平河町C. 平河町C.P.Aニュース (マネジメント倶楽部 (マネジメント倶楽部 8 月号ダイジェスト) 2015 2015 年 7 月 24 日発行 ㈱平河町総合研究所ホームページ 海外に進出する中小企業が急増((p.2) 【1】 海外に進出する中小企業が急増 .2) NO. NO.267 http://www.hihttp://www.hi-souken.org 【2】マイナンバーの取扱いで注意すべきこと マイナンバーの取扱いで注意すべきこと((p.3) 【2】 マイナンバーの取扱いで注意すべきこと .3) 中小企業庁は、「中小企業の海外事業再編事例集(事 平成 28 年 1 月から開始されるマイナンバー制度について、 業の安定継続のために)」をとりまとめ公表しておりま 国税庁では同庁のWEBサイトにて特設ページを設け制度の す。 周知に当っており、FAQ を随時更新し、情報を発信して それによると中小企業の海外展開、特に中国・アジア おります。 への進出が急増しており(2011 年から 2012 年にかけて FAQ6-4 では、事業者が個人番号を取り扱うに当たっ 中小企業の海外進出割合は約 1.8 倍増加)、既に海外展 ての注意点がまとめられており、原則として個人番号 開を行っている中小企業においては、進出先での事業 は、番号法に定められた利用範囲を超え利用すること 再編(事業の縮小・撤退、第三国への移転等)に取り組 ができない他、特定個人情報(個人番号を含む個人内 むケースも増加しております。 容)をむやみに提供することもできません。 この取りまとめでは、海外の事業再編等にかかる労 また、個人番号を取り扱う際には、個人番号の適切 務・税務問題についても取り上げられ、平時において な管理のために必要な措置を講じなければなりません ほとんど認識されることのない、労務・税務の問題が、 (特定個人情報の安全管理措置等・特定個人情報の提供 工場閉鎖や会社清算の際に顕在化し、多額の撤退コストと 制限等が挙げられ、詳細に関しましては、特定個人情 して発生することがあるため、事業再編を行う際には、 報保護委員会の「特定個人情報の適正な取り扱いに関 早めの、事業再編方法、再編コスト等に対するシミュレーションを するガイドライン(事業者編)」に記されており、当該ガイドラ 行う必要があるとしております。 インに沿った措置が必要となります)。 【3】 資産税 税制改正の解説( 税制改正の解説(p.14) .14) ① 『結婚・子育て資金の一括贈与の非課税制度』 平成 27 年 4 月 1 日から平成 31 年 3 月 31 日までの間に、20 歳以上 50 歳未満の方(以下「受贈者」)が、結婚・子育てに充てる ための資金口座を開設し、受贈者の直系尊属(以下「贈与者」)から一括贈与等を受けた場合には贈与税の 1,000 万円までが非課税 となります(非課税措置の適用を受ける場合には、結婚・子育て口座の開設を行った上で、結婚・子育て資金非課税申告書を受贈 者の納税地の所轄税務署長に提出することになります)。結婚・子育て資金とは以下のものが該当します。 結婚資金(挙式費用・家賃などの新居費用など) 子育て資金(不妊治療・分べん費用・子供の医療費など) ②『直系尊属からの住宅取得等資金の贈与税の非課税制度』 平成 27 年 1 月 1 日から平成 31 年 6 月 30 日までの間に父母や祖父母などの直系尊属から住宅取得等の贈与を受けた場合に おいて、一定の要件を満たす場合に限度額※までの金額については、贈与税が非課税となります。※非課税限度額は、住宅用家 屋の取得等に係る契約の終結期間や、省エネ等住宅であるか否かによって異なることとなります。省エネ等住宅であれば最高 3,000 万円~1,200 万円(消費税率が 10%の場合)となり、それ以外に関しましては、最高 2,500 万円~700 万円(消費税率が 10%の 場合)となっております。 ③『空家に係る土地の固定資産税の特例措置の除外』 空家の全国的な増加が懸念される中、市町村長が近隣住人に迷惑がかかる特定空家等(1.倒壊の恐れがある 2.衛生上有害 である 3.適切な管理が行われていない 4.その他周辺の保全を図るために放置することが不適切な建物)の所有者に保全を図る ために必要な措置をとることを勧告した場合には、その特定空家等に係る敷地について固定資産税の軽減措置対象から除かれる ことになります。 《今号は、渡辺 裕人が担当いたしました》
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