七飯町 第6期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画

七飯町
第6期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画
七飯町第6期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画
〒041-1192
北海道亀田郡七飯町本町 6 丁目 1-1 電話
1
概要版(平成 27 年 3 月発行) 発行・編集:七飯町
0138-65-2511(代表)・FAX
0138-65-9280
平成 37 年に向けて介護保険制度が大きく変わります。
平成 24 年度からの第5期計画では、平成 26 年度までの目標を達成する仕上げの計画として位置づけられたほ
か、日常生活圏域において医療、介護、予防、住まい、生活支援サービスが切れ目なく、有機的かつ一体的に提
供される「地域包括ケアシステム」実現のための取組みがスタートしました。
第6期計画は、団塊の世代が 75 歳に到達する 2025 年に向けた「地域包括ケア計画」として、第5期計画で開
始した地域包括ケア実現のための方向性を継承しつつ、各取組みを発展させていくことが求められています。
<2025 年までの見通し>
第5期計画
第6期計画
平成 24~26 年度
(2012~2014)
平成 27~29 年度
(2015~2017)
第7期計画
第8期計画
第9期計画
平成 30~32 年度
(2018~2020)
平成 33~35 年度
(2021~2023)
平成 36~38 年度
(2024~2026)
2025 年
2015 年
団塊の世代が 75 歳に
団塊の世代が 65 歳に
地域包括ケアシステムの姿
日常生活圏域単位
施設・居住系サービス
訪問系サービス
通所系サービス
短期入所サービス
居宅介護支援事業所
介
護
老人クラブ
在宅医療支援診療所
拠点病院
医
見守り・
生活支援
療
自治会
NPO
民生委員
かかりつけ医
予
防
住まい
シルバー人材センター
社会福祉協議会
地域包括支援センター・市町村
専門職が協力し
地域住民や地域の企業
みんなが元気に
合いながら働ける
などが助け合える
過ごせる
地域包括ケアシステムとは
介護、医療、予防、生活支援、住まいが一体的に提供されることにより、重
い病気や要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい生活を人生の最
期まで続けることができるような地域をつくることです。
2
平成 37 年に向けた介護保険制度の改正の主な内容
◇地域包括ケアシステムの構築に向けた地域支援事業の充実
①在宅医療・介護連携の推進
地域包括ケアシステムの構築
②認知症施策の推進
③地域ケア会議の充実
④生活支援サービスの体制整備
◇全国一律の予防給付(訪問介護・通所介護)を市町村が取り組む地域
高齢者が住み慣れた地域で生活を
継続できるようにするため、介護、
医療、生活支援、介護予防を充実
その他の改正
低所得者の保険料軽減を拡充。ま
た、保険料上昇をできる限り抑える
ため、所得や資産のある人の利用負
担の見直しなど
支援事業に移行し、多様化
※段階的に移行(~29年度)
※介護保険制度内でのサービスで財源構成も変わらない
※既存の介護事業所による既存のサービスに加え、NPO、
民間企業、住民ボランティア、協同組合等による多様なサー
ビスの提供が可能
◇低所得者の保険料の軽減割合を拡大
※給付費の5割の公費に加えて別枠で公費を投入し、低所得者の
保険料の軽減割合を拡大
◇一定以上の所得のある利用者の自己負担を引上げ
※2割負担とする所得水準を、65歳以上高齢者の所得上限20%
とした場合、合計所得金額160万円
※医療保険の現役並みの所得相当の人は、月額上限を37,200円
から44,400円に引上げ
◇低所得の施設利用者の食費・居住費を補てんする「補足給付」の要件
に資産などを追加
※預貯金等が単身1,000万円超、夫婦2,000万円超の場合は対
象外、世帯分離した場合でも、配偶者が課税されている場合は
対象外、給付額の決定に当たり、非課税年金(遺族年金、障害
年金)を収入として勘案
◇特別養護老人ホームの新規入所者を、原則、要介護3以上に限定
(既存入所者は除く)
◇その他
「サービス付高齢者向け住宅への住所地特例の適用」「居宅介護支
援事業所の指定権限の市町村への移譲・小規模通所介護の地域密着
型サービスへの移行」など
地域の支え合い
体制づくりを推
進し、要支援者
等に対する効率
的かつ効果的な
支援ができるよ
うになります。
当町は、平成 29
年4月から新し
い総合事業へ移
行します。
3
基本的な考え方(基本理念・基本目標・主要事業)
基本理念
いつまでも住み慣れた地域で 支え合って 元気に暮らすまちをめざして
1.ライフステージにあわせた
健康づくりの推進
基本目標1
いつも、生き生き
現役でいるために
【主要事業】
ななえ健康プラン 21 の推進、特定健康診査・
特定保健指導
【主要事業】
介護予防普及啓発事業、地域介護予防活動支援
事業、介護予防ケアマネジメント、住民主体の
活動支援
2.介護予防の推進
【主要事業】
3.多様な活動への参加支援
老人大学の充実、スポーツの推進、老人クラブ
活動への支援、高齢者のボランティア活動の支
援、シルバー人材センターの支援等
(1)一人暮らし高齢者等への支援【主要事業】
外出支援サービス、緊急通報体制等整備事業、
施設入所支援等
1.在宅生活の支援
(2)介護家族への支援【主要事業】
介護用品支給、家族介護慰労金、総合相談
(1)認知症高齢者の権利擁護・虐待防止【主要事業】
基本目標2
介護が必要となって
も、このまちで暮らす
ために
2.認知症高齢者の支援
高齢者虐待防止の推進、日常生活自立支援事業、
成年後見制度の推進、市民後見制度の推進等
(2)認知症高齢者・家族への支援【主要事業】
認知症ケアパスの推進、認知症サポーターの育成、認
知症カフェの開設、徘徊高齢者家族支援サービス等
(1)介護保険サービス提供の充実と医療との連携【主要事業】
見える化の推進、地域医療体制の構築、救急医
療体制の整備、在宅医療・介護連携協議会の設
置、医療機関・介護事業者のネットワークの構築等
3.持続可能な介護保険の運営
(2)情報・相談体制の充実【主要事業】
相談・情報提供体制の充実、負担軽減制度の周知
(3)安全性の確保と質の向上【主要事業】
相談、苦情処理の体制づくり、地域ケア会議の
開催、要介護認定・給付の適正化
1.地域で支え合うシステム
づくり
基本目標3
やさしさを感じる
【主要事業】
「安心ななえ」の運営、包括的・継続的ケアマネジ
メント支援、地域ケア会議の開催生活支援サービス
の基盤整備、高齢者見守り活動の推進
【主要事業】
公営住宅等整備事業、公共建築物や公園等の整
備充実、安全な道路空間の確保
公共交通機関のバリアフリー化等の促進等
2.生活環境の整備
まちにするために
【主要事業】
3.安全・安心対策の充実
4
高齢者等要配慮者支援体制の推進、災害時等の
避難誘導体制の整備、地域見守り体制の整備充
実、消費者生活相談、消費者生活知識の普及等
第6期介護保険事業計画の概要です。
施設・居住系サービス利用者数の推計
(単位:人/月)
平成 27 年度
平成 28 年度
平成 29 年度
70
70
70
認知症対応型共同生活介護
92
95
98
地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護
29
29
29
87
87
87
128
128
128
16
16
16
(1)居宅(介護予防)サービス
特定施設入居者生活介護
(2)地域密着型(介護予防)サービス
(3)施設サービス
介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)
介護老人保健施設
介護療養型医療施設
注:地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護とは、当町が指定する定員 29 人の特別養護老人ホームです。
主な居宅サービス利用者数の推計
訪問介護
訪問看護
訪問リハビリテーション
居宅療養管理指導
居
宅
サ
ー
ビ
ス
通所介護(デイサービス)
通所リハビリテーション
短期入所生活介護(ショートステイ)
福祉用具貸与
住宅改修
定期巡回・随時対応型訪問介護看護
地
域
密
着
型
サ
ー
ビ
ス
認知症対応型通所介護
小規模多機能型居宅介護
地域密着型通所介護※
(単位:人/月)
平成 27 年度
平成 28 年度
平成 29 年度
予防
132
148
0
介護
250
262
268
予防
9
9
10
介護
46
48
50
予防
1
1
1
介護
6
7
7
予防
3
3
3
介護
15
16
17
予防
183
225
0
介護
227
242
260
予防
72
85
90
介護
200
208
211
予防
6
6
6
介護
44
46
48
予防
71
80
86
介護
327
360
379
予防
5
5
5
介護
6
6
6
介護
3
7
10
予防
0
0
0
介護
12
12
12
予防
7
7
7
介護
62
65
67
予防
介護
0
136
146
※ 訪問介護(予防)、通所介護(予防)は、29 年4月以降、「新しい総合事業(新しい介護予防・日常生活支援
総合事業」となります。
※ 地域密着型通所介護:29 年度から、小規模な通所介護事業所は地域密着型通所介護事業所になります。
5
介護保険給付費等の総額の見込み
特別養護老人ホームなどの介護保険施設サービスと訪問介護をはじめとする居宅サービス(グループホーム等の地
域密着型サービスを含む)に係る給付費を合計したものが総給付費です。平成 27 年度・28 年度で約 50 億円前
後、29 年度では約 51 億円と見込まれます。この総給付費に地域支援事業費等を合わせた「介護保険給付費」の
総額は、平成 27 年度で約 54 億円、28 年度で約 56 億円、29 年度で約 57 億円となっており、3年間の合計は
約 167 億円にのぼります。
(円)
5,800,000,000
213,140,000
5,600,000,000
5,400,000,000
92,303,000
下記※1 参照
特定入所者介護サー
ビス費等給付額(資産
等勘案調整後)等
下記※2 参照
88,634,000
373,374,377
5,200,000,000
地域支援事業費
378,850,560
368,104,272
5,000,000,000
総給付費
4,800,000,000
5,126,418,000
5,130,648,000
平成28年度
平成29年度
4,986,088,000
介護保険施設サービス
居宅サービス(地域密着型含
む)の予防・介護給付費
4,600,000,000
平成27年度
※1
地域支援事業費
要支援・要介護状態となることを予防するとともに、要介護状態となった場合においても住み慣れた地域で自立
した日常生活を営むことができるように支援することを目的とする地域支援事業は、
「介護予防事業」「包括的支援
事業」「任意事業」の3事業から構成されます。
介護予防事業
平成 27~28 年度はこれまでの介護予防事業を継続します。
平成 29 年度は新しい介護予防・日常生活支援総合事業を実施します。
包括的支援事業
地域包括支援センターの運営、在宅医療・介護連携の推進、認知症施策の推進
などを行います。
任意事業
介護給付等費用適正化事業、家族介護継続支援事業、認知症高齢者見守り事業
成年後見制度利用支援事業、地域自立生活支援事業を実施していきます。
※2
特定入所者介護サービス費等給付額(資産等勘案調整後)等の主な項目
◇特定入所者介護(予防)サービス費:
低所得者に施設・短期入所サービスの食費・居住費(滞在費)負担の限度額を超えた分を保険給付するもの。
◇高額介護(予防)サービス費:
介護サービス利用者負担の合計額が一定額以上超えた場合、その超えた分を支給するもの。
◇高額医療合算介護サービス費:
医療保険と介護保険の両方の自己負担の合計が「高額医療・高額介護合算療養費制度」の自己負担限度額を超え
た場合に差額を支給するもの。
6
介護保険事業費の見込みと財源
介護保険給付費の3年間の合計約 167 億円の 22%は第1号被保険者で負担することになっていますが、このほ
か第2号被保険者の保険料、国・道・当町の負担金や国の調整交付金によっても賄われます。
居宅サービスの財源
第1号
被保険者
22.0
第1号
被保険者
22.0
国
25.0
道
12.5
第2号
被保険者
28.0
介護予防事業介護予防・
日常生活支援総合事業の財源
施設サービスの財源
道
17.5
第2号
被保険者
28.0
当町
12.5
第1号
被保険者
22.0
国
20.0
当町
12.5
第1号
被保険者
22.0
国
25.0
国
39.0
当町
19.5
道
12.5
第2号
被保険者
28.0
包括的支援事業・
任意事業の財源
当町
12.5
道
19.5
介護保険料の所得段階別負担割合
65 歳以上の保険料(第1号保険料)は、3年を1期間として、介護サービス量に基づき、保険者ごとに決められま
す。当町は、国の基準通りの9段階の所得段階とし、所得に応じた保険料率を設定しています。
なお、公費による負担軽減導入により、第1段階については平成 27 年度、平成 28 年度は 0.50 から 0.45 に実
質的負担割合が軽減されます。また消費税の 10%引上げにより、平成 29 年度は、第1段階は 0.45 から 0.30 に、
第2段階は 0.75 から 0.50 に、第3段階は 0.75 から 0.70 に負担割合が軽減されます。
第5期
第 6 期
所得段階
保険料率
第1段階
0.50
所得段階
対象者
保険料率
生活保護受給者または、老齢福祉年金受給者で世帯全員が住民税非課税
第1段階
第2段階
0.50
第3段階
0.75
第4段階
第5段階
第6段階
1.00
(基準額)
0.50
世帯全員が住民税非課税で、課税年金収入額と合計所得金額の合算額が 80 万円以下の方
第2段階
世帯全員が住民税非課税で、課税年金収入額と合計所得金額の合算額が 80 万円を超え 120 万円以下の方
0.75
第3段階
世帯全員が住民税非課税で、課税年金収入額と合計所得金額の合算額が 120 万円を超える方
0.75
第4段階
本人が住民税非課税(世帯では課税)で、課税年金収入額と合計所得金額の合算額が 80 万円以下の方
0.90
第5段階
本人が住民税非課税(世帯では課税)で、課税年金収入額と合計所得金額の合算額が 80 万円を超える方
第6段階
本人が住民税課税で合計所得金額が 120 万円未満の方
1.20
第7段階
本人が住民税課税で合計所得金額が 120 万円以上 190 万円未満の方
1.30
第8段階
本人が住民税課税で合計所得金額が 190 万円以上 290 万円未満の方
1.50
第9段階
本人が住民税課税で合計所得金額が 290 万円以上の方
1.70
1.00
(基準額)
1.25
1.50
第1号被保険者の介護保険料(月額基準額)
地域支援
事業費
平成 24~26 年度(第5期)
(月額)4,300 円
5,250円
その他
2,238
801
居宅サービス
0
1,000
居住系サービス
2,000
376 208
1,547
3,000
80
施設サービス
4,000
7
5,000
円
平成 27~29 年度(第6期)
財政安定
化基金
(月額)5,250
円
当町の第1号被保険者
(65歳以上)
は平成29年度で9千人超と見込まれます。
(人)
第6期計画
20,000
18,000
平成 29 年度における
第1号被保険者(65 歳
以 上 人 口 ) は 9,213
人、第2号被保険者
(40~64 歳)は 9,727
人と見込んでいます。
平成 37 年では 9,600
人超と予測されます。
16,000
4,237
4,311
4,377
4,491
4,574
4,749
4,072
4,277
4,456
4,555
4,639
4,845
5,488
14,000
12,000
4,174
75歳以上
10,000
8,000
6,000
65~74歳
10,285
10,154
10,022
9,866
9,727
4,000
9,316
8,987
平成32年度
平成37年度
40~64歳
2,000
0
平成25年度
平成26年度
平成27年度
平成28年度
平成29年度
平成 29 年度の認定者(要介護・要支援)は2千人近くと見込まれます。
第6期計画
2,000
第1号被保険者、第2
号被保険者の 要介護
(要支援)認定者数合
計 は 平成 27 年 度で
1,727 人、最終年の平
成 29 年度では 1,995
人と見込まれます。
人
1,849
1,800
1,727
1,634
127
133
1,600
146
1,400
182
1,200
204
1,000
1,995
123
232
206
190
要介護5
248
要介護4
237
要介護3
230
219
225
215
207
800
要介護2
514
575
391
457
270
295
352
383
要支援2
234
218
195
197
要支援1
平成26年度
平成27年度
平成28年度
平成29年度
要介護1
600
400
200
0
高齢者に関わる事業の目標値
介護予防事業
包括的支援事
業等
事 業 名
転倒骨折予防教室
運動指導事業
高齢者食生活改善事業
寝たきり予防対策事業
介護予防施策評価事業
成年後見制度利用支援事業
介護予防ケアマネジメント事業
総合相談支援・権利擁護事業
包括的・継続的マネジメント事業
外出支援サービス事業
通院通所
生きがい活動
その他事業
軽度生活援助事業
生きがい活動通所支援事業
緊急通報体制等整備事業
「食」の自立支援事業
介護用品支給事業
介護支援事業
家族介護慰労事業
徘徊高齢者家族支援サービス事業
実施回数
実施回数
実施回数
実施回数
実施回数
実 人 員
延べ件数
延べ件数
実 人 員
実 人 員
実 回 数
実 人 員
実 回 数
実 人 員
実 回 数
実 人 員
実 回 数
実 人 員
延べ人員
新規台数
実 人 員
実 人 員
延べ人員
実 人 員
実 件 数
実 人 員
実 人 員
8
平成 27 年度
1
1
5
1
1
1
3,225
3,800
35
70
1,500
20
300
50
1,200
1
10
50
1,200
5
35
16
2,500
28
280
2
2
平成 28 年度
1
1
5
1
1
1
3,250
3,900
40
80
1,600
20
300
60
1,300
‐
‐
60
1,300
5
35
16
2,500
28
280
2
2
平成 29 年度
1
1
5
1
1
1
3,275
4,000
45
90
1,700
20
300
70
1,400
‐
‐
70
1,400
5
35
16
2,500
28
280
2
2