肺癌カンファレンスレポート各位入梅の候，先生におかれましてはますます御清祥のこととお慶び申し上げます．北播磨総合医療センターは開院から早くも 1 年半を迎え，呼吸器外科の常勤医着任からも 1 年が経ちました．ここに呼吸器疾患に対する内科，外科，及び放射線の各治療部門が揃い，常勤の病理医も加わって良性から悪性に亘る呼吸器疾患に対する万全の診療態勢が整いました．本年 4 月から始まった呼吸器グループ合同カンファレンス（毎水曜日，午後 5 時）では肺癌学会や呼吸器外科の関連学会特別会員で指導医の坪田紀明先生（県立がんセンター名誉院長）の参加を頂き，個々の患者さんに適合した治療法の検討を行っています．呼吸器グループとしての私達の日常診療と本カンファレンスの活動を通じて，北播磨における呼吸器疾患に対する十分の責務を果たしたいと存じます．本日，昨年 1 年間の呼吸器グループの実績とカンファレンスレポート第 1 号をお届け致しました．診療の合間にお読み下されば幸いです．平成 27 年 6 月北播磨総合医療センター呼吸器グループ呼吸器内科高月清宣，金森斎修，松本正孝，金城和美，川瀬香保里呼吸器外科高田昌彦放射線診断科冨田優，宮本直和，難波富美子，下山真介病理診断科神澤真紀呼吸器疾患に対する診療実績（ 2014 年４月～ 2015 年３月末）呼吸器内科 356 名延べ入院治療患者：新入院患者数悪性疾患，肺癌： 97 炎症性疾患： 74 慢性閉塞性肺疾患，気管支喘息： 23 気管支内視鏡検査：睡眠時無呼吸症候群： 26 局麻下胸腔鏡検査： 7 174 呼吸器外科（）内は胸腔鏡手術数 91 名入院治療患者：肺癌手術：縦隔腫瘍手術：胸壁腫瘍, その他の腫瘍性疾患：気胸，嚢胞性疾患手術： 21 (19) 4 (1) 8 (8) 19 (19) その他手術： 7 (7) 術式別頻度：肺全摘除 1，葉切除 18，区域切除 2，腫瘍切除 7 放射線科呼吸器疾患に対する放射線治療および検査数原発性肺癌に対する放射線治療：肺 17, 脳 1, 骨 14 縦隔腫瘍に対する放射線治療：1 肺腫瘍に対する CT 下生検：4, 術前 CT 下腫瘍マーキング：2