JAしまねコミュニケーション月刊情報誌 2015 4 2015.April.Vol.2 隠岐 どうぜん 斐川 隠岐 出 雲 石見銀山 いわみ中央 くにびき やすぎ 雲 南 島根おおち 西いわみ 特集 JAしまね 地区本部紹介 人と自然が共生する光り輝く未来の創造 くにびき地区本部版 東京から九州の各市場へ出荷されていま 出雲市や益田市などで栽培されており、 種なしぶどうの元祖「デラウェア」です。 けています。 ていることから、全国的に高い評価を受 す く、早 熟、早 肥で体 格、体 型に優れ Ｊ Ａ し ま ねの 農 畜 産 物 取 扱 額 は ３３０億円（平成 年度実績）となり、 優れた作物が各地で栽培されています。 イチゴ、 トマト、 ネ ギ、 あ すっこな ど、 ※平成26年3月末現在（平成25年度島根県農業協同組合要覧より） 特集 す。 近 年では「シャインマスカット」 も ＪＡしまね 地区本部の紹介 のＪＡは、今 後は地 平 成 年３月１日、島 根 県 内の Ｊ Ａが１つに統 合して、「 ＪＡしまね」 が 発 足しました。 区 本 部 として、それぞれの地 域の特 性 米 と 畜 産 物 がそれぞれ ％を 占めてい 野菜類では、中海干拓や出雲平野と いった 平 坦 地や三 井 野 原（ 奥 出 雲 町 ） 多くの皆様から愛されています。 ま すが、各 地 区 本 部の品 目 別 取 扱いの を 発 揮 した 運 営 をめざしていき ま す。 などの高 冷 地を中 心に、キャ ベ ツ が ほ そこで、これから一 年 間、 特 集 企 画 と 金 額については、気 候や地 域 特 性の違い 合 計 38,739 13,331 25,861 5,641 2,327 66,441 10,942 13,849 11,873 22,750 20,906 232,660 ぼ一年中作られています。 その他にも、 組合員数の状況 畜 産も県 内 多 くの地 域で営まれてお り、「しまね和牛」 は性質温順で飼いや 回 目は、本 県 農 業の特 徴 雑穀・豆類 1.0％ して地区本部の紹介をしていきたいと思 います。 第 により、左図のように様々です。 月 4 と地 区 本 部の概 況についてご紹 介いたし 米 33.6％ 25 また、貯 金 高は 千１８０億 円（ 平 成 年 月末現在） 、長 期 共 済 保 有 高 年 3 2 は 兆９、 ３００億円（平成 3 27 総数 万人（平成 年 月末）を超 える組 合 員の皆 様はも ちろん、地 域 住 ます。 ては全 国でもトップクラスのＪＡとなり 日現在）となり、長期共済保有高につい 27 ます。 畜産物 果実 野菜 米 販売品取扱状況 34 なって邁進して参ります。 造 」の実 現にむかって全 役 職 員が一丸と と自 然が共 生 する、光り輝 く 未 来の創 としていただけるＪＡとなるよう、「 人 民・利 用 者の方からも 信 頼され、必 要 3 麦 0.4％ 野菜 17.3％ 9 26 島 根 県の主 要な農 畜 産 物として、ま ず水稲があります。 品種は、「コシヒカ 1,272 23 中 心に栽 培されており、近 年では「 き くにびき 330億円 リ」や 「ハナエチゼン」 など良食味米を ぬむすめ」や 「つや姫」の栽培も広がっ 貯 金 高 137,811百万円 長期共済保有高 63,978千万円 県合計 畜産物 34.1％ グ ラ フ：平成25年度販売品取扱高 （平成25年度島根県農業協同組合要覧より） 貯金高・貸付金残高：平成27年2月末実績 （ＪＡバンク島根信連調べ） 長期共済保有高：平成27年3月4日現在実績 （ＪＡ共済連島根調べ） 購 買 供 給 高：平成25年度購買品供給高 （平成25年度島根県農業協同組合要覧より） ていま す。「つや姫 」 は２０１４年 米 食 畜産物 野菜 果実 89 238 米 その他 2.2％ 林産物 1.7％ 貯 金 高 61,386百万円 長期共済保有高 27,066千万円 准組合員 28,810 7,500 14,406 3,452 1,153 53,660 7,455 9,167 7,177 16,847 13,046 162,673 く に び き や す ぎ 雲 南 隠 岐 隠岐どうぜん 出 雲 斐 川 石 見 銀 山 島根おおち いわみ中央 西 い わ み 県 合 計 正組合員 9,929 5,831 11,455 2,189 1,174 12,781 3,487 4,682 4,696 5,903 7,860 69,987 11 473 62 549 ※平成25年度の取扱高（平成25年度島根県農業協同組合要覧より） やすぎ 1 味ランキングで「特Ａ」 となりました。 849 1,016 果実 8.0％ 花き・花木 1.7％ 11 27 ま た、 島 根 県の果 樹の代 表 作 物 が、 （グラフ／単位：百万円） 2 1,520 409 貯 金 高 259,724百万円 長期共済保有高 88,209千万円 石見銀山 2,616 貯 金 高 48,274百万円 長期共済保有高 21,901千万円 691 693 畜産物 果実 野菜 6 島根おおち 畜産物 323 74 果実 963 米 貯 金 高 86,424百万円 長期共済保有高 40,432千万円 雲南 貯 金 高 100,315百万円 長期共済保有高 56,242千万円 貯 金 高 54,215百万円 長期共済保有高 22,068千万円 1,641 912 360 畜産物 果実 野菜 米 西いわみ 貯 金 高 83,951百万円 長期共済保有高 38,043千万円 ＪＡしまね（県合計） 貯 金 高 918,000百万円 貸付金残高 291,568百万円 長期共済保有高 393,909千万円 購買品供給高 38,687百万円 3 1,040 野菜 畜産物 果実 野菜 米 83 いわみ中央 702 2,330 703 米 330 職員数の状況 く に び き や す ぎ 雲 南 隠 岐 隠岐どうぜん 出 雲 斐 川 石 見 銀 山 島根おおち いわみ中央 西 い わ み 本 店 県 合 計 畜産物 出雲 畜産物 果実 貯 金 高 15,002百万円 長期共済保有高 4,972千万円 野菜 米 隠岐どうぜん 88 60 貯 金 高 52,388百万円 長期共済保有高 23,090千万円 畜産物 455 果実 1,862 野菜 米 438 畜産物 0 果実 野菜 米 13 貯 金 高 18,509百万円 長期共済保有高 7,908千万円 246 斐川 1,047 隠岐 52 1,859 果実 畜産物 1,868 野菜 米 2,535 0 113 果実 野菜 米 131 0.8 39 正 職 員 339 165 238 37 31 437 122 106 150 151 179 86 2,041 その他職員 150 103 367 22 14 547 112 123 91 110 108 4 1,751 合 計 489 268 605 59 45 984 234 229 241 261 287 90 3,792 ※平成27年3月1日現在（出向職員含まず） やすぎ やすぎのいちご祭り 2015 開催 くにびき 悪質商法にご用心！ 手口を学び未然防止 やすぎのいちごを市内外にＰＲするイベント「やすぎの 「悪質商法の手口を知ることが被害防止の第一歩」とＪ いちご祭り2015」が３月８日、安来市中海町にある道の Ａしまねくにびき女性部は、 「消費者トラブル未然防止研 駅あらエッサで開催され、多くの人で賑わいました。 修会」を管内４会場で開きました。 やすぎ苺部会と安来農林振興協議会主催、安来市観光協 ３月９日、くにびき地区本部Ｓａｎ・ｓａｎ館には女性 会共催の同イベントでは、ホテル一畑総料理長照沼英則氏 部33名が受講。雲南警察署生活安全課山根係長が「近年、 による苺の飾り切りの実演や、安来産苺にチョコレートを 電話などを使った特殊詐欺が増加しているが、対応次第で かけて食べるチョコレートファウンテン、やすぎのいちご 十分防げる」と指導。また、雲南あいあい劇団が投資など イメージキャラクター『やすぎのいっちゃん』とのジャン の儲け話により、架空な物を売りつけて多額のお金をだま ケン大会など、様々なイベントを通してＰＲしました。 し取る「劇場型投資詐欺」について寸劇で紹介しました。 また、いちごピューレを使用した新作和洋菓子など31 参加者は「自分だけは大丈夫と思わず、まわりに相談す アイテムも販売され、好みのスイーツを選ぶ人で行列が出 るようにしたい」と気持ちを引き締めていました。 来ていました。 チョコレートファウンテンを楽しむ来場者達 雲 南 日本農業賞・大賞 知事に受賞を報告 多様化する特殊 詐欺を説明する 山根一係長。 奥出雲産直振興協議会 雲南地区本部管内の生産者でつくる奥出雲産直振興推進 協議会が日本農業賞（ＪＡ全中、ＮＨＫ等主催）の「食の 架け橋の部」で大賞を受賞し、 協議会とＪＡは３月１０日、 芝居で悪質商法 の手口を紹介。 県庁を訪れ島根県の溝口善兵衛知事に受賞報告を行いまし た。溝口知事は「農家の情熱とビジネス面が両立した模範 事例」と評価しました。 協議会の井上静子会長は「いままでの地道な努力が評価 されて本当にうれしい」と喜びを語りました。 今回の受賞は「食と農との距離を縮める取り組み」、「農 家に生きがいを与え、地域を活性化させている」モデルと ユーモアを交え た芝居に参加者 から笑い声も。 して高く評価され大賞を受けています。 賞状やトロフィーを溝口知事（中）に披露する井上会長（右）と内田雲南地区本部長（左） 参加者みんなで対処法について確認。 4 斐 川 ＪＡ斐川地区本部青年連盟 大看板を製作 出 雲 ラピタでJAしまね誕生を 記念し物産市開催 ＪＡ斐川地区本部青年連盟の皆さんが３月17日米消費 JAしまね出雲地区本部生活部は３月６日から10日まで 拡大をテーマとする大看板を製作されました。 の５日間、出雲市今市町のラピタ本店で「JAしまね誕生 この看板は小学生を対象としてご飯食をテーマにした絵 記念セール」を実施しました。島根県内11JAが３月１日 画・ポスターを募集し、その作品の中から「青年連盟賞」 に統合してJAしまねとなったのを記念して、県内にどん を受賞された方の絵をもとに作成されます。 なものがあるのか知ってもらおうと「JAしまね誕生記念 今年は大野楓香さん（当時中部小学校６年生）が受賞さ 11地区本部物産市」を開催。ラピタ本店の特設ブースに、 れました。 11地区本部の農産物や加工品など自慢の逸品を集めまし 製作した大看板はグリーンセンター入り口に設置され、 た。西いわみ地区本部のトマトの加工品ややすぎ地区本部 来店された方に米消費拡大をＰＲします。来店される際は のいちご「紅ほっぺ」、隠岐どうぜん地区本部の「島じゃ 是非ご覧ください。 常識さざえカレー」などが並び、来店者は島根の自慢の逸 品を次々と買い求めました。７・８日には出雲地区本部管 内の特産「西浜いも」 （さつまいも：品種紅はるか）の石 焼きを店頭販売し、約60㎏を完売。雲南地区本部の頓原 加工所によるきねつきもちの実演販売もあり、5日間とも 多くの買い物客で賑わいました。 JAしまね出雲地区本部生活部店舗企画課の原俊成課長 は「これからもJAしまねの11地区本部が一つになるよう な企画を実施し、多くの方にJAしまねをPRしていきたい」 と話しました。 石見銀山 食農体験イベント 「パパと一緒にまつりのごっつぉ♪ とって・つくって・たべよう」開催 青年連盟と女性部は3月8日、食農体験イベント「パパ と一緒にまつりのごっつぉ♪とって・つくって・たべよう」 を大田市で開き、市内の小学生親子12組が参加しました。 参加者は市内４ヶ所の農場や加工場に出向き、生産者から 説明を受けながら牛乳や卵等の食材を調達した後、それを 使って伝統料理「箱寿司」等の調理体験をしました。青年 連盟の生越大地委員長は「食材が何でも店頭で手に入る一 方、それらが作られる様子を知らない子どももいる。生産 者から話を聞いて、新鮮な食材で料理を作る楽しさを、親 子で体験してほしい」と話しました。 女性部の補助を受けながら、集めた食材で箱寿司作りに挑戦する参加者 5 各地区本部の自慢の逸品をPR 西いわみ 農事組合法人「そえだに」 設立総会開催 島根おおち 大和支店新築オープン 島根おおち地区本部は３月２日㈪、大 ３月８日に鹿足郡津和野町の添谷公民館で農事組合法人 和支店を新築オープンしました。これは国土交通省による 「そえだに」の設立総会が開催されました。当日は西部農 江の川水系の堤防拡張工事にともない、旧大和支所の移転 林振興センタ―の山本所長、津和野町農林課の久保課長、 が必要となったことから、昨年10月より美郷町上野地区 特定農業法人ネットワ―クの糸賀会長らを招いて開催され の国道375号線沿いに建設していたものです。新支店は ました。津和野町で十二番目の農事組合法人の設立となり 一部２階建ての落ち着いた外観で、店内は金融共済窓口と ます。発起人で代表理事に就任した石川敏明氏は「小さな 営農生活窓口がひとつのフロアとなっており、生活店舗も 集落であるが、小規模なりに地区住民が一体となって取り 併設され地域のライフラインとしての役割も担っていま 組もう。 」と力強く語り、スロ―ガ す。オープン当日は、172名の来客があり、先着でプレ ンに「一致団結して住みよいそえだ ゼントが手渡され、にぎやかな大和支店の初日となりまし にをつくろう・みんなの力で農地を た。 守ろう」をかかげ閉会しました。 挨拶する石川敏明代表 出席者のみなさん 本 店 新築オープンした大和支店 出雲市でＪＡしまね設立 記念式典と祝賀会を開催 いわみ中央 新会社設立記念除幕式 ＪＡと担い手農家による、協同出資 ＪＡしまねは3月8日、出雲市でＪＡしまね設立記念式典 会社の株式会社みどりファームかなぎの事務所開きを2月 と祝賀会を開催し、関係者やＪＡ役職員ら約270人が参加 28日、浜田市金城町の育苗センター施設内で行いました。 しました。1部の記念式典では、ＪＡ役職員がＪＡ綱領等 除幕式には浜田市久保田章市市長や島根県西部農林振興セ を唱和した後、ネッツトヨタ南国の横田英毅取締役相談役 ンター薮木昭徳所長、他11名の来賓を招き、事務所開き の記念講演を聴きました。2部の祝賀会には、青木一彦国 の式典をしました。地域農業の担い手を育て水田を中心に 土交通大臣政務官、溝口善兵衛知事や萬歳章ＪＡ全中会長 集落営農の維持と保全に努めることで地域振興の牽引役を ら来賓の他、ＪＡ関係者が出席しました。萬代宣雄組合長 担うものとして昨年12月25日に設立総会が行われまし は「初代の組合長として、ＪＡしまねが向かうべき方向を た。3月1日 か ら 見定めて邁進し、10年後、20年後に「統合してよかった。 」 業務を開始し、浜 と言って頂けるよう頑張っていきたい」と挨拶しました。 田市を区域として 当面は主に同市の 金城町内での受託 作業を行います。 株式会社みどりファームかなぎの除幕 祝賀会で鏡開きをする参加者 みやもとのりゆき 代表取締役宮本教行社長の挨拶 清めの儀式を行う代表取締役宮本教 行社長 6 農協改革の骨格に対するJAグループの考え方 これまでの経緯 （１）26年５月に規制改革会議が利益重視の資本論理による、 まったくJAの存在意義を根本から否定するような意見 を発表しました。 （２）これに対し、自民党農林議員を中心に、政府、規制改 革会議、農水省と調整を行い、26年６月に与党は「農協・ 農業委員会等に関する改革の推進について」をとりまと められました。 －規制改革会議の意見－ ●准組合員の事業利用を正組合員の２分の１に規制する。 ●理事の過半数は認定農業者、民間経営経験がある者にする。 ●全農の株式会社化 ●中央会の廃止 （３）この中では、 ●JAの信用事業の代理店方式 ●全農の株式会社化 ●中央会の新たな自律的な制度への移行 ●准組合員の事業利用の一定のルール化等 具体化するとともに法改正が必要な事項は平成27年の通常国会に提出することが明記されました。 （４）JAグループでは、11月に自己改革プランを策定し、政府・与党に対し、自己改革の尊重を求めて折衝を重ねてき ました。 （５）２月９日に、政府・与党から示された「法制度等の骨格案」に、准組合員利用規制の導入を阻止することができた こと等から、JAグループとして、骨格案を受け入れることとなりました。 骨 格 の 概 要 今 後 問題点 准組合員の利用制限はありません 准組合員の利用制限は見送り （５年後に決定） 准組合員の利用制限は、信用・共済事業の分離、 総合JAの利便性の低下となる。 理事の３分の２は、正組合員 理事の過半は、原則として認定農業者、 農産物販売・経営のプロ 組合員の選択の自由度を狭め、該当者がいない 場合があり、弾力化が必要である。 中央会監査は義務付け 公認会計士監査を義務付け （監査先は選択） 公認会計士監査を選択した場合の費用負担が増 加する可能性がある。 県中央会 ○農協法に基づく特別認可法人 ○代表・総合調整、経営指導、監査等 ○農協法上の連合会 ○代表・総合調整、会員の要請を踏ま えた経営相談・監査 全国中央会 ○農協法に基づく特別認可法人 ○代表・総合調整、経営指導、監査等 Ｊ Ａ 現 在 代表・総合調整等（一般社団法人へ） 会計監査、業務監査（監査法人へ） 中央会やJAバンクとの連携が保てず、破綻未 然防止機能が脆弱化する恐れがあり、JAの監 査コストが増大する。 これからの課題等 ○全農等の株式会社化などを選択により組織変更できることとなりますが、強制されることなく組合員の判断による必 要があります。 ○今回の農協改革の最終的な狙いは、規制改革会議が当初から言っているJAの信用事業・共済事業のJA事業からの分 離です。その手始めとしてJA全中の解体、准組合員の利用制限が表ざたにされました。今後は、規制改革会議による 次のステップに向けたJAグループへの攻撃がさらに強まることが予想されます。 ※３月下旬に農協法改正案が国会に提出され、審議、決定が行われる予定になっています。 JAグループ島根の対応 ○今回の農協法等の改正にJAグループの自己改革の内容が、的確に法案に盛り込まれるよう、関連団体と連携し引き続 き対応してまいります。 ○JAグループ島根は、３月１日統合を契機に一層の農業振興、地域活性化による農家組合員の所得向上対策を始め、地 域住民のみなさんへの地域貢献活動ならびに「地方創生」に果たす役割を自覚し、自己改革を役職員一丸となって総 力を挙げて進めてまいります。 7 8 9 10 11 12 13 14 15 育てやすくて新鮮な味が格別 つるありインゲンマメ 板木技術士事務所●板木利隆 幼果をさやごと食べるのでサヤインゲンとも呼ばれます。若さやを食べ始めたのはイタリア人で、それが世界 中に広まりました。日本へは江戸時代に隠元（いんげん）禅師によってもたらされたところからインゲンの名が あります。つる性種とつるなし種がありますが、家庭菜園にお薦めしたいのはつる性のつるありインゲンです。 家庭菜園に取り入れる魅力は、若さやの、取り立て、高鮮度品の味が大変良く、市販品では得られないおいし さが発見でき、2カ月近くも長い間収穫できるからです。 栄養的にはカロテンを多く含み、抗酸化作用が期待でき、ビタミンB群やカリウムも豊富、特に若さやにはア スパラギン酸やリジンが含まれているので、夏の疲労回復や美肌効果もあるとされます。 育て方が容易なのも魅力です。よく充実した大きな種子は、誰でも簡単に種まきでき、よく発芽し、元気よく 育つので失敗はなく、トウモロコシや大豆のように鳥害を受ける心配がないのも助かります。 生育適温は15～25度、10度以下や30度以上では生育 支柱はつるがはわないうちに、早めに立てます。立て方 が悪いです。低温には弱いので、種まきは5月上旬以降と は図のように交差点を低くし、先の方を大きく開くように し、それより早出しするには3号ポリ鉢に2～3粒まき、発 し、つる先まで手が届きやすくします。 芽したら間引いて1本立てにし、保温育苗して畑に植え出 収穫は取り残しのないよう早めに、毎日または朝夕に入 します。 念に行い、新鮮な若さやの味を楽しみましょう。 土壌の適応性は広く、 いずれの土質でもよく育ちますが、 夏に空気が乾燥すると実止まりが悪くなるので、 灌水 （か 連作を避け、乾燥に弱いので適度な湿気のある畑の方がよ んすい）にも留意します。 く育ちます。夏に入ったら防乾の敷きわらをします。開花 収穫は2カ月余りも続きますが、勢いが衰え始めたころ、 期に入ったら遅れずに油かすと化成肥料を追肥します。 下葉を摘除して、株元へ種をまけば、同じ支柱で2回取り も可能です。私の庭先庭園では昨年、5月上旬、6月下旬、 8月上旬と、同じ支柱で3作し10月上旬まで収穫できまし た。 畑の狭い方やプランター作りしかできない方は、つるな し種がお薦めです。関西では三度豆と呼ばれているように 3作も、支柱いらずで十分楽しむことができます。 16 JA島根厚生連 朝食をとって 新年度を元気にスタートしよう 新年度が始まりました。何かと変化が多く、忙しいこの時 期を乗り切るためには、健康管理が重要になってきます。そ こで、一日のスタートを切る時に大切になるのが朝食です。 H24年度の国民健康・栄養調査結果の概要によると、「時 間がない」 、 「面倒臭い」などの理由で朝食を抜いてしまう人 が、男性12.8％、女性9.0％となっており、特に20～30 歳代の欠食率は高く20％を超えています。しかし、朝起き た時は、血糖値が低く、内臓や神経、脳の働きが低下した状 態になっているので、朝食を抜いてしまうとエネルギーが行 き届かず、目覚めが悪く、集中力も低下してしまい、午前の 活動に支障をきたしてしまいます。そのため、普段朝食をと らないという方も、午前中を元気に活動するためには朝食を とることが重要になります。 朝食の役割 ③体のリズムをつくる 私たちの体には「体内時計」と呼ば れる機能があります。これは、 時間 の周期で睡眠や体温、血圧、ホルモン の 分 泌 な ど の リ ズ ム を 刻 ん で い ま す。 人は寝ている間にもエネルギーを 使っています。寝ている間に筋肉や肝 計をリセットするためには、朝日を浴 レを調整する必要があります。体内時 時間なので、このズ 臓の中に貯めておいたエネルギーを び、朝食をとると良いといわれており、 しかし、一日は 使ってしまうので、午前中活動するた これで一日の生活リズムが整います。 このように朝食をとることは、体に とって様々なメリットがあります。朝 食抜きの生活が長い人の場合、食べ始 めは体に違和感を覚えることがあるか もしれません。しかし、これは身体が らといって朝食をとらないと基礎代謝 ます。反対に、ダイエットのためだか 朝食をとると代謝量が上がって太り にくい体質になり、肥満予防に繋がり 徐々に体のリズムを整えていき、新年 ら、少しずつ慣らしていくと良いです。 の を や め ず に、 最 初 は 飲 み 物 な ど か ので、違和感があってもすぐに食べる 正常なリズムを刻むための調整過程な が落ちてしまい太りやすい身体になっ 度を元気にスタートしましょう。 ②太りにくい体をつくる ん。 ルギーを取り込まなければいけませ めには、朝食をとることで新しくエネ ①エネルギーの供給 25 て し ま い ま す。「 朝 食 を 食 べ た 分、 摂 取 エ ネ ル ギ ー が 増 え て 太 る の で は …」 といった心配は、あまりしなくてよい でしょう。朝食を食べることでもエネ ルギーを消費し、食べたことで一日を 活動的に過ごせるので、しっかり消費 してくれます。 17 24 JAしまね information ク ロ ス ワ ー ド パ ズ ル 二重マスの文字を A ～ E の順に並べてできる言葉は何でしょうか？ タテのカギ ②奥さんを大切にする男性 ⑥初夏の空をすいすいと飛ぶ 鳥 ⑧こんこんと水が湧き出ます ⑨刺し身によく添えられてい る花 ⑩ポッと赤らめるもの ⑪丸木を組んで造った建物 ⑮父はロバ、母は馬 ⑯新鮮な鶏卵だと、皿に割っ たとき盛り上がります ⑱日光が当たっている場所 ⑳まきをくべて使う調理設備 ㉑長崎名物の麺料理 出題●ニコリ 答え Ａ Ｂ Ｃ Ｄ Ｅ ヨコのカギ ①4月は卯月（うづき） 、5月は── ②空からポツポツと落ちてきます ③人間万事──が馬 ④川端康成が書いた『──の踊子』 ⑤短時間うとうとと寝ること ⑦秘密や悪事を白日の下にさらすこと ⑩大股で歩く人は広め ⑫具をホワイトソースであえて焼いた 料理 ⑬戸をぴったり閉めないと開きます ⑭画家のゴーギャンが晩年を過ごした島 ⑰5月4日は──の日 ⑲農作業に必要な道具をしまっておく 建物 ⑳にぎりずしを数えるときに使う言葉 応 募 要 項 ●応 募 方 法 ハガキに、答え、住所、氏名、年齢、電話番号、本誌に関するご意見・ご感想を記入して、下記宛先にお送 りください。 ●賞 品 正解者の中から抽選で地区本部毎に5名の方に「ＪＡ商品券」をお贈りします。 ●当選者発表 賞品の発送をもってかえさせて頂きます。 ●宛先・締切 〒690-0823 松江市西川津町1635-1 ＪＡしまね くにびき地区本部 ふれあい課 「クイズ」係 平成27年５月５日（火）（当日消印有効） 18 理事会情報 ３月９日開催 ３月25日開催 協議事項 協議事項 ①平成26年度内部監査計画について ①平成27年度内部監査計画について ②特定理事の選任について ②平成27年度事業計画について ③理事会専門委員会の委員選出につ ③自己資本比率算出要領等の制定について ④島根県信用農業協同組合連合会の権利義 いて ④ＪＡ設立による農業委員の推薦に 務の包括承継について ⑤平成27年度における信用の供与等の最高 ついて ⑤ＪＡ設立による子会社等役員の就 任について ⑥島根県農業協同組合総代選挙実施 要領について ⑦平成27年３月から６月の理事個別 報酬額の決定について ⑧平成26年度における借入金の最高 限度について ⑨平成26年度における信用の供与等 の最高限度額について ⑩平成26年度における貸付金の利率 の最高限度について ⑪平成26年度における組合員以外の 個人に対する小口資金の貸付けの 最高限度額について 限度額について ⑥コンプライアンス・マニュアルの制定に ついて ⑦平成27年度コンプライアンス・プログラ ムの制定について ⑧リスク管理にかかる各委員会設置要項に ついて ⑨反社会的勢力等への対応に関する「規 則」、「手引き」の制定について ⑩個人情報保護統括管理者選任について ⑪組合と理事との取引（契約）の承認につ いて ⑫「新世紀ＪＡ研究会」第18回セミナーの 開催について ⑬農業委員の交代について ⑭本店常勤役員の㈱Ａコープ西日本 取締 報告事項 役就任について ①代表監事、常勤監事、特定監事の 選任について ②全農との組織整備に係る契約書の 締結について ③平成27年度農業振興支援事業の進 め方について ④その他 ㉔平成27年度国庫及び県単補助事業実施に ついて ㉕平成27年度 販売事業に関する手数料に ついて ㉖生乳受託規程の制定について ㉗生乳検査データの取り扱いに関する要項 の制定について ㉘平成27年度における借入金最高限度につ いて ㉙平成27年度における組合員以外の個人に 関する小口資金の貸付けの最高限度額に ついて ㉚平成27年度における貸付金の利率の最高 限度について ㉛平成27年度 余裕金運用について ㉜平成27年度 第１四半期余裕金運用計画 について ㉝営農ローンおよびカードローン（随時返 済型）金利について ㉞養老生命共済契約等解除契約取扱要項の 制定について ㉟養老生命共済契約および終身共済契約の 自殺見舞金給付金要項の制定について ㊱その他 ⑮中国生乳販売農業協同組合連合会役員 （理事）候補者の推薦について ⑯職員退職給与規程（本店） （出雲地区本部） および企業年金規約の制定について ⑰セクシャルハラスメントの防止に関する 規程の制定について ⑱パワーハラスメントの防止に関する規程 の制定について ⑲安全衛生管理規程の制定について ⑳職員出向規程の制定について ㉑職員任用規程の制定について ㉒職員募集要項の制定について ㉓懲戒委員会要項の制定について 報告事項 ①平成27年度監事監査計画について ②平成26年度営農指導員資格認証試験およ び内部監査士検定試験結果について ③貸出金利について ④共済代理店に対する全共連監査の実施結 果について ⑤島根県小水力発電協会への役員の選出に ついて ⑥全農島根県本部より譲り受ける固定資産 の価格の修正について ⑦その他 ＪＡしまね広報誌創刊号の 記載内容に関するお詫びと訂正 茂樹→（正）理事 根來 茂樹 Ｐ４．新役員氏名 （誤）理事 根来 19 6 ．営農企画課課長 ※ご好意による情報提供であっても、誹謗・中傷に類似する内容のものは受付いたしかねますので、予めご了承ください。 Ｐ ※当組合の業務に関する一般的な苦情については、担当部署または支店で受付けていますのでご利用ください。 （誤） 部長兼務→（正） 部長代理兼務 当組合の監事は、経営の健全な発展に資するため、農協法（法第35条の５）および農協法施行 規則（第81条）に基づき、理事の職務の適正な遂行を阻害する行為に関する情報（組合経営に関 する事象に限る）の提供を受付けています。 当組合理事の組合経営に関する気になる行為について、封書またはＥメールにて下記宛に連絡 くださいますようお願いします。 島根県農業協同組合 監事会 連絡先：住 所 松江市殿町19番地１ Ｅメールアドレス [email protected] 部 署 名 監事室 受 付 監 事 常勤監事 謹んでお詫びいたしますとともに、訂正させて いただきます。 組合員からの情報提供窓口について 家の光ニュース （5月号の主な内容） 第65回家の光文化賞受賞 島根県ＪＡ石見銀山（現・ＪＡしまね 石見銀山地区本部） 《創刊90周年記念号 特別企画》 家族の幸せ 世界遺産とともに 家の光文化賞を受賞したＪＡ石見銀山は、世界遺産「石見銀山遺跡」 とともに、農業や地域社会の守り立て役を担ってきました。「『夢と活力 ある農業・地域社会』の実現」を経営理念に掲げ、石見銀山と関わりな がら、さまざまな事業や活動に取り組んでいます。 （ｐ142～145） 本誌は地球環境に 優しい 植物油インキを 使用しております。 《創刊90周年記念企画》 《別冊付録》 『家の光』発 暮らしの知恵をつなごう 全国の仲間に伝えたい！ 都道府県ＪＡ女性組織お勧め野菜レシピ ごきぶりだんご、牛乳パックで作る椅子など、『家の光』 に掲載され大きな反響を呼び、家庭やＪＡ女性組織などで 幅広く活用されている記事がたくさんあります。そんな暮 らしの知恵を、独自にアレンジして活用しているＪＡ女性 組織などの取り組みも紹介します。 地元野菜のおいしさを知り尽くした都道府県ＪＡ女性組織の みなさんの、簡単にできる自慢の地元野菜料理を紹介します。 郷土料理だけでなく、 手に入りやすい材料を使用しているの で、料理教室やご家庭でも使いやすい野菜レシピ集です。 野菜たちが主役の季節感あふれるおすしです。下ごしらえはサッと焼いたり、ゆでるだけ で出来上がり。お好みの材料やスパイスを合わせて、わが家流おすしをお楽しみください。 ●材料（3人分） 1食当たり約465kcal 米…………………………… 2合 昆布…………………… 5cm角 合わせ酢 酢……………………… 40㎖ 砂糖………………… 大さじ1 塩…………………… 小さじ1 スナップエンドウ………… 3本 赤ピーマン……………… 1/2個 シイタケ…………………… 3枚 エリンギ…………………… 1本 ナガイモ………………… 100g 大葉………………………… 3枚 公式ホームページ http://ja-shimane.jp/ 春の野菜ずし いつの時代でも変わらない「家族のきずな」 。 どんな苦しいことがあっても、支えてくれる つながりがあるから、よりよい明日へと歩ん でいけます。創刊90周年を機に、 『家の光』 の原点である家族を改めて見つめなおします。 ナバナ……………………… 3本 納豆（ひきわり）…… 小1パック 焼きのり…………………… 1枚 ごま油………………………少々 しょうゆ……………………少々 EVオリーブ油… …… 大さじ1/2 レモン汁……………… 大さじ1 塩……………………………適量 わさび………………………適量 粒マスタード………………適量 練り梅………………………適量 〒690-0823 松江市西川津町1635-1 TEL.0852-55-3000 FAX.0852-32-6870 2015年４月15日付発行（月１回発行） 編集／ＪＡしまね ふれあい福祉課・くにびき地区本部 ふれあい課 発行／島根県農業協同組合 くにびき地区本部 ●作り方 （1）米は、昆布と一緒に炊く。炊き上がったご飯は昆布を取り出 し飯台などに移し、合わせ酢を回し掛け、さっくりと混ぜ合 わせ、うちわなどであおいで粗熱を取る。 （2） ［ゆでる］スナップエンドウはさっとゆで、縦に開く。ナバ ナもゆで、にぎりずしの長さに切る。［焼く］赤ピーマンは 皮が黒くなるまで焼き、皮をむき、にぎりずしの大きさに切 り、塩・EVオリーブ油・レモン汁にマリネする。エリンギ は薄切りにして焼き、赤ピーマンと一緒にマリネする。シイ タケは石突きを取ってから焼き、しょうゆとごま油を掛ける。 （3）ナガイモは軍艦用はすりおろす。にぎり用は薄切りにする。 のりは軍艦用（ナガイモ・納豆）に切る。 （4）すし飯をにぎり、それぞれの具材を載せる。トッピングの赤 ピーマンはレモンの薄切り（材料外）、エリンギは粒マスター ド、シイタケはわさび。ナガイモのにぎりは大葉を敷き、上 に練り梅。ナガイモの軍艦はわさび。ナバナはご飯を炊いた ときの昆布を細切りにし、巻く。 編 集 後 記 初めての広報誌編集作業の中、各地区本部の広報 担当者や関係者の皆さんの助言や指導をいただき、 なんとか４月号を発行することができました。 まだまだ未熟な担当者ですが、読者の目線に立った、見やすく分 かりやすい広報誌を目指して頑張りますので、今後ともよろしくお 願いいたします。 （藤） 表 紙 説 明 今月の表紙は、春の花の写真を背景にした、ＪＡしま ね各地区本部の管轄の地図です。これは、統合前にＪＡ 島根県中央会役員室で発刊していた広報誌「ＪＡ島根県 連」の表紙のイメージを踏襲したものです。 今後１年間の表紙については、各地区本部でこれまで 作成していた広報誌の表紙イメージを順番に掲載していく 予定です。
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