QA (PDF 303KB) - 横浜市

平成24年1月21日
第8回建築確認・開発セミナーでいただいたご質問と横浜市の考え方
横浜市建築局
凡例
法
:建築基準法
令
:建築基準法施行令
規則
:建築基準法施行規則
細則
:横浜市建築基準法施行細則
市条例
:横浜市建築基準条例
ご質問
横浜市の考え方
《横浜市建築基準法取扱基準集の一部改定について》
1
高度地区関係の取り扱いの明確化 5-10(4)
5-10(4)の「法の道路に該当しない公道」とは、
にある「法の道路に該当しない公道」とは具体
建築基準法の道路以外で幅員4m未満の公道を指
的にどのような道路をいいますか。
し、2項道路に当たらない幅員4m未満の公道など
が該当します。
2
「5-13 パイプ手すりの北側斜線の取扱い」
取扱 5-13 は高さ制限の趣旨から見て影響のない
について、プラスチックグレーチングは、「パ
ものについて緩和する規定であり、日照・通風が確
イプ、金網等の見透しのきくもの」に該当しま
保できないものは対象となりません。穴が開いてい
すか。
るものでもパンチングメタルは高さに算入するこ
ととしており、一般的なプラスチックグレーチング
は「パイプ、金網等の見透しのきくもの」には該当
しません。
《CASBEE 横浜[戸建]について》
3
届出にあたり、CASBEE 評価員の資格は必要
ですか。
CASBEE(建築・戸建)評価員をお持ちでない場
合でも届出をすることができます。
届出書の様式には評価員登録番号を記入すると
ころがありますが、評価員登録番号をお持ちの場
合は記入してください。
4
横浜市ホームページへの公表の際に、建築主
名等の個人情報を伏せることができますか。
戸建住宅を含む 2,000 ㎡未満の建築物における
任意の届出については、建築主及び設計者の氏名
の公表を控えることができます。詳細はご相談く
ださい。
5
CASBEE 横浜[戸建]は、確認申請後でも届出
CASBEE 横浜[戸建]の届出は、
「横浜市特定外建築
ができるのか。(長期優良住宅は確認申請後で
物環境配慮計画の届出に関する要綱」により、建
も、着工前までなら申請できるが)
築確認申請予定日の 21 日前までに提出していただ
くこととなっております。
図面や根拠資料の準備が間に合わない場合等、
届出期日に間に合わない場合でも届出はお受けし
ますので、ご相談ください。
《耐震改修促進事業の概要について》
6
現在、市街化調整区域内に建っている建物
建築基準法及び都市計画法に適合し、且つ当該
は、横浜市木造住宅耐震改修促進事業の対象と
事業のその他の要件をみたすものは補助対象とな
なりますか。
ります。詳しくは、建築企画課耐震担当までお問
い合わせください。
7
多数の人が利用する特定建築物につて、賃貸
横浜市特定建築物耐震改修等事業の補助対象と
共同住宅等を除くとあるが、表1に共同住宅の
する「多数の人が利用する特定建築物」は、特定
記載がないので、共同住宅は全く対象外となっ
建築物のパンフレットにある表1に挙げたものの
てしまうのか。
(分譲等の扱いは)
みです。ただし、表1に該当する建築物の一部が
共同住宅の場合は補助対象に該当します。
なお、
「多数の人が利用する特定建築物」に該当
しないものであっても、
「地震災害時に通行を確保
すべき道路沿道の建築物」は同事業の補助対象に
なるほか、分譲マンションについては横浜市のマ
ンション耐震支援事業の補助対象となります。詳
しくは建築企画課耐震担当までお問い合わせくだ
さい。
《増築における既存不適格建築物への遡及について》
8
【スライド 11】
既存建築物に係る調査報告は、建築時の建築基
検査済証のない既存建物の増築にあたり、既 準関係法令に適合していることを示す内容を記載
存建築物の基準時の適法性を確認するために、 することになります。国土交通省から発出された
要求している調査報告内容の詳細(項目等)を 技術的助言「既存不適格建築物の増築等に係る建
教えて下さい。構造種別、新耐震の前後等それ
築確認の申請手続きの円滑化について」(平成 21
ぞれのケースで取り扱い基準を教えてくださ
年国住指第 2153 号)に、既存建築物の調査書につ
い。
いて説明されていますので、参考にしてください。
ただし、建築物の敷地や構造、規模等により報
告内容が異なる場合があるため、意匠及び構造、
設備について事前に窓口でご相談下さい。
9
ケースⅡ:増築部分の床面積が既存部分の2
構造上分離している具体的な仕様については、
分の1以下で構造上分離である場合とは、具体 エキスパンションジョイントその他の相互に応力
的にどのような仕様になりますか。基礎は一体 を伝えない構造方法のみで接している場合になり
でもいいですか。
ます。基礎についても、原則として構造耐力上分
離している必要があります。事前に審査機関へご
相談ください。
10
木造戸建住宅について、既存部分と増築部分
構造上分離させる方法としては、柱や梁等構造
を構造上分離とみなせる施工はどのような納
材を分離させる設計が考えられますが、設計者が
まりですか。
(木造のエキスパンションは一般
具体的な納まりを検討し、窓口でご相談ください。
的ではないと思いますが)
11
検済がない既存建物に増築した場合、既存部
分も含めた建物全体に検査済が出ますか。
12
既存の床面積の2分の1を超える増築につ
いての改正内容を教えてください。
本市では、完了検査の検査対象床面積は増築部
分のみになります。
平成 24 年9月 20 日施行の建築基準法施行令の
改正により、増改築に係る部分が既存の床面積の
2分の1を超える場合であっても、制限の緩和を
受けられることになりました。本セミナー(平成
24 年9月5日、6日)では改正内容については取
り上げておりませんが、今後のテーマ選定の参考
にいたします。詳細については、国土交通省のホ
ームページをご参考ください。
(国土交通省ホームページ)
http://www.mlit.go.jp/report/press/house06_h
h_000101.html
13
階段の手摺は、既存部分に遡及しますか。
令第 25 条の階段の手摺については、既存遡及は
ありませんが、設置が望ましいと考えます。
14
学校は 1000 ㎡以上がバリアフリーの対象と
貴見のとおりです。増築部分の規模でバリアフ
「横浜市高齢者、障
なりますが、増築の場合は増築部分が 1000 ㎡ リー対象か否かを判断します。
以上のときに対象になると考えていいですか。 害者等が円滑に利用できる建築物に関する条例
(既存部分の用途も学校です)
(建築物バリアフリー条例)
」の第4条解説が参考
になります。
15
既存不適格の4号建築物を増築する場合の
横浜市を業務区域とする指定確認検査機関へ申
確認申請及び検査申請を指定確認検査機関に
請ができます。申請の際は審査機関へお問い合わ
することができますか。
16
24 時間換気計算について、給気面積の基準
はどこに掲載されていますか。
せください。
建築基準法では、給気口の面積基準はありませ
ん。設計指針となる基準については、財団法人全
国建設研修センター発行の「建築設備設計基準」
に掲載されています。
17
特殊建築物で確認済証、検査済証がない場合
に増築はできますか。
不可能ではありません。ただし、既存建築物が
建築時の法令に適合しているかどうか調査する必
要があります。適合していない場合は、建築時の
法令又は現行法に適合させる工事計画をたてる必
要があります。
18
非住宅の建築物の増築、耐震改修に伴う既存
建築確認が必要な増築、改修工事については、
不適格建築物への遡及について知りたいです。 法第 86 条の7に基づき、制限の緩和を適用させる
ことが可能です。確認申請が不要な耐震改修工事
については、遡及させる義務はありません。
19
シックハウス対策について、既存部分と増築
具体的には、アンダーカットなしの戸等の隙間
部分の取合部に設ける建具で、「通気が確保さ
のない建具が該当します。工学図書株式会社発行
れない建具」の具体例を教えてください。
の「建築物のシックハウス対策マニュアル―建築
基準法・住宅性能表示制度の解説及び設計施工マ
ニュアル」が参考になります。
20
一体増築の場合、検査対象面積はどのように
算定しますか。
21
本市に申請されるものについては、増築部分を
検査対象面積としています。
既存不適格調書を作成するのに必要となる
既存不適格調書は、建築時の建築基準関係法令
添付図面や資料はどのようなものを用意すれ
に適合していることを示す内容を記載してくださ
ばいいですか。(特に検済なしや確認済なしの
い。添付資料等について、国土交通省から技術的
場合)
助言「既存不適格建築物の増築等に係る建築確認
の申請手続きの円滑化について」(平成 21 年国住
指第 2153 号)が出されていますので、参考にして
ください。既存不適格調書の様式については、建
築審査課にある様式をお使いください。
(建築審査課ホームページ)
http://www.city.yokohama.lg.jp/kenchiku/ce
nter/kenchiku/dl.html
《用途変更における既存不適格建築物への遡及について》
22
用途変更の場合、緑化率規制の対象になりま
すか。
用途変更の場合は緑化地域制度の対象外です。
詳しくは環境創造局にお問い合わせください。
(お問い合わせ先)
横浜市環境創造局みどりアップ推進課
電話:045-671-3946
23
戸建住宅(120 ㎡程度)をグループホームや
シェアハウスに用途変更することはできます
か。その場合、用途は何になりますか。
用途は一般的には寄宿舎か児童福祉施設等とな
り、適合する計画であれば用途変更は可能です。
なお、特殊建築物となることから用途変更する
部分が 100 ㎡を超えると確認申請が必要です。
24
25
用途変更の確認申請が必要となる面積‘100
用途変更する部分の面積になります。ただし、
㎡’の考え方は、部分または全体のどちらにな
既存部分の共用部分を按分する場合などもありま
りますか。
すので、審査機関にご相談ください。
用途変更により計画上、バリアフリーの項目
バリアフリー法・バリアフリー条例は、バリア
が不適合となってしまう場合、不適合扱いのま
フリー法第 14 条第4項に基づき建築基準関係規定
ま申請してもいいですか。
となるため、適合させる必要があります。不適合
のままでは確認済証の交付はできません。なお、
福祉のまちづくり条例は建築基準関係規定ではあ
りませんが、適合させるよう努めてください。
26
構造耐力が減少するような用途変更の確認
指定確認検査機関へ確認申請を提出される場
申請を指定確認検査機関に提出する場合、構造
合、市への 12 条5項の報告は不要です。指定確認
検討に関する 12 条5項の報告を先に横浜市に
検査機関にご相談ください。
行う必要がありますか。
27
条例の変遷は公表していますか。
条例の改正経緯は横浜市建築基準条例の参考資
料に掲載しております。
建築局建築企画課のホームページをご参照くだ
さい。
(建築企画課ホームページ)
http://www.city.yokohama.lg.jp/kenchiku/guid
/kenki/kijun/kaisetsu/keika.pdf
28
第一種低層住居専用地域で、住宅から学校
(職員事務所)への用途変更はできますか。
第一種低層住居専用地域では大学、高等学校、
専修学校及び各種学校以外の学校であれば建築可
能です。ただし、当該用途に該当するかなど、個
別の内容については、窓口にてご相談ください。
29
風水害、津波等により損傷した建築物の復旧
はどの様な扱いを受けますか。
(1) 従前の機能に戻すのみ
(2) 一部部屋等の変更を行う、但し用途変更
は行わないものとする。
災害の規模や工事内容により異なりますので、
個別に窓口にてご相談ください。
《消防同意の流れと消防用設備等への遡及について 》
30
風水害、津波等により損傷した建築物の復旧
はどの様な扱いを受けますか。
(3) 消防法上の扱いでは、例えば、S59 年の
31
消防法上の取扱いについて、建築物の工事によ
る遡及適用の有無にあっては、特段の定めがない
限り、工事内容により遡及の有無が決まりますの
施工建築物は復旧工事において現行法で
で、復旧工事の内容が消防法第 17 条の2の5の遡
はなく S59 年当時の法律で復旧するので
及要件に該当すれば、消防法の規定により現行法
しょうか。
令が適用されます。
消防同意期間は、設計者の消防事前審査の持
消防事前審査にあっては、確認申請時の重大な
込の有る場合と無い場合で、違いはあるのでし
訂正事項を無くすことを目的としており、同意期
ょうか?
間の短縮を目的としているものではないため、消
防法令等で定める審査期間を短縮するものではあ
りません。
ただし、事前審査の持込みにより、事前に指摘
事項を訂正していただくことで本申請時の訂正事
項が少なくなり、消防同意期間を短縮できる場合
があるため、各担当者とご相談ください。
32
指定確認検査機関職員なら消防同意の持ち
横浜市内の各消防署へは、消防同意の発送の取
回りが認められるとのことだが、現状、消防署
扱いについて局内の会議等にて統一を図っている
により駄目なところも有るので、消防局として
ところですが、現状を踏まえて徹底していきたい
各消防署へ徹底してもらいたい。
と考えております。今後、市内の物件でそのよう
な事例があった場合は、消防局指導課までご連絡
をお願い致します。
33
消防の事前審査について、受付してもらうた
消防事前審査にあっては、
「消防用設備等又は特
めにはどのような書類を整えればいいですか。 殊消防用設備等の設置等計画届出書」や図面等が
また「任意」とは、申請側のみの都合であっ
整っていれば、受付することとなります。ただし、
て、提出すれば消防側は必ず受付してくれます
時間の関係上、受付すれば必ず事前審査できると
か。
いうものではありませんので、事前審査の提出に
ついては各担当者とご相談ください。
34
消防法施行令第8条に規定する区画がある
消防法施行令第8条による区画(以下令8区画
ことにより、別棟の防火対象物とみなせる場合
という。
)にあっては、消防法施行令第8条に、消
の遡及等の考え方はどうなりますか。
防法施行令第二章「消防用設備等」の第三節「設
置及び維持の技術上の基準」の適用については、
それぞれ別の対象物とみなすと規定されていま
す。
このため、第二章第三節に規定される消防用設
備等の設置及び維持の技術上の基準の適用にあっ
てはそれぞれ別の対象物とみなすと考え、この節
以外に規定されている条文の適用にあっては、令
8区画によって別の防火対象物としては扱わない
こととなります。
従って、消防法第 17 条の2の5第2項の規定に
つきましては、消防法施行令第二章第三節に規定
されるものではないため、遡及の考え方について
は令8条区画を考慮しないこととなります。
(消防
用設備等設置規制事務審査基準・第2章第2節第
3・令第8条等に規定する区画の取扱い 参照)
35
具体例その2での段階で遡及した場合、次の
H20 の 300 は H17 が基準となるのか。
お見込みの通りです。
一度遡及されると遡及された時点が基準となり
ます。そのため、平成 17 年時に遡及された場合、
平成 20 年の 300 ㎡の増築では 1,000 ㎡以上の増築
及び建築物の2分の1以上の増築には該当しない
ため、遡及されないこととなります。
36
横浜市のある消防において指定確認検査機
消防同意の取扱いについて、指定確認検査機関
関とは消防同意における並行審査を行ってい
と並行審査という名目での取扱いを定めておりま
ない、横浜市が受け付けた物件については実施
せん。ただし、建築局では事前審査という概念は
しているとの回答であったが、円滑化の流れに
ありませんが、消防局では消防事前審査という形
反しませんか。
で指定確認検査機関の事前審査に合わせて消防法
上の審査をすることが出来ますので、消防事前審
査を実施した場合、消防事前審査時に指摘事項を
訂正していただくことによって、本申請時の消防
同意期間を短縮できる場合もあると考えておりま
す。
37
署長扱いの小さい物件についても、事前審査
を提出できますか。
消防事前審査にあっては、署長扱いの物件でも
事前審査することができます。その際は「消防用
設備等又は特殊消防用設備等の設置等計画届出
書」に図面等を添付していただくことになります。
詳細につきましては、各担当者とご相談ください。
《既存擁壁・地下車庫に関する注意点》
38
【スライド 01-13~01-17】
図が不鮮明で読み取れません。
図については、「横浜市建築基準条例及び同解
説」から引用しておりますので、お手数ですがそ
ちらをご覧ください。
(建築企画課ホームページ)
http://www.city.yokohama.lg.jp/kenchiku/guid
/kenki/kijun/kijunjourei.html
39
【スライド 01-14】
貴見のとおりです。
該当しないとは、図の形状の崖は「自然がけ
でがけ崩れのおそれがないものに該当しない」
ということですか。
40
がけ下に建築する場合の取扱いについて、図
の様なガケも安息角の対象となるのでしょう
図の内容について確認があるため、建築審査課
審査検査係にお問い合わせください。
か。
(もしAが崩れた場合、60°の範囲で崩れ
るのか)
A
軟岩
B
41
60°
H>5m
がけや安息角対応の高さが他の行政庁では
横浜市では神奈川県や川崎市と同様、建築基準
2mなのに、横浜市だけが3mなのはなぜです
条例で高さ3mを超えるがけについて規制をして
か。
います。また法 19 条4項により3m以下でも必要
に応じて安息角を求めています。
42
RC 造の既存地下車庫(検済なし)の場合、
検査済証を取得していない既存地下車庫の上部
見た目安全でも安息角対応が必要という事は、 に建築物を建築する場合は、地下車庫の安全性に
上部に載せることは不可ということですか。
ついて調査及び検討をする必要があります。個別
対応になりますので、建築審査課の相談窓口でお
問い合わせください。
43
【スライド 03-2】
CB の裏面に土圧が生じていれば2段擁壁となり
写真の擁壁は大谷石擁壁の上部 CB により2 ます。
段擁壁となりますか。
44
【スライド 03-1~03-8】
具体例の内、築造替えが必要になるものはど
れですか。
過去の手続きや、現在の安全状況により個別に
判断することになります。現況を調査の上、確認
申請提出先に相談してください。
45
パワーポイント「03-5」以降は原則として築
災害防止、隣地とのトラブル防止等の観点から
造替えが必要であると解説されましたが、実状
市としては、危険な擁壁については、確認の機会
としては深基礎や杭等で対応するガケ上建築
を捉えて改善を指導しています。
物の確認・検査では築造替えまで求めることが
できません。また、がけの高さが3m以下の場
また防土堤についての構造例については公開し
ておりません。
合は市条例の強制的な適用をさせられないた
め、審査及び検査においてとても困っておりま
す。更に、法第 19 条4項は「建築物に…」と
されているので、道路面や申請建物と離れてい
る敷地内既存擁壁について安全性に疑義があ
る場合でも、建築確認~検査において改修等を
施主(設計者)から断られるケースが大半です。
対応策があれば教えてください。
また「防土堤」の具体的構造例の公開もお願
いします。
46
3m以下のがけにおける法 19 条4項適用の
際の市条例3条の準用について、高低差いくつ
法 19 条4項については、高さにかかわらず安全
な構造を検討します。
から準用となりますか。
47
3m以下のがけへの準用について、どういっ
3m以下のがけについては、法 19 条4項を根拠
た指導になりますか。
(2M以下の擁壁は、確
に市条例3条を準用しています。2m以下の擁壁
認申請不用なので検済有はないと思われる)
については、構造や状態により個別判断となりま
すので窓口で相談願います。また開発、宅造にお
いて築造された擁壁で経年劣化がみられなけれ
ば、当該検査済証をもって適正な擁壁として扱い
ます。
48
既存の間知石積擁壁(一部亀裂あり)が2m
2m以下の既存間知石積擁壁について、設計者
未満の場合は、設計者の判断で計画してもいい
が亀裂・ハラミがなく、安全上支障なし(擁壁の基
ですか。また、特に申請は必要ないですか。
準に適合している)と判断した場合、特に市として
指導はしません。亀裂等がある場合は築造替を検
討していただきたいと考えます。
49
50
杭等により安息角線より深くした場合、建物
基礎立下げの方法として杭、地盤改良を採用す
基礎の構造について水平力を受ける様な基礎
る場合、がけ崩壊時の建築物の安定を目的として
の構造とすべきですか。
(通常の木造住宅であ
います。(「横浜市がけ関係小規模建築物技術指針
れば、地盤改良扱いとして、水平力は考えてい
-がけ上編-」参照)がけ崩壊と同時に地震力を
ないと思いますが)
考慮するかどうかは設計者の判断となります。
以前、擁壁に対する地盤補強について宅造申
回転圧入等の工法による小口径鋼管杭は横浜市
請の場合は鋼管杭が認められず、工作物申請の
に申請があった場合、宅造、工作物申請ともに認
場合は認められるとのお話がありましたが現
めていません。ただし工作物については指定確認
在でもその様な対応ですか。
検査機関においても確認を行っているため、審査
機関に確認をお願いします。
51
52
既存擁壁があり安全性が取れない場合に、が
隣地も安全性ないものとして扱います。隣地と
けとしての扱いをしたならば、隣地も安全性が
のトラブルになるので、既存擁壁の築造替えを検
ないものとして考えますか。
討していただきたいと考えます。
既存擁壁+ブロック土留め(2段~3段程
土留めブロックの撤去を指導しております。
度)の敷地に確認申請を提出したが、安息角以
下に杭を打つ明示をしても、ブロック部分の撤
去を求められた。撤去は必要ですか。
53
2m以下の隣地 RC 擁壁の場合、安全性の確
認はできません。どうしたらいいですか。
また、CB 土留めは3段程度でも市条例3条
の対象となりますか。
2m以下の RC 擁壁について、設計者の責任にお
いて亀裂・ハラミがなく、安全上支障ないかどう
か(擁壁の基準に適合している)などの判断をして
もらっています。
新設の土留めは CB2段までと検査のときに
CB 土留め3段程度でも、法 19 条4項により市条
言われたことがありますが、どの条例に規定が
例3条を準用して、安息角等による対応となりま
ありますか。
す。
過去に 30cm程度の土羽を残した検査済証交付
済の間知石積擁壁の増積については、CB2段程度
まではやむを得ないと取扱いをしていました。CB
による2段擁壁は原則として認められませんが、
既存擁壁の築造経緯などをもとに個別にご相談い
ただきたいと考えます。
※ 今回のセミナー内容と異なるご質問については掲載しておりません。直接、担当窓口にご相談くだ
さい。