生体計測工学

授業名
対象学年
対象クラス
担当教員
生体計測工学
2年
臨床工学
中山 謙二
単位数
対象学期
必修/選択
E-mail:
2
後期
選択
[email protected]
授業の概要
計測とは,「特定の目的のために,事物を量的にとらえて,数値または符号を用いて表すこと」である.
ヒトの体からは脳波・心電図・筋電図など,さまざまな信号が出ていて,その信号は外見では分からな
いヒトの状態を教えてくれる.生体信号の計測は,「体の物理的あるいは化学的現象をセンサーを用い
て測定→電気信号に変換→雑音除去などの信号処理→数値あるいは波形として表記」というステップで
構成される.また,単位系や誤差の扱いも重要である.本講義では,上記のような生体計測システムで
必要とされる生体の情報伝達モデルと生体計測の工学的基礎を中心に学ぶ.生体計測装置に関しては,
別途,「生体計測装置学」が開講されている.
学習成果(身に付けられる力に○、複数可)
知識
技能
思考・推論する力
発表・表現・伝達の力
○
○
○
到達目標
生体計測に必要な単位系を理解し,説明できる.生体計測における雑音の種類と発生・
伝達経路を理解し,説明できる.生体計測装置の基本構成を理解し,説明できる.基本
的なトランスデューサを理解し,説明できる.雑音の種類とそれを低減するための信号
合格の目安
処理技術を理解し,説明できる.心電図における生体信号の発生と伝達経路を理解し,
説明できる.心電図波形の構成を理解し,説明できる.心電図波形の周波数特性を理解
し,説明できる.関連する国試レベルの問題が解ける.
目標資格等
ME2種,臨床工学技士
準備学習
電気工学Ⅰ,Ⅱ,電子工学Ⅰ,Ⅱ,医用情報処理工学など2年生前期まで開講されている関連科目を履
修し,その内容を理解していること.生体の構造と働きに関して,基本的な事項を理解していることが
望ましい.
使用テキスト
臨床工学講座「生体計測装置学」石原謙(編集)医歯薬出版(株)
参考図書
臨床工学シリーズ 13「生体計測学」金井寛他(共著)コロナ社
評価方法(100 分率の記述)
口頭発表
学習への
試験
小テスト
レポート
作品
その他
実技
取組
60
30
10
授業計画
回数
学習内容
授業の運営方法
ガイダンス
説明と質疑
1
単位と標準
講義と演習
2
物理法則と単位の関係
講義と演習
3
計算と誤差の関係
講義と演習
4
雑音の種類と発生経路
講義と演習
5
雑音の低減法
講義と演習
6
信号と雑音
講義と演習
7
生体信号
講義と演習
8
生体信号計測装置の基本構成(1)
講義と演習
9
生体信号計測装置の基本構成(2)
10
雑音対策と信号処理
11
心電図の医学的基礎
12
心電図の計測(誘導法)
13
心電図の工学的基礎(1)
14
心電図の工学的基礎(2)
15
定期試験
16
オフィスアワー
授業で通知する.
講義と演習
講義と演習
講義と演習
講義と演習
講義と演習
講義と演習
試験