吃音基礎

吃音基礎
吃音の定義
・ DSM-Ⅳ-TR
→正常な会話の流暢性と時間的構成の障害(年齢に不相応であり、身体的欠陥がある場合、
その欠陥に伴う以上の流暢性の障害)があり、そのことが学業的・職業的・対人的適応に
困難を招いている。
・ ICD-10
→音・音節・単語の反復と延長、あるいは休止と同時に顔面及び、または他の身体部分の
運動を伴うことがある。このため、早口症やチックあるいは他の言語や発達障害を合併
していることがあるので、それらの鑑別が必要である。
・ アメリカで使用されている定義
→発語にあたり、初頭音または初頭音節を3回以上繰り返したり、詰まったり、
引き伸ばしたりして流暢性にかける状態が持続すると、聞き手の注意がその非流暢性に
集中して発話内容の理解が困難となり、コミュニケーション障害のため人間関係の
不適応が生じる時、この障害を吃音という。
吃音の分類
1.獲得性吃音
① 神経原性吃音(症候性吃音):神経学的疾患に伴って発症する非流暢性
② 心因性吃音:心理的・精神問題による非流暢性
2.発達性吃音
発達過程において、原因不明で生じる非流暢性
発達性吃音と獲得性吃音の特徴
言語症状
発症時期
発達性吃音
獲得性吃音
適応効果
+
-
一貫性
+
-
主な出現箇所
語頭
発話全体
吃音への不安
+
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二次症状
+
-
歌唱・斉読・斉唱時の出現
-
+
マスキング・DAF 時の出現
+
-
幼児期
青年期
児童期
成人期