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教 育 委 員 会 会 議 録
第 9 回四国中央市教育委員会定例会会議録
日 時
平成 22 年 7 月 28 日(水) 午前 9 時 30 分~
場 所
本庁 5F 第 1 委員会室
委員定数
5名
出席委員
委員長 守谷 一郎 、委員 篠原 祥子 、委員 脇 斗志也 、
委員 近藤達之介 、教育長 野村 勝廣
欠席委員
なし
会議に出席した
教育部長 瀬戸丸泰司 、学校教育課長 片岡 俊助、
公務員の職
学校教育課管理監 東 誠 、学校教育課指導監 高橋 葉子 、
少年育成センター所長 井川 剛 、学校教育課長補佐 大西 唯文 、
生涯学習課長 井原 稔 、文化図書課長 篠原 知子、
人権啓発課長補佐 鈴木 和治 、生涯学習課長補佐 高橋 徹
生涯学習課主事 齋藤 庸爾
傍聴人
なし
会議の概要
開会
委員長
午前 9 時 30 分開会を宣する。
第 8 回臨時会会議録の承認
高橋補佐(生涯)
第 8 回臨時会会議録の概要説明。
委員長
第 8 回臨時会会議録の承認について諮る。
全委員
異議無い旨答える。
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委員長
第 8 回臨時会会議録を承認する旨宣する。
第 9 回定例会会議録署名人に 篠原祥子委員・脇斗志也委員を指名。
教育長報告
委員長
諸般の報告を求める。
教育長
先般の水泳記録会、音楽会など委員の皆様にご出席いただき感謝している。今
後の大きな行事としては、紙まつりの書道パフォーマンスがある。映画公開後初め
て開催されることから入場者数の予想がつかず、会場設営や運営といった面で心
配なところであるが、うまく執り行なってほしい。
学校教育課長
学校教育課行事・事務報告 【追加】7/22 議会の全員協議会に学校施設等耐
震結果報告 【資料訂正】P.2 7/25 『川之江小学校新築校舎』を『川之江小学校
仮設校舎』に訂正
少年育成センター所長
少年育成センター行事・事務報告
大西補佐(給食)
学校給食に関わる行事・事務報告
生涯学習課長
生涯学習課行事・事務報告
文化図書課長
文化図書課行事・事務報告
鈴木補佐(人権)
人権啓発課行事・事務報告
委員長
教育長報告及び各課行事報告について意見等ないか。
脇斗志也委員
報道等でもあるように、最近水に関わる事故がとても多い。学校においても子ども
たちに水の事故について教育しているものと思う。自身の体験でもあるのだが、溺
れている人を助けるのは素人では不可能に近い。溺れている人を助けるには技術
が必要で、助けに行った人が亡くなるケースも多い。最近では自分で泳いで助け
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に行くのではなく、浮くものを探して与えるような方法をとるようになっているようだ。
そのあたりのことについて、学校ではどのような教育をしているのかお伺いしたい。
教育長
水泳の教育の中では命を守ることも大切なことである。着衣水泳など、全ての学
校ではないが、義務付けてやらせなければいけないと考えている。泳げる子が自分
の能力を過信して、着衣のままで溺れることがある。
委員長
講習など実施しているのか。
東管理監
PTA 保護者対象の講習はしているが、着衣水泳は全ての学校でやっているわけ
ではない。
脇斗志也委員
実際の現場では個人の判断が大切である。入って助けようとして溺れることにな
るよりは、きちんと指導することが大切ではないだろうか。
東管理監
検討していきたい。
近藤達之介委員
26 日の学校評価について、今後どのように運用していくのか。また、学校の統廃
合の話があるが、具体的なタイムスケジュールはどうなっているのか。それとはまた
別で、9 日に倉敷へ教科教室型学校の先進校視察に行ったが、それについて何
か提言をするなどあるか。
教育長
倉敷の学校に行った件については、通常のクラスと教科教室型とどちらがよいの
か、どのような形が望ましいかについて審議している段階である。
近藤達之介委員
正直、教科教室型の良い面が見えにくかった。それをあえて続けていくことには
疑問を感じる。
教育長
どのような効果があるか総合的に判断し、報告をもらって委員会で考えていくこと
になろうかと思う。
教育部長
学校の統廃合について、外部の方を含めてやっていく方向であったが、まずは
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内部での話を充実させ素案を作ることになった。地元の意見が重要であることを認
識した上で、叩き台を作る際にはきちんと出向いて地元住民の意見をいただき、計
画をつくっていく方向である。どのようなあり方がよいのか、学校教育、社会教育各
機関が連携しながら考えていきたい。先々のことも考え、長い時間をかけてじっくり
取り組みたい。具体的なタイムスケジュールなどについては、検討している段階で
あるのでまだ結論には至っていない。
高橋指導監
学校評価については、自己評価・学校関係者評価・第三者評価の三つがある。
自己評価は法令上義務付けられているもので、実施・公表・報告の対象となる。学
校関係者評価については努力義務、今回の第三者評価についてはまだ研究段階
のものである。今まで当市では実施していなかったが、今年度指定を受けて実施
することになった。
近藤達之介委員
第三者が学校を見に行くのか。またその結果を公表するのか。
高橋指導監
第三者に見に行っていただく。結果についても公表の方向である。今年度指定
を受けたのは、川之江北中学校と三島小学校の二校である。
近藤達之介委員
高橋指導監
評価に対し、どのようなリアクションをとるのか。
評価で不足する部分があれば PDCA サイクルにのっとり、改善プランをたててい
く。評価することで終わらせるのではなく、次につなげていくことが大切である。
近藤達之介委員
先ほどの三つの評価があったが、全てに対しリアクションを起こすのか。
高橋指導監
三つの評価は共通する部分もあるかと思う。自己評価と学校関係者評価に重な
る部分があれば、それはそれで対応が必要であるし、別の点の評価で不足があれ
ばそれもそれで対応する。
近藤達之介委員
中でおさまらずに、外から見てもらう、評価することはいいことかも知れないが、学
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校の先生方の負担は大きく無いか。
教育長
様々な『評価』を気にするあまりに、学校長の教育理念が無くされる、失われてい
くことが心配である。
委員長
国や県のマスタープランと現実とはそぐわないことがある。事務的な煩雑さも大変
なところではあろうが、制度をうまく活用して今後じっくり取り組んでいただきたい。
委員長
他に意見等ないか。
近藤達之介委員
婚活パーティーについて教えていただきたい。県の結婚支援センターの関係か。
生涯学習課長
今回川滝で行われたものは、川滝婦人会が中心となった取り組みである。川滝地
区に独身の女性がいたことがきっかけで、公民館に声がかかった。市外からも数名
の参加があり、参加者数も多かった。秋ごろに第 2 回が開催される予定である。
近藤達之介委員
実際に成果はあがったのか。
生涯学習課長
一組のカップル成立があったようだが、プライベートに関わることであるので詳しく
は聞いていない。
委員長
他に意見等ないか。
篠原祥子委員
7 月 2 日三島駅付近で連れ去り未遂があったと聞いた。三島小学校では集団下
校など対策をとったようだが、他の学校の対策はどのようにしていたのか。
少年育成センター所長
不審者情報がこちらにも届いている。犯人は逃げて逮捕に至っていない。警察の
ほうも事態の重大さを認識し検問や付近の警邏に動いたところである。当該校の三
島小学校では、各学年の通常下校時に加え、水特やトランペットの練習で遅くなっ
た児童についても集団下校させるなどの警戒態勢をとった。二学期以降の対策に
ついてはまだ未定である。
東管理監
事件の連絡を受け、各校には FAX で周知した。現在見守りシステムがあり、そち
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らも活用している。保護者、教員、青パトが協力し警戒に当たった。
近藤達之介委員
今治のプールで事故があったが、当市のプールの状態はどうなっているのか。
東管理監
以前に死亡事故が起きた際に、市内学校プールも点検し、排水溝について対策
を講じている。今回の事故を受けて再度点検したが排水溝に不備や異常はなかっ
たようである。ただ、川滝小学校については、排水溝とは別の水位を保つための小
さな穴に、児童の水泳帽が流されてしまう事例があったことから、その部分について
対策をとったところである。
委員長
他に意見等ないか。
全委員
意見等ない旨答える。
議事
委員長
議案第 36 号「四国中央市学校経営第三者評価委員会設置要綱を制定する告
示について」を上程し議案説明を求める。
高橋指導監
学校経営全般について専門的・客観的立場から評価を行い、もって学校経営の
室を高めることを目的に、四国中央市学校経営第三者評価委員会要綱を制定す
るものである。
委員長
意見等ないか。
脇斗志也委員
国や県はどういった考えで、このような評価委員を設置するのか。これは本来委
員会の職務であると考える。委員会が自立し、機能を強化できればこのようなものも
なくなるのかもしれない。また学校の負担が増えることも心配なところである。本案
に反対するものではないが、この制度を上手く運用していただきたい。
高橋指導監
文科省の方向性としては、7 月に学校評価ガイドラインを改定予定で今後国を挙
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げて取り組んでいく方向であるようだ。将来的には教育委員会内に評価委員会を
設置するかどうか、また学校評価そのものをどのようにしていくのか考えていかなく
てはならないようになるかと思われる。
委員長
他に意見等ないか問い、原案を諮る。
全委員
異議無い旨答える。
委員長
議案第 36 号について、原案通り可決する旨宣する。
議案第 37 号、第 38 号、第 39 号については人事案件のため、地方教育行政の
組織及び運営に関する法律第 13 条第 6 項の規定により非公開とすることを発議
する。
全委員
異議無い旨答える。
委員長
議案第 37 号、第 38 号、第 39 号について非公開とする旨宣する。
議案第 37 号「四国中央市学校経営第三者評価委員会委員の委嘱について」を
上程し議案説明を求める。
高橋指導監
先ほどの要綱制定を受けて、四国中央市学校経営第三者委員会委員を委嘱す
る。学校経営全般について専門的・客観的立場から評価を行うことを目的に、四国
中央市学校経営第三者評価委員会委員の委嘱を求めるものである。委員の任期
は委嘱の日から、平成 23 年 3 月 31 日までとする。
委員長
意見等ないか問う。
脇斗志也委員
先生方の仕事が増えている。もし指導しなければいけない学校があった場合に
は、きちんと学力向上などの改善が出来るように、仕事や手間を省く配慮・努力をし
ていかなくてはならない。
委員長
国・県も含めて、報告を簡素化するなど学校現場の負担を少なくするようにしなく
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てはならない。
教育長
教育委員会の職務に含まれるような仕事であるのに、なぜ新たに外部の人を呼
んで行うのかは理解に苦しむところでもある。確かに学校の負担は増える。
高橋指導監
委員に委嘱予定の露口先生は、九州大学大学院で研究し、福岡の教育委員会
とのつながりがある方である。九州大学は大学内に学校支援室を設置するなど、大
学と学校・教育委員会が連携するシステムがある。今後、外部からの第三者評価を
進めていく中でそういった大学などの研究機関との連携も視野に入れながら、学校
にプラスになる形で進めていきたい。
委員長
意見等ないか問い原案を諮る。
全委員
異議無い旨答える。
委員長
議案第 37 号について、原案通り可決する旨宣する。
続いて、議案第 38 号「四国中央市学校給食共同調理場運営委員会委員の委嘱
について」を上程し、議案説明を求める。
大西補佐(給食)
四国中央市立学校給食共同調理場設置条例施行規則第 4 条の規定に基づき、
下記の者を四国中央市学校給食共同調理場運営委員会委員に委嘱されたい。提
案理由としては、四国中央市学校給食共同調理場運営委員の任期満了に伴い、
委員の委嘱を求めるものである。委員の任期は平成 22 年 8 月 1 日から平成 23 年
7 月 31 日までとする。
委員長
意見等ないか問い原案を諮る。
全委員
異議無い旨答える。
委員長
議案第 38 号について、原案の通り可決する旨宣する。
議案第 39 号の上程に先立ち諮る。地方教育行政の組織及び運営に関する法律
教 育 委 員 会 会 議 録
第 13 条第 5 項ただし書きの規定により、本件議事に教育委員全員の出席と発言
が可となる旨ご同意いただきたいが異議等ないか。
全委員
異議無い旨答える。
委員長
異議なしと認め、委員全員の発言を可とする。
議案第 39 号「四国中央市学校給食費滞納審査会委員の委嘱について」を上程
し議案説明を求める。
大西補佐(給食)
四国中央市学校給食費滞納審査会要綱第 3 条の規定に基づき、下記の者を四
国中央市学校給食費滞納審査会委員に委嘱されたい。提案理由としては、四国
中央市学校給食費滞納審査会委員の任期満了に伴い、委員の委嘱を求めるもの
である。委員の任期は平成 22 年 4 月 1 日から平成 23 年 3 月 31 日までとする。
委員長
意見等ないか問う。
近藤達之介委員
給食費滞納について以前学校に配布したチラシの反響はどうだったのか。
大西補佐(給食)
反響はほとんど無かった。学校に問合せがいくらかあったとは聞いているが。チラ
シを出すことで、保護者の方々が現状を知って、危機感をもって考えていただけた
らという期待があったが、こちらが思っていたほどの反応が無かった。
現在の状況としては、チラシに掲載した時点では 82 世帯、103 名、3,719,885 円
の滞納であったが、現在 7 月 27 日時点では 67 世帯、87 名、3,424,375 円の滞納
である。
近藤達之介委員
30 万円ほど減っている。これは集金に行って回収したものか。
大西補佐(給食)
学校に持ってきてもらったものと、集金に行って回収したものがある。ある学校で
は、私たちだけでなく先生と一緒に回ってもらうなどして、集金に行っている。
教育長
職員もかなりの回数出向いているが、なかなか払ってもらえないのが現状である。
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自分の子どもが食べた給食のお金を払わないということが、後に大きな問題になっ
ていくことを理解していないのではないかと思う。
近藤達之介委員
この審査会ではどのようなことを話し合うのか。法的な手段もありうるか。
大西補佐(給食)
法的に進めるかどうかも含めて、今後どのような形でもっていくかを審議していた
だく。
昨年度も未納改善に向けて、罰則規定を設けるなどの対策が話し合われた。支
払い督促の申し立ての法的手段をとるかということも話し合われたが、市長との協
議の中で、出向いて説明をして支払ってもらう方向になった。今もそれを継続し、何
度も訪問している。しかし、現状はなかなか思うようには進まないため、やはり法的
手段についても検討せざるを得ないような状況にある。
先日、7 月 22 日に文科省より給食費未納問題についての調査依頼があった。そ
れにあわせて同時に県教委も調査し、結果について市町名を公表することも考え
ているようである。
委員長
他に意見等ないか問い、原案を諮る。
全委員
異議ない旨答える。
委員長
議案第 39 号について、原案の通り可決する旨宣する。
非公開案件終了のため、議事を公開する旨宣する。
議事を閉じる旨宣する。
その他
学校教育課長
【報告】学校施設等耐震診断結果について(市 HP でも公開)
委員長
意見・質問等ないか問う。
委員長
全体でどのくらいお金がかかるのか。
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学校教育課長
50 億から 60 億くらいかかる見込みである。
近藤達之介委員
合併特例債は活用できないか。
教育部長
適用になると思われる。他の教育施設においても適用になった例がある。
特例債の起債は 25 年度までである。ただ、24・25 年度は文化ホール建設の予定
もあるため、それまでの期間にできるだけ早めに対応したい。
今回の耐震化事業については IS 値 0.3 未満の 37 棟について特例債で対応す
る予定である。
脇斗志也委員
将来の統廃合との兼ね合いもあるので、そのあたりも考慮して進めてほしい。
委員長
他に意見等ないか。
篠原祥子委員
耐震化が必要な施設で、避難所に指定されている施設はあるのか。
教育部長
避難所に指定されている施設もある。6 月の補正予算で 4 校対応した。避難所確
保という点からである。
委員長
意見等ないか問う。
全委員
意見等ない旨答える。
高橋補佐(生涯)
【報告】四国中央市情報公開・個人情報保護審査会答申書等について
(意見等なし)
文化図書課長
【追加報告】上分西遺跡で弥生時代の銅鐸が出土したことについて
委員長
意見等ないか問う。
脇斗志也委員
今後施設が建設予定であるということだが、この遺跡の調査についてその範囲と
深さについて十分調査しているか。
文化図書課長
業者の協力もあり、十分な調査ができていると認識している。出土品などについ
て愛媛大学の教授に確認いただく予定である。
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委員長
他に意見等ないか。
脇斗志也委員
別件であるが、学校訪問時の総括や意見については尊重し、学校現場に反映で
きるようお願いしたい。
東管理監
いただいた意見を尊重できるよう、今後現場に確認を徹底したい。
委員長
その他報告事項等ないか問い、閉じる。
次回の定例会を 8 月 25 日(火)午前 9 時 30 分~福祉会館 3F 会議室 1 にて行
う。
閉会
午前 11 時 30 分閉会を宣する。
以上、会議の顛末を記録し、その真正であることを認め署名する。
教育委員会会議録署名人
四国中央市教育委員会 委員
四国中央市教育委員会 委員
議事録作成人 齋藤 庸爾
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