平成26年の事故

平成26年高圧ガス事故一覧(災害)
事故 発生
NO
分類 場所
発生日
(又は覚
事故の呼
称
事故概要
日常点検時に液面計の指示低下が認められたため調査したところ、ピンホー
噴出・漏洩 ルから冷媒(R-22)の漏洩を認めた(約20㎏)。原因は経年劣化(17年)による
ものと推定。
法区分 発生場所
1
C
山口 H26. 1. 7
2
C
バルクローリーにより工場燃料用バルク貯槽に充填中、門型ホイストクレーン
岡山 H26. 1.20 破裂・破損 の車輪がレール上の充填用ホースの上を通過し、同ホースが切断され、ホー
ス内のLPG約5リットルが漏洩。
3
C
圧力低下が発生したため、運転を停止し装置内の冷媒(R-22)を回収していた
広島 H26. 2.12 噴出・漏洩 が、冷媒配管継手部に亀裂を認め、漏洩があった(19.9kg)ことが判明。原因は 冷凍
老朽化(19年)による疲労。
冷凍所
C
アニリン製造設備反応器出口ミキサのフランジ部に小火を認めたため、運転
員が消火した。原因は冷却用に低温の水素ガスを入れているが、当該場所で
山口 H26. 2.27 噴出・漏洩
コンビ
温度勾配が発生し、フランジの緩みから反応ガス(アニリン、水素)が漏洩し
(約4.6kg)、静電気により着火した。
製造所
4
冷凍
冷凍所
LP
製造所
ドライフーズ用凍結真空乾燥機の真空度が低下したため、製造を中止し調査
したところ、コールドトラップ配管からの冷媒漏洩(R-22、約650kg)が判明。原
噴出・漏洩
因は、付近の液ヘッダーに付着した油分が滴下し外面を腐食させたものと推
定。
冷凍
冷凍所
5
C
山口 H26. 3. 3
6
C
始業点検時、圧力低下が認められたため調査したところ、蒸発器(水冷式熱
広島 H26. 3.17 噴出・漏洩 交換器)内部の冷媒(R-22)配管からの漏洩(約28kg)が判明。原因は、経年劣
化(23年)による外面腐食と推定。
冷凍
冷凍所
7
C
山口 H26. 3.18
建物解体でアセチレン切断機に着火させたところ、逆火により調整器と溶栓
から火災が発生した。逆火防止器が故障していたにもかかわらず、必要な処
置をせずに切断機を使用。〔則60-1-⑬、⑱〕
一般
消費先
8
C
アセチレン及び酸素容器を運搬中に交差点で普通乗用車と衝突し、2トント
岡山 H26. 3.19 噴出・漏洩 ラックが横転したため、落下したアセチレン容器からガスが漏洩した(約
0.5kg)。
一般
移動中
コンビ
製造所
9
C
岡山 H26. 4. 3
火災
3月8日に冷凍機の運転を停止し、16日に安全弁を取り外すため元弁を閉止
した。28日に安全弁を取付、31日に元弁を開放、4月3日に運転状態での気
噴出・漏洩 密試験を実施しようとした際、冷媒(R-134a)が漏れていたことが判明(全量の
240㎏)。原因は、安全弁は元バルブにねじ込みで設置しているため、取り外
した際に元バルブのねじ込みが緩んだものと推定。
NO
10
11
事故 発生
分類 場所
発生日
(又は覚
事故の呼
称
事故概要
C
広島 H26. 4. 9
火災
工場内の鉄骨をアセチレンガス切断機で解体していた際、溶断に伴い発生し
た火花が、壁の隙間を伝って内屋根付近に敷かれていたビニルシートに落下
し出火した。消費場所から4mの位置に可燃物が置かれた状態で作業を行っ
ていた。〔則60-1-⑩〕
一般
消費先
B
移動式製造設備(液化炭酸ガス)の終業点検でバルブの開閉状態を確認中
にガス漏れの音を認めた。外部からの漏洩確認では漏れ箇所が特定できな
岡山 H26. 5.14 噴出・漏洩
かったため、二重殻式容器の外槽を切断し、詳細な調査を行い、容器付属配
管溶接部からの漏れを確認した。(1年以内の再発のためB級)
一般
製造所
船渠において、砂利運搬船の船首甲板部でアセチレン溶断機を使用して揚錨
機の修繕中に、アセチレンホースを折り曲げようとした際にホースから炎が吹
き出し、作業を行っていた船員の衣服に燃え移り火傷(顔面左側、頸部、腹部
一般
に1度の火傷)を負った。罹災者は資格がなく(ガス溶接作業者)、溶断機の
破損状況やホース内面のすすの付着状況からは逆火があったものと推定。
ホース自体も、劣化、ひび割れが認められた。〔則60-1-⑬、⑱〕【軽傷1】
消費先
12
C
広島 H26. 5.27
火災
13
C
広島 H26. 5.27
14
C
岡山 H26. 7. 7
15
C
広島 H26. 7.17 噴出・漏洩
16
C
岡山 H26. 7.20 噴出・漏洩
17
C
18
C
アセチレン切断機で解体を行っていた際、溶断に伴って発生した火の粉が、
地下ピット内に残っていた可燃物(廃材)に着火し、金型プレス機、ピット側壁
の一部を焼損した。〔則60-1-⑩〕
海水から採れた苦汁に塩素を吹き付け臭素を製造するプラントの立ち上げ操
作で、人為的なミスにより通常より多く塩素を仕込みすぎたため、大量の臭素
噴出・漏洩
が発生し、除害設備の能力を超えた臭素が、除害設備の煙突から大気中へ
放散された。〔法24の3-1〕
法区分 発生場所
一般
消費先
一般
製造所
空冷式ウォーターチリングユニット内の高圧ガス配管に亀裂が入り、冷媒(R134a)が大気中に漏洩。原因は、経年劣化(18年)によるものと推定。
冷凍
冷凍所
圧縮天然ガス自動車(トラック)が走行中に停車していた車両後部に衝突し、
天然ガス容器の低圧縮減圧弁が破損し、燃料ガスが漏洩。
一般
消費先
冷凍
冷凍所
冷凍
冷凍所
火災
定期点検において、圧縮機のヘッドカバーからの漏洩を発見。過去の冷媒
山口 H26. 7.25 噴出・漏洩 (R-22)補充記録から、以前に漏洩が発生していたものと思われる(調査中)。
原因は経年劣化(30年)によるものと推定。
冷凍施設が自動停止。メーカーによる点検の結果、サクションストレーナーの
配管溶接部(腐食)から冷媒(R-134a)漏えいが原因と判明。回収量約60kgか
広島 H26.7.29 噴出・漏洩
ら漏えい量は約290kgと推定。原因は保温材の劣化等で結露水が溜まり腐食
したものと推測。
NO
事故 発生
分類 場所
発生日
(又は覚
事故の呼
称
事故概要
火災
プロパン-酸素炎で鋼板を溶断中、鋼板の下にあった防錆剤のスプレー缶
(噴射剤:LPG)が加熱され、噴出したガスに火花の火が引火した。〔則60-1⑩〕【軽傷1】
法区分 発生場所
19
C
広島 H26. 8. 4
20
C
島根 H26. 8. 8
C
定期巡視の際、携帯ガス検知器が作動したため、排水ピット周辺を調査した
ところ、ピット内にガス(H₂S、60ppm)が存在していることを確認した。これを受
けて、関係設備の調査を実施し、ストリッパー塔頂油凝縮器に不具合が認め
山口 H26. 8.30 噴出・漏洩
コンビ
られ、開放検査を実施して、チューブの開孔を確認した。原因は、犠牲陽極が
小さく、防食効果が早期に失われたことにあり、交換したガスケットが導電性
材質であったこともこれに寄与していた。
製造所
22
B
山口
H26.9.18
運転員の定期巡回の際、反応塔フィード配管に霜状のものを発見し、携帯ガ
ス検知器を近づけたところ、ガスが微量漏えいしていることを確認したため、
噴出・漏洩
コンビ
当該装置を停止した。検査の結果、アルカリ脆化割れが発生・進展したことに
より微量漏えいに至ったことが確認された。(1年以内の再発のためB級)
製造所
23
C
岡山
H26.11.2
重質油熱分解装置のコークドラムの安全弁出口配管において、腐食減肉によ
噴出・漏洩 り開口に至った箇所から可燃物が漏えいし、コークドラム表面の高温部に接 コンビ
触・着火し火災となった。
製造所
24
C
定期補修を終え、スタートアップを開始し、反応器内の温度・圧力を定常状態
まで上げたところ、温度・圧力が急激に上昇したため、緊急安全装置である破
広島 H26.11.17 噴出・漏洩
コンビ
裂板(ラプチャーディスク)が作動し、系内のガスが大気放出された。大気放
出に伴い、一時的に高温が発生し、媒が工場内に飛散した。
製造所
25
C
山口
冷凍
冷凍所
C
日常点検により、ガス漏れ検知器を当てていると、蒸発器周辺より、漏れの反
応があった。詳しい調査のため、発泡液をかけると、Uベント部と配管(銅管)
山口 H26.12.20 噴出・漏洩
冷凍
との溶接部(銀ろう)に割れが発生しておりカニ泡が発生した。併せて実施して
いる受液器の液面計には変化はなかった。
冷凍所
21
26
H26.12.1
車両同士の接触事故により、1台が一般民家に衝突した。その際、LPG容器
噴出・漏洩 を転倒させ、高圧ホース、ガスメーターを引き倒したため、残ガス18㎥が漏
洩。
定期点検により、冷媒ガス(R22)の漏洩を発見。漏洩箇所を確認したところ、
噴出・漏洩 高圧側配管(φ25)の継手部4箇所から漏洩確認。10/21に冷媒を40kg補充
(全容量120kg)しており、その当時から漏洩していたと推測される。
罹災者(死亡0,重傷0,軽傷2)
一般
消費先
LP
消費先