名証一斉連絡 - 名古屋証券取引所

名証一斉連絡
平成27年6月8日
株式会社名古屋証券取引所
自主規制グループ上場監理担当
下記のとおり、公表措置を行うことにしましたので、お知らせします。
記
1.会 社 名
ジャパンベストレスキューシステム株式会社
(コード:2453、市場第一部)
2.公 表 日
平成27年6月8日(月)
3.理
上場有価証券の発行者の会社情報の適時開示等に関する規則第53条第1項第1
号(会社情報に係る照会事項について正確な報告がなされておらず、公表の必要
が認められるため)該当のため
由
(注) ジャパンベストレスキューシステム株式会社(以下「同社」という。)は、平成26年6
月16日に過年度の決算短信等の訂正を開示しました。
本件に関する調査及び照会等により、同社子会社である株式会社バイノス(以下「バイノ
ス」という。)において不適切な売上計上が行われていたことが判明しました。また、当該
不適切な売上計上は、バイノスの代表者を含む取締役の主導により行われていたこと、バイ
ノスの管理部長の職にある同社取締役はバイノスの管理業務について十分な監督を行ってい
なかったこと、同社取締役の一部は不適切な売上計上の事実を認識していながらこれを放置
していたこと等が明らかになりました。本件は、適時開示を適切に行うための体制の不備に
起因する不適切な開示であり、同社の適時開示体制について改善の必要性が高いと認められ
たことから、当取引所は、平成26年8月8日にその経緯及び改善措置を記載した改善報告
書の提出を求め、同年8月22日に改善報告書の提出を受けました。
また、同社は、平成27年3月12日に、それまで同社が設置した第三者委員会が認定し
た事実の前提となる事実が異なる可能性等が確認されたことから、改めて内部調査委員会を
設置し、その旨を記載した改善状況報告書を当取引所に提出しています。
その後、同社は、平成27年4月28日に当該内部調査委員会の調査報告書を開示し、当
取引所は事実関係の確認を行いました。これらにより、新たに、当該不適切な売上計上を主
導していたのは同社及びバイノスの管理部長である同社取締役であったこと、第三者委員会
の調査及び当取引所からの本件に関する照会等に対して、当該取締役の指示により複数の同
社役職員が虚偽の供述及び報告を行っていたこと、同社常勤監査役及び内部監査室長が第三
者委員会の調査に際して自らのメールデータを削除するとともに同社役職員に対してメール
データの削除を命じていたこと、複数の同社取締役はメールデータの消去を行った者からそ
の旨の報告を受けたにもかかわらず適切な対応を取らなかったこと等が判明しました。
当取引所が行った会社情報に関する照会に対して正確な報告を行わなかったことは、上場
有価証券の発行者の会社情報の適時開示等に関する規則に違反しており、かつ、当該行為は
同社取締役の指示により複数の同社役職員が行っていたものであり、公表を要するものと認
められることから、公表措置を行うことにしました。
なお、同社が平成26年8月22日に提出した改善報告書及び平成27年3月12日に提
出した改善状況報告書の内容は、一部に事実と異なる記載等があることから、当取引所は、
改善報告書及び改善状況報告書の訂正を求め、公衆縦覧に供する予定です。
以
上