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日本食品エコロジー研究所
第 58 号
平成 27 年 5 月 1 日(金)
*JIFE(ジャイフ)
:当社の英名「Japan Institute of Foods Ecology」の略称です。
1.HACCPとは…厚生労働省、農林水産省
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/haccp/index.html
http://www.maff.go.jp/j/shokusan/sanki/haccp/h_about/
HACCP は1993 年にコーデックス委員会が
食品の安全性をより一層高めるシステムと
して国際的に推奨したもので7原則12手順
からなっています。HACCP は原材料の受け
入れから最終製品までの工程ごとに、微生
物による汚染、金属の混入等の危害要因を
分析(HA)した上で、危害の防止につなが
る特に重要な工程(CCP)を継続的に監視・
記録する工程管理システムです。HACCP は
事業者がそれぞれの向上における製品製造
工程について、主体的に危害要因を分析し
管理システムを設定・運営するものです。即ち、何をどこでどのように管理するかを事業者自らが考え、設定し、実
施し、その証拠を残すという一連の作業システムです。従来の最終製品検査のみを実施する場合に比べ HACCP による
工程管理では全行程を管理するので効果的に問題のある製品を未然に防ぐことが可能です。また、仮に事故が発生し
た場合でも、記録等をもとに原因の追及を行い、衛生管理のどこに弱点があったかを分析し、その結果をもとに改善
に取り組むことが可能となります。
このように HACCP 導入により食品の安全性の向上が期待されることから厚生労働省では食品等事業者に将来的な
HACCP による工程管理の義務化を見据え
つつ HACCP の段階的な導入を図る観点か
ら「食品等事業者が実施すべき管理運営
基準に関する指針(ガイドライン)
」を改
正し、新たに HACCP を用いて衛生管理を
行う基準を規定しました。また、HACCP
企画推進室を設置し、HACCP による衛生
管理を一層推進するため具体的な取り組
みを検討・実施することとなりました。
2.トピックス
○HACCP を用いた衛生管理についての自主点検表及び確認表について…厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000080758.pdf
危害分析・重要管理点方式(HACCP)を用いた衛生管理については「食品等事業者が実施すべき管理運営基準に関す
る指針(ガイドライン)
」において「危害分析・重要管理点方式を用いる場合の基準」として示されました。今般、食
品等事業者が HACCP を用いた衛生管理の導入に取り組む際に使用する HACCP 自主点検票が作成されております。
また、都道府県等が HACCP の導入に取り組む食品等事業者に対する指導助言を行う場合に衛生管理手順の確認に役
立つ HACCP 確認表も合わせて作成されておりますのでご確認ください。
○4 月1日より食品表示法が施行されました…消費者庁
http://www.caa.go.jp/foods/pdf/150331_reaf-newhyouji.pdf
http://www.caa.go.jp/foods/pdf/150402_1.pdf
本年(2015 年)4 月 1 日より食品表示法が施行され、また機能性表示食品制度が創設されました。消費者庁では新
たな制度の普及啓発を目的として「新しい食品表示制度」及び「消費者の皆様へ「機能性表示食品」って何?」とい
うリーフレットが発行されました。
○地理的表示マークを発表…農林水産省
http://www.maff.go.jp/j/press/shokusan/sosyutu/150410.html
農林水産省は 10 日、地域に根差した農林水産物・食品のブランドを守る「地理的表示(GI)法」に基づき登録さ
れた産品に付ける登録標章(GIマーク)を公表いたしました。このGIマークは、産品の確立した特性と地域との
結び付きが見られる真正な地理的表示産品であることを証するものです。
3.食中毒情報について…消費者庁 http://www.caa.go.jp/
4月2日 (3月~3月25日)
http://www.caa.go.jp/safety/pdf/150402kouhyou_2.pdf
ノロウイルス;18件、カンピロバクター;5件、ヒスタミン;1件、アニサキス;1件、調査中;2件
発生件数;27件
4月9日 (3月~3月30日)
http://www.caa.go.jp/safety/pdf/150409kouhyou_4.pdf
ノロウイルス;13件、カンピロバクター;3件、アニサキス;1件、調査中;2件、不明;1件 発生件数;20件
4月16日(3月11日~4月7日) http://www.caa.go.jp/safety/pdf/150416kouhyou_2.pdf
ノロウイルス;9件、カンピロバクター;8件、アニサキス;3件、クドア・セプテンプンクタータ;1件
発生件数;21件
4月23日(3月29日~4月14日) http://www.caa.go.jp/safety/pdf/150423kouhyou_2.pdf
ノロウイルス;6件、カンピロバクター;6件、調査中;1件
発生件数;13件
4.食品の回収情報、事故情報…厚生労働省、消費者庁
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/kaisyu/index.html
厚生労働省、都道府県が公表した回収情報
・ヨーグルト、ケチャップ、生あん(成分規格違反)
輸入食品の回収事例
・平成 27 年 5 月 1 日現在 報告事例なし
消費者庁が公表したアレルギー物質に係る回収情報 http://www.caa.go.jp/foods/index.html
・佃煮(乳表示欠落)
、おにぎり(えび表示欠落)
、マンゴプリン(ゼラチン表示欠落)
、準チョコレート(乳・小麦・大豆表示欠落)
消費者庁が公表した事故情報 http://www.caa.go.jp/
・菓子(乳・小麦表示欠落)
、飲食店の食事(アレルギー誤表示)、刺身(表示欠落)、生鮮パースニップ(規格基準不適合)、
おにぎり(えび表示欠落)、水産加工品(乳表示欠落)、ヨーグルト(成分規格不適合)
《JIFE からのお知らせ》
昨年末から年頭にファストフード店の異物混入事件をきっかけに、全国で異物検査の件数が大きく増えました。当
社においても例年より異物検査のご依頼が大幅に増え、検査室はてんてこ舞でしたが検査員一丸となって頑張りまし
た。消費者の目は異物に対してまだまだ厳しい状況にあると思います。検査室は皆様のお役に立てるよう日々勉強し
ております。今後ともよろしくお願い申し上げます。
最後に、これから気温が上がるとカビや細菌が繁殖しやすくなりますので、温度管理をしっかりと行いましょう。
(検査部 奥濃)
□清涼飲料水の成分規格及び製造基準が改正されています。
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000069713.pdf
「ミネラルウォーター類(殺菌・除菌無)
」
、
「ミネラルウォーター類(殺菌・除菌有)
」
、
「ミネラルウォーター類以
外の清涼飲料水」に区分され、それぞれ規格基準が設定されました。弊社でも、規格基準変更後の検査に対応してい
ます。ご相談・ご依頼お待ちしております。
〈編集後記〉日差しが強くなり、夏のような日が増えてきました。まだまだ、朝晩は冷え込みます。季節の変わり目、
体調管理を十分行い健康に過ごしましょう。
(黒田)
・この情報誌は主に、農林水産省、厚生労働省、消費者庁等のホームページを参考にして作成しています。
・この情報誌は弊社ホームページからもご覧いただけます。
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FAX:(078)321-3069(管理部まで)
発行:
厚生労働省登録検査機関 株式会社 日本食品エコロジー研究所
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TEL:(078)321-2311、FAX:(078)321-3069、HP:http://www.jife.co.jp