戦略の柱【1.漁業の生産高を伸ばし、漁業収入を向上】

戦略の柱【1.漁業の生産高を伸ばし、漁業収入を向上】
取組方針
施策
1.漁業生産量の確保
(1)漁港・漁場の整備・
活用
P448、449
別図(水1)参照
背景
これまでの取組と成果
(・取組 ◆成果)
【水産業分野】
基本方向
課題
(カツオの県内への水揚 ・H22.1月から黒潮町佐 ◆水揚げ促進に向けた
げ促進)
賀地区で県外採捕地か ハード・ソフト対策の
らの買い回しによる活 実施
餌供給を開始
◆カツオ一本釣り漁業
の生産性向上のため
◆活餌の県内での確保
に必要な活餌供給基
・活餌供給事業の円滑な と安定供給
地が不足
実施と佐賀への水揚げ
促進のため、ハード・ソ ◆佐賀での活餌事業者
の経営からの撤退
佐賀:盛漁期のみ県外 フトの支援策を実施
事業者による活 (港内浚渫、蓄養小割、
◆清水サバ操業者を増
給水施設、冷蔵保管
餌供給を実施
やす環境整備
土佐清水:H19から休止 庫、魚函倉庫等の整
須崎:定置網等の漁業 備、活餌供給マニュア
者が供給してい ルの策定など)
るが、漁模様に
左右され不安定 ・活餌死亡リスクを緩和
する基金を黒潮町が
◆好漁場は足摺岬より西 創設
側に多く形成されるた
め、愛媛県深浦漁港へ ◆複数の採捕地との関
の水揚げが依然として 係構築、小割等の必要
多い
な基盤整備により、活
餌供給事業の定着が図
(清水サバ水揚げ促進) られた
◆操業者の他漁業への
転換等により清水サバの
漁獲量が減少
◆活餌供給による水揚げ
増加、物資補給などの
波及効果が得られた
これからの対策
◆県西部に複数のカツオ水揚
げ拠点港を整備
1
2
3
4
第2期計画
5
6
H24
H25
目指すべき姿(目標値)
H26
H27
H28以降
○ ○
カツオ等水揚げ促進対策協議会による取組の検討と推進
★カツオ等
★カツオ等水揚げ促進対策
協議会による取組の検討
と推進
★市場機能の強化に向けた
ハード・ソフト面のサービス
向上
揚網クレーンなど省力化機器の整備、
荷捌きスペースの拡充による水揚げの効率化
★漁協を軸とした新たな
活餌供給体制の構築
高知県漁協、黒潮町:漁業者、仲買業者との調整、
実施計画の策定
黒潮町、県漁業振興課等:必要な支援
★清水サバ水揚げ促進の
ための環境整備の推進
漁業者、仲買業者、商工会、
漁協、市町村、県土佐清水
漁業指導所、県漁業振興
課:
協議会の設立、市場毎の課
題の洗い出しと必要な取組
の検討
県外拠点市場の調査
漁業者、仲買業者、商工会、漁協:
さらなる水揚げ促進に向けた取組の推進
市町村、県土佐清水漁業指導所、漁業振興課:取組への
支援
タンクどり方式の導入による水揚げ時間の短縮、
鮮度の維持活餌仕入れ先の複数確保
清水サバ水揚げ促進のための環境整備の推進
高知県漁協:活餌確保候補地の検討・現地調査、タンクどり
方式の導入に向けた関係者協議
黒潮町、県漁業振興課:必要な支援
高知県漁協:漁具作成委託の仕組みづくり
漁業者:サメ被害軽減策の実施
県漁業振興課、土佐清水市:漁協、漁業者の取組を支援
漁協を軸とした新たな活餌供給体制の構築
高知県漁協:後継者の確保・育成、活餌価格の引き下げによる競争力強化
黒潮町、県土佐清水漁業指導所、県漁業振興課:取組への支援
◆水産試験場が養成し
たカタクチイワシを遠
洋カツオ一本釣り船に
積み込み、三陸沖で
使用し、天然活餌と同
等との高評価
必要に応じた浚渫による蓄養場所の確保
・清水サバのサメ被害軽
減策の実施
◆3市場を合計し
ての「カツオ水揚げ
量四国一」の状態
が定着
市町村、県土佐清水漁業指導所、漁業振興課:取組への支援
高知県漁協:後継者の確保・育成、マニュアル作成(~H25)
黒潮町、県土佐清水漁業指導所:必要な支援
県漁業振興課:必要な支援、他地区での活餌供給事業の導入
◆清水で宗田節加工用
のメジカ原魚の安定
確保に向け、土曜出漁
などの取組が定着
◆佐賀、清水、田
ノ浦の各市場の
水揚げの合計が、
愛媛県深浦漁港
を超過
漁業者、仲買業者、商工会、漁協:協議会で検討したソフト対策や計画に沿ったハード計画
・カタクチイワシ安定供
給システムの開発に
向けた養成技術開発
試験を実施 (H25~)
◆佐賀でカツオ船への
営業を強化したことな
どにより、愛媛県深浦
から佐賀へ水揚げが
シフト
中長期的な視点
(概ね10年先)
市場機能の強化に向けたハード・ソフト面のサービス向上
蓄養技術、買い回しノウハウのマニュアル化
・カツオ等水揚げ促進
対策協議会による取組
の検討と推進
短期的な視点
(平成27年度末)
市町村、県漁港漁場課:浚渫計画の策定、関係漁業者との調整、浚渫の実施
◆活餌用イワシの県内での確
保に向けたカタクチイワシの
安定供給システムの開発
○ ○
稚魚を捕獲、輸送し活餌サイズまで育てる養成技術の開発
★稚魚を捕獲、輸送し活餌
サイズまで育てる養成
技術の開発
漁業者:活餌の輸送中の歩留まり、撒き餌としての性質を天然活餌と比較
県水産試験場:イワシ稚魚の捕獲方法と飼育場所への輸送技術の開発
県水産試験場・宿毛漁業指導所:活餌サイズまでの育成技術の確立
★卵から活餌サイズまで育
てる養殖技術の開発
◆カタクチイワシの ◆宿毛湾で活餌供
養成・養殖手法の 給基地が定着
確立
◆近海カツオ一本
釣漁船一航海分
の活餌(15~20
万尾)を確保
卵から活餌サイズまで育てる養殖技術の開発
漁業者:輸送中の歩留まり、撒き餌としての性質を天然活餌と比較
民間企業・水産試験場:種苗生産技術の確立、活餌需要に即した生産調節技術の開発、
生産コストの低減化
民間企業:沖出し後の育成技術の確立
◆佐賀以外の漁港で活餌
供給を事業化
○ ○
★宿毛湾のまき網で漁獲さ
れる多様な魚種の活餌利
用の検討
宿毛湾のまき網で漁獲される多様な魚種の活餌利用の検討
まき網漁業者、漁協:蓄養小割の整備、採捕・養成・輸送方法の検討
カツオ船漁業者、漁協:養成した活餌の評価、採算性の検討
県水産試験場、宿毛漁業指導所:採捕・養成・輸送方法についての技術的助言
市町村、県漁業振興課:蓄養中の死亡リスクを軽減する対策の検討
★県中西部での活餌採捕
に適した漁法の掘り起こ
しと活餌供給事業への誘
導
県中西部での活餌採捕に適した漁法の掘り起こしと活餌供給事業への誘導
宿毛湾のまき網で漁獲される多様な魚種の活餌利用の検討
県漁業指導所:管内の活餌採捕に適した漁法の調査
県漁業振興課:活餌採捕に適した漁法の活餌供給事業への誘導、担い手の確保
※改革のための6つの基本方向 1 足下を固め、活力ある県外市場に打って出る
2 産業間の連携を強化する
3 足腰を強め、地力を高める
4 新たな産業づくりに挑戦する
5 産業人材を育てる
6 移住促進により、活力を高める
※これからの対策の ★は新規事業
◎は拡充事業
○は継続事業
1
◆まき網漁獲魚の
活餌としての適性
の解明と養成技
術の確立
◆沿岸カツオ一本
釣漁船二航海分
の活餌(10万尾)
を確保
◆宿毛湾での活餌
の安定確保に向
けた量産化と採
算性の検討に
着手
戦略の柱【1.漁業の生産高を伸ばし、漁業収入を向上】
取組方針
施策
1.漁業生産量の確保
(5)漁業の収益性の
向上
背景
(小型底びき)
◆高知地区では、高齢化
等により稼働隻数が減
◆1日1隻あたりの漁獲
量は横ばい
P451
別図(水3)参照
◆漁具改良や鮮度向上
によって漁獲量や単価
が上昇する可能性あり
これまでの取組と成果
(・取組 ◆成果)
(小型底びき)
・御畳瀬地区で用いら
れている既存漁具を使
用した漁獲物の組成調
査、漁獲向上に向けた
改良型モデル網による
操業試験を実施
・黒潮町地区で、新たな
鮮度管理の手法として
の漁獲物のコンテナ内
での施氷、海水シャ
ワー散布装置の開発、
これらの新技術の普及
課題
(小型底びき)
◆漁業者の経営改善、
後継者確保に向けた
取組の推進
(沖合底びき)
◆土佐湾の底魚資源の
状況把握と有効利用
方策の検討
◆幡東地区では、漁具改
良により漁獲量が増加
傾向となり、また六次産
◆御畳瀬地区では、改
業化による新商品開発 ◆御畳瀬地区では、
改
に着手
良型漁具による燃費
改善の効果を確認
◆黒潮町地区では、新
(沖合底びき)
たな手法による鮮度
◆操業統数や他県船漁
管理の取組が地区の
業違反の減少により資 全漁業者で実施
全漁業者で実施され
実施され
源状況は良好
た
◆陸棚外縁に未利用の
底魚資源が存在する
可能性
◆定置網の敷設技術が
漁獲量や耐久性を大
きく左右するが、高齢
化・過疎化により技術
の継承が困難となりつ
つあり、技術の再構築
と若手技術者の育成
が必要
◆小型底びき網漁業の経営
改善
1
2
3
4
第2期計画
5
6
H24
H25
目指すべき姿(目標値)
H26
H27
H28以降
○
短期的な視点
(平成27年度末)
中長期的な視点
(概ね10年先)
◆小型・沖合底び ◆土佐湾底魚資源
き網漁業者の収 の有効利用によ
益向上・経営安 る生産量の増大
定
小型底びき網漁業の経営改善
★漁具の改良による漁獲量
の向上
漁業者、漁協:漁具改良試験、鮮度向上試験、新たな加工品の開発と販路拡大
仲買人、加工業者:新商品の開発に向けた連携、販促活動
県漁業指導所:各種取組の計画策定、実行支援
★鮮度の向上、新商品の開
発による収益向上
○
★省エネ・省コスト型高性能
漁船の導入による収益性
の改善
沖合底びき網漁業の経営改善
漁業者:高性能な漁船の建造
漁業者、漁協:もうかる漁業創設支援事業の地域プロ
ジェクト設置、収益性の改善に向けた計画策定
県漁業指導所・漁業振興課:計画策定支援
★鮮度の向上、新商品の開
発による収益性の改善
(沖合底びき)
・国の漁業構造改革総
合対策事業の導入の
ための改革計画定、
ための改革計画定、
実施に向けた手続を
支援
・オキウルメやメヒカリの
販路開拓に向けた県
内外への販売促進活
動を展開
・水産試験場が土佐湾
の底魚資源調査を実
施
・定置網の敷設状況の
調査や先進地での技
術研修の実施を支援
これからの対策
◆沖合底びき網漁業の経営
改善
漁業者、漁協:収益改善計画の実証試験実施
県漁業指導所:実証試験の技術支援
漁業者、漁協、仲買人、加工業者:鮮度向上の取組、新たな加工品の開発
県漁業指導所:鮮度向上、加工品開発等への技術支援
◆陸棚外縁の未利用資源を
活用した新ビジネス
モデルの検討
○
陸棚外縁の未利用資源を活用した新ビジネスモデルの検討
★土佐湾沖合改定の水産
資源調査
漁業者・漁協:試験操業による未利用資源の調査
(独)開発調査センター:既存資料の分析、水産試験場と連携した資源解析
県水産試験場:漁場調査、資源量の把握、開発調査センターへのデータ提供
県漁業振興課・漁業管理課:資源量に即した持続可能な底びき網漁業のあり方検討
★調査結果に基づく資源の
有効利用モデルの検討
◆沖合底びき網漁業の
御畳瀬地域プロジェク
ト改革計画が中央協議
会で承認され、事業実
会で承認され、事業実
施者が決定
◆オキウルメについて、
きび工房との取引が
実現し、東京の学校給
食関係者等へ300kg
を販売
(大型定置網)
◆大型定置網の漁獲量
は、養殖業を除いた高
知県の沿岸漁業の41%
(H23年)を占めており、
大型定置網漁業は地域
経済を支える重要な漁
業である
【水産業分野】
基本方向
P451
別図(水3)参照
◆敷設状況調査の結果 ◆定置網漁業の安定的な
を活用した漁具の改良 経営体制の確立
◆先長候補となる若手
◆室戸市の4漁場、奈半 技術者の確保育成
利町の1漁場が敷設
状況の調査を実施し、 ◆急潮に強い定置網
漁獲や耐久性の向上 漁業への転換
に資する知見が蓄積
○
○
★定置網の敷設状況調査
定置網の敷設状況調査
定置漁業者、民間企業、漁協:
自航式水中カメラによる網成り調査、潮流及び深度調査、GPS敷設位置確認調査、
自航式水中カメラによる立碇設置状況調査
市町村、県漁業振興課:取組の支援
定置漁業者、民間企業、漁協、県漁業指導所・水産試験場:
調査結果を基礎資料とし、漁場カルテの作成、定置網の網成り改良を検討
★定置網敷設技術者の育
成
定置網敷設技術者の養成
定置漁業者、民間企業:
将来の船長候補となる若手職員を育成するため、定置網の先進地において3ヶ月間
程度の派遣研修を実施
市町村、県漁業振興課:取組の支援
★急潮に強い定置網漁業へ
の転換に向けた現場潮流の
解析
急潮に強い定置網漁業への転換に向けた
現場潮流の解析
定置漁業者、漁協:調査への協力
県水産試験場:調査の実施
※これからの対策の ★は新規事業
◎は拡充事業
○は継続事業
※改革のための6つの基本方向 1 足下を固め、活力ある県外市場に打って出る
2 産業間の連携を強化する
3 足腰を強め、地力を高める
4 新たな産業づくりに挑戦する
5 産業人材を育てる
6 移住促進により、活力を高める
2
◆県内33漁場のう
ち16漁場で敷設
状況調査が終了
し、定置網の漁
獲や耐久性の向
上に資する知見
が蓄積
◆県内大型定置網
の漁獲量14,900
トン以上
(H18~23
の平均値)
◆漁獲量の向上、
定置網漁業の経
営安定、担い手
の育成確保
戦略の柱【1.漁業の生産高を伸ばし、漁業収入を向上】
取組方針
施策
背景
これまでの取組と成果
(・取組 ◆成果)
2.水産物の販売力の強化と ◆中芸地区の定置網漁 ・中芸定置網漁業振興
業の漁獲高は10年前 協議会による新たな
魚価の向上
販売方法の試行や朝
(1)魅力ある産地市場 から半減
どれ鮮魚のPR等を支
づくり
【 水産業分野 】
基本方向
課題
◆漁獲物の品質向上に
向けたの取組の継続
と効果的なPR・販路
開拓等
◆奈半利、田野、安田の 援
3市場は年間取扱高が
◆釣りブリ漁獲物の清
1億円未満で将来的に ◆協議会による直販所
水市場への集荷
市場を継続することは での販売が定着する
困難
とともに、中芸の朝ど
れ鮮魚の認知が一定
◆中芸地区の4つの定 図られた
置網漁業経営体が
参画し中芸定置網
・県漁協(定置網自営)
漁業振興協議会を
及び足摺岬の釣りブリ
設立
漁業者に鮮度管理の
向上や清水市場(衛
◆県漁協が足摺岬沖定 生管理型市場)への
置網漁業の経営を開
集荷を働き掛け
始し、衛生管理型の清
水市場へ集荷
◆鮮度管理等の取組
が始まるとともに、定
◆足摺岬の釣りブリ漁業 置網漁獲物の清水
者が鮮度管理等、
市場への集荷が開
品質向上に向けた
始された
取組に着手
これからの対策
◆新たな流通販売の取組を
実践
1
○
2
3
4
目指すべき姿(目標値)
第2期計画
5
6
H24
H25
H26
H27
H28以降
○
★直販等、新たな販売方法
の実践
漁業者:試験的の取組の
実施や新たな販売方法
の検討
市町村:試験的な取組や
情報収集への財政的な
支援と助言・指導
県合併・流通支援課:試
験的な取組や情報収集
への財政的な支援
県漁業指導所:取組全般
への助言・指導
★品質管理の徹底等によ
るブランド価値の創出
★釣りブリ漁業者への集荷
に向けた働きかけ
★業務筋等のニーズに対
応した高鮮度魚出荷へ
の挑戦
中長期的な視点
(概ね10年先)
◆新たな販売方法 ◆中芸地区がモ
が定着
デルとなり他地
区の定置網の取
組へと波及
直販等、新たな販売方法の実践
★地理的優位性を活かした
中芸ブランドの創出
短期的な視点
(平成27年度末)
漁業者:新たな販売方法の継続的な実施
◆中芸ブランドが
県内で認知され
魚価の向上に
反映
地理的優位性を活かした中芸ブランドの創出
漁業者:試験的な取組の
実施や朝どれを基本とし
たブランド化手法の検討
市町村:試験的な取組等
への財政的な支援と助
言・指導
県合併・流通支援課:試験
的な取組等への財政的な
支援
県漁業指導所:取組全般
への助言・指導
漁業者:ブランド価値の維持と継続的な出荷
品質管理の徹底等によるブランド価値の創出、釣りブリ漁業者への集荷に向けた働きかけ
◆品質向上の取
組が定着し鮮
度等の評価が
向上
◆県内外で足摺岬
ブランドが定着
◆試験出荷を実施
した高級飲食店
等で本県水産物
の高い評価が得
られる
◆高級飲食店に
高鮮度魚の取引
が拡がる
県漁協(定置網経営)、釣りブリ漁業者:鮮度管理の徹底や衛生管理型の清水市場への集荷等、品質向上に向けた取
組と、ブランド化に向けたPR
県漁協:衛生管理型の清水市場への集荷に向けた働きかけ
県合併・流通支援課:品質向上やPRの取組を支援
県漁業指導所:鮮度管理等、品質向上の取組を技術的にバックアップ
高級飲食店等への宅配便(エア便、陸送)を利用し
た高鮮度魚の試験出荷と評価の取得
県漁協(子会社):魚種ごとの出荷方法の設計と飲食店の
ニーズ等への対応
県合併・流通支援課:上記取組の支援
県漁業指導所:鮮度管理等、品質向上の取組を技術的
にバックアップ
※改革のための6つの基本方向 1 足下を固め、活力ある県外市場に打って出る
2 産業間の連携を強化する
3 足腰を強め、地力を高める
4 新たな産業づくりに挑戦する
5 産業人材を育てる
6 移住促進により、活力を高める
※これからの対策の ★は新規事業
◎は拡充事業
○は継続事業
3
戦略の柱【1.漁業の生産高を伸ばし、漁業収入を向上】
取組方針
施策
2.水産物の販売力の強化と
魚価の向上
(2)県漁協の販売
事業強化
P452
別図(水4)参照
背景
これまでの取組と成果
(・取組 ◆成果)
◆県漁協は自ら市場入 ・高知県漁協の買取販
札に参入し、買取販売 売事業中期計画(H23
に着手(H20)
年11月策定)に基づく
事業体制構築、販路
◆営業力、交渉力を持っ 確保、取扱高拡大等
た人材が少ない
を支援
◆有利販売のノウハウ
がない
(あらゆる有利販売チャ
ネルでの販売実績の積
み重ねが必要)
◆直販店販売、量販店
取引、業務筋取引等
段階を経ながら販路
を拡大
【 水産業分野 】
基本方向
課題
◆取扱高の増大と収益
性の確保
◆組織体制の強化
これからの対策
◆★仕入・販売体制の効率化
◆◎販路の拡大等による取
扱高の増大と収益性の
確保
1
2
3
4
5
6
H24
H25
制の見直し及び機能
強化による外商支援
体制の構築
短期的な視点
(平成27年度末)
中長期的な視点
(概ね10年先)
◆高知県漁協の買 ◆有利販売のでき
取販売事業及び る取引先の選択
販売子会社の単 と拡大
年度黒字の達成
◆市場信用力の獲
得と産地としての
認知度向上、ブラ
ンド化の実現
県漁協:
・仕入・販売体制の効率化によるコスト削減
・販路の拡大等による取扱高の増大
・販売子会社の運営による意思決定の迅速化、経営責任、収支の明確化と柔軟な組織
運営
県合併・流通支援課:販売子会社の設立・運営や販売促進等を支援
◆漁業者への収益
還元(手数料の引
き下げ等)の実施
県漁協:
・3年間の取組の総括と
組織体制の見直し
(機能強化を含む)
県合併・流通支援課:
・上記取組の支援
◆民間企業と同じレベル
での労務管理や成果
主義の導入が困難
・OJTに加え、量販店へ ◆現入札担当職員の
の派遣研修等を通じた さらなるレベルアップ
販売担当職員のレベル と入札を担当できる
アップを支援
職員の拡大
H27
買取販売事業中期計画の着実な実行
◆収益性の確保に対す
る職員の意識が低く、
現状では漁協経営を
圧迫
◆従来の漁協は受託販
売業務に止まり、市場
入札を業務として行っ
ていかった
H26
H28以降
○
◆買取販売事業中期計
画の現状に即した見 ◆★販売子会社の組織体
直し
◆販売子会社が設立さ
◆県漁協の財務基盤は れ直販店業務を開始
弱く、リスクの引き受け (H24年10月)
や必要人員確保の
余裕がない
目指すべき姿(目標値)
第2期計画
○
入札担当職員の育成
◆主要な市場で入札を
開始し、担当職員は
取引先のニーズに一
定対応できる段階まで
レベルアップした
県漁協:販路拡大に伴う入札市場の拡大、品揃えの確保等が可能な現場人員・体制の整備
県合併・流通支援課:入札担当職員の能力向上に資する取組を支援
※改革のための6つの基本方向 1 足下を固め、活力ある県外市場に打って出る
2 産業間の連携を強化する
3 足腰を強め、地力を高める
4 新たな産業づくりに挑戦する
5 産業人材を育てる
6 移住促進により、活力を高める
※これからの対策の ★は新規事業
◎は拡充事業
○は継続事業
4
◆多くの漁業者が
実感できる浜値
向上への寄与
(実現)
県漁協(子会社):
・新たな体制による販売事業の展開
・県内事業者等の外商支援
県合併・流通支援課:
・上記取組の支援
◆主要な市場での
効率的な入札、
仕立、配送システ
ムを構築
◆全ての市場で効
率的な入札、仕
立、配送システム
を構築
戦略の柱【1.漁業の生産高を伸ばし、漁業収入を向上】
取組方針
施策
2.水産物の販売力の強化と
魚価の向上
(4)地産外商の推進
P454
別図(水6)参照
背景
これまでの取組と成果
(・取組 ◆成果)
◆県外市場における本 ■ 「応援の店」
県水産物への評価は
総じて低調(脂が少な ・「高知家の魚応援店
い等)
制度」の構築
・「応援の店」の
◆鮮魚流通では市場流 掘り起こし
通のウエイトが依然
・県内参画事業者の
として大
募集
基本方向
課題
■ 「応援の店」
◆制度を活用した
事業者間取引の
さらなる活性化
◆「応援の店」の
ニーズに対応した
取引形態の確立
◆鮮魚の地産外商の主 ◆「応援の店」
な担い手は産地買受 343店舗登録
人
(12月末時点)
■ 「漁港市場」
◆産地買受人は零細な
ところが多く県外市場
と取引をしているの
は約40業者
◆県内参画事業者
62業者
(12月末時点)
◆情報発信拠点とし
ての認知度向上
(首都圏及び
県内関係事業者)
◆産地買受人同士はラ
イバル関係にあり連
携した取組が困難
■ 「漁港市場」
◆催事等を活用した
首都圏の業務筋へ
の販売拡大
◆地産外商を進めるう
えで最大のネックは
地理的ハンディ
◆これまでは品目別の
販売活動が脆弱で、
カツオ以外の認知度
は今ひとつ
◆首都圏等の遠隔地へ
の外商が進んでいな
い
・県内出店事業者の
出店体制や店舗
の運営方針を構築
・「漁港市場」を活用
した催事やテストマー
ケティンクの実施支援
◆漁港市場内に
「さかな屋高知家」
をオープン
【 水産業分野 】
これからの対策
◆大都市圏の飲食店等との
ネットワークの構築による
地産外商活動の推進
1
○
2
3
4
第2期計画
5
6
H24
H25
目指すべき姿(目標値)
H26
H27
H28以降
○
「高知家の魚 応援の店」を活用した地産外商の推進
★大都市圏の飲食店等を
「高知家の魚 応援の店」
として登録し、その
ネットワークを活かして、
養殖魚を含む県産魚の
地産外商を推進
短期的な視点
(平成27年度末)
中長期的な視点
(概ね10年先)
◆応援の店500店 ◆応援の店との取
舗とのネットワー 引拡大
クの構築
産地買受人等:応援の店とのネットワークを活かした販売促進活動の実施
県合併・流通支援課:応援の店とのネットワークの構築と商談機会の提供
◎県漁協子会社による
「応援の店」とのマッチ
ングなど県内事業者の
外商活動を支援
「高知家の魚 応援の店」のニーズ収集と県内事業者へ
のフィードバック
県漁協(子会社):応援の店とのネットワークを活
かし、県内事業者の外商活動を支援
県合併・流通支援課:上記取組の支援
◆首都圏での本県水産物
のPRと外商活動の展開
★「築地にっぽん漁港
市場」出展事業者と連
携した本県水産物のPR
活動と外商活動の展開
○
○
「築地にっぽん漁港市場)を活用した首都圏での
本県水産物のPRと外商活動を展開
出店事業者:築地を拠点とする県産水産物のPRと業務筋向け外商活動の推進
出展事業者以外の県県内事業者:施設を活用した産水産物のPRと外商活動の推進
県合併・流通支援課:出店事業者と連携しPR活動と販売促進活動を実施
◎県漁協子会社による
「漁港市場」での商談
会の開催など県内事
業者の外商活動を
支援
「築地にっぽん漁港市場」における県内事業者の商談
活動を支援
県漁協(子会社):商談会の開催・運営、県内事
業者 の出展調整
県合併・流通支援課:上記取組を支援
※これからの対策の
※改革のための6つの基本方向 1 足下を固め、活力ある県外市場に打って出る
2 産業間の連携を強化する
3 足腰を強め、地力を高める
4 新たな産業づくりに挑戦する
5 産業人材を育てる
6 移住促進により、活力を高める
★は新規事業
◎は拡充事業
○は継続事業
5
◆漁港市場を
活用した情報発
信により本県水
産物の首都圏で
の認知度が向上
◆大消費地であ
る首都圏での
本県水産物の
浸透
戦略の柱【1.漁業の生産高を伸ばし、漁業収入を向上】
取組方針
施策
2.水産物の販売力の強化と
魚価の向上
(4)地産外商の推進
背景
◆県外市場における本
県水産物への評価は
総じて低調(脂が少な
い等)
◆鮮魚流通では市場流
通のウエイトが依然
として大
P454
別図(水6)参照
これまでの取組と成果
(・取組 ◆成果)
・大阪(H22~)、
築地(H22~H23)、
名古屋(H22)の
消費地市場関係者と
産地との交流会を
実施
・県内の産地買受人の
組織化について関係
◆鮮魚の地産外商の主 者の合意を得、協議
な担い手は産地買受 会の設立に向けた活
人
動を展開
◆産地買受人は零細な
ところが多く県外市場
と取引をしているの
は約40業者
◆産地買受人同士はラ
イバル関係にあり連
携した取組が困難
◆地産外商を進めるう
えで最大のネックは
地理的ハンディ
【水産業分野】
基本方向
課題
これからの対策
◆県産水産物のシェア
が高く、地理的ハン
ディの少ない大阪市
場とのネットワークの
強化
◆県外消費地市場との交流
促進
◆産地買受人が連携し
た地産外商活動の
展開
★大阪市場関係者と連携し
た量販店等での本県水
産物のPR
◆マリン・エコラベルの
消費者・流通加工業
者への普及
・本県を代表するカツ
オ、キンメダイ、ゴマサ ◆マリン・エコラベルを
バ、キビナゴを地産外 活用した本県産水産
商加速化品目に指定 物の県外での認知度
向上
し、認知度向上等の
事業に着手(H22~)
◆加速化品目ごとの推
・まるごと高知において 進組織による主体的
な外商活動の継続
カツオ、キンメダイ、
清水サバのフェアを
開催 (H22~)
1
○
2
3
4
第2期計画
5
6
H24
◆カツオ、キンメダイ、
ゴマサバ、キビナゴの
ブランド化を担う地域
の推進組織が立ち上
がるとともに、マリン・
エコラベルの認証を
取得し、今後こうした
活動が地産外商に結
び付くよう支援する
必要がある
H26
H27
○
短期的な視点
(平成27年度末)
産地買受人:交流会への参加による大阪市場関係者との主体的な交流促進
県合併・流通支援課:交流会の企画運営(大阪市場関係者の招へいと産地買受人への参加の働きかけ)
○県外の主要な消費地市場
の卸売業者との定期的な
意見交換
◆大阪市場での
シェア拡大
消費地市場とのネット
ワークを生かし、関西の
量販店でのフェア等の開
催
県外の主要な消費地市場の卸売業者との定期的な意見交換
産地買受人:交流会への参加による大阪市場関係者との交流促進
県合併・流通支援課:交流会の企画運営(消費地市場関係者の招へいと産地買受人への参加の働きかけ)
◆買受人の組織化と主体的
な活動の促進
○
○
◆推進組織による
外商活動が定着
し、県産水産物の
認知度が向上
★地産外商に向けた買受人
による推進組織の設置
買受人による推進組織の設置
★推進組織による主体的な
地産外商活動の展開
産地買受人:組織への
参画
県合併・流通支援課:
組織設置に向けた産
地買受人への働きか
け
◆買受人による推進組
織(産地買受人連絡
協議会)を設置
(H24)
推進組織による主体的な地産外商活動の展開
産地買受人:推進組織を通じた主体的な地産外商活動の展開
県合併・流通支援課:推進組織の活動を人的・財政的に支援
※改革のための6つの基本方向
※これからの対策の ★は新規事業
◎は拡充事業
○は継続事業
6
1 足下を固め、活力ある県外市場に打って出る
2 産業間の連携を強化する
3 足腰を強め、地力を高める
4 新たな産業づくりに挑戦する
5 産業人材を育てる
6 移住促進により、活力を高める
中長期的な視点
(概ね10年先)
◆本県と関西市場 ◆産地買受人と消
及び中四国市場 費地市場との人
との交流の定着 的ネットワークの
構築による取引
の増加
大阪市場関係者と産地買受人との交流拡充
○大阪市場関係者と産地買
受人との交流拡充
・高知県漁協が中心と
◆これまでは品目別の なりカツオ、キンメダ
販売活動が脆弱で、 イ、ゴマサバの3魚種
カツオ以外の認知度 を対象とした5漁法
は今ひとつ
と、すくも湾漁協がキ
ビナゴを対象とした漁
◆首都圏等の遠隔地へ 法でマリン・エコラベ
の外商が進んでいない ル・ジャパンの認証を
取得 (H24)
◆県外の消費地市場と
産地との人的ネット
ワークの構築や県産
水産物の認知度の向
上が進みつつある
H25
目指すべき姿(目標値)
H28以降
戦略の柱【1.漁業の生産高を伸ばし、漁業収入を向上】
取組方針
施策
(2)企業活力を活かし
た養殖漁業の振興
背景
◆県内カンパチ養殖は生
産量5,268トンで全国3
位を占める重要な養殖
漁業である
◆種苗量産技術が確立
されておらず、ほぼ
100%を中国からの輸
入種苗に依存している
◆種苗の供給が不安定
なことや防疫上の懸念
がある
これまでの取組と成果
(・取組 ◆成果)
(民間企業)
・(独)水総研と技術協力
協定を締結
・水総研提供の受精卵
(H24)、企業所有の親
魚から得た受精卵(H25
~H26)を用い
種苗生産試験を実施
◆量産技術が確立
H24:1万尾を生産
H25:受精卵の大量確保
(390万粒)
H26:880万粒を採卵、13
万尾を生産
(水産試験場)
・民間企業産種苗の品質
評価試験等を実施
◆成長や形態異常の出
現率、抗病性などの点
で優れた結果
◆配合飼料での育成
技術が確立
【 水産業分野 】
基本方向
課題
これからの対策
◆量産体制の確立に向
けた新たな陸上施設の
整備と中間育成漁場の
適地の検討
◆中間育成から養殖
段階での魚病対策の
検討
◆★養殖用カンパチ人工種
苗の量産技術の開発
1
2
3
4
第2期計画
5
6
H24
H25
目指すべき姿(目標値)
H26
H27
H28以降
○ ○ ○
◆高品質なカンパ
チ人工種苗の量
産技術が確立
養殖用カンパチ人工種苗の量産技術の開発
企業:高密度飼育技術、早期採卵技術等の開発、養殖業者への試験配布
養殖業者、漁協:実用規模での比較飼育試験による種苗性の評価(成長、歩留まり、取引先の評価等)
県水産試験場:実験フィールドでの比較飼育試験による種苗性の評価(成長、歩留まり、変形率、抗病性等)、人工種苗に適
した飼育条件の検討、市販配合飼料を用いた養殖方法の確立、魚病被害を軽減する生産技術の開発
大月町、県漁業振興課:量産体制の確立に向けた施設整備等への支援
◆★カンパチ親魚候補の
選抜育種
短期的な視点
(平成27年度末)
中長期的な視点
(概ね10年先)
◆養殖用人工種苗
の地産外商の
展開
養殖用カンパチ人工種苗の
◆県内での需要相 ◆高品質種苗の
量産事業の実施
企業:事業化に向けた優良
親魚の育種、量産体制の確
立
当尾数である
110万尾を生し、
地産地消が実現
安定供給による
県内カンパチ
養殖の拡大
○ ○ ○
カンパチ親魚候補の選抜育種
民間企業:成長等が優れた親魚を遺伝子で確認して選抜するためのDNAマーカーの探索
(独)水産総合研究センター:カンパチ育種に関する共同研究体制の構築、技術支援
県水産試験場:高成長、体型の良さの他、親魚として有用となる形質の探索と飼育試験によ
る優良形質群の選抜
P456
別図(水8)参照
◆県内マグロ養殖は、
H23年度に1社が新規
参入し計4社となり、生
産規模が拡大傾向にあ
る
・マグロ養殖振興検討
会を設置し、振興策を
協議
◆高知県マグロ養殖振
興指針を策定
◆水揚げの際の係留施
設や給氷施設等の基
盤整備が遅れている
・スラリーアイス実証
モデル試験を実施
◆冷却効果は通常方法
と大差なし、作業効率
は向上
◆マグロ養殖では、ウイ
ルス病被害による歩留
まりの低下が経営成績
に大きく影響する
・水産試験場がすくも湾
漁協にウイルス病の
診断技術を指導
◆天然クロマグロ資源の ◆漁協での早期診断体
減少、国内外での資源 制が確立
管理強化等により、
必要量の種苗の確保
が困難
・高知産養殖マグロの
県内への試験出荷を
実施
◆県内飲食店が定期的
な取扱を開始
◆人工種苗の県内での
安定生産
(生産技術のさらなる
向上)
◆マグロ養殖を振興していく
ための検討会を設置し、振
興策を策定・実施
○
○ ○ ○
振興指針の策定
★振興指針の策定
企業、漁協、市町村、県漁業
振興課:マグロ養殖振興検
討会の設置、振興策の検討、
試験的な取組の実施
★技術支援、人材育成
★安定生産に向けた基盤整
備等(製氷施設等)
★県内消費の拡大
魚病診断指導体制の強化
★種苗の安定確保
県水産試験場:漁協が実施
する魚病診断の技術指導
★新たな漁場の確保
★漁場の特性を活かした
中間育成の産業化
安定生産に向けた基盤整備等
漁協:基盤整備等
市町村、県漁業振興課等:基盤整備等への支援
外部講師による学習会
技術支援、人材育成
生産者、漁協:学習会への
参加、マグロ養殖を担う人材
育成
県宿毛漁業指導所:学習会
の開催
生産者、漁協、県宿毛漁業指導所:春期の水質急変による死亡被害の軽減に向けた取組
県内消費の拡大
(P420)
「◆水産関係事業者等と連携し
た消費拡大対策の展開」
に統合して実施)
生産者、加工業者、漁協:県
内業務筋等への販促活動、
PR資材作成
宿毛市、大月町、県宿毛漁業
指導所・漁業振興課:販促活
動の取組を支援
・インフラ整備の取組へ
の支援
◆搬送道路の拡幅に向
けた整備方針の策定
が開始
◆橘浦漁協の製氷施設
が完成
が完成
◆橘浦地区の生産者の
出荷施設が完成
種苗の安定確保
民間企業、県水産試験場、
(独)水産総合研究センター:
人工種苗の量産技術開発に
向けた連携の模索
県水産試験場・宿毛漁業指導
所・漁業振興課:人工種苗の
量産技術開発の状況調査
・人工種苗の量産技術
開発に向けた関係機
関との連携の模索
◆県内企業と水産試験
場が連携して技術開発
を開始
◆関係機関が参画する
マグロ養殖技術研究
会に新たに加入
生産者、県漁業振興課:親魚養成、採卵技術の開発
民間企業、県宿毛漁業指導所・水産試験場:技術支援
民間企業、県水産試験場:人工種苗の生産技術の開発
(独)水産総合研究センター:技術支援
新たな漁場の確保
県水産試験場・漁業振興課:
新規漁場候補地の測量調査
県漁業管理課:漁場計画の樹立
漁協、市町村、県漁業振興課:新規漁場への生産者の誘致
漁場の特性を活かした中間育成の産業化
民間企業、漁協、市町村、県漁業管理課、漁業振興課:陸上生
産施設、海上中間育成施設の整備、漁場の用途に応じた漁業
権の設定
※改革のための6つの基本方向 1 足下を固め、活力ある県外市場に打って出る
2 産業間の連携を強化する
3 足腰を強め、地力を高める
4 新たな産業づくりに挑戦する
5 産業人材を育てる
6 移住促進により、活力を高める
※これからの対策の ★は新規事業
◎は拡充事業
○は継続事業
7
◆必要な基盤整備 ◆養殖マグロ産地
等によるマグロ養 としての知名度
殖の安定生産
向上
マグロ養殖量
◆人工種苗生産技
1,000トン
術の確立と新規
◆関連事業の集積 漁場の活用によ
り、生産量が維持
による地域経済
の活性化
増大
マグロ生産量
◆人工種苗の生産 2,000トン
技術が向上
(1,000尾を生産)
戦略の柱【2. 漁業費用を削減】
取組方針
施策
1.漁業者による漁業費用の
削減
背景
【水産業分野】
これまでの取組と成果
(・取組 ◆成果)
◆燃油単価の高騰、高
止まりが漁業経営を
圧迫
基本方向
課題
・基幹漁業者35経営体
が漁業収益増を目的
として漁業経営改善
計画を策定し、漁協
から省エネエンジン
◆漁業不振や後継者不
リースを受けた
在により、設備投資
意欲が減退
◆エンジンリースをした
漁業者のほとんどで、
燃費の向上及び経営
的な意識の醸成が図
られ、漁業経営の改
善に効果があった
◆燃油価格の変動に左
右されない体力の強
い経営体づくり
◆3ヶ年のエンジンリー
ス事業の支援により、
一定漁業者の設備投
資意欲が掘り起こさ
れた
◆高船年齢化したかつ
お漁船の更新
◆基幹漁業者がより活
用しやすい制度の設
計
◆老朽化した漁労機器
の更新や効率的な機
器の導入など、機関
換装以外の設備投資
支援策の必要性
これからの対策
◆省エネエンジン等の導入支
援支援による漁業経営の
改善推進
○経営改善のための対象基
準の見直しを踏まえた事
業の実施(~H25)
1
2
3
4
第2期計画
5
6
H24
H25
目指すべき姿(目標値)
H26
H27
H28以降
短期的な視点
(平成27年度末)
中長期的な視点
(概ね10年先)
◆エンジン換装前 ◆基幹漁業者の漁
と比較し燃油消 業経営の構造改
善が図られ、収
費量が削減
益が向上
○
経営改善のための対象基準の見直しをふまえた
事業の実施
★地域水産業の課題解決に
向けた設備投資事業への
支援
漁業者:支援制度の積極的活用による漁業経営の改善
漁協・市町村:支援制度の仕組みへの関与、漁業者への
指導
県水産政策課:制度金融の活用による資金調達への
支援
県漁業振興課:ハード面での漁業経営の改善への支援、
支援策の基準の見直し
漁業経営構造改善計画の励行等による
ソフト 面での漁業経営の改善の支援
★近海かつお一本釣業船の
ダウンサイジングや新規参
入者の19トン型かつお船等
の新規建造への支援
◆経費高騰による近海
かつお一本釣漁業者
の経営の悪化
地域水産業の課題解決にむけた設備投資事業の実施
漁業者:支援制度の積極的活用による漁業経営の改善、地域水産業の課題解決
への貢献
漁協・市町村:地域課題の洗い出し、先進的漁業者グループ等への指導
県水産政策課:制度金融の活用による資金調達への支援
県漁業振興課:ハード面での漁業経営の改善への支援、支援策の基準の見直し
漁業経営構造改善計画の励行等によるソフト面での漁業経営の改善
の支援
◆経費の削減に
よって経営意識
が向上した漁業
者が増加
かつお漁船のダウンサイジングや新規参入者によ
るかつお船建造等への有利な金融支援の実施
漁業者:支援制度の積極的活用による漁業経営の改
善、
系統団体・漁協・市町村:かつお一本釣漁業者に対する
制度の周知
県水産政策課:制度金融の活用による資金調達への支
援
P457
別図(水9)参照
◆水産資源の減少、魚価 ・説明会等の開催により
の低迷、燃油・飼料の 共済加入者への資源
価格高騰などによる漁 管理・漁業収入安定対
業経営の圧迫
策制度への参加、及び
未加入者に対する共済
◆赤潮や魚病等による被 加入を働きかけ
害が養殖経営を圧迫
◆養殖共済の契約が
増加
(件数:H22、70件
→H23、99件、
加入率:H22、16.2%
→H23、26.9%)
◆制度が定着
漁獲:23の資源管理
計画が策定され、101
経営体が参加(H25)
養殖:2漁協、49経営
体が参加(H25)
◆H26以降も取組を継続
し、共済既加入者の制
度参加と未加入者の共
済加入・制度参加を呼
びかけ加入率を向上さ
せる
◆資源管理・漁業収入安定
対策の推進
○
○集中的な漁業者への制
度周知及び加入推進活
動
国への政策提言、集中的な漁業者への制度周知
及び加入推進活動(3年間の重点取組)
○指針の見直しや新たな
計画の作成支援など制
度の円滑な運用
県・系統団体:周知及び加入推進活動(漁業者向け
説明会実施等)、漁業者への資源管理計画等作成指
導
県:国への政策提言
○養殖漁業について、加
入要件の緩和に向けた
国への政策提言
指針の見直しや新たな計画の作成支援など制度の円滑な運用
県:資源管理指針の見直し、資源管理計画等の作成指導
系統団体:加入推進活動、資源管理計画等の履行確認支援
※改革のための6つの基本方向 1 足下を固め、活力ある県外市場に打って出る
2 産業間の連携を強化する
3 足腰を強め、地力を高める
4 新たな産業づくりに挑戦する
5 産業人材を育てる
6 移住促進により、活力を高める
※これからの対策の ★は新規事業
◎は拡充事業
○は継続事業
8
◆資源管理に取り ◆漁業者の収入安
組む漁業者割合 定とコスト軽減の
が引き上げられ、 実現
計画的に経営を
行う漁業者が増
加