Systemwalker Centric
Manager”または“Windows版”と略しています。
Solaris™ オペレーティングシステムを“Solaris”と略しています。
Solarisで動作するSystemwalker Centric Managerを“Solaris版”と略
しています。
Solaris、Linux上で動作するSystemwalker Centric Managerを“UNIX
版Systemwalker Centric Manager”、またはUNIX版と略しています。
輸出管理規制表記
当社ドキュメントには、外国為替および外国貿易管理法に基づく特定技術が
含まれていることがあります。特定技術が含まれている場合は、当該ドキュメ
ントを輸出または非居住者に提供するとき、同法に基づく許可が必要となりま
す。
平成17年 8月
平成17年 8月 初 版
商標について
APC、APCロゴ、PowerChute、Smart-UPS その他のAPC製品名は、American Power
Conversion Corpの商標および登録商標です。
Ethernetは、富士ゼロックス株式会社の登録商標です。
HP-UXは、米国Hewlett-Packard社の登録商標です。
MC/ServiceGuardは、Hewlett-Packard Companyの製品であり、著作権で保護
されています。
Linuxは、Linus Torvalds氏の米国およびその他の国における登録商標ある
いは商標です。
Microsoft、MS-DOS、Windows、Windows NT、Visual Basic、Windows Server、
ActiveSyncは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における
登録商標です。
Oracle、Oracle8i、Oracle9iは、米国オラクルの登録商標です。
Red Hat、RPMおよびRed Hatをベースとしたすべての商標とロゴは、Red Hat,
Inc.の米国およびその他の国における商標または登録商標です。
iii
Sun、Sun Microsystems、サンのロゴマーク、Sun/Solaris/Java に関連する
すべての商標およびロゴマークは、米国 Sun Microsystems, Inc. の米国およ
びその他の国における商標または登録商標です。
Symantec、Symantecロゴ、Norton AntiVirusは、SymantecCorporationの米
国における登録商標です。
Tcl/Tkは、カリフォルニア大学、サン・マイクロシステムズ社、Scriptics
社他が作成したフリーソフトです。
UNIX は、X/Open Company Limited が独占的にライセンスしている米国およ
び他の国における登録商標です。
VirusScanおよびNetShieldは、米国Network Associates社および関連会社の
商標または登録商標です。
その他の製品名は、各社の商標または登録商標です。
Microsoft Corporationのガイドラインに従って画面写真を使用しています。
Portions Copyright © Contributors to ISODE Project
Portions Copyright © 1983-1994 Novell,Inc., All Rights Reserved.
JavaChart™ Copyright © 1996-1997 Visual Engineering,Inc.All Rights
Reserved
HashJava GNU Library General Public License
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All Rights Reserved,Copyright © 富士通株式会社 1995-2005
Portions © 1994-1996 Attachmate Corporation.All Rights Reserved.
iv
目次
第1章
概要 ..................................................................... 1
1.1 目的 ....................................................................... 2
1.2 機能概要 ................................................................... 3
第2章
環境 ..................................................................... 5
2.1 システム構成 ............................................................... 6
2.1.1 運用管理サーバ二重化(独立型) ......................................... 6
第3章
導入 ..................................................................... 9
3.1 事前準備 .................................................................. 10
3.2 導入 ...................................................................... 11
3.2.1 導入手順 .............................................................. 11
3.2.2 サーバ間連携の定義 .................................................... 11
3.2.3 部門管理サーバ/業務サーバ/クライアントでの設定 ........................ 13
第4章
運用 .................................................................... 15
4.1 運用形態 .................................................................. 16
第5章
保守 .................................................................... 19
5.1 バックアップ .............................................................. 20
5.2 リストア .................................................................. 21
付録A
運用管理サーバ二重化の解除 .............................................. 23
A.1
サーバ間連携の削除 ...................................................... 23
付録B
カスタマイズ ............................................................ 25
B.1
サーバ間連携の詳細定義 .................................................. 25
B.2
監視イベント種別の追加 .................................................. 30
v
第1章
概要
本章では、運用管理サーバを二重化した高信頼運用の概要について説明しま
す。
ファイル名:lm2_001.doc | 最終更新日時05/06/30 09:53
第1章 概要
1.1 目的
運用管理サーバ二重化とは、複数の運用管理サーバで、同一のシステムを監
視することで、システム全体の高可用性を提供する機能です。
複数の運用管理サーバから監視することで、一方のサーバでトラブルが発生
した場合でも、もう一方のサーバで監視業務を続けることができます。このた
め、運用管理サーバ二重化を導入することにより、業務の停止時間を最小にし、
高い稼働率を実現できます。
Systemwalker Centric Managerの運用管理サーバ二重化運用では、以下の2
つの方法があります。
連携型
複数の運用管理サーバを設置し、それぞれ主系サーバと従系サーバで
構成します。運用管理サーバがなんらかの障害でダウンした場合でも、
従系の運用管理サーバで監視を継続できる運用形態です。クラスタを使
用することなく、運用管理サーバを監視の範囲で二重化することができ
ます。管理業務を互いに連携させることで高信頼化します。
独立型
複数の運用管理サーバを設置し、管理業務を分散させることで高信頼
化します。
同じ機能を持つ運用管理サーバを設置するので、それぞれで管理情報
を保有し、片方がダウンしても切替え作業が必要ありません。
本マニュアルでは、独立型の二重化運用を説明します。連携型については、
“Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバ二重化ガイド(連携型)”を
参照してください。
運用管理サーバ二重化のイメージ図を、以下に示します。
図のようにサーバAがダウンしても、サーバBで監視業務を継続して行うこと
ができます。
2
1.2 機能概要
1.2 機能概要
独立型の運用管理サーバ二重化を構成している主系サーバでは、使用可能な
機能が以下の表のようになります。
カテゴリ
機能分類
機能
フ レ ー ム ワ 構成の管理 ネットワークの構 ノード検出
ーク
成情報の管理
システムの構成情 インベントリ管理
報の管理
アプリケーション アプリケーション検出
の構成情報の管理
コンソール クライアントのコ
ンソール
Systemwalkerコンソール
Webコンソール
Systemwalker Webコンソール
ポ リ シ ー 配 ポリシー配付
ポリシー配付
付
デ プ ロ イ メ 資源の配付 資源配付
資源配付
ント
簡易資源配付
簡易資源配付(*)
監視
ネ ッ ト ワ ー 稼働監視
ク/システム
障害監視
性能監視
ア プ リ ケ ー 稼働監視
ション
障害監視
性能監視
ノード状態の表示
ノード状態の監視
トラップの監視
MIBしきい値監視
システムのイベント監視
システム性能監視
ネットワーク性能監視
性能情報の表示
アプリケーションの稼働状態の表示
アプリケーションの稼働状態の監視
アプリケーションのイベント監視
アプリケーションしきい値監
視
アプリケーション性能表示
業務の監視 業務監視
業務構成の管理
リソースの関係管理
ノ ー ド の 変 ノードの変更監視 未登録固定IPノードの接続検知
更監視
固定IPノードの削除/追加/アドレス
変更の検知
SDK
リカバリ
メッセージ
メッセージ返答要求・応答
返答要求・応
答
イ ン テ リ ジ インテリジェント インテリジェントサービス
ェ ン ト サ ー サービス
ビス
障害の対処 リモートからの操リモート操作
3
第1章 概要
カテゴリ
機能分類
機能
作
リモートコマンド
リモートからの電 サーバの電源投入・切断
源投入・切断
障害対処の自動化 自動アクション
リカバリフロー
障害の管理 障害管理
ヘルプデスク
ア セ ス メ ン サ ー ビ ス レ ネットワーク性能 性能情報グラフ表示
ト
ベルの評価 評価
システムの評価
レポーティング
カード
カード
運用管理サーバ
IDカードセキュリティ
セ キ ュ リ テセ キ ュ リ テ
ィ
ィ
*:簡易資源配付機能は、Windows版だけの機能です。
資源配付と運用管理サーバ二重化運用について
両方の主系サーバから同一の業務サーバに、資源配付を行わないでくだ
さい。両方から資源配付を行うと、最後に資源配付されたものが適用さ
れます。
両方の主系サーバから同一の業務サーバに、ポリシー配付を行わないで
ください。両方からポリシー配付を行うと、最後にポリシー配付された
ものが適用されます。
全体監視機能と運用管理サーバ二重化機能の併用について
運用管理サーバ二重化機能と全体監視機能を併用することはできま
せん。
運用管理サーバ二重化機能を使用する場合、二重化する運用管理サー
バの上位サーバとして、全体監視サーバを配置することはできません。
クラスタシステムと運用管理サーバ二重化運用の併用について
クラスタシステムを導入している運用管理サーバを、運用管理サーバ
二重化で運用することはできません。
4
第2章
環境
本章では、Systemwalker Centric Managerの運用管理サーバを、独立型で二
重化運用する場合のシステム構成について説明します。
ファイル名:lm2_002.doc | 最終更新日時05/06/30 10:04
第2章 環境
2.1 システム構成
独立型の運用管理サーバ二重化のシステム構成を説明します。
2.1.1 運用管理サーバ二重化(独立型)
同じ機能を持つ複数の運用管理サーバを設置し、それぞれで運用管理作業を
行います。それぞれの運用管理サーバで使用できる機能に制限はありませんが、
ポリシー運用など双方から行うと不整合(あとから配付した方が適用される)
を起こすこともあり、運用上の注意が必要です。また、構成情報や定義情報は、
それぞれのサーバで保存し、片方がダウンした場合でも切替作業などは発生し
ません。イベントの通知と対処情報の同期が可能です。
ソフトウェア条件
インストール種別に応じて、それぞれ必要なソフトウェアをインストールし
てください。
運用管理サーバ(二重化)
OS
Windows
Solaris
Linux
ソフトウェア条件
Systemwalker Centric Manager EE V12.0L10
Systemwalker Centric Manager EE/GEE 12.1
Systemwalker Centric Manager EE V12.0L10
インストール種別
運用管理サーバ
部門管理サーバ
OS
Windows
Solaris
Linux
6
ソフトウェア条件
インストール種別
Systemwalker Centric Manager SE/EE V12.0L10 部門管理サーバ
Systemwalker Centric Manager SE/EE 12.1
Systemwalker Centric Manager SE/EE V12.0L10
2.1 システム構成
運用管理クライアント
OS
Windows
ソフトウェア条件
インストール種別
Systemwalker Centric Manager EE/GEE V12.0L10 運用管理クライ
アント
業務サーバ
OS
Windows
Solaris
Linux
ソフトウェア条件
インストール種別
Systemwalker Centric Manager SE/EE V12.0L10 業務サーバ
Systemwalker Centric Manager SE/EE 12.1
Systemwalker Centric Manager SE/EE V12.0L10
運用管理サーバ二重化を構成する各主系サーバは、同じ環境で構築しま
す。バージョンレベルおよびOSが異なるものでは構築できません。
配下になるサーバ(部門管理サーバ/業務サーバ)は、運用管理サーバ
と同じバージョンレベルか、それ以下のバージョンレベルで、構成して
ください。運用管理サーバより下のバージョンレベルで構成した場合は、
機能制限(バージョンレベルに合わせて)があります。
返答要求メッセージに対して[返答]を行った場合、監視イベントの状態
(対処状況、対応者、メモ)は連携されません。
7
第2章 環境
8
第3章
導入
本章では、運用管理サーバ二重化システムを導入するための設定方法につい
て説明します。
ファイル名:lm2_003.doc | 最終更新日時05/06/30 10:04
第3章 導入
3.1 事前準備
運用管理サーバ二重化システムを導入する前に、以下の環境を設定してある
ことを確認してください。それぞれの設定方法については、“Systemwalker
Centric Manager 導入手引書”を参照してください。
主系サーバ(運用管理サーバ)
hostsファイルまたはDNSの設定
すべての運用管理サーバの情報を設定してください。
Systemwalker Centric Managerのインストール
フレームワークデータベースの作成
インベントリデータベースの作成
ヘルプデスクデータベースの作成
リカバリフローデータベースの作成
グローバルサーバおよびSVPMの環境定義(GEEの場合)
Systemwalker Centric Manager GEEの場合で、グローバルサーバを監
視対象とする場合、以下の作業を行います。詳細は、“Systemwalker
Centric Manager GEE説明書”を参照してください。
- SVPM連携の定義
- 監視対象システムのシステム構成情報の登録
二重化運用するすべてのサーバで、以下の環境を同一にしてください。
- インストール先のドライブ名、ディレクトリ名
- Systemwalker Centric Manager用のアカウント情報(ユーザ、グ
ループ)
- 各種データベースの容量
配下サーバ(部門管理/業務サーバ)
Systemwalker Centric Managerのインストール
運用管理クライアント
hostsファイルまたはDNSの設定
それぞれの運用管理クライアントが接続先とする運用管理サーバの
情報を設定してください。
Systemwalker Centric Managerのインストール
ポリシーの設定
ポリシーの配付
10
3.2 導入
3.2 導入
運用管理サーバ二重化システムの導入について説明します。
3.2.1 導入手順
運用管理サーバ二重化システムの導入では、以下の手順で設定します。
1. サーバ間連携の定義
2. 部門管理サーバ/業務サーバ/クライアントでの設定
それぞれの設定の流れを以下の図に示します。
3.2.2 サーバ間連携の定義
サーバ間のイベント情報の連携を設定します。二重化運用するすべての主系
サーバで、設定してください。
サーバ間連携の定義の詳細設定は、“付録B.1 サーバ間連携の詳細定義”を
参照してください。
1. 運 用 管 理 ク ラ イ ア ン ト で 、 [ ス タ ー ト メ ニ ュ ー ] か ら [ プ ロ グ ラ
ム]-[Systemwalker Centric Manager]-[環境設定]-[システム監視設定]
を選択します。
2. [システム監視設定[接続先設定]]ダイアログボックスが表示されます
ので、接続先の運用管理サーバのホスト名、ユーザ名、パスワードを入
力し、[OK]ボタンをクリックします。
→ [システム監視設定]ダイアログボックスが表示されます。
11
第3章 導入
3. [システム監視設定]ダイアログボックスで、[サーバ間連携定義]ボタン
をクリックします。
→ [サーバ間連携定義]ダイアログボックスが表示されます。
4. [サーバ間連携機能]チェックボックスの確認
[サーバ間連携機能]チェックボックスをチェックしてください。
[サーバ間連携機能]チェックボックスがチェックされていない場合
は、[連携先システム]に連携先のホストが記載されていても、サーバ間
連携機能は抑止されています。
[連携先システム]に連携先のホストが記載されていても、メンテナン
ス作業などのためにサーバ間連携機能を一時的に抑止したい場合には、
チェックをはずします。
5. [連携先システム]の設定
[連携先システム]には、連携するシステムの一覧が表示されます。[連
携先システム]に連携先が表示されていない場合は、[サーバ間連携機
能]チェックボックスがチェックされていても、サーバ間連携機能は使
用できません。
12
3.2 導入
サーバ間連携は設定された連携先システムと連携をとります。そのた
め、連携先システムが複数台存在した場合、各サーバにて複数の相手サ
ーバを[システム監視設定]-[サーバ間連携定義]-[連携先システム]で
設定する必要があります。
運用管理サーバ A、B、C でサーバ間連携を実施する場合の例を以下
に説明します。
- 運用管理サーバA の[サーバ間連携定義]-[連携先システム]の設
定に、“B”、“C”を設定する
- 運用管理サーバB の[サーバ間連携定義]-[連携先システム]の設
定に、“A”、“C”を設定する
- 運用管理サーバC の[サーバ間連携定義]-[連携先システム]の設
定に、“A”、“B”を設定する
3.2.3 部門管理サーバ/業務サーバ/クライアントでの設定
部門管理サーバ、業務サーバおよびクライアントの設定について説明します。
資源配付の適用結果の定義
資源配付の適用結果スケジュールと適用結果通知先を設定します。[資源配
付]ウィンドウで、ポリシーを作成、配付することで設定します。通知先には、
主系サーバを指定します。
設定方法については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 資源配
付機能編”を参照してください。
インベントリ収集の定義
インベントリの収集スケジュールと通知先を設定します。[資源配付]ウィン
ドウで、ポリシーを作成、配付することで設定します。通知先には、主系サー
バを指定します。
設定方法については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 資源配
付機能編”を参照してください。
簡易資源配付機能を使用している場合(Windows版)
簡易資源配付機能を使用して、インベントリ収集を行う場合は、各ク
ライアントで、[デスクトップ管理クライアント動作環境設定]ダイアロ
グボックスから設定します。詳細は、“Systemwalker Centric Manager
使用手引書 資源配付機能編”を参照してください。
通知先は、主系サーバを指定します。
13
第3章 導入
イベント通知先の設定
イベント通知先にサーバ間連携をした主系サーバを追加します。イベント通
知先は、[通信環境定義]ダイアログボックスから設定します。設定方法につい
ては、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”を参照して
ください。
イベント監視機能をインストールしているクライアントも、同じ操作により、
運用管理サーバ二重化運用の監視対象とすることができます。
14
第4章
運用
本章では、独立型の運用管理サーバ二重化システムの運用形態について説明
します。
ファイル名:lm2_004.doc | 最終更新日時05/06/30 10:05
第4章 運用
4.1 運用形態
以下に、二重化環境での運用の構成図を示します。
両方の主系サーバから同一の業務サーバに、資源配付を行わないでくだ
さい。両方から資源配付を行うと、最後に資源配付されたものが適用さ
れます。
両方の主系サーバから同一の業務サーバに、ポリシー配付を行わないで
ください。両方からポリシー配付を行うと、最後にポリシー配付された
ものが適用されます。
一方の主系サーバからその他の主系サーバに、ポリシーの配付を行うこ
とはできません。ポリシーの配付先をその他の主系サーバにした場合、
16
4.1 運用形態
ポリシーの配付状態は“配付済み”となりますが、ポリシーは配付され
ません。主系サーバにポリシーの設定が必要な場合は、ポリシーの設定
を行いたい主系サーバのSystemwalkerコンソールからポリシーを設定
し、ポリシーの配付を行ってください。
対処連携
一方の運用管理クライアントでイベントを対処すると、もう一方の運
用管理クライアントの同一イベントも対処されます。
対処連携は、同期時間などの定義内容を変更することができます。詳
細は、“付録B.1 サーバ間連携の詳細定義”を参照してください。
17
第4章 運用
18
第5章
保守
本章では、独立型で二重化運用する運用管理サーバのバックアップおよびリ
ストアについて説明します。
ファイル名:lm2_005.doc | 最終更新日時05/06/30 10:05
第5章 保守
5.1 バックアップ
独立型で二重化運用する運用管理サーバのバックアップ方法について説明
します。
独立型の運用管理サーバ二重化を構成している運用管理サーバのバックア
ップは、通常の運用管理サーバと同じ手順でバックアップします。それぞれの
主系サーバをバックアップしてください。バックアップ方法については、
“Systemwalker Centric Manager 導入手引書”を参照してください。
20
5.2 リストア
5.2 リストア
独立型で二重化運用する運用管理サーバののリストア方法について説明し
ます。
独立型の運用管理サーバ二重化を構成している運用管理サーバのリストア
は、通常の運用管理サーバと同じ手順でリストアします。それぞれの主系サー
バをリストアしてください。リストア方法については、“Systemwalker Centric
Manager 導入手引書”を参照してください。
21
第5章 保守
22
A.1 サーバ間連携の削除
付録A
運用管理サーバ二重化の解除
ここでは、運用管理サーバ二重化独立型の解除方法について説明します。
運用管理サーバ二重化独立型は、サーバ間連携を削除することで、通常の運
用管理サーバとして運用できます。
A.1
サーバ間連携の削除
“3.2.2 サーバ間連携の定義”で、設定した連携先システムを削除し、通常
の運用管理サーバとして運用する方法について説明します。
1. 運用管理クライアントまたは運用管理サーバで、[スタート]メニューか
ら[プログラム]-[Systemwalker Centric Manager]-[環境設定]-[システ
ム監視設定]を選択します。
2. [システム監視設定[接続先設定]]ダイアログボックスが表示されます
ので、接続先の運用管理サーバのホスト名、ユーザ名、パスワードを入
力し、[OK]ボタンをクリックします。
3. [システム監視設定]ダイアログボックスで、[サーバ間連携定義]ボタン
をクリックします。
4. “連携先システム”を選択し、[削除]ボタンをクリックします。
23
付録A 運用管理サーバ二重化の解除
24
B.1 サーバ間連携の詳細定義
付録B
カスタマイズ
ここでは、二重化運用する運用管理サーバをカスタマイズする方法について
説明します。
B.1
サーバ間連携の詳細定義
サーバ間連携の定義は、運用開始後、システムの運用状況を監視してチュー
ニングすることができます。
サーバ間連携機能の詳細情報を設定する場合は、連携先システムごとに設定
することはできません。[サーバ間連携定義詳細]ダイアログボックスで定義し
た値は、連携先となるすべてのシステムに対して有効になります。
サーバ間連携機能の詳細情報を設定しない場合は、以下の初期値が指定され
たものとみなされます。
分類
接続・切断の設定
分割データ監視時間
送達確認機能を設定
監視イベントの同期時間
項目
一次接続要求の間隔
一次接続要求の回数
二次接続要求の間隔
二次接続要求の回数
切断時間
分割データの監視時間
確認リトライの間隔
確認リトライの回数
保存データ数
ネットワークで発生した
事象の同期時間
ハードウェアで発生した
事象の同期時間
初期値
30秒
3回
600秒
無制限
30秒
120秒
30秒
3回
2000
15秒
15秒
以下の操作により、サーバ間連携定義詳細を設定することができます。
1. [サーバ間連携定義]ダイアログボックスの[詳細]ボタンをクリックし
ます。連携先システムごとに設定することはできません。
→[サーバ間連携定義詳細]ダイアログボックスが表示されます。
2. サーバ間連携機能の詳細情報を設定します。
25
付録B カスタマイズ
3. [OK]ボタンをクリックし、[サーバ間連携定義]ダイアログボックスに戻
ります。
監視イベントの同期時間の設定
以下のイベントを連携する場合、各運用管理サーバで、[サーバ間連携定義
詳細]画面の[監視イベントの同期時間]に適切な値を設定する必要があります。
ネットワークのメッセージ:ネットワーク異常のメッセージ(以下のラ
ベルで始まるメッセージ)
- Windows版 : AP:MpCNappl
- UNIX版 : UX:MpCNappl
ハードウェアのメッセージ:SVPMが監視するハードウェア異常のメッセ
ージ
ネットワーク、ハードウェアで発生したイベントが運用管理サーバ(主系、
従系共に)へ通知される場合、イベント発生時間は、下位サーバからトラップ
通知された上位サーバ、または、SVPMからイベント受信したサーバで設定され
ます。そのため、運用管理サーバが複数台存在した場合、イベント発生時間は、
各上位サーバでイベントを受信した時間に設定され、各サーバのシステム時間
が異なった場合、またはイベントを受信したタイミングが異なった場合、同一
メッセージでも発生時間が異なってきます。この場合、メッセージ発生時間の
違いから対処できない場合があります。
26
B.1 サーバ間連携の詳細定義
例
ネットワークで発生した事象を同期するときの[監視イベントの同期時間]
について、以下に例を示します。例では[ネットワークで発生した事象の同期
時間]を“15秒”(デフォルト)に設定し、運用管理サーバA・Bのシステム時
間、または、通信状況により、監視時間20秒の差が生じた場合の例を示します。
上記の場合、運用管理サーバAで対処を行った場合、運用管理サーバBでは
00:00:00の±15秒(23:59:45~00:00:15)で連携すべき対象のイベントを検索
します。しかし、00:00:20は同期時間の範囲外のメッセージとなり、対処され
ません。そのため、[ネットワークで発生した事象の同期時間]を20秒以上に設
定してください。
サーバ連携定義詳細の項目
以下に[サーバ連携定義詳細]画面の各設定項目について説明します。
設定項目
設定箇所
説明
接続・切 一 次 接 続 要 連携先システムとの接続要求のリトライ処理の時間間隔
断の設定 求の間隔
を設定します。初期値には30秒が設定されています。一次
接続要求の間隔の入力域に、リトライ処理の時間間隔を入
力します。または、一次接続要求の間隔のスピンボタンを
クリックして、リトライ処理の時間間隔を設定します。
一次接続要求の間隔に定義できる数値は10~3600秒です。
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付録B カスタマイズ
設定項目
設定箇所
一次接続要
求の回数
二次接続要
求の間隔
二次接続要
求の回数
切断時間
分割デー
タ監視時
間
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分割データ
の監視時間
説明
連携先システムとの接続要求のリトライ処理の回数を設
定します。初期値には3回が設定されています。
[無制限]チェックボックスをチェックした場合
リトライ処理の回数が無制限になります。
[無制限]チェックボックスをチェックしない場合
リトライ処理の回数を制限します。
一次接続要求の回数の入力域に、リトライ処理の回数を入
力します。または、一次接続要求の回数のスピンボタンを
クリックして、リトライ処理の回数を設定します。
一次接続要求の回数に定義できる数値は0~2400回です。
連携先システムとの接続要求のリトライ処理の時間間隔
を設定します。初期値には600秒が設定されています。二
次接続要求の間隔の入力域に、リトライ処理の時間間隔を
入力します。または、二次接続要求の間隔のスピンボタン
をクリックして、リトライ処理の時間間隔を設定します。
二次接続要求の間隔に定義できる数値は600~21600秒で
す。
一次接続要求失敗後の、連携先システムとの接続要求のリ
トライ処理の回数を設定します。初期値には“無制限”チ
ェックボックスがチェックされています。
[無制限]チェックボックスをチェックした場合
リトライ処理の回数が無制限になります。
[無制限]チェックボックスをチェックしない場合
リトライ処理の回数を制限します。
二次接続要求の回数の入力域に、リトライ処理の回数を入
力します。または、二次接続要求の回数のスピンボタンを
クリックして、リトライ処理の回数を設定します。
二次接続要求の回数に定義できる数値は0~100回です。
切断時間の入力域に、最後の通信が行われたときから、連
携先システムとの通信パスを切断するまでの時間を指定
します。または、切断時間のスピンボタンをクリックして、
切断時間を設定します。初期値には30秒が設定されていま
す。
切断時間に定義できる数値は5~3600秒です。
連携先システムからの分割データ受信完了までの監視時
間を設定します。初期値には120秒が設定されています。
これにより、ネットワーク上でデータが分割された場合、
連携先システムからのデータ再送信処理を防ぐことがで
きます。
[無制限]チェックボックスをチェックした場合
監視時間を制限しません。
[無制限]チェックボックスをチェックしない場合
監視時間を制限します。
分割データの監視時間の入力域に、監視時間を入力しま
す。または、監視時間のスピンボタンをクリックして、監
視時間を設定します。
監視時間の間隔に定義できる数値は1~600秒です。
B.1 サーバ間連携の詳細定義
設定項目
送達確認
機能の設
定
設定箇所
確認リトラ
イの間隔
確認リトラ
イの回数
保存データ
数
監視イベ
ントの同
期時間
ネットワー
クで発生し
た事象の同
期時間
説明
連携先システムに送信したデータに対して、連携先システ
ムから送達確認のデータが送られてきます。この送達確認
データが送られてこない場合には、データの再送信処理が
行われます。ここでは、データの再送信処理の時間間隔と
回数を指定します。
確認リトライの間隔の入力域に、確認リトライの時間間隔
を入力します。または、確認リトライの間隔のスピンボタ
ンをクリックして、確認リトライの時間間隔を設定しま
す。初期値には30秒が設定されています。
確認リトライの間隔に定義できる数値は10~180秒です。
確認リトライの回数の入力域に、確認リトライの回数を入
力します。または、確認リトライの回数のスピンボタンを
クリックして、確認リトライの回数を設定します。初期値
には3回が設定されています。0を指定した場合は、再送信
を行いません。リトライ処理が指定した回数を超えたとき
には、その通信パスは無効とみなされます。この場合、切
断処理が行われた後、再び接続されます。再接続後は、送
達確認できなかったデータから再送信されます。
確認リトライの回数に定義できる数値は0~10回です。
保存データ数には、システム終了時に、ファイルに保存す
る未送信データの個数の上限値を指定します。初期値には
2000が設定されています。システム終了時に、送達確認さ
れていないデータは、一旦ファイルに保存され、次回シス
テムが起動されたときに送信されます。未送信データの個
数が、指定した値を超えたときには、古いデータから消去
され、最新のデータが保存されます。 保存データ数の入
力域に、保存データ数を入力します。または、保存データ
数のスピンボタンをクリックして、保存データ数を設定し
ます。
保存データ数に定義できる数値は2000~5000です。
ネットワークのアラーム事象を同一のものと判断するた
めの時間範囲を指定します。初期値には15秒が設定されて
います。ネットワークのアラーム事象は、イベントの発生
日時が複数の運用管理サーバで異なるため、対処したイベ
ントの発生日時から特定時間の範囲内のイベントを同一
イベントとして扱います。
[無制限]チェックボックスをチェックした場合
同期時間を制限しません。
[無制限]チェックボックスをチェックしない場合
同期時間を指定します。
ネットワークで発生した事象の同期時間の入力域に、同期
時間を入力します。または、同期時間のスピンボタンをク
リックして、同期時間を設定します。
同期時間に定義できる数値は0~600秒です。
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付録B カスタマイズ
設定項目
設定箇所
ハードウェ
アで発生し
た事象の同
期時間
説明
ハードウェアのアラーム事象を同一のものと判断するた
めの時間範囲を指定します。初期値には15秒が設定されて
います。ハードウェアのアラーム事象は、イベントの発生
日時が複数の運用管理サーバで異なるため、対処したイベ
ントの発生日時から特定時間の範囲内のイベントを同一
イベントとして扱います。
[無制限]チェックボックスをチェックした場合
同期時間を制限しません。
[無制限]チェックボックスをチェックしない場合
同期時間を指定します。
ハードウェアで発生した事象の同期時間の入力域に、同期
時間を入力します。または、同期時間のスピンボタンをク
リックして、同期時間を設定します。
同期時間に定義できる数値は0~600秒です。
二次接続要求の設定
二次接続要求は、一次接続要求で通信パスが接続されなかった場合に
再度行うリトライ処理の時間間隔と回数を指定します。二次接続要求を
すべて行っても通信パスが接続されない場合は、そのシステムへの接続
要求はシステムを再起動するまで行われなくなります。これを避ける必
要があれば、二次接続要求の回数を“無制限”に設定してください。
B.2
監視イベント種別の追加
運用管理サーバで、監視イベント種別が登録されていないイベントの場合、
監視イベント一覧に表示されません。表示させるために監視イベント種別の登
録を行う必要があります。
運用管理サーバ二重化システムを構成しているすべてのサーバで、以下の設
定を行ってください。
1. 運用管理クライアント、または運用管理サーバで、[スタート]メニュー
から[プログラム]-[Systemwalker Centric Manager]-[環境設定]-[シス
テム監視設定]を選択します。
→[システム監視設定[接続先設定]]ダイアログボックスが表示され
ます。
2. 接続先の全体監視サーバの[ホスト名]、[ユーザ名]、[パスワード]を
入力し、[OK]ボタンをクリックします。
→[システム監視設定]ダイアログボックスが表示されます。
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B.2 監視イベント種別の追加
3. [サーバ環境定義]ボタンをクリックします。
→[サーバ環境定義]ダイアログボックスが表示されます。
4. [監視イベント種別]タブで、[追加]ボタンをクリックし、不足している
監視イベント種別を追加します。
5. [OK]ボタンをクリックし、サーバ環境定義を終了します。
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付録B カスタマイズ
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