1 - 東北大学大学院医学系研究科・医学部

1,2セメスター
生体機能学Ⅰ・・・・158
医療概論・・・・・・159
環境衛生学・・・・・160
医療解剖学・・・・・161
生命倫理学・・・・・162
臨床検査総論・・・・163
基礎微生物学・・・・164
生体機能学Ⅱ・・・・165
3,4セメスター
検査情報科学・・・・166
病理形態学・・・・・167
臨床医学総論Ⅰ・・・168
病理検査学・・・・・169
基礎生化学・・・・・170
生体分子分析化学・・171
血液学Ⅰ・・・・・・172
免疫学・・・・・・・173
臨床微生物学・・・・174
分析化学実習・・・・175
臨床分析生化学・・・176
臨床生理学Ⅰ・・・・177
公衆衛生学・・・・・178
血液学Ⅱ・・・・・・179
基礎微生物学実習・・180
環境・公衆衛生学実習 181
一般検査・・・・・・182
臨床化学実習・・・・183
一般検査実習・・・・184
病理検査学実習・・・185
病理学実習・・・・・186
検査学基礎実習・・・187
5,6セメスター
超音波検査学・・・・188
臨床医学総論Ⅱ・・・189
生体防御学・・・・・190
画像検査学・・・・・191
検査管理学・・・・・192
医動物学・・・・・・193
輸血・移植免疫学・・194
分子生物学・・・・・195
臨床生理学Ⅱ・・・・196
臨床免疫学・・・・・197
専門英語・・・・・・198
RI検査技術学・・・199
薬物学・・・・・・・200
医療統計学・・・・・201
臨床血液学実習・・・202
免疫検査学実習・・・203
臨床生理学実習・・・204
臨床微生物学実習・・205
臨地実習・・・・・・206
卒業研究・・・・・・207
7,8セメスター
医用工学・・・・・・208
医用工学実習・・・・209
緊急検査学概論・・・210
チーム医療原論・・・211
臨床検査関係法規・・212
チーム医療実習・・・213
検査技術科学専攻
単位数
区 分
授
業
科
目
必修 選択 時間
開設年次・セメスター・時間数
1年次 2年次 3年次 4年次
1
2
3
4
5
6
7
8
30 30
30
15
30
15
15
45
15
15 30
15 30
30 30
90
15
30
45
15
45
30
45
30
90
15
30
30
45
30
45
30 30
30
45
30
45
15
45
30
15
30
30
90
30
30
90
30
15
15
30
15
45
30
30
15
15
450
15
15
90 180 180
医療解剖学
2
60
生体機能学I
1
30
生体機能学II
1
15
基礎生化学
2
30
医療概論
1
15
チームアプローチの チーム医療原論
1
15
理解
チーム医療実習
1
45
生命倫理学
1
15
臨床医学総論Ⅰ
2
45
臨床医学総論Ⅱ
2
45
病理形態学
2
60
健康の理解
病理学実習
2
90
環境衛生学
1
15
公衆衛生学
1
30
環境・公衆衛生学実習 1
45
一般検査
1
15
一般検査実習
1
45
生体分子分析化学
1
30
化学分析検査学系
分析化学実習
1
45
臨床分析生化学
2
30
臨床化学実習
2
90
薬物学
1
15
専
検査情報科学
1
30
医療工学・
医用工学
1
30
情報科学系
医用工学実習
1
45
門
基礎微生物学
1
30
基礎微生物学実習
1
45
教
病原検査学系
臨床微生物学
2
60
医動物学
1
30
育
臨床微生物学実習
1
45
専
免疫学
2
30
科 検査学基礎実習
1
45
攻
臨床免疫学
1
15
免疫検査学系
目 免疫検査学実習
1
45
専
輸血・移植免疫学
1
30
生体防御学
1
15
血液学Ⅰ
2
30
門
血液学Ⅱ
2
30
血液検査学系
臨床血液学実習
2
90
科
臨床生理学Ⅰ
2
30
臨床生理学Ⅱ
2
30
目
臨床生理学実習
2
90
生理検査学系
RI検査技術学
1
30
画像検査学
1
15
超音波検査学
1
15
分子生物学系
分子生物学
2
30
病理検査学
1
15
病理検査学系
病理検査学実習
1
45
臨床検査総論
1
30
検査管理学
1
30
医療統計学
1
15
検査技術科学の
緊急検査学概論
1
15
管理・実践・展開
臨地実習
10
450
臨床検査関係法規
1
15
専門英語
1
15
卒業研究
10
450
卒業要件:全学教育科目41単位、専門教育科目88単位(専門基礎科目20単位、必修の専攻専門科目67単位
及び選択の授業科目から1単位以上を含む)合計129単位以上修得
専
門
基
礎
科
目
からだと心の理解
※開設セメスター等は変更する場合もあるので,その年度の時間割やシラバスで確認してください。
-157-
備考
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
医学科、保健学科教員
(丸山 良子)
必修
1
看護学
放射線技術科学
検査技術科学
生体機能学Ⅰ
1 セメスター 水・3
授業題目
生体のメカニズムを理解する
授業科目の目的・概要及び到達目標等
生体機能学(生理学)は、身体とそれを構成している細胞、組織、器官、臓器の営む正常機能を
学ぶことを目的とする。この科目を学ぶことにより生命現象がどのように営まれているかについ
て理解し、医療を学ぶために必要な基本的知識を得る。
授業計画
回・日時
内容
担当
1 4/08
オリエンテーション
丸山 良子
2 4/22
生理学の基礎 1
稲田 仁
3 5/13
体液
高橋 和弘
4 5/20
腎臓
高橋 和弘
5 5/27
消化器系 1
今谷 晃
6 6/03
消化器系 2
今谷 晃
7 6/10
呼吸器系 1
進藤 千代彦
8 6/17
呼吸器系 2
進藤 千代彦
9 6/24
内分泌 1
高橋 和弘
10 7/01
循環器系 1
三浦 昌人
11 7/08
循環器系 2
三浦 昌人
15 7/15
循環器系 3
三浦 昌人
13 7/22
試験
丸山 良子
14 8/05
予備日
4/15 新入生歓迎行事のため休講 変更がある場合は掲示します。
成績評価の方法及び基準
定期試験の結果で評価します
教科書・参考書
教科書:
「生理学テキスト」 第 7 版
(文光堂)
推薦図書:
「トートラ人体解剖生理学」 原著第 9 版 (丸善)
「 Introduction to the Human Body:Essentials of Anatomy and Physiology」G.J.Totora et.al.
John Wiley & Sons Inc. 10th
「標準生理学」 第 8 版 (医学書院)
「シンプル生理学」改訂 6 版 (南江堂)
-158-
開講専攻
授
検査技術科学専攻
業
科
目
担 当 教 員
医療概論
清水
律子
ほか
必修
選択
の別
単位数
必修
1
1セメスター 金・1
授業題目
医学•医療における臨床検査の概要
授業科目の目的・概要及び到達目標等
目的・概略:
検査技術科学専攻の教員が、自らの専門科目の概要を解説する。現代の医療システムの概要について学ぶ
とともに、医学、医療および臨床検査の進歩について学ぶ。
到達目標:
臨床検査技師、医療専門職、医学研究者への第一歩として、診療に必要な臨床検査について理解し、また、
興味を持ち、これからの勉学に意欲を持つ。
授業計画
第1回
(4/10)
生化学検査—からだの財務諸表と収支決算―
丹羽
俊文
第2回
(4/17)
臨床生理検査とは
進藤
千代彦
第3回
(4/24)
感染症と微生物検査
川上
和義
第4回
(5/1)
血液学的検査
清水
律子
第5回
(5/8)
内分泌・代謝疾患の検査
菅原
明
第6回
(5/15)
病理学的検査
鈴木
貴
第7回
(5/22)
高血圧の時にする検査(2限)
高橋
和広
第8回
(5/29)
心疾患における内科的治療の変遷(2限)
三浦
昌人
第9回
(6/5)
分子生物学的検査(2限)
林
免疫学的検査
石井
第 10 回 (6/12)
慎一
恵子
(5/22、5/29、6/5 のみ金曜2限、他は金曜1限)
成績評価の方法及び基準
出席を重視する
教科書・参考書
特になし
-159-
開講専攻
授
検査技術科学
1セメスター
金・2
業
科
目
単位数
必修
1
担 当 教 員
環境衛生学
授業題目
必修
選択
の別
南
優子
環境の要因別理解と環境科学
授業科目の目的・概要及び到達目標等
人の健康は、さまざまな環境要因の影響を受ける。健康の保持増進にとって最適な環境とは何かを学
ぶ。また、持続可能な社会(sustainable society)とはどのようなものかを考えていく。
環境要因と健康との関連の評価法及びこれまでに明らかにされた物理的環境要因・化学的環境要因・
生物的環境要因の健康影響を講義する。また、日常生活の場だけでなく、職場での有害物質曝露の健康
影響も講義する。
授業計画
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第7回
第8回
第9回
第10回
第11回
環境とは、環境と健康、環境科学と環境衛生行政
気候・温熱環境と健康、大気と健康
音・振動・光の健康影響
産業保健 労働安全対策-作業環境管理、作業管理
環境毒性学総論、有機溶剤の健康影響
産業保健 労働安全対策-健康管理
重金属の健康影響
水と健康、化学物質の健康影響
リスク計算とリスクコミュニケーション
まとめ
試験
成績評価の方法及び基準
期末試験を重視する。これに出席状況を加味して評価する。
(期末試験80%程度 出席状況20%程度)
教科書・参考書
教科書は特に指定しない
参考書 「国民衛生の動向
2014/2015」
(厚生労働統計協会)
-160-
南 優子
南 優子
南 優子
南 優子
仲井邦彦
南 優子
仲井邦彦
仲井邦彦
仲井邦彦
南 優子
開講専攻
授
業
科
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
医学科、保健学科教員
(丸山 良子)
必修
2
目
看護学
放射線技術科学
医療解剖学
検査技術科学
1 セメスター 金・4
2 セメスター 水・3
授業題目
人体の構造を理解する
授業科目の目的・概要及び到達目標等
解剖学は、正常な身体の構造と身体相互の関連について学ぶことを目的とする。
この科目は医療を学ぶために基本となる知識のみならず、生命科学の重要な法則性を理解する重
要な手段となる。
授業計画
セメスタ
日時
内容
担当
日時
ー
セメスタ
内容
ー
解剖見学ガイダンス
解剖学総論
齋藤 春夫
1
2
4/17
10/14
消化器系
今谷 晃
1
2
解剖見学
4/24
10/21
骨・筋系 1
半田 康延
1
2
解剖見学
5/01
10/28
骨・筋系 2
半田 康延
1
2
解剖見学
5/08
11/04
生理学の基礎
2
稲田 仁
1
2
解剖見学
丸山良子、菅野恵美
5/15
11/11
課題学習
1
2
発生学
丸山良子、菅野恵美
5/22
11/18
課題学習
1
2
神経系 1
5/29
11/25
骨・筋系 3
半田 康延
1
2
神経系 2
6/05
12/02
骨・筋系 4
半田 康延
1
2
神経系 3
6/12
12/09
呼吸器系
進藤千代彦
1
2
神経系 4
6/19
12/16
生殖器系
佐藤 尚明
1
2
感覚器 1
6/26
1/06
循環器系
三浦 昌人
1
2
感覚器 2
7/03
1/13
泌尿器系
伊藤 明宏
1
2
試験
7/10
1/20
試験
丸山良子
1
2
予備日
解剖見学の詳細はガイダンスの際に説明します。変更がある場合は事前に掲示します。
課題学習は、レポートを課す場合がありますので掲示に注意してください。
成績評価の方法及び基準
定期試験の結果で評価します。
4/10
10/07
教科書・参考書
教科書:
「入門人体解剖学」改訂第 5 版
参考図書:
担当
(南江堂)
「ネッター解剖学アトラス」原書第 5 版
「トートラ人体解剖生理学」原書第 9 版
-161-
(南山堂)
(丸善)
丸山良子、菅野恵美
丸山良子、菅野恵美
丸山良子、菅野恵美
丸山良子、菅野恵美
丸山良子、菅野恵美
勝山 裕
勝山 裕
勝山 裕
斎藤 竜太
齋藤 竜太
檜森 紀子
日高 浩史
丸山良子
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
全専攻
生命倫理/生命倫理学
小
林
睦
1セメ集中
授業題目
必修
選択
の別
単位数
看 護
必修
1
医療の倫理を考える
授業科目の目的・概要及び到達目標等
到達目標:医療倫理上の諸問題について
(a)関連する科学/技術の基本的なあり方が理解できるようになる。
(b)概念上の混乱を取り除き、倫理的な観点から問いを立てられるようになる。
(c)その解決策を自分なりに検討できるようになる。
授業の概要
講義形式。現代社会では、医療技術の進歩とともに、生命にかかわる医療のあり方が問い直されつつ
ある。医療現場における医療者と患者との関係はいったいどうあるべきか。こうした問いに答えるため
に、この講義では、医療倫理学的な観点から、医療・ケアの基本原理について考えることを試みる。
授業計画
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第7回
第8回
第9回
どうすればよいのか ─医療の倫理を考える─
自分で決めるとはどういうことか ─IC の諸条件─
余計なお世話か、親切か ─パターナリズムの諸側面─
どのような治療を選ぶべきか ─QOL から考える─
痛みにどう対処すべきなのか─緩和医療の必要性─
死の権利は存在するのか ─現代の安楽死─
安楽死は認められるか ─安楽死の諸要件─
安楽死以外の方法はないのか ─緩和とセデーション─
告知後の心理はどのようなものか ─心的苦痛のメカニズム─
※開講日は決定次第、後日周知する。
成績評価の方法及び基準
最終レポート(1回:70%)
、授業への参加態度(30%)
教科書・参考書
教科書:使用しない。講義時にプリントを配布する。
参考書:清水哲郎ほか『生命と人生の倫理』(放送大学出版協会)、清水哲郎『医療現場に臨む哲学I・I
I』(勁草書房)など。その他、講義時に随時指示する。
-162-
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
検査技術科学専攻
2 セメスター 月・3
阿部裕子、三木
水律子、他
臨床検査総論
授業題目
俊、清
必修
選択
の別
単位数
必修
1
臨床検査の基本と意義
授業科目の目的・概要及び到達目標等
目的:
臨床検査の成り立ちと医療における役割、検査業務の概要について学びます。
概略:
臨床検査の歴史と現状を知る。検査業務を知ることにより、検査成績から明らかになる身
体の情報が診療上とても大切なことを学びます。
また、検査現場において測定技術の裏に潜む、誤差の要因を理解します。
到達目標: ①検査内容を身近に感じて、臨床検査に対する興味を一層深める。
②生体情報を提供する検査現場は研究対象の「宝庫」であることを知る。
授業計画
第1回: 臨床検査技師の役割と使命(臨床検査の重要性と歴史、チーム医療、業務拡大など)
第2回: 採血法(採血行為の範囲と種類、注意事項など)
第3回: 検体の取り扱い(各種検体の採取法と取り扱い)
第4回: 一般検査の概要と範囲
第5回: 尿一般検査(臨床的意義、各種検査の基礎知識と測定法など)
第6回: 化学的検査(臨床的意義、各種検査の基礎知識と測定法など)
第7回: 腎機能検査、尿沈渣(臨床的意義、各種検査の基礎知識と測定法など)
第8回: 糞便検査、脳脊髄液検査(臨床的意義、各種検査の基礎知識と測定法など)
第9回: 胃液検査、穿刺液検査(臨床的意義、各種検査の基礎知識と測定法など)
第10回: 検体検査の概要
第11回: 微生物・遺伝子検査の概要
第12回: 生理機能検査の概要
成績評価の方法及び基準
定期試験の結果および出席状況で評価する
教科書・参考書
臨床検査学講座「臨床検査総論」(医歯薬出版)
-163-
開講専攻
検査技術科学専攻
授
業
科
目
基礎微生物学
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
川上和義、石井恵子
必修
1
2セメスター 月・4
授業題目
微生物検査のための基礎的理解
授業科目の目的・概要及び到達目標等
目的・概略:微生物検査では、検体中に存在する感染症原因微生物の検出と同定、必要があれば薬剤感受性
検査を行う。的確な検査を行うには、多様な微生物について、微生物学的特徴、疾患との関連、臨床検査
の方法と原理を正確に理解することが必須である。本科目では、微生物検査の対象となる細菌、真菌、ウ
イルスの微生物学的特徴を中心に基礎的事項を学ぶ。
到達目標: 細菌、真菌、ウイルスの分類、構造、増殖、病原性、およびそれぞれの微生物に特徴的な事項
について理解する。
授業計画
・序論(微生物学、感染症学の変遷、感染症法)(川上和義)
・細菌の分類、形態と構造(川上和義)
・細菌の増殖と代謝(歯学研究科 高田春比古)
・細菌の核酸と遺伝(石井恵子)
・遺伝子変異、プラスミドとバクテリオファージ(石井恵子)
・細菌の病原性(川上和義)
・エンドトキシン(歯学研究科 高田春比古)
・常在菌(川上和義)
・真菌の構造・分類・増殖(帝京大学医真菌研究センター 槇村浩一)
・真菌の病原性(川上和義)
・ウイルスの構造・分類・増殖(石井恵子)
・ウイルスの伝播様式、病原性・発癌(石井恵子)
・微生物に対する宿主免疫応答機構(川上和義)
・期末試験
成績評価の方法及び基準
期末試験の結果を重視し、ミニテスト、出席状況などを加味して総合的に評価する
教科書・参考書
教科書: 臨床検査学講座 微生物学/臨床微生物学 岡田淳ほか(医歯薬出版)
他にプリントを配布する
参考書: メディカルサイエンス 微生物検査学 山口博之ほか(近代出版)
戸田新細菌学 吉田眞一、柳雄介 著(南山堂)
病原真菌と真菌症 山口英世 著(南山堂)
-164-
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位
数
医学科、保健学科教員
(丸山 良子)
必修
1
看護学
放射線技術科学
検査技術科学
生体機能学Ⅱ
2 セメスター 金・4
授業題目
生体のメカニズムを理解する
授業科目の目的・概要及び到達目標等
生体機能学(生理学)は、身体とそれを構成している細胞、組織、器官、臓器の営む正常
機能を学ぶことを目的とする。この科目を学ぶことにより生命現象がどのように営まれて
いるかについて理解し、医療を学ぶために必要な基本的知識を得る。
授業計画
回・日時
内容
担当
1 10/02
内分泌 2
柴原 茂樹
2 10/09
内分泌 3
柴原 茂樹
3 10/16
神経 1
虫明 元
4 10/23
神経 2
虫明 元
5 11/06
神経 3
松坂 義哉
6 11/13
神経 4
松坂 義哉
7 11/20
運動1
河 和善
8 11/27
運動 2
河 和善
9 12/04
皮膚
館 正弘
10 12/11 体温
丸山 良子
11 12/18 血液 1
清水 律子
12 12/25 血液 2
清水 律子
13 1/08
試験
丸山 良子
14 1/22
予備日
10/30 大学祭、1/15 センター試験準備のため休講
変更がある場合は事前に掲示します。
成績評価の方法及び基準
定期試験の結果で評価します
教科書・参考書
教科書:
「生理学テキスト」 第 7 版
(文光堂)
「標準生理学」 第 8 版 (医学書院)
推薦図書:
「トートラ人体解剖生理学」 原書第 9 版 (丸善)
「Introduction to the Human Body: Essentials of Anatomy and Physiology」
G.J.Totora et.al. John Wiley & Sons Inc. 10th
「シンプル生理学」改訂第 6 版 (南江堂)
-165-
開講専攻
検査技術科学
3 セメスター 月・1
授
業
科
目
検査情報科学
授業題目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
丹羽
必修
1
俊文
1 インチのチップが世界へと繋がる…
授業科目の目的・概要及び到達目標等
・ 社会の情報化の進展により医療技術,臨床検査においても,ICT およびその活用力が求められてい
る。コンピュータに代表される情報活用機器による医療データ処理の基礎を学び,データベースや
情報ネットワーク環境下での新しい情報活用がもつ医療,検査の質向上や臨床研究への寄与を理解
していく。
・ 基本的なコンピュータの基礎知識を習得し,検査データの収集,処理・解析,加工,管理の仕組み,
活用の基礎をハードウェア,ソフトウェア両面から学ぶ。
・ ICT で必要な情報量の単位・計算が処理できるようになり,夥しい量のアルファベットの羅列(略
語)が何を意味するのかを理解する。「情報セキュリティ」について自分および自身が属するコミ
ュニティの問題として受け止める。
・ (余裕があれば)リテラシーの基礎として Word で文書を作成する際の書式設定,Excel を利用する
グラフ作成,回帰分析などを学び,後期に開始される実習レポート作成時に活用できるようになる。
授業計画
○ 検査の専門で何故「情報科学」を学ばなければならないのか?
○ 医療情報システム
○ 情報処理システム
○ ネットワークと通信
○ データベース
○ インターフェイス
○ ハードウェアとソフトウェア
○ 記憶のしくみ,メディア
○ 論理演算
○ 情報の単位と計算
○ PC の外と内
○ 演習
○ リテラシー
成績評価の方法及び基準
演習,試験,出席状況により評価する。
( (演習+試験)*出席率(段階的逓減) )
※※連絡先:[email protected]
教科書・参考書
授業開始前に指示する。
-166-
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
必修
2
検査技術科学
3 セメスター 月・2
4 セメスター 月・1
病理形態学
授業題目
鈴木
貴
病気のメカニズムの理解
授業科目の目的・概要及び到達目標等
代表的な疾患に関して、そのメカニズムを病理学的立場から理解する。
まず病理学とはどのようなものかを理解する。次に重要な疾患を理解し、病理学的用語を記憶する。更に
組織(細胞集団)の構造や機能を理解し、基本的な組織学的用語も記憶する。最後に、代表的な組織標本を
顕微鏡で観察し、組織構造や病理像を理解する。
図や写真中心の講義である。授業で使用するスライドは、授業資料として事前にアップロードしておくの
で、参考にするように。
教科書に沿って授業を進め、覚えておくべき用語や疾患名については授業中に指示する。
授業計画
第3セメスター
第1回
第2回
第3回
第4、5回
第6回
第7、8回
第9回
第10回
第4セメスター
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第7回
第8回
第9回
第10回
ガイダンス: 病理学とは
循環器疾患
呼吸器疾患
消化器疾患
内分泌疾患
生殖器系疾患
脳・神経系疾患
第1回テスト
病理学総論 (大学病院病理部笹野公伸部長による特別講義)
循環障害、代謝異常
炎症、免疫
腫瘍
細胞、上皮組織
支持組織、筋組織、神経組織
脈管系
消化器系
呼吸器系、泌尿器系
第2回テスト
成績評価の方法及び基準
2回のテストを重視。ボーダーラインの時は出席状況を参考にする。
教科書・参考書
教科書:「シンプル病理学」笹野公伸ほか著(南江堂)、「入門組織学」牛木辰男著(南江堂)
-167-
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
必修
選択
の別
3セメスター:三浦 昌人
進藤 千代彦
必修
臨床医学総論Ⅰ
3セメスター 月・3
4セメスター: 今谷 晃
4セメスター 月・4
病院消化器内科教官
3セメスター:循環器疾患、呼吸器疾患の病態生理と検査法
授業題目
4セメスター:消化器疾患の病態・診断・治療
授業科目の目的・概要及び到達目標等
単位数
検査技術科学
2
3セメスターでは循環器疾患(三浦が担当)と呼吸器疾患(進藤が担当)、
4セメスターでは消化器疾患(今谷および病院消化器内科教官が担当)について講義を行う。
3セメスターでは、循環器系の代表的疾患の病名、病態、症状、検査法、治療、及び呼吸器疾患の病
理・病態についてそれぞれ講義する。引き続き、4セメスターでは、消化器疾患の病態、診断、治療に
ついて講義を行う。
各種疾患の基本的な知識を中心として、症候からどんな検査が必要か、また検査値が異常を示したと
き、どのような疾患を鑑別していくかを理解できるように講義し、あわせて各疾患の治療法についても
概略する。
授業計画
3セメスター
[1]4 月 13 日 心不全
[2]4 月 20 日 弁膜症
[3]4 月 27 日 先天性心疾患
[4]5 月 11 日 心内膜炎、動脈硬化
[5]5 月 25 日 虚血性心疾患
[6]6 月 1 日 心筋症、心膜炎
[7]6 月 8 日 高血圧症、肺動脈血栓塞栓症
[8]6 月 15 日 試験(循環器)
[9]6 月 29 日 呼吸器疾患:肺感染症、肺結核
[10]7 月 6 日 呼吸器疾患:気管支喘息
[11]7 月 13 日 呼吸器疾患:閉塞性肺疾患
[12]7 月 27 日 呼吸器疾患:拘束性肺疾患
[13]8 月 3 日 試験(呼吸器)
4セメスター
[1]10 月 5 日
消化器総論(今谷)
[2]10 月 19 日 上部消化管良性疾患(今谷)
[3]10 月 26 日 上部消化管悪性疾患(浅野)
[4]11 月 2 日 下部消化管疾患(志賀)
[5]11 月 9 日 下部消化管疾患(遠藤)
[6]11 月 16 日 肝生化学・画像検査(井上)
[7]11 月 30 日 ウイルス性肝炎(近藤)
[8]12 月 7 日 肝硬変・肝腫瘍(小暮)
[9]12 月 14 日 膵炎(粂)
[10]12 月 21 日 膵癌(濱田)
[11]1 月 4 日 試験(消化器疾患)
成績評価の方法及び基準
3セメスター:期末試験を重視。さらにはレポートや出席状況等により総合的に評価する。(期末試験:80%程度、 その他:20%程度)
4 セメスター:期末試験を重視。さらには出席状況等により総合的に評価する。
(評価:疾患ごとに試験が行われ、それぞれの合格点の平均点が臨床医学総論Iの評点となる。)
教科書・参考書
教科書:「わかりやすい内科学」(文光堂)
-168-
開講専攻
授
検査技術科学
業
科
目
担 当 教 員
鈴木 貴
(コーディネーター)
病理検査学
3 セメスター 月 4
授業題目
必修
選択
の別
必修
単位数
1
病理検査のなかでの組織診・細胞診標本の役割と標本作製法
授業科目の目的・概要及び到達目標等
病理検査にたずさわる際に重要となる基礎的な手技や知識を学習する。
図や写真中心の講義である。講義内容が多岐にわたるため教科書は用いず、講義内容をプリント教材と
して適宜配布する。
授業計画
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第7回
第8回
第9回
第10回
細胞診とは ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・三浦
細胞診(女性生殖器疾患)・・・・・・・・・・・・・岡本
細胞診(呼吸器疾患)
・・・・・・・・・・・・・・・岡本
細胞診(甲状腺疾患)
・・・・・・・・・・・・・・・三浦
細胞診(乳腺疾患、体腔液)
・・・・・・・・・・・・三浦
病理組織標本の作製-1(組織の固定から薄切まで)・・高木
病理組織標本の作製-2(染色理論、一般染色)・・・・高木
病理組織標本の作製-3(特殊染色)
・・・・・・・・・高木
電子顕微鏡、免疫組織化学 ・・・・・・・・・・・・小野
テスト
弘守 (病院病理部)
聡 (婦人科学分野)
聡 (婦人科学分野)
弘守 (病院病理部)
弘守 (病院病理部)
清司
清司
清司
克彦 (病理診断学分野)
成績評価の方法及び基準
期末試験(筆記試験)と顕微鏡実習での実習態度を重視。ボーダーラインの時は出席状況を参考にする。
教科書・参考書
教科書:
「臨床検査学講座」病理学/病理検査学(医歯薬出版)
参考書:
「細胞診のすすめ方」第3版 西国広(近代出版)
(第1-5 回)
「シンプル病理学」笹野公伸ほか著(南江堂)
-169-
開講専攻
検査技術科学
3 セメスター 火・1
授
業
科
目
担 当 教 員
基礎生化学
林
授業題目
慎一
必修
選択
の別
必修
単位数
2
生化学の基礎
授業科目の目的・概要及び到達目標等
生化学は生命現象を理解するために必須の学問であり、生命科学各分野すべての基礎となるものであ
る。ここでは生体の構成成分や機能維持に関わる物質について主にその構造的側面に重点を置いて解説
し、分子のレベルで生命、ヒトの成り立ちを理解し、臨床分析生化学において学ぶ生合成反応や代謝反
応の理解、臨床化学的検査法の理解の為の基礎知識を習得することを目的とする。
授業計画
生体成分全般の構造と性質について解説し、これを基礎として、生体内における機能や役割について
講義する。
1. 生化学を学ぶ為の基本
2. 糖質、多糖
3. 脂質、ステロイド
4. アミノ酸、タンパク質
5. 核酸、DNA、RNA
6. 水とミネラルとpH
7. 酵素と活性
8. ビタミンと補酵素
9. 生体膜と受容体
10. 消化と吸収
11. エネルギー代謝
成績評価の方法及び基準
出席は必須であり筆記試験とレポートで成績評価する。
教科書・参考書
教科書:シンプル生化学(南江堂)
-170-
開講専攻
授
検査技術科学
業
科
目
生体分子分析化学
3 セメスター 水・1
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
丹羽
必修
1
俊文
生体成分測定のためのアイテムを知る
授業題目
授業科目の目的・概要及び到達目標等
・ 臨床化学検査(生化学検査)は,血液・尿その他の試料(体液)を検体として,生体成分の質的・量的変
動から病態を把握する。分析化学はその根本をなす「測定法」に関する学問分野である。
・ 定性・定量分析の原理を学び,各項目別測定法(「臨床分析生化学」)の前に方法論の体系を把握す
る。同時期開講の基礎生化学では分析の対象となる化合物の構造,化学的性質,および検査項目と
しての背景について学ぶ。ここではそれらを測定するための“手法”の原理と使い方について理解
する。
・ 物理・化学的センスが重要となるので,単位のディメンション,平衡理論,量子化学,有機化学な
どを復習しておいて下さい。入学時オリエンテーションに従って,全学教育の化学全般(特に C),数
理統計学は当然履修し,理解しているものとして進めます。同セメスター開講の実習で講義の内容が確
認できるので,関連づけて学習しましょう。勿論他の科目との関連づけも重要です。
授業計画
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第7回
第8回
第9回
第 10 回
第 11 回
第 12 回
第 13 回
第 14 回
第 15 回
「分析化学は何故どうでもよい細かいことにこだわるのか?」
− 臨床検査における分析化学
「試料 1 滴=血の 1 滴」− 検体の取り扱い
「人生色々,分析法も色々」定量分析と定性分析,重量分析と容量分析
「もっと光を!〜消えた光は何処へ?」− 吸光光度分析 (1)
「指示薬は何故色が変わるの?」− 吸光光度分析 (2)
「もらった光は倍返し?」− 螢光光度法,原子スペクトル
「螢の光が赤ちゃんを救う!?」− 化学発光・生物発光法
「別れるように説得!?」− クロマトグラフィー
「流れに掉さして…鯉の瀧登り?」− 電気泳動
「優しく,穏やか,あなただけを...」− 酵素反応を利用する分析法
「抗体のデザインは自由自在!?」− 免疫測定法,モノクローナル抗体
「砂漠のど真中でも分析できる!?」− ドライケミストリー
「ブラックボックスの中は?」− 自動分析装置
「測ったあとは?」− 統計計算: 測定値の取り扱い,基準範囲の設定法
「あなたのデータ,信用できますか?」− 精度管理
成績評価の方法及び基準
期末試験,出席状況により評価する。(試験評価の対象は知識ではなく,応用力と論理的思考)
(期末試験×出席率)
※連絡先:[email protected]
教科書・参考書
教科書:齋藤・山口ほか,パートナー「分析化学 II」(南江堂)を予定。参考書:齋藤・山口ほか,パ
ートナー「分析化学 I」(南江堂)は同 II と共に各分析法の原理,応用について詳しく解説している。「イ
メージから学ぶ分光分析法とクロマトグラフィー」(京都廣川書店)は図解中心でイメージが掴み易い。
奥村,戸塚,矢富編「臨床検査法提要 33 版」(金原出版)は臨床化学のみならず臨床検査全般にわたる
解説書で,検査技師のバイブル的存在である。
-171-
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
清水律子、他
必修
2
検査技術科学専攻
血液学I
3セメスター 水・2
授業題目
血液の組成、各成分の産生・機能についての基礎的理解
授業科目の目的・概要及び到達目標等
血液には生命維持に必要な多くの物質が含まれており,生命の恒常性維持に必要不可欠である。本科
目は,血液の成分・機能についての基礎的な知識を習得し、さらに各種血液疾患の病態や検査の臨床的
意義について講義する。近年,免疫学・分子生物学の発達に伴い,血球の産生・分化ならびに機能発現
の調節機序が詳細に解明されつつある。本講義ではこれらの知見も交え,血液の産生・機能についての
基礎的事項を学ぶ。(オムニバス方式)
各種疾患を形態的に捉えるようにスライドを使用して、講義を進めていくが,プリントを配布し講義
内容を補足する。
授業計画
血液の成分
血球分化増殖制御
赤血球の形態と機能、血色素
白血球の形態と機能
血小板の形態と機能
貧血の種類と病態
悪性リンパ腫
多発性骨髄腫、M-蛋白血症
免疫不全症
について学ぶ
詳細な日程は第一回講義時に配布する
成績評価の方法及び基準
期末試験で評価する。血液学Iで学んだ項目における基礎的な事柄について出題するが、出席点も加
味する。
教科書・参考書
教科書:
参考書:
「臨床検査学講座 血液検査学」(第3版)(医歯薬出版)
「臨床検査技術学 11 血液検査学(第 4 版)」
(医学書院)
「血液病学」
(第 3 版)高久史麿著(医学書院)
「血液細胞アトラス」(第 5 版)三輪史朗 渡辺陽之輔著(文光堂)
-172-
開講専攻
検査科学専攻
3セメスター 金・1
授業題目
授
業
科
目
担 当 教 員
石井直人・今谷
免疫学
晃
他
(医学科・保健学科・加齢研教員)
必修
選択
の別
単位数
必修
2
生体防御のメカニズムを理解し、さらに病気との関連を知る
授業科目の目的・概要及び到達目標等



免疫に関与する細胞や分子について知識を得、病原体等の異物に対する生体防御とその調節機構を
理解する。
感染防御免疫やがん免疫などの病気に対する免疫の役割を理解する。
アレルギー、自己免疫疾患、免疫不全症などの免疫機構の異常によって生じる病気について理解す
る。
授業計画
回数
曜日
講義
担当
1
4 月 10 日 免疫学の基本概念1
石井(直)
2
4 月 17 日 免疫学の基本概念2
石井(直)
3
4 月 24 日 抗原抗体反応
石井(直)
4
5月1日
リンパ球の発生と分化
石井(直)
5
5月8日
リンパ球リセプターと抗原認識
宗
6
5 月 15 日 免疫の制御
宗
7
5 月 22 日 免疫異常と疾病(総論)
石井(直)
8
5 月 29 日 免疫不全症・AIDS
石井(直)
9
6月 5日
アレルギー(1)
高井
10
6 月 12 日 アレルギー(2)
高井
11
6 月 19 日 自己免疫疾患
石井(智)
12
6 月 26 日 消化管粘膜免疫
今谷
12
7月3日
ウイルス感染に対する免疫
小笠原
13
7 月 10 日 移植、HLA
石井(直)
14
7 月 17 日 試験
石井直人
免疫学分野
教授
小笠原康悦 生体防御学分野
教授
高井俊行 遺伝子導入研究分野 教授
宗 孝紀
免疫学分野
准教授
石井智徳 臨床研究推進センター 特任教授・血液免疫科
※ 担当教員と講義項目は変更があるので、開講時に詳しい日程を連絡する。
成績評価の方法及び基準
期末試験により評価する
教科書
「免疫学コア講義」(改訂3版)編者:熊ノ郷淳、坂口薫雄、竹田潔、吉田裕樹
出版社:南江堂,2012
参考書
「エッセンシャル免疫学」(第2版)著者:Parham P(Eds),笹月武彦(監訳)出版社: MEDSi,2007
-173-
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
川上
必修
2
検査技術科学
臨床微生物学
和義
3,4 セメスター 金・2
授業題目
臨床微生物検査のための基礎的理解
授業科目の目的・概要及び到達目標等
感染症は全ての診療科に関連する重要な疾患である。近年の SARS の流行や新型インフルエンザの出
現、エボラ出血熱の流行、耐性菌、院内感染など社会的にも大きな問題となっている。微生物検査では、
検体中に存在する感染症原因微生物の検出と同定、必要があれば薬剤感受性検査を行う。的確な検査を行う
には、感染症とともに、その多様な原因微生物について、微生物学的特徴、疾患との関連性、臨床検査の
方法と原理を正確に理解することが必須である。本講義では、各臓器に特徴的な感染症、動物由来感染症、
輸入感染症、日和見感染症などとともに、微生物検査の対象となる細菌、真菌、ウイルスの微生物学的
特徴と感染症との関連性を中心に臨床微生物学の基礎を学ぶ。
授業計画
(3 セメスター)
(4 セメスター)
<感染症・感染制御>
<細菌の病原性・診断・治療>
・呼吸器感染症
・消化器感染症
・好気性または通性嫌気性グラム陽性球菌
・偏性好気性グラム陰性球菌
・泌尿生殖器感染症、皮膚感染症
・通性嫌気性グラム陰性桿菌
中枢神経系感染症、敗血症
・好気性グラム陰性桿菌
・新興・再興感染症、動物由来感染症
・グラム陰性微好気性菌
輸入感染症、日和見感染症
・嫌気性菌感染症(病院検査部
・好気性グラム陽性桿菌
・抗酸菌
具
芳明)
・真菌感染症
・嫌気性菌(病院検査部
・化学療法
・らせん状菌・リケッチア
・消毒と滅菌、ワクチン、バイオハザード
・マイコプラズマ・クラミジア
・薬剤耐性菌と耐性機序(病院検査部
長沢光章)
長沢光章)
・耐性菌感染と院内感染対策(病院検査部
長沢光章)
<細菌検査手法>
<血清・遺伝子診断>
石井恵子
・細菌の鑑別と同定に用いられる検査法
・細菌の血清・遺伝子診断
・検査材料別検査法
・ウイルスの血清・遺伝子診断と治療
(中間試験)
(期末試験)
成績評価の方法及び基準
期末試験を重視し、ミニテスト、レポート、出席状況などを加味して総合的に評価する
教科書・参考書
教科書: 臨床検査学講座
微生物学/臨床微生物学
岡田
淳ほか(医歯薬出版)
他にプリントを配布する
参考書: メディカルサイエンス
微生物検査学
山口
博之ほか(近代出版)
戸田新細菌学 吉田眞一、柳
雄介 著(南山堂)
病原真菌と真菌症
著(南山堂)
山口英世
-174-
開講専攻
検査技術科学
3 セメスター 金 3-5
授
業
科
目
担 当 教 員
分析化学実習
授業題目
丹羽
俊文,林
慎一
必修
選択
の別
単位数
必修
1
分析の“ワザ”と 論理的な考え方
授業科目の目的・概要及び到達目標等
・ 分離分析や光分析,各種定性反応を行い,講義で学んだ様々な分析法を習得,原理を理解する。
・ 初めての化学実験科目なので,器具の取り扱い,実験準備,試薬の調製,洗浄など,生化学・臨床化
学分野で必要となる基本的手技を身につける。
・ 理論に合う合わないを問わず,実験の結果を正しく記述し,結果に対し“考える”習慣を身につける。
全体に矛盾しない,辻褄の合ったレポートを正しい日本語で作成する。すなわち論理的思考と記述の
方法を訓練する。
・ レポートは単なる実験記録ではなく,諸君のフィロソフィーを表したもの として読ませてもらい,
この観点から評価します。正しいかどうかより,自分の考えを伝えるために,論理的繋がりをもって
書いて下さい。
授業計画(予定)
0. パーソナルコンピュータで構造式を描く
I. 体積計の取扱いと化学はかりの使い方(重量分析と容量分析)
1. 硫酸銅中の結晶水の定量
2. ホールピペットの検定とマイクロピペッティング
II. 卵白アルブミンの分離と蛋白の定性反応
1. 卵白アルブミンの分離(塩析,透析,濃縮操作) 2. 蛋白の定性反応と感度
III. 吸光光度分析 − 基礎編−
1. 試薬の秤量,溶液の調製と希釈
3. 分光光度計の保守・点検
2. 吸光光度法による定性・定量
IV. カラムクロマトグラフィー(ゲルろ過モード)
1. ゲル粒子間隙容積 (V0) の測定
2. アルブミンとグルコースの分離
V. 薄層クロマトグラフィー(吸着モード)
アミノ酸の分離と Rf 値の測定,未知試料の論理的推定
VI. 指示薬と蛋白の相互作用
1. Bromcresol green とアルブミン(蛋白誤差) 2. Bromsulphalein とアルブミン
VII. ヘモグロビン誘導体の吸収曲線
1. 種々誘導体の調製と吸収スペクトル 2. 毒物について
成績評価の方法及び基準
レポート,期末試験,出席状況,実習態度により評価する。((レポート+期末試験)×(出席率+態度))
※連絡先:[email protected]
教科書・参考書
テキスト:授業開始時に配付するテキスト+「わかりやすい化学実験」
(廣川書店)
。
参考書: 生体分子分析化学の講義に準ずる。他,日本生化学会編「生化学実験講座」「続生化学実験
講座」「新 生化学実験講座」「基礎生化学実験法」(東京化学同人)。古いものは避けること。
-175-
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
必修
選択
の別
検査技術科学
4 セメスター 月 2
臨床分析生化学
授業題目
林
慎一
必修
2
臨床生化学検査の原理と理解
授業科目の目的・概要及び到達目標等
細胞内、生体内で行われている生合成や代謝反応を学び、生命維持のための基本的な生化学反応を理
解することを目的とし、臨床生化学検査の基本となる知識を習得することを到達目標とする。また、個々
の重要な生体内物質の解析法、定量法について習得し、臨床検査の主要な役割のひとつである病態評価
の原理と重要性を学び、測定原理、誤差要因、基準範囲、臨床応用などを総合的に考察しながら、生化
学検査の遂行が可能な知識と能力を獲得する。
授業計画
生体成分の全般の代謝、生体内生合成・代謝経路を解説し、その解析法、定量法、臨床的意義など臨床
生化学検査の基礎知識を習得する。
1. 生合成と代謝を学ぶための基礎
2. 糖代謝と糖質検査
3. 脂質代謝と脂質検査
4. アミノ酸代謝と血清タンパク
5. 核酸代謝、プリン代謝
6. 非タンパク質、ヘム代謝の検査
7. 酵素各論とその検査
8. 電解質(Na, K, Cl, Ca, Mg など)
9. ホルモンと検査‐概論
10.ホルモン各論と臨床的意義
11.TDM
成績評価の方法及び基準
出席を重視し、筆記試験とレポートで成績評価する。
教科書・参考書
教科書:シンプル生化学(南江堂)および、臨床検査学講座「臨床化学検査学」
(医歯薬出版)
-176-
開講専攻
検査技術科学
4セメスター 月・3
授
業
科
目
担 当 教 員
臨床生理学Ⅰ
三浦
昌人
進藤
千代彦
必修
選択
の別
単位数
必修
2
循環器・筋肉系の生理学的検査法
授業題目
授業科目の目的・概要及び到達目標等
臨床の場で利用されている心電図、心音図などの生理学的検査法は、生体が発するさまざまな信号
を捉えるためのものであり、これらを学ぶことは生体の循環生理を正しく理解する上でも重要である。
そこで、正常人の循環生理とその検査法について習熟すること、さらには循環器系疾患の病態生理につ
いて理解することを目的とする。(三浦が担当)
筋電図検査は骨格筋、末梢神経、脊髄の機能的な異常を含めて検出する検査法である。基礎的解剖・
生理学の知識を踏まえた上で、代表的筋疾患と筋電図、誘発電位検査の理解を深める。(進藤が担当)
授業計画
第 1 回 10 月 5 日 心臓の解剖と活動電位
第 2 回 10 月 19 日 正常心電図と誘導法
第 3 回 10 月 26 日 異常心電図1
第 4 回 11 月 2 日 異常心電図2
第 5 回*11 月 2 日(10 月 12 日祭日分)異常心電図3
第 6 回 11 月 16 日 心電計とその他の心電図(負荷心電図、ホルター心電図など)
第 7 回 11 月 30 日 心音図1
第 8 回 12 月 7 日 心音図2
第 9 回*12 月 7 日(11 月 23 日祭日分)心機図と脈波
第 10 回 12 月 14 日 まとめと試験
第 11 回 11 月 9 日 神経・骨格筋の解剖・生理、筋電計・電極の構造
第 12 回 12 月 21 日 運動単位(神経・筋単位)と正常針筋電図、異常針筋電図
第 13 回 1 月 4 日 末梢神経伝道検査(運動神経、F 波、H 波)
第 14 回 1 月 18 日 感覚神経伝道検査
第 15 回 1 月 25 日 筋疾患と筋電図
(筋電図の試験は、期末試験期間に行います。
)
成績評価の方法及び基準
期末試験を重視(80%)
。さらには出席状況等(20%)により総合的に評価する。
*印付き講義の日程に関しては後日掲示する。
教科書・参考書
教科書:臨床検査学講座
第2版
生理機能検査学
(医歯薬出版)
-177-
開講専攻
授
検査技術科学
放射線技術科学
4セメスター
業
科
目
公衆衛生学
必修
選択
の別
単位数
必修
1
担 当 教 員
南
優子
火・1
授業題目
人々の健康状態と生活の質を向上させるための方法論
授業科目の目的・概要及び到達目標等
組織や集団を対象とする公衆衛生学の概念を理解し、疾病予防や人々の健康状態と生活の質を向上さ
せるための方法論を学ぶ。
疾病予防段階及び地域保健・学校保健・産業保健など具体的な健康管理制度と衛生行政の概要を講義
する。また、公衆衛生学の基礎となる保健統計の見方と疫学方法論、
「主要疾患の疫学」を講義する。
授業計画
第1回(10/6)
第2回(10/13)
第3回(10/20)
第4回(10/27)
第5回(11/10)
第6回(11/17)
第7回(11/24)
第8回(12/1)
第9回(12/8)
第10回(12/15)
第11回(12/22)
第12回(1/5)
第13回(1/12)
第14回(1/19)
第15回(1/26)
公衆衛生学とは? 健康とは?
健康指標、保健統計、人口統計
保健統計の見方と疫学概論
疾病予防と健康管理、地域保健、成人保健
母子保健と学校保健
老人保健・福祉
精神保健
環境保健と産業保健
疫学方法論
がんの疫学(成人保健)
循環器疾患の疫学(成人保健)
感染症の疫学
その他の疾患の疫学、衛生行政の概要
医学・医療における個人情報保護
全体のまとめ
南
南
南
南
南
南
南
南
南
南
南
南
南
南
南
優子
優子
優子
優子
優子
優子
優子
優子
優子
優子
優子
優子
優子
優子
優子
成績評価の方法及び基準
期末試験によって評価する。
教科書・参考書
教科書
参考書
「シンプル衛生公衆衛生学 2015」小山 洋、辻 一郎 編 (南江堂)
「国民衛生の動向 2015/2016」 (厚生労働統計協会)
「はじめて学ぶやさしい疫学 疫学への招待」日本疫学会 監修 (南江堂)
「感染症の疫学」ヨハン・ギセック著 (昭和堂)
-178-
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
清水律子、他
必修
2
検査技術科学専攻
血液学Ⅱ
4 セメスター 火・2
授業題目
血液の組成、各成分の産生・機能についての基礎的理解
授業科目の目的・概要及び到達目標等
血液学Iで得た基礎的知識を基にして、各種血液疾患を理解する。特に、白血球系の疾患では白血病
を中心に、症候・検査データ・治療法を説明し、これらの理解を深めるために、病態生理による異常値
のメカニズムを理解することを目標とする。また、血液凝固と止血過程について学び、止血・凝固検査
と先天性・後天性凝固異常や他臓器疾患との関連について明瞭に理解できることを目標とする。(オム
ニバス方式)
各種疾患を形態的に捉えるようにスライドを使用して、講義を進めていくが,プリントを配布し講義
内容を補足する。
授業計画
白血球機能異常症
急性白血病
骨髄異形成症候群
慢性白血病と骨髄増殖性腫瘍
特殊な型の白血病
血小板減少症と機能異常症
凝固と線溶
出血性疾患と血栓生疾患
骨髄検査と染色体検査
鉄代謝
について学ぶ
詳細な日程は第一回講義時に配布する
成績評価の方法及び基準
期末試験で評価する。血液学Iで学習した事柄についての理解を基盤として、血液学Ⅱで学んだ項目
における基礎的な事柄について出題するが、出席点も加味する。
教科書・参考書
教科書:
参考書:
「臨床検査学講座 血液検査学」(第3版)(医歯薬出版)
「臨床検査技術学 11 血液検査学(第 4 版)」
(医学書院)
「血液病学」
(第 3 版)高久史麿著(医学書院)
「血液細胞アトラス」(第 5 版)三輪史朗 渡辺陽之輔著(文光堂)
-179-
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
必修
1
検査技術科学専攻
基礎微生物学実習
石井
恵子
4セメスター 火・3・4
授業題目
基礎微生物学の体験的習得
授業科目の目的・概要及び到達目標等
目的・概略:微生物検査に必要な基本的手技について実習する。最も基本となる塗沫染色、試薬・培地
の作製から標本の作製、培養、そして観察までを実施する。微生物と宿主細胞との相互作用を理解する
ために、外毒素と内毒素の作用、好中球による貪食・殺菌作用についても実習を行う。また、近年迅速
診断法として有用性が高まっている遺伝子検査法の実習として、微生物からの DNA 抽出、PCR、電気泳
動による検出を行う。
到達目標:微生物検査の基本原理を理解し、検査に必要な試薬・培地の作製および基本操作ができるよ
うになる。微生物の病原性および宿主免疫による微生物の排除機構について理解を深める。また、微生
物遺伝子の検出についても原理を理解し、機器を操作して実施操作できるようになる。
授業計画
10 月 6 日(火)13:00 より
病原検査実習室(A 棟 401 号室)
第1回
消毒と滅菌
第2回
細菌数の測定
第3回
塗沫標本の作製とグラム染色
第4回
特殊染色法(芽胞染色、抗酸菌染色)
第5回
外毒素と内毒素
第6回
薬剤感受性試験
第7回
真菌の観察と培養
第8回
PCR 法による微生物 DNA の検出(1)--- DNA の抽出
第9回
PCR 法による微生物 DNA の検出(2)--- PCR 反応、増幅した DNA の検出
成績評価の方法及び基準
出席は必須。事情がある場合は事前に連絡をすること。(教務係又は担当教員)
成績は実習への出席状況、実習態度、レポートにより総合的に評価する。
教科書・参考書
教科書:臨床検査学講座 微生物学/臨床微生物学 岡田淳ほか(医歯薬出版)
(実習テキスト配布)
参考書:臨床微生物検査ハンドブック第2版 小栗豊子編(三輪書店)
-180-
必修
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
選択
単位数
の別
検査技術科学
4 セメスター
環境・公衆衛生学実習
授業題目
高橋和広、大場浩史
必修
1
環境・公衆衛生学に関する国際的、社会的問題の理解
授業科目の目的・概要及び到達目標等
環境の評価指標・方法を理解し、測定を実践するとともに、環境・公衆衛生学に関する国際的、社
会的問題への興味を喚起し、問題意識を涵養することを目的とする。
環境条件の測定に関する実習を行うとともに、選択したテーマに関する調査・発表を行う。
環境条件の測定を実践できるとともに、環境・公衆衛生学に関する国際的、社会的問題を資料を探
索して調査し、パワーポイント等を用いて発表する能力の獲得を到達目標とする。
授業計画
1. 10/1 オリエンテーション(高橋、大場) (第5講義室)
2. 10/8 環境条件の測定(大場)
(病原検査学実習室 4F A401 号室)
3. 10/15 発表会準備(グループごとに活動)
(第5講義室 他)
4. 10/22 発表会準備(グループごとに活動)
(第5講義室 他)
5. 10/29 発表会準備(グループごとに活動)
(第5講義室 他)
6. 11/5 発表会 1 (グループ 1, 2)(高橋、大場)
(第5講義室)
7. 11/12 発表会 2 (グループ 3, 4)(高橋、大場)
(第5講義室)
8. 11/19 発表会 3 (グループ 5, 6)(高橋、大場)
(第5講義室)
9. 11/26 4 年生の卒業研究発表会に参加
10. 12/3 発表会 4 (グループ 7)(高橋、大場)
(第5講義室)
11. 12/10 未定
オリエンテーション時にグループ分けと各グループの発表テーマを決定する。グループごとに、発
表テーマについて調査し、発表会にて発表する。発表では、パワーポイントを作成するか、配布資
料を準備する。発表時間は、質疑応答も含めて、ひとり約 15 分、各グループ計約 70〜90 分を予
定している。
テーマ
1. アジア/アフリカにおける AIDS の現状 2. 先進国における肥満の問題
3. 慢性腎臓病とその対策 4. 原子力発電と放射線障害 5. 癌検診の現状と問題
6. オートプシーイメージング 7. 現代日本における老人介護の問題
成績評価の方法及び基準
実習は、すべての実習日(発表会含む)の出席を必須とします。
レポート(環境条件の測定)と発表会の発表内容にて、成績評価をします。試験はありません。
教科書・参考書
実習に必要な資料は、実習時に渡します。
-181-
開講専攻
授業科目
担当教員
必修
選択
の別
単位数
必修
1
検査技術科学専攻
4セメスター 金・1
一般検査
菅原
明
ほか
保健学科第3演習室
8 時50 分~10 時20 分
授業題目
血液以外の材料を分析する検査
授業科目の目的・概要および到達目標
授業の目的・概要:
血液を除く以下の材料①排泄物(尿,便,喀痰 等)、②分泌液(胃・十二指腸・胆汁 等)、③内腔
液(髄液,関節液,胸水,腹水,羊水 等)を扱う検査は日常ルーチンに行なわれている。
これらの検査を行うには形態学、物理化学、免疫、血清学、細菌学など種々の分析方法を用いること、
およびこれらの検査がどのような疾患の診断、経過観察に有用であるかを理解することを目的とす
る。
積極的に授業に参加することを原則とする。
また、これら患者検体を取り扱う上での注意点など感染管理の基礎につき、専門の先生に講義を担
当していただく。
到達目標:
下記検査の検査方法、検体を取り扱う上での注意点、診断における役割について理解する。
授業計画
第
1回
臨床検査総論(1)
菅原
明(保健学科)10 月 2 日
第
2回
臨床検査総論(2)
菅原
明(保健学科)10 月 9 日
第
3回
尿一般検査
菅原
明(保健学科)10 月 16 日
第
4回
第
5回
臨床研究における検査の役
割
腹水検査
奈良 正之(臨床研究推進センター)10 月
23 日
舛甚 満(検査部)11 月 6 日
第
6回
胸水検査・喀痰検査
進藤
千代彦(保健学科)11 月 13 日
第
7回
便
谷津
寿郎(検査部)11 月 20 日
第
8回
髄液検査
菅原新吾(検査部)11 月 27 日
第 9回
感染症検査・感染管理
第 10 回
消化液検査・精液検査 他
第 11 回
試験
大島 謙吾(感染制御・検査診断学)12 月
4日
阿部 裕子、小原 保彦(検査部)12 月
11 日
菅原 明(保健学科)未定
検査
成績評価の方法及び基準
期末試験、授業態度を総合的に判定する。
教科書・参考書
教科書:臨床検査総論
三村邦裕、鈴木敏恵、宿谷賢一、星和夫 著
参考書:臨床検査法提要
金井泉、金井正光 編著
金原出版
-182-
医歯薬出版
開講専攻
検査技術科学
4 セメスター (集中)
授
業
科
目
担 当 教 員
臨床化学実習
林
慎一,丹羽
俊文,
必修
選択
の別
単位数
必修
2
測定法の成り立ち と 測定値の評価
授業題目
授業科目の目的・概要及び到達目標等
・ 実検体の取扱い,考え方など,臨地実習・卒業研究に対応できる技術力と学力,さらには日英の語
学力,そして体力(!!)を養う。
・ 実験手順を自分達で考え,組み立てられるようになる。
・ 測定値を評価するとともに(良い意味で)常に実験結果を疑い,“考える”姿勢を身につける。
・ この実習の真の目的は“哲学”を学ぶことにある。返却したレポートはよく読み返し,添削個所を
もう一度復習しておく。
・ レポートは単なる実験記録ではなく,諸君のフィロソフィーを表したもの として読ませてもらいま
す。正しいかどうかもさることながら,自分の考えを論理的に書いて下さい。
・ 実験結果からどのようなことが言えるのか,理論との食い違いは何故起ったのか等々,自分の考えを
論理の筋道を立てて相手に伝わるよう正しい用語と美しい日本語でレポートに記述する。
・ これまで学習した化学系科目の全てがここにある。とにかく自分で“考えて”ほしい。レポートは
厳しく,つらいが,臨地実習でかならず実を結ぶ! ...ついてきて下さい。
授業計画(予定)
☆Ⅰ 吸光光度分析 −応用編− & 化学発光分析
1. 溶液の調製,希釈(基礎編の復習) 2. 酸解離定数 (pKa) の決定
3. ルミノールの発光
4. ケミカルライトの発光持続時間
☆Ⅱ 緩衝液
1. 酸・塩基の解離と pH
2. 緩衝液の調製と緩衝能
☆Ⅲ 電解質の測定
☆Ⅳ 比色定量法
☆Ⅴ 酵素活性の測定
1. one-point assay
2. rate-assay
☆Ⅵ
動力学と酵素反応の条件設定
3. アイソエンザイムの分別測定
酵素法による生体成分の測定
1. 採血と血清・血漿試料の調製
2.生体成分の測定と再現性,信頼性
成績評価の方法及び基準
レポート,期末試験,出席状況,実習態度により評価する。((レポート+期末試験)×(出席率+態度))
※連絡先:[email protected]
教科書・参考書
テキスト: Practice Clinica Chimica 2015
参考書: 「生体分子分析化学」「分析化学実習」「基礎生化学」「臨床分析生化学」に準ずる。
-183-
開講専攻
授
業
科
目
必修
選択
の別
担 当 教 員
単位数
検査技術科学専攻
4セメスター・水、木、
一般検査実習
菅原
明、横山
敦
必修
1
金
授業題目
一般検査の実際(尿検査を中心に)
授業科目の目的・概要及び到達目標等
目的・概要
尿検査は侵襲性が少なく、簡便なことから、検査技術が発達した今日でもスクリーニング検査として
重要な検査項目となっている。本実習では各自の尿を用いて、実際に尿検査を行う。
到達目標
主要な物質の検出方法の知識と技術を習得する。
尿試験紙法の原理を理解し、偽陰性、偽陽性について
尿沈渣でみられる細胞・結晶を覚える。
検査成績と病態の関連について考察できる。
授業計画
11 月 11 日(水)13:00 検査総合実習室(A 棟 2F 208 号室集合)
実習テキスト配付、ガイダンスを行います。
~実習項目~
11/11
11/12
11/13
11/18
11/19
11/20
ガイダンス、試薬調整
尿試験紙検査法の実際
尿糖の検出
尿蛋白の検出、
尿沈渣検査
検査成績と病態についての考察
成績評価の方法及び基準
出席状況、実習態度、レポートにより総合的に判断します。
教科書・参考書
テキスト:日本臨床衛生検査技師会編「尿沈渣検査法 2010」
教科書 :「臨床検査学講座 臨床検査総論」三村邦裕他 (医歯薬出版)
-184-
開講専攻
授
検査技術科学
業
科
目
担 当 教 員
病理検査学実習
4 セメスター
授業題目
高木
清司、鈴木
貴
必修
選択
の別
単位数
必修
1
病理組織標本作製の理論と実際
授業科目の目的・概要及び到達目標等
目的:
病理標本作製の理論の理解および手技の習得
概要:
パラフィン包埋ブロックの薄切および代表的な染色について実習を行い、最低限の手技を習得する。
また、鏡検を通じて自身が作製した標本の適否を判断するとともに、病理形態学で学習した事項の復習を行
う。
授業計画
第 1, 2 回
ヘマトキシリン・エオジン Hematoxylin Eosin(HE)染色
第 3-12 回
特殊染色
○ アザン Azan 染色
○ マッソン・トリクローム Masson’s trichrome 染色
○ エラスチカ・ワンギーソン ElasticaVan Gieson 染色
○ 渡辺の鍍銀法 Watanabe’s method for reticulum
○ Periodic acid/ Schiff (PAS) 染色
○ アルシアン青 Alcian Blue 染色
○ グロコット Glocott 染色
○ クリューバー・バレラ Klüver-Barrera 染色
第 13, 14 回
薄切
第 15 回
パパニコロウ Papanicolaou 染色
第 16 回
まとめ、試験
※試薬や陽性対照の準備の都合により染色の順番等を変更する場合があります。
成績評価の方法及び基準
鏡検のレポート(スケッチ)の提出を求める。
試験結果にレポートの内容を加味して総合的に成績判定を行う。
教科書・参考書
教科書:臨床検査学講座 病理学/病理検査学(医歯薬出版)
参考書:シンプル病理学(南江堂)、入門組織学(南江堂)
その他、テキストを配布する。
-185-
開講専攻
授
検査技術科学
業
科
目
担 当 教 員
病理学実習
4 セメスター
授業題目
高木
清司、鈴木
貴
必修
選択
の別
単位数
必修
2
病理組織標本作製の理論と実際
授業科目の目的・概要及び到達目標等
目的:
病理標本作製の理論の理解および手技の習得
概要:
パラフィン包埋ブロックの薄切および代表的な染色について実習を行い、最低限の手技を習得する。
また、鏡検を通じて自身が作製した標本の適否を判断するとともに、病理形態学で学習した事項の復習を行
う。
授業計画
第 1, 2 回
ヘマトキシリン・エオジン Hematoxylin Eosin(HE)染色
第 3-12 回
特殊染色
○ アザン Azan 染色
○ マッソン・トリクローム Masson’s trichrome 染色
○ エラスチカ・ワンギーソン ElasticaVan Gieson 染色
○ 渡辺の鍍銀法 Watanabe’s method for reticulum
○ Periodic acid/ Schiff (PAS) 染色
○ アルシアン青 Alcian Blue 染色
○ グロコット Glocott 染色
○ クリューバー・バレラ Klüver-Barrera 染色
第 13, 14 回
薄切
第 15 回
パパニコロウ Papanicolaou 染色
第 16 回
まとめ、試験
※試薬や陽性対照の準備の都合により染色の順番等を変更する場合があります。
成績評価の方法及び基準
鏡検のレポート(スケッチ)の提出を求める。
試験結果にレポートの内容を加味して総合的に成績判定を行う。
教科書・参考書
教科書:臨床検査学講座 病理学/病理検査学(医歯薬出版)
参考書:シンプル病理学(南江堂)、入門組織学(南江堂)
その他、テキストを配布する。
-186-
必修
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
選択
単位数
の別
検査技術科学
検査学基礎実習
4 セメスター
大場浩史、高橋和広
必修
1
臨床検査学や研究に必要な基礎的手技の習得
授業題目
授業科目の目的・概要及び到達目標等
臨床検査学や内分泌学を始めとする研究に必要な基礎的手技の習得を目的とします。
検査や研究上多用される方法である免疫組織化学、ラジオイムノアッセイと RT-PCR につい
て、原理の理解と手技の習得を目標とします。
授業計画
予備講義
1/7(木) 10:30〜12:00(第5講義室)1. 臨床免疫学序論、免疫グロブリンと関連疾患
1/14(木)10:30〜12:00(第5講義室)2. 抗原抗体反応 1(抗体作製法, 免疫組織化学)
1/21(木)10:30〜12:00(第5講義室)3. 抗原抗体反応 2(RIA,IRMA)
実習の理解には、臨床免疫学(5 セメ)の基礎知識が必要であることから、木曜日午前の
空き時間を利用して、予備講義を行う。なお、講義内容は臨床免疫学(5 セメ)の試験範
囲に含める。教科書は、「新版 臨床免疫学 第3版」 山田他 著 (講談社 サイエン
ティフィク)。
実習
1 週目
2 週目
RNA 抽出と RT-PCR (1/12-1/14)
免疫組織化学 (1/19-1/21)
ラジオイムノアッセイ (1/22)(電卓を持参のこと)
実習は、いずれも検査総合実習室(2F 208 号室)にて、1:00 から行う。なお、実習では、危
険な装置や試薬を使用する場合もあり、注意散漫にならないように注意のこと。特に、実
習中は、休憩時間を除いて、他科目の試験勉強等は行わないこと。
成績評価の方法及び基準
実習は、すべての実習日の出席を必須とします。レポートは、3 テーマの実習終了時に各1回ずつ、計
3 回提出が必要です。レポートは手書きとします。当然のことながら、教科書やインターネットの丸写
しはしないこと。
実習状況とレポートの内容によって、成績評価をします。試験はありません。
教科書・参考書
実習に必要な資料は、実習時に渡します。
-187-
開講専攻
授
検査技術科学
業
科
目
超音波検査学
5セメスター 月・1
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
三浦昌人
必修
1
超音波を用いた生理学的検査法
授業題目
授業科目の目的・概要及び到達目標等
超音波検査は臨床の場で広く用いられており、その有用性は既に確立されている。講義では超音波検査
法の可能性と限界について理解するために、超音波に関する物理現象に関して習熟する。次に、心臓や
消化器などの解剖学的構造と超音波画像との関係を認識し、更にはさまざまな病態において個々の臓器
の超音波画像がどうように変化していくかを正しくは把握することをゴールとする。
授業計画
第 1 回 4 月 13 日
超音波とは何か
第2回 4 月 20 日
超音波検査法の基礎
第3回 4 月 27 日
心臓の解剖と超音波画像との関連
第4回 5 月 11 日
弁膜症、心筋症、心筋梗塞における超音波画像
第5回 5 月 18 日
腹部臓器の解剖と超音波画像との関連
第6回 5 月 25 日
胆石、脂肪肝、悪性腫瘍などにおける超音波画像
第7回 6 月 1 日
体表臓器の超音波診断
第8回 6 月 8 日
産婦人科、泌尿器科の超音波診断
第9回 6 月 15 日
試験
成績評価の方法及び基準
試験を重視(80%)。さらには出席状況等(20%)により総合的に評価する。
教科書・参考書
教科書:臨床検査学講座
第2版
生理機能検査学
(医歯薬出版)
-188-
開講専攻
授業科目
担当教員
検査技術科学
5 セメスター 月・2
(第6 講義室)
6 セメスター 月・1
(第5 講義室)
授業題目
臨床医学総論
5 セメスター
菅原 明、西島維知子
6 セメスター
菅原 明、清水律子
Ⅱ
必修
選択
の別
単位数
必修
2
5 セメスター:腎疾患、代謝疾患、女性・男性生殖器疾患、神筋・筋疾患
6 セメスター:内分泌疾患、自己免疫疾患・アレルギー
授業科目の目的・概要および到達目標
授業の目的・概要:
臨床検査技師もチーム医療の一員として、積極的に患者の診療にかかわっていく必要がある。その
ためには、各疾患について、診断法だけでなく、病態や治療法についても学ぶ必要がある。本授業で
は下記の腎、神経、生殖器、内分泌代謝疾患、自己免疫疾患・アレルギーの中で頻度の多いもの、重要
なものをとりあげ解説し、病態、診断、治療法について理解することを目的とする。
積極的に授業に参加することを原則とする。
到達目標:
腎、神経、生殖器、内分泌代謝疾患、自己免疫疾患・アレルギーの中で頻度の多いもの、重要なもの
の病態、診断、治療法について理解する。コミュニケーション能力を向上させる。
授業計画
5 セメスター
第 1 回 腎疾患(1)腎疾患の検査 4 月 13 日
第 2 回 腎疾患(2)急性・慢性腎不全 4 月 20 日
第 3 回 腎疾患(3)ネフローゼ症候群 4 月 27 日
第 4 回 腎疾患(4)糸球体腎炎・その他 5 月 11 日
第 5 回 糖尿病 5 月 18 日
第 6 回 高脂血症・メタボリック症候群 5 月 25 日
第 7 回 高尿酸血症と痛風、ビタミン欠乏症、先天代謝異常 6 月 1 日
第 8 回 男性・女性生殖器疾患 6 月 8 日
第 9 回 神経疾患の主症状、脳腫瘍 6 月 15 日
第 10 回 脳血管障害 6 月 29 日
第 11 回 脳感染症 7 月 6 日(西島)
第 12 回 脳変性疾患 7 月 13 日(西島)
第 13 回 末梢神経、筋、神経・筋接合部疾患(西島)7 月 27 日
第 14 回 試験
6 セメスター
第 1 回 視床下部・下垂体疾患(1) 10 月 5 日
第 2 回 視床下部・下垂体疾患(2) 10 月 19 日
第 3 回 甲状腺疾患 10 月 26 日
第 4 回 副甲状腺疾患、骨粗鬆症 11 月 2 日
第 5 回 副腎皮質疾疾患 11 月 9 日
第 6 回 自己免疫疾患・アレルギー(1) 11 月 16 日(清水)
第 7 回 自己免疫疾患・アレルギー(2) 11 月 30 日(清水)
第 8 回 副腎髄質疾患・多発性内分泌腺腫瘍 12 月 7 日
第 9 回 性腺疾患 12 月 14 日
第 10 回 試験
成績評価の方法及び基準
期末試験、授業態度を総合的に判定する。
教科書・参考書
参考書:
わかりやすい内科学
井村裕夫 他編
光文堂
-189-
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
川上和義、石井恵子
選択
1
検査技術科学
生体防御学
5 セメスター 月・3
授業題目
免疫を介した生体と微生物のせめぎ合いをサイエンスする
授業科目の目的・概要及び到達目標等
免疫はアレルギー疾患、悪性腫瘍、自己免疫疾患などの病態に深く関与するが、その本来的な作用と
して、微生物感染からの生体防御において重要な役割を担う。その機能不全により、様々な感染症や、
日和見感染症と呼ばれる免疫不全患者における重篤な感染症が問題となる。一方で、過剰な免疫反応に
よって、全身炎症反応症候群、急性呼吸促拍症候群などが臨床的に問題となり、ただ免疫反応が起これ
ばよいわけでもない。また、感染防御免疫反応を誘導するワクチンは、天然痘というひとつの感染症を
地球上から根絶させた歴史からも分かるように、感染症予防において絶大な力を秘めている。
近年、免疫学研究の進歩は目覚ましいものがある。本講義では、最先端の免疫学的知見を紹介しつつ、
生体防御学の基礎について分かりやすく解説する。感染免疫学への理解を深め、将来臨床検査技師とし
て、あるいは研究者として、本領域への好奇心を高めるための動機付けとなることを目標にする。
授業計画
・生体防御学 序論(川上和義)
・細胞外増殖細菌に対する生体防御(川上和義)
・細胞内増殖細菌に対する生体防御(川上和義)
・真菌に対する生体防御(川上和義)
・ウイルスに対する生体防御(石井恵子)
・寄生虫に対する生体防御(川上和義)
・ワクチン(川上和義)
・論文抄読と総合討論(川上和義、石井恵子)
上記から一つのテーマを選択し、インターネットの論文検索サイト(PubMed)を活用すること
でテーマに関する学術論文を探索し、研究を通して生体防御学がどのように発展し、実際の臨
床に役立っていくのかについて考え討議する。このプロセスを通して、学術論文の検索法や
その読解法を自然に学ぶことができる。
成績評価の方法及び基準
出席及び論文抄読・討論への参加状況、レポートなどにより評価する。
教科書・参考書
必要によりプリントを配付
参考書:中島 泉,高橋利忠,吉開泰信 編集:シンプル免疫学改訂第 4 版、南江堂
-190-
開講専攻
授
検査技術科学
業
科
目
担 当 教 員
進藤 千代彦
石橋 忠司
画像検査学
5 セメスター 月・4
授業題目
町田
好男
必修
選択
の別
単位数
必修
1
画像診断学的検査の理論と検査法
授業科目の目的・概要及び到達目標等
臨床で使用されている画像診断学的検査法を中心に講義を行う。これらの検査法について熟知するだ
けでなく、各種疾患の病態生理の理解を深めることが目的である。
画像診断学的な検査として、サーモグラフィー、眼底検査、平衡機能検査、眼振電図などの測定の基
礎理論や、測定の実際について学習する。また、 MRI については、放射線技術科学専攻の町田、石橋の
両先生に講義してもらう。
授業計画
各項目に沿って講義を行う。
[1]4 月 13 日
[2]4 月 20 日
[3]4 月 27 日
[4]5 月 11 日
[5]5 月 18 日
[6]5 月 25 日
[7]6 月 1 日
[8]6 月 8 日
[9]6 月 15 日
[10]6 月 29 日
[11]7 月 6 日
パルスオキシメーター
サーモグラフィー
眼の解剖、眼底に病変をおこす主な疾患
眼底カメラの操作
MRI の原理(町田)
平衡機能について
MRI 画像診断総論(石橋)
重心動揺計、眼振電図の検査法
聴力検査について
睡眠時無呼吸症候群について
試験
成績評価の方法及び基準
期末試験は選択問題と一部筆記式で行う。期末試験の成績を重視し、また出席を成績評価の一部とす
る。
教科書・参考書
教科書:「臨床検査学講座第 2 版 生理機能検査学」大久保善朗共著(医歯薬出版)
参考書:「MRI 検査入門」(医歯薬出版),「平衡機能検査の実際」(南山堂)
-191-
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
必修
1
検査技術科学専攻
5 セメスター 火・1
保健学科第3 講義室
8 時50 分~10 時20 分
5 セメスター 金・2
保健学科第6 講義室
10 時30 分~12 時
(自動化機器論)
授業題目
検査管理学
菅原
明、長沢
光章
臨床検査の品質保証と管理運営、検査機器のとり扱い(自動化機器論)
授業科目の目的・概要及び到達目標等
臨床検査の意義や組織などの現状を知り、精度管理を中心とした品質保証と検査情報の活用について
学ぶことを目的とする。講義では、臨床検査の目的、検査部門の組織と業務、リスクマネージメント、
安全衛生管理、精度管理方法および検査情報の判断基準と活用について学ぶ。
臨床検査の意義と医療における役割を理解し、検査受付から報告までの品質・精度保証の概念を理解
することを到達目標とする。
(自動化機器論)
授業の目的・概要:日常のほとんどの臨床検査では自動化された機器が用いられている。これらを使い
こなすために、測定機器について作動原理、測定原理を理解し、4 年生での臨地実習のために、予備的
知識を得ることを目的とする。ほとんどの講義は実際に検査現場での機器を使用している臨床検査技師
の皆さんに担当していただく。
到達目標:種々測定器の作動原理・測定原理について理解する。
授業計画
第 1 回:臨床検査の意義と概念 4 月 14 日
第 2 回:検査部門の組織、業務、運営 4 月 21 日
第 3 回:リスクマネージメントと安全衛生管理 4 月 28 日
第 4 回:医療施設内の危険物と感染防止(医療感染対策含む)5 月 12 日
第 5 回:検査の受付から報告 5 月 19 日
第 6 回:精度管理 1.概要と標準化 5 月 26 日
第 7 回:精度管理 2.精度管理法、統計学の基礎 6 月 2 日
第 8 回:基準範囲の概要 6 月 9 日
第 9 回:予防医学と臨床医学 6 月 16 日
第 10 回:チーム医療、生涯教育と資格 6 月 23 日
(自動化機器論)
4 月 10 日 菅原 明(保健学科)・舛甚 満(検査部)
第 1 回 ガイダンス・CPU
4 月 17 日 畠山 百合子(検査部)
第 2 回 尿検査
4 月 24 日 舛甚 満(検査部)
第 3 回 生化学・免疫検査
第 4 回 血液・フローサイト検査 5 月 1 日 関 修(輸血細胞治療部)
5 月 8 日 阿部 裕子(検査部)
第 5 回 検査機器概論
5 月 15 日 庄司 淳子、安 久美子(検査部)
第 6 回 遺伝子・染色体検査
5 月 22 日 勝見 真琴(検査部)
第 7 回 微生物検査
5 月 29 日 三木 俊(生理検査センター)
第 8 回 生理検査
6 月 5 日 工藤 善範(輸血細胞治療部)
第 9 回 輸血検査
6 月 12 日 高木 清司(保健学科)
第 10 回 病理検査
成績評価の方法及び基準
定期試験(40%)、レポート(30%)および出席(30%)で評価する。
(自動化機器論)発表、授業態度を総合的に判定する。
参考書・教科書
臨床検査学講座「検査管理総論」
(医歯薬出版)
検査機器総論 臨床検査学講座 三村邦裕 他著 医歯薬出版
-192-
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
川上
必修
1
検査技術科学
医動物学
和義
5 セメスター 火・2
授業題目
寄生虫検査のための基礎的理解
授業科目の目的・概要及び到達目標等
かつての日本では衛生状態の問題などから普通に寄生虫感染がみられていたが、その後の著しい経済発
展により減少し、次第に忘れ去られようとしていた。しかし、近年の海外旅行ブームやペット飼育、グ
ルメ嗜好、エイズなどの免疫低下宿主の増加などにより、再び寄生虫疾患が臨床的に重要な問題となっ
てきた。本講義では、寄生虫疾患および衛生動物について理解し、その診断に必要な検査法を修得する
ことを目標とする。
授業計画
・原虫学
(川上和義)
総
各
論(分類、生活史、病原性、宿主免疫応答、診断、治療)
論
根足虫類
鞭毛虫類
胞子虫類
有毛虫類
・蠕虫学 (加來浩器 防衛医科大学校
*集中講義として実施する
防衛医学研究センター)
総論(日本の寄生虫症の現状、寄生虫疾患の特徴、寄生虫疾患における宿主免疫応答)
各論
線虫(回虫,蟯虫,鈎虫,鞭虫、糞線虫、アニサキス,顎口虫,糸状虫など)
吸虫(肝吸虫,横川吸虫,肺吸虫、住血吸虫など)
条虫(裂頭条虫,無鈎条虫,有鉤条虫、エキノコックスなど)
・衛生動物学
(川上和義)
・特別講義:熱帯の感染症
岩崎恵美子(元仙台検疫所長)
成績評価の方法及び基準
期末試験を重視し、ミニテスト、出席状況などを加味して総合的に評価する
教科書・参考書
教科書:臨床検査学講座第 2 版 「医動物学」藤田紘一郎、平山謙二著(医歯薬出版)
別にプリントを配布する
参考書:「医動物学」吉田 幸雄 著(南山堂)
-193-
開講専攻
検査技術科学専攻
5 セメスター 水・1
授
業
科
輸血・移植免疫学
授業題目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
清水律子、藤原実名美、
平野育生、伊藤貴子
必修
1
目
輸血・移植医療の免疫学的基礎と実際
授業科目の目的・概要及び到達目標等
輸血は臨床免疫学の中でも、極めて特異で重要な領域である。輸血は臓器移植のひとつでもあり、
時には感染免疫の場でもある。これを免疫学的立場から研究する領域を免疫血液学というが、本領
域は骨髄、腎臓などの臓器移植に際して、移植の適否、拒絶反応のモニタリングと予防にも深く関
っている。
本科目では、赤血球、血小板や白血球などの血液型を中心に輸血、妊娠・分娩に伴う各種同種免
疫病成立機序(輸血副作用、合併症を含む)を免疫血液学的観点から理解することを目標とする。
また、移植拒絶反応と GVH 病の発生機序、臓器や造血幹細胞移植前の組織適合性関連検査、免疫
応答遺伝子の連鎖不平衡や疾患感受性との関係にも視野を広げることを目標にする。さらに、再生
医療分野における最先端の知識を学習する。
授業計画
同種免疫と臓器移植
ABO 血液型とその他の血液型
血液型の遺伝子検査
血小板抗原
輸血反応と合併症
輸血前検査の意義と実際
造血幹細胞移植
細胞プロセッシングの意義と実際
について学ぶ
詳細な日程は第一回講義時に配布する
成績評価の方法及び基準
期末試験。各事項の基礎的な理解について出題するが,出席点も加味する。
教科書・参考書
教科書:新版「臨床免疫学」(講談社サイエンティフィック)
参考書:臨床検査講座 23 臨床免疫学(医歯薬出版)
輸血学(中外医学社)
-194-
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
必修
2
検査技術科学
5 セメスター 水・2
授業題目
分子生物学
林
慎一・高橋和広
ゲノムから生命まで-遺伝情報はどのように機能まで導かれるか
授業科目の目的・概要及び到達目標等
ゲノム上にコードされている遺伝情報がどのように保存され、複製され、転写され、機能発現に至り、
また、それらがどのように調節されているのか、分子細胞生物学的視点から生命活動を理解する。また、
これらの知識は遺伝子組み換え技術として積極的に応用されており、医療においても遺伝子診断や検
査、また、遺伝子治療の試みといった分野に展開している。これらの技術の原理を理解し、基本的事項、
方法について習得する。
授業計画
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
9.
10.
11.
12.
13.
ゲノムの構造
林 慎一
遺伝子の複製、合成、修復
林 慎一
タンパクの生合成、分解
林 慎一
遺伝子の発現調節
五十嵐和彦(生物化学分野)
細胞内情報伝達、増殖因子と膜受容体
山口ゆり(埼玉がんセンター臨床腫瘍研究所)
核内受容体とステロイドホルモン
林 慎一
細胞周期制御
中山啓子(発生分化解析分野)
癌遺伝子、癌抑制遺伝子
井川俊太郎(学際科学国際高等研究センター)
遺伝子工学:プラスミド、制限酵素、発現解析など 林 慎一
ゲノム解析法:塩基配列解析、DNA エピゲノム解析など 郷野辰幸(輸血・細胞治療部)
癌病理の分子生物学
大場浩史
染色体・遺伝子検査学(1)
高橋和広
染色体・遺伝子検査学(2)
高橋和広
成績評価の方法及び基準
出席を重視し、筆記試験とレポートで成績評価する。
教科書・参考書
教科書:分子生物学イラストレイテッド第 3 版(羊土社)
、
参考書:医科分子生物学(南江堂)
、細胞の分子生物学(Newton Press)など
-195-
開講専攻
検査技術科学
5セメスター 木・1
授
業
科
目
担 当 教 員
臨床生理学Ⅱ
授業題目
進藤
千代彦、齋藤
秀光
必修
選択
の別
単位数
必修
2
肺機能・脳波検査の理論と検査法
授業科目の目的・概要及び到達目標等
呼吸生理学は、臨床では肺機能検査として呼吸器疾患の診断や手術前検査として行われている。また
呼吸管理の基礎として重要な位置を占めている。この検査法を熟知するだけでなく、呼吸器疾患の病態
の理解を深めることが目的である。
(進藤が担当)
脳波検査は覚醒・睡眠状態に伴う意識変動、病的な機能変化(意識障害)、病的な神経細胞の過剰興
奮(てんかん性異常)を検出する優れた検査法である。前半では脳波検査の理論、検査手技について理
解を深めることが目的である。(齋藤が担当)
授業計画
各項目に沿って講義を行う。
[1]4 月 9 日
呼吸器の解剖、スパイログラム
[2]4 月 16 日
肺気量分画、機能的残気量(FRC)の測定
[3]4 月 23 日
フロー-ボリューム曲線、換気力学、静肺コンプライアンス(Cst)
[4]4 月 30 日
肺抵抗(Rl)、気道抵抗(Raw)
、呼吸抵抗(Rrs)、肺拡散能(DLCO)の測定
[5]5 月 7 日
血液ガスの測定、 酸塩基平衡、肺機能検査値の読み方
([1]~[5]は進藤が担当)
[6]5 月 21 日
脳の構造と機能、脳波の発生機序、脳波計
[7]5 月 28 日
脳波電極と導出法、脳波の基礎的要素、正常脳波
[8]6 月 11 日
年齢による脳波の変化、睡眠脳波、異常脳波
[9]6 月 18 日
脳波賦活法、アーチファクト
[10]6 月 25 日
脳波の分析、誘発脳電位、脳波検査の実施
([6]~[10]は齋藤が担当)
[11]7 月 2 日 試験(呼吸生理、脳波)
成績評価の方法及び基準
期末試験を選択問題、一部筆記式で行う。試験成績を重視し、出席も成績評価の一部とする。
教科書・参考書
教科書:「臨床検査学講座第 2 版 生理機能検査学」大久保善朗共著(医歯薬出版)
参考書:「呼吸機能の臨床」(中外医学社),「Lung Function」Cotes 著(Blackwell)
-196-
必修
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
選択
単位数
の別
検査技術科学
5 セメスター 木 2
授業題目
臨床免疫学
高橋和広、大場浩史
必修
1
免疫学を応用した検査法の原理と関連疾患の理解
授業科目の目的・概要及び到達目標等
目的:免疫学を応用した検査法の原理と関連疾患を理解することを目的とする。
概要:抗原抗体反応の基本原理。補体や自己抗体の測定法と臨床診断への応用。免疫学を
応用した検査法(RIA、ELISA、Western blot、免疫組織化学等)。多発性骨髄腫や自己免疫
疾患等の関連疾患の病態と検査法。腫瘍マーカーの臨床検査学的意義。フローサイトメト
リーに関するレポート 1 回。
到達目標:臨床免疫学と免疫検査学の総合的理解。
授業計画
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
序論、免疫グロブリンと関連疾患(4 セメで済み)
抗原抗体反応 1(抗体作製法,免疫組織化学)(4 セメで済み)
抗原抗体反応 2(RIA,IRMA)(4 セメで済み)
免疫電気泳動法
補体
抗原抗体反応 3(沈降反応、凝集反応)(大場)
抗原抗体反応 4(溶解反応、中和反応)(大場)
抗原抗体反応 5(Enzyme immunoassay、 Fluoroimmunoassay、
Luminescence immunoassay、Western blot analysis)
9. アレルギー反応、IgE の測定法
10. 自己抗体と自己免疫疾患 1
11. 自己抗体と自己免疫疾患 2
12. 自己抗体と自己免疫疾患 3
13. 腫瘍マーカー
14. 試験
レポートテーマ「フローサイトメトリーの原理と応用」(レポートは、手書きとする)
成績評価の方法及び基準
出席 7 割以上、必須。
レポート提出、必須。
その上で試験を行ない、合否を判定。
教科書・参考書
「新版
臨床免疫学
第3版」山田他
著
(講談社
-197-
サイエンティフィク)
開講専攻
授
検査技術科学専攻
業
科
目
担 当 教 員
専門英語
清水
律子
ほか
必修
選択
の別
単位数
必修
1
5 セメスター 金・1
授業題目
医学研究と臨床検査を含む医療の実践に必要な英語
授業科目の目的・概要及び到達目標等
目的・概略:
特定の用語や形式を用いて書かれた、専門分野の英語論文をスムーズに読みこなすことができるように、
検査技術科学専攻の教員が、自らの専門分野の英語について解説する。
到達目標:
医学•医療に関する英語論文を読む能力を身につけ、幅広く医学知識を得るための基礎固めを目標とする。
授業計画
第1回 (4/10)
病原検査学に関する英語
川上 和義
第2回 (4/17)
分子検査学に関する英語
林 慎一
第3回 (4/24)
生理検査学に関する英語
進藤 千代彦
第4回 (5/1)
Lancet の Case Report から
高橋 和広
第5回 (5/8)
病理検査学に関する英語
鈴木 貴
第6回 (5/15)
血液学に関する英語
清水 律子
第7回 (5/22)
英語学習における4つのアドバイス
亀岡 淳一
(※5/22 は、4 号館 6 階パソコンルームにて実施)
第8回
(5/29)
内分泌・代謝に関する英語
成績評価の方法及び基準
出席を重視する
教科書・参考書
各講義時に配布される資料
-198-
菅原 明
開講専攻
授
検査技術科学
6 セメスター 月・2
業
科
目
RI 検査技術学
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
志田原美保
細貝良行
丹羽俊文
必修
1
RI 検査技術学の基礎と臨床応用
授業題目
授業科目の目的・概要及び到達目標等
• RI 検査には検体中に放射性同位元素(Radioisotope: RI)を投与して行う in vitro 検査と,体内に
RI を直接投与して行う in vivo 検査とがある。RIA をはじめとして種々の in vitro 検査が開発されて
いる。また,in vivo 検査としては,各種のシンチグラフフィ検査が悪性腫瘍や脳血管障害,心臓病
などの診断に広く利用されている。これら種々の RI 検査についての基礎的事項と臨床応用を学ぶこ
とを目的とする。
• 授業の概要としては,各種 RI についての物理化学的な基礎的事項,放射線測定法と核医学検査装置,
放射性医薬品,RIA その他の in vitro 検査,in vivo 試料測定検査,各種シンチグラフィ検査などに
ついて,必要試料を配布し講義を行う。到達目標は,RI 検査に用いられる核種 RI および放射性医薬
品,RI 検査装置についての知識を得るとともに,in vitro 検査,試料測定検査,シンチグラフィ検査
などについてその原理と方法,検査の意義と適応疾患,検査の評価法等について理解することである。
授業計画
第1回
イントロダクション:放射線と日常生活
丹羽
俊文
第2回
原子の構造,放射線とエネルギー,放射性同位元素
丹羽
俊文
第3回
放射線と放射能
丹羽
俊文
第4回
放射線の測定
志田原
美保
第5回
放射性同位元素の製造
志田原
美保
第 6~8 回
検体検査法( in vitro,in vivo)
丹羽
俊文
第 9~11 回
体外測定による検査
細貝
良行
志田原
美保
原子核崩壊,放射線の性質,単位
検出器の原理など
第 12~14 回 放射線の安全取扱法と管理法
第 15 回
試験
成績評価の方法及び基準
期末試験,出席状況,授業態度から総合的に評価する。
※連絡先:[email protected]
教科書・参考書
参考書: 臨床検査学講座「放射性同位元素検査技術学」藤井張生・牧石典之・村田雄二著
(医歯薬出版)
-199-
開講専攻
授
検査技術科学
6 セメスター 月・3
業
科
目
担 当 教 員
薬物学
授業題目
丹羽
俊文
必修
選択
の別
単位数
選択
1
薬物療法と検査のかかわり
授業科目の目的・概要及び到達目標等
・ 太古より薬物療法は人類とともにあったが,現在の高度に発達した医療の中においても依然大きな
ウエイトを占めている。メインに関わるのは医師・薬剤師であるが,検査室も TDM などを通じて
関わりがある。また,医療職に限らず一般の人々にとっても“くすり”は関心の高い事柄であろう。
ここでは,“くすり”とはどのようなものなのか,その起源から現在の医薬品開発の目指すもの,
何故効くのか,などについて解説するとともに,“毒”としての一面についても意識してもらいた
い。
・ 諸君が学んでいる“臨床検査”とは,客観的データを指標とする西洋医学の根本をなすものである
が,東洋医学のひとつである“漢方”はこれとは異なった発想に基づいている。このような別の世
界を垣間見ることで,あらためて「医療」について考える。
・ 国家試験との関連からも言及する。
授業計画
● 薬の起源から現在の医薬品開発の方向まで
● くすりのかたち,飲み方
● くすりはいかにして効くか?
● 薬物相互作用
● TDM(薬物モニタリング)
● 漢方の世界を垣間見る
● 毒と薬,薬物汚染(麻薬,覚醒剤,大麻,MDMA...)
● 国家試験関連(TDM その 2,毒物・劇物など)
成績評価の方法及び基準
レポートまたは期末試験,出席状況により評価する。
※連絡先:[email protected]
教科書・参考書
特になし
-200-
開講専攻
授
業
科
目
必修
選択
の別
単位数
必修
1
担 当 教 員
検査技術科学
6 セメスター 月・4,5
医療統計学
授業題目
宮下
光令,佐藤
一樹
医学・保健学研究のための情報処理
授業科目の目的・概要及び到達目標等
目的・概要
医学・保健学論文を正しく読むために必要な医療統計学に関する知識を習得する。また、卒業研究を
はじめとした保健学研究を行うための情報処理に関する知識や技術を統計ソフトウエア JMP を用いた体
験的学習により習得する。
到達目標
1)医学・保健学論文を読むために必要な医療統計学に関する知識を習得する。
2)アンケート調査の調査票作成、データ収集、データ入力、解析、プレゼンテーションの技術を習得
する。
授業計画
第 1 回(10/5)
なぜ医療統計学を学ぶのか、調査票の作成、調査の実施とデータの入力(宿題)
第 2 回(10/19)
統計ソフトウエア JMP の使い方、記述統計、グラフの作成、確率分布
第 3 回(10/26)
統計学的仮説検定、相関係数
第 4 回(11/2)
連続データの解析、カテゴリカルデータの解析
第 5 回(11/9)
回帰分析、多変量解析
第 6 回(11/16)
生存時間解析、症例数設計、精度管理
第 7 回(11/30)
PowerPoint を用いたプレゼンテーションの作成
第 8 回(12/7)
PowerPoint を用いたプレゼンテーションの実際
成績評価の方法及び基準
出席(25%)
、レポート(25%)、試験(50%)により評価する。
※第 8 回のときにレポート課題を提示する、試験は試験期間中に行う。
教科書・参考書
教科書:「JMP による医療系データ分析」内田治ら(著)
、東京図書
参考書:「臨床検査への統計学」丹後俊郎(著)
、朝倉書店
参考書:「JMP による統計解析入門 第 2 版」田久浩志ら(著)、オーム社
参考書:「保健統計・疫学 改訂第 4 版」福富和夫ら(著)、南山堂
-201-
開講専攻
検査技術科学専攻
5 セメスター 火,水・3,4
授
業
科
目
臨床血液学実習
授業題目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
清水律子、平野育生
必修
2
血液検査の実際
授業科目の目的・概要及び到達目標等
末梢血全血・血清・血漿などの検体を対象に,これらの採取・調製と各種血液学的検査・凝血学的検
査を行い,これらの原理・方法を習得する。また骨髄塗抹標本を観察し,骨髄像の基本を習得する。各
検査法がどんな疾患に必要か理解できるようにする。
実際の検査手技および結果の考察を通して,検査の原理と意義を理解することが重要である。従ってで
きる限り休まず出席すること。
授業計画
1.赤血球数:Gowers 液による方法、白血球数:Türk 液による方法
2.ヘモグロビン濃度:SLS-Hemoglobin 法、ヘマトクリット値:毛細管法
3.血小板数:Brecher-Cronkite 法,Fonio 法、好酸球数:Hinkelman 液による方法
4.網赤血球数:Brecher 法,Brilliant cresyl blue 法
5.末梢血塗抹標本の作製と染色:May-Grünwald-Giemsa 染色
6.末梢血塗抹標本の観察・スケッチ:白血球分類
7.特殊染色:Peroxidase 染色、Alkaline phosphatase 染色、Esterase 染色
赤血球沈降速度:Westergren 法
8.出血時間:Duke 法、毛細管抵抗試験:Rumpel-Leede 法
9.全凝固時間:Lee-White 法、血餅退縮
10.カルシウム再加凝固時間
11.部分トロンボプラスチン時間
12.プロトロンビン時間
13.プロトロンビン消費時間
14.トロンビン時間、Fibrinogen の測定
15.トロンボプラスチン形成時間
16.赤血球抵抗試験:Parpart 法
17.骨髄像の観察とスケッチ
について学ぶ
詳細な日程は別途配布する
成績評価の方法及び基準
レポートおよび出席を重視する
教科書・参考書
「臨床検査学講座 血液検査学」
(第3版)(医歯薬出版)
「臨床検査技術学 11 血液検査学(第 4 版)
」(医学書院)
-202-
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
必修
1
検査技術科学
5 セメスター・火、水、
免疫検査学実習
菅原
明、横山
敦
木,金
授業題目
免疫学検査法の原理と実際
授業科目の目的・概要及び到達目標等
目的・概要
免疫学的手法を用いた検査法は、検体中の物質を特異的に検出することが可能であり、臨床検査には
欠かせない検査法となっている。また研究においても有用な実験手段である。本実習では検出系の異な
る免疫学的検査を実際に操作する。
到達目標
免疫学的検査の原理を理解する。
多様な検出系があることを理解し、検査および研究遂行に必要な知識と技術を習得する。
授業計画
5 月 12 日(火)13:00 病原検査実習室(A 棟 401 号室集合)
実習テキスト配付、ガイダンスを行います。
~実習項目~
1.凝集反応
ABO 血液型,Rh 血液型
2.沈降反応
ゲル内免疫拡散法
3.電気泳動法
免疫電気泳動法
4.標識抗原抗体反応
免疫クロマトグラフィー
5.蛍光免疫測定法
間接蛍光抗体法
成績評価の方法及び基準
出席状況、実習態度、レポートにより総合的に判断します。
教科書・参考書
実習テキストを配布します。
参考書:「臨床免疫学講座 臨床免疫学
:「臨床検査技術学 免疫検査学
第2版」窪田哲朗他 (医歯薬出版)
第3版」菅野 剛史他 (医学書院)
-203-
開講専攻
検査技術科学
5セメスター 木、金・3-5
授
業
科
目
担 当 教 員
進藤
三浦
臨床生理学実習
授業題目
千代彦
祥子
三浦
昌人
必修
選択
の別
単位数
必修
2
臨床生理学検査の実習
授業科目の目的・概要及び到達目標等
臨床生理学検査として、代表的な心電図、心音図、呼吸機能、脳波、超音波の実習を行う。これらの
検査法について熟知するだけでなく、各種疾患における検査法の意義について理解を深めることを目的
とする。
生理学的検査の測定の実際、検査結果の評価について学ぶ目的で、自ら被験者になってお互いに記録
をとりレポートにまとめる。臨地実習への橋渡しになるように基礎的な操作を習熟する。また検査機器
の取り扱いに慣れ、電気的安全性についても考えられるようにする。
実習に当たっては、全般にわたって三浦祥子さんに手伝いをお願いしていて、心エコーでは渡辺さち
子(宮城社会保険病院)さんに一部担当してもらう予定である。
授業計画
各項目について実習を行う。
[1]5 月 28 日、29 日
[2]6 月 11 日、12 日
[3]6 月 18 日、19 日
[4]6 月 25 日、26 日
[5]7 月 2 日、3 日
[6]7 月 9 日、10 日
[7]7 月 16 日、17 日
[8]7 月 23 日、24 日
ガイダンスと心電図測定(進藤、三浦)
運動負荷試験(シングルマスター試験)(進藤、三浦)
心音図の測定(進藤、三浦)
心電図のアーチファクト(アース、右胸心、他)(進藤、三浦)
脳波の測定(10/20 法、開眼閉眼、光駆動)(進藤、三浦)
(進藤、三浦)
肺機能検査(スパイロ、フローボリューム、FRC、DLCO)
超音波検査(心エコー)(進藤、三浦、渡辺)
超音波検査(腹部エコー)
(進藤、三浦)
成績評価の方法及び基準
実習終了後、実習内容に関するレポート提出を求め、成績評価とする。出席状況を成績評価の一部と
する。
教科書・参考書
教科書:「臨床検査学講座第 2 版 生理機能検査学」大久保善朗共著(医歯薬出版)
参考書:「臨床診断学 検査編」(医学書院),
「図解心電図学」(金芳堂)
-204-
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
石井恵子
必修
1
検査技術科学
5 セメスター
水、木、金・3、4
臨床微生物学実習
授業題目
臨床微生物検査法の基礎的体験的習得
授業科目の目的・概要及び到達目標等
目的・概略:基礎微生物学実習で学んだ知識及び操作技術を元に、より臨床に即した微生物検査法に
ついて学ぶ。その目的で、未知の細菌が混在する検体から個々の細菌を分離し、性状検査によって同
定する。また、臨床で分離されることが多い耐性菌の感受性検査技術や特殊細菌の検査法について学
ぶ。学内実習終了後、小学生を指導する立場で講義や実習で学んだ知識や技術をさらに深める学外実
習を行う。
到達目標:検体から細菌を分離培養し、同定することができる。菌種を同定し、それに適した感受性
試験を行うことができる。知識や技術を自分のものとし、分かりやすく伝えることができる。
授業計画
4 月 8 日(水)13:00 より
第1-3回
病原検査実習室(A 棟 401 号室)
腸内細菌の分離同定
グラム染色、腸内細菌用鑑別培地による同定
第4-6回 咽頭細菌の分離同定
コアグラーゼテスト、オキシダーゼテスト、オプトヒンテスト、
XV 因子要求性検査、マンニット分解検査、DNase テスト、NAC 培地増殖検査
第7-9回
感受性検査、特殊な菌の染色
微量液体希釈法、ディスク拡散法、ヒメネス染色、芽胞染色、嫌気培養
第 10 回
学外実習(聖ドミニコ学院小学校) 6月下旬〜7 月上旬
キッズ感染セミナー(衛生的手洗い、グラム染色の指導)
成績評価の方法及び基準
出席は必須。事情がある場合は事前に連絡をすること。(教務係又は担当教員)
実習態度、宿題提出、レポート内容等を総合的に判断する。
教科書・参考書
教科書:臨床検査学講座 微生物学/臨床微生物学 岡田淳ほか(医歯薬出版)
(実習テキスト配布)
参考書:臨床微生物検査ハンドブック第2版 小栗豊子編(三輪書店)
-205-
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
検査技術科学専攻
6 セメスター
火~金 1~4
東北大学病院検査部・輸血部・
病理部・生理検査センター、 必修
市中病院検査の教職員
臨地実習
授業題目
必修
選択
の別
単位数
10
医療における臨床検査の実際
授業科目の目的・概要及び到達目標等
授業の目的・概要:
5セメスターまでに習得した各種検査手技をふまえ、輸血部、病理部、生理検査センターならびに市中病
院において、実際の医療現場における検査技術を習得する。具体的には約 5 人の 7 グループにわかれ、検査
部総合分析Ⅰ・Ⅱ、生理、微生物、輸血部、病理部及び市中病院検査室を廻り、現場の技師から技術指導を
受ける。
到達目標:
医療現場における臨床検査の現状、必要性を理解するとともに、検査手技を身につける。
授業計画
期間:10 月~1 月の火、水、木、金曜日
1 カ所 2 週間×7 カ所 計 14 週間
実習日程などは、オリエンテーションの時に配布する。
成績評価の方法及び基準
出席および筆記試験を重視する。
教科書・参考書
これまでの教科書、参考書すべて。
-206-
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
検査技術科学専攻
6-8セメスター
火~金 1~4
検査技術科学専攻、大学病院、
卒業研究
授業題目
医学系研究科等の教職員
必修
選択
の別
単位数
必修
10
医学•検査学における研究(入門)
授業科目の目的・概要及び到達目標等
目的・概略:
個別に設定した医学•検査学のテーマについて、講義や実習で学んだ医学の知識や検査技術を駆使して、医
学や検査学における研究を自ら体験する。これは各部門の指導教官の指導によって行われる。”try and
error”の研究的な思考方法を習得し、最終段階では報告書の作成、研究発表の方法等を学ぶことを目的とす
る。
到達目標:
卒業研究を完成させる。
授業計画
6セメスター
11月末に行なわれる卒業研究発表会に出席し、各部門で行なわれている研究内容を理解する。
1- 2月に研究指導者が設定したテーマを学生に提示するので、学生は自主的にテーマを選択し、
人数調整を行う。
7-8セメスター(平成27年度)
4月(授業開始日)〜11月の火、水、木、金曜日の間、指導者のもとテーマに沿った研究を行う。それ
によって実験手技、報告書の書き方、文献検索の仕方、実研究発表の方法等をマンツーマンで学ぶ。その研
究成果を卒業研究発表会で発表する。
なお大学院進学者は、保健学専攻以外でも、原則として星陵地区であり、受け入れ先の承諾があれば、進
学先の研究室における卒業研究を許可する場合があるので、下記まで問い合わせること。
卒業研究発表会は、2015年11月末に行なう予定である。
問い合わせ先:
成績評価の方法及び基準
研究発表を重視するが、配属先での研究姿勢も考慮に入れる。
教科書・参考書
特になし
-207-
分子血液学分野
開講専攻
授
検査技術科学
7 セメスター 月・1,2
業
科
目
担 当 教 員
進藤千代彦
細貝 良行
医用工学
授業題目
千田
浩一
必修
選択
の別
単位数
必修
1
医用工学の基礎と理論
授業科目の目的・概要及び到達目標等
医学・医療を支えている主な工学と考えられる電子工学、電気工学、情報工学、制御工学などの骨組
みについて学ぶ事を目標とする。
電子工学を核に、知識・技術に関する工学的思考方法について学習するが、特にエレクトロニクス技
術入門として、電気回路・電子回路の基礎について解説する。放射線技術科学専攻の千田、細貝の両先
生に一部講義をしてもらう。
授業計画
各項目に沿って講義を行う。
[1]4 月 6 日
[2]4 月 13 日
[3]4 月 20 日
[4]4 月 27 日
[5]5 月 11 日
[6]5 月 18 日
[7]5 月 25 日
[8]試験期間中
I 章:医用工学の概要、VII 章:医用機器(進藤)
II 章:電気・電子素子の基礎(細貝)
VI 章:電子計算機-マイクロコンピューター(細貝)
III 章:電子回路(細貝)
V 章:データの記録、表示装置(細貝)
IV 章:生体からの情報収集(千田)
VIII 章:安全対策(進藤)
試験
成績評価の方法及び基準
期末試験は選択と一部筆記問題であるが、試験期間中に行う。期末試験を重視し、また出席を成績評
価の一部とする。
教科書・参考書
教科書:「臨床検査学講座 11 医用工学概論」
(医歯薬出版)
参考書:日本 ME 学会:「ME の基礎知識と安全管理」(南江堂)
-208-
開講専攻
授
検査技術科学
7 セメスター 月・1-2
業
科
目
担 当 教 員
進藤千代彦
細貝 良行
医用工学実習
授業題目
千田
浩一
必修
選択
の別
単位数
必修
1
医用工学の実習
授業科目の目的・概要及び到達目標等
医学・医療を支えている主な工学と考えられる電子工学、電気工学、情報工学、制御工学などの骨組
みについて実習を通して学ぶ事を目標とする。
医用工学の講義に続いて、電子工学の知識・技術に関する工学的思考方法について学習するが、特に
エレクトロニクスの実験を通して、電気回路・電子回路の基礎について体験する。放射線技術科学専攻
の千田、細貝の両先生にも実習を担当してもらう。
授業計画
各項目について実習を行う。
[1]6 月 1 日
[2]6 月 8 日
[3]6 月 15 日
[4]6 月 29 日
[5]7 月 6 日
[6]7 月 13 日
[7]7 月 27 日
半導体ダイオードの特性(千田)
電気回路実験の一般的注意、オシロスコープの操作(進藤)
反転、非反転オペアンプの特性、ロウパスフィルターの測定(進藤)
C-R 結合回路の電気的特性(細貝)
トランジスタの増幅作用(細貝)
FET の増幅作用(細貝)
デジタル回路の実験(進藤)
成績評価の方法及び基準
実習終了後、実習内容や課題に対するレポート提出を求め、成績評価とする。出席状況を成績評価の
一部とする。
教科書・参考書
教科書:「臨床検査学講座 11 医用工学概論」
(医歯薬出版)
参考書:日本 ME 学会:「ME の基礎知識と安全管理」(南江堂)
-209-
開講専攻
授業科目
担当教員
必修
選択
の別
単位数
菅原
選択
1
検査技術科学
7 セメスター 月・4
緊急検査学概論
明
第6 講義室
授業題目
緊急検査
授業科目の目的・概要および到達目標
授業の目的・概要:
採血および生理、血液、生化学、免疫、感染症検査でのパニックケースとその対応について理解する。
また、24 時間医療における臨床検査技師の役割、社会的使命を自覚する。
到達目標:
検査現場でのパニックケースおよびその対応について理解する。1人の患者データーを総合的に把
握できる。緊急検査の現場を体験する。
授業計画
第
1回
ガイダンス、緊急検査、パニック値とは?
4 月 13 日
第
2回
生理検査のパニックケースとその対応
4 月 20 日
第
3回
採血室・血液検査でのパニックケースとその対応
4 月 27 日
第
4回
生化学検査でのパニックケースとその対応(1)
5 月 11 日
第
5回
生化学検査でのパニックケースとその対応(2)
5 月 18 日
第
6回
免疫検査でのパニックケースとその対応
5 月 25 日
第
7回
感染症検査でのパニックケースとその対応
6月1日
第
8回
まとめ・総括
6月8 日
成績評価の方法及び基準
期末試験、授業態度を総合的に判定する。
教科書・参考書
特になし
-210-
開講専攻
授
全専攻
8 セメスター 月・3
業
科
目
担 当 教 員
チーム医療(看護・放射線)
チーム医療原論(検査)
授業題目
武田 賢、菅原
宮下光令、塩飽
明
仁
必修
選択
の別
単位数
必修
1
チーム医療についての基本的な概念を学ぶ
授業科目の目的・概要及び到達目標等
現代の医療は、高度に専門分化したスペシャリストがそれぞれの役割を担う「チーム医療」の形で行われ
ている。そのために、各々が専門技術を磨くと共に、医療チームの一員として、お互いの領域を認識し、尊
重するチームワークが求められる。現在、東北大学病院では感染防止対策チーム、栄養サポートチーム、褥
瘡対策チーム、緩和ケアチーム、治験チームなどが活動しており、医師、看護師、技師、薬剤師、栄養管理
士、事務員など多くの職種の人々が協力し、診療に当たっている。これらのチーム医療について、担当して
いる専門家の話を伺い、チーム医療実習のための基礎的な知識を得ることを目的とする。
授業計画
10/5 第 1 回
病院内での連携について
10/19 第 2 回
栄養サポートチーム、地域医療連携センター
10/26 第 3 回
感染防止対策チーム
11/2
第4回
治験チーム、WOC センター
11/9
第5回
緩和ケアチーム
11/16
第6回
高度救命救急センター
11/30
第7回
医療安全推進室
-看護部、診療技術部の現状と将来―
成績評価の方法及び基準
出席状況およびレポートによる
教科書・参考書
特になし
-211-
必修
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
選択
単位数
の別
検査技術科学
臨床検査関係法規
8 セメスター月 4
高橋
和広
必修
1
臨床検査技師として医療実践に必要な法的知識の修得。
授業題目
授業科目の目的・概要及び到達目標等
臨床検査技師としての医療実践に必要な法的知識の修得を、目的および到達目標とする。
臨地実習においても、最低限の臨床検査関連法規の理解が必要であると考えられるため、
講義の半分は、臨地実習開始前に行う。
授業計画
前年の臨地実習開始前に、すでに講義を4回施行しているので、残りの講義を、8セメに
行う(8セメの講義は、10 月の第1月曜日開始)
。
・
・
・
・
臨床検査技師等に関する法律
他の医療関連法規
個人情報保護法
医療過誤
複合性局所疼痛症候群 (CRPS)
検体の取り違え
他
成績評価の方法及び基準
出席率 × 試験点数≧60 点で合格
教科書・参考書
参考書
東北大学医学部
「臨床検査学講義
「学生便覧」
関係法規」佐藤乙一著(医歯薬出版)
-212-
開講専攻
全専攻
8 セメスター
授
業
科
目
担 当 教 員
総合看護学実習(看護)
総合医療演習(放射線)
チーム医療実習(検査)
授業題目
必修
選択
の別
鈴木 貴(コーディネーター)
必修
塩飽 仁、宮下光令、武田 賢
単位数
1
チーム医療の理解と実践
授業科目の目的・概要及び到達目標等
目的・概略:
チーム医療やチーム医療原論で学んだ内容を基盤として、所属する専攻の専門領域以外の医療技術
につて、体験的に理解を深める。他の専攻の学生との交流を通して、医療チームとしての連帯感を培
い、協働の実際を実習を通して理解し、専門職者としてチーム医療を実践するための基本的態度を修
得することを目的とする。
到達目標:
実習を通してチーム医療の実際について理解し、チーム医療における専門職者としての役割と職種
間連携について理解を深める。
授業計画
開講時期:別途掲示する。
実習形態:集中授業、グループ学習とする。
グループ編成:1グループは 10 名程度で、3専攻の学生で構成される。
実習内容:
1日目:ガイダンス、各専攻の学生が自専攻の概要や専門性などをまとめて他専攻に紹介する演習
相互の専門性および3専攻以外の医療専門領域の実践と連携・協働について理解を深める。
2日目:医療現場におけるリスクマネージメント演習
インシデント、アクシデント発生時の対処および医療事故分析の実際を他職種連携のなかで
具体的に理解する。
3日目:一次救急蘇生の演習
シミュレーションモデルを使用してチームで取り組む救急蘇生の実際を学ぶ。
4・5日目:Paper Patient を用いた演習
医療需要者の個々の特徴に応じた医療を考案、実施するための、様々な職能を生かした連
携・協働のありかたを探る。
6日目:実習成果発表会
成績評価の方法及び基準
成績評価は、出席、レポートをもとに総合的に行う。
教科書・参考書
特になし
-213-