ダイヤフラム式アキュムレータタイプ AC

ダイヤフラム式アキュムレータ タイプ AC
動作圧力 pmax:
定格容積 VO max:
350 bar
2.8 dm3
回路図記号:
製品ドキュメント
D 7969 AC
04-2014-1.1
HAWE Hydraulik SE - Streitfeldstr. 25 • 81673 München
© by HAWE Hydraulik SE
この文書の譲渡、複製、コンテンツの使用および報告は、特段の明示がない限り禁止されています。
これに違反した場合は、損害賠償の義務を負います。
特許または実用新案登録に関する一切の権利を留保します。
2
04-2014-1.1 - D 7969 AC
www.hawe.de | 2014
目次
1
ダイヤフラム式アキュムレータ タイプ ACの概要......................................................................... 4
2
2.1
納入可能なタイプ、主要データ..........................................................................................5
お届け可能な形状......................................................................................................5
3
3.1
仕様..................................................................................................................7
概要..................................................................................................................7
4
4.1
寸法..................................................................................................................8
ダイヤフラム式アキュムレータ..........................................................................................8
5
5.1
5.1.1
5.1.2
5.1.3
5.1.4
5.2
5.3
5.3.1
5.4
5.5
5.5.1
5.5.2
取付け、運転およびメンテナンスに関する注意事項.......................................................................15
一般情報.............................................................................................................15
安全事項.............................................................................................................15
法的規定.............................................................................................................15
輸送・保管...........................................................................................................15
メンテナンス・運転...................................................................................................15
規定どおりの使用.....................................................................................................16
取付けについての注意事項.............................................................................................17
組み付け・試運転.....................................................................................................17
運転についての注意事項...............................................................................................19
メンテナンスについての注意事項.......................................................................................20
USITリング(20)の交換...............................................................................................20
ガス充填圧力の点検...................................................................................................20
6
6.1
6.2
6.2.1
6.2.2
6.2.3
その他の情報.........................................................................................................21
追加情報.............................................................................................................21
アクセサリ、交換部品および単一部品...................................................................................22
検査機 DFM.......................................................................................................... 22
取付金具.............................................................................................................22
付属品...............................................................................................................23
www.hawe.de | 2014
04-2014-1.1 - D 7969 AC
3
1
ダイヤフラム式アキュムレータ タイプ ACの概要
薄膜アキュムレータ は主に加圧作動源としてポンプ吐出量を支援/増大し、圧力エネル
ギーの貯蓄や例えば緊急操作の実現に役立ちます。
多岐にわたる継手によって、多様な油圧システムの様々な取付け部分および取付け位置に
組み込むことができます。
ここに挙げたミニチュア油圧アキュムレータにはすべて圧力機器指令 97/23/EG が適用さ
れます。
特色と利点:
■ コンパクトな構造
■ HAWEモジュラーシステムへの組込み可能
■ 動作圧力最大350 bar
用途:
■ クランピングシステム
■ 治具
■ アキュムレータ充填システム
アキュムレータは以下のために使用:
■ 圧力エネルギーの蓄圧
■ ポンプ吐出支援
■ システム効率の強化
■ 油圧システム内の脈動減衰
■ 温度変化による圧力変動の補償
■ 内部に漏れが生じた場合の補償
4
イメージ 1: ダイヤフラム式アキュムレータ タイ
プ AC
04-2014-1.1 - D 7969 AC
www.hawe.de | 2014
2
納入可能なタイプ、主要データ
2.1 お届け可能な形状
回路図記号:
注文例:
AC 2001
AC 1002
/90
/140
/3A
/22
接続ポート(オイル側)
ガス充填圧力
基本形式
表 3 接続ポート
表 2 ガス予圧 p0 (bar)
表 1 基本形式
表 1 基本形式
基本タイプ
定格容積
V0(dm3)
最大許容動作圧力
pmax (bar)
最大許容圧力比
p2/p0
最大許容圧力差
p2 - p1
CEマークおよび適合宣
言
AC 0725
0,075
250
8/1
180
--
AC 202
0,16
250
6/1
210
--
AC 322
0,32
210
8/1
210
--
AC 603
0,6
330
4/1
150
--
AC 1002
1,0
210
8/1
140
--
AC 1414
1,4
140
8/1
140
o
AC 1035
1,0
350
4/1
150
o
AC 2001
2,0
100
6/1
65
o
AC 2002
2,0
250
6/1
140
o
AC 2825
2,8
250
6/1
140
o
www.hawe.de | 2014
04-2014-1.1 - D 7969 AC
5
表 2 ガス予圧
表 3 接続ポート
基本タイプ
最大ガス予圧
p0 (bar)
AC 0725
130
AC 202
130
AC 322
130
AC 603
200
AC 1002
130
AC 1414
130
AC 1035
140
AC 2001
90
AC 2002
130
AC 2825
130
基本タイプ
接続ポート
表示記号
説明
AC 0725
/1A
- G 1/4A *
AC 202
/3
/1A
/2A
/2AW
/3A
-
G
G
G
G
G
1/2 (内部ねじ) *
1/4A
3/8A
3/8A
1/2A
AC 322
/3
/1A
/2A
/2AW
-
G
G
G
G
1/2 (内部ねじ) *
1/4A
3/8A
3/8A
AC 603
/3
/1A
/2A
/2AW
/3A
-
G
G
G
G
G
1/2 (内部ねじ) *
1/4A
3/8A
3/8A
1/2A
/22
-
M22x1.5 (内部ねじ) *
M33x1.5 (外部ねじ) *
G 3/8A
G 3/8A
G 1/2A (外部ねじ) *
-
M22x1.5 (内部ねじ) *
M33x1.5 (外部ねじ) *
G 3/8A
G 3/8A
G 1/2A
/1A
/2A
/2AW
/3A
-
G 1/2 (内部ねじ) *
M33x1.5 (外部ねじ) *
G 1/4A
G 3/8A
G 3/8A
G 1/2A
AC 2001
/3A
- G1/2A *
AC 2002
/4
/3A
- G 3/4 (内部ねじ) *
- G 1/2A
AC 2825
/3
/1A
/2A
/2AW
/3A
-
ガス予圧 p0 については章 6.1, "追加情報"も参照のこと
アクセサリ、交換部品および単一部品については章 6.2,
AC 1002
"アクセサリ、交換部品および単一部品"も参照のこと
/2A
/2AW
/3A
AC 1414
/22
/2A
/2AW
/3A
AC 1035
/3
G
G
G
G
G
1/2 (内部ねじ) *
1/4A
3/8A
3/8A
1/2A
* 基本形式
6
04-2014-1.1 - D 7969 AC
www.hawe.de | 2014
3
仕様
3.1 概要
構造
ミニチュア油圧アキュムレータ(ダイヤフラム式アキュムレータ)は圧力機器指令
97/23/ECに準拠
全タイプ溶接済み
表面保護
塗装済み(2成分塗料)
取付位置
垂直(液体接続ポート下部)、水平
固定キット
配管接続部に直接
注
配管が正しく取り付けられているかどうか確認すること。 振動が激しい場合
は、アキュムレータが不意に緩まないように安全を確保すること。
ガス充填
N2(窒素)のみ!
温度
}オイル: -10°C ... +80°C
}オイル: -40°C ... タイプ AC 322、AC 603、AC 1414、AC 2802の場合 +80°C
圧力媒体
作動油: DIN 51 524 パート 1~3、ISO VG 10~68(DIN 51 519)に準拠
粘度範囲: 最小約 10、最大約 300 mm2/s
最適動作範囲: 約 10 ... 35 mm2/s
運転時の作動油温度が約+70℃以下の場合には、タイプ HEES(合成エステル)の生分
解性の圧力媒体も使用できます。
薄膜材料
NBR(ニトリルゴム)
タイプ AC 0725、AC 202、AC 2825の場合 ECO(コンパウンド)
耐用期間
1.2 x 109サイクル
その他すべての動作条件については、PD 5500添付資料Cに従った耐用期間を遵守する
必要があります(圧力機器指令)。
質量
www.hawe.de | 2014
タイプ AC 0725
= 0.75 kg
タイプ AC 202
= 1.0 kg
タイプ AC 322
= 1.3 kg
タイプ AC 603
= 3.0 kg
タイプ AC 1002
= 3.5 kg
タイプ AC 1414
= 6.0 kg
タイプ AC 1035
= 7.5 kg
タイプ AC 2001
= 4.0 kg
タイプ AC 2002
= 7.5 kg
タイプ AC 2825
= 8.6 kg
04-2014-1.1 - D 7969 AC
7
4
寸法
全ての単位 mm。寸法は予告なく変更する場合があります!
4.1 ダイヤフラム式アキュムレータ
タイプ AC 0725 /1A
タイプ AC 202 /1A
タイプ AC 202 /2A
タイプ AC 202 /2AW
タイプ AC 202 /3
タイプ AC 202 /3A
章 6.2, "アクセサリ、交換部品および単一部品"も参照すること
8
04-2014-1.1 - D 7969 AC
www.hawe.de | 2014
タイプ AC 322 /3
タイプ AC 322 /1A
タイプ AC 322 /2A
タイプ AC 322 /2AW
章 6.2, "アクセサリ、交換部品および単一部品"も参照すること
www.hawe.de | 2014
04-2014-1.1 - D 7969 AC
9
タイプ AC 603 /3
タイプ AC 603 /1A
タイプ AC 603 /2AW
タイプ AC 603 /3A
タイプ AC 603 /2A
章 6.2, "アクセサリ、交換部品および単一部品"も参照すること
10
04-2014-1.1 - D 7969 AC
www.hawe.de | 2014
タイプ AC 1002 /22
タイプ AC 1414 /22
タイプ AC 1002 /2AW
タイプ AC 1414 /2AW
タイプ AC 1414 /3A
タイプ AC 1002 /3A
タイプ AC 1002 /2A
タイプ AC 1414 /2A
タイプ
‌D
H
AC 1002
136
151
AC 1414
155
198
章 6.2, "アクセサリ、交換部品および単一部品"も参照すること
www.hawe.de | 2014
04-2014-1.1 - D 7969 AC
11
タイプ AC 1035 /3
タイプ AC 1035 /1A
タイプ AC 1035 /2AW
タイプ AC 1035 /3A
タイプ AC 1035 /2A
章 6.2, "アクセサリ、交換部品および単一部品"も参照すること
12
04-2014-1.1 - D 7969 AC
www.hawe.de | 2014
タイプ AC 2001 /3A
タイプ AC 2002 /4
タイプ AC 2002 /3A
章 6.2, "アクセサリ、交換部品および単一部品"も参照すること
www.hawe.de | 2014
04-2014-1.1 - D 7969 AC
13
タイプ AC 2825 /1A
タイプ AC 2825 /2A
タイプ AC 2825 /3
タイプ AC 2825 /3A
タイプ AC 2825 /2AW
章 6.2, "アクセサリ、交換部品および単一部品"も参照すること
14
04-2014-1.1 - D 7969 AC
www.hawe.de | 2014
5
取付け、運転およびメンテナンスに関する注意事項
5.1 一般情報
ミニチュア油圧アキュムレータは圧力機器指令97/23/ECに準拠しています。
本指令第3条に準拠したアキュムレータの要件
■
■
容量 > 1 リットル、p· V > 50 bar · リットル(位置 1.1 a、グループ2の流体)
p · V > 10,000 bar · リットル(位置 1.1 b、グループ2の流体)
CEマークおよび適合宣言
5.1.1 安全事項
アキュムレータシステムの技術仕様に関するその他の詳細事項はDIN EN ISO 4413:2010を参照してください。ここでは、修理が必要な場合に、液
体側のアキュムレータ圧力が開放されるようにする必要性(ドレンバルブおよび監視用の圧力計)について説明しています。 アキュムレータは独
自のセーフティバルブ(コンポーネント試験済みのTÜVバルブ)を介して安全を確保する必要があります。 これにより最大許容圧力の10%にあたる
瞬間的な圧力超過が制限されなければなりません。 さらに「注意 - 取り外しを開始する前に圧力容器を開放すること」と記された警告ラベルを
貼り付ける必要があります。
5.1.2 法的規定
油圧アキュムレータとは、圧力機器指令97/23/ECに準拠した圧力容器のことです。 油圧アキュムレータの試運転前および運転中は、設置場所で適
用される規制を遵守してください。 オペレータには既存の規制を遵守する責任があります。 同梱されている文書は定期的な点検時に必要となる
ため、大切に保管してください。
5.1.3 輸送・保管
注意
不適切な輸送による負傷および物的損害の危険!
■
輸送および安全規制を遵守してください。
注
アキュムレータは乾燥した涼しい場所に保管し、直射日光が当たらないよう保護してください。
アキュムレータに汚れが侵入できないように注意してください。
長期間アキュムレータを保管する場合は、シール材や分離要素の変形を防ぐため、ガス予圧を10 barまで減圧させることをお勧めします。
5.1.4 メンテナンス・運転
許容されるデータ範囲内での運転のみ許可されています。 ミニチュア油圧アキュムレータの取り付け、メンテナンス、保守は、許可された資格の
ある専門員によって行われなければならず、これは国内の規則に基づいて規制されています。 ドイツでは労働安全衛生規則のBetrSichVに基づい
て規制されています。
ガス予圧は、定期的に点検してください。
www.hawe.de | 2014
04-2014-1.1 - D 7969 AC
15
注
修理を開始する前には、装置の液体側を無圧にする必要があります。 適切な警告ラベル(HAWE注文番号 7788 022(4708 4258-00))はミ
ニチュア油圧アキュムレータに直接、あるいはその付近に見えるように貼り付けてください。
アキュムレータでは、いかなる場合においても変更(機械、溶接、はんだ付けの各作業)を加えることは禁じられています。
純正交換部品の使用のみ許可されています。
5.2 規定どおりの使用
これらの流動性の技術製品は、欧州連合内で一般的に有効な規格や規則の使用のもとで構築、製造および検査されており、安全技術上完全な状態
で工場から出荷されています。
この状態を維持し、危険のない運転を確保するためには、使用者はこの文書に記載されている注意および警告事項に従わなければなりません。
この流動性の技術製品は、一般的に有効な技術規則および有効な個々の規則や規格に熟知し、それを遵守する有資格の専門技術者によってのみ取
付けられ、油圧システムに統合されることが許可されています。
さらに必要な場合には、システムまたは設置場所の使用および取付け固有の特別事項にも注意を払ってください。
この製品は、油圧システム内でのみ使用することができます。
この製品は必ず指定の技術パラメータの範囲内で作動させてください。 様々な製品バリエーションの技術パラメータは、この文書に記載されてい
ます。
注
規定どおりの使用に注意が払われていない場合、HAWE Hydraulik 社に対する保証要求は対象外となります。
16
04-2014-1.1 - D 7969 AC
www.hawe.de | 2014
5.3 取付けについての注意事項
油圧システムは、市販の仕様に適合された接続エレメント(ネジ、ホース、配管など)を使用して装置に統合する必要があります。 油圧システム
は(特に油圧アキュムレータ付き装置の場合に)解体する前に規定どおりに運転を停止する必要があります。
5.3.1 組み付け・試運転
設置
警告
抑えきれずに放出される蓄圧された圧力による負傷の危険!
■
すべての油圧システムの保守作業を行う前に、圧力を開放してください。
1. 規定のホルダーにアキュムレータを取り付け、できるだけシステムのガス接続ポートが上部に来るようにしてください。
2. 必要となるシャットオフバルブ、ドレンバルブおよびセーフティバルブをアキュムレータと油圧システムの間に取り付けます。 上記のコン
ポーネントを含む、いわゆる安全ブロックと呼ばれるものを使用するのが最も簡単な方法です。
初期充填
危険
ミニチュア油圧アキュムレータを不適切に充填するとアキュムレータの爆発による生命の危険!
■
■
ミニチュア油圧アキュムレータにはN2(窒素)のみ充填してください。
充填の際には、適切な充填機および検査機を使用してください。
アキュムレータの最大動作圧力、充填圧力および温度範囲が使用条件に適応していることを確認してください。
ガス充填: ガス充填バルブ M16x2 mm 保護キャップ付き
www.hawe.de | 2014
04-2014-1.1 - D 7969 AC
17
ダイヤフラム式アキュムレータ タイプ DFM用充填機
タイプ DFMの充填機は、ガス接続ポートM28x1.5およびガス充填プラグ(六角形)M8x10を備えたダイヤフラム式アキュムレータ
で、ガス充填圧力を点検および変更する場合に使用します。 納品範囲には圧力計を含むサイズ210x230x80のケースが付属してい
ます。 ダイヤフラム式アキュムレータは圧力容器であるため、欧州圧力機器指令(例外はそちらを参照)が適用されています。
このためそこで要求されている特に圧力超過に関する安全性を満たしているかどうかを必ず確認する必要があります。 200 barま
たは300 barのボンベ充填圧力を持つ窒素ボンベからの充填時には、以下のいずれかの圧力よりも大幅に高くなる可能性がありま
す。
■
■
■
ダイヤフラム式アキュムレータの許容動作圧力
ダイヤフラム式アキュムレータの許容ガス充填圧力
各ダイヤフラム式アキュムレータの許容表示域
このため圧力超過に対する対策を講じる必要があります。 この際、点検や充填作業について豊富な知識を有する作業員のみに委
託し、絶対に任意のアダプタを使用して充填機を直接窒素ボンベに接続しないようにし、代わりにボンベ減圧弁を使用するように
することをお勧めします。 このようなボンベ減圧弁への接続には、接続ナットG 1/4 およびG 1/2 DIN 560付きのホースを利用で
きます。
注
充填機および検査機の注文番号は章 6, "その他の情報"を参照
18
04-2014-1.1 - D 7969 AC
www.hawe.de | 2014
充填指示
危険
ミニチュア油圧アキュムレータを不適切に充填するとアキュムレータの爆発による生命の危険!
■
■
ミニチュア油圧アキュムレータにはN2(窒素)のみ充填してください。
充填の際には、適切な充填機および検査機を使用してください。
ガス充填: ガス充填バルブ M28x1.5 mm 保護キャップ付き
1. 液体側のダイヤフラム式アキュムレータ(1)を無圧状態で点検します。 保護キャップ(2)をガス接続ポート(3)M28x1.5か
ら外します。 ガス充填プラグ(4)を6 mmの六角棒スパナで慎重に1/4回転させて緩めます。
2. 充填機(6)のドレンプラグ(5)をねじ込んで停止位置まで締め付けます。
3. 充填機(6)をホース(7)と共にダイヤフラム式アキュムレータ(1)のガス接続ポート(3)に取り付け(その際Oリング(8)
があるか、さらにナット溝にしっかり固定されているかを確認)、ホース接続ポート(13)を圧力レデューシングバルブ(15)
の出口接続ポート(14)に接続します(ボンベバルブ(16)およびシャットオフバルブ(17)はまだ閉まったまま)。
4. その後ゆっくりボンベバルブ(16)を開弁し、圧力計(19)の制御の下、調整器(18)で任意のガス充填圧力に調整します。
シャットオフバルブ(17)を開きます。
5. トグル(11)を前後に回してスクリュードライバー(10)をガス充填プラグ(4)の六角形にかみ合わせ、ガスが流れ込むこと
ができるようにこれをゆっくり反時計回りに緩めます。 シャットオフバルブ(17)を開いたままにし、圧力計(12)が任意の
ガス充填圧力を示すまで窒素をそのまま流入させます。 シャットオフバルブ(17)とボンベバルブ(16)を再び閉弁し、ダイ
ヤフラム式アキュムレータ(1)で温度が補正されるのを待ちます。 圧力が上昇したら、ドレンプラグ(5)を開いて所望の値
まで開放し、これを再び閉めます。 圧力が低下した場合は、充填手順を繰り返してください。
所望のガス圧力である場合:
6. ガス充填プラグ(4)をスクリュードライバー(10)を使用して再び時計回りに締め付けます。 ドレンプラグ(5)を開き、窒
素を充填機から開放します。
7. 充填機(6)をダイヤフラム式アキュムレータから外します。 ガス充填プラグ(4)を20+5 Nmで締め直し、保護キャップ(2)
を再びガス接続ポート(3)M28x1.5に接続します。
5.4 運転についての注意事項
作動油のフィルタリングおよび清浄度
磨耗や埃などの繊細な領域での汚染、あるいは切り屑、ホースやパッキンのゴム粒子などのマクロ領域での汚染は、油圧システムに大きな機能障
害を引き起こす可能性があります。 「樽からの」新品の油圧液が必ずしも最高レベルの清浄度を満たすものではないことにも注意してください。
円滑な動作を確保するため、油圧液の清浄度に注意してください(章 3, "仕様"の清浄度クラスも参照してください)。
www.hawe.de | 2014
04-2014-1.1 - D 7969 AC
19
5.5 メンテナンスについての注意事項
この製品は事実上メンテナンスフリーです。
定期的に、少なくとも一年に一度は、油圧接続部に損傷がないかどうか点検してください(目視点検)。 外部の漏れが生じた場合、システム動作
を停止させ修理してください。
定期的な間隔で、少なくとも一年に一度は、機器表面に埃などが溜まっていないかどうか点検し、必要に応じて機器を清掃してください。
5.5.1 USITリング(20)の交換
損傷の疑い、または漏れが確認された場合は、ガス充填圧力を完全に開放させてからUSITリング(20)を交換します(多くは非常に長時間の使用
および/または充填ガスの流れにおける非常に大きな圧力差がある場合)。 開放するにはガス圧力充填点検の最初の(3)ステップを使用し、その
後圧力計(12)が値0を示すまでドレンプラグ(5)を開きます。 充填機(6)を外した後、ガス充填プラグ(4)を完全に回して緩め、USITリング
(20)を新品のものと交換します。 この時、シール面が清潔で損傷していないことを確認してください。 ガス充填プラグ(4)を再び締め付けた
後、ガス充填圧力を0から所望の数値まで変更するために、充填手順を章 5.3, "取付けについての注意事項"に従って開始することができます。
5.5.2 ガス充填圧力の点検
1. 液体側のダイヤフラム式アキュムレータ(1)の圧力を開放し無圧状態で点検します。 保護キャップ(2)をガス接続ポート(3)M28x1.5から
外します。 ガス充填プラグ(4)を6 mmの六角棒スパナ(DIN 911準拠の六角棒レンチ)で慎重に約1/4回転させて緩めます。
2. 充填機(6)のドレンプラグ(5)をねじ込んで停止位置まで締め付けます。
3. 充填機(6)をホース(7)なしでガス接続ポート(3)に接続します。 この際Oリング(8)があるか、さらにナット溝にしっかり固定されてい
るかを確認します。
注
ホース接続ポートに取り付けられているチェックバルブ(9)は、ホース(7)が接続されていない場合のみ作用します。
4. 充填機(6)を取り付けた後、トグル(11)を前後に回してスクリュードライバー(10)をガス充填プラグ(4)の六角形にかみ合わせ、ガスが
充填機(6)に流れ込むことができるようにこれをゆっくり反時計回りに緩めます。 (説明: ガス充填プラグ(4)は、充填機(6)が完全に
はめ込まれている場合、ねじ穴から完全に回して外すことはできません。 充填ガスは、緩めると外部との接続を確立すると同時に、ガス流出
時にはシューというノイズが発生するため、不意に緩んだ場合の圧力警告装置としても使用可能な転送ポートを経由して流出します。) ガス
圧力は圧力計(12)で読み取ることができ、室温では安定状態に達した後既存のガス充填圧力と同じです。
所望のガス圧力である場合:
5. ガス充填プラグ(4)をスクリュードライバー(10)を使用して再び時計回りに締め付けます。 ドレンプラグ(5)を開き、窒素を充填機(6)
から排出させます。
6. 充填機(6)をダイヤフラム式アキュムレータ(1)から外します。 ガス充填プラグ(4)を六角棒スパナを用いて20+5 Nmで締め直し、保護
キャップ(2)を再びガス接続ポート(3)M28x1.5に接続します。
注
各点検手順では、充填機の内部容積を通して若干ガス充填圧力が失われるため、液体側でガス充填圧力点検を行うことが可能であると
指摘されます。
20
04-2014-1.1 - D 7969 AC
www.hawe.de | 2014
6
その他の情報
6.1 追加情報
最大許容動作圧力
最大許容動作圧力(pmax)は、アキュムレータの使用が許可されている最大限の圧力を意味し
ています。
状態変数
■
■
■
■
■
■
■
p0: ガス充填圧力
p1: 最低作動圧力
p2: 最大作動圧力
V0: アキュムレータの有効容積量
V1: p1時のガス容積
V2: p2時のガス容積
ΔV: 排出されたまたは受け入れたオイル有効体積 p1 ~ p2
1
空のアキュムレータ
窒素で加圧されたダイヤフラムは、アキュムレータ内部と同じ輪郭になります。 バル
ブプレートは液体接続ポートを封鎖し、ダイヤフラムの損傷を防ぎます。
2
低い作動圧力時のアキュムレータ
注意!ダイヤフラムの損傷を防ぐため、アキュムレータには常に少量の液体が残ってい
る必要があります(p0 < p1)。
3
高い作動圧力でのアキュムレータ
下限と上限作動圧力の値の範囲内での容積変化ΔVは、使用可能な液体量に対応していま
す: ΔV = V1 - V2
ガス充填圧力 p0(基準値)
■
■
蓄圧が下限作動圧力の約90%の場合
振動減衰が上限作動圧力の約60%の場合
■
温度の影響を考慮
状態変化
ダイヤフラム式アキュムレータでの圧縮および膨張プロセスには、ポリトロープ気体状態変
化の法規制が適用されます。 その際以下とは区別します:
■
■
V0の算出
www.hawe.de | 2014
ゆっくりとしたプロセスでの等温変化(ポリトロープ指数 n = 1)、例えばオイル漏れ補
償としての使用時
速いプロセスでの断熱変化(ポリトロープ指数 n = 1.4、窒素に適用)、例えば減衰要素
としての使用時
(基準値: V0 = 1.5 ... 3 x ΔV)
04-2014-1.1 - D 7969 AC
21
6.2 アクセサリ、交換部品および単一部品
6.2.1 検査機 DFM
基本タイプ
圧力計の表示域 (bar)
許容動作圧力の上限値 (bar)
充填機および検査機のHAWE注文番号
DFM-100
0 - 100
60
8339 0999 00
DFM-250
0 - 250
160
8339 0216 00
DFM-400
0 - 400
250
8339 0998 00
6.2.2 取付金具
タイプ
‌Dmin - ‌Dmax
A
B
Cmin - Cmax
E
M x L
G
H
I
J
K
CE 95
87 - 97
88
140
61,5 - 66,5
28
M8 x 75
3
40
35
9
155
CE 106
99 - 109
88
140
68 - 73
28
M8 x 75
3
40
35
9
155
CE 114
112 - 124
88
140
73 - 78
28
M8 x 75
3
40
35
9
155
CE 136
128 - 138
88
140
80 - 85
28
M8 x 75
3
40
35
9
155
CE 155
146 - 157
137
189
81 - 86,5
30
M10 x 80
3
45
35
9
210
CE 168
166 - 176
137
189
92 - 96
30
M10 x 80
3
45
35
9
210
22
04-2014-1.1 - D 7969 AC
www.hawe.de | 2014
6.2.3 付属品
表示記号
説明
素材番号
対応タイプ
/1A
ダブルニップル、7969 018
6800 8819-08
/2A
ダブルニップル、7969 017
6800 8819-07
/2AW
ERMETO
GE 16-SR-3/8
EW 16-PS
EGE 16-SR-ED
---
AC
AC
AC
AC
AC
AC
/3A
ダブルニップル、7969 016
6800 8819-06
/2A
ダブルニップル、7969 013
6800 8819-03
/2AW
ERMETO
GE 16-SM-ED
EW 16-PS
GE 16-PS/R
---
/3A
ダブルニップル、7969 014
6800 8819-04
/3A
ダブルニップル、7969 019
6800 8819-09
www.hawe.de | 2014
0725
202
322
603
1035
2825
AC 1002
AC 1414
AC 2002
04-2014-1.1 - D 7969 AC
23
その他の形状
■ バルブブロック タイプBA: D 7788
■ ミニチュア油圧アキュムレータ タイプAC: D 7571
■ ピストン式アキュムレータ タイプHPS: D 7969 HPS
本社
HAWE Hydraulik SE
Streitfeldstr. 25
D-81673 München
私書箱 800804 D-81608 München
Tel. +49 89 37 91 00-0
Fax: +49 89 37 91 00-12 69
e-mail: [email protected]
www.hawe.de
24
04-2014-1.1 - D 7969 AC
www.hawe.de | 2014