環境・CSRレポート2014

環境・CSRレポート2014
Contents
1.会社紹介
2.環境活動/安全衛生活動
3.CSR/地域・社会との関わり
VOL.3
2015年1月
表紙写真 : 本社社屋の光触媒塗装 l
活性酸素が付着した汚れを分解します
愚直なものづくりを通じて
お客様に貢献し、
社会との共生・発展を目指す
1.社会・顧客との共生・発展
2.社員による社員のための
企業風土の確立
3.コア技術・コア製品を軸とした
「ものづくり力」の再生・強化
4.チャレンジャブルな
仕事への取り組み
会社のご紹介
◇ 社長あいさつ
取締役社長
小笠原 節
▽生産品目
今年は、創立80周年を迎えた記念の
年です。CSR(社会的責任)へのA
社会的要請が大きくなるなか、AA
当社もその要請、法令遵守・環境A
保護、地域貢献活動など、真摯にA
取り組んでまいります。AAAAA
今後も、皆様のご理解とご支援をA
よろしくお願いします。AAAAA
シフトレバーASSY
カーエアコン部品
AT部品・HV部品
▽ 生産拠点(国内3拠点、海外4拠点)
TTAC社
▽ 会社概要(2014年3月末時点)
▽ 創
TUC社
中国 天津市
米国 インディアナ州
業 :昭和9年12月
MTAT社
▽ 資 本 金 :13億1千5百万円
タイ ラヨン県
▽ 従 業 員 数 :1,102名
▽ 売 上 高 :40,058百万円
津田工業株式会社
MTI社
▽ 主 要 株 主 :トヨタ自動車・デンソー
TSUDA INDUSTRIES CO.,LTD.
本社・刈谷工場
豊川工場
富山工場
愛知県刈谷市
愛知県豊川市
富山県南砺市
インドネシア 西ジャワ州
▽ 発行済株式総数 :790万株
▽ 国 内 子 会 社 :マインツ(刈谷市)、ツダメンテナンス(豊川市)
環境活動(1)
◇ 環境推進体制
◇ 環境基本方針
当社は、トヨタ自動車殿の連結環境マネジメント「オールトヨタ
生産環境連絡会」のメンバーとして「トヨタ地球環境憲章」を
共有し、自社の環境方針を推進するとともに、地域社会への環境
負荷の低減に努めています。
当社は、全ての社員が地域との共存を目指し、環境活動を通して、
社会的責任を果たすために、環境基本方針を制定しています。
1.「ものづくり」は地球環境と深く関連していると認識し、
法的及びその他の要求事項を遵守し、環境保全の維持向上
に努めます
2.製品の開発・設計・生産・廃棄に至るすべての事業活動に
おいて、省資源、排出物の減量化、環境負荷物質の削減・
廃止に取り組みます
3.社員一人ひとりが環境に対する意識向上を図り、自覚と
責任をもって環境保全の維持向上に努めます
4.より良い地球環境の実現に向けて、社会や地域における
環境保護に積極的かつ永続的に取り組みます
中央環境会議
【役割】
全社の環境保全活動
の方向性を審議
(議長:西川専務)
*開催1回/4半期
オールトヨタ生産環境連絡会
事務局:安全衛生環境室
オールトヨタ生産環境ワーキング
異常・苦情未然防止G
環境パフォーマンスG
◇ 豊川工場
ISO14001 定期検査
環境委員会
本社
*環境保全活動 共有化
▽ CO2排出量
60
当社では、省エネ・省資源のため、
CO2の発生量と廃棄物の削減量について
年間目標を定め、全社活動として集計・
40
管理しています。
「投資を必要とする大掛かりな活動」
と「社員が意識して実践する小さな
20
活動」に分けて毎年、改善の積み上げ
を図っています。継続的な活動と環境
意識の定着を進めた結果、着実な成果
0
を上げています。
原単位
0.583 0.454 0.437
25
ツダメンテ
豊川工場
MTAT
TTAC
富山工場
MTI
TUC
▽ 廃棄物発生量
千トン
26
マインツ
工機工場
各工場の個別課題解決、情報共有化のスピードアップ等のため、工場環
境委員会を各工場主催にて実施しています。
ISO14001の定期検査
◇ 環境データ(推移)
刈谷工場
24
0.391
22
0.393
22
0.6
30
25
0.334 0.4
21
総量
'08年 '09年 '10年 '11年 '12年 '13年
10
5
0
0.030
20
15
0.2
千トン
13
原単位
0.020 0.020
11
11
0.017
0.03
0.02
0.015
0.012
10
9
7.8 0.01
総量
0
0.00
'08年'09年'10年'11年'12年'13年
※ 原単位=総量/生産数
環境活動(2)
環境にやさしい生産活動が求められるなかで、全員参加による
こまめな省エネ活動として、非稼働時の設備停止徹底、省エネ
点検(照明・PC・エアコン)を実施しています。
同時に、『良き企業市民』として、地域被害を起こさないよう
環境事故を未然防止する取り組みを強化し、当社生産活動への
理解活動を進めています。
国による「再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FiT※1)」
を受け、工機工場と豊川工場に各30kw(計60kw)の
太陽光発電設備を導入しています。
(※1)太陽光発電などの再生可能エネルギーで発電された
電気を電力会社に、固定価格で買い取ってもらう制度
太陽光パネルによる発電は、電気を生み出す際の発電
エネルギー(石油等)、二酸化炭素の排出量低減を図ることが
できます。パネルで直射日光が遮られるため、遮光
(吸光)断熱効果も期待できることから、施設内での
消費電力を削減でき、更なる省エネにつながります。
◇ 環境相互点検
異常・苦情ゼロ活動、これは、
「法令遵守違反(環境基準超等)に
より、工場周辺の住民の皆さんに、
排水・臭気・騒音等により迷惑を
掛けない」ことです。その未然
防止のため、『環境相互点検』を
刈谷・豊川・富山の各工場を始め
子会社でも実施しています。
排水処理施設や雨水経路などに
異常がないか等を確認しました。
各工場役員も点検者とし、
「異常・苦情、環境事故ゼロ」
の必達を目指し活動しています。
太陽光パネル設置外景(左・工機工場、右・豊川工場)
環境相互点検
設置以来(3月∼11月)の累計発電量は、
約6.4万kWh。これは、エネルギー換算で
608GJ。原油に置き換えると15.7Kℓと
なります。これは、18ℓのポリタンクで
871本分に相当します。CO2の排出
削減量は約30t。この削減量は、
杉の成木の年間吸収量としては、
約2,140本分の効果にあたります。(※2)
◇ エア漏れ低減活動
二酸化炭素の排出量を削減
する取り組みとして、『エア
漏れ対策』を継続的に実施
しています。
エア漏れの箇所や原因を特定、
継手交換を行う等、製造部門・
保全部門と一体となった地道な
取り組みを進めております。
結果、活動を開始してから、
コンプレッサーの消費電力を3割以上
削減することができました。
◇ 太陽光パネルの設置
刈谷・豊川工場の実績合算値
2,140本分
(※2)エネルギー換算係数につき、経済産業省『地球温暖化
対策報告書制度における係数』による『昼間買電』
『夜間発電』の中間値9.5GJ/千kWhにより算定
石油の換算につき、平成24年度JPEA表示に関する
業界自主ルール(1kWhあたり0.227ℓ)により算定
二酸化炭素吸収量につき、林野庁「地球温暖化防止
のための緑の吸収源対策」
(1本あたり1年間に14kgのCO2吸収として算定)
◇ 異常処置訓練の実施
◇ 空調設備の省エネ化(豊川工場)
環境リスクを想定し、異常
発生時における社員の初動
対応、また、規定されている
手順書等の有効性を検証する
ため、『異常処置訓練』を
実施しています。訓練のなか
得られた知見を、手順書に
標準化する取り組みを、
継続的に実施しています。
省エネを、設備の計画(設置)
段階から検討する取り組みを
推進しています。豊川第4
工場空調機更新のさい、重油
焚きのボイラー蒸気吸収式から、
電気ヒートポンプ式にしました。
これによりCO2排出量は従来
と比較し、1/4となりました。
異常処置訓練
更新された空調設備
安全衛生活動
当社では「安全は全ての
作業に優先する」をスローガンに
全社を挙げて、労働災害の
撲滅に取り組んでいます。
行政や加盟団体から、その
成果を認められております。
将来にむけた施策として、
若手の安全担当者を抜擢し、
職場を巡視して「不安全
行動」を撲滅する活動、
『安全の番人』を強力に
推進しております。
▽ 不休災害・休業災害 推移
10
件
休業災害
6
5
不休災害
5
2
3
2
4
12
0
'07年 '08年 '09年 '10年 '11年 '12年 '13年
職場内の感染予防を図り、円滑な
業務を遂行できる職場づくりの
一環として、インフルエンザの予防接種
を実施しています。毎年、従業員
の9割近くに接種を施し、重症化
の予防を目的に実施しています。
インフルエンザ予防接種
◇ リスクアセスメント
◇ 全社安全環境大会開催
長期連休の期間中に工事を行なう
社内外の工事関係者を対象に、
全社安全環境大会を開催。各々に
工事で注意すべき点等を宣言して
いただき、安全・環境の遵守事項
を再確認しています。
◇ インフルエンザ予防接種
安全作業を確認
リスクアセスメント(RA)とは、作業の
危険性や有害性を特定・評価し
リスク(危険の程度)を見積もり、
対策の優先度やリスクの除去や
低減措置を検討する手法です。
災害の未然防止活動の定着を
図るため、その考え方や手法を
全社に展開。RAの手法、リスク
抽出力向上のための勉強会を
定期的に実施しています。
RA勉強会
CSR(企業の社会的責任)
◇ コンプライアンス
◇ 社内専門教育
当社では、'08年企業倫理委員会を組織、『TSUDA倫理・行動
指針』を作成し、企業倫理に対する意識の啓発と法令順守の観点
から、社員が守るべき具体的な項目を明記しています。
社内教育の一環として、今年度は
下請法の勉強会を開催しました。
下請法は、下請取引の公正化・
下請事業者の利益保護を目的に
制定された法律です。法律の
正しい理解と適切な運用は、
コンプライアンスの基本です。約160社
の対象仕入先との適正な取引に
ついて、正しい理解のため
教育の機会を提供しています。
▽ 企業倫理委員会
社長を委員長とする企業
倫理委員会は、全取締役と
労働組合委員長から構成
されています。企業倫理
違反行為の再発防止措置の
取り決めや、コンプライアンスに
関する活動方針を策定して
います。また、企業倫理
相談窓口を設置し、相談や
申告を受け付けています。
社内専門教育
◇ 自動車運転に対する取り組み
従業員の安全運転に対する意識
向上のため、社外講師を招いて
長期連休前に講演会を開催。
保険会社と共同した電子教材
(eラーニング)講習も展開しており
ます。このほか、全社用車に
導入したドライブレコーダーの録画
画像の使用、アイドリングストップの
徹底など、運転規範を守る取り
組みを進めています。
▽ CSR啓発活動
CSRに対する社会・得意先
からの要請を踏まえ、津田社員
としての行動指針(TSUDA行動
倫理ガイド)を改訂しました。
また、近時の法令・業務上の
課題を分かり易く解説した
『かわら版』を発行。継続的な
啓発活動をしています。
『TSUDA行動倫理ガイド』は
ホームページに掲載中
社外講師による講演会
地域・社会との関わり
◇ 東日本大震災 復興支援活動
拭い去ることのできない
傷跡を遺した東日本大震災。
いまだ震災前の生活を取り
戻せない方も多くいます。
協豊会・栄豊会の呼び掛けに
よる社会貢献活動「東日本
大震災支援物品収集ボランティア
活動」では、不要となった
携帯電話や書き損じはがき、
ベルマーク等などの収集を通じて、
継続的な支援をしております。
◇ 豊川市との防災活動に関する協定の締結
ボランティアポスター&回収箱
◇ エコキャップ活動への参加
豊川市山脇市長との締結式
◇ 地域祭典行事への協賛
NPO法人のエコキャップ推進協会
による『ペットボトルのキャップを集め、
世界の子ども達にワクチンを届ける
活動』に参画。これまで全社で
約34万個のキャップを回収しました。
(約400人の子どもの感染症予防に
役立てたことになります)
◇ 献血活動
豊川市と「災害時における
消防・防災応援活動に関する
協定書」の調印を実施。この
協定は、南海トラフ地震等の
発生のさい、豊川市消防組織
では困難な場合に会社が協力
するという内容。同市防火
安全協会に加盟する当社を
含めた10の事業所とともに、
地域貢献活動の一環として、
協定を締結しました。
子どもたちの笑顔のために・・・
刈谷・豊川工場では、
毎年、献血活動を実施して
います。豊川工場は『献血
サポーター』として、日本
赤十字社に登録しており、
多くの従業員が、献血車に
足を運んでいます。
今年度も200名を超える
協力を受け、赤十字血液
献血の様子&
センターから、感謝状を受領
献血サポーターロゴ
しております。
地域主催の祭典である
『刈谷わんさか祭り』
『豊川手筒まつり』
『福光ねつおくり』
などに協賛しております。
また「道の駅福光」の恒例
行事 かっぱ村祭り には、
当社社員がボランティアとして、
運営に協力しています。
地域の皆様とともに
◇ おかげさまで 創立80周年(表紙ロゴ)
今年、創立80周年を迎えるにあたり
記念ロゴを従業員より募集しました。
津田カラー(燈・青)をベースにした配色です。
会社が無限に発展し続けてほしい、と
いう想いを表現、イメージ化・表現して
作成しております。
記念ロゴ
<企業倫理相談窓口>
〒448-8657
愛知県刈谷市幸町1-1-1
<お問合先>総務部総務厚生室 Tel:0566-61-0711[代表]
社内の組織や従業員個人の不正・不法行為を早期に認知し解決を
図ることを目的に、通報窓口を設置しています。お気にかかることが
ございましたら、以下の窓口まで情報をお寄せ下さい。
Tel:080-6963-0784
電子メール:[email protected]