平成26年の労働災害が前年より増加－（PDF:333KB）

厚生労働省
群馬労働局
Press Release
厚生労働省
群馬労働局発表
平成２７年４月３０日
【照会先】
群馬労働局労働基準部健康安全課
課
長
齋田一行
主任産業安全専門官長谷川隆雄
課長補佐
鈴木幹雄
（電話）
027-210-5004
労働災害の発生状況について
－平成２６年の労働災害が前年より増加－
厚生労働省群馬労働局（局長内田昭宏）管内の労働災害発生状況は、平成２６年（確定
値）においては、労働災害による休業４日以上の死傷者数（以下「死傷者数」という。）が
前年比１２８人（５.７％）増の２，３８０人、死亡者数が前年比１０人増の２７人となり、
特に死亡災害が大きく増加しました。
一方、平成２７年第１四半期（速報値）においては、死傷者数が前年同期比１１９人（２
４．７％）減の３６３人、死亡者数は１人（前年同期比は１０人）となっています。死傷者
数及び死亡者数は、このところ前年同期を下回る水準となっていますが、平成２６年に大き
く悪化した状況を踏まえ、引き続き、災害件数が全産業に占める割合の多い業種や労働災
害が増加している業種を中心に、重点的に災害防止を促す対策を実施します。
１
平成２６年の労働災害の発生状況（確定値）
平成２６年１月から１２月までの労働災害は、死傷者数は２，３８０人と前年に比べ１２８人増加
（増加率５．７％）し、３年連続増加となりました。
死亡者数は２７人で前年に比べ１０人増加し、最近７年間で最多となりました。
（図表１、図表２参照）
（１）業種別
ア
死傷者数が多い業種
業種
①製造業
食料品製造業
金属製品製造業
輸送機械器製造業
②交通運輸・貨物取扱業
道路貨物運送業
③建設業
建築工事業
土木工事業
その他の建設業
④卸売・小売業
小売業
全産業計
死傷者数前年同期比増減数
800
73
222
141
107
331
283
292
175
59
58
287
239
2380
28
8
6
22
25
13
18
-10
5
25
7
48
増減率（％）全産業に占める割合（％）
10.0
32.6
(製造業に占める割合）
14.4
(27.8 )
6.0
(17.6 )
5.9
(13.4 )
7.1
13.9
9.7
11.9
4.7
12.3
11.5
7.4
-14.5
2.5
9.4
2.4
9.5
12.1
3.0
10.0
2.2
100.0
イ死亡災害発生状況
業種
製造業
建設業
運輸交通・貨物取扱業
商業
その他
合計
平成24年
平成25年
2
5
3
4
4
18
平成26年
8
4
5
12
3
3
4
27
5
17
（２）事故の型別の状況
ア全産業
型別
年
全産業（人）
割合（％）
前年増減比（％）
イ
転倒
658
27.6
29.5
はさまれ
巻き込まれ
369
15.5
-2.4
墜落・転落
その他
389
964
16.3
6.6
合計
40.5
-3.7
2,380
100.0
5.7
死傷者数が多い業種
型別
年
製造業（人）
割合（％）
前年増減比（％）
交通運輸・貨物取扱業（人）
割合（％）
前年増減比（％）
建設業（人）
割合（％）
前年増減比（％）
卸売・小売業（人）
割合（％）
前年増減比（％）
転倒
176
22.0
38.6
77
23.3
24.2
39
13.4
44.4
106
36.9
20.5
はさまれ
巻き込まれ
235
29.4
3.1
40
12.1
-9.1
33
11.3
-5.7
17
5.9
13.3
墜落・転落
その他
71
318
8.9
9.2
合計
800
100.0
10.0
331
100.0
7.1
292
100.0
4.7
287
100.0
9.5
39.8
3.6
91
123
27.5
12.3
37.2
0.8
114
106
39.0
14.0
36.3
-9.4
29
135
10.1
26.1
47.0
-0.7
（３）年齢別の状況
ア全産業
年齢
業種
～19歳 20～29歳 30歳～39歳 40歳～49歳 50歳～59歳 60歳以上
全産業（人）
割合（％）
前年増減比（％）
イ
50
2.1
-2.0
278
11.7
-10.0
400
16.8
4.2
525
22.1
2.3
577
24.2
14.3
550
23.1
12.2
死傷者が多い業種
年齢
業種
～19歳
製造業（人）
割合（％）
前年増減比（％）
25
交通運輸・貨物取扱業（人）
2
割合（％）
前年増減比（％）
建設業（人）
割合（％）
前年増減比（％）
卸売・小売業（人）
割合（％）
前年増減比（％）
3.1
56.3
0.6
0.0
9
3.1
-35.7
5
1.7
0.0
20～29歳 30歳～39歳 40歳～49歳 50歳～59歳 60歳以上
111
13.9
8.8
24
7.3
-7.7
44
15.1
-8.3
35
12.2
-10.3
135
16.9
-12.3
48
14.5
-12.7
64
21.9
39.1
41
14.3
17.1
195
24.4
11.4
111
33.5
27.6
53
18.2
-8.6
50
17.4
-9.1
180
22.5
24.1
96
29.0
4.3
49
16.8
6.5
84
29.3
33.3
154
19.3
14.1
50
15.1
6.4
73
25.0
9.0
72
25.1
10.8
合計
800
100.0
10.0
331
100.0
7.1
292
100.0
4.7
287
100.0
9.5
合計
2380
100.0
5.7
（４）経験年数別の状況
経験年数別
死傷者数
1年以内 1年超～3年以内 3年超～5年以内
743
413
234
31.2
17.4
9.8
3.2
7.3
-6.4
全体に占める割合(%)
前年同期比(%)
30年超
520
98
21.8
4.1
13.5
12.6
5年超～10年以内 10年超～30年以内
372
15.6
5.7
合計
2380
100.0
5.7
（５）四半期ごとの増減率
平成26年
前年同期
増減率(%)
800
10.0
222
14.4
141
6.0
107
5.9
331
7.1
283
9.6
292
4.6
175
11.4
59 -14.4
58
9.4
287
9.5
239
3.0
2380
5.7
死傷者数
製造業
食料品製造
金属製品
輸送機械製造
運輸交通・貨物取扱業
道路貨物運送
建設業
建築工事
土木工事
その他の建設
卸売・小売業
小売業
合計
第1四半期
第2四半期
第3四半期
第4四半期
前年同期
前年同期
前年同期
前年同期
死傷者数
死傷者数
死傷者数
死傷者数
増減率(%)
増減率(%)
増減率(%)
増減率(%)
208
10.0
181
-2.1
213
15.7
198
17.1
53
1.9
49
2.0
63
46.5
57
11.7
40
29.0
31
-22.5
37
12.1
33
13.7
25
8.6
27
-10.0
35
12.9
20
17.6
96
7.8
84
23.5
78
6.8
73
-7.5
83
10.6
71
26.7
65
10.1
64
-5.8
78
34.4
86
21.1
67
-18.2
61
-10.2
46
39.3
56
30 2
40
-4.7
33 -15.3
15
25.0
16
23.0
17 -32.0
11 -42.1
17
30.7
14
-6.6
10 -33.3
17
70.0
90
66.6
67
-4.2
61
-11.5
69
0.0
76
55.1
55
-12.6
50 -21.8
58
3.5
688
21.1
566
0.5
577
1.9
549
-1.0
（６）四半期ごとの死亡者数
第１四半期
平成２６年
２
第２四半期
10
7
第３四半期
第４四半期
9
1
合計
27
平成２７年第１四半期の労働災害の発生状況（速報値）
平成２７年第１四半期（１月～３月）の死傷者数は、前年同期比１１９人減少し３６３人、死亡者
数は１人となりました。
特に、雪による「転倒」は、今年に入り１４人と前年同期１１９人に比べ１０５人減少しており、
昨年２月の記録的大雪の影響により大幅に増加した「転倒」災害が今年は大きく減少したことが、全
体の死傷者数の減少につながったものと考えられます。
（図表３）
３
労働災害の防止に向けた取組
群馬労働局では、平成２６年の死傷者数が前年より増加したことから、製造業、陸上貨物運送事業、
建設業、小売業の災害多発業種を中心に、重点的に労働災害防止対策を推進することとしています。
また、平成２６年において転倒災害が多発したことから本年１月に「群馬労働局 STOP！転倒災害
プロジェクト 2015 推進本部」を立ち上げ２月より周知啓発を行っているところですが、減少はした
もののいまだ多発している転倒災害の一層の防止を図るため、更に６月を強化月間として指導を行う
こととしています。
図表１
年別労働災害発生状況（確定値）
死亡者数
死傷者数
3000
2500
2000
40
2556 2607
27
2512
29
2389
2090
25
2211
2199 2204 2252
27
24
21
1500
2380
35
30
25
20
17
18
20
17
15
1000
10
500
0
死亡者数
5
平成17 平成18 平成19 平成20 平成21 平成22 平成23 平成24 平成25 平成26
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
27
死傷者数 2556
25
29
21
24
20
17
18
17
27
2607
2512
2389
2090
2211
2199
2204
2252
2380
※死亡者数は死傷者数の内数です。
0
図表２
平成２６年
業種別労働災害発生状況
平成２７年３月末確定
群馬労働局
署別
業種別
製造業
食料品製造業
鉱
業
木造家屋等建築工事
交通運輸・貨物取扱業
道路貨物運送業
業
上記以外の事業
卸売業・小売業
通
信
業
医療保健業・
社会福祉施設
旅館・ホテル業
計
前年同期
増
※
※
2
139
1
41
292
49
2
238
107
4
46
7
15
2
0
0
1
19
1
4
0
0
12
0
5
59
10
7
11
1
2
94
1
32
4
2
63
147
15
8
7
1
53
126
13
4
6
1
6
7
1
80
1
28
161
34
2
1
41
44
4
1
63
1
14
3
56
0
4
348
1
133
12
0
20
25
6
13
3
1
0
37
57
1
15
6
882
3
819
3
63
14
19
9
5
0
1
163
1
149
0
14
0
10
548
6
534
4
14
10
2
119
1
93
1
26
0
0
100
1
112
-1
-12
3
1
12
2
62
1
73
1
-11
0
4
91
建設業
林
高崎前橋桐生太田沼田藤岡中之条群馬局計前年同期
減
207
1
6
506
4
472
2
34
2
5
3
90
3
80
0
上段は、死亡者数（死傷者数の内数）
下段は、休業４日以上の死傷者数
25
46
1
11
5
800
1
222
0
1
12
292
2
60
3
331
3
283
0
22
7
934
3
287
0
68
0
144
2
38
27
2380
17
2252
10
128
8
727
1
194
4
4
279
50
309
258
24
5
909
262
1
67
134
1
41
17
2252
増減
-3
73
0
28
0
-3
8
13
2
10
3
22
3
25
0
-2
2
25
3
25
-1
1
0
10
1
-3
10
128
図表３
平成２７年
業種別労働災害発生状況
平成２７年３月末現在
群馬労働局
署別
業種別
製造業
食料品製造業
鉱
業
建設業
木造家屋等建築工事
交通運輸・貨物取扱業
道路貨物運送業
林
業
上記以外の事業
卸売業・小売業
通
信
業
医療保健業・
社会福祉施設
旅館・ホテル業
計
前年同期
増
※
※
減
高崎前橋桐生太田沼田藤岡中之条群馬局計前年同期
29
48
5
27
3
3
1
9
26
0
5
0
0
0
0
0
0
0
0
0
12
0
1
13
3
9
1
3
1
2
6
0
2
0
0
1
15
23
4
10
3
0
0
11
20
3
8
1
0
0
0
0
1
1
0
1
1
32
57
7
27
12
5
6
5
14
0
12
4
3
0
3
3
3
0
0
0
0
3
11
2
4
2
0
0
0
2
1
141
2
166
-1
-25
0
0
1
0
2
20
1
43
-1
-23
74
4
108
-4
-34
19
1
30
-1
-11
12
9
1
12
-1
-3
88
1
97
-1
-9
上段は、死亡者数（死傷者数の内数）
下段は、休業４日以上の死傷者数
26
0
-14
0
116
0
40
0
0
1
42
0
11
0
55
0
43
0
4
0
146
0
38
0
9
0
22
0
5
1
363
10
482
-9
-119
1
150
42
1
3
58
9
1
65
1
55
9
5
199
3
54
27
18
2
7
10
482
増減
-1
-34
0
-2
0
-1
-2
-16
0
2
-1
-10
-1
-12
0
-5
-5
-53
-3
-16
0
-18
0
4
-2
-2
-9
-119

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