坪井和男先生の電気システム工学科ご退任を祝う会 趣意書 坪井和男先生は平成 27 年 3 月 31 日をもってご退職されます。坪井先生は,昭和 43 年 3 月に中 部工業大学(現,中部大学)電気工学科をご卒業され,昭和 43 年 4 月に中部工業大学助手に着任 されました。昭和 46 年 4 月から昭和 48 年 3 月まで修士課程進学のため一旦休職し,昭和 48 年 3 月に中部工業大学大学院工学研究科・電気工学専攻修士課程を修了されました。昭和 48 年 4 月よ り中部工業大学講師として復職され,昭和 51 年 4 月には九州大学(主査:野中作太郎教授)より, 工学博士号を授与されました。昭和 52 年 4 月に助教授,昭和 59 年 4 月に教授に昇任され,現在に 至っています。この 3 月 31 日で,中部大学勤務年数は 46 年 1 ヶ月,教授在職歴は 31 年となりま す。その間,この会の発起人を含め多数の卒業生に対して教育および研究を指導され,現在の中 部大学へ発展させることに極めて多大な貢献をされました。 研究活動では,電気機器工学を専門とされ,(1)テンソル解析法による各種回転機の基本的な 解析,(2)各種回転機の実用的な特性算定法の確立,(3)各種運転条件における回転機の特性 解析など,現在の電気機器工学の基礎理論に関わる極めて実用的な研究成果を上げるとともに, 数々の著書を執筆されておられます。これらの成果は,いずれも国内外で高い評価を受け,昭和 56 年 5 月に電気学会学術振興賞論文賞を受賞されております。 教育活動では,電気機器学関係の授業を長年に亘り担当され,その成果を,著書「エレクト リックマシーン&パワーエレクトロニクス」にまとめるとともに,他大学の教科書として著書 「インターユニバーシティ電気機器学」を執筆されています。大学院および卒業研究での指導に おいては「活気に満ち,常に前進すること」をモットーに,坪井先生が直接卒業研究の指導をご 担当なさった昭和 48 年以降平成 26 年 3 月までに,私たち発起人を含め,博士 3 名,修士 51 名, 卒業研究 581 名を世に送り出されました。また,中部大学同窓会の発展のために長きに亘りご尽 力を頂きました。 学内役職としては,電気工学科(現,電気システム工学科)学科主任,中部大学学長補佐,総 合企画室長,大学教育センター長,認証評価推進室長を歴任され,現在も大学教育研究センター 長および学監であり,母校の発展に極めて多大な貢献をされています。また,社会貢献としては, 主として電気学会の各種委員会委員長並びに委員および国際会議組織委員など多数の要職に就か れ,平成 14 年 8 月に電気学会産業応用特別賞貢献賞を受賞されています。さらに,電気設備学会 中部支部支部長および本部理事をお務めになられるなど,その貢献は多大です。 以上のように,坪井和男先生の教育・研究・大学および社会への貢献は極めて顕著で,私たち 卒業生が社会で活躍できる基礎をご教授頂きました。この平成 27 年 3 月末日をもって退職されま す坪井先生のご活躍を称えるとともに,ご指導ご鞭撻を頂いた感謝の気持ちを表すことを主とし て,また,「坪井研究室」と冠した研究室で教えを頂いたもの同士の絆をさらに深めることを目 的として,「坪井和男先生の電気システム工学科ご退任を祝う会」と題してささやかな祝宴を催 し,記念品をお送りすることを主旨とします。 以上 平成 27 年 3 月 吉日 「坪井和男先生の電気システム工学科ご退任を祝う会」発起人代表・実行委員長 昭和 58 年度坪井研究室卒業 廣塚 功
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