超音波画像イメージング+超低速超音波通信

超音波イメージングの基礎実験
首都大学東京 都市教養学部・学科
理工学系 電気電子工学コース B3
大田黒 紘之
※外部公開用資料 (使用データの著作権配慮済み)
構築したシステム
計測用PC
ステージ RS232
X-Y Stage
制御
Control
Software
超音波 Rx ADC
(BASIC)
GPIO
プローブ Tx FG(5MHZ)
画像再構成用PC
H(u,v)
波形データ
波形
解析
Filter
(java)
再構成像
構築したシステム
発振器
PROBE
電源
X-Y
STAGE
オシロ
制御担当
構築した画像再構成プログラム(JAVA)
再構成画像
波形解析Window
各ピクセルにおける応答波形が表示可能
→画像化に必要なパラメータの決定が容易
再構成画像(200×200) ①円玉
傾き(トレンド)が存在
→ トレンド除去の必要性
1円硬貨上の文字がみたい
→後述するフィルターを検討
深さ(8bit grayscale)
深さ(color)
構築したフィルター (DECONVOLUTION)
画像空間
(x,y)
周波数空間
(u,v)
フィルタリン
グ過程
元画像
装置の特性
ぼやけた画像
f(x,y)
g(x,y)
(f*g)(x,y)
*
FFT2D
F(u,v)
F(u,v)
IFFT2D
=
FFT2D
IFFT2D
×
G(u,v)
=
F(u,v)G(u,v)
=
F(u,v)G(u,v)
/
G(u,v)
f(x,y)
(修復画像)
フィルター実装テスト(1円玉画像用)
元画像
ぼやけた画像
修復画像
f (x, y) = P RN G(0, 255)
σ=1.0
2
2
1
x +y
g(x, y) =
exp(
)
2⇡ 2
2 2
σ=4.0
乱数による画像を使って
フィルターの妥当性を確認
フィルターによる処理
Deconvolution
Filtering
フィルター適用前
フィルターによって
若干輪郭が改善した
フィルター適用後
→実際のシステムの伝達関数(インパルス応答)及び最適な修復パラメータが
適用できれば、より改善する可能性
軟部組織の超音波イメージング(Bモード)
プローブ
鶏肉
水
6
2
Zwater = 1.48 ⇥ 10 [kg/m · s]
水
6
2
軟部組織 Ztissue = 1.35 ⇥ 10 [kg/m · s]
6
2
Zbone = 7.80 ⇥ 10 [kg/m · s]
骨
反射信号が非常に小さい事が想定される→増幅回路の必要性
ファントム実験
A 4媒質(深さ一定)
B
A
B
C
C
※媒質の情報(位置・物性)が超音波によって得られている事を
単純媒質モデルによって確認する
2媒質(深さ変化)
信号確認用
Bモード基礎検討(ファントム実験)
入力
A
50円
B
10円
C
1円
※異物には硬貨を使用
A
Cu+Ni(15%)
B
Cu
C
Al
Bモード基礎検討(ファントム実験)
A
B
C
D
A
B
C
※異物には
抵抗を利用
D
t0
ANALOG FRONT-END (B-MODE)
反射信号
(5Mhz, <1mV)
LNA
(G=120)
積分回路
(LPF , fc=5MHz)
DC Offset
除去回路
対数圧縮
回路
出力
信号
・反射信号が数百μVオーダー
利用したオペアンプ
→初段のアンプで数十mVまで増幅
LM6365MX
・白色雑音が支配的
スルーレート:300V/us
→積分回路(LPF)で除去
帯域:725MHz
・ダイナミックレンジ改善 (未実装)
→軟部組織・骨の反射レベルがまちまち
反射小
反射大
骨
光学画像(iPhone)
※手羽先 断面
超音波イメージング(Bモード)
(*)受信波形と送信パルスを畳み込み積分
(*) 対数圧縮適用済 8bit JETカラーマップ
骨
光学画像(iPhone)
白い部分→反射大
黒い部分→反射小
超音波イメージング(Bモード)
メディアンフィルタ適用 対数圧縮なし 白黒カラーマップ
超音波を使った通信システム(SOMETHING NEW)
ねらい
①ローカルエリアにおける簡易ネット(人対人を想定)
高い秘匿性
電磁波に依存しない
超音波
PC
MPU
送信側
MPU
Tablet PC
送信側
超音波を使った通信システム(SOMETHING NEW)
表示PC
送信側
受信側AMP
+MPU
受信側
トランスデューサ
超音波を使った通信システム(SOMETHING NEW)
【通信方式】
ASK変調
スタートコンディション
による通信開始合図
【通信速度】
30bps(実測)