平成27年4月9日 決定 平成27年度 東京都立町田の丘学園学校経営計画 校長 村野 一臣 1 目指す学校像 1、児童・生徒が毎日通いたくなる学校 2、教職員一人一人が自分の力を発揮できる学校 3、地域・保護者の声に耳を傾ける学校 東京都教育委員会の教育目標・基本方針及び平成26年度の町田の丘学園学校評価を踏まえ、本校が知肢 併置校として長い歴史の中で築いてきた教育活動を継承し、人権尊重の精神を基本に教職員が真摯に児童・ 生徒、保護者に向き合った教育活動を展開する。 児童・生徒一人一人の個性や特性が尊重され、個々の教育ニーズに応じた生きる力の育成を目指すととも に、児童・生徒が毎日通いたくなる魅力ある学校目指す。そのために、教職員一人一人の特性や専門性を生 かし全教職員が自らの力を発揮することで質の高い教育活動を展開する。また、本校の学区である町田市と 連携し、地域の特別支援教育のセンター校として特別支援教育を推進するために、文部科学省事業「特別支 援学校におけるセンター的機能充実事業」を継続発展させ、保護者や地域の声に耳を傾け、地域の子ども達 にとって特別支援教育の視点に立って様々な取組や支援ができる学校を構築する。 今年度より東京都特別支援教育推進計画第三次実施計画に沿って知的障害教育部門小中学部を山崎校舎に 移転させ、町田の丘学園全体の教育環境を改善した。今後は、2つに分かれた校舎がそれぞれきめ細かな教 育を実施できる校内体制を作るとともに、町田の丘学園として一貫性のある指導を推進し、本校舎の改築計 画を東京都教育委員会と連携して実施することで、児童・生徒の教育の充実と、教育環境のさらなる整備を 実現する。 【目指す学校像を実現するための主な取組】 ①学校がどこよりも安全・安心な場所となり、児童・生徒が安心して登校し、いじめ・体罰がなく、健 康で安全に学習活動ができ、保護者が安心して教育サービスを受けられるように努める。 ②児童・生徒理解を深め、常に指導を改善し、個々の実態に即した適切で継続的な学習活動を展開する。 ③知肢併置校としての歴史を生かし、教職員一人一人が力を発揮できる学校組織を確立させるとともに 障害種別の単独校に負けない障害の実態に応じた質の高い教育を目指して研修・研究活動を充実し教 職員の専門性の向上を図る。 ④学校と家庭、地域等の関係機関との連携・協力・支援体制を構築し、特別支援教育のセンター的機能 を発揮する学校づくりを行う。 ⑤児童・生徒、保護者や地域社会のニーズに適した学校経営の推進に努める。 ⑥山崎校舎の活用と本校舎との連携をすすめ、本校舎の改築計画を推進する。 2 中期的目標と方策 平成26年度の学校評価及び学校運営連絡協議会の意見を踏まえた上で、平成27年度から平成29年 度において、目指す学校像を実現するために以下の目標と方策を定め実行する。 (1)目標(目指す学校像を実現させるための主な取組との関連) ① 児童・生徒増に対応し適切な教育環境を整備するために、平成27年度に開設した山崎校舎を活用 して教育環境を改善するとともに、本校舎の改築計画について東京都教育委員会と連携した対応 を図る。 ② 教員の専門性及び学校機能を充実させ、教育サービスの向上を図る。 ③ 本人・保護者・関係機関との連携を図る。 ④ 地域における学校の役割を明確にした学校運営を行う。 -1- (2)方策 目標①「児童・生徒増に対応し適切な教育環境を整備するために、平成27年度に開設した山崎校舎を 活用して教育環境を改善するとともに、本校舎の改築計画について東京都教育委員会と連携 した対応を図る。」 【方策1】東京都特別支援教育推進計画第三次実施計画に則り、山崎校舎の活用と本校舎の改築を進める。 担当(分掌・学部等) 内容 ・山崎校舎と本校舎の連携の推進。 ・経営会議 ・本校舎の改築計画にむけて、経営会議・経営企画室を中心として東京都教育委員会と ・経営企画室 の連携した対応を行う。 目標②「教員の専門性及び学校機能を充実させ、教育サービスの向上を図る。」に関する方策 【方策2】校内 OJT の活性化を図り教員の専門性をお互い高めあうことで、教科等の指導を充実させる。 担当(分掌・学部等) 内 容 ・文部科学省事業「特別支援学校におけるセンター的機能充実事業」及び言語能力向上 ・研究研修 拠点校の取組を生かし、教員の専門性向上を図る。 教育支援 ・A部門(肢体不自由教育部門)においては、ICT の活用と学習習得状況把握表を活用 ・A 部門、 した個別指導計画の作成と指導内容の充実を図るとともに、高等部においては27年 ・研修研究 度から「肢体不自由特別支援学校におけるキャリア教育・職業教育の充実事業」の指 ・情報教育 定を受け作業学習の改善を実施する。 ・B部門(知的障害教育部門)小・中学部においては、発達障害のある児童・生徒に対 ・B 部門 する教育の充実を図るとともに、高等部においては、教育課程の類型化の実施により、 作業学習、職業等を充実させ、生徒の実態に応じた指導の充実を図る。 ・全教員が研究授業を実施し、教職員で見合うとともに専門性の高い外部講師を積極的 ・管理職、 に招聘し、授業力の向上を図る。 ・研究研修 ・人権に関する研修を定期的に実施し、人権意識の高い学校づくりを進める。 ・生活指導 ・個別指導計画を基に、個に応じた指導内容・方法の創意工夫と教材・教具の開発を充 ・研修研究 実させる。 各学部 ・自立活動の外部専門家(自立活動外部指導員)を活用して指導の充実を図る。 ・ ・A 部門・自活部 ・障害特性や教育ニーズに応じた学習指導を展開するための研修を推進するとともに、 ・研修研究 各部門や学部において、教育の一貫性や総合性を重視した継承発展的な研修・研究活 動を展開する。 ・校内医療的ケア ・医療的ケア実施要領に基づく安全かつ適切な医療的ケアを実施する。 委員会 ・専門医、外部講師等と連携し、個に応じた摂食指導を充実させる。 ・給食部 ・新たな情報機器等を積極的に導入し、ICT 機器を活用した教育活動の展開するための ・情報教育 研修の推進を図る。 ・経営企画室 【方策3】児童・生徒への小学部からのキャリア教育の充実を図る。 内 容 ・個別指導計画にキャリア教育に関する指導内容を明記し指導の充実を図ると同時に、 保護者への説明責任を果たす。 ・小学部から高等部までのキャリア教育の全体計画を立案し、計画的に各学部でキャリ ア教育が推進できるようにする。 ・児童・生徒や保護者が、卒業後の生活をイメージして主体的に進路を考えることがで きるように、企業や施設の見学、研修会の実施、町田市障がい福祉課や各支援機関等 の訪問、現場実習やインターシップ等の具体的な体験を小学部から段階的に実施す る。 -2- 担当(分掌・学部等) ・教務 ・教務 各学部 ・進路指導 各学部 【方策4】2つの校舎での有効な教育が行われるように学校運営を行う。 内容 ・山崎校舎と本校舎の独立した運営を行う。 ・平成28年度の学校介護職員及び知的部門外部専門家の導入に応じた指導体制の再構 築を行う。 ・2つの校舎ごとに、主幹教諭、指導教諭、主任教諭、経験豊な教諭・非常勤教諭を中 心とした校内 OJT 体制を整備し、人材育成のシステムを構築する。 ・学校経営推進シートを活用して、短期・中期・長期的な様々なスパンでPDCAサイ クル(計画→実行→評価→改善)を用いてマネージメントを行い、組織的、計画的な 学校経営を推進する。 ・ICT化事業計画に基づく校内整備の推進と、教職員の業務の効率化を図る業務内 容の整理を行う。 ・自律経営推進予算の趣旨を生かした計画的、効率的な予算編成と執行を図り、必要に 応じて補正予算組むなど円滑な教育活動を推進する。 ・教育公務員としての服務の認識・厳正を図るため定期的な研修を実施する。 ・本校が保有する個人情報の保護を徹底する。 ・経営企画室が中心となり、自律経営予算の編成及び執行を適切に行う。 ・経営企画室は、山崎校舎と本校に同様に対応できるように学校経営に積極的に参画す る。 担当(分掌・学部等) ・企画調整会議 ・経営会議 ・経営会議 ・経営会議 ・ ・情報教育 ・経営会議 ・管理職 ・管理職 ・経営企画室 ・経営企画室 目標③「本人・保護者・関係機関等との連携を図る。 」に関する方策 【方策5】各種コミュニケーションツールや保護者会等の機会を活用し、保護者等とのコミュニケーション をより充実させ、学校としての説明責任を果す。 担当(分掌・学部等) 内容 ・管理職と保護者の懇談会を校舎別と合同で複数開催するとともに、保護者会や担任 ・経営会議 を通じて保護者等からの意見等を積極的に学校運営に生かし、要望・意見等につい ては適切に学校の対応を説明する。 ・校長への手紙は、山崎校舎及び本校にポストを設置し適宜対応する。 ・校長 ・危機管理マニュアルを山崎校舎、本校別に作成し対応する。また学校と保護者、医 ・生活指導 療機関等との円滑な連携・協力を促進する。 ・ 「まち COMI」やホームページ等を活用して、緊急時の連絡対応が円滑にできるよう一 ・生活指導 層の工夫・改善を図る。 【方策6】地域への情報発信と関係機関からの情報受信(双方向)を積極的に行う。 内容 ・ホームページを活用して、積極的に学校の情報を発信するとともに、山崎校舎での 情報も積極的に発信する。また、外部からの意見に耳を傾け学校運営に活用する方 法を検討する。 ・児童・生徒や保護者及び地域関係機関に対して、進路懇談会・進路便り等において、 積極的に情報の提供に努める ・地域の関係機関を定期的に訪問し、進路情報を収集すると共に、生活介護事業所等 情報交換会を実施する。 担当(分掌・学部等) ・情報教育 ・進路指導 ・教育支援 ・進路指導 ・進路指導 【方策7】部活動等の充実を図るとともに、関係機関のニーズに応じた学校施設の有効活用を図る。 担当(分掌・学部等) 内容 ・児童・生徒が生涯取り組める余暇活動の充実を図るため、部活動の振興と整備充実を ・各部 推進する。 ・学校開放事業等を充実させ、地域の学習・文化の振興に資するとともに、地域に開 ・地域支援 かれた学校づくりを促進する。 -3- ・公開講座や交流学習等で野津田高等学校との連携を図る。 ・地域支援 ・日本の伝統・文化の良さを発信する能力・態度の育成事業により、通常の学校との ・B 部門高等部 交流や部活動の内容を発信する。 目標④「地域での学校が果す役割を明確にする。 」に関する方策 【方策8】地域関係機関(教育・福祉・労働・医療)や企業との連携を促進し、エリアネットワークの充実 を図る。 担当(分掌・学部等) 内容 ・大規模災害時に対応した地域の関係諸機関との連絡体制の確立と支援・協力体制を ・生活指導 構築する。 ・保護者や地域関係者と連携し不審者対応の防犯訓練やセーフティ教室等の充実に努 ・生活指導 める。 ・町田市障がい福祉課や地域施設と共に、生活介護事業所等情報交換会を開催し、児 ・進路指導 童・生徒の進路に関してのニーズを的確に伝え、進路指導の充実を図る。 ・協力企業連絡会を毎年開催し、企業就労に関する情報交換を行うとともに、職場開 ・進路指導 拓に生かす。 【方策9】町田市教育委員会と連携して、副籍制度、交流及び共同学習の推進を図るとともに、地域の小・ 中・高等学校への支援を充実させる。 担当(分掌・学部等) 内容 ・公開研究協議会を開催し、地域の小・中学校及び全国の特別支援学校へ研究成果を ・研究研修 報告して、特別支援教育の推進を図る。 ・地域支援 ・町田市教育委員会や地域指定校との連携を強化し、副籍制度の推進を図る。 ・地域支援 ・特別支援学校に在籍する児童・生徒についての理解推進を図るため、小・中学校、 ・地域支援 高等学校や地域住民との多様な交流及び共同学習の計画的な実施を図る。 ・町田市教育委員会と連携し、交流教育に関する連絡会の充実を図る。 ・地域支援 ・文部科学省事業「特別支援学校におけるセンター的機能充実事業」を活用し、町田 ・地域支援 市教育委員会と連携し拠点校を通じた特別支援学級の支援体制を確立する。 【方策10】地域における「適切な就学」及び「卒後の豊かな生活」を実現させるために、就学相談・入学 相談・進路指導の充実を図る。 担当(分掌・学部等) 内容 ・児童・生徒の心身の障害の状態や適性・能力を的確に把握した進路指導を充実させ ・地域支援 る。 ・地域支援 ・地域支援部を中心に、保育園、幼稚園への就学に関する情報提供を行う。 ・教育相談 ・市教委と連携した適切な就学及び教育相談を実施する。 ・就労・生活支援センターおよび各関係施設等と連携した就労移行支援にかかわる校 ・地域支援 内体制を構築する。 3 今年度の取り組み目標と方策(重点目標◎) (1) 教育活動の目標と方策 ①学習指導 ○児童・生徒一人一人を大切にする人権尊重教育の内容を学級経営計画に明記し、推進する。 ○児童・生徒一人一人に個別指導計画を作成し、年2回保護者に提示する。 ○A部門(肢体不自由教育部門)知的代替・自立活動中心の教育課程においては、学習習得状況把握表をア セスメントのツールとして活用し、個別指導計画を作成する。また、高等部知的代替課程において「肢体 -4- 不自由特別支援学校におけるキャリア教育・職業教育の充実事業」を展開する。 ○A部門準ずる教育課程においては、生徒の教育ニーズに応じた指導体制を工夫し、受験や就職等の進路に 備えた教科学習が展開できるようにする。また、今年度から教育課程の類型化を実施する。 ○B部門(知的障害教育部門)小・中学部においては、様々な児童・生徒の障害特性について理解を深める とともに、シラバス・年間指導計画を基に指導の共通理解を図り、指導内容・方法を工夫して、児童・生 徒にとってわかりやすい授業を展開する。 ○B部門小・中学部においては、自閉症学級を設置し、自閉症の児童・生徒に特化した教育課程を編成する 中で、障害特性に応じた指導内容・指導方法について検証し、自閉症教育を充実させる。 ○B部門高等部においては、教育課程類型化により新たに導入した事務作業班、教科情報、理科、社会の充 実を図る。 ○全教員が研究授業を教員に公開するとともに、学部の課題とする学習を中心に外部専門家を招聘した授業 研究を行い、教育内容の精選と系統化を進める。 ○教材・教具の充実及び教育機器等の効果的な活用を図り、児童・生徒一人一人のもつ能力や個性を最大限に 伸ばす教育活動を展開する。 ○教材・教具の共有化を図るために、 「教材ライブラリー」のデーター化し活用するとともに、ホームページ に公開する。 ○訪問教育においては、児童・生徒の実態や家庭の状況に応じて柔軟な対応ができるように、学部や管理職 とも連携して指導にあたる。病院訪問については、病院や保護者及び前籍校と連携し、継続した学習を保 障することでスムーズな前籍校復帰を目指して適切に指導する。 ○指導教諭による、若手や地域の支援学級への模範授業の公開や、授業力向上のための授業観察を進める。 ○主任教諭や非常勤教員が中心になり、校内 OJT 体制をつくり、授業改善に向けた相互研鑽を行う。 ②進路指導 ○児童・生徒の企業及び施設の見学、インターンシップ及び現場実習を計画的に実施するとともに、保護者 に対して企業や施設の見学、町田市障がい福祉課や各支援機関等の訪問を計画的に行う。 ○他の特別支援学校と連携を図り、夏季休業中に寄宿舎を活用しての就労・進学体験学習等の企画を行い、 参加する。 ○進路指導の円滑な取組を進めるため、町田市障がい福祉課や地域施設と共に、生活介護事業所等情報交換 会を年4回開催する。 ○児童・生徒や保護者に対して、保護者進路懇談会・進路個別面談・進路だより、また、進路コーナーの充 実など、一人一人の実態や年齢に合った情報の提供に努める。また、担任や特別支援教育コーディネータ ー(進路指導担当)が随時相談を行う。 ○卒業後一人一人に応じた進路を保障すると共に、希望する生徒の企業就労を推進するために、年1回協力 企業連絡会を実施し情報交換及び職場開拓を進める。 ③生活指導 ○児童・生徒相互の好ましい人間関係を育てるため、個々の児童・生徒の人権に配慮した指導を実施すると ともに、指導内容について指導計画に明記して人権教育を充実させる。 ○TPOに合わせた服装について、児童・生徒が普段から意識できる環境を整える。特に、中・高等部にお いては、標準服を活用した指導を進める。 ○児童・生徒自らが安全に対する意識を高め、健康で安全な生活を送ることができるように、保護者や地域関 係者と連携し、不審者対応の防犯訓練やセーフティ教室等を開催する。 ○スクールバスの運行に際しては、できる限り児童・生徒の負担の少ないコース設定を行うとともに、各コ ースの利用状況を定期的に確認する。 ○学校事故0(零)を目指し、生活指導部が環境整備の全体計画を立案するとともに、校内作業日を設定し、 各学部が中心となって廊下や教室の環境整備を定期的に行う。 ○安全な通学が実施できるように、定期的に町田バスセンター、鶴川駅その他における通学指導を実施し、 行方不明等の通学途中の事故を未然に防止する対策を講じる。 ○児童・生徒の実態に合わせて、小学部から段階的に一人通学に向けた取組など、自立と社会参加を目指した 指導を行う。指導内容を個別指導計画に明記し、保護者の理解と協力の下、家庭と連携して社会参加する 力を育成する。 -5- ④特別活動・部活動等 ○児童・生徒が自己の成長を振り返り、自己を伸ばそうとする意欲をもち、お互いに努力を認めながら協力 して活動に取り組むよう学校行事の充実と精選する。 ○集団活動により、社会生活を行う上での基本的な規範意識を育てる。 ○児童・生徒が生涯取り組める余暇活動の充実を図るため、部活動の振興と活動環境の整備を行う。 ○小・中学校、高等学校や地域住民との多様な交流及び共同学習を計画的に実施する。 ○地域の中で、豊かに生きていく力を育むために、町田市教育委員会や地域指定校との連携を強化し、副籍 制度を一層推進すると共に、保護者への十分な説明を行う。 ⑤健康づくり ○学校保健委員会を年2回開催し、学校保健計画に基づき本校と山崎校舎双方の健康づくりを組織的に推進 するとともに、評価していく。 ○外部専門家を活用した摂食診断を必要に応じて行い、 児童・生徒の摂食機能を向上させる取組を充実させる。 ○安全な医療的ケアの実施のため、校内医療的ケア委員会が中心となり、条件整備、環境整備に努めるとと もに、インシデント・アクシデントの発生状況を分析し、結果を全体に周知して再発防止に努める。 ○山崎校舎への安全な給食の提供を行い、日常生活、校外学習等を通じてアレルギーのある児童・生徒への 適切な対応を行う。 ○2020東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けて、体力の向上等に取り組むとともに、興味・ 関心を喚起するよう学習活動を工夫する。 ⑥自立活動 ○個別指導計画に自立活動の内容の明記し、 障害による学習上又は生活上の困難を主体的に改善・克服する力 を養うための特設時間をはじめ、教育活動全般における指導を行う。 ○教員の専門性の向上と教育ニーズに応じた指導の充実を図るために、自立活動の外部専門家(自立活動指 導員)を活用し、理学療法士・臨床発達心理士・言語聴覚士の専門性を生かした研修会を企画・実施する。 ○児童・生徒のコミュニケーション能力を高めるための指導内容、指導方法・支援方法に関する研修・研究 を教員各自が行い、公開する。 ⑦センター的機能、募集・広報活動(地域交流等) ○特別支援教育コーディネーター3名(教育相談担当、地域支援担当)を中心に、教育相談部・地域支援部 が役割分担を行い、山崎校舎と本校が連携して校内外における支援・相談機能を充実させる。 ○適切な就学・入学の観点から、学校内外に向けて教育相談機能の充実を図るとともに、高等部入学に向け た早期からの事前相談の充実を図る。 ○地域の就学前施設や小・中学校、高等学校、大学等への支援体制を整備し、保護者や関係者に分かりやす い情報を、地域支援だよりで知らせる。 ○副籍による交流や地域校交流等の場を活用し、地域の小・中学校や高等学校の児童・生徒や保護者への障害 児理解を推進する。 ○地域に開かれた学校づくりを推進するため、学校便りやホームページ等を活用した広報活動を積極的に実 施する。 ○学校の自己評価機能を高めるために、学校運営連絡協議会評価委員会の学校評価アンケートの結果を学校 運営、教育活動の改善に積極的に生かし、その結果を全校保護者会・ホームページ等で公表する。 ○文部科学省事業「特別支援学校におけるセンター的機能充実事業」を活用して、町田市小中学校支援学級 及び高等学校に外部専門家を派遣した支援を行う。 ⑧学校経営・組織体制 ○安全・安心な学校を実現するため、教育環境の整備を図るとともに、事故の未然防止に努める。 ○組織的・計画的に学校経営計画の実現を図るために学校経営計画推進シートを作成する。 ○学校経営計画実現のために、指導教諭・主幹教諭・主任教諭の役割を明確にし、学校経営推進シートを基 に経営会議において進行管理を行う。 ○学校経営計画を実現するための効率的・効果的な自律経営推進予算を作成し、計画的に執行する。 ○適切な人材育成を図るために、 「OJTガイドライン」に基づき、いつ・どこで・誰が誰を育成するか、指 導教諭・主幹教諭・主任教諭、非常勤教諭を活用した人材育成計画を立案する。 -6- ○学校経営シートを作成し、本校の特色を児童・生徒や保護者を中心とした広く都民にPRする。 ○「経営参画ガイドライン」に基づき、積極的な学校経営推進のために、経営企画室の広報・広聴、渉外機 能の充実を図り、事務局機能を強化する。併せて若手行政職員の育成を推進する。 ○「校長への手紙」 「学校見学シート」を本校と山崎校舎の両方に設置する。また、保護者と管理職との意思 疎通を深めるために授業参観や外部専門家を交えた懇談会を引続き実施し、児童・生徒及び保護者ととも に協働して学校づくりを行う。 ○個人情報紛失等の事故撲滅を目指して、職員室の環境改善を行う。個人情報セキュリティマニュアルを活 用して確実に個人情報を保護するシステムを構築する。 ○服務事故の根絶を図るため、随時管理職からの働きかけを行うと共に、内部講師及び外部講師を活用し、 年5回服務研修を行う。 ○学校介護職員及び知的部門外部専門家導入に向けて、学校介護職員導入検討委員会を中心に、教員指導体 制の原案を作成する。 ○経営会議及び経営企画室を中心に本校舎の改築に向けた準備及び東京都教育委員会との連絡調整を行う。 ○山崎校舎の開設に伴い、分掌組織を2つの校舎ごとに編成する。全校の経営管理は経営会議を週1回開催 し情報交換及び進行管理を行う。 (2) 重点目標と方策(数値目標) <安心・安全な学校づくりを推進する> ◎校内美化、執務環境の整備、言葉つがい等丁寧な対応 通年 <小学部から高等部まで全教職員でキャリア教育を推進する> ◎ 個別指導計画に指導内容を明記し、キャリア教育の内容を保護者に説明 年2回以上 ◎ 教職員の自己申告書にキャリア教育の取組内容の明記 1つ以上 ◎ 肢体不自由特別支援学校におけるキャリア教育・職業教育の充実事業の推進 報告書2月まで ◎ 作業学習の充実・改善 就労先・他校等見学10回以上 指導教諭・専門家からの指導・助言3回以上 ◎ キャリア教育の保護者満足度 85%以上 ◎ 卒業後の進路先保障及び、企業就労の促進 高等部卒業生全員の進路保障 知的部門企業就労率30%以上 ◎ 個別指導計画・学校生活支援シート(個別の教育支援計画)の改善・充実にむけた検討 (課題整理と進行管理) 8月まで <全教員の授業研究を推進する> ◎ 研究授業 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 一人年1回以上 授業自己診断シートの作成・活用、自己申告(当初、最終)時に提出 外部専門家を招聘した研究授業指導(指導教諭の活用) 年50回以上 保護者の研究授業参観 年18回以上(各学部3回) 教材ライブラリーの構築 一人 1 教材以上 ICT の活用(コミュニケーション機器の活用) 報告書2月まで 公開研究協議会の開催 2月開催 参加者200名以上 授業研究指導について自己申告に記入(能力開発欄) 全主任教諭 授業改善案を自己申告書(学習指導)に記入 全教員 指導教諭による模範授業の実施及び還元 10回以上 <学校の専門性向上を図りながら、特別支援教育のセンター校としての役割を果たす> ◎ 校内における研修会や学習会の公開 ◎ 地域支援セミナー参加者の満足度 ◎ 保育園や幼稚園との連携(相談、助言、研修会等) ◎ 市内の高等学校への発達障害に関する支援の推進 学期1回以上 80%以上 年60回以上 4校以上 <保護者や地域に対して、学校の説明責任を果たすと共に情報発信を積極的に行う> ◎ ホームページの更新(山崎校舎情報の掲載、教材ライブラリー、児童・生徒の活動等)毎週1回以上 -7- 給食だよりの掲載 ◎ 防災計画の保護者向けマニュアル作成・配布 ◎ 進路だより・地域支援だよりの発行 年11回 5月中 進路だよりの発行:年12回以上 地域支援だよりの発行:年5回以上 <学校経営計画を全教職員で計画的に実施する> ◎ 学校経営計画推進シート作成及び実施状況の中間報告、最終報告 ◎ ◎ ◎ ◎ 作成5月末 中間報告10月 最終報告2月 保護者の学校評価 保護者全員対象の学校評価:11月 保護者アンケートの回収率 80%以上 服務に関する研修会 年5回以上 体罰・暴言・不適切な指導に関する教員への聞き取り年5回 OJT について自己申告書の能力開発の欄に記入 全教員 (誰をどのように指導するか。誰からどのような指導を受けたいか。 ) -8-
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