House Food Analytical Laboratory Technical Report No

カビ臭の分析
製品の異臭クレームにおいて、ユーザー(顧客)より「カビ臭い」と申し立てを受けた
ことはありませんか?このような場合、正常品と苦情品との比較に加えて、カビ臭原因
物質の含有有無を測定することで、より客観的な報告を行うことが可能となります。
弊社ではカビ臭原因物質とされる成分について、試
験品中の揮発性成分を固相マイクロ抽出法(SPME)
により抽出し、ガスクロマトグラフ質量分析装置(GC
カビ臭原因物質の例
化合物名称
ジェオスミン
2-メチルイソボルネオール(2-MIB)
2,4,6-トリクロロアニソール
2-イソブチルー3-メトキシピラジン
1-オクテンー3-オール
1-オクテンー3-オン
1-オクタノール
-MS)によるppbレベルのスクリーニングを行ってい
問題となる飲食物
飲料水、ワインなど
飲料水、ワインなど
飲料水、ワインなど
飲料水、ワインなど
ワイン、穀類など
ワイン、穀類など
穀類など
ます。また御希望に応じて検出された揮発性成分の
EI
同定や、臭気判定士(環境省認定国家資格)による官
1ppb
標準
TI
能評価も承ります。
EI
試験例:食品中の 2-メチルイソボルネオール(2-MIB) 測定
最初に、試験品に含まれる揮発性成分のトータルイオンクロマトグラム(TIC)を取得しました。次いで、TIC から目的成
分のターゲットイオンのみに絞った抽出イオンクロマトグラム(EIC)を作成し、リテンションタイムと合わせて目的成分
が含まれているかどうかを調査しました。その結果、試験品中に 2-MIB は含まれていないことが確認されました。
2-MIB…リテンションタイム:13.99 分
ターゲットイオン:95(主)
、107(副)
右上:2-MIB 標準液(1ppb)のシングルイオンモニタリング(ターゲットイオン:95,107)
その他の情報は弊社ホームページアドレスでご確認下さ
い http://food-analab.jp/
House Food Analytical Laboratory Technical Report 19
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TR19HP