新宿区教育ビジョン

未来を担う子どもたちの夢と希望をはぐくむ
新宿区教育ビジョン
&
平成27年度 主要事業
新宿区教育委員会は、新宿区の子どもたちが、その生涯を切り拓いていく力を身につけ、夢と
希望をもって成長していけるよう、平成21年3月に、区が今後10年間で目指すこれからの教育や
取り組みの方向などを示す「新宿区教育ビジョン」を策定しました。
その後24年3月、教育環境の変化や新宿区第二次実行計画の策定等の状況をふまえ、教育ビ
ジョンに掲げた個別事業を見直しました。このリーフレットでは、教育ビジョンの概要ならびに教
育ビジョンに基づき平成27年度に取り組む主な事業を紹介しています。
子どもの教育は、学校教育がその役割を十分に果たしていくことはもちろんですが、学校・家
庭・地域が互いに連携しながら、社会全体で取り組むことが大切です。教育委員会は、区民の皆
様の期待と信頼に応えられるよう、全力で教育ビジョンの実現に取り組んでまいります。
新宿区教育委員会
新宿区教育ビジョンとは
社会が急速な変化を遂げる中にあって、子どもたちは、他者、社会、自然とのかかわりの中で、
これらと共に生き、生涯を切り拓いていく力を身につけなければなりません。教育委員会は、新宿
の子どもたちが、
自らを律し互いの個性を認め合い、
社会の形成に主体的に参画するとともに、
自ら
学び考え行動する自立した区民として成長することを願い、
「教育目標」を定めました。
新宿区教育ビジョンは、教育目標を達成するために今後取り組むべき課題を整理し、新宿区の
目指す教育と、その実現のための施策や事業を総合的かつ体系的に明らかにするものとして策
定しました。
教育目標
新宿区教育委員会は
●広い視野と、自らを律し互いを認め、思いやりの心を持つ人
●地域の一員として、規範意識や公共の精神に基づき、社会の形成に
進んで参画する人
●個性や想像力が豊かで、自ら学び、考え、行動する人
を育てる教育を推進します。
新宿区教育ビジョンの構成
◆3つの柱と14の課題
「教育目標」を達成するため、平成21年度から概ね10年間の新宿区の目指す教育として
掲げるものです。
◆26の基本施策
「3つの柱と14の課題」を実現するための基本施策として掲げています。
◆73の個別事業
計画的に取り組む事業と経常的に取り組む事業を明らかにしています。
新宿区教育ビジョン 施策の体系
3つの柱
14 の課題
26 の基本施策
1 子ども一人ひとりの学びの保証
①確かな学力の向上
2 変化の激しい時代を生きる力の育成
3 学習意欲の向上・学習習慣の確立
柱1
② 豊 かな 心 と健や かな
体づくり
子ども一人ひと
5 基礎体力の向上と健康な体づくり
6 言語力、伝え合う力の育成
りの
「生きる力」
をはぐくむ質の
4 豊かな人間性と社会性をはぐくむ教育の充実
③言語・体験活動の充実
高い学校教育
7 実体験から学ぶ取り組みの推進
8 読書に親しむ環境の整備
の実現
④就学前教育の充実
⑤連携教育の推進
9 保育・幼児教育環境の整備
10 保育・幼児教育内容と子育て支援機能の充実
11 幼児期の教育と小学校教育との連携
12 小中連携教育の推進
柱2
⑥ 地 域 との 連 携 による
教育の推進
13 地域が参画する学校運営のしくみづくり
新宿のまちに
⑦ 家 庭 の 教 育力の 向上と活動支援
15 家庭の教育力の向上支援
⑧地域の知の拠点としての
図書館の充実
16 読書がはぐくむ豊かなライフステージづくり
⑨子どもの安全の確保
18 子どもの安全と子どもを守る環境づくり
⑩ 学 校 の 適 正 規 模 の 確保と適正配置
19 時代の変化に応じた教育環境づくり
柱3
⑪学校の経営力の強化
20 教育の質を高める学校運営
時代の変化に
⑫教員の授業力の向上
学び、家庭や地
域 ととも に す
すめ る 教 育の
実現
対応した、子ど
もがいきいき
学ぶ教育 環 境
の実現
⑬支 援を要する子どもに
応じた教育の推進
14 新宿の多様な資源を活かした教育活動
17 子ども読書活動の推進
21 授業力を高める計画的な指導、育成
22 学校情報ネットワークシステムの活用
23 いじめ・不登校等の防止
24 特別支援教育の推進
25 外国籍等の子どもへの日本語サポート体制の充実
⑭学校施設の整備
26 魅力ある学校施設の整備
柱1
課題1
子ども一人ひとりの「生きる力」を
確かな学力の向上
義務教育で身につけるべき基礎学力を保証するため、特に、基礎的・基本的な学力が十分に身についていない子どもた
ちのための対策を講じます。
また、
外国語教育や理数教育の充実、
主体的に学ぶ機会の充実や家庭での学習習慣の定着に向けた取り組みを進めます。
主要事業
学校サポート体制の充実
学校運営のさまざまな課題への対応を支援するため、
区費講師である学習指導支援員
(58名)
を、
全小・中学校に各1∼2名
配置し、
少人数指導、
ティームティーチングの実施や連携教育の推進など、
各校の実情に応じたきめ細かな指導を行います。
主要事業
放課後等学習支援の実施
授業だけでは学習内容の習得が十分でない児童・生徒や、学習意欲・学習習慣に課題がある児童・生徒、家庭での自学自
習を進めたい児童・生徒などに対し、放課後や夏休み等を活用して一人ひとりの学習到達状況に応じたきめ細かな指導がで
きるよう複数の学習支援員を配置し、基礎学力の定着を目指します。
●[小学校] 週1時間程度 3年生以上対象
●[中学校] 週4時間程度 全学年対象
主要事業
外国人英語教育指導員の配置
小学校の外国語
(英語)
活動、
中学校の外国語
(英語)
教育に、
外国人英語教
育指導員を配置し、
「ネイティブ・スピーカーによる英語」に触れる機会や文化
の交流等国際理解を深める機会を増やします。
●[小学校] 5・6年生の全外国語活動に配置するほか、
1∼4年生においても活
用し、
6年間を通してコミュニケーション能力の素地を養います。
●[中学校] 週4時間の授業時数のうち2時間程度に配置します。
主要事業
サイエンス・プログラムの推進
理科の専門性の高い人材の小学校への派遣、早稲田大学との連携による最先端技術を活用した授業の提供、科学に関心
の高い児童・生徒を対象にした理科実験教室の開催などにより、理数教育の一層の充実を図ります。
●理科実験名人の派遣
[小学校] 全校対象(年2回程度)
●新宿版SPP事業
[中学校] 全校(2年生)全学級対象
●理科実験教室の開催 小学6年生、中学1・2年生の希望者対象(年間10回)
課題2
豊かな心と健やかな体づくり
豊かな人間性や社会性をはぐくみ、自分自身を肯定的に受け止め、社会における自己の役割について考え、社会の一
員であることの認識を深めます。また、スポーツに親しむ習慣や意欲・能力を育成するとともに、家庭と連携し、望まし
い食習慣など健康的な生活習慣の形成を促します。
主要事業
人権教育の推進
子どもたちに人権尊重の理念を正しく理解させるとともに、思いやりの心や社会生活の基本的なルールを身につけさせ、
社会に貢献しようとする精神をはぐくむため、区の人権尊重教育推進校を指定し、その研究成果を区立学校に提供します。
主要事業
スクールカウンセラーの派遣
児童・生徒や保護者とのカウンセリング、教員への助言、専門機関や家庭との連携・接続などを行うために、都のスクールカウ
ンセラーに加えて、区のスクールカウンセラー(18名)を各小・中学校の状況に応じて週1日から2日派遣します。
」をはぐくむ質の高い学 校 教育の実現
主要事業
スポーツギネス新宿・体力テストの実施
さまざまな運動の経験と記録向上への挑戦を通して、
運動の楽しさを味わう
「スポーツギネス新宿」
を全小学校で実施します。
また、
東京都が実施している全小・中学校を対象とした体力テストに加えて、
区独自に全幼稚園においても体力テストを実施します。
課題3
言語・体験活動の充実
調べ学習をはじめとする言語活動を重視した指導により、思考力・判断力やコミュニケーション、感性・情緒の基盤で
ある言語能力を高めるとともに、体験的な活動や問題解決的な学習を積極的に取り入れ、子ども一人ひとりの実践的な
学習態度・能力を育成します。
主要事業
学校図書館の充実
学校図書館に司書等
(学校図書館支援員)
を配置し、
児童・生徒へ
の読書案内とレファレンス
(調べ学習や資料探しの支援)
等を行うな
ど、
学校図書館を活用したさまざまな学習活動が展開できるように
していきます。
また、
図書を計画的に購入し、
蔵書の充実を図ります。
課題4
就学前教育の充実
就学前の子どもに対する保育・幼児教育の機会を充実するとともに、保護者が個々のニーズに応じて施設を選択でき
る社会の実現を図ります。また、区内の子育て支援を担う施設と十分に連携しながら、幼稚園の地域における子育て支
援機能を充実します。
主要事業
幼稚園保護者の負担軽減、
私立幼稚園預かり保育推進助成
拡充
一定所得以下の区立幼稚園に在籍する園児の保護者について入園料・保育料を無料とします。
また、
所得の多寡にかかわらず
小学3年生以下の兄姉がいる園児を扶養する保護者の入園料・保育料を無料又は半額とし、
多子世帯の負担軽減を図ります。
私立幼稚園に在籍する園児の保護者については、
所得の多寡にかかわらず入園料補助金を交付するとともに、
所得に応じて保
育料補助金、
就園奨励費補助金を交付します。
さらに、
所得の多寡にかかわらず小学3年生以下の兄姉がいる園児を扶養する保護
者に対し就園奨励費補助金を交付し、
多子世帯の負担軽減を図ります。
また、
私立幼稚園の預かり保育の実施に対して助成を行うことで、
地域の子育て支援事業の充実を図ります。
課題5
連携教育の推進
就学前教育と小学校教育との滑らかな接続のため、保・幼・小合同会議の開催や日頃からの連携を十分にとり、相互
の教育と連続性についての共通理解を進めます。
また、小学校と中学校が連携することで、義務教育9年間の子どもの発達と学びの連続性を踏まえた学習指導や生活
指導の工夫・改善を図ります。
主要事業
幼児期の教育と小学校教育との連携
平成26年度に作成した「新宿区立幼小連携・接続カリキュラム」の活用により小学校入門期の児童の学校生活への適応や学
習習慣の確立を図るとともに、就学前教育と義務教育の円滑な接続を進めます。
主要事業
小中連携教育の推進
これまでに作成した「小中連携カリキュラム(英語、理科、算数・数学)」等の活用による学習指導の連携や、児童・生徒の生活
指導における連携を進めるとともに、小・中学校の教員による情報交換や授業参観の機会を設け相互理解を深めます。
柱2
課題6
新宿のまちに学び、家庭や地域とともに
すすめる教育の実現
地域との連携による教育の推進
地域の住民や保護者等が学校運営や学校評価に参画するしくみづくりを進めていきます。また、学校と地域をつなぐス
クール・コーディネーターやスクールスタッフ等の一層の活用を図るとともに、
地域の資源を活用した教育活動を進めます。
主要事業
地域協働学校(コミュニティ・スクール)の推進
拡充
地域に信頼され、地域に支えられる開かれた学校づくりを進めていきます。
27年度は、新たに11校を地域協働学校に、11校を準備校に指定します。
●地域協働学校指定学校(江戸川小学校、牛込仲之小学校、四谷小学
●地域協働学校準備校(津久戸小学校、鶴巻小学校、大久保小学校、
校、
四谷第六小学校、
花園小学校、
淀橋第四小学校、
四谷中学校
新規指定 市谷小学校、
愛日小学校、
早稲田小学校、
余丁町小学校、
戸
山小学校、
戸塚第一小学校、
落合第三小学校、
柏木小学校、
牛込第一中
学校、
牛込第三中学校、
落合中学校)
戸塚第三小学校、
落合第四小学校、
落合第六小学校、
西新宿小学校、
西
戸山小学校、
西早稲田中学校、
西新宿中学校、
新宿西戸山中学校)
主要事業
学校評価の充実
各学校において、教職員、保護者、児童・生徒による自己評価、保護者・地域住民等による学校関係者評価及び学識経験者等
による第三者評価を実施し、学校運営のたゆまぬ改善につなげていきます。
これまでのモデル校の実践等を参考に、学校関係者の主体性を高める活動を展開するとともに、第三者評価を改善する
など、よりよい学校運営につながる学校評価を推進していきます。
課題
課題7
7
家庭の教育力の向上と活動支援
保護者が、
家庭教育における自らの役割や重要性を自覚し、
自信をもって子どもを育て、
必要なしつけをできるような学習
の機会や場を充実させるとともに、
自主的な活動や保護者どうしのつながりが継続するしくみづくりなど、
多様な形態による
家庭の教育力の向上を支援していきます。
主要事業
入学前プログラムの充実
入学前の保護者が集まる新一年生保護者会の機会等に、子どもの仲間づくりや、保護者向けの親子のコミュニケーションを
テーマとしたプログラム等を小学校全校で実施します。27年度も、学校と連携を図りながら実施していきます。
課題8
地域の知の拠点としての図書館の充実
図書館は、地域課題の解決に必要な情報を提供する「地域の知の拠点」としての機能とともに、IT社会に対応した情報セ
ンターとしての機能を強化していきます。
主要事業
図書館サービスの充実(区民に役立つ情報センター)
新規
全区立図書館に公衆無線LANを整備するとともに、
国立国会図書館がデジタル化した資料のうち絶版等の理由で入手が困難
な資料
(約138万点)
について閲覧できるサービスを、
中央図書館で開始します。
課題9
子どもの安全の確保
安全教育や危機回避能力の育成とともに、ネット利用の危険性などから子どもを守るため情報モラル教育を進めます。
また、事件・事故や自然災害から子どもの安全を確保するため、小・中学校において教育指導と施設管理面における学校安
全を実現していきます。
主要事業
情報モラル教育の推進
インターネット(SNS等)によるいじめ防止のため、これまで取り組んできた情報モラル教育を教育課程に
位置付け、児童・生徒がインターネットの特性を理解するとともに、他者の人権を尊重して活用する態度を身に
つけるなどの授業を、民間技術者を活用して展開できるよう支援していきます。また、携帯電話やスマートフォン
を利用する際の注意点をまとめた「児童・生徒向け指導資料」を配布し、情報モラル教育の充実を図ります。
主要事業
学校安全対策
新規
児童のより一層の安全を確保するため、平成27年度から29年度の3年間で、全区立小学校29校の通学
路に防犯カメラを設置します。
(1校につき5台程度)
●27年度 10校
柱3
課題10
時代の変化に対応した、
子どもがいきいき学ぶ教育環境の実現
学校の適正規模の確保と適正配置
教育環境の変化に適切に対応し、幼児・児童・生徒の学びの場としてふさわしい学校づくりを進めます。
課題11
学校の経営力の強化
校長・園長の裁量で使える予算の確保などにより、校長・園長のリーダーシップによる組織的で実行力のある学校・園運営を行います。
課題12
教員の授業力の向上
それぞれの経験と職層に応じた研修を実施し、
教員の資質・能力の向上を図ります。
また、
学校情報ネットワークシステムの活用を
進め、
教員どうしの情報共有を進めるとともに授業力の向上を図り、
児童・生徒の学習意欲の向上と学習理解を深めていきます。
主要事業
学校支援アドバイザーの派遣
学校支援アドバイザー(校長退職者7名程度)の派遣により、若手教員の指導・育成を図るとともに、管理職や主幹教諭等のミドル
リーダーへの助言を行い、学校の教育力の向上を図ります。 課題13
支援を要する子どもに応じた教育の推進
各学校、教育センターでの取り組みの充実、地域のさまざまな機関との連携により、不登校からの学校復帰や不登校の未然防
止に取り組みます。また、特別な支援を要する子どもに対して、適切な指導や必要な支援を行います。さらに、外国籍等の子ども
に対し、日本の学校生活に慣れるため日本語の初期指導を行うとともに、必要な教科学習を支援します。
主要事業
いじめ・不登校等の防止
拡充
スクールソーシャルワーカーや学校問題サポート専門員等で構成される専門家チーム「学校問題支援室」を中心に、学校への
継続的な助言や関係機関との連絡調整、個別の事案へのフォローアップ等を行い、学校の対応を総合的に支援していくとともに、
法律・心理・学識等の専門家で構成する「学校問題等調査委員会」により、万が一いじめによる重大事態が発生した場合に、適切か
つ迅速な対応が行えるよう備えます。
また、新たに全区立小学校の4年生以上の児童及び全区立中学校の生徒にアンケート調査(hyper‐QU)を導入し、一人ひとりの
子どもの学級生活の満足度や学校生活の満足感を把握し、いじめや不登校、その他問題行動の未然防止や早期発見・早期対応の
ための取り組みを推進していきます。
主要事業
巡回指導・相談体制の構築
拡充
専門家で構成される支援チームが各学校(園)を巡回し、発達障害のある児童・生徒などへの適切な指導方法等について助言する
とともに、特別支援教育推進員を増員することにより、学校内指導体制の充実を図ります。
●特別支援教育推進員(非常勤講師) 26名(26年度)→28名(27年度) ●就学支援シートの作成と活用
主要事業
情緒障害等通級指導学級の設置
拡充
鶴巻小学校と四谷第六小学校に通級指導学級を新設します。この2校を拠点にして教員が隣接する小学校を巡回し指導を行う
ことで、発達障害のある児童が在籍校にいながら支援を受けられる「特別支援教室」をモデル的に実施します。
平成28年度には、
すべての小学校に
「特別支援教室」
を整備し、
区内の9つのブロックに拠点校を設置して、
区内全域で実施します。
主要事業
日本語サポート指導・日本語学級の運営
外国等から編(転)入学した幼児・児童・生徒を対象に日本語の初期指導を実施するとともに、放課後等を活用した日本語による
学習支援を実施しています。
また、日本語の習得が十分でない外国籍の子どもの学習言語としての日本語習得を目的に、大久保小学校と新宿中学校に日本
語学級を設置・運営しています。教科の学習理解や生活習慣の習得の向上を図ります。
課題14
学校施設の整備
安心して学べる学校施設にするとともに、環境に配慮した学校づくりを行うためさまざまな取り組みを実施します。
主要事業
エコスクールの整備推進
拡充
●校庭芝生化
(東戸山小学校)
●屋上緑化
(落合第五小学校)
●太陽光発電設備設置
(落合第五小学校、
四谷中学校)
ご家庭へのメッセージ
確かな学力、豊かな心、健やかな体の「知・徳・体」のバランスがとれた、子どもの「生きる力」をは
ぐくむには、ご家庭の協力が必要です。学校公開や保護者会、地域行事などに参加して、学校や地
域とともに子どもたちを育てていきましょう。
心身ともに健全な生活習慣を身につけるために
−基本的な生活習慣は、子どもの成長の基礎となります−
・あいさつを習慣づけましょう。
家庭では、
「おはようございます。
「
」いただきます。
」
「ごちそうさま。」
「 ありがとう。」
「 ごめんなさい。」
「おやすみなさい。」を言うようにしましょう。
・早寝・早起きの生活リズムをつくりましょう。
学習に集中して取り組むことができるよう、十分な
睡眠をとらせましょう。
・朝食をしっかり食べさせましょう。
脳が活性化し体温が上昇することで、
学習に集中し、
活動的に学校生活を送ることができます。
・テレビやゲームの時間、携帯電話の使い方のルール
を決め、それを守らせましょう。
・手伝いをさせ、自分の役割を果たすことを身につけ
させましょう。
子どもの意欲を高めるために
−子どものやる気を引き出すため、日ごろから大人が積極的に関わることが大切です−
・子どもがどのようなことに関心をもち、どうしたい
と願っているのかを、子どもとのふれあいの中でつ
かむようにしましょう。
・子どもが将来の夢や希望をもち、その実現に向けて努
力できるよう励ましましょう。
・食事など団らんの時間を大 切にし、親子のコミュ
ニケーションを絶やさないようにしましょう。
・スポーツや自然観察などを通じて、さまざまなこと
を「体験」させましょう。地域とのふれあいも、大
切な体験となります。
学習習慣を身につけるために
−学習習慣は、生涯にわたって学び、自分の人生を確かに歩む基礎となります−
・宿題や課題を必ずさせましょう。
家庭学習の充実が、学習習慣を身につける
鍵となります。例えば、1日の学習の時間を
「学 年×10分」を1つの目安とすると、小学
1年生で10分、6年生で1時間となります。
・通 知 票や 個人面 談などの資 料を参 考に、子どもと
一 緒に家 庭学習の計画を立て、努力できたことは
ほめてあげましょう。
・子どもに尋ねられたら、子どもと一緒に考え、自分
で「答え」を出させましょう。子どもは、調べ方や
問題解決の方法を習得していきます。
進んで読書をする習慣を身につけるために
−読書は、豊かな心と学習の基礎である読解力をはぐくみます−
・ことばのもつ心 地よさを体 感し、情緒の安定を図
るため、幼いころから絵本を見たり、読み聞かせを
したりすることを大切にしましょう。
・読 書 の 楽しさを体験できるように、親子で本を読
む機会や時間を増やしましょう。
・家族で区立図書館を利用しましょう。
問い合わせ先
新宿区教育委員会事務局教育調整課
TEL.03-5273-3074 FAX.03-5273-3510
新宿区教育ビジョンの全文は、区役所1階の区政情報センターや中央図書館、
新宿区公式ホームページ(http://www.city.shinjuku.lg.jp/index.html)でもご覧になれます。
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