モンテレー補習授業校 - 海外子女教育振興財団

司教の丘からモンテレー市街と
Cerro de la Silla を望む
月は寒暖の差が激しく
気候は真夏では日中
四十度を超え、冬の二
ても日中は三十度を超
朝には五度以下であっ
える日がある。
校も会社も授業や仕事
人気のスポーツはサ
ッカーで、W杯では学
げてメキシコチームに
を一時中断し、国を挙
モンテレーにはティグレスとロス・ラジ
ャードスという二つのサッカーチームがあ
期末テストも一年に四回あり、その点数と
機会が多く、評価の一部になっている。学
の朗読会やプレゼンテーションなどをする
朝礼︵運動会の練習︶
る。両チームの対戦がモンテレーで行われ
ふだんの授業活動などを総合して成績がつ
ータなどを使って勉強することも多い。詩
る〝エル・クラシコ〟では陽気なメキシコ
大声援を送る。
人の熱い応援合戦が繰り広げられる。
けられる。義務教育年齢でも進級考査が厳
しく留年もあり得る。放課後にはサッカー
オという小休憩があり、そこで軽食をとる。
現地の教育環境
下校は午後二時ごろで、登下校はスクール
などのスポーツや芸術などのクラブ活動も
メキシコの学校教育は小学校から高校ま
での六・三・三制で、八月に始まり六月に
に拠点を移し、現在、小・
American School
本校は一九九六年に開校し、二〇一六年
に 二 十 周 年 を 迎 え る。 昨 年 よ り Pan
元気な仲間と集う土曜日
~学べよ、遊べよ、朗らかに~
ある。学校は朝八時に始業、十時にレクレ
終わる。大学は専門によって四∼六年であ
バスか保護者による車での送迎となる。
小学部4年 算数
る。
モンテレーには英語で授業を受けられる
私立校が多く、本校の児童生徒のほとんど
がそうした私立校に月曜日から金曜日まで
通っている。おもな教科を英語で勉強し、
スペイン語の授業は自由選択にしている学
校もある。典型的な学校を例にとると、各
教室に電子黒板があり学校にあるコンピュ
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月刊 海外子女教育 2015.6
山々の町
La Ciudad de las
モンテレーはヌエボレオン州の州都で、
東シエラマドレ山脈のふもとに位置し山が
ちな地形から﹁山々の町︵
︶
﹂として知られる。都市圏とし
Montañas
ての人口は四〇〇万人を超え、メキシコシ
モンテレー
★
補習授業校
校舎中庭
ティに次ぐ国内第二の大都市圏の座をグア
ダラハラと争っている。
●メキシコ●
七夕
っている。運動会では紅白に分かれて十五
に当番をつくり、おもに各行事の運営を行
大きな行事は二学期の運動会と三学期の
オープンハウスである。保護者が学期ごと
試験に挑んでいる。
児童生徒だけでなく保護者やメキシコ人も
いて、学期ごとに漢字検定試験を実施し、
本漢字能力検定協会の準会場に認定されて
本校では年間、国語と算数︵数学︶をそ
れぞれ八十時間ずつ勉強している。また日
る。こうした行事は、週に一度会うだけの
ちにとって忘れられない思い出になってい
さな国際交流の場となり、両校の子どもた
やスペイン語、日本語を織り交ぜながら小
歌のプレゼント交換をしたりもする。英語
ジし、子どもたちの好評を得ている。両校
もスペイン語で桃太郎の紙芝居にチャレン
もたちも目を輝かせて楽しむ。本校の先生
くり︶などの日本の遊びには、現地の子ど
風船、福笑い、けん玉、折り紙︵かぶとづ
手に汗握る熱戦が繰り広げられる。
種目の競技を競う。そのなかでも子どもた
児童生徒、保護者、教師が、授業を離れて
中学部合わせて三十九人の子どもたちが毎
ちといっしょに保護者も参加するムカデ競
お互いのきずなを深める交流の場ともなっ
週土曜日に元気に学んでいる。
争や騎馬戦、借り物競争には大きな歓声が
自分でつくったかぶとをかぶって
ムカデ競争
騎馬戦
オープンハウスでは、借地校の小学三年
生を招待して日本文化を紹介している。紙
沸き起こる。紅白対抗リレーでは、小学一
ている。
──オープンハウス──
︵二〇一五年三月現在︶
の子どもたちで﹁大きな歌﹂を輪唱したり、
年生からスタートし、アンカーの中学三年
生がゴールのテープを切る。毎年最後まで
かぶとづくり
月刊 海外子女教育 2015.6
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か ら
子 ど も た ち
卒業式
みんなでいっしょに
──運動会──
モンテレー日本語補習校
Asociación Regiomontana de Lengua Japonesa A.C.
E-mail [email protected]
児童生徒数 小=34人 中=5人