表刷りグラビアインキ（ノントルエンタイプ）ピクセスインキ『ピクセス』は、表刷りグラビアインキに対して要望が強くなっている“プロセス印刷”を主眼に設計したインキです。従来の表刷りインキでは、シャドー部からハイライト部までの階調を安定して再現することは困難でしたが、新素材・分散技術の開発により、インキ転移の安定化を実現することができ、写真そのままの優れた画質表現が可能となりました（特願2007-286201）。また、プロセス印刷することで、特練りインキの色数の減少、残肉インキの低減、環境負荷の低減、さらに一部の裏刷り印刷を表刷り印刷に変更できることを含めコストダウンにつながると考えます。 ■ 特長  プロセス印刷適性に優れています。（※逆刷り印刷との組み合わせにより、裏刷り印刷と同等の品質が得られます。）  ベタ部からハイライトまで安定したインキ転移性を実現します。  ドクター適性、版詰まり性などの印刷適性に優れ、高速印刷が可能です。  表刷りインキに要求される耐油、耐熱などの諸物性に優れています。特に耐塩ビブロッキング性、耐エタノール性などが優れています。  残留溶剤が少なく、環境に配慮したノントルエンタイプです。  （社）日本有機資源協会が認定する「バイオマスマーク」を取得しています。 ※逆刷り印刷とは白→藍→紅→※黄→墨 ※黄は、専用の透明な黄を使用。通常の表刷り印刷白→黄→紅→藍→墨 (特願2008-174102） ■ 適用フィルム  処理ポリプロピレン、処理ＰＥＴフィルム、処理ポリエチレン及び、その複合フィルム ■ インキの使用方法  希釈溶剤：ピクセス２号溶剤（標準溶剤） MCH/NPAC/サクエチ/ＩＰＡ＝４０/２０/２０/２０  トルエンを含んだ含トル溶剤でも印刷は可能です。配合例、トルエン/ＩＰＡ/サクエチ＝５０/３０/２０  印刷粘度：白１４～１６秒、色１５～１７秒（ザーンカップNo.３，２５℃）をお勧めいたしますが、印刷条件（版、印刷速度）によって調整して下さい。 ■ 注意事項  未処理フィルム、ヒートシーラブルＯＰＰの未処理面には適性がありません。その他の原反に対しては、弊社技術部へ確認願います。  耐ボイル性はありません。  耐油、耐熱性などの諸物性は当社試験方法に基づくもので、原反の種類、印刷構成などの条件によって、貴社の必要条件に適合しないケースも考えられます。事前にご確認いただくか、弊社技術部にご連絡願います。【技術本部研究第5 グループ 049-259-6422（直通）】  記載のデータは、当社の試験方法による実測値であり、規格値ではありません。ご使用に際しては、貴社使用条件に適合するかを必ずご確認願います。なお、本文中の用途はいかなる特許に抵触しないことを保証するものではありません。  製品改良のため、予告なく内容を変更することがあります。  製品使用の際は、必ず事前に製品安全データシート（ＭＳＤＳ）をご一読願います。