Introduction 第7回NIED-NU研究発表会 keyword 固有モード,刺激係数 これからの話に置き換えると・・・ 東日本大震災からの教訓と課題… 防災・減災… 巨大自然災害被害予測… 南海トラフ巨大地震… 津波・浸水… 液状化被害… ハザードマップ… 興味津々!! 固有値解析から見た地震時の 土構造物-地盤系の崩壊について 防災の話をすると, 外力 自身の防災魂がくすぐられる 固有モード 省エネルギー… 窒化ガリウム… p型結晶… 名古屋大学 野田 利弘・山田正太郎 青色発光ダイオード… n型結晶… 刺激係数 大 ノーベル賞… 有機金属化学気相成長法… 興味はあるが・・・ 物理学の話をすると, 外力 自身の物理学魂はあまりくすぐられない 固有モード 刺激係数 小 2 1. 背景および目的 発表の流れ 土構造物や地盤の耐震性評価 数値解析上では, 1. 対象とする土構造物や地盤をモデル化し, 2. 過去の地震や模擬地震を用いて地震応答解析を行う 1. 背景および目的 2. 固有値解析 問題点 たとえ加速度が小さい別の地震でも, 振動特性の相性次第では,より大きな被害が生じるのでは 3. 地震応答解析 3.1 テーマ1 : MODE-1に合うもの・合わないもの 3.2 テーマ2 : MODEの違いによる壊れ方の違い (だからと言って,あらゆる地震を用意して,個々に解析することは到底不可能) 固有値解析の導入 : 耐震性を適切に評価するために, モデルの振動特性を事前に把握する (ex 固有振動数,固有モードなど) 4. まとめ 5. 本研究の適用 「補強工法」 用いる地震は,モデルにとって最も危険なのか? (・・・時間があれば) 目的 3 固有値解析手法と地震応答解析を組み合わせ, 系の固有振動数および固有モード,地震の卓越振動数を 考慮しながら,土構造物-地盤系の耐震性評価を行う 4 1. 背景および目的 2.0 解析への準備 解析手順 固有値解析 1質点系 m k 2質点系 ② 盛土施工 f ③ 30年間の圧密放置計算 固有値解析 固有周期に合った 波を入力 固有周期とは外した 波を入力 2 変位 u 変位 0 0 -1 -2 0 10 20 30 第1次モード 第1次モードの固有周期と 同じ周期を持つ波を入力 1 -1 ④ 固有値解析 固有周期や固有モードがわかる -2 0 10 20 第2次モード 第2次モードの固有周期と 同じ周期を持つ波を入力 30 5 各モードで揺れる 揺れない 2.0 解析への準備 解析対象 諸条件 対象は圧密放置後の盛土・地盤系 以後,放置後を初期状態と定義する 本研究の固有値解析では, • 材料および幾何学的非線形性 • 2相系 (間隙水による土骨格の束縛) • 境界条件(地盤底面の粘性境界など) • 制約条件(地盤側面の周期境界など) を考慮している 解析手法 2次元平面ひずみ条件 地盤,盛土ともに2相系弾塑性体,飽和状態 非比例減衰系の振動問題におけるモード解析で用いる刺激係数 s は, s 地盤底面 : 水平方向粘性境界,鉛直方向固定 地盤側面 : 周期境界 底面 周期境界 6m 6m 11m 盛土 周期境界 砂層 y 80m 排水境界(大気圧) 非排水境界 ls M 1 1 s T s 1 s s i l M l T すなわち, 刺激係数 大 刺激係数 小 と評価できる 粘土層 2m 解析結果 ・・・(8) 刺激係数とは,元の系の基盤加速度に対する,あるモード振動系の 基盤加速度の倍率である 刺激係数が大きいことは,そのモード振動系が大きな基盤加速度を受けることを 意味する 地盤 側 面 : 非排水境界 地 表 面 : 排水境界(大気圧)境界 (法面勾配 1.5 : 1) 6 2 固有値解析 メッシュ / 境界条件 境界条件 x ⑤ 地震波入力 時刻 t 時刻 揺れる(共振) せん断ひずみ分布図 情報のリンク 固有振動数,固有モード,刺激係数など ⑥ 30年間の圧密放置計算 時刻 t 時刻 30年経過 盛土施工開始 c 固有周期や固有モードがわかる 1 圧密放置開始 ① 地盤作成 固有値解析 2 メッシュ / 境界条件 3 水平方向粘性境界 ( 2.0(g/cm ) , Vs 1000(m/s) ) 鉛直方向速度境界 (固定条件) 揺れやすい固有モード 揺れにくい固有モード 危険な固有モード,固有振動数 以降,固有モードを刺激係数の大きさによって評価する (=刺激係数の大きい順に固有モードを整理する) 7 8 2 固有値解析 3.1 テーマ1 : MODE-1に合うもの・合わないもの 解析手法 入力地震波 解析結果① 固有モード ( f :固有振動数,h :減衰定数,|βs|:刺激係数の絶対値 ) 複素固有ベクトルの実部 複素固有ベクトルの虚部 MODE-1 WAVE-1′ WAVE-1 WAVE-1″ MODE-1に合致する地震波 MODE-1に合致しない短周期地震波 MODE-2 地盤が変形するモード 加速度 a (gal) 2 f = 0.826(Hz),h = 0.710×10-2,|βs|= 0.307 MODE-3 300 300 300 200 200 200 100 0 -100 -200 3 -300 0 盛土が変形するモード f = 1.935(Hz),h = 0.723×10-2,|β s|= 10 20 30 時刻 t (sec) 0.193 200 上位3位までをMODE-1~3として抽出 フーリエスペクトル (gal sec) 4 以上より,刺激係数の導入によって, f = 1.745(Hz),h = 0.515×10-2,|βs|= 0.163 1. 固有モードを客観的に抽出することが可能かもしれない 2. 5 抽出漏れというリスクをゼロにすることが可能かもしれない 「妥当な固有モードが本当に抽出されているか」を地震応答解析によって検証する f = 2.027(Hz),h = 0.216×10-2,|β |= 0.133 s 9 ← MODE-1 100 0 0 0.698(Hz) ← MODE-2 0.826(Hz) ← 卓越振動数 0.200(Hz) 1 2 3 4 5 長 周 期 側 へ ず ら す 加速度 a (gal) s|= 0.753 100 0 -100 -200 -300 0 10 20 30 時刻 t (sec) 200 ← MODE-1 0.698(Hz) ← 卓越振動数 0.700(Hz) 100 6 0 0 1 振動数 f (Hz) 2 3 4 5 6 短 周 期 側 へ ず ら す 100 0 -100 -200 -300 0 10 20 200 ← MODE-1 0.698(Hz) ← MODE-2 100 0 0 0.826(Hz) ← 卓越振動数 0.967(Hz) 1 振動数 f (Hz) 2 3 4 振動数 f (Hz) 3.1 テーマ1 : MODE-1に合うもの・合わないもの 3.1 テーマ1 : MODE-1に合うもの・合わないもの 入力地震波 解析結果① 入力地震波 解析結果① ② ③ (長周期側) 大きな変化は 見られない 30年後 (2) 粘土層上端 地盤から盛土へ せん断帯が進行 (3) 砂層上端 18時間後 WAVE-1″ (短周期側) 30年後 ③ (1) 天端中央 46時間後 WAVE-1 6 10 代表点として以下に示す節点に着目する 18時間後 30年後 5 基盤面からみた相対水平変位 せん断ひずみ分布 WAVE-1′ ② 30 時刻 t (sec) フーリエスペクトル (gal sec) f = 0.698(Hz),h = 加速度 a (gal) 地盤が変形するモード ③ MODE-1に合致しない長周期地震波 1 0.135×10-1,|β ② 最大加速度は,200(gal)で統一 地震の卓越振動数が,MODE-1に合致するもの,しないものを準備 • • フーリエスペクトル (gal sec) 刺激係数 順位 解析結果 大きな変化は 見られない (4) 基盤面 11 12 3.1 テーマ1 : MODE-1に合うもの・合わないもの 3.1 テーマ1 : MODE-1に合うもの・合わないもの 入力地震波 解析結果① 入力地震波 解析結果① ② ③ 10 20 粘土層上端と砂層上端 天端中央 天端中央 400 粘土層上端 10 200 砂層上端 20 ux (cm) ux (cm) 40 20 0 -20 -40 0 40 20 0 -20 -40 0 粘土層上端と天端中央 30 40 20 0 -20 -40 0 40 20 0 -20 -40 0 粘土層上端と天端中央 粘土層上端 10 ux (cm) ux (cm) (短周期側) 30 粘土層上端 10 砂層上端 20 時刻 t (sec) WAVE-1″ 天端中央 20 粘土層上端と砂層上端 10 30 砂層上端から粘土層上端にかけて, (すなわち,粘土層内において) 粘土層上端 天端中央 変位が増幅された 20 粘土層上端と砂層上端 0 0 800 1 2 3 4 5 6 粘土層上端 粘土層上端 400 200 0 0 800 1 2 3 4 5 6 砂層上端 砂層上端 600 400 200 0 0 800 1 2 3 天端中央 天端中央 地震波の卓越振動数と 偶然一致していた MODE-3で大きく増幅 600 4 5 6 400 砂層上端 20 13 30 時刻 t (sec) 400 400 200 200 1 2 3 0 0 4 5 6 粘土層上端 粘土層上端 600 400 粘土層内で増幅 200 0 0 800 1 2 3 4 5 6 砂層上端 砂層上端 600 400 200 0 0 800 1 2 3 4 5 6 ← MODE-1 0.698(Hz) 400 2 3 4 5 0 0 6 振動数 f (Hz) 1 2 3 4 5 6 粘土層上端 粘土層上端 600 400 200 0 0 800 1 2 3 粘土層内で増幅, かつ, MODE-1の振動数に 引き寄せられる 4 5 6 砂層上端 砂層上端 600 400 200 0 0 800 600 ← MODE-1 0.698(Hz) 400 200 1 0 0 800 基盤面 基盤面 600 200 10 600 0 0 800 (短周期側) 天端中央 天端中央 600 基盤面 基盤面 600 30 粘土層上端 (長周期側) 600 30 WAVE-1″ 800 800 天端中央 時刻 t (sec) WAVE-1 WAVE-1 WAVE-1′ 800 粘土層上端 応答加速度スペクトル (gal sec) (長周期側) 粘土層上端と天端中央 応答加速度スペクトル (gal sec) ux (cm) WAVE-1′ 40 20 0 -20 -40 0 40 20 0 -20 -40 0 ③ 応答加速度スペクトル 応答加速度スペクトル (gal sec) ux (cm) 基盤面からみた相対水平変位 ② 1 2 3 4 5 6 基盤面 基盤面 ← MODE-1 0.698(Hz) 200 1 2 3 4 5 振動数 f (Hz) 6 0 0 1 2 3 4 5 6 振動数 f (Hz) 3.2 テーマ2 : MODEの違いによる壊れ方の違い 3.2 テーマ2 : MODEの違いによる壊れ方の違い 入力地震波 解析結果① 入力地震波 解析結果① • • ② ③ 最大加速度は,200(gal)で統一 地震の卓越振動数が,各MODEに合致するものを準備 MODE-1 / WAVE-1 MODE-2 / WAVE-2 地盤が変形するモード 46時間後 盛土が変形するモード MODE-1 300 200 200 200 0 -100 -200 加速度 a (gal) 300 加速度 a (gal) 100 0 -100 -200 -300 0 10 20 -300 0 30 10 時刻 t (sec) ← 卓越振動数 0.700(Hz) 100 1 2 3 振動数 f (Hz) MODE-2 -100 (WAVE-2を入力) 10 時刻 t (sec) 0.698(Hz) フーリエスペクトル (gal sec) フーリエスペクトル (gal sec) ← MODE-1 0 -300 0 30 4 5 6 20 30年後 地盤から盛土へ せん断帯が進行 30 200 ← MODE-2 0.826(Hz) ← 卓越振動数 0.833(Hz) 100 0 0 地盤から盛土へ せん断帯が進行 時刻 t (sec) 200 200 0 0 20 30年後 22時間後 100 -200 フーリエスペクトル (gal sec) 加速度 a (gal) (WAVE-1を入力) 300 100 ③ せん断ひずみ分布 MODE-3 / WAVE-3 地盤が変形するモード ② 14 1 2 3 振動数 f (Hz) 4 5 6 ← MODE-3 79時間後 1.935(Hz) ← 卓越振動数 1.933(Hz) MODE-3 100 (WAVE-3を入力) 0 0 1 2 3 振動数 f (Hz) 4 5 6 15 30年後 盛土から地盤へ せん断帯が進行 16 3.2 テーマ2 : MODEの違いによる壊れ方の違い 3.2 テーマ2 : MODEの違いによる壊れ方の違い 入力地震波 解析結果① 入力地震波 解析結果① ② ③ 粘土層上端と天端中央 40 20 0 -20 -40 0 40 20 0 -20 -40 0 粘土層上端と天端中央 粘土層上端 800 10 20 粘土層上端と砂層上端 ux (cm) ux (cm) ux (cm) (WAVE-2を入力) ux (cm) MODE-3 (WAVE-3を入力) 4 2 0 -2 -4 0 4 2 0 -2 -4 0 600 30 MODE-2 800 WAVE-1 を入力 天端中央 天端中央 粘土層上端 600 10 20 10 粘土層上端と天端中央 30 砂層上端から粘土層上端にかけて, (すなわち,粘土層内において) 粘土層上端 天端中央 変位が増幅された 粘土層上端 30 砂層上端 20 30 時刻 t (sec) 粘土層上端から天端中央にかけて, (すなわち,盛土内において) 粘土層上端 天端中央 変位が増幅された 10 20 粘土層上端と砂層上端 30 0 0 800 2 3 4 5 6 粘土層上端 粘土層上端 400 粘土層内で増幅 200 0 0 800 1 2 3 4 5 6 砂層上端 砂層上端 600 400 200 0 0 800 1 2 3 4 5 6 基盤面 基盤面 600 20 0 0 800 200 1 2 3 4 粘土層上端 粘土層上端 600 400 200 0 0 800 1 2 3 粘土層内で増幅, かつ, MODE-1の振動数に 引き寄せられる 4 5 6 砂層上端 砂層上端 600 砂層内では, MODE-2の振動数で 卓越している 400 200 0 0 800 1 2 3 4 5 6 基盤面 基盤面 ← MODE-2 MODE-1 → 400 0.826(Hz) 0.698(Hz) ← MODE-1 0.698(Hz) 0 0 800 1 2 3 4 5 6 粘土層上端 粘土層上端 600 400 200 0 0 800 1 2 3 4 5 6 砂層上端 砂層上端 600 400 200 0 0 800 1 2 3 4 5 6 基盤面 基盤面 ← MODE-3 1.935(Hz) 600 400 200 30 17 0 0 1 2 3 4 5 6 振動数 f (Hz) 0 0 200 1 2 3 5 本研究の適用 「補強」 以上で得られた知見を次に示す 補強概要 有限変形場の速度型運動方程式を有する飽和土の初期値・境界値問題 に対して,固有値解析を行い,刺激係数を求める手法を新たに導出した 固有振動数が時々刻々と変化する弾塑性問題であっても,初期時の 固有振動数・固有モードが系の振動特性を把握するうえで重要な値となる 3. 地震の卓越周期が異なれば,異なる固有モードが卓越して現れ, 地震中・地震後の変形・破壊挙動に大きな影響を及ぼす 4. 刺激係数の絶対値によって,揺れやすい固有モードを客観的に抽出する ことができる 5. 刺激係数を用いることで,揺れやすい固有モードの抽出漏れをゼロに することができる 6. 互いに固有振動数が近い複数の固有モードにおいて, 刺激係数が小さい方の固有モードに合わせた地震波を入力しても, 刺激係数が大きい方の固有モードが卓越する 5 6 0 0 1 2 3 4 5 6 振動数 f (Hz) 18 固有値解析 入力地震波 地震応答解析 CASE1 CASE2 (MODE-1に対して補強) (MODE-3に対して補強) 1要素ごとに 距離不変・角度不変 を設定 下端は 砂層中央まで 矢板を想定 19 4 振動数 f (Hz) 4 まとめ 2. 6 砂層上端 時刻 t (sec) 1. 5 600 200 10 WAVE-3 を入力 400 200 1 600 400 粘土層上端 盛土内で増幅 砂層上端 20 粘土層上端と砂層上端 天端中央 天端中央 600 400 200 10 MODE-3 800 WAVE-2 を入力 天端中央 天端中央 400 時刻 t (sec) MODE-2 MODE-1 天端中央 応答加速度スペクトル (gal sec) 40 20 0 -20 -40 0 40 20 0 -20 -40 0 応答加速度スペクトル (gal sec) (WAVE-1を入力) ③ 応答加速度スペクトル 応答加速度スペクトル (gal sec) MODE-1 ux (cm) ux (cm) 基盤面からみた相対水平変位 ② のり面は1要素ごとに 距離不変・角度不変 を設定 のり面と杭の 角度も不変 杭は両端で 距離不変を設定 のり面補強土工を想定 * 設定は左右対称,地震直前に制約条件を入力,その他条件は無補強時と同様 20 5 本研究の適用 「補強」 補強概要 5 本研究の適用 「補強」 固有値解析 入力地震波 地震応答解析 CASE1 MODE-1 CASE1 MODE-1 f = 0.703(Hz),h = 0.136×10-1,|βs|= 0.759 ( f = 0.698(Hz),h = s|= (1) 0.753 ) MODE-1 f = 0.747(Hz),h = 0.156×10-1,|βs|= 0.819 ( f = 0.698(Hz),h = 0.135×10-1,|β s|= 0.753 ) MODE-2 MODE-2 2 (2) f = 0.830(Hz),h = 0.671×10-2,|β s|= 0.289 (2) MODE-3 f = 0.843(Hz),h = 0.598×10-2,|βs|= 0.119 ( f = 0.826(Hz),h = 0.710×10-2,|β s|= 0.307 ) 3 (3) MODE-3 f = 1.989(Hz),h = 0.493×10-2,|βs|= 0.179 ( f = 1.935(Hz),h = 0.723×10-2,|β s|= (3) 24 0.193 ) f = 2.028(Hz),h = 0.166×10-2,|βs|= 0.052 ( f = 1.935(Hz),h = 0.723×10-2,|β s|= 固有値解析 入力地震波 地震応答解析 s|= f = 0.843(Hz),h = 0.598×10-2,|βs|= 0.119 ( f = 0.826(Hz),h = 0.710×10-2,|βs|= 0.307 ) MODE-3 24 0.193 ) (3) f = 2.028(Hz),h = 0.166×10-2,|βs|= 0.052 ( f = 1.935(Hz),h = 0.723×10-2,|βs|= 0.193 ) * ()内は無補強時の値 22 固有値解析 入力地震波 地震応答解析 せん断ひずみ分布(地震後30年) 1 f = 0.703(Hz),h = 0.136×10-1,|βs|= 0.759 ③ 系に対してMODE-3があまり寄与しない ( f = 0.698(Hz),h = 0.135×10-1,|βs|= 0.753 ) (1) ひずみが矢板内に抑え込まれている 増加 MODE-2 MODE-2 ④ MODE-3の刺激係数の減少と f = 0.830(Hz),h = 0.671×10-2,|βs|= 0.289 (2)同じ意味を持つ ( f = 0.826(Hz),h = 0.710×10-2,|β |= 0.307 ) 変形の抑制 CASE1 すべり面が 発生せず (WAVE-1を入力) 5 s (実際,刺激係数は大幅に減少し, MODE-3 順位も落ちている) 無補強 f = 0.747(Hz),h = 0.156×10-1,|βs|= 0.819 ( f = 0.698(Hz),h = 0.135×10-1,|βs|= 0.753 ) 2 (2) f = 0.843(Hz),h = 0.598×10-2,|βs|= 0.119 盛土が揺れにくくなっている ( f = 0.826(Hz),h = 0.710×10-2,|βs|= 0.307 ) MODE-3 f = 1.989(Hz),h = 0.493×10-2,|βs|= 0.179 ⑤ MODE-3で揺れなくなった分, ( f = 1.935(Hz),h = 0.723×10-2,|βs|= 0.193 他のモードで寄与分を受け持つ 0.723×10-2,|β (2) MODE-1 ②1 盛土が揺れにくくなっている (3) f = 1.989(Hz),h = 0.493×10-2,|βs|= 0.179 補強概要 CASE2 MODE-1 3 ( f = 0.698(Hz),h = 0.135×10-1,|βs|= 0.753 ) 5 本研究の適用 「補強」 ① CASE2において,盛土を補強 CASE1 (1) ) 21 5 本研究の適用 「補強」 f = 0.747(Hz),h = 0.156×10-1,|βs|= 0.819 5 固有値解析上で CASE2の補強効果が確認できた 0.193 ) * ()内は無補強時の値 補強概要 (1) MODE-2 ( f = 1.935(Hz),h = (3) MODE-1 1 2 加えて, f = 0.830(Hz),h = 0.671×10-2,|βs|= 0.289 (2) MODE-3であるにも関わらず, ( f = 0.826(Hz),h = 0.710×10-2,|βs|= 0.307 盛土での歪みがほとんどない MODE-3 3 (その他の固有モードも同様) 5 ( f = 0.826(Hz),h = 0.710×10-2,|βs|= 0.307 ) CASE2 CASE2では, 1 固有振動数および減衰定数,刺激係数が f = 0.703(Hz),h = 0.136×10-1,|βs|= 0.759 (1) 大きく変化 ( f = 0.698(Hz),h = 0.135×10-1,|βs|= 0.753 ) (例 MODE-2 : MODE-3 1.935Hz → 2.028Hz) 1 0.135×10-1,|β 固有値解析 入力地震波 地震応答解析 CASE2 1 (1) 補強概要 無補強 振動の抑制 CASE2 すべり面が 発生せず 24 ) (3) f = 2.028(Hz),h = 0.166×10-2,|βs|= 0.052 ( f = 1.935(Hz),h = 0.723×10-2,|βs|= 0.193 ) ⑥ 第1位であり補強されてない部分でもある 地盤モードの刺激係数が増加 (WAVE-4を入力) 大幅減少 * ()内は無補強時の値 23 24
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