短期給付財政安定化計画 〔データヘルス計画:第1期〕 広島県市町村職員共済組合 短期給付財政安定化計画 〔データヘルス計画:第1期〕 「地方公務員等共済組合法第112条第3項に規定する地方公務員共済組合が行う 健康の保持増進のために必要な事業に関する指針(平成16年8月2日総務省告示第 641号)」(以下「指針」という。)に則り、ここに2015年度から2017年度ま での間における「短期給付財政安定化計画〔データヘルス計画:第1期〕 」を定める。 この「指針」において、「近年、診療報酬明細書等の電子化の進展等により、健康や 医療に関する情報(以下「健康・医療情報」という。)を活用して組合員等の健康課題 の分析や保健事業の評価等を行うための基盤の整備が進んでいる。これらの動向を踏ま え、組合は、組合員等の特性に応じた保健事業の効果的かつ効率的な推進を図るため、 健康診査の結果、診療報酬明細書等から得られる情報、各種保健医療統計資料その他の 健康・医療情報を活用して、PDCAサイクル(事業を継続的に改善するため、Plan (計画)-Do(実施)-Check(評価)-Act(改善)の段階を繰り返すことをいう。) に沿った事業実施に努めるとともに、その事業の実施に当たっては、費用対効果の観点 も考慮した上で実施することが必要である。」とされており、短期給付の厳しい財政状 況の中、本組合では財政の安定化のために、より効果的かつ効率的な保健事業を実施す るため、この計画を定める。 計画の期間については、第1期を2015年度から2017年度の3年間とし第2期 は「特定健康診査等実施計画(第3期)」に合わせた期間とする。 そのため、2017年度までの目標値を設定したうえで、毎年、医療費等の統計・分 析、計画に定めた事業等の実施状況や目標値の進捗状況の点検を行い、目標数値に達し ない場合はその原因分析と併せて事業の改善を行うなど、計画の目的が達成されるよう 継続的に事業の見直しを図っていくものとする。 ( 目 次 ) 1 対策の重点項目及び目標値について 生活習慣病 P 1 呼吸器系疾患 P 4 精神・神経疾患 P 4 調剤 P 5 消化器系疾患 P 6 保健事業の内容 P 7 2 医療費の分析について 疾病別の医療費の状況 P 13 生活習慣病の状況 P 13 呼吸器系疾患の状況 P 22 精神・神経疾患の状況 P 26 消化器系疾患の状況 P 30 調剤に係る薬剤費及びジェネリック医薬品の利用状況 P 34 年齢別にみた医療費の状況 P 40 診療区分別にみた医療費の状況 P 43 第二次保健医療圏にみる地域差の状況 P 47 3 医療給付費の分析について 組合員一人当たり医療給付費の推移 P 51 一ヵ月当たり受診率の推移 P 55 一件当たり診療日数の推移 P 59 一日当たり医療給付費の推移 P 63 他の共済組合との比較 P 67 全国健康保険協会との比較及び所属所別の受診状況 P 70 季節変動と医療給付費の状況 P 72 4 短期経理の財政状況 組合の状況 P 75 短期給付事業に係る財政状況 P 76 1 対策の重点項目及び目標値について 生活習慣病 (2015年度の目標値) 短期人間ドック 生活習慣病予防健診 特定健康診査 特定保健指導 生活習慣病の医療費節減額 希望者全員の受診 希望者全員の受診 89% 38% △17,000千円 (特定健康診査及び特定保健指導の実施に係る5年間の目標値) 区分 2013年度 2014年度 2015年度 2016年度 2017年度 特定健康診査受診率 86% 86% 89% 89% 91% 特定保健指導実施率 33% 33% 38% 38% 42% (単位:千円) (生活習慣病医療費の節減に係る5年間の目標値) 区分 2013年度 2014年度 2015年度 2016年度 2017年度 医療費の節減目標額 △20,000 △17,000 △17,000 △17,000 △17,000 ● 生活習慣病に係る医療費分析の概要 生活習慣病に係る医療費を分析すると、毎年4万件を超えていたレセプト件数は2012年度から4万件を下 回り2013年度は約37,000件に、構成割合で見ても14%前後だったものが12%代と減少傾向にあります。医 療費も構成割合で全体の25%を占めていたものが2013年度は23%弱と、ともに減少傾向にはありますが、 医療費自体は約11億円かかっています。年齢別の状況では、40歳代後半から急激に受診件数が伸びており、 その中でも糖尿病と高血圧性疾患の増加が顕著に表れています。 生活習慣病は、不摂生な生活習慣が要因となる場合が多く、生活習慣の改善がみられないときは、重症 化する傾向にあります。重症化することにより、医療費は高額となります。そのため、生活習慣の改善に 合わせて、定期的に健康診査を受けることにより、早期発見・早期治療が重要となります。 ● 生活習慣病に係る予防対策 2015年度も短期人間ドックを中心とした健診事業を実施することにより、生活習慣病の発症・重症化の 予防と疾病の早期発見・早期治療を図ります。また、保険者に義務付けられている特定健康診査及び特定 保健指導についても、第二期特定健康診査等実施計画に基づき、その受診率及び利用率の向上を図ります。 また、がん検診助成事業やがん等の悪性新生物に係る予防対策を強化します。 (短期人間ドックの受診状況) ○組合員 (単位:人、%) 区分 短期人間ドック受診者数 (受診率) 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 2014年度 (実施) 13,854 72.0 (実施) (実施) 13,961 73.5 13,480 71.9 ○被扶養者及び任意継続組合員(20~74歳) 区分 短期人間ドック受診者数 生活習慣病予防健診 (受診率) (実施) 13,595 73.2 (見込) 13,709 74.6 (単位:人、%) 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 2014年度 (実施) 1,157 327 15.1 (実施) (実施) 1,177 376 16.8 1 1,042 336 16.4 (実施) 1,062 378 16.7 (見込) 1,010 404 17.2 (特定健康診査及び特定保健指導の実施状況〔国への報告集計表から〕) (単位:人、%) ○特定健康診査 区分 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 特定健康診査対象者数 17,352 17,135 16,633 16,212 15,991 特定健康診査受診者数 12,576 13,203 13,350 12,905 12,816 (受診率) 72.5 77.1 80.3 79.6 80.1 ※ 短期人間ドック及び生活習慣病予防健診の受診者を含む ○特定保健指導 区分 特定保健指導対象者数 特定保健指導実施者数 (実施率) (単位:人、%) 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 2,535 2,509 2,512 2,484 2,435 352 88 696 534 421 13.9 3.5 27.7 21.5 17.3 ● 生活習慣病に係る医療費節減の目標について 糖尿病等に係る5年間の目標値 糖尿病等の内分泌、栄養及び代謝疾患に係る受診件数は、生活習慣病による受診件数の40%を占めてお り、医療費もがん等の悪性新生物に次いで高額となっています。 生活習慣病に係る予防対策を実施することにより、 この一件当たり医療費を毎年300円低減させること を目標としていますが、2011年度から年々増加しています。 (糖尿病等に係る受診状況) 区分 受診件数 (件) 糖尿病等医療費 (千円) 一件当たり医療費(円) 受診率 (%) 2009年度 (実績) 2010年度 (実績) 2011年度 (実績) 2012年度 (実績) 2013年度 2014年11月 (実績) 現在 17,776 17,554 16,991 16,053 15,250 8,420 261,636 14,718 256,683 14,622 278,633 16,399 295,058 18,380 287,992 18,885 165,328 19,635 3.53 3.54 3.50 3.36 3.26 2.75 (糖尿病等に係る5年間の目標値) 区分 一件当たり医療費 (円) (前年度比) 医療費の節減目標額(千円) 2013年度 2014年度 2015年度 2016年度 2017年度 16,100円 15,800円 15,500円 15,200円 14,900円 (△299) (△300) (△300) (△300) (△300) △5,000 △5,000 △5,000 △5,000 △5,000 高血圧性疾患に係る5年間の目標値 高血圧性疾患も糖尿病とならび、生活習慣病の受診件数の約4割を占める疾患です。 医療費は、糖尿病 に次いで高くなっています。2013年度までの推移をみると、受診件数及び医療費とも低減していますが、 生活習慣病に係る予防対策を通じて受診率を毎年0.05ポイント低減させることを目標としています。これ による医療費の節減目標額は5,000千円です。 (高血圧に係る受診状況) 区分 2009年度 受診件数 (件) 高血圧医療費 (千円) 受診率 (%) 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 2014年11月 (実績) (実績) (実績) (実績) (実績) 16,357 16,272 15,872 15,062 14,260 165,165 3.25 171,532 3.28 2 161,248 3.27 147,319 3.16 140,809 3.05 現在 7,886 78,280 2.57 (高血圧性疾患に係る5年間の目標値) 区分 2013年度 2014年度 2015年度 2016年度 2017年度 高血圧に係る受診率(%) 3.20% 3.15% 3.10% 3.05% 3.00% (△0.07) (△0.05) (△0.05) (△0.05) (△0.05) (前年度比) 医療費の節減目標額(千円) △5,000 △5,000 △5,000 △5,000 △5,000 がん等の悪性新生物に係る5年間の目標値 がん等の悪性新生物は、生活習慣病の中で医療費が最も高額な疾病です。2013年度までの推移をみる と、受診率は年々減少しています。2009年度から伸びていた一件当たりの医療費も2013年度は下がって います。生活習慣病に係る予防対策を通じて一件当たり医療費を毎年500円低減させること、また、受 診率を0.005ポイント下げることを目標としています。これによる医療費の節減目標額は7,000千円です。 (悪性新生物に係る受診状況) 区分 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 (実績) (実績) (実績) (実績) (実績) 5,175 4,816 4,827 4,356 4,047 受診件数 (件) 498,859 510,155 505,824 462,920 373,503 悪性新生物医療費(千円) 一件当たり医療費(円) 96,398 105,929 104,791 106,272 92,291 1.03 0.97 0.99 0.91 0.87 受診率 (%) (がん等の悪性新生物に係る5年間の目標値) 区分 2013年度 2014年度 2015年度 2016年度 2017年度 104,291円 103,791円 103,291円 102,791円 102,291円 一件当たり医療費(円) (△500) (△500) (△500) (△500) (△500) (前年度比) 悪性新生物に係る受診率(%) 0.98% 0.975% 0.970% 0.965% 0.960% (△0.01) (△0.005) (△0.005) (△0.005) (△0.005) (前年度比) 医療費の節減目標額 (千円) △10,000 △7,000 △7,000 △7,000 △7,000 ● 喫煙とたばこ関連病について 喫煙は多くの病気の原因になることがわかっています。肺がん、喉頭がん、口腔がん、咽頭がん、食道 がん、胃がん、肝臓がんなどが喫煙により増加します。 特に多いのが肺がんで原因の7割を占めます。ま た、すべてのがんの原因の2割から3割を占めるともいわれています。喫煙は、高血圧、高コレステロール 血症と並んで心筋梗塞の三大危険因子とされています。脳血管障害や大動脈瘤などの循環器系疾患の原因 にもなります。呼吸器系疾患では肺気腫や慢性気管支炎、消化器系疾患では胃・十二指腸潰瘍や慢性胃炎、 生殖器系疾患の胎児障害や流産、妊婦の異常、神経系疾患のアルツハイマー病や聴力障害等々、喫煙は、 生活習慣病と呼ばれる病気を含め、さまざまな病気に関与します。 ● たばこ対策について 喫煙は、たばこを吸う本人だけでなく、たばこを吸わない家族など周囲の人にも悪影響を与えます。喫 煙はたばこ関連病の発症に大きく関与します。たばこ関連病の対策は、たばこを吸わないこと、あるいは 禁煙することです。禁煙は、将来もたらすであろう数々の疾患を予防することになります。このような喫 煙と疾病の関係、禁煙することの効果や禁煙外来の紹介等の情報を機関紙である「共済だより」に引き続 き掲載して、禁煙を推奨します。 (喫煙者数の状況) 区分 喫煙者数 (人) 喫煙者の割合(%) (前年度比) 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 2,948 2,957 2,744 2,696 2,500 23.4 22.4 20.6 20.0 19.5 (△0.6) (△1.0) (△1.8) (△0.6) (△0.5) 3 呼吸器系疾患 (2015年度の目標値) インフルエンザ予防接種助成の利用率 30.0% 呼吸器系疾患に係る受診率 13.0%(△0.2%) 呼吸器系疾患の医療費節減額 △10,000千円 (2013年度~5年間の目標値) 区分 受診率の目標値 (%) (前年度比) 医療費の節減目標額(千円) 2013年度 2014年度 2015年度 2016年度 2017年度 13.4% 13.2% 13.0% 12.8% 12.6% (△0.2) (△0.2) (△0.2) (△0.2) (△0.2) △10,000 △10,000 △10,000 △10,000 △10,000 ● 呼吸器系疾患に係る医療費分析の概要 呼吸器系疾患は、季節変動や疾病の流行が大きくかかわります。インフルエンザや花粉症がその代表的 なものです。そのため、月別の推移や年度別の推移、また、年齢階層による受診件数と医療費に特徴がみ られます。 呼吸器系疾患に係る医療費は、年間約5億3千万円かかっており、全体の11~12%を占めます。 また、その受診は被扶養者が圧倒的に多く、全体の7割を占めています。 疾病の内訳では、風邪などの 鼻咽頭炎等が最も多く、次いで花粉症等による慢性的なアレルギー性鼻炎が続きます。 ● 呼吸器系疾患に係る予防対策及び目標について 保健事業であるインフルエンザ予防接種助成事業の周知を図り、インフルエンザによる罹患を抑えると ともに、乳幼児期から就学期の子や高齢者の方の重症化を予防します。また、花粉症や熱中症などの季節 性の疾患について、機関誌である「共済だより」で、流行する時期や予防方法の情報を提供します。また、 共済事務担当者会議及び所属所巡回説明会等を利用してインフルエンザ予防接種助成事業の利用促進を行 います。これらの対策により、インフルエンザ予防接種助成の利用率を30%台まで引上げ、呼吸器系疾患 に係る受診率を0.2ポイント低下させることを目標とします。 これにより、医療費で10,000千円の節減を 図ります。 (インフルエンザ予防接種助成事業の利用状況) 区分 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 2014年度 2015年度 (実績) (実績) (実績) (実績) (見込) (予算) 利用者数(人) 9,590 9,444 9,879 10,092 11,200 11,900 利用率 (%) 23.0 23.6 24.8 25.8 29.1 31.4 (呼吸器系疾患に係る受診状況) 区分 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 2014年11月 (実績) (実績) (実績) (実績) (実績) 受診件数 (件) 68,294 61,773 66,072 64,438 61,161 呼吸系疾患医療費(千円) 617,444 564,158 603,186 567,923 529,773 受診率 (%) 13.57 12.46 13.60 13.57 13.16 精神・神経疾患 (2015年度の目標値) 精神・神経疾患に係る受診率 精神・神経疾患の医療費節減額 3.7%(△0.1%) △10,000千円 4 現在 31,276 280,583 10.21 (2013年度~5年間の目標値) 区分 受診率の目標値 (%) (前年度比) 医療費の節減目標額(千円) 2013年度 2014年度 2015年度 2016年度 2017年度 3.9% 3.8% 3.7% 3.6% 3.5% (△0.1) (△0.1) (△0.1) (△0.1) (△0.1) △10,000 △10,000 △10,000 △10,000 △10,000 ● 精神・神経疾患に係る医療費分析の概要 精神・神経系の疾患は、年々増加する傾向にあります。同疾患にかかる医療費は年間で約4億円で、医 療費全体の約8%を占めています。 また、精神・神経疾患に係る傷病手当金の支給も増加しています。組 合員の受診状況を年齢階層別でみると、加齢に伴って上昇しているため、年齢を重ねるにつれて、抱える ストレスが大きくなっているものと考えられます。 ● 精神・神経疾患に係る予防対策及び目標について 組合員と被扶養者が抱える精神的な悩みや問題に対処するため、専門医が相談に応じられるよう「心の 健康相談」を引き続き実施します。また、衛生管理者研修会などの講演において、ストレスの対処法や精 神面の重症化予防等のメンタルヘルスに関する情報を提供します。さらに、機関誌である「共済だより」 にメンタルヘルスに関する記事を継続的に掲載するとともに、共済事務担当者会議及び所属所巡回説明会 等を利用して共済組合が実施している保健事業の利用促進を行います。メンタルへルスに関する情報とス トレス対処法及びセルフチェックなどの情報の提供を目的としたリーフレットを2014年度に引き続き作成 し、配付することとしています。これらの対策を通じて、精神神経疾患に係る受診率を0.1ポイント低下 させ、 医療費で10,000千円の節減を図ることを目標とします。 (精神・神経疾患に係る受診状況) 区分 2009年度 受診件数 (件) 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 2014年11月 (実績) (実績) (実績) (実績) (実績) 19,247 19,804 19,454 19,158 19,196 精神等疾患医療費(千円) 受診率 (%) 398,811 3.8 437,690 4.0 413,906 4.0 389,927 4.0 390,133 4.1 現在 9,741 192,870 3.2 調剤 (2015年度の目標値) ジェネリック医薬品利用率 調剤に係る薬剤費節減額 (2013年度~5年間の目標値) 区分 利用率の目標値 (%) (前年度比) 薬剤費の節減目標額(千円) (節減額の累積) 10.4%(+1.0%) △5,000千円 2013年度 2014年度 2015年度 2016年度 2017年度 8.4% 9.4% 10.4% 11.4% 12.4% (+1.0) (+1.0) (+1.0) (+1.0) (+1.0) △5,000 △5,000 △5,000 △5,000 △5,000 △6,500 △11,500 △16,500 △21,500 △26,500 ● 調剤に係る医療費分析の概要 調剤に係る薬剤費は、年間約12億円かかっており、毎年、件数・金額ともに増えています。要因として は、医薬分業の推進と、バイオ製剤に代表される高額な新薬の開発が考えられます。また、慢性的な疾患 に係る薬剤も長期間にわたり服用することとなるため、これも増加の要因と考えられます。薬剤費の中か ら慢性疾患に係るものを抽出すると、生活習慣病に関連する疾患と呼吸器系疾患に係るものが多くなって います。 5 ● 調剤に係る薬剤費節減の目標について 共済組合では、慢性疾患に係る薬剤について 2012年7月からジェネリック医薬品差額通知書を送付して います。2011年度における慢性疾患の方のジェネリック医薬品利用率は7.8%(金額ベース)でしたが、 2012年度は8.88%、2013年度は10.08%まで上昇しました。 2015年度も引き続き差額通知事業を継続する ことにより、利用率を10.4%まで増加させ、ジェネリック医薬品へ切替えることによる薬剤費の節減目標 額を5,000千円とします。 消化器系疾患 ● 消化器系疾患に係る医療費分析の概要 消化器系疾患は、年度による変動が少なく、毎年9億円前後で推移しています。医療費全体に占める割 合は18%台で推移しています。 内訳をみると、虫歯等の歯科疾患が最も多く6億円にもなり、胃炎や胃 潰瘍等の消化器系内臓の疾患は、3分の1の3億円にとどまります。 年齢階層別にみると、被扶養者に特徴 的な動きはありませんが、組合員では30歳代後半からの増加が顕著です。胃や十二指腸の炎症や潰瘍など、 精神・神経疾患におけるストレスとの関わりや、喫煙や飲酒などの生活習慣との関わりが考えられます。 ● 消化器系疾患に係る予防対策 消化器系疾患の3分の2を占める虫歯等の歯科疾患については、機関紙である「共済だより」により、歯 の健康維持と管理に係る記事を掲載します。また、胃や十二指腸の炎症や潰瘍、アルコール性肝炎や慢性 肝炎など、ストレスや喫煙、不規則な食生活などの影響を大きく受けます。生活習慣病と同様に規則正し い生活や禁煙に加え、人間ドック等の健康診査による早期発見と治療が重要です。 6 (6) 保健事業の内容 ① 2014年度の保健事業の実施状況 短期人間ドック等の健診事業を中心に事業を実施、特定保健指導の実施率の向上が課題である。 対象者 事業 分類 (注) 事業名 事業の目的及び概要 資格等 実施主体 事業計画額 対象者 (千円) 性別 年齢 組合員 男女 全て 全員 共済組合 所属所 組合員 任継組合員 被扶養者 男女 全て 全員 共済組合 320,000 任継組合員 被扶養者 男女 全て 全員 共済組合 組合員 男女 40 ~ 74 全員 共済組合 【目的】特定健診の受診率向上、組合員等の健康維持 特定健康診査(任継組合 【概要】人間ドック・生活習慣病予防健診・健診未受診者は受診券を交 2 付(費用の全額を負担)し実施、メタボリックシンドロームに 員・被扶養者) 注目した健康状況の把握及びリスク者のスクリーニング 任継組合員 被扶養者 男女 40 ~ 74 全員 共済組合 12,000 【目的】特定保健指導の実施率向上、生活習慣病リスク保有者の生活習 慣・健康状態の改善 【概要】メタボリックシンドロームの減少を目的に実施、組合員は所属 所単位で実施、その他は利用券を交付 組合員 任継組合員 被扶養者 男女 40 ~ 74 基 準 共済組合 該当者 所属所 29,658 組合員 男女 1 共済一般健診 【目的】疾病の早期発見・早期治療を促進 【概要】所属所の定期健康診断に相当する健診を実施 1 短期人間ドック 【目的】疾病の早期発見・早期治療を促進 【概要】特定健診等の上乗せとして実施、費用の一部を助成 2 生活習慣病予防健診 【目的】疾病の早期発見・早期治療を促進 【概要】生活習慣病に関する健診を実施、費用の一部を助成 2 2 2 2 【目的】特定健診の受診率向上、組合員の健康維持 特定健康診査(組合員) 【概要】共済一般健診・人間ドックで実施、メタボリックシンドローム に注目した健康状況の把握及びリスク者のスクリーニング 特定保健指導 ― 振り返り 実施状況 (見込み) 実施状況 (事業計画) 成功・推進要因 受診者数 4,855人 受診者数 4,855人 所属所と共同で実施 課題及び阻害要因 対象者全員の受診 313,377 受診者数 14,620人 受診者数 14,560人 組合員は共済組合、所 属所、本人の3者負担 とし、自己負担が低額 自己負担額の見直し 4,667 5,237 受診者数 360人 受診者数 404人 人間ドックに比べ自 己負担が低額 受診率の向上 ― ― 受診者数 10,820人 共済一般健診又は人 間ドックを受診する ことで対応 対象者全員の受診 受診者数 2,100人 自宅宛に受診券を送 付 受診率が低い 動機付け支援 実施者数 278人 積極的支援 実施者数 430人 組合員は所属所と共 同で実施 実施率の向上 実施者数 74人 所属所と共同で実施 実施率の向上 各健診に併せて実施 受診率の向上 タイムリーな情報提供 により保健事業の周 知・利用率向上に寄与 より充実した情報の 提供 受診者数 11,000人 9,000 受診者数 2,490人 動機付け支援 実施者数 370人 21,410 積極的支援 実施者数 590人 保健指導事業 【目的】生活習慣病リスク保有者の生活習慣・健康状態の改善 【概要】40歳未満の組合員に特定保健指導と同様の指導を実施 ガン検診助成 【目的】ガンの早期発見・早期治療を促進 【概要】ガン検診費用の一部を助成 組合員 任継組合員 被扶養者 男女 全て 全員 共済組合 17,496 【目的】情報発信、健康意識の高揚 【概要】機関紙、リーフレットの発行 組合員 任継組合員 被扶養者 男女 全て 全員 共済組合 8,200 【目的】健康の保持増進 【概要】補装具の購入費用等の一部を助成 組合員 任継組合員 被扶養者 男女 全て 全員 共済組合 180 【目的】健康の保持増進 【概要】電話等での相談を実施 組合員 任継組合員 被扶養者 男女 全て 全員 共済組合 2,491 2,482 利用者数 250人 利用者数 220人 年中無休24時間対 応・無料で実施 利用者が少ない 1,620 利用者数 15人 利用者数 15人 県内3ヵ所で電話・ 面談を無料で実施 利用者が少ない 4 ・ 健康・衛生普及 5 5 ― 見込額 (千円) 補装具費助成 4 ・ ファミリー健康相談 5 ~ 39 基 準 共済組合 該当者 所属所 5,500 4,330 実施者数 100人 胃ガン 200人 大腸ガン 1,070人 15,840 子宮ガン 5,050人 乳ガン 5,120人 共済だより 毎月 メンタルヘルス 6月 8,200 健診案内 1月 生活習慣病予防 11月 170 請求者数 10人 胃ガン 197人 大腸ガン 1,004人 子宮ガン 4,561人 乳ガン 4,634人 共済だより 毎月 メンタルヘルス 6月 健診案内 1月 生活習慣病予防 11月 請求者数 8人 ― 4 心の健康相談 【目的】健康の保持増進 【概要】専門医による相談を実施 組合員 任継組合員 被扶養者 男女 全て 全員 共済組合 1,620 5 保養所利用助成 【目的】健康の保持増進 【概要】宿泊費用の一部を助成 組合員 任継組合員 被扶養者 男女 全て 全員 共済組合 45,000 41,000 利用者数 22,000人利用者数 20,000人 組合員 任継組合員 被扶養者 男女 全て 全員 共済組合 11,200 インフルエンザによ 11,200 請求者数 11,200人請求者数 11,200人る罹患の抑制・重症 化の予防 所属所の衛 生管理者等 ― ― ― 共済組合 500 【目的】健康の保持増進・疾病の予防 3 インフルエンザ予防接種助成 【概要】インフルエンザ予防接種費用の一部を助成 4 ・ 衛生管理者研修会 5 【目的】所属所における健康管理の促進 【概要】職場における健康づくりを推進するため、衛生管理者等を対象 に研修会を実施 5 健康講座 【目的】健康意識の高揚 【概要】生活習慣の改善を目的とした講座を実施 5 ライフプラン講座 【目的】生涯生活設計の支援 【概要】生涯生活設計を支援する講座を実施 5 健康講演会支援事業 【目的】健康意識の高揚 【概要】組合員等を対象に健康の保持・増進等を目的とした講演会等を 実施した所属所に対し費用の一部を助成 開催時期 6月 開催回数 1回 375 参加 36所属所 参加者数 50人 利用率の向上 所属所の健康管理の 推進に寄与 全所属所の参加 開催時期 11月 開催回数 2回 参加者数 64人 健康意識の高揚に寄 与 参加者が減少傾向 組合員 任継組合員 被扶養者 男女 全て 全員 共済組合 1,600 開催時期 11月 1,164 開催回数 2回 参加者数 100人 組合員 被扶養者 男女 全て 全員 共済組合 3,200 開催時期 9・10月 開催時期 9・10月 生涯生活設計の支援 3,068 開催回数 3回 開催回数 3回 に寄与 参加者数 300人 参加者数 256人 ― ― ― 共済組合 2,000 2,000 請求 40所属所 所属所 ― 開催時期 6月 開催回数 1回 参加 28所属所 参加者数 38人 請求 40所属所 (注) 対策の重点項目及び目標値に対する事業分類 1.共通 2.生活習慣病 3.呼吸器系疾患 4.精神・神経疾患 5.その他 7 全国各地の施設と契 約 ― 8 所属所の健康管理の 推進に寄与 若年層の参加が少な い 利用率の向上 ② 保健事業の実施計画 2015年度から2017年度については、短期人間ドック等の健診事業を中心とした事業内容を維持していくことと し、特に特定保健指導の実施率の向上に取り組む。 また、計画の実施に当たってはこれまで以上に所属所の理解と協力が必要であるため、2015年度においてはその環境整 備を図る観点から、共済組合で所属所単位の医療費、疾病状況及び健診データの分析を行い、その結果を各所属所に提供 することによって組合員等の健康状態の現状及び問題点への理解を深めることとする。 事業 分類 (注) 実施計画 対象者 事業名 事業の目的及び概要 実施主体 区分 【目的】疾病の早期発見・早期治療を促進 【概要】所属所の定期健康診断に相当する健診を実施 年齢 対象者 組合員 男女 全て 全員 共済組合 所属所 組合員 任継組合員 被扶養者 男女 全て 全員 共済組合 任継組合員 被扶養者 男女 全て 全員 共済組合 5,315 助成額 14,000円(自己負担5,000円) ― 既 共済一般健診 存 1 既 短期人間ドック 存 2 既 生活習慣病予防健診 存 2 【目的】特定健診の受診率向上、組合員の健康維持 【概要】共済一般健診・人間ドックで実施、メタボリックシン 既 特定健康診査(組合員) ドロームに注目した健康状況の把握及びリスク者のス 組合員 存 クリーニング 男女 40 ~ 74 全員 共済組合 2 【目的】特定健診の受診率向上、組合員等の健康維持 【概要】人間ドック・生活習慣病予防健診・健診未受診者は受 既 特定健康診査(任意継続 診券を交付(費用の全額を負担)し実施、メタボリッ 任継組合員 被扶養者 存 組合員・被扶養者) クシンドロームに注目した健康状況の把握及びリスク 者のスクリーニング 男女 40 ~ 74 全員 共済組合 2 既 特定保健指導 存 2 既 保健指導事業 存 2 新 禁煙指導事業 規 【目的】疾病の早期発見・早期治療を促進 【概要】特定健診等の上乗せとして実施、費用の一部を助成 【目的】疾病の早期発見・早期治療を促進 【概要】生活習慣病に関する健診を実施、費用の一部を助成 予算額 (千円) 性別 1 【目的】特定保健指導の実施率向上、生活習慣病リスク保有者 の生活習慣・健康状態の改善 組合員 【概要】メタボリックシンドロームの減少を目的に実施、組合 任継組合員 被扶養者 員は所属所単位で実施、その他は利用券を交付 目標(達成時期:2017年度末) 2015年 2016年度 2017年度 実施内容 アウトプット アウトカム 継続 継続 対象者全員の受診 (100%) 要検者の減少 継続 継続 希望者全員の受診 要検者の減少 継続 継続 希望者全員の受診 要検者の減少 共済一般健診又は人間ドックを受診することで 対応 継続 継続 受診率の向上 (100%) 指導対象者の減少 対象者への健診の必要性を周知するとともに、 11,134 未受診者への受診勧奨を徹底(費用は全額共済 組合負担) 継続 継続 受診率の向上(65%) 指導対象者の減少 継続 継続 実施率の向上(組合員 実施者の健康改善 45%、被扶養者15%) 継続 継続 実施率の向上(45%) 実施者の健康改善 継続 継続 利用促進 (参加者100人) 継続 継続 受診の促進 (胃ガン200人・大腸 悪性新生物の受診率 ガン1,000人・子宮ガ 等の減少 ン4,400人・乳ガン 4,500人) 継続 継続 対象者全員への配布 ― 所属所と共同で実施(費用は所属所負担) 助成限度額 組合員・任意継続組合員 317,000 23,000円(脳検診追加 3年に1回10,000円)、被 扶養者 14,000円 所属所への情報提供を行い共通認識を深め、訪 問、面談を行い実態の把握に努める・対象者に 31,500 指導の必要性を周知・人間ドック受診日に指導 が可能な医療機関において動機付け支援を実施 男女 40 ~ 74 基 準 共済組合 該当者 所属所 男女 ~ 39 基 準 共済組合 該当者 所属所 5,500 特定保健指導と同様 喫煙者 共済組合 2,000 【目的】生活習慣病リスク保有者の生活習慣・健康状態の改善 2 既 ガン検診助成 存 4 既 ・ 健康・衛生普及 存 5 5 既 補装具費助成 存 4 既 ・ ファミリー健康相談 存 5 【概要】40歳未満の組合員に特定保健指導と同様の指導を実施 【目的】健康の保持増進 【概要】禁煙セミナーを所属所単位で開催、希望者には継続的 組合員 な禁煙サポートを実施 【目的】ガンの早期発見・早期治療を促進 【概要】ガン検診費用の一部を助成 組合員 任継組合員 被扶養者 共済組合 共済組合 【目的】健康の保持増進 【概要】補装具の購入費用等の一部を助成 組合員 任継組合員 被扶養者 男女 全て 全員 共済組合 200 自己負担額に相当する金額を助成 継続 継続 【目的】健康の保持増進 【概要】電話等での相談を実施 組合員 任継組合員 被扶養者 男女 全て 全員 共済組合 2,460 年中無休24時間対応、相談料は無料 継続 継続 利用促進 (利用者300人) ― 【目的】健康の保持増進 【概要】専門医による相談を実施 組合員 任継組合員 被扶養者 男女 全て 全員 共済組合 1,620 継続 継続 利用促進 (利用者30人) ― 【目的】健康の保持増進 【概要】宿泊費用の一部を助成 組合員 任継組合員 被扶養者 男女 全て 全員 共済組合 41,000 1人1泊2,000円助成 継続 継続 利用促進 ― 組合員 任継組合員 被扶養者 男女 全て 全員 共済組合 11,900 継続 継続 利用率の向上(30%) 所属所の衛 生管理者等 ― ― ― 共済組合 500 開催時期6月 開催回数1回 参加者数50人 継続 継続 全所属所の参加 ― 組合員 任継組合員 被扶養者 男女 全て 全員 共済組合 2,000 開催時期11月 開催回数2回 参加者数100人 継続 継続 利用促進 (参加者100人) ― 組合員 被扶養者 男女 全て 全員 共済組合 4,000 継続 継続 利用促進 (参加者300人) ― ― ― ― 共済組合 2,000 50,000円を限度に助成 継続 継続 全所属所の利用 ― 【目的】健康の保持増進 既 インフルエンザ予防接種助成 【概要】インフルエンザ予防接種費用の一部を助成 存 【目的】所属所における健康管理の促進 【概要】職場における健康づくりを推進するため、衛生管理者 等を対象に研修会を実施 【目的】健康意識の高揚 【概要】生活習慣の改善を目的とした講座を実施 【目的】生涯生活設計の支援 【概要】生涯生活設計を支援する講座を実施 【目的】健康意識の高揚 【概要】組合員等を対象に健康の保持・増進等を目的とした講 所属所 演会等を実施した所属所に対し費用の一部を助成 (注) 対策の重点項目及び目標値に対する事業分類 1.共通 2.生活習慣病 3.呼吸器系疾患 4.精神・神経疾患 5.その他 5 全員 全員 3 既 ライフプラン講座 存 全て 組合員・任意継続組合員胃ガン2,000円(特定 年齢はX線撮影費用に相当する額)・大腸ガン 15,635 (便潜血)全額・乳ガン子宮ガン各1,500円。 被扶養者胃ガン2,000円・大腸ガン(便潜血) 1,000円・乳ガン子宮ガン各1,500円 共済だより(毎月発行)、メンタルヘルスリー 8,200 フレット(5月発行)、健診の案内(1月発行) 喫煙者の減少 全て 既 保養所利用助成 存 5 男女 セミナー開催回数 40回 禁煙サポート希望者 100人 男女 5 既 健康講座 存 全て 組合員 任継組合員 被扶養者 既 心の健康相談 存 5 男女 【目的】情報発信、健康意識の高揚 【概要】機関紙、リーフレットの発行 4 4 既 ・ 衛生管理者研修会 存 5 組合員 既 健康講演会支援事業 存 9 県内3ヵ所(広島・福山・庄原)で実施、相談 料は無料 1事業年度1人1回1,000円を限度に自己負担相当 額を助成 開催時期9・10月 開催回数3回 参加者数300 人 10 ― ― ― 呼吸器系疾患の受診 率等の減少 ③ 健康管理意識の普及と財政状況の周知 適正な医療受診と健康意識高揚のための基礎的な知識の周知活動を行い、あわせて短期給付財政の厳し い状況を各種会議等で説明します。また、機関紙である「共済だより」等を積極的に活用して普及活動に 努めます。 (各種会議等の開催) 会議等の名前 衛生管理者研修会 目的 内容 ●所属所の衛生管理者等を対象に、職場にお 参加者 50人 ける健康管理の推進を目的とする研修を実施 実施回数 1回 健康講座 ●組合員と被扶養者を対象に、短期人間ドッ 参加者 100人 実施回数 2回 ライフプラン講座 ク受診後の健康管理に役立つ生活習慣改善の ための体験型セミナーを実施 ●組合員とその配偶者を対象に、生涯生活設 参加者 300人 実施回数 3回 健康講演会支援事業 計を支援するセミナーを開催 2013年度から年齢制限(50歳)を廃止 ●組合員を対象に、健康の保持増進、健康管 主管課長会議 理を目的とした講演会等を実施した所属所に 5万円を限度に講師料の一部又は全部を助成 ●組合の厳しい短期給付財政の状況、医療費 事務担当者会議 巡回説明会 退職予定者説明会 及び疾病統計・分析を説明して適正な医療受 診と疾病予防に努める ●退職予定者を対象に、退職後の医療保険制 事務担当者会議 2回 参加者 500~600人 実施時期 度の説明を行い、適正な医療受診と疾病予防 の周知に努める 実施回数 14回 主幹課長会議 1回 実施時期 6月 実施時期 11月 実施時期 10月 巡回説明会 随時 1月~2月 ④ 医療費適正化に係る事務処理及び実施体制 医療給付に要する費用の適正化を図るため、次の事項を実施します。 (事務処理に関する事項) 内容 種別 短期給付財政安定化計画 ●この短期給付財政安定化計画を所属所に配付し、短期給付財政の状況の周知、組合が実施 の配付と周知 事業への協力等を求める。また、機関紙に概要版を掲載し、組合員へ周知する 医療費通知書の送付 ●組合員及び被扶養者に対して、受診した医療機関及び調剤薬局に支払った医療給付費等の ジェネリック差額通知書 内容を、毎月「医療費及び送金のお知らせ」を送付する。診療の事実を確認することで、医 療費適正化の取組みに対する理解と認識を深める ●慢性疾患者に係るジェネリック差額通知書を年2回配付し、 ジェネリック医薬品の利用促 の送付 進を図り、薬剤費の適正化に努める レセプト審査体制 ●レセプトの内容点検 診療内容の点検は、民間の専門業者に委託して実施する。資格及び重複に係る点検は職員 で対応 ●第三者加害及び公務災害 被扶養者認定の適正化 外傷性の傷病について、傷病原因調書を該当組合員に送付し、調査を実施する。公務災害 に係る傷病とあわせて、求償事務を徹底する ●被扶養者認定時における調査確認を徹底する。また、2015年度は被扶養者全員を対象に実 態調査を実施 被扶養者認定の取消しに ●被扶養者認定の取消しに伴う資格喪失後の医療費の返還を徹底する。なお、喪失後に加入 係る医療費の返還事務 市町条例公費負担適用者 した医療保険者が確認できる場合は、組合員へのサービスとして医療機関等へ請求替えを組 合から依頼する ●乳幼児医療費助成、重度心身障害者医療費助成、ひとり親家庭医療費助成等の公費負担医 の把握 療受給者の把握を徹底し、一部負担金払戻金及び家族療養費附加金等の適正給付に努める 11 (レセプト内容審査の状況) 区分 (単位:件、%、円) 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 審査対象件数 9,135 83,810 82,593 75,925 75,202 再審査請求件数① 有効査定件数 ② 2,766 923 3,213 915 4,013 886 2,683 603 2,073 417 33.37% 28.48% 22.08% 22.47% 20.12% 有効査定率(②÷①) 有効査定額 ③ 1,997,609 2,204,439 1,895,064 1,452,852 1,334,381 支払(契約)額④ 3,316,400 3,316,400 3,428,400 3,316,400 3,204,400 費用対効果(③-④) △ 1,318,791 △ 1,111,961 △ 1,533,336 △ 1,863,548 △ 1,870,019 (実施体制に関する事項) 内容 種別 地方公共団体との協力体制 ●この短期給付財政安定化計画の推進にあたっては、地方公共団体に対し理解と協力を求め 計画に掲げた事業及び対策の効果的な実施を図るものとする 業務運営委員会 事務局の体制 ●短期給付事業と保健事業との効率的かつ円滑な運営とその改善を図るため、医療費の増嵩 対策等について調査研究を行うことを目的に、組合員議員による委員会を設置 短期部会 長側議員2人、職員側議員2人(計4人) 福祉部会 長側議員2人、職員側議員3人(計5人) ●事務局保険課(短期給付係)と福祉課(保健事業)の連携強化を図り、各事業の執行に当 たっている 事務局長 保険課 統計による受診行動等の分析 情報の周知、レセプト点検等 福祉課 保健事業・福利厚生事業の推進 講座等による健康意識の普及 12 2 医療費の分析について 疾病別の医療費の状況 生活習慣病の状況 生活習慣病と呼ばれる疾病とは、糖尿病、高血圧性疾患、心疾患、脳血管疾患、動脈硬化症、腎不全及びが ん等の悪性新生物をいいます。その中でも、”内分泌、栄養及び代謝疾患”である糖尿病と”循環器系疾患” の高血圧性疾患が受診件数の多くを占めています。また、2013年度の生活習慣病に係る医療費は10億8千8百万 円となっており、医療費全体の23%を占めています。 ● 生活習慣病件数の推移をみると、毎年、4万件を超えていましたが、2012年度から4万件を下回り、2013年 度は37,528件となっています。 受診件数の構成比をみても生活習慣病の割合は12.46%となっており、年々 減少しています。 件 % 受診件数に占める生活習慣病件数の推移 受診件数の構成割合 350,000 精神神経系疾患 18,788 19,247 300,000 71,379 68,278 19,804 67,817 250,000 63,486 200,000 68,294 61,773 19,454 19,158 65,276 64,438 65,419 61,162 5.94 6.24 6.15 6.22 6.38 21.72 21.07 21.38 21.17 21.19 21.73 19.32 21.07 19.47 20.89 20.92 20.31 39.22 38.12 39.19 38.41 38.80 39.12 80.00 70.00 60.00 66,072 5.72 90.00 19,196 消化器系疾患 66,980 100.00 呼吸器系疾患 50.00 150,000 40.00 128,898 123,569 100,000 124,326 その他の疾患 121,503 119,518 117,768 30.00 生活習慣病の占める割合は約13% 生活習慣病は約4万件 生活習慣病 20.00 50,000 10.00 46,095 44,733 43,509 42,316 39,679 37,528 0 2008 ※ 14.03 13.80 13.72 13.38 12.88 12.46 2008 2009 2010 2011 2012 2013年度 0.00 2009 2010 2011 2012 2013年度 件数はレセプトの枚数です。一の医療機関等で一人一月一枚となります(入院と外来は、それぞれ作成されます)。 ● 生活習慣病に係る医療費の推移をみると、毎年12~13億円近くかかっていましたが、2013年度は11億円を 下回っています。 医療費の構成比でも、これまで25%前後を占めていましたが、2013年度は22.81%まで下 がっています。 % 医療費に占める生活習慣病医療費の推移 千円 6,000,000 100.00 精神神経系疾患 5,000,000 4,000,000 419,042 1,017,896 566,407 398,811 934,976 617,444 437,690 958,448 564,158 413,906 936,848 603,186 389,927 906,922 567,923 消化器系疾患 8.32 7.81 8.41 8.13 7.86 8.17 20.20 18.32 18.42 18.40 18.28 18.51 12.10 10.84 11.85 11.44 11.10 36.86 37.50 36.29 37.43 39.42 90.00 80.00 390,133 70.00 11.24 883,669 呼吸器系疾患 60.00 529,779 3,000,000 50.00 1,781,420 2,000,000 医療費の構成割合 12.5 億円 1,881,649 1,951,508 1,847,253 1,857,467 生活習慣病は12~13億円で推移 2013年度は11億円に減少 40.00 1,881,898 35.36 その他の疾患 生活習慣病の割合は25%で推移 2013年度は23%に減少 30.00 生活習慣病 20.00 1,000,000 1,253,647 1,271,593 1,292,506 1,289,707 1,239,968 1,088,767 2008 2009 2010 2011 2012 2013年度 10.00 24.88 24.91 24.84 25.33 24.99 22.81 2008 2009 2010 2011 2012 2013年度 0.00 0 13 生活習慣病に係る受診件数の構成割合(2013年度) 腎不全, 0.8% 動脈硬化 症, 0.1% 悪性新生物, 10.8% 脳血管疾患, 4.0% 糖尿病等, 40.6% ○ 生活習慣病の件数の内訳をみると、糖尿病を含む ”内分泌、栄養及び代謝疾患”と高血圧性疾患で全 体の八割近くを占め、これにがん等の悪性新生物 (10.8%)を加えると全体の九割にもなります。 (生活習慣病件数の内訳) (単位:件数) 区分 心疾患, 5.7% 糖尿病等 高血圧性疾患 心疾患 脳血管疾患 動脈硬化症 腎不全 悪性新生物 全体の8割 高血圧性疾患, 38.0% 2008 18,345 16,656 3,067 2,341 99 478 5,109 2009 17,776 16,357 2,851 2,048 83 443 5,175 2010 17,554 16,272 2,523 1,844 80 420 4,816 2011 16,991 15,872 2,426 1,809 44 347 4,827 46,095 44,733 43,509 42,316 合計 % 2012 2013年度 16,053 15,250 15,062 14,260 2,206 2,142 1,658 1,500 47 35 297 294 4,356 4,047 39,679 37,528 ○ 医療費では、がん等の悪性新生物が最も多く全体 の三~四割で推移しています。これに糖尿病、高血 脳血管疾患 圧性疾患、心疾患と続きます。 生活習慣病に係る医療費の構成割合 動脈硬化症 100.00 90.00 80.00 6.62 6.77 9.05 8.98 8.48 8.54 10.30 9.57 9.29 7.57 7.31 6.78 11.05 10.07 8.79 10.09 11.16 10.96 心疾患 腎不全 70.00 60.00 34.59 39.23 50.00 37.33 39.22 悪性新生物の割合は3~4割 40.00 30.00 39.47 34.31 悪性新生物 14.49 12.93 11.88 12.99 13.27 12.50 20.58 19.86 21.60 23.80 2009 2010 2011 2012 高血圧性疾患 20.00 10.00 (生活習慣病医療費の内訳) 区分 糖尿病等 高血圧性疾患 悪性新生物 心疾患 腎不全 脳血管疾患 動脈硬化症 22.71 26.45 (単位:千円) 2008 284,759 181,601 433,616 138,558 129,128 82,964 2009 261,636 165,165 498,859 128,050 121,655 86,096 2010 256,683 171,532 510,155 113,582 120,108 116,939 2011 278,633 161,248 505,824 130,082 97,617 115,817 2012 2013年度 295,058 287,992 147,319 140,809 462,920 373,503 138,327 119,376 90,584 73,836 105,206 92,976 3,022 10,131 3,507 487 555 275 1,253,648 1,271,592 1,292,506 1,289,708 1,239,969 1,088,767 合計 糖尿病等 0.00 2008 2013年度 ○ 生活習慣病に係る一件当たりの医療費を他の疾病と比較すると、生活習慣病に係るものが高くなって いることがわかります。生活習慣病は、慢性化して治療が長期に及ぶだけでなく、他の疾病より医療費 が高額になる傾向にあります。2013年度は減少しましたが、高い水準であることに変わりありません。 また、個々の生活習慣病をみると、腎不全が最も高額で25万円を超えています。次に悪性新生物、脳 血管疾患、心疾患と続きます。 円 32,500 生活習慣病に係る一件当たり医療費の状況 (2013年度) 一件当たり医療費の推移 31,250 30,478 29,707 28,426 27,500 29,012 27,197 29,012 生活習慣病合計 生活習慣病 251,143 腎不全 精神神経系疾患 22,500 22,304 21,276 20,721 17,500 15,331 15,228 14,260 12,500 15,749 13,820 13,694 20,353 16,406 16,094 15,697 14,133 15,203 13,987 全体 16,107 15,541 13,894 8,922 9,133 9,129 20,324 61,984 脳血管疾患 15,857 55,731 心疾患 15,980 18,885 糖尿病等 13,508 その他疾患 呼吸器系疾患 9,041 92,291 悪性新生物 22,101 8,813 動脈硬化症 7,857 高血圧性疾患 9,874 消化器系疾患 8,662 円 7,500 2008 2009 2010 2011 2012 2013年度 14 0 50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 300,000 ○ 生活習慣病の一人当たり医療費の状況を年齢 別にみると、50歳代前半で61,094円となり、急 に増加しています。50歳代後半では91,214円と なっており、60歳代になると年間で11万円を超 える医療費がかかっています。高血圧性疾患等 の循環器系では41,161円、がん等の悪性新生物 では39,358円、糖尿病等・腎不全では31,977円 となっています。 円 年齢別生活習慣病に係る一人当たり医療費の状況 (2013年度) 112,496 120,000 100,000 91,214 80,000 生活習慣病全体 61,094 60,000 高血圧症等の循環器系 41,161 40,000 39,358 25,268 31,977 がん等の悪 20,704 20,000 性新生物 糖尿病等・腎不全 60歳~ 55~59歳 50~54歳 45~49歳 40~44歳 35~39歳 30~34歳 25~29歳 20~24歳 0~19歳 0 ○ 生活習慣病と生活習慣病以外の疾病の受診率を年齢別に比較してみると、加齢とともに受診の機会が増え 40歳代後半から急に増加しています。とくに高血圧症等の循環器系疾患と糖尿病・腎不全の受診率が大きく 上昇しています。 % 年齢別受診率の比較(2013年度) % 年齢別生活習慣病受診率(2013年度) 18.00 80.00 生活習慣病以外の疾病に係る受診率 17.04 高血圧症等の循環器系 16.00 70.00 14.79 63.89 60.14 60.00 60.43 60.09 14.00 12.12 糖尿病等・腎不全 54.86 53.59 12.00 50.43 50.00 49.57 47.30 10.00 10.66 9.05 40.00 4.00 2.00 ○ 年齢別の生活習慣病の医療費は、受診率 千 と同じく40歳代から増え始め、50歳代で大 1,200,000 きく増加しています。各年代の医療費に占 める割合も50歳代前半で32%、後半で43%、 1,000,000 60歳代で42%にもなっています。 40~44歳 35~39歳 30~34歳 25~29歳 20~24歳 0~19歳 60歳~ 2.49 年齢別医療費の状況(2013年度) (医療費全体に占める生活習慣病医療費の割合) 50~54歳 32% 55~59歳 43% 60歳~ 42% 800,000 生活習慣病以外の疾病 600,000 465,881 1,006,075 424,377 400,000 308,738 生活習慣病 305,330 287,087 200,000 345,700 220,607 195,868 15 45~49 歳 35~39 歳 30~34 歳 25~29 歳 0~19歳 0 40~44 歳 81,698 84,495 20~24 歳 55~59歳 50~54歳 2.73 2.17 1.19 0.00 45~49歳 40~44歳 35~39歳 30~34歳 25~29歳 20~24歳 0~19歳 0.00 1.99 60歳~ 9.62 5.71 がん等の悪性新生物 3.86 2.81 55~59歳 10.00 60歳~ 17.78 6.56 4.57 50~54歳 20.00 40歳代後半から50歳代 にかけて急に上昇 6.00 55~59 歳 28.17 45~49歳 生活習慣病の受診率 8.00 50~54 歳 31.66 37.08 30.00 ○ 生活習慣病の医療費内訳を年齢別にみる と、がん等の悪性新生物が最も高くなって おり、高血圧症等の循環器系疾患、糖尿病 ・腎不全と続きます。生活習慣病の医療費 は10.9億円ですが、50~60歳代で全体の七 割を占める7.6億円もかかっています。 19,462 77,543 40,552 140,808 40,251 55,531 200,539 77,182 373,503 心疾患 19,290 16,641 69,198 14,249 119,378 腎不全 153 21,360 27,344 24,980 73,837 脳血管疾患 4,423 18,331 44,416 25,806 92,976 動脈硬化症 30 12 123 111 276 160,399 166,193 541,568 14.73 15.26 49.74 合計 (構成比) 80,718 100,000 63,583 104,047 50,000 62,707 45,702 0 220,607 1,088,767 20.26 77,182 127,697 86,583 100.00 60歳~ 3,251 悪性新生物 150,000 55~59歳 287,989 50~54歳 37,727 45~49歳 122,405 40~44歳 高血圧性疾患 34,856 50歳代以降の 生活習慣病の医療費 7.6億円 全体の7割 200,000 合計 35~39歳 93,001 60歳~ 高血圧症等の循環器系 30~34歳 糖尿病 50~59歳 113,956 250,000 (単位:千円、%) 40~49歳 糖尿病等・腎不全 300,000 25~29歳 0~39歳 悪性新生物 350,000 0~19歳 区分 年齢別生活習慣病の医療費(2013年度) 400,000 20~24歳 (年齢階層別生活習慣病医療費の状況) 千 762,175千円 (70.00%) 悪性新生物 ● 生活習慣病の中で最も医療費が高い”がん等の悪性新生物”に係る受診件数及び医療費の推移をみると、 2013年度は、受診件数及び医療費ともに大きく減少しています。また、昨年度まで増加していた一件当たり 医療費も減少に転じています。 千円 件 がん等の悪性新生物の推移 800,000 円 がん等の悪性新生物一件当たり医療費の推移 120,000 115,000 110,000 105,000 100,000 95,000 90,000 85,000 80,000 75,000 70,000 5,109 5,175 受診件数 700,000 4,816 104,791 105,929 106,272 5,100 4,827 600,000 4,600 4,356 96,398 500,000 92,291 84,873 510,155 498,859 400,000 4,047 505,824 4,100 462,920 433,616 2008 2009 2010 2011 2012 373,503 300,000 2013年度 3,600 200,000 がん等の悪性新生物に係る医 ○ がん等の悪性新生物に係る医療費の内訳では、胃がん等の 消化器系、乳がん子宮がん、肺がん等の呼吸器系ともに減少 しています。特に乳がん及び子宮がんが大幅に減少していま すが、医療費全体に占める構成割合では、乳がん及び子宮が んが最も高く24.02%を占めています。 次いで胃がん等の消 化器系が20.30%、悪性リンパ腫及び白血病が15.85%、肺が ん等の呼吸器系が12.56%となっています。 千円 180,000 160,904 160,000 120,000 113,226 100,000 88,718 60,000 89,713 乳がん及び子宮がん 75,827 胃がん等の消化器系 55,279 55,220 59,186 50.00 40.00 25.10 25.67 12.14 10.56 11.59 10.92 19.62 22.31 19.71 20.30 20.55 15.85 11.94 8.93 8.66 20.46 19.05 27.42 28.63 12.56 25.46 24.02 乳がん及び子宮がん 30.00 20.00 悪性リンパ腫及び白血病 0 2010 2011 2,012 31.54 10.00 肺がん等の呼吸器系 2009 胃がん等の消化器系 46,922 51,136 43,199 20,000 2008 23.11 60.00 91,263 53,415 38,728 26.11 17.07 101,855 59,144 40,000 2013年度 80.00 112,864 61,934 2012 11.05 100,114 74,033 2011 悪性新生物に係る医療費の構成割合 117,837 102,504 95,048 2010 悪性リンパ腫及び白血病 70.00 115,301 80,000 2009 129,840 128,060 118,911 % 90.00 147,405 142,808 140,000 2,600 2008 100.00 154,485 その他の悪性新生物 0 肺がん等の呼吸器系 がん等の悪性新生物に係る医療費の推移 3,100 100,000 2013年度 16 30.54 31.84 27.27 その他の悪性新生物 0.00 2008 2009 2010 2011 2012 2013年度 ○ 年齢別で悪性新生物の受診状況をみると、30 歳代から受診率が上がりはじめ、40歳代後半か ら大きく上昇しています。医療費は50歳代に入 ると大きく増加しています。 % 悪性新生物に係る年齢別受診率・医療費の状 況 千円 3.00 200,000 2.73 180,000 2.49 2.50 160,000 2.17 140,000 2.00 悪性新生物の受診率 113,956 120,000 100,000 160,000 1.50 86,583 0.91 131,710 0.13 66,063 50,163 0.50 40,000 32,805 56,745 28,585 悪性新生物の医療費 0.00 60歳~ 55~59歳 50~54歳 45~49歳 40~44歳 35~39歳 30~34歳 25~29歳 20~24歳 0 0~19歳 60歳~ 55~59歳 50~54歳 45~49歳 40~44歳 35~39歳 30~34歳 25~29歳 0 20~24歳 91,900 90,592 80,000 28,407 27,124 0.21 0.36 20,655 0~19歳 103,817 1.00 0.58 20,000 139,569 120,000 60,000 40,000 悪性新生物に係る一件当たり医療費の状況 (2013年度) 77,182 1.19 80,000 円 ● 悪性新生物の中で受診件数及び医療費とも最も高い”乳がん及び子宮がん”の状況は、受診件数はほぼ 横ばいですが医療費は大きく減少しました。一件当たり医療費も大幅に減少しています。 千円 件 乳がん及び子宮がんの推移 受診件数 1,500 84,836 78,871 80,000 72,441 1,431 1,416 1,382 140,000 1,389 1,395 70,000 1,400 120,000 62,654 64,310 62,697 60,000 100,000 80,000 乳がん及び子宮がん一件当たり医療費の推移 90,000 1,516 180,000 160,000 円 1,600 200,000 112,864 95,048 117,837 1,300 50,000 100,114 2008 89,713 88,718 2009 2010 2011 2012 2013年度 1,200 60,000 40,000 1,100 乳がん及び子宮がんの医療費 20,000 1,000 0 2012 2013年度 件 乳がんの受診件数・医療費 1,400 140,000 受診件数 1,189 120,000 1,044 1,014 1,006 100,000 80,000 60,000 86,301 80,121 81,711 1,079 1,017 1,200 1,000 96,124 83,892 800 千円 600 71,441 40,000 乳がんの医療費 200 0 0 2009 2010 2011 乳がん及び子宮がんに係る年齢別医療費 (2013年度) 400 20,000 2008 ○ 乳がん及び子宮がんの受診率と医療費を年齢別にみると、 比較的若い年代(30歳代後半)から急に増え始め、50歳代 前半で最も多くなっています。 2012 35,000 受診件数 327 368 372 31,153 400 316 350 150 子宮がんの医療費 5,821 50 0 0 2008 2009 2010 2011 2012 2013年度 15,420 15,994 13,533 11,422 0.30 0.20 5,496 0.10 100 806 0 0.00 17 25~29歳 8,747 5,000 0.14 5,000 20~24歳 10,000 0.40 0.25 10,000 200 17,277 0.50 15,000 30~34歳 250 21,713 19,993 26,651 受診率 300 20,000 0.70 0.57 0.60 0.50 20,000 40~44歳 372 450 425 25,000 15,000 件 子宮がんの受診件数・医療費 0~19歳 30,000 0.58 35~39歳 千円 0.80 0.70 25,000 35,000 0.90 0.81 乳がん及び子宮がんの医療費 30,000 2013年度 % 60歳~ 2011 55~59歳 2010 50~54歳 千円 2009 45~49歳 2008 胃がん等の消化器系悪性新生物の推移 件 千円 1,800 1,627 200,000 1,600 1,448 1,376 受診件数 1,277 1,400 150,000 1,111 1,200 ○ 胃がん等の消化器系悪性新生物は、受診件数は減少し 続けていますが、医療費は2011年度まで増加し、2012年 度から減少に転じています。人間ドック等の健診事業の 浸透や、高度な医療機器の普及や医療技術の進歩から早 期発見・早期治療が広く定着してきたためと考えられま す。 1,006 100,000 円 1,000 129,840 128,060 120,000 800 115,301 胃がん等の消化器系悪性新生物 一件当たり医療費の推移 113,226 110,000 91,263 101,676 600 100,000 75,827 50,000 400 胃がん等の医療費 93,067 90,000 79,628 80,000 200 82,145 75,375 69,592 70,000 0 0 2008 2009 2010 2011 2012 60,000 2013年度 2008 ○ 胃がん等の受診率と医療費を年齢別 にみると、30歳代から40歳代は比較的 低くなっていますが、50歳代で大きく 伸びています。 千円 2009 2010 2011 2012 2013年度 % 胃がん等の消化器系悪性新生物に係る年齢別医療費 (2013年度) 0.79 35,000 0.80 0.70 30,000 0.59 25,000 0.64 29,724 0.60 胃がん等の医療費 0.50 20,000 0.40 15,000 19,100 0.30 0.23 0.19 受診率 10,000 11,508 0.12 5,000 4,393 5,869 0.10 4,436 100,000 285 300 259 102,504 246 250 80,000 201 200 74,033 60,000 61,934 150 59,186 53,415 40,000 60歳~ 55~59歳 50~54歳 45~49歳 40~44歳 35~39歳 30~34歳 25~29歳 件 350 327 264 20~24歳 悪性リンパ腫及び白血病の推移 120,000 0.00 0~19歳 0 千円 0.20 ○ 悪性リンパ腫及び白血病は、2009年度をピークに前年 度まで減少していましたが、2013年度は増加に転じてい ます。悪性リンパ腫及び白血病の一件当たり医療費は、 がんの中で最も高額となっています。 年齢別の医療費は、50歳代入ると急に増加しており、 高齢になるほど発症リスクの高まる悪性リンパ腫が多く を占めます。 51,136 100 20,000 悪性リンパ腫及び白血病 50 千円 悪性リンパ腫及び白血病に係る年齢別医療費 (2013年度) 25,000 2008 2009 2010 2011 2012 2013年度 20,000 円 悪性リンパ腫及び白血病 一件当たり医療費の推移 350,000 0.20 0.20 17,880 悪性リンパ腫及び白血病の医療費 15,000 0.15 313,468 294,458 300,000 280,428 9,801 受診率 10,000 0.10 6,903 239,127 0.04 5,000 200,000 207,870 0.06 0.05 0.05 0.02 284 187,421 150,000 0 18 60歳~ 55~59歳 50~54歳 2013年度 45~49歳 2012 40~44歳 2011 35~39歳 2010 30~34歳 2009 25~29歳 2008 0.00 20~24歳 100,000 0~19歳 250,000 0.25 22,677 0 0 % 肺がん等の呼吸器系悪性新生物の推移 433 受診件数 400 351 333 350 60,000 59,144 50,000 300 55,279 55,220 250 46,922 40,000 43,199 200 38,728 30,000 150 20,000 100 肺がん等の医療費 10,000 50 0 0 2008 2009 2010 2011 2012 2013年度 千円 肺がん等の呼吸器系悪性新生物に係る年齢別医療費 (2013年度) 18,000 180,000 142,173 140,000 120,000 89,441 136,346 8,000 6,642 99,767 4,000 2009 2010 2011 2012 0.03 264 2013年度 35~39歳 2008 0.10 3,872 3,229 0.10 0.05 0.00 30~34歳 0 40,000 25~29歳 60,000 0~19歳 2,000 0.09 0.06 0.03 80,000 0.15 5,545 6,000 0.25 0.20 受診率 20~24歳 100,000 11,271 10,000 140,907 0.30 0.28 12,000 157,490 160,000 0.33 14,000 40~44歳 円 0.35 15,939 肺がん等の医療費 16,000 肺がん等の呼吸器系悪性新生物 一件当たり医療費の推移 % % 60歳~ 405 55~59歳 416 70,000 ○ 肺がん等の呼吸器系の悪性新生物は、2010年度から受 診件数は減少し続けていますが、2012年度まで医療費は 増加又は横這いで推移していました。その結果、一件当 たり医療費は増加していましたが、2013年度に医療費が 減少したことにより、大きく減少しました。 年齢別では、50歳代後半で急に増加していますが、30 歳代から40歳代でも多くみられます。肺がん等の呼吸器 系悪性新生物は、乳がん子宮がんと同じく、若い年代で も発症しています。 50~54歳 80,000 件 450 45~49歳 千円 433 糖尿病等 ● 生活習慣病の中で受診件数が最も多く、悪性新生物に次いで医療費が高い糖尿病等の医療費の状況をみる と、2010年度までは件数の低下に連動して医療費も下がっていましたが、2011年度から件数の減少に反して 医療費は増加しています。糖尿病等に係る一件当たりの医療費も毎年大きく増加しています。 千円 件 糖尿病等の推移 600,000 19,000 18,345 糖尿病の受診件数 17,776 18,000 17,554 500,000 16,991 17,000 400,000 16,053 15,250 300,000 284,759 278,633 261,636 200,000 16,000 295,058 287,992 15,000 256,683 14,000 100,000 ○ 年齢別糖尿病等の推移をみると、50歳代が最も多くな っていますが、2011年度から20歳代以下の若年層で増加 しているのが注目されます。 糖尿病等の医療費 13,000 0 千円 350,000 300,000 2009 2010 2011 2012 2013年度 2.95億円 2.85億円 2.79億円 2.62億円 12,000 2008 糖尿病等に係る年齢別医療費の推移 250,000 49,480 45,323 2.57億円 60歳~ 48,223 50~59歳 200,000 糖尿病一件当たり医療費の推移 20,000 127,761 18,885 19,000 18,380 150,000 37,729 55,502 53,040 円 2.88億円 122,405 109,756 147,162 122,887 30~39歳 121,593 18,000 17,000 16,000 16,399 100,000 15,522 14,718 15,000 14,622 50,000 14,000 13,000 0 12,000 2008 2009 2010 2011 2012 2013年度 19 40~49歳 34,267 19,316 39,158 38,175 38,259 20,019 9,611 19,563 18,062 7,923 21,547 18,510 10,288 19,811 48,679 2008 2009 2010 2011 11,112 37,398 17,809 34,856 19,875 40,229 48,307 26,536 24,820 2012 2013年度 20~29歳 0~19歳 若年層の 糖尿病が ○ 2013年度の年齢別医療費の状況をみると、50歳代の後半で急に増加していることがわかります。また、 就学期から20歳代の若い世代における糖尿病の増加は、若年層に発症が多い1型糖尿病のみでなく、運動 不足や食生活の変化による2型糖尿病による増加も考えられます。 千円 糖尿病は、主に1型と2型に分類され、95%以上は 2型糖尿病です。2型糖尿病は40~50歳代に多く発症 し、生活習慣の乱れと遺伝が関係しているといわれて います。一方、1型糖尿病は15歳以下の若年層で多く 発症し、原因はよくわかっていません。すい臓からイ 糖尿病等に係る年齢別医療費 (2013年度) 100,000 % 91,757 12.00 90,000 10.51 80,000 70,000 10.00 受診率 8.00 60,000 6.45 糖尿病等の医療費 50,000 ンスリンがまったく分泌されないため、一生涯インス リンを外部から取り入れる必要があります。 11.74 6.00 40,000 3.85 40,197 30,000 37,729 2.63 20,000 24,820 10,000 1.38 0.77 8,110 0.40 1.44 5,659 14,216 15,209 4.00 30,648 1.97 2.00 19,647 60歳~ 55~59歳 50~54歳 45~49歳 40~44歳 35~39歳 30~34歳 25~29歳 20~24歳 0.00 0~19歳 0 腎不全 ● 腎不全は、人工透析治療を伴う場合が多く、生活習慣病の中で一件当たりの医療費が最も高額となる疾患 です。受診件数及び医療費も年々下がっていますが、人工透析の患者が一人増えるだけで、医療費は年間で 数百万円の増加となります。 千円 件 腎不全の推移 500 478 443 受診件数 140,000 450 420 400 347 129,128 350 121,655 297 120,108 100,000 294 97,617 80,000 腎不全の医療費 0.30 20,000 24,979 0.25 0.20 15,000 0.18 15,055 0.15 0.14 0.12 200 0.10 12,291 5,000 2008 2009 2010 2011 全 円 2012 304,997 274,616 285,971 281,317 251,143 260,000 240,000 220,000 200,000 2008 2009 2010 60歳~ 55~59歳 40~44歳 35~39歳 2013年度 腎不全一件当たり医療費の推移 270,142 0.00 費 320,000 300,000 30~34歳 0 0 25~29歳 0 20~24歳 50 0~19歳 腎不全の医療費 20,000 0.05 0.01 37 40,000 100 0.40 0.35 21,324 300 150 280,000 0.39 受診率 10,000 73,836 60,000 30,000 25,000 250 90,584 % 腎不全に係る年齢別医療費 (2013年度) 50~54歳 120,000 % 45~49歳 160,000 千円 2011 2012 2013年度 ○ 年齢別では、年度によって違いがありますが、30歳代 後半から40歳代にかけて急増する傾向にあります。2013 年度は40歳代前半の年齢層が大きく増加していますが、 40歳代後半から50歳代では低くなっており、60歳代で再 度増加しています。腎機能は一度低下すると、元に戻ら ないため、できるだけ機能低下を抑える治療となります が、末期の腎不全では、腹膜透析や血液透析の治療が選 択され、医療費も高額なものとなります。 高血圧性疾患 ● 高血圧性疾患は、生活習慣病の中で糖尿病等に次いで受診件数が多い疾病です。医療費も悪性新生物と糖 尿病の次に多く2013年度は1億4千万円となっています。糖尿病が悪化することにより腎不全となるリスクが 高まるように、高血圧性疾患が悪化することにより、脳血管疾患や動脈硬化などの循環器系疾患の症状が重 症化するリスクが高まります。 20 千円 200,000 件 高血圧性疾患の推移 17,000 16,656 受診件数 16,357 190,000 16,500 16,272 15,872 16,000 180,000 170,000 15,500 15,062 181,601 15,000 171,532 160,000 ○ 高血圧性疾患の受診件数及び医療費とも、年々減少し ています。一件当たり医療費は前年度より若干の増加と なっていますが、過去の推移からみれば低い水準といえ ます。 年齢別では、40歳代から徐々に増え始め、50歳代に入 ると急に増加しています。 14,260 14,500 165,165 161,248 14,000 150,000 13,500 147,319 140,000 140,809 13,000 高血圧性疾患の医 130,000 12,500 千円 高血圧性疾患に係る年齢別医療費 (2013年度) 60,000 % 16.00 高血圧性疾患の医療費 12,000 120,000 2008 2009 2010 2011 2012 2013年度 13.90 50,000 14.00 12.10 12.00 円 51,819 30,000 40,552 7.41 受診率 3.69 10,159 10,000 1.58 55~59歳 60歳~ 0.00 50~54歳 35~39歳 2013年度 30~34歳 2012 25~29歳 2011 20~24歳 2010 2.00 6,394 0 2009 4.00 13,068 45~49歳 9,874 9,781 40~44歳 10,098 2008 6.00 25,724 20,000 10.00 8.00 10,542 10,903 0~19歳 11,000 10,800 10,600 10,400 10,200 10,000 9,800 9,600 9,400 9,200 高血圧性疾患一件当たり医療費の推移 40,000 心疾患・脳血管疾患・動脈硬化症 ● 高血圧性疾患等、循環器系疾患の症状が悪化することにより、心疾患、脳血管疾患又は動脈硬化症を引き 起こすといわれています。 毎年、医療費は2億円を超えており、医療技術・機材の高度化により増加する傾 向にあります。 ○ これまで増加傾向にあった医療費は、2013年度に大き 千円 心疾患・脳血管疾患・動脈硬化症の推移件 く減少しています。一件当たり医療費も57,826円と前年 6,000 350,000 5,507 度より5千円近く下がっています。 短期人間ドックや脳 受診件数 4,982 5,000 ドックを活用することで早期発見・早期治療と症状の重 4,447 300,000 4,279 症化予防が図られているものと考えます。 3,911 3,677 4,000 年齢別では、40歳代後半から増加し始め、50歳代後半 250,000 で大きく増加しています。 246,386 200,000 224,544 224,277 3,000 244,088 234,028 212,627 2,000 千円 150,000 心疾患・脳血管疾患・動脈硬化症 1,000 心疾患・脳血管疾患・動脈硬化症に係る年齢別医療費 (2013年度) 80,000 % 3.50 3.15 75,878 70,000 100,000 0 2008 2009 2010 2011 2012 2013年度 心疾患・脳血管疾患・動脈硬化症の医療費 60,000 3.00 2.68 2.50 50,000 円 心疾患・脳血管疾患・動脈硬化症 一件当たり医療費の推移 80,000 70,000 1.65 40,164 30,000 57,826 0.41 10,000 45,017 1.00 0.89 20,000 52,626 40,774 24,620 0.50 10,364 40,000 0 21 60歳~ 55~59歳 50~54歳 45~49歳 40~44歳 2013年度 35~39歳 2012 30~34歳 2011 25~29歳 2010 20~24歳 2009 0.00 0~19歳 30,000 2008 1.50 37,858 62,411 57,580 60,000 50,000 2.00 受診率 40,000 呼吸器系疾患の状況 呼吸器系疾患とは、風邪、気管支炎や肺炎、アレルギー性鼻炎や慢性鼻炎、喘息やインフルエンザなどを いい、インフルエンザの流行や花粉の飛散量により、季節・年度によって受診に大きな高低があるのが特徴 的です。また、乳幼児期の受診率が高いのも特徴の一つとなっています。 ● 呼吸器系疾患の推移をみると、年度によって受診率及び医療費に高低があります。2009年度は新型イン フルエンザの大流行があり、2011年度は花粉症の大流行がありました。流行のある年度とない年度の差は、 医療費で5~6千万円にもなります。呼吸器系疾患は医療費総額の11~12%を占める大きな病類ですが、日 頃の心がけで予防することもできる病気です。 千円 呼吸器系疾患に係る受診率及び医療費の推移 呼吸器系疾患に係る医療費の構成割合 % % 800,000 呼吸器系疾患に係る医療費の割合は11~12%で推移 呼吸器系疾患の受診率 750,000 13.60 13.57 13.57 600,000 12.46 12.36 617,444 12.10 90.00 10.84 11.85 11.10 11.44 13.00 呼吸系疾患医療費 80.00 603,186 12.00 567,923 564,158 566,407 100.00 11.24 13.09 700,000 650,000 14.00 60.00 529,779 550,000 呼吸器系疾患以外の医療費 70.00 11.00 50.00 500,000 88.76 87.90 89.16 88.15 88.56 88.90 2008 2009 2010 2011 2012 2013年度 40.00 10.00 450,000 30.00 400,000 9.00 350,000 20.00 10.00 300,000 8.00 2008 2009 2010 2011 2012 ● 呼吸器系疾患に係る組合員と被扶養者の医療費を 比較してみると、どの年度も被扶養者の医療費が7 割を占めています。呼吸器系疾患に係る医療費の多 くは被扶養者にかかるものといえます。 千円 0.00 2013年度 ● 組合員に係る呼吸器系疾患の医療費の内訳をみ ると、 風邪などの鼻咽頭炎等が全体の4割近くを 占めています。また、花粉症に代表されるアレル ギー性鼻炎等も多くなっています。 千円 呼吸器系疾患に係る本家別医療費の推移 組合員に係る呼吸器系疾患医療費の内訳 200,000 700,000 組合員の医療費 風邪などの鼻咽頭炎等 被扶養者の医療費 180,000 600,000 160,000 166,876 500,000 172,078 140,000 165,783 159,024 178,264 169,979 73,852 65,153 65,662 120,000 (32.08%) 400,000 66,730 64,584 62,393 (36.7%) アレルギー性鼻炎等 100,000 300,000 80,000 450,568 200,000 388,143 405,134 431,108 402,140 54,040 48,913 48,148 喘息 60,000 52,681 51,216 54,295 (31.9%) その他(インフルエンザ) 359,800 (67.92%) 40,000 24,046 23,639 26,326 29,740 2008 2009 100,000 20,000 0 20,637 23,093 23,771 23,308 28,896 26,106 30,198 2011 2012 2013年度 24,577 0 2008 2009 2010 2011 2012 2013年度 22 2010 ● 被扶養者に係る呼吸器系疾患の医療費の内訳をみ ると、 風邪などの鼻咽頭炎等が全体の4割以上を占 めています。 花粉症が流行した2011年度のアレルギー性鼻炎等 に係る医療費は 84,216千円で過去5年の中で最も高 くなっています。また、2009年度のインフルエンザ の大流行に係る医療費は87,716千円となっており、 風邪等の医療費と合わせて大きな増加となっていま す。 千円 被扶養者に係る呼吸器系疾患医療費の内訳 500,000 風邪などの鼻咽頭炎等 450,000 400,000 194,943 350,000 187,457 300,000 179,303 176,697 169,899 アレルギー性鼻炎等 149,903 250,000 75,107 200,000 150,000 84,216 76,368 81,204 72,529 92,802 100,000 76,326 喘息 その他(インフルエンザ) 93,375 104,706 96,804 65,488 59,069 46,044 2011 2012 2013年度 105,269 50,000 87,716 39,358 34,782 87,527 0 2008 % 呼吸器系疾患に係る受診率の内訳 7.00 風邪などの鼻咽頭炎等 6.24 6.09 6.01 6.27 6.06 6.00 5.75 5.00 アレルギー性鼻炎等 3.96 4.00 3.55 3.82 3.56 3.24 3.93 喘息 3.00 2.12 2.10 2.46 2.41 2009 2010 ● 呼吸器系疾患に係る受診率の内訳をみると、 インフルエンザの大流行があった2009年度にお ける「その他(インフルエンザ)」の受診率が 大きく上昇しています。また、花粉症などのア レルギー性鼻炎等が年々増加しています。 最も受診率の高い「風邪などの鼻咽頭炎等」 は、6%を超えて推移していましたが、2013年 度は5.75%と大きく下がっています。 2.47 2.38 2.00 その他(インフルエンザ) 1.81 1.00 0.79 1.03 1.11 1.02 2011 2012 0.49 0.00 2008 2009 千円 2010 2013年度 ● 年齢別の医療費の状況をみると、被扶養者に 係る乳幼児期の医療費が高額となっています。 0歳から9歳までの医療費で全体の66%を占めて います。 組合員は、30歳代が最も高くなっており、40 から50歳代まで続いています。これは花粉症な どのアレルギー性鼻炎等による受診が増加して いるためです。 年齢別呼吸器系疾患医療費の状況(2013年度) 160,000 被扶養者の医療費 140,000 被扶養者医療費の66%を占める (0~9歳の医療費2.36億円) 120,000 100,000 80,000 組合員の医療費 150,181 60,000 86,462 40,000 53,074 20,000 39,128 42,401 44,924 23,200 23,324 70歳~ 64~69歳 60~64歳 50~59歳 40~49歳 30~39歳 20~29歳 15~19歳 10~14歳 5~9歳 0~4歳 0 23 ● 新型インフルエンザが大流行した2009年度と 2013年度の医療費(その他の呼吸系疾患)を比 較すると、20歳代以下の若い年齢層で大きく減 少しています。2009年度の新型インフルエンザ は若年層(幼児期と就学期)の罹患者が多かっ たことがわかります。 被扶養者のインフルエンザに係る年齢別医療費の比較 (2009年度・2013年度) 千円 25,000 2009年度の被扶養者医療費 20,000 新型インフルエンザは幼 児期・就学期で多く発症 15,000 10,000 (被扶養者に係るその他の呼吸器系疾患医療費の年度比較) 区分 0~4歳 5~19歳 20~59歳 2009年度の医療費 13,736 56,544 15,894 2013年度の医療費 7,773 23,711 6,359 (構成比)2009年度 15.66 64.46 18.12 2013年度 16.88 51.50 13.81 2013年度の被扶養者医療費 5,000 (単位:千円、%) 60歳~ 1,542 8,202 1.76 17.81 合計 87,716 46,045 100.00 100.00 インフルエンザが大流行すると5千万円~1億円の医療費増となります。 70歳~ 64~69歳 60~64歳 50~59歳 40~49歳 30~39歳 20~29歳 15~19歳 10~14歳 5~9歳 0~4歳 0 ● 年齢別の受診率の状況をみると、被扶養者の 乳幼児期の受診率が非常に高くなっています。 抵抗力の弱い乳幼児期に受診が最も多く、0~ 4歳では47.05%にもなっています。その後は、 幼児期・就学期に移行するにつれて除々に体力 もつき、受診率も下がっています。 年齢別呼吸器系疾患受診率の状況(2013年度) % 50.00 47.05 45.00 被扶養者の受診率 40.00 乳幼児期の受診率が高い 35.00 30.00 30.65 25.00 20.00 組合員の受診率 15.90 15.00 10.00 5.00 70歳~ % 風邪等の鼻咽頭炎等に係る受診率の状況 (2013年度) 30.00 被扶養者の受診率 25.00 24.16 20.00 15.00 組合員の受診率 5.03 24 1.95 2.43 1.92 2.46 1.53 70歳~ 2.75 64~69歳 2.89 30~39歳 20~29歳 15~19歳 10~14歳 0.00 5~9歳 3.39 2.82 3.29 60~64歳 5.21 50~59歳 6.28 4.67 5.23 5.00 40~49歳 11.08 10.00 0~4歳 ● 年齢別の受診率の状況を病類別にみてみま しょう。呼吸器系疾患の中で最も受診の多い 急性鼻咽頭炎〔風邪〕や急性扁桃炎、気管支 炎や肺炎の状況です。 被扶養者の乳幼児期における受診率が非常 に高く、 0~4歳の受診率が24.16%と最も高 く、5~9歳が11.08%、10~14歳が6.28%とな っています。組合員は若い世代の受診率が高 くなっており、生活習慣病などの疾病が増え る40歳代から減少しているのが特徴的です。 64~69歳 60~64歳 50~59歳 40~49歳 30~39歳 20~29歳 15~19歳 10~14歳 5~9歳 0~4歳 0.00 花粉症に代表されるアレルギー性鼻炎等の 状況です。風邪等と同じく被扶養者の乳幼児 期に高くなっていますが、30歳代に再び上昇 しています。組合員も20歳代から30歳代にか けて高くなっており、40歳代から減少してい ます。 % アレルギー性鼻炎等の疾患に係る受診率の状況 (2013年度) 10.00 9.40 9.00 被扶養者の受診率 8.52 8.00 7.00 6.00 組合員の受診率 5.43 5.00 3.78 4.00 2.97 3.00 2.74 2.83 3.00 2.80 2.00 2.60 3.43 3.30 3.03 2.65 2.13 2.78 1.54 1.90 1.00 1.20 喘息の状況です。風邪等やアレルギー性鼻 炎等と同じく被扶養者の乳幼児期における受 診が高くなっています。10歳代から減少して、 20歳代以降は大きな増減はみられません。 % 70歳~ 64~69歳 60~64歳 50~59歳 40~49歳 30~39歳 20~29歳 15~19歳 10~14歳 5~9歳 0~4歳 0.00 喘息に係る受診率の状況(2013年度) 14.00 被扶養者の受診率 12.35 12.00 10.00 8.00 7.86 6.00 組合員の受診率 4.00 % 1.52 0.87 0.93 1.39 1.01 70歳~ 0.92 64~69歳 0.93 1.17 60~64歳 1.09 50~59歳 30~39歳 0.33 20~29歳 15~19歳 10~14歳 5~9歳 0~4歳 0.00 被扶養者に係るその他の呼吸系疾患〔イン フルエンザ〕の状況です。新型インフルエン ザが大流行した2009年度と比較しています。 2009年度の新型インフルエンザは0~19歳の 年代層で多く受診しています。 1.43 0.38 0.65 1.05 0.86 40~49歳 2.53 2.00 被扶養者に係るその他〔インフルエンザ〕受診率の状況 (2013年度) 6.00 5.21 2009年度の受診率 5.00 4.57 2013年度の受診率 4.00 3.06 3.04 3.00 2.31 2.02 2.00 0.57 0.61 0.75 0.41 0.26 0.56 70歳~ 0.60 50~59歳 30~39歳 15~19歳 10~14歳 5~9歳 0~4歳 20~29歳 0.49 0.00 0.44 1.01 64~69歳 0.84 1.34 0.87 40~49歳 1.00 1.16 60~64歳 1.35 1.66 インフルエンザはいつ大流行するかわかりません。共済組合のインフルエンザ予防接種助成事業を活用し て予防に努めることが大切です。また、花粉症などのアレルギー性の鼻炎は慢性化することが多く、長期に 薬を服用する傾向にあります。自己負担額の軽減と医療費の適正化のためにもジェネリック医薬品への切り 替えを検討することが必要です。 25 精神・神経系疾患の状況 精神・神経系疾患とは、壮年期に多く発症するうつ病や統合失調症等、比較的若い世代に多い気分障害、又 加齢に伴う認知症やアルツハイマー病等をいいます。精神・神経系疾患に係る受診率は、年々増加する傾向に あります。医療費総額に占める割合も8%前後を推移しており、年間で約4億円かかっています。また、休業給 付である傷病手当金の請求内容をみると、医療費と同様に精神的な疾患による受給者の割合も高くなっていま す。職場や共済組合が実施するメンタルヘルス対策が重要であることを示しています。 ● 精神・神経系疾患の推移をみると、 医療費は、毎年4億円前後で推移しています。 一方、受診率は、2010年度以降も増加しており、2013年度は4.11%となっています。 また、医療費全体に占める精神・神経系疾患の割合は8.17%に上がっています。 精神・神経系疾患に係る受診率及び医療費の推移 精神・神経系疾患に係る医療費の構成割合 千円 % % 精神・神経系疾患に係る医療費 の割合は毎年8%前後で推移 700,000 精神・神経系疾患の受診率 600,000 3.99 3.83 500,000 4.00 4.11 4.20 3.80 413,906 389,927 8.17 60.00 50.00 390,133 3.40 200,000 3.20 100,000 3.00 0 2.80 精神・神経疾患以外の医療費 70.00 3.60 437,690 398,811 7.86 8.13 8.41 80.00 精神・神経系疾患の医療費 400,000 300,000 7.81 8.32 90.00 4.00 3.66 419,042 100.00 4.04 91.68 92.19 91.59 91.87 92.14 91.83 2008 2009 2010 2011 2012 2013年度 40.00 30.00 20.00 10.00 0.00 2013年度 (組合員) 40,000 年齢別精神・神経系疾患に係る受診率 % 千円 組合員の受診率 30,000 25,000 5.00 4.00 2.86 2.34 10,000 3.00 2.00 (被扶養者) 80,000 60歳~ 55~59歳 50~54歳 45~49歳 40~44歳 0.00 20~24歳 1.00 0 0~19歳 5,000 年齢別精神・神経系疾患に係る受診率 % 千円 8.55 70,000 9.00 被扶養者の受診率 8.00 7.21 60,000 6.28 6.53 6.20 7.00 6.00 50,000 4.90 40,000 5.00 4.79 4.45 3.20 30,000 4.00 被扶養者の医療費 20,000 3.00 2.00 1.84 26 60歳~ 55~59歳 50~54歳 45~49歳 0.00 40~44歳 1.00 0 20~24歳 10,000 0~19歳 ● 被扶養者に係る精神・神経系疾患の年齢 別では、20歳代後半に大きく受診率が伸び ているのが特徴的です。20歳代の多くは配 偶者と子ですが、気分障害やうつ病などに よる受診が急増しています。30歳代に入る と減少しますが、その後は年齢とともに増 加しています。また、高齢期に入ると、認 知症やアルツハイマー病などにより、再び 増加に転じています。 6.00 5.69 4.67 3.46 2.81 15,000 7.00 5.78 5.81 組合員の医療費 20,000 8.00 7.19 加齢に伴って上昇 35,000 35~39歳 ● 組合員に係る精神・神経系疾患を年齢別 にみると、加齢に伴い受診率・医療費とも 上昇しています。比較的若い30歳代前半か ら増加し始めており、年齢を重ねるに連れ 抱えるストレスが大きくなる経過がうかが えます。 35~39歳 2012 30~34歳 2011 30~34歳 2010 25~29歳 2009 25~29歳 2008 ● 統合失調症は気分(感情)障害と同様に、 多くの因子が複雑に絡み合って発症すると いわれています。当組合の受診状況をみる と、多くは被扶養者となっており、20歳代 後半が最も高くなっています。 % 年齢別気分〔感情〕障害の受診率 4.00 3.50 組合員の受診率 3.00 2.50 2.00 1.50 1.00 被扶養者の受診率 0.50 % 70歳~ 65~69歳 60~64歳 55~59歳 50~54歳 45~49歳 40~44歳 35~39歳 30~34歳 25~29歳 20~24歳 0.00 0~19歳 ● 精神・神経系疾患を病類別の受診率をみ ると、気分(感情)障害では、組合員が被 扶養者を上回っており、組合員の受診率は 加齢とともに上昇しています。被扶養者は 20歳代後半と50歳代前半に高くなっていま す。精神・神経疾患のなかで最も受診の多 い病気です。 気分(感情)障害は、気分が高まったり (躁病)、下がったり(うつ病)する病気 です。10歳前後から確認されています。統 合失調症と同様に遺伝子から環境因子まで 多くの因子が複雑に絡み合って発症すると いわれています。 年齢別統合失調症の受診率 2.50 被扶養者の受診率 2.00 組合員の受診率 1.50 1.00 0.50 ● 神経性障害及びストレス関連障害の受診 率です。当組合では、被扶養者の40歳代後 半が最も高くなっています。 これらの病気に分類されるものとしては 不安を主症状とする不安神経症や、日常生 活上のさまざまなストレスをきっかけに、 いつのまにか発症しているパニック障害な どがあります。 % 70歳~ 65~69歳 60~64歳 55~59歳 50~54歳 45~49歳 40~44歳 35~39歳 30~34歳 25~29歳 20~24歳 0~19歳 0.00 年齢別神経性障害及びストレス関連障害等の受診率 2.50 被扶養者の受診率 2.00 1.50 1.00 0.50 組合員の受診率 70歳~ 65~69歳 60~64歳 55~59歳 50~54歳 45~49歳 40~44歳 35~39歳 30~34歳 25~29歳 % 年齢別てんかんの受診率 0.70 被扶養者の受診率 0.60 0.50 組合員の受診率 0.40 0.30 0.20 0.10 27 70歳~ 65~69歳 60~64歳 55~59歳 50~54歳 45~49歳 40~44歳 35~39歳 30~34歳 25~29歳 20~24歳 0.00 0~19歳 ● てんかんの受診率をみると、被扶養者の 小児期に高かったものが、20歳代前半に一 度下がっていますが、同後半から再び増加 しています。組合員は40歳代まで増えてい ますが、その後はゆるやかに減少していま す。 てんかんは、脳の神経細胞の過剰な活動 によって反復して発作(てんかん発作)が 起こる病気です。多くは小児期に発症する といわれています。 20~24歳 0~19歳 0.00 ● 傷病手当金は、組合員が療養のため勤務に服することができない場合で、その間、給与を受けることが できないときに、3日間の待機期間を経て4日目から支給される休業給付です。支給期間は、同一の傷病に ついて1年6月を限度としています。 (傷病手当金の支給状況) 区分 2002 支給件数 370 支給金額 86,887 千円 200,000 (単位:件、千円) 2004 452 103,723 2006 556 128,352 傷病手当金の支給状況 180,000 556 160,000 562 140,000 700 566 159,173 146,804 452 件 637 支給件数 565 600 531 500 140,473 142,057 136,405 128,352 370 400 120,000 103,723 100,000 300 傷病手当金支給額 2008 562 146,804 2010 637 159,173 2011 566 140,473 2012 2013年度 531 565 142,057 136,405 ● 11年前の2002年度における傷病手当金の支 給額は86,887千円でしたが、その後年々増加 し、2010年度には1億5,900万円と倍増しまし た。2002年度から始まった市町村合併により 職場環境が大きく変わった組合員も多く、傷 病手当金が増加した要因の一つと考えられま す。2011年度以降は横這い状態にあります。 86,887 (構成市町村等の数の推移) 2002年度 2004年度 2006年度 138 54 42 200 80,000 100 60,000 40,000 2008年度 39 2010年度 36 0 2002 2004 2006 2008 2010 2011 2012 2013年度 ● 傷病手当金の受給者を疾病別に分類すると精神・神経系疾患によるものが最も多くなっており、2010 年度には93人中73人が精神・神経系疾患によるものとなっています。2011年度には減少に転じましたが、 全体の6~7割を占める高い割合で推移しています。 人 疾病別傷病手当金受給者数の推移 100 その他の疾患 90 筋骨格系等の疾患 80 循環器系疾患 70 60 50 40 30 12 6 6 6 10 4 6 10 4 7 7 3 4 39 8 5 3 15 精神・神経系疾患 37 61 73 61 57 61 がん等の悪性新生物 20 10 0 8 3 5 7 4 7 31 13 6 2002 12 2004 8 8 6 2006 2008 2010 (受給者に占める精神・神経疾患者の割合) 区分 2002 2004 精神・神経系疾患 31 39 受給者合計 (精神等受給者の割合) 60 51.7 69 56.5 14 12 2011 2012 5 2013年度 (単位:人・%) 2006 37 77 48.1 2008 61 92 66.3 28 2010 73 93 78.5 2011 61 96 63.5 2012 57 85 67.1 2013年度 61 82 74.4 ● 組合員の死亡原因をみると、悪性新生物及び心疾患・脳血管疾患によるものが多くなっています。また、 自殺による死亡も多くなっており、全体の二割を占めています。精神・神経系疾患が悪化することで自殺 に追い込まれる場合も考えられ、早期に医師と相談して初期の段階で手当することが大切です。職場や共 済組合のメンタルヘルス対策事業を活用することも心の健康管理に役立てることができます。 組合員の死亡者数の推移 人 (組合員死亡原因別の人数の推移) 年度 2002~03 2004~05 心疾患・脳血管疾患 12 10 悪性腫瘍等 18 22 自殺 11 12 事故・その他 13 13 合計 54 57 (単位:人) 2006~07 13 28 7 24 72 2008~09 12 10 5 16 43 2010~11 7 17 10 8 42 2012~13 7 15 6 2 30 ※ 死亡者数は、埋葬料請求書から集計したものである。 80 72 70 60 54 57 50 43 42 40 30 30 20 10 組合員の死亡原因に係る割合の推移 90% 24.1 80% 70% 20.4 21.1 60% 50% 33.3 38.6 19.0 33.3 20.0 自殺 37.2 23.8 9.7 38.9 11.6 23.3 40% 40.5 50.0 がん等の悪性新生物 30% 心疾患・脳血管疾患 20% 10% 22.2 17.5 18.1 27.9 16.7 23.3 2002~03 2004~05 2006~07 2008~09 2010~11 2012~13 0% 年度 29 2012~13 2010~11 6.7 22.8 2008~09 100% 2006~07 2002~03 事故・その他 2004~05 0 % 年 度 (4)消化器系疾患の状況 消化器系疾患の状況 消化器系疾患は、虫歯等の「歯科疾患」と、胃、十二指腸の炎症・潰瘍や肝炎、膵炎などの「内臓系疾患」 に大別できます。年間の医療費は、年々減少していますが9億円近くにもなります。 消化器系疾患の大きなウ エイトを歯科疾患が占めています。また、胃、十二指腸、肝臓、膵臓などの内臓系の疾患は、食生活や飲酒・ 喫煙といった生活習慣との関わりも考えられます。 ● 消化器系疾患の推移をみると、 呼吸器系疾患のように年度によって大きな違いはなく、受診率も医療費 もほぼ横這いで推移しています。年間の医療費は、調剤を除くと最も多く2013年度は8.8億円となっていま す。医療費総額に占める割合は18%台で推移しています。 消化器系疾患に係る受診率及び医療費の推移 % 千円 1,400,000 13.89 1,200,000 1,017,896 1,000,000 受診率 13.68 13.57 消化器系疾患に係る医療費の構成比 15.00 13.78 13.75 14.00 934,976 958,448 936,848 906,922 883,669 14.00 13.00 % 100.00 90.00 12.00 70.00 11.00 60.00 600,000 10.00 50.00 9.00 40.00 8.00 30.00 7.00 20.00 消化器系疾患医療 200,000 18.32 18.42 18.40 18.28 18.51 79.80 81.68 81.58 81.60 81.72 81.49 消化器系疾患以外の医療費 10.00 6.00 0 20.20 80.00 800,000 400,000 消化器系疾患の割合は18%台で推移 0.00 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 2008年度 ● 消化器系疾患の受診率をみると、 虫歯等の歯科疾 患が11.34%となっており、受診の多くを占めていま す。 胃炎及び十二指腸炎や肝炎及び肝硬変等の内臓 系の疾患に係る受診率は、2%台で推移しています。 % 12.00 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 歯科疾患及び内臓系疾患に係る受診率の推移 16.00 14.00 2009年度 13.89 消化器系疾患の受診率(合計) 13.57 13.75 13.78 13.68 11.01 10.00 10.87 11.34 11.20 11.15 10.93 14.00 (内訳) 8.00 (単位:%) (消化器系疾患に係る受診率) 区分 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 虫歯等の歯科疾患 11.01 10.87 10.93 11.15 11.20 11.34 胃炎及び十二指腸炎等 1.40 1.28 1.25 1.14 1.15 1.23 肝炎及び肝硬変等 0.39 0.36 0.32 0.32 0.30 0.27 その他の消化器系疾患 1.09 1.05 1.17 1.17 1.11 1.15 合計 13.89 13.57 13.68 13.78 13.75 14.00 ● 消化器系疾患に係る組合員と被扶養者の医療費を 比較すると、毎年、ほぼ6:4の割合となっています。 6.00 4.00 (内訳) 内臓系疾患の受診率 2.88 2.70 2.75 2.63 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 0.00 598,722 419,174 1,017,896 58.82 41.18 552,131 382,845 934,976 59.05 40.95 554,752 403,696 958,448 57.88 42.12 537,805 399,043 936,848 57.41 42.59 531,752 375,170 906,922 58.63 41.37 515,357 368,311 883,668 58.32 41.68 30 2013年度 1,200,000 800,000 組合員の医療費 被扶養者医療費 合計 (構成比)組合員 被扶養者 2012年度 消化器系疾患に係る本家別医療費の推移 千円 被扶養者の医療費 1,000,000 (単位:千円、%) (消化器系疾患に係る本家別医療費の推移) 区分 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 2.65 2.55 2.00 419,174 382,845 403,696 399,043 375,170 368,311 552,131 554,752 537,805 531,752 515,357 600,000 400,000 598,722 200,000 組合員の医療費 0 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 ● 組合員の受診件数は年々減少していますが、受診率は横這いとなっています。また、受診率を歯科疾患と 内臓系疾患で分けてみても、年度による大きな変動はありません。 千円 40,000 組合員の受診件数及び受診率の推移 15.67 39,000 15.25 15.27 15.35 37,000 15.18 受診率 38,000 38,291 36,585 36,226 36,000 % % 16.00 14.00 15.21 15.00 12.00 14.00 35,941 35,088 34,788 35,000 組合員の歯科疾患及び内臓系疾患に係る受診率 11.87 11.69 13.00 12.00 受診件数 32,000 30,000 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 4.00 3.81 11.00 2.00 10.00 0.00 31,000 11.71 内臓系の疾患 ・胃炎及び十二指腸炎症等 ・肝炎及び肝硬変等 ・その他の消化器系疾患 6.00 33,000 11.76 虫歯等の歯科疾患 10.00 8.00 34,000 11.89 11.65 2013年度 3.62 3.57 2008年度 2009年度 3.46 2010年度 2011年度 3.42 2012年度 3.49 2013年度 ● 組合員の受診件数と医療費の内訳をみると、虫歯等の歯科疾患の受診件数が全体の77%、医療費で65%を 占めています。胃や十二指腸潰瘍などの内蔵系疾患では23%(医療費では35%)となっています。 組合員に係る消化器系疾患受診件数の内訳 組合員に係る消化器系疾患医療費の内訳 その他の消化器系疾患 肝炎及び肝硬変等 その他の消化器系疾患 968件 3,224件 ( 3%) ( 9%) 121,452千 円(24%) 3,800件 ( 11%) 肝炎及び肝硬変等 15,718千 円(3%) 胃炎及び十二指腸炎等 虫歯などの歯科疾患 43,003千 円(8%) 335,184千 円(65%) 虫歯などの歯科疾患 胃炎及び十二指腸炎等 26,796件 ( 77%) ● 被扶養者に係る受診件数は年々減少していますが、受診率は毎年増加しています。受診率の内訳をみると 内臓系の疾患は減少しているのに、虫歯等の歯科疾患に係る受診率が増加しています。被扶養者の受診率が 毎年増加しているのは、歯科疾患の受診が増えているためといえます。 千円 被扶養者に係る受診件数及び受診率の推移 35,000 受診率 34,000 33,000 12.28 12.04 12.22 12.32 12.39 10.13 10.27 10.46 10.66 10.99 10.00 虫歯等の歯科疾患 31,591 31,693 30,188 30,631 30,000 29,000 10.24 12.00 31,039 31,000 被扶養者の歯科疾患及び内臓系疾患に係る受診率 12.00 12.50 33,088 32,000 % % 13.00 12.84 8.00 11.50 6.00 11.00 4.00 10.50 2.00 10.00 0.00 受診件数 28,000 27,000 内臓系の疾患 ・胃炎及び十二指腸炎症等 ・肝炎及び肝硬変等 ・その他の消化器系疾患 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 2.04 2008年度 31 1.91 2009年度 1.94 2010年度 1.87 2011年度 1.73 2012年度 1.85 2013年度 ● 被扶養者の歯科疾患に係る受診件数は、全体の86%を占めています。医療費でみても77%となっていま す。 被扶養者に係る消化器系疾患受診件数の内訳 肝炎及び肝硬変等 その他の消化器系疾患 5,007千円 (1%) 2,164件 ( 7%) その他の 消化器系疾患 1,936件 ( 6%) 58,270千 21,017千 円(16%) 円(6%) 胃炎及び十二指腸炎等 胃炎及び十二指腸炎等 虫歯などの歯科疾患 虫歯などの歯科疾患 284,017千 円(77%) 26,227件 ( 86%) % 年齢別消化器系疾患受診率の状況 35.00 30.00 22.43 被扶養者の受診率 21.02 20.00 18.21 12.94 10.00 10.09 9.61 14.30 組合員の受診率 7.00 % 70歳~ 64~69歳 60~64歳 50~59歳 30~39歳 15~19歳 10~14歳 5~9歳 0~4歳 20~29歳 7.07 7.91 5.00 0.00 18.7516.67 20.03 14.21 15.00 歯科疾患の受診率の状況 20.00 18.3518.19 17.48 18.00 16.76 16.52 16.00 被扶養者の受診率 14.00 11.59 12.00 10.00 9.39 12.15 10.18 8.58 6.00 14.7715.15 15.09 13.96 10.91 8.10 8.00 組合員の受診率 6.33 5.95 6.50 4.00 32 70歳~ 64~69歳 60~64歳 50~59歳 20~29歳 15~19歳 10~14歳 0.00 5~9歳 2.00 0~4歳 ● 病類別の受診率の状況です。 歯科疾患に係る受診率は、被扶養者の幼児期 における受診が高くなっており、概ねすべての 年代で組合員を上回っています。 虫歯は、早期に発見して治療を行うことで症 状も軽く、医療費を安く抑えられます。定期的 に歯科検診を受け、早期治療と日頃から歯のケ アを心がけましょう。 24.70 24.86 被扶養者は幼児期の受診率が高い 25.00 40~49歳 ● 年齢別に組合員と被扶養者の受診状況をみ てみましょう。 組合員は20歳代から加齢とともに受診率が 上がっていることが分かります。被扶養者は 5~9歳の幼児期に大きく増加してますが、成 人になるにつれて減少しています。30歳代か らは組合員と同じく加齢による増加がみられ ます。 40~49歳 304件 ( 1%) 30~39歳 肝炎及び肝硬変等 被扶養者に係る消化器系疾患医療費の内訳 胃炎や十二指腸の炎症・潰瘍、肝炎や肝硬変 % などの内臓系疾患の受診率です。 7.00 組合員、被扶養者ともに年齢を重ねるにつれ て受診率が上がっていますが、全体的に組合員 6.00 が被扶養者の受診を上回っています。 5.00 胃、十二指腸の炎症・潰瘍、アルコール性肝 4.00 炎、慢性肝炎、肝硬変膵炎等、日頃の食生活や 3.00 飲酒・喫煙の影響も少なくないと考えられます。 胃炎等の内蔵系疾患の受診率の状況 6.35 5.92 4.94 4.27 組合員の受診率 2.76 2.62 2.77 1.51 千円 70歳~ 64~69歳 60~64歳 50~59歳 40~49歳 30~39歳 20~29歳 1.41 15~19歳 10~14歳 5~9歳 0~4歳 1.52 被扶養者の受診率 0.74 0.70 0.67 1.12 1.00 ● 最後に年齢別に医療費をみてみましょう。 被扶養者は、受診率が高い5~9歳代が多くな っており、大半は虫歯等の歯科疾患となりま す。組合員も歯科疾患は多いのですが、これ に合わせて加齢とともに内臓系の疾患が増加 します。 3.98 4.26 3.39 1.86 2.00 0.00 6.56 年齢別消化器系疾患医療費の状況 300,000 被扶養者医療費 組合員の医療費 250,000 組合員の医療費は40歳代 から大きく増加している 200,000 150,000 100,000 (2013年度 年齢別消化器系疾患医療費の構成) 47,085 368,311 64.17 6.57 100.00 43.43 17.84 25.94 12.78 100.00 被扶養者 0 33 70歳~ 95,555 29.18 64~69歳 65,715 0.07 60~64歳 159,956 (構成比)組合員 50~59歳 被扶養者医療費 50,000 40~49歳 515,357 30~39歳 33,866 20~29歳 合計 330,726 15~19歳 60歳~ 150,406 10~14歳 20~39歳 40~59歳 359 5~9歳 0~19歳 組合員の医療費 0~4歳 区分 (単位:千円、%) 調剤に係る薬剤費及びジェネリック医薬品の利用状況 (5)調剤に係る薬剤費及びジェネリック医薬品の利用状況 2013年度の調剤に係る薬剤費は12.2億円となり、 前年度に比べて若干の増加(1,656千円)となっていま す。ここ数年の薬剤費は、ほぼ横這いとなっていますが、薬価基準のマイナス改定がなければ、増加し続け るものと考えられます。これは、医薬分業の推進や新薬の開発によるものと考えれます。 (薬価基準等の改定の推移) 年度 2008年度 2010年度 2012年度 2014年度 薬価基準改定率 △1.20% △1.36% △1.375% △0.630% 診療報酬改定 0.38% 1.55% 1.379% 0.730% 全体改定率 △0.82% 0.19% 0.004% 0.100% ● 調剤に係る受診率及び薬剤費の推移です。2008年度からの推移をみると、増加する傾向にあることが分 かります。また、薬剤費は医療費全体に占める割合も高く、2013年度は20%を超えています。 千円 調剤に係る受診率及び薬剤費の推移 1,600,000 受診率 1,400,000 27.15 29.83 28.75 28.10 30.46 % 30.63 1,200,000 1,248,581 1,220,204 1,221,860 1,000,000 600,000 31.00 26.00 21.00 1,188,828 1,188,357 800,000 医療費及び薬剤費全体に占める薬剤費の割合 % 1,129,159 16.00 400,000 11.00 薬剤費 200,000 0 6.00 100.00 90.00 80.00 70.00 60.00 50.00 40.00 30.00 20.00 10.00 0.00 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 薬剤費の割合は18~20%で推移 18.31 18.88 18.60 19.70 19.74 20.38 81.69 81.12 81.40 80.30 80.26 79.62 2012年度 2013年度 医療費 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 ● 調剤の受診率は、本人(組合員)、家族(被扶養者)とも年々上昇しています。また、薬剤費を本家別 で比較すると、ほぼ同じ割合で推移しています。 % 32.00 29.28 26.00 29.14 27.49 800,000 28.16 26.77 591,610 582,683 597,218 626,350 601,043 622,231 619,161 400,000 565,111 ・医薬分業の推進 ・新薬の開発 25.00 564,047 605,674 600,000 組合員の受診率 27.46 被扶養者医療費 1,000,000 29.90 29.66 28.60 29.00 27.00 1,200,000 被扶養者の受診率30.48 30.00 調剤に係る本家別薬剤費の推移 1,400,000 31.33 31.21 31.00 28.00 千 千円 調剤に係る本家別受診率の推移 200,000 組合員の医療費 24.00 0 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 2008年度 2009年度 ● 薬剤費は、院内処方であれば医療費に含まれ、院外処方のときは調剤とし 集計されます。このため、院内処方から院外処方への移行「医薬分業」が進 むことにより、調剤実績が増加することになります。したがって、医療費全 体で考えた場合、受診そのものが増加したのか、医薬分業により医科から調 剤に移行しただけなのか、わかり難い状況にあります。毎年、医薬分業率は 上昇しており、2007年度に57.2%(全国平均)であったものが、2013年度に は66.1%となっています。 広島県における2012年度の分業率は67.1%です。 34 2010年度 2011年度 2012年度 医薬分業率(全国平均) 年度 分業率 2007年度 2008年度 2009年度 57.2% 59.1% 60.7% 2010年度 2011年度 2012年度 63.1% 65.1% 66.1% (広島県) 67.1% ● 医薬分業は、診療所等の医療機関において、薬の購入や在庫管理が不要となり、医師が薬で儲けるとい った風評被害(病院のサロン化など)もなくなるというメリットがあります。患者にとってみても薬剤師 による服薬指導の充実や薬剤の選択肢の広がり等のメリットがあります。一方で、外来での患者負担は、 院内処方に比べると、院外処方は高額になるデメリットがあります。下図で院内処方と院外処方を比較し てみましょう。毎月、生活習慣病(痛風・高脂血症)で薬を購入するため、受診している組合員の事例で す。院内処方の自己負担額は2,679円ですが、院外処方にすると3,216円となり537円高くなっています。 医療費と薬剤費のトータルでは1,790円多くかかります。 院 内 処 方 院 外 処 方 (自己負担額 2,679円) 診療所(医科レセプト) (自己負担額 1,470円+1,746円=3,216円)院内処方より537円高い 診療所(医科レセプト) 薬局(調剤レセプト) 傷病名 高脂血症、痛風、肝障害 傷病名 高脂血症、痛風、肝障害 70 52 235 420 9 65 42 893 点 再診 外来管理加算 医学管理 内服薬剤 内服調剤料 長期投薬加算(処方料) 70 52 235 0 0 65 68 490 点 再診 外来管理加算 医学管理 内服薬剤 内服調剤料 長期投薬加算(処方料) 処方料(その他) 合計点数 (自己負担額8,930円×0.3=2,679円) 40 41 420 81 調剤基本料 薬剤服用歴管理料 + 内服薬剤 内服薬調剤料 処方料(その他) 合計点数 (自己負担額4,900円×0.3=1,470円) 合計点数 582 点 (自己負担額5,820円×0.3=1,746円) ● 2012年度からジェネリック医薬品差額通知事業を開始しました。ジェネリック医薬品の利用率は、差額 事業を始める前の2011年度で7.80%でしたが、 2012年度は8.88%、2013年度は10.08%まで上昇していま す。組合員は10.87%、被扶養者は9.05%となっています。 % ジェネリック医薬品利用率の推移 % 本家別ジェネリック医薬品利用率の推移 10.87 11.00 11.00 10.08 組合員の利用率 8.88 9.00 ジェネリック医薬品利用率 7.80 8.00 7.88 7.00 7.00 6.09 5.83 5.00 5.00 2012年度 2013年度 ※ 利用率の算出は電子化された調剤報酬明細書によります。 ● 慢性疾患に係る薬剤費をみると、生活習慣病 と呼吸器系疾患の薬が多くなっています。生活 習慣病の薬は組合員に多く、50歳代で急増しま す。また、呼吸器系疾患の薬は被扶養者に多く 乳幼児期から就学期に増えています。ジェネリ ック医薬品の利用額では、50歳代が最も多くな っています。 5.59 5.82 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 利用率の算出は電子化された調剤報酬明細書によります。 年齢別薬剤費及びジェネリック医薬品利用額の推移 千円 350,000 ジェネリック 医薬品利用額 300,000 32,932 250,000 花粉症等の呼吸器 系疾患の薬剤費 200,000 85,760 17,003 28,148 150,000 100,000 24,168 その他の慢性 疾患薬剤費 22,339 55,266 170,270 132,019 23,081 50,000 65,154 糖尿病等の生 活習慣病薬剤 費 42,196 0 35 65歳~ 2011年度 被扶養者の利用率 60~64歳 2010年度 0~9歳 ※ 2009年度 6.98 6.82 30~39歳 2008年度 6.53 6.00 10~19歳 5.82 9.05 50~59歳 7.41 40~49歳 8.00 8.48 7.91 20~29歳 9.00 6.00 9.72 10.00 10.00 ● 組合員の慢性疾患に係る投薬状況をみると、生活習慣病である糖尿病、脂質異常症及び高血圧症に係る 薬剤費が多くなっており、 ジェネリック医薬品の利用率は11.63%です。また、呼吸器系疾患に係る薬剤 費も多く、ジェネリック医薬品の利用率は14.53%です。 これ以外では、胃炎又は胃潰瘍等の消化器系疾 患や腰痛症の利用率が高い傾向にあります。 (2013年度組合員の主な慢性疾患に係る投薬状況) 慢性疾患に係る投薬 ジェネリック医薬品 傷病名 対象者数 薬剤費 利用額 利用率 糖尿病 568 26,374 2,114 8.0% 脂質異常症(高脂血症) 1,402 33,655 5,401 16.0% 高血圧症 1,697 53,047 5,316 10.0% 痛風・高尿酸血症 気管支喘息 アレルギー性鼻炎・花粉症 慢性副鼻腔炎 胃炎 胃潰瘍・十二指腸潰瘍 699 1,398 4,115 1,225 2,704 2,766 5,481 17,622 35,198 4,824 6,522 10,339 953 1,573 6,102 702 1,294 2,513 17.4% 8.9% 17.3% 14.6% 19.8% 24.3% 腰痛症 1,491 2,043 2,853 47,490 387 3,252 13.6% 6.85% うつ病等の精神・神経系疾患 (単位:人、千円、%) 備考 生活習慣病に係る投薬 (薬剤費118.557千円) (利用率 11.63%) 呼吸器系関係に係る投薬 (薬剤費 57,644千円) ※ 対象者及び薬剤費は、薬効から抽 出しているため重複して集計される 場合があります。 ※ 院内処方(入院等)に係る薬剤費 は含まれません。 ● 組合員に係る薬剤費とジェネリック医薬品利用額の構成比をみると、生活習慣病と呼吸器系疾患とも薬 剤費の割合よりジェネリック医薬品利用額の割合の方が高くなっています。消化器系疾患ではジェネリッ ク医薬品利用額の割合は薬剤費の割合の二倍以上となっています。反対に、症状にあわせて医師と相談し ながら薬を決定・変更することが多い精神・神経系疾患はジェネリック医薬品の割合が低くなっています。 慢性疾患に係る薬剤費の構成比 ジェネリック医薬品利用額の構成比 (組合員) 糖尿病、脂質異常 症及び高血圧症 (生活習慣病)に 係る薬剤費 糖尿病、脂質異常症及 び高血圧症(生活習慣 病)に係る薬剤費 その他の慢性疾 患に係る薬剤費 24.7% その他の慢性疾 患に係る薬剤費 23.1% 47.7% 53.2% 11.2% 花粉症等の呼吸器 系疾患に係る薬剤 費 3.3% うつ病等の精神・ 神経系疾患に係 る薬剤費 9.2% 15.0% うつ病等の精神・ 神経系疾患に係 る薬剤費 胃潰瘍等の消化器系疾 患に係る薬剤費 ● 組合員の生活習慣病に係るジェネリック医薬品の利用状 況を年齢別にみると、利用額、利用率ともに50歳代で大き く上昇していることがわかります。50歳代から生活習慣病 を発症する組合員が増えるばかりでなく、病気の併発や症 状の悪化などにより、投薬量が増加することも考えられま す。 6.8% 花粉症等の呼吸器 系疾患に係る薬剤 費 胃潰瘍等の消化器系疾患 に係る薬剤費 5.8% 生活習慣病ジェネリック医薬品の利用状況 % 千円 12,000 13.00 12.22 11.53 8,940 10.07 8,000 12.00 11.00 10.20 10.00 9.00 ジェネリック利用額 0 449 2,532 8,940 1,863 13,784 ジェネリック利用率 0 10.07 10.20 12.22 11.53 11.63 36 合計 118,557 4,000 7.00 2,532 1,863 6.00 5.00 449 0 4.00 60歳~ 薬剤費 ~39歳 40~49歳 50~59歳 60歳~ 0 4,461 24,813 73,129 16,154 50~59歳 0~19歳 ジェネリック医薬品利用額 ~39歳 傷病名 8.00 (単位:千円、%) 40~49歳 (2013年度組合員の生活習慣病に係る薬剤費) ● 被扶養者の慢性疾患に係る投薬状況をみると、呼吸系疾患である気管支喘息、アレルギー性鼻炎・花粉 症、慢性副鼻腔炎に係る薬剤費が最も多くなっています。ジェネリック医薬品の利用率は9.03%となって います。 生活習慣病に係る利用率は11.28%となっており、乳幼児及び就学期の受診が多い呼吸器系疾患 は、ジェネリック医薬品の利用率が低くなる傾向にあります。 (2013年度被扶養者の慢性疾患に係る投薬状況) 慢性疾患に係る投薬 傷病名 対象者数 薬剤費 糖尿病 169 6,727 脂質異常症(高脂血症) 高血圧症 痛風・高尿酸血症 (単位:人、千円、%) ジェネリック医薬品 備考 利用額 607 利用率 9.0% 577 635 59 12,126 18,909 391 2,000 1,630 66 16.5% 8.6% 16.9% 生活習慣病に係る投薬 (薬剤費38.153千円) (利用率 11.28%) 気管支喘息 アレルギー性鼻炎・花粉症 慢性副鼻腔炎 4,198 5,865 1,965 49,405 41,369 8,273 3,046 4,789 1,104 6.2% 11.6% 13.3% 呼吸器系関係に係る投薬 (薬剤費99,047千円) 胃炎 胃潰瘍・十二指腸潰瘍 腰痛症 うつ病等の精神・神経系疾患 2,811 1,592 743 5,039 5,077 2,251 925 1,007 231 18.4% 19.8% 10.3% 出しているため重複して集計される 1,250 30,640 1,413 4.61% は含まれません。 ※ 対象者及び薬剤費は、薬効から抽 場合があります。 ※ 院内処方(入院等)に係る薬剤費 ● 被扶養者に係る薬剤費とジェネリック医薬品利用額の構成比をみると、最も利用の多い呼吸器系疾患は 薬剤費及びジェネリック医薬品利用額とも同じような割合となっていますが、生活習慣病は、薬剤費の割 合が9.6%、ジェネリック医薬品利用額は11.9%で、ジェネリックの方が2.3ポイント高くなっています。 消化器系疾患も同じようにジェネリックの方が高くなっていまが、うつ病等の精神・神経系疾患はジェネ リックの利用率は低くなっています。 ジェネリック医薬品利用額の構成比 (被扶養者) 慢性疾患に係る薬剤費の構成比 (被扶養者) 糖尿病、脂質異常症及び高血 圧症(生活習慣病)に係る薬 剤費 糖尿病、脂質異常症及び高血 圧症(生活習慣病)に係る薬 剤費 9.6% 11.9% 花粉症等の呼吸 器系疾患に係る 薬剤費 花粉症等の呼吸器系 疾患に係る薬剤費 その他の慢性疾 患に係る薬剤費 24.9% 2.5% うつ病等の精神・ 3.9% 5.4% 神経系疾患に係 る薬剤費 胃潰瘍等の消化器系疾 患に係る薬剤費 ● 被扶養者の呼吸器系疾患に係るジェネリック医薬 品の使用状況を年齢別にみると、0~9歳の利用額は 最も高くなっていますが、利用率は最も低いことが わかります。10~19歳になると利用額及び利用率と も高くなっています。20~39歳では16.62%と高く、 40歳代に入ると10.37%と大きく落ち込んでいます。 60歳代からは再び上昇しています。 千円 4,000 3,500 60歳~ 11.03 合計 55,266 23,044 7,263 10,536 2,938 99,047 ジェネリック利用額 3,253 3,062 1,207 1,093 324 8,939 ジェネリック利用率 5.89 13.29 16.62 10.37 11.03 9.03 37 12.00 10.00 10.37 2,000 8.00 5.89 1,207 6.00 1,093 4.00 324 ジェネリック医薬品利 500 0 2.00 0.00 60歳~ 10~19歳 20~39歳 40~59歳 13.29 2,500 1,000 (単位:千円、%) 16.00 14.00 40~59歳 0~9歳 3,062 10~19歳 傷病名 ジェネリック医薬品利用 3,253 3,000 1,500 (2013年度被扶養者の呼吸器系疾患に係る薬剤費) 胃潰瘍等の消化器系 疾患に係る薬剤費 呼吸器系疾患ジェネリック医薬品の利用状況 (被扶養者) % 16.62 0~9歳 7.7% うつ病等の精神・ 神経系疾患に係 る薬剤費 呼吸器系疾患 24.8% 54.0% 55.3% 20~39歳 その他の慢性疾 患に係る薬剤費 ● 共済組合では、 組合員と被扶養者に2012年7月からジェネリック医薬品差額通知書を配付しています。 慢性疾患による先発医薬品の処方を受けており、ジェネリック医薬品への切り替えが可能な者を対象とし ています。ジェネリック医薬品への切替は、自己負担額の軽減のみでなく、医療費の適正化にもつながり ます。2012年度から3事業年度で延べ10,767人に差額通知書を送付した結果、1,494人がジェネリック医 薬品に切り替え、切替効果額は述べ9,187,011円となっています。 〔第1回:2012年7月配付〕 配付年月:2012年7月 配付者数:3,661人(組合員及び被扶養者の9.3%) 対象期間:2012年1月~3月診療 対象疾患:生活習慣病等の慢性疾患 そ の 他:自己負担軽減額が100円以上の者を対象 (ジェネリック医薬品への切替状況) 切替えた者 切替えなかった者 薬剤投与がなかった者 合計 497人 3,012人 152人 3,661人 ジェネリック医薬品切替効果額の状況 円 円 900,000 800,000 700,000 600,000 500,000 400,000 300,000 200,000 組 合 員 337人 被扶養者 160人 合計 497人 〔第2回:2013年4月配付〕 配付年月:2013年3月 配付者数:3,020人(組合員及び被扶養者の7.6%) 対象期間:2012年10月~12月診療 対象疾患:生活習慣病等の慢性疾患 そ の 他:自己負担軽減額が100円以上の者を対象 (ジェネリック医薬品への切替状況) 切替えた者 切替えなかった者 薬剤投与がなかった者 合計 組 合 員 被扶養者 合計 324人 2,331人 365人 3,020人 203人 121人 324人 〔第3回:2013年7月配付〕 配付年月:2013年7月 配付者数:4,086人(組合員及び被扶養者の10.5%) 対象期間:2013年1月~3月診療 対象疾患:生活習慣病等の慢性疾患 そ の 他:自己負担軽減額が100円以上の者を対象 (ジェネリック医薬品への切替状況) 切替えた者 切替えなかった者 薬剤投与がなかった者 合計 673人 3,171人 242人 4,086人 組 合 員 432人 被扶養者 241人 合計 673人 4,200,000 1,000,000 3,319,362 3,066,407 ジェネリック医薬品の切替効果額(累計) 3,581,500 3,800,000 3,400,000 3,000,000 2,747,108 2,600,000 2,332,523 1,993,711 2,200,000 1,712,303 1,800,000 1,347,829 1,400,000 1,040,305 414,585 1,000,000 727,284 364,474 438,480 338,812 319,299 313,021 307,524 600,000 206,900 288,804 262,138 281,408 252,955 200,000 231,580 206,900 -200,000 -600,000 100,000 -1,000,000 ジェネリック医薬品の切替効果額 0 2012年7 月 8月 9月 10月 11月 12月 2013年1 月 2月 3月 4月 -1,400,000 5月 6月 ジェネリック医薬品切替効果額の状況 円 円 2,600,000 800,000 2,133,539 ジェネリック医薬品の切替効果額(累計) 1,876,146 1,632,016 1,418,325 700,000 600,000 500,000 400,000 99,663 451,122 233,386 340,419 628,687 991,579 789,519 99,663 133,723 1,800,000 1,400,000 1,181,115 1,000,000 600,000 300,000 200,000 2,200,000 177,565 160,832 202,060 189,536 237,210 213,691 200,000 244,130 257,393 -200,000 107,033 110,703 -600,000 100,000 -1,000,000 ジェネリック医薬品の切替効果額 0 2013年4 月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 -1,400,000 3月 ジェネリック医薬品切替効果額の状況 円 円 800,000 3,471,972 ジェネリック医薬品の切替効果額(累計) 700,000 600,000 200,000 2,600,000 1,763,956 495,175 504,114 1,459,821 1,186,781 400,000 120,648 310,797 190,149 120,648 672,849 474,555 163,758 198,294 3,400,000 3,000,000 2,763,245 2,259,131 500,000 300,000 3,133,242 3,800,000 901,373 2,200,000 1,800,000 369,997 285,408 273,040 304,135 1,400,000 338,730 1,000,000 600,000 228,524 200,000 -200,000 -600,000 100,000 -1,000,000 ジェネリック医薬品の切替効果額 0 2013年7 月 8月 9月 38 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 -1,400,000 6月 ● ジェネリック医薬品使用促進に係る機関紙「共済だより」の掲載状況です。 年月 2008年 7月号 2008年12月号 2009年 2月号 2009年 4月 2009年 4月号 2009年 7月号 2009年 8月 2009年 8月号 2009年 9月号 2009年10月号 2009年11月号 2009年12月号 2010年 4月号 2010年 5月号 2010年 8月号 2010年11月号 2011年 4月 2011年10月号 2012年 2月号 2012年 4月 2012年 7月 2012年 7月号 2012年 7月号 2012年11月号 2012年12月号 2013年 1月号 2013年 2月号 2013年 3月 2013年 3月号 2013年 4月号 2013年 4月号 2013年 5月号 2013年 6月号 2013年 7月 2013年 7月号 2013年 7月号 2014年 2月号 2014年 3月 2014年 5月号 取組みの内容(共済だよりの掲載内容等) 「共済だより」ジェネリック医薬品の活用(2008年4月の処方せんの様式変更) 「共済だより」ジェネリック医薬品への切替えによる自己負担額の軽減 「共済だより」ジェネリック医薬品の安全性(新薬との違い・品質) ○ジェネリック使用促進を2009年度短期給付財政安定化計画の重点項目に追加 「共済だより」ジェネリック医薬品に切替える際の医師・薬剤師との相談 「共済だより」ジェネリック医薬品の分割調剤(お試し調剤の利用) ○ジェネリック医薬品希望カードの配付(初回) 「共済だより」ジェネリック医薬品希望カードの配付・使用方法 「共済だより」ジェネリック医薬品への切替えによる自己負担額の軽減 「共済だより」ジェネリック医薬品を利用するための薬局の利用方法(かかりつけ薬局) 「共済だより」ジェネリック医薬品は営業時間内に調合(時間外受診等の加算) 「共済だより」ジェネリック医薬品の正しい服用(服用時間等の知識) ○ジェネリック使用促進を2010年度短期給付財政安定化計画の重点項目とする 「共済だより」ジェネリック医薬品への切替えによる自己負担額の軽減 「共済だより」ジェネリック医薬品を利用するための薬局の利用方法(かかりつけ薬局) 「共済だより」ジェネリック医薬品を利用するための薬局の利用方法(かかりつけ薬局) ○ジェネリック使用促進を2011年度短期給付財政安定化計画の重点項目とする 「共済だより」ジェネリック医薬品への切替えによる自己負担額の軽減 「共済だより」ジェネリック医薬品への切替えによる自己負担額の軽減 ○ジェネリック使用促進を2012年度短期給付財政安定化計画の重点項目とする ○ジェネリック医薬品差額通知書の送付(初回) 「共済だより」ジェネリック医薬品差額通知書の送付・通知書の見方 「共済だより」ジェネリック医薬品の処方(希望カードの活用方法) 「共済だより」糖尿病に係るジェネリック医薬品の紹介 「共済だより」高血圧症に係るジェネリック医薬品の紹介 「共済だより」脂質異常症に係るジェネリック医薬品の紹介 「共済だより」アレルギー性鼻炎・花粉症に係るジェネリック医薬品の紹介 ○ジェネリック医薬品差額通知書の送付(2回目) 「共済だより」ジェネリック医薬品差額通知書の効果測定 ○ジェネリック使用促進を2013年度短期給付財政安定化計画の重点項目とする 「共済だより」咽頭炎に係るジェネリック医薬品の紹介 「共済だより」胃炎・慢性胃炎に係るジェネリック医薬品の紹介 「共済だより」心臓病・不整脈に係るジェネリック医薬品の紹介 ○ジェネリック医薬品差額通知書の送付(3回目) ○ジェネリック医薬品希望カードの配付(2回目) 「共済だより」薬剤費とジェネリック医薬品の利用状況 「共済だより」2012年度財政安定計画の報告(ジェネリック医薬品の利用状況) ○ジェネリック医薬品差額通知書の送付(4回目) ○ジェネリック使用促進を2014年度短期給付財政安定化計画の重点項目とする 39 年齢別にみた医療費の状況 組合員の年齢構成の変化と平均年齢の推移をみると、ここ数年で大きな変化がみられます。いわゆる団塊の 世代が退職し、50歳代の組合員が大幅に減少しています。平均年齢も下がり続けています。受診の機会が増え 医療費が高くなる50歳代の組合員数が減少することは、医療費に与える影響は少なくありません。また、一人 当たり医療費を年齢別にみると、年齢を重ねることによる医療費の変化をみることができます。 ● 組合員の年齢構成の変化をみると、2008年度は50歳代以上の組合員は全体の39.13%となっていますが、 2013年度末には33.29%まで減少しています。5年間で50歳代の組合員が大幅に減り、それより若い世代の 割合が増加しています。 年齢別組合員数の構成割合 (2008年度末) 年齢別組合員数の構成割合 (2013年度末) 0.04% 70歳- 50歳代以上 39.13% 0.12% 65-69 12.28% 45-49 12.46% 40-44 7.14% 25-29 0% 10% 15% 20% 10.43% 3.97% 0.13% 0% 45 44.3 44.2 43.9 44 5% 10% 15% 20% ● 組合員の平均年齢の推移では、年齢構成の変化 により年々下がっています。2008年度は44.4歳で したが、 2013年度末には43.3歳となり、5年間で 1.1歳低下しました。 平均年齢と年齢構成の変化 は医療費に与える影響も少なくありません。 組合員平均年齢の推移 44.4 12.93% 9.58% 15-19 5% 歳 45 16.19% 20-24 0.07% 15-19 13.47% 25-29 2.50% 20-24 12.40% 30-34 11.46% 30-34 15.65% 35-39 14.96% 35-39 4.94% 50歳代以上 33.29% 50-54 16.63% 50-54 40-44 0.23% 55-59 17.60% 55-59 45-49 0.07% 65-69 60-64 4.74% 60-64 70歳- 43.6 44 組合員年齢別一人当たり医療費の状況 (2013年度末) 円 43.3 250,000 組合員一人当たり医療費は50 歳~60歳にかけて大きく上昇 43 200,000 43 筋骨格系等疾患 42 2008 2009 2010 2011 2012 2013年度 消化器系疾患 150,000 呼吸器系疾患 循環器系疾患 精神・神経系疾患 糖尿病等の内分泌等 がん等悪性新生物 50,000 40 60歳~ 55~59歳 50~54歳 0 45~49歳 その他の疾患 40~44歳 ● 組合員の年齢別一人当たり医療費では、加齢 に伴って増加しています。筋骨格系等疾患、消 消化器系疾患、循環器系疾患、糖尿病等の内分 泌等、がん等の悪性新生物における50歳から60 歳代における増加が顕著です。生活習慣に関連 する疾患のほか、関節症や腰痛症等の疾患も増 えていきます。 100,000 70歳- 1.20% 65-69 1.08% ● 被扶養者の年齢構成の割合をみると、 全体の6 割を19歳までの乳幼児及び就学期の者が占めてい ることがわかります。被扶養者に係る医療費は、 この年齢構成に大きく影響を受けています。 年齢別被扶養者数の構成割合 (2013年度末) 2.47% 60-64 4.03% 55-59 4.22% 50-54 3.90% 45-49 歳 4.31% 40-44 被扶養者平均年齢の推移 24 23.5 4.03% 35-39 30-34 2.56% 25-29 2.74% 19歳までで全体 の6割を占める 14.77% 5-9 0% 5% 10% 22.3 19 13.29% 0-4 22.4 20 15.88% 10-14 22.7 21 15.50% 15-19 23.2 22 10.00% 20-24 23.3 23 18 15% 20% 2008 2009 2010 2011 2012 2013年度 ● 被扶養者一人当たり医療費では、乳幼児期(0~9歳)における呼吸器系疾患が高くなっていますが、就 学期(10歳~19歳)に入ると減少していきます。その後、生活習慣病と呼ばれる疾患が除々に増えていき、 50歳代から大きく増加しています。疾病の内訳は、がん等の悪性新生物、循環器系疾患や消化器系疾患が 伸びています。また、70歳代に入ると高齢期に多い腰痛症や関節症の筋骨格系疾患が高くなっています。 円 被扶養者年齢階層別一人当たり医療費の状況 (2013年度) 500,000 400,000 筋骨格系等疾患 300,000 消化器系疾患 呼吸器系疾患 循環器系疾患 呼吸器系疾患 200,000 精神神経系疾患 糖尿病等の内分泌 100,000 悪性新生物 その他の疾患 70歳~ 65~69歳 60~64歳 50~59歳 40~49歳 30~39歳 20~29歳 15~19歳 10~14歳 5~9歳 0~4歳 0 ● 年齢別一人当たり医療費を疾病ごとにみると、乳幼児期の呼吸器系疾患、20歳代の精神・神経系疾患、30 歳代から増える消化器系疾患、40歳代から50歳代にかけて急増する循環器系疾患、60歳代に入ると筋骨格系 疾患が増加します。年齢を重ねることによる一人当たり医療費の変化をみることができます。 呼吸器系疾患の年齢別一人当たり医療費の状況 (2013年度) 円 60,000 56,544 50,000 40,000 30,000 29,181 20,000 41 70歳~ 65~69歳 60~64歳 50~59歳 40~49歳 30~39歳 20~29歳 10~14歳 5~9歳 0 15~19歳 12,308 7,449 10,000 0~4歳 ○ 呼吸器系疾患は、0~9歳までの乳幼児期・就 学期前半に多いことがわかります。乳児期にお ける一人当たり医療費は、56,544円と最も高く なっていますが、その後、幼児期、就学期を経 て20歳くらいまでに低くなっていきます。 円 精神・神経系疾患の年齢別一人当たり医療費の状況 (2013年度) 60,000 47,632 50,000 40,000 30,000 ○ 精神・神経疾患は、10歳代から増えはじめ、 20歳代まで続いています。30歳代に入ると一旦 下がりますが、40歳代からは加齢に伴って除々 に増加しています。65歳代で再び下がりますが、 70歳代に入ると高齢期に発症が多い認知症やパ ーキンソン病・アルツハイマー病等が多くなる ため、再び上昇しています。 20,000 11,161 10,000 12,611 13,123 15,461 10,234 9,260 8,323 円 70歳~ 65~69歳 60~64歳 50~59歳 40~49歳 30~39歳 20~29歳 15~19歳 10~14歳 5~9歳 0~4歳 0 ○ 消化器系疾患は、20歳代から増えはじめ、40 歳代で24,353円、50歳代で35,555円、70歳代で は55,541円まで増えます。消化器系疾患は生活 習慣病と似た動きとなっており、加齢により発 症のリスクが高まります。 消化器系疾患の年齢別一人当たり医療費の状況 (2013年度) 60,000 55,541 50,000 44,122 38,251 40,000 35,555 30,000 22,789 20,340 24,353 20,000 12,126 10,000 10,671 16,530 10,816 円 70歳~ 65~69歳 60~64歳 50~59歳 40~49歳 30~39歳 20~29歳 15~19歳 10~14歳 5~9歳 0~4歳 0 循環器系疾患の年齢別一人当たり医療費の状況 (2013年度) 90,000 79,762 80,000 70,000 60,000 51,413 ○ 循環器系疾患は、生活習慣病の代表的なもの です。30歳代で 3,974円だった医療費は、50歳 代で29,984円となり、 70歳代では79,762円まで 増加しています。脳血管疾患や心疾患等リスク は、50歳代から急に高まります。 50,000 38,573 40,000 30,000 29,984 20,000 9,027 10,000 3,974 円 70歳~ 65~69歳 60~64歳 50~59歳 40~49歳 30~39歳 20~29歳 15~19歳 10~14歳 5~9歳 0~4歳 0 筋骨格系疾患の年齢別一人当たり医療費の状況 (2013年度) 70,000 65,158 60,000 50,000 40,000 26,303 30,000 17,885 20,000 10,000 5,123 15,918 5,986 70歳~ 65~69歳 60~64歳 50~59歳 40~49歳 30~39歳 20~29歳 15~19歳 10~14歳 5~9歳 0~4歳 0 42 ○ 筋骨格系疾患は、高齢期に多く発症する疾患 です。60歳代までは緩やかに増加していますが、 70歳代で急激に上昇しています。腰痛症、関節 症、骨粗しょう症などが該当します。 診療区分別にみた医療費の状況 入院、外来及び調剤の診療区分別の医療費の状況です。入院は、件数3,678件で全体の1%未満ですが、医 療費では15.8億円となっており全体の26%を占めています。外来は、件数は約30万件で、医療費は31.8億円 となっています。調剤は14万件で薬剤費は12.2億円となっています。 件 診療区分別の医療費及び薬剤費の推移 診療区分別の受診件数の推移 7,000,000 入院 500,000 4,257 4,206 4,036 3,747 3,678 450,000 6,000,000 400,000 1,705,520 350,000 300,000 319,864 313,023 312,309 304,322 外来 5,000,000 297,243 4,000,000 1,695,562 1,809,773 入院 1,668,623 1,578,730 外来 250,000 3,000,000 200,000 150,000 3,398,954 3,394,537 3,404,888 3,293,584 1,188,357 1,188,828 1,248,635 1,220,204 3,184,846 2,000,000 調剤 100,000 142,515 141,354 144,973 144,587 143,169 1,000,000 50,000 調剤 1,221,860 0 0 2009 2010 2011 2012 2009 2013年度 (単位:%) (診療区分別の受診件数の構成比) 区分 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 入院 0.91 0.91 0.87 0.83 0.83 外来 68.72 68.09 67.70 67.23 66.93 調剤 30.37 31.00 31.43 31.94 32.24 合計 100.00 100.00 100.00 100.00 100.00 2010 2011 2012 2013年度 (単位:%) (診療区分別の医療費等の構成比) 区分 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 入院 27.10 28.31 26.71 26.99 26.38 外来 54.01 53.10 53.63 53.27 53.21 調剤 18.88 18.60 19.67 19.74 20.41 合計 100.00 100.00 100.00 100.00 100.00 ● 入院の件数は、妊娠・分娩等に係るものが最も多く、がん等の悪性新生物、精神・神経系疾患と続きま す。入院医療費は、がん等の悪性新生物が全体の約2割を占める279,673千円となっており、循環器及び内 分泌等と続きます。入院件数と受診率は年々減少傾向にあります。 件 千円 入院件数の推移 4,500 4,000 0.83% 4,257件 4,206件 0.79% 634 4,036件 605 3,747件 628 3,500 597 入院受診率 1,600,000 3.678件 663 妊娠・分娩等 17.1億円 194,517 173,846 17.0億円 206,233 16.7億円 173,326 2,500 呼吸器系疾患 506 524 666 224,987 1,000,000 187,185 638 572 261,592 195,566 184,126 486 循環器及び内分泌等 215,210 420,571 がん等の悪性新生物 その他の疾患 228,547 精神・神経系疾患 417,085 376,186 359,723 がん等の悪性新生物 279,673 400,000 500 消化器系疾患 呼吸器系疾患 183,982 600,000 1,000 233,152 精神・神経系疾患 460 653 239,198 800,000 467 妊娠・分娩等 筋骨格系等 1,200,000 循環器及び内分泌等 493 15.8億円 220,591 1,400,000 筋骨格系等 消化器系疾患 1,500 18.1億円 1,800,000 0.79% 3,000 2,000 入院医療費の推移 2,000,000 0.85% 0.85% その他の疾患 200,000 0 0 2009 2010 2011 2012 2009 2013年度 43 2010 2011 2012 2013年度 ● 入院に係る一件当たり医療費は、横ばい傾向 にあります。2012年度までは入院医療費の4割 円 入院一件当たり医療費の推移 700,000 669,033 弱を占めるがん等の悪性新生物と循環器及び内 がん等の悪性新生物 638,721 631,488 分泌等が大きく増加していましたが、2013年度 650,000 589,633 628,886 は、筋骨格系及び結合組織の疾患による医療費 600,000 循環器及び 556,274 が著しく増加しています。 550,000 557,780 516,025 547,994 これは、被扶養者の一件当たり医療費が対前年 526,358 500,000 比で1.6倍増加していることによるものですが、50歳代から 筋骨格系及び結合組織の疾患 492,717 488,741 450,000 60歳前半の医療費が増加していることから腰痛 症、関節症等が重症化して入院に至っているも 400,000 入院合計 350,000 のと推測できます。 630,335 622,744 575,459 300,000 2009 ● 組合員の入院件数の推移です。がん等の悪性新生 物、妊娠・分娩等、循環器及び内分泌等が多くなっ ています。妊娠・分娩等は出生に伴う入院と考えら れます。循環器及び内分泌等とがん等の悪性新生物 は生活習慣病の代表的な疾患です。生活習慣病が重 症化した結果、入院となったケースも多いと推測で きます。 2010 件 1,933件 255 253 253 248 384,703 855,646 352,919 772,738 409,542 855,167 367,483 782,499 283 妊娠・分娩等 筋骨格系等 262 266 呼吸器系疾患 200 1,000 234 循環器及び内分泌等 精神・神経系疾患 381 393 366 373 500 がん等の悪性新生物 341 その他の疾患 0 2010 2011 2012 2013年度 組合員の入院医療費の推移 900,000 8.6億円 8.6億円 800,000 8.0億円 7.8億円 7.7億円 妊娠・分娩等 700,000 筋骨格系等 消化器系疾患 120,415 357,002 803,813 1,820件 消化器系疾患 600,000 その他の疾患 合計 1,820件 1,500 千円 (単位:千円) (組合員の入院医療費の推移) 区分 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 がん等の悪性新生物 249,762 240,885 198,901 232,395 192,458 循環器及び内分泌等の疾患 120,415 155,495 156,620 145,936 160,554 消化器系疾患 76,634 74,563 64,298 67,294 62,004 145,936 155,495 500,000 呼吸器系疾患 循環器及び内分泌等 156,620 160,554 400,000 300,000 精神・神経系疾患 249,762 232,395 240,885 198,901 192,458 がん等の悪性新生物 200,000 100,000 その他の疾患 0 2009 44 2013年度 2,022件 1,966件 2,000 2009 ● 組合員の入院医療費の推移です。がん等の悪性新 生物と循環器及び内分泌等が多くなっています。脳 血管疾患、動脈硬化症、腎不全、糖尿病等の生活習 慣病が悪化して入院となり、医療費が高額となるケ -スも少なくありません。 2012 組合員の入院件数の推移 246 (単位:件) (組合員の入院件数の推移) 区分 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 がん等の悪性新生物 381 393 366 373 341 消化器系疾患 257 277 244 210 206 循環器及び内分泌等の疾患 246 262 266 200 234 精神・神経疾患 135 160 176 147 142 その他の疾患 947 930 881 890 897 合計 1,966 2,022 1,933 1,820 1,820 2011 2010 2011 2012 2013年度 ● 被扶養者の入院件数をみると、妊娠・分娩等、精 ・神経系疾患が多くなっています。妊娠・分娩等は、 出生による入院と考えられますが、被扶養者に精神 ・神経系疾患の件数が多いのは、就労が困難となっ たためと考えられる。この傾向は、国民健康保険で もみられます。 件 被扶養者の入院件数の推移 2,500 2,291件 2,184件 381 2,103件 350 2,000 1,927件 1,858件 375 349 380 妊娠・分娩等 1,500 (単位:件) (被扶養者の入院件数の推移) 区分 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 妊娠、分娩及び産じょく等 381 350 375 349 380 がん等の悪性新生物 272 273 272 199 145 精神・神経疾患 呼吸器系疾患 その他の疾患 合計 371 288 979 2,291 364 233 964 2,184 317 222 917 2,103 320 212 847 1,927 318 187 828 1,858 筋骨格系等 消化器系疾患 呼吸器系疾患 371 1,000 364 循環器及び内分泌等 317 320 318 精神・神経系疾患 がん等の悪性新生物 500 その他の疾患 0 2009 ● 被扶養者の入院医療費は、妊娠・分娩等と精神・ 神経系疾患のほか、循環器及び内分泌等とがん等の 悪性新生物も大きなウエイトを占めます。 2013年度は前年度と比較すると入院医療費全体は 横ばいですが、1件当たりの医療費を見ると妊娠・ 分娩等は大幅に増加し、循環器及び内分泌等とがん 等の悪性新生物は減少している状況となっています。 千円 2011 2012 2013年度 被扶養者の入院医療費の推移 1,000,000 900,000 9.5億円 9.2億円 9.0億円 127,503 143,374 8.1億円 118,534 800,000 8.0億円 妊娠・分娩等 120,431 158,754 700,000 600,000 (単位:千円) (被扶養者の入院医療費の推移) 区分 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 妊娠、分娩及び産じょく等 118,534 127,503 143,374 120,431 158,754 がん等の悪性新生物 167,323 179,686 177,285 127,328 87,215 精神・神経疾患 142,053 161,468 142,159 134,614 135,178 その他の疾患 473,797 485,469 460,003 431,082 415,084 合計 901,707 954,126 922,821 813,455 796,231 2010 83,702 500,000 161,468 142,053 115,656 142,159 67,993 循環器及び内分泌等 400,000 300,000 筋骨格系等 消化器系疾患 呼吸器系疾患 76,531 104,573 134,614 167,323 179,686 177,285 127,328 200,000 135,178 精神・神経系疾患 87,215 がん等の悪性新生物 100,000 その他の疾患 0 2009 2010 件 ● 組合員の外来件数は、消化器系疾患、呼吸器系疾 患、循環器及び内分泌等が多くなっています。件数 は減少していますが、受診率は横這いで推移してい ます。 2012 2013年度 組合員の外来件数の推移 180,000 153,226件 (63.87%) 件数の下( )は受診率 150,523件 (64.30%) 150,832件 (63.58%) 160,000 145,055件 (63.40%) 147,681件 (63.91%) 妊娠・分娩等 140,000 120,000 100,000 (単位:件) (組合員の外来件数の推移) 区分 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 消化器系疾患 36,328 35,949 35,697 34,878 34,582 循環器及び内分泌等の疾患 28,931 28,778 27,965 26,588 25,476 呼吸器系疾患 20,194 18,662 19,927 19,782 19,365 その他の疾患 67,773 67,443 66,934 66,433 65,632 合計 153,226 150,832 150,523 147,681 145,055 2011 筋骨格系等 36,328 20,194 35,949 18,662 35,697 19,927 消化器系疾患 34,878 34,582 呼吸器系疾患 19,782 19,365 80,000 28,931 28,778 27,965 26,588 循環器及び内分泌等 25,476 60,000 40,000 精神・神経系疾患 がん等の悪性新生物 20,000 その他の疾患 0 2009 45 2010 2011 2012 2013年度 ● 組合員の外来医療費は、消化器系疾患、循環器及 び内分泌等が多くの割合を占めています。また、が ん等の悪性新生物に係る医療費の割合は全体の約10 %を占めています。 千円 組合員の外来医療費の推移 2,000,000 1,800,000 17.5億円 17.8億円17.9億円 17.3億円 16.8億円 妊娠・分娩等 筋骨格系等 1,600,000 1,400,000 (組合員の外来医療費の推移) 区分 2009年度 473,507 480,189 消化器系疾患 464,458 453,345 (単位:千円) 1,200,000 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 消化器系疾患 475,497 480,189 473,507 464,458 453,345 循環器及び内分泌等の疾患 がん等の悪性新生物 326,563 142,071 324,190 146,757 336,145 174,355 327,890 158,565 319,686 152,486 その他の疾患 合計 475,497 806,956 824,134 802,538 777,575 756,653 1,751,087 1,775,270 1,786,545 1,728,488 1,682,170 呼吸器系疾患 1,000,000 800,000 326,563 336,145 324,190 327,890 循環器及び内分泌 319,686 精神・神経系疾患 600,000 がん等の悪性新生物 400,000 200,000 その他の疾患 0 2009 ● 被扶養者の外来件数は、虫歯等の消化器系疾患と 風邪等の呼吸器系疾患が大半を占めています。 件数は年々減少していますが、受診率は横ばい傾向 にあります。 2010 件 2011 2012 被扶養者の外来件数の推移 件数の下( )は受診率 166,638件 161,786件 (63.31%) (64.24%) 152,188件 162,191件 156,641件 (63.78%) (62.73%) (64.29%) 妊娠・分娩等 180,000 160,000 31,567 140,000 筋骨格系等 31,448 30,893 消化器系疾患 30,078 30,515 120,000 47,749 100,000 (被扶養者の外来件数の推移) 区分 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 呼吸器系疾患 47,749 42,818 45,843 44,370 41,523 消化器系疾患 31,567 31,448 30,893 30,078 30,515 循環器及び内分泌等の疾患 13,377 12,697 12,219 11,364 10,682 その他の疾患 73,945 75,228 72,831 70,829 69,468 合計 166,638 162,191 161,786 156,641 152,188 2013年度 42,818 45,843 呼吸器系疾患 44,370 (単位:件) 41,523 80,000 循環器及び内分泌等 精神・神経疾患 60,000 がん等の悪性新生物 40,000 その他の疾患 20,000 0 2009 ● 被扶養者の外来医療費は、消化器系疾患、呼吸器 系疾患と循環器及び内分泌等で大半を占めています。 1,800,000 2013年度の医療費は、前年度より大きく減少してい ます。 1,600,000 1,400,000 2010 2011 2012 被扶養者の外来医療費の推移 16.5億円 16.2億円 16.2億円 15.7億円 15.0億円 妊娠・分娩等 筋骨格系等 347,089 355,422 345,109 1,000,000 消化器系疾患 335,669 1,200,000 (単位:千円) (被扶養者の外来医療費の推移) 区分 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 消化器系疾患 347,089 355,422 345,109 335,669 330,512 呼吸器系疾患 385,545 338,024 365,937 341,906 313,656 循環器及び内分泌等の疾患 171,391 171,762 178,758 183,279 178,246 その他の疾患 743,845 754,059 728,538 704,241 680,261 合計 1,647,870 1,619,267 1,618,342 1,565,095 1,502,675 2013年度 330,512 385,545 338,024 365,937 呼吸器系疾患 341,906 313,656 800,000 171,391 171,762 178,758 183,279 600,000 178,246 循環器及び内分泌等 精神・神経疾患 がん等の悪性新生物 400,000 その他の疾患 200,000 0 2009 46 2010 2011 2012 2013年度 第二次保健医療圏にみる地域差の状況 広島県における第二次保健医療圏は、7区域に分かれています。広島市を中心とした「広島」、大竹市と廿日 市市の「広島西」、 呉市と江田島市の「呉」、東広島市等の「広島中央」、尾道市等の「尾三」、福山市を中 心とした「福山・府中」、三次市と庄原市の「備北」となっています。 第二次保健医療圏は、医療法第30条の3第2項第1号の規定に基づき、日常生活圏で通常の保険医療需要に対応 するために設定した複数の市町で構成する区域です。 (広島県の第二次保健医療圏) 圏域市町 圏域名 広 島 人口 広島市、安芸高田市、府中町、海田町、熊野町 坂町、安芸太田町、北広島町 広島西 14,271 1,976 2,202 人 床 人 人 146,386 2,027 1,441 1,632 人 床 人 人 291,502 3,565 2,717 3,406 人 床 人 人 217,412 2,274 2,061 2,145 人 床 人 人 271,119 3,921 3,689 3,785 人 床 人 人 517,117 5,505 5,465 5,310 人 床 人 人 107,313 1,714 1,880 2,056 人 床 人 人 (2市) 呉 呉市、江田島市 (2市) 広島中央 東広島市、竹原市、大崎上島町 (3市町) 尾三 三原市、尾道市、世羅町 (3市町) 福山・府中 福山市、府中市、神石高原町 (3市町) 備北 三次市、庄原市 組合員数 被扶養者数 1,318,066 (8市町) 大竹市、廿日市市 病床数 (2市) ※人口及び病床数は2005年国勢調査によります ● 第二次保健医療圏別の受診件数の構成比をみると、 福山・府中が87,622件で全体の28.07%を占めており、 次いで、尾三の54,446件(17.44%)、呉の47,355件(15.17%)となっています。受診率では、広島西が最 も高い水準で推移しており、備北と尾三が低い水準で推移しています。 % 第二次保健医療圏別の受診件数構成比の推移 % 第二次保健医療圏別の受診率の推移 76.00 100.00 9.00 8.82 9.03 9.14 9.28 26.21 27.01 26.84 27.45 28.07 広島西 73.61 74.00 90.00 80.00 広島 74.24 備北 72.79 73.03 呉 71.54 福山・府中 72.00 尾三 70.00 福山・府 中 備北 70.00 60.00 16.96 17.18 17.47 17.52 17.44 尾三 68.00 10.50 10.64 10.76 10.91 10.98 広島中央 66.00 17.80 17.13 16.92 15.71 15.17 呉 64.00 50.00 40.00 30.00 広島中央 20.00 63.58 62.98 62.36 8.52 8.41 8.32 8.47 8.35 11.01 10.80 10.67 10.81 10.71 広島 2009 2010 2011 2012 広島西 62.00 10.00 62.65 62.12 2009 2013年度 ● 受診率は、病院・診療所数と調剤薬局数の状況 に大きな影響を受けます。診療所数は都市圏ほど 多く傾向にあり、医療機関へのアクセスが良い地 域ほど受診率は高くなる傾向にあります。 2010 (受診件数の推移) 圏域名 2009年度 広島 広島西 呉 広島中央 尾三 福山・府中 備北 合計 62.13 62.49 60.92 60.00 0.00 62.92 62.25 2011 2012 2013年度 (単位:件) 2010年度 2011年度 2012年度 36,813 28,479 59,501 35,108 56,684 87,594 35,406 27,568 56,154 34,885 56,304 88,541 34,918 27,210 55,376 35,202 57,153 87,836 34,463 27,022 50,087 34,789 55,862 87,553 33,428 26,064 47,355 34,273 54,446 87,622 30,075 334,254 28,917 327,775 29,535 327,230 29,146 318,922 28,968 312,156 ※ 圏域別の件数には、柔道整復師及び療養費等に係る件数が含まれる。 47 2013年度 ● 医療費の状況をみると、人口が多い圏域ほど高くなる のは受診件数と同じです。福山・府中、尾三、呉の地域 が高くなっています。 % 第二次保健医療圏別の医療費構成比の推移 100.00 8.26 8.12 8.16 8.36 8.74 備北 27.24 27.95 27.66 28.09 29.70 福山・府中 17.53 18.09 17.93 18.19 10.30 10.16 10.95 10.23 18.06 16.85 16.96 7.62 7.68 10.99 2009 90.00 80.00 70.00 (医療費の推移) 圏域名 広島 広島西 呉 広島中央 尾三 福山・府中 備北 合計 (単位:千円) 2009年度 699,422 484,464 1,148,883 655,429 1,115,383 1,732,835 525,405 6,361,821 2010年度 720,422 495,650 1,087,776 656,198 1,168,313 1,804,700 524,357 6,457,416 2011年度 696,667 479,587 1,088,142 702,587 1,150,559 1,774,219 523,620 6,415,381 2012年度 684,935 472,773 1,038,015 639,272 1,137,143 1,755,774 522,794 6,250,706 2013年度 618,637 438,959 950,823 643,241 1,082,087 1,801,620 530,322 6,065,689 ※ 圏域別の医療費には、柔道整復師及び療養費等に係る件数が含まれる。 60.00 40.00 30.00 尾三 17.84 50.00 10.60 広島中央 16.61 15.68 呉 7.48 7.56 7.24 広島西 11.16 10.86 10.96 10.20 広島 2010 2011 2012 2013年度 20.00 10.00 0.00 ● 一件当たり金額をみると、福山・府中及び呉 が2万円を超えて高くなっており、広島西が低 い水準となっています。 一件当たり日数では、呉と福山・府中が高く 広島、広島西、備北が低くなっています。尾三 は、一件当たり金額は比較的高いですが、日数 は低くなっています。 円 日 一件当たり金額及び一件当たり日数の状況 30,000 1.90 一件当たり日数 1.80 1.85 1.81 1.77 25,000 1.67 1.70 1.67 1.67 1.65 1.60 20,000 1.50 20,561 19,874 20,079 15,000 18,307 18,768 18,507 16,842 1.40 1.30 一件当たり金額 10,000 1.20 1.10 5,000 1.00 広島 ● 圏域「広島」の状況です。年度によって医療費に差が ありますが、2013年度は過去4年間と比較しても著しく 下がっています。1件当たりの診療日数はゆるやかに 減少傾向にあります。 千円 広島西 呉 広島中央 尾三 福山・府中 備北 圏域「広島」における医療費等の状況 2.00 740,000 1.78 1.80 一件当たり診療日数 1.73 1.72 720,422 1.67 699,422 1.40 696,667 700,000 684,835 (広島における医療費等の状況) 圏域名 2009 2010 医 療 費 (千円) 受診件数 (件) 2011 2012 1.00 2013年度 720,422 696,667 684,835 618,637 36,813 35,406 34,918 34,463 33,428 診療日数 (日) 65,383 63,559 60,383 59,309 55,659 受 診 率 (%) 68.15 66.68 68.31 68.91 68.26 18,999 1.78 20,347 1.80 19,952 1.73 19,872 1.72 18,507 1.67 一件当たり日数(日) 1.20 680,000 699,422 一件当たり金額(円) 1.80 1.60 720,000 広島市、安芸高田市、府中町、海田町、熊野町 坂町、安芸太田町、北広島町 (8市町) 日 0.80 660,000 0.60 640,000 医療費 0.40 618,637 620,000 0.20 ※ 圏域別の医療費には、柔道整復師及び療養費等に係る件数が含まれる。 0.00 600,000 2009 48 2010 2011 2012 2013年度 ● 圏域「広島西」の状況です。医療費は2011年度から減 少傾向にありましたが、2013年度は減少割合が大きくな っています。一件当たりの診療日数はほぼ横這いとなっ ています。 千円 圏域「広島西」における医療費等の状況 520,000 日 2.00 一件当たり診療日数 1.73 1.71 1.70 1.73 1.67 495,650 500,000 1.80 1.60 484,464 大竹市、廿日市市 1.40 479,587 480,000 (2市) 472,773 1.20 (広島西における医療費等の状況) 圏域名 2009 2010 医 療 費 (千円) 484,464 495,650 受診件数 (件) 28,479 27,568 診療日数 (日) 49,347 47,616 受 診 率 (%) 74.24 72.79 一件当たり金額(円) 17,011 17,979 一件当たり日数(日) 1.73 1.73 460,000 2011 479,587 27,210 46,335 73.03 17,625 1.70 2012 2013年度 472,773 438,959 27,022 26,064 46,340 43,543 73.61 71.54 17,496 16,842 1.71 1.67 1.00 438,959 0.60 医療費 0.20 400,000 0.00 千円 2010 1,200,000 呉市、江田島市 1,150,000 診療日数 (日) 受 診 率 (%) 一件当たり金額(円) 一件当たり日数(日) 114,438 66.72 19,309 1.92 107,001 65.54 19,371 1.91 104,138 67.45 19,650 1.88 94,183 67.56 20,724 1.88 87,772 67.60 20,079 1.85 2012 1.91 2013年度 一件当たり診療日数 1.88 1.88 1,148,883 1,087,776 1,100,000 (呉における医療費等の状況) 圏域名 2009 2010 2011 2012 2013年度 1,148,883 1,087,776 1,088,142 1,038,015 950,823 医 療 費 (千円) 59,501 56,154 55,376 50,087 47,355 受診件数 (件) 2011 圏域「呉」における医療費等の状況 1.92 (2市) 0.40 420,000 2009 ● 圏域「呉」の状況です。2010年度に大きく医療費が下 がりましたが、2013年度はさらに大きく医療費が下がっ ています。一件当たり診療日数はほぼ横這いです。 0.80 440,000 1.85 日 2.00 1.50 1,088,142 1,038,015 1,050,000 1.00 1,000,000 医療費 950,823 0.50 950,000 ※ 圏域別の医療費には、柔道整復師及び療養費等に係る件数が含まれる。 0.00 900,000 2009 ● 圏域「広島中央」の状況です。医療費は2011年度が飛 びぬけていますが、その他の年度はほぼ横ばいとなって います。一件当たり診療日数はゆるやかに減少傾向とな っています。 千円 2010 2011 2012 2013年度 圏域「広島中央」における医療費等の状況 日 740,000 1.88 1.90 720,000 一件当たり診療日数 1.85 1.77 1.77 2.00 702,587 700,000 東広島市、竹原市、大崎上島町 1.50 (3市町) 680,000 (広島中央における医療費等の状況) 圏域名 660,000 2009 2010 2011 2012 655,429 656,198 702,587 639,272 643,241 受診件数 (件) 診療日数 (日) 35,108 34,885 35,202 34,789 34,273 65,913 66,209 65,225 61,521 60,575 受 診 率 (%) 67.48 68.32 69.87 69.30 68.62 一件当たり金額(円) 18,669 18,810 19,959 18,376 18,768 一件当たり日数(日) 1.88 1.90 1.85 1.77 1.77 医 療 費 (千円) 655,429 656,198 2013年度 643,241 639,272 640,000 1.00 620,000 0.50 医療費 600,000 580,000 ※ 圏域別の医療費には、柔道整復師及び療養費等に係る件数が含まれる。 560,000 0.00 2009 49 2010 2011 2012 2013年度 ● 圏域「尾三」の状況です。医療費は2011年度からゆる やかに減少傾向にありましたが、2013年度はさらに大き く下がっています。一件当たりの診療日数も2011年度か ら減少しています。 千円 圏域「尾三」における医療費等の状況 1,200,000 一件当たり診療日数 1.78 1.80 1,180,000 1.75 1,168,313 三原市、尾道市、世羅町 圏域名 2009 1.50 1,137,143 1,140,000 2010 2011 2012 1.67 1,150,559 (尾三における医療費等の状況) 医 療 費 (千円) 1.70 2.00 1,160,000 (3市町) 日 2013年度 1,115,383 1,168,313 1,150,559 1,137,143 1,082,087 受診件数 (件) 56,684 56,304 57,153 55,862 54,446 診療日数 (日) 100,815 101,128 99,864 95,082 90,930 受 診 率 (%) 62.36 62.25 63.58 62.98 62.49 一件当たり金額 (円) 19,677 20,750 20,131 20,356 19,874 一件当たり日数 (日) 1.78 1.80 1.75 1.70 1.67 1.00 1,120,000 1,115,383 1,100,000 0.50 1,082,087 医療費 1,080,000 ※ 圏域別の医療費には、柔道整復師及び療養費等に係る件数が含まれる。 1,060,000 0.00 2009 ● 圏域「福山・府中」の状況です。2011年度から減少傾 向にあった医療費が2013年度で2010年度並みに増加して います。一件当たり診療日数は減少しています。 千円 (福山・府中における医療費等の状況) 1,780,000 圏域名 医 療 費 (千円) 1,760,000 受診件数 (件) 診療日数 (日) 受 診 率 (%) 87,594 88,541 87,836 87,553 87,622 167,531 169,843 164,484 160,689 158,514 一件当たり金額(円) 67.04 19,783 67.94 20,383 68.43 20,199 68.16 20,054 67.87 20,561 一件当たり日数(日) 1.91 1.92 1.87 1.84 1.81 ※ 圏域別の医療費には、柔道整復師及び療養費等に係る件数が含まれる。 2013年度 一件当たり診療日数 1.92 1.91 1.87 1,740,000 1.81 1.80 1,801,620 1,774,219 1.60 1,755,774 1,732,835 1.40 1,720,000 1,700,000 1.20 医療費 1,680,000 1,660,000 1.00 2009 ● 圏域「備北」の状況です。医療費は2009年度からゆる 千円 やかに減少していましたが、2013年度は増加しています。 540,000 一件当たり診療日数は減少しています。 2010 2011 2012 2013年度 圏域「備北」における医療費等の状況 535,000 (2市) 1.90 1.80 1.71 1.68 1.69 1.65 530,322 530,000 2011 523,620 29,535 50,447 62.65 17,729 1.71 2012 2013年度 522,794 530,322 29,146 28,968 49,170 47,754 62.13 62.92 17,937 18,307 1.69 1.65 日 一件当たり診療日数 1.74 三次市、庄原市 (備北における医療費等の状況) 圏域名 2009 2010 525,405 524,357 医 療 費 (千円) 30,075 28,917 受診件数 (件) 50,576 50,263 診療日数 (日) 62.12 60.92 受 診 率 (%) 一件当たり金額 (円) 17,470 18,133 一件当たり日数 (日) 1.68 1.74 2.00 1.84 1,804,700 1,800,000 2009 2010 2011 2012 2013年度 1,732,835 1,804,700 1,774,219 1,755,774 1,801,620 2012 圏域「福山・府中」における医療費等の状況 日 1,820,000 (3市町) 2011 1,860,000 1,840,000 福山市、府中市、神石高原町 2010 525,405 524,357 525,000 1.70 1.60 1.50 523,620 522,794 1.40 1.30 520,000 1.20 医療費 515,000 1.10 ※ 圏域別の医療費には、柔道整復師及び療養費等に係る件数が含まれる。 1.00 510,000 2009 50 2010 2011 2012 2013年度 3 医療給付費の分析について 医療給付費の地域差は、患者の受診行動と医療機関等の医療提供体制等の環境によって決まるといわれています。 広島県は政令指定都市である広島市があるほか、同じ政令市である岡山市に隣接しており、全国でも診療所数が多 く、医療機関等へのアクセスが良好であると考えられます。医療の提供体制の充実は、組合員と被扶養者が十分な 治療を受けやすい環境にあるといえますが、一人当たり医療給付費は高くなる傾向にあります。 組合員一人当たり医療給付費の推移(中国地区及び全国市町村職員共済組合との比較) 組合員 ● 組合員一人当たりの医療給付費を診療区分別にみると、 円 入院では、ゆるやかな増減で推移している全国平均と比べ 中国地区は各県とも増減の激しい推移となっています。 組合員一人当たり医療給付費の推移(組合員) 〔入院〕 32,000 2013年は島根県の伸びが著しく目立っています。 ○入院 広島県 全 国 鳥取県 島根県 岡山県 山口県 (単位:円) 2008 27,343 27,523 29,067 26,618 27,727 27,979 2009 28,676 27,028 28,025 29,427 28,622 27,146 2010 30,942 28,084 25,816 27,294 30,567 27,846 2011 27,923 27,716 25,706 26,896 28,901 29,762 2012 2013年度 29,993 27,895 28,148 27,972 27,856 28,343 27,132 30,821 26,252 28,479 30,421 28,320 広島県 31,000 島根県 山口県 30,000 29,000 全国平均 28,000 27,972 27,895 27,000 26,000 鳥取県 組合員一人当たり医療 給付費(組合員分) = 25,000 組合員分の医療給付費 2008 2009 円 外来では、広島県、山口県及び岡山県が高く、いずれも 全国平均を上回っています。広島県は全ての年度において 最も高い金額となっています。広島県は全国でも診療所が ○外来 (単位:円) 2009 50,643 48,395 38,830 41,572 50,093 47,601 2012 2013年度 54,000 53,000 2010 51,861 48,879 38,889 41,349 50,040 46,964 広島県 52,000 金額も高くなる傾向にあります。 2008 50,450 48,205 38,676 42,157 50,293 47,322 2011 組合員一人当たり医療給付費の推移(組合員) 〔外来〕 多く、医療の提供体制が充実しているため、一人当たりの 広島県 全 国 鳥取県 島根県 岡山県 山口県 2010 平均組合員数 2011 52,670 48,964 38,992 43,485 51,684 50,611 2012 2013年度 51,813 51,057 49,336 48,641 39,370 39,550 43,847 46,345 50,060 50,708 50,179 49,911 歯科では、島根県以外は広島県とほぼ同じ水準で推移し ています。全国的にもほぼ横這い状態で推移しています。 51,000 51,057 岡山県 50,708 50,000 49,911 49,000 全国平均 48,641 48,000 山口県 47,000 46,000 2008 円 2009 2010 2011 2012 2013年度 組合員一人当たり医療給付費の推移(組合員) 〔歯科〕 14,000 13,500 広島県 13,000 ○歯科 広島県 全 国 鳥取県 島根県 岡山県 山口県 (単位:円) 2008 13,371 12,757 12,999 10,967 13,714 12,714 2009 12,951 12,465 13,029 11,144 13,271 12,369 2010 12,814 12,588 12,846 10,510 13,187 12,608 2011 13,037 12,526 12,717 10,820 13,024 12,559 2012 2013年度 12,815 12,520 12,565 12,490 12,764 12,786 11,190 10,882 12,683 13,074 12,563 12,765 12,520 12,500 全国平均 12,490 12,000 11,500 11,000 10,882 島根県 10,500 10,000 2008 51 2009 2010 2011 2012 2013年度 調剤は、新薬の開発や医薬分業の影響を受けるため各県 組合員一人当たり医療給付費の推移(組合員) 〔調剤〕 円 とも上昇しています。広島県は最も高い金額で推移してお り、全国平均も上回っています。各県とも20,000円を越え 26,000 る金額となっていますが、岡山県のみ17,000円台となって ○調剤 広島県 全 国 鳥取県 島根県 岡山県 山口県 (単位:円) 2008 19,776 18,437 16,100 16,911 15,753 18,329 24,240 24,000 います。 2009 20,754 19,459 17,827 18,799 16,184 19,646 2010 21,453 20,083 18,368 19,613 15,957 19,764 2011 22,652 21,025 19,904 20,531 17,143 21,132 2012 2013年度 22,905 24,240 21,451 22,062 20,625 21,282 20,944 21,603 17,232 17,707 21,657 22,872 22,062 22,000 広島県 20,000 全国平均 18,000 17,707 16,000 岡山県 14,000 2008 組合員一人当たり医療給付費の合計では、広島県が最も 2010 2011 2012 120,000 が充実しており、受診しやすい環境にあるといえます。ま た、一人当たり金額は、診療報酬改定や医療技術の進歩の 115,711 115,000 広島県 113,868 山口県 影響を大きく受けます。 全国平均 111,166 109,967 109,651 110,000 ○合計 広島県 全 国 鳥取県 島根県 岡山県 山口県 (単位:円) 2008 110,940 106,922 96,842 96,652 107,487 106,344 2009 113,024 107,347 97,711 100,942 108,169 106,762 2010 117,069 109,635 95,919 98,766 109,751 107,182 2011 116,282 110,231 97,320 101,733 110,752 114,064 2012 2013年度 117,526 115,711 111,501 111,166 100,616 101,961 103,113 109,651 106,227 109,967 114,821 113,868 岡山県 105,000 101,961 島根県 100,000 鳥取県 95,000 90,000 2008 市町村職員共済組合 (組合員) 組合名 金額 北 海 道 123,525 円 青 森 県 119,245 円 岩 手 県 115,845 円 宮 城 県 115,382 円 秋 田 県 122,021 円 山 形 県 108,177 円 福 島 県 111,746 円 茨 城 県 114,119 円 栃 木 県 115,083 円 群 馬 県 95,621 円 埼 玉 県 112,773 円 千 葉 県 114,007 円 東 京 都 113,654 円 神 奈 川 県 108,077 円 山 梨 県 107,252 円 新 潟 県 101,611 円 富 山 県 108,725 円 石 川 県 107,363 円 福 井 県 107,094 円 長 野 県 97,787 円 岐 阜 県 102,314 円 静 岡 県 100,570 円 愛 知 県 三 重 県 滋 賀 県 京 都 府 大 阪 府 兵 庫 県 奈 良 県 和歌 山県 鳥 取 県 島 根 県 岡 山 県 9 広 島 県 山 口 県 徳 島 県 香 川 県 愛 媛 県 高 知 県 福 岡 県 佐 賀 県 長 崎 県 熊 本 県 大 分 県 宮 崎 県 鹿児 島県 沖 縄 県 計(平均) 102,543 108,942 104,275 109,329 119,196 110,672 122,226 108,679 101,961 109,651 109,967 115,711 113,868 112,555 113,914 103,689 112,791 118,597 118,934 112,279 112,539 114,125 113,075 111,444 109,268 111,166 円 円 円 円 円 円 円 円 円 円 円 円 円 円 円 円 円 円 円 円 円 円 円 円 円 円 2013年度 組合員一人当たり医療給付費の推移(組合員) 〔合計〕 円 高い金額で推移しています。広島県は他県に比べて都市圏 が多く、全国的にも診療所数が多いため、医療の提供体制 2009 2009 2010 2011 2012 2013年度 ● 全国の市町村職員共済組合の中における当組合の組合員 一人当たりの医療給付費は第9位となっており、全国でも 高い順位に位置しています。最も高額なのは北海道で、奈 良県、秋田県と続きます。最も低い県は、群馬県の95,621 円となっています。 (組合員一人当たり医療給付費の比較) 中国地区 広島県 115,711 山口県 113,868 岡山県 109,967 島根県 109,651 鳥取県 101,961 金額の高い組合 北海道 123,525 奈良県 122,226 秋田県 122,021 青森県 119,245 大阪府 119,196 (単位:円) 金額の低い組合 群馬県 95,621 長野県 97,787 静岡県 100,570 新潟県 101,611 鳥取県 101,961 (諸率は全国市町村職員共済組合連合会提供データを使用) 52 被扶養者 ● 被扶養者に係る組合員一人当たりの医療給付費を診療区 円 分別にみると、入院は、島根県及び鳥取県が高く、広島県 65,000 は全国平均を下回りました。 島根県 62,437 ○入院 広島県 全 国 鳥取県 島根県 岡山県 山口県 (単位:円) 2008 42,127 44,078 54,269 51,601 37,870 44,704 組合員一人当たり医療 給付費(被扶養者分) 2009 46,701 43,764 57,876 55,590 40,100 44,743 = 組合員一人当たり医療給付費の推移(被扶養者) 〔入院〕 2010 49,463 47,335 54,745 59,771 48,889 46,394 2011 48,279 47,111 56,564 54,405 48,094 46,226 2012 2013年度 45,034 44,687 46,483 46,143 51,852 50,761 55,073 62,437 46,737 44,465 45,645 47,432 60,000 55,000 鳥取県 50,761 50,000 広島県 全国平均 46,143 45,000 44,687 40,000 被扶養者分の医療給付費 平均組合員数 35,000 2008 外来では、岡山県が非常に高くなっていますが、その他 円 の県は、全国平均並の推移となっています。広島県も全国 平均を若干下回る水準で推移しています。被扶養者の場合 は、医療機関へのアクセスに加え、扶養率や医薬分業との 2009 2010 2011 2012 2013年度 組合員一人当たり医療給付費の推移(被扶養者) 〔外来〕 64,000 岡山県 62,000 関連も考えられます。 60,000 ○外来 広島県 全 国 鳥取県 島根県 岡山県 山口県 58,283 (単位:円) 2008 53,837 53,400 51,088 55,548 58,840 53,753 2009 53,354 54,464 55,650 54,890 61,439 55,318 2010 52,868 54,359 53,437 51,980 61,996 52,380 2011 54,307 54,564 51,204 53,890 62,971 54,219 2012 2013年度 53,870 52,333 54,248 52,607 52,593 51,743 53,177 52,663 60,368 58,283 55,434 52,675 58,000 56,000 全国平均 54,000 52,607 広島県 52,000 52,333 50,000 (中国地区における扶養率の状況) 組合 2012年度 2013年度 島根県 1.13 1.12 山口県 1.12 1.11 岡山県 1.10 1.09 鳥取県 1.07 1.06 広島県 1.05 1.04 (厚生労働省資料) 2008 (中国地区における医薬分業率) 都道府県 2011年度 全国平均 島根県 66.0% 山口県 67.9% 64.6% 岡山県 56.6% 鳥取県 63.9% 広島県 65.3% 歯科でも岡山県が高い水準で推移しています。次いで山 口県が高く全国平均を上回っています。広島県は全国平均 円 2009 2010 2011 2012 2013年度 組合員一人当たり医療給付費の推移(被扶養者) 〔歯科〕 13,500 13,000 岡山県 より低い水準で推移しています。 12,941 12,500 ○歯科 広島県 全 国 鳥取県 島根県 岡山県 山口県 (単位:円) 2008 11,092 11,117 11,313 10,090 12,302 11,476 2009 10,532 10,893 10,810 9,401 12,205 11,635 2010 10,748 11,276 10,804 9,664 12,818 11,561 2011 10,694 11,209 11,308 9,894 12,643 11,758 2012 2013年度 10,664 10,755 11,186 11,206 10,483 12,881 12,115 10,988 11,253 10,154 12,941 11,806 53 12,000 山口県 11,806 11,500 全国平均 10,988 11,000 10,755 広島県 10,500 10,000 2008 2009 2010 2011 2012 2013年度 調剤は、組合員の場合と違い減少傾向にあります。広島 組合員一人当たり医療給付費の推移(被扶養者) 〔調剤〕 円 県と山口県が高い水準で推移していますが、外来と歯科で 高かった岡山県は最も低くなっています。調剤は新薬の開 27,000 発と医薬分業により、毎年、上昇する傾向にありますが、 岡山県が低いのは医薬分業率が低いことと関連があると考 山口県 25,000 えられます。 22,454 23,000 ○調剤 広島県 全 国 鳥取県 島根県 岡山県 山口県 (単位:円) 2008 20,829 18,970 20,352 19,523 17,224 20,276 2009 22,804 20,051 22,103 20,944 18,274 22,109 2010 22,835 20,477 22,689 21,036 19,182 23,109 2011 24,249 21,173 23,000 22,454 20,841 23,617 2012 2013年度 23,340 22,454 21,263 21,178 22,791 23,261 22,874 23,074 20,527 19,807 24,568 24,635 24,635 広島県 21,000 全国平均 21,178 19,807 19,000 岡山県 17,000 15,000 2008 被扶養者に係る組合員一人当たり医療給付費の合計では、円 島根県が14万円を超えて高くなっています。広島県は全国 平均を下回る130,229円となっています。 2009 2010 2011 2012 2013年度 組合員一人当たり医療給付費の推移(被扶養者) 〔合計〕 150,000 組合員の一人当たり金額は、2012年度から減少傾向にあ ります。 148,329 145,000 島根県 鳥取県 140,000 137,018 広島県 ○合計 広島県 全 国 鳥取県 島根県 岡山県 山口県 136,548 (単位:円) 2008 127,885 127,564 137,022 136,762 126,235 130,209 2009 133,391 129,173 146,439 140,825 132,019 133,805 2010 135,914 133,448 141,674 142,452 142,885 133,444 2011 137,529 134,057 142,077 140,643 144,549 135,820 2012 2013年度 132,908 130,229 133,180 130,916 138,442 137,018 141,607 148,329 140,513 135,497 137,762 136,548 山口県 135,497 135,000 全国平均 130,916 130,000 130,229 125,000 岡山県 120,000 2008 市町村職員共済組合 (被扶養者) 組合名 金額 北 海 道 137,399 円 青 森 県 143,775 円 岩 手 県 139,212 円 宮 城 県 127,219 円 秋 田 県 155,280 円 山 形 県 128,621 円 福 島 県 134,487 円 茨 城 県 118,142 円 栃 木 県 128,650 円 群 馬 県 120,235 円 埼 玉 県 123,925 円 千 葉 県 116,598 円 東 京 都 107,220 円 神 奈 川 県 133,230 円 山 梨 県 139,430 円 新 潟 県 122,988 円 富 山 県 87,061 円 石 川 県 107,442 円 福 井 県 103,256 円 長 野 県 111,947 円 岐 阜 県 128,695 円 静 岡 県 114,403 円 2009 2010 2011 2012 2013年度 ● 全国の市町村職員共済組合の中で、当組合の被扶養者に 愛 知 県 三 重 県 滋 賀 県 京 都 府 大 阪 府 兵 庫 県 奈 良 県 和歌山県 鳥 取 県 島 根 県 岡 山 県 27 広 島 県 山 口 県 徳 島 県 香 川 県 愛 媛 県 高 知 県 福 岡 県 佐 賀 県 長 崎 県 熊 本 県 大 分 県 宮 崎 県 鹿児島県 沖 縄 県 計(平均) 110,396 120,863 117,374 130,451 141,690 142,579 162,295 128,396 137,018 148,329 135,497 130,229 136,548 153,628 128,650 146,501 136,790 146,813 140,828 151,497 154,159 137,971 146,424 161,235 166,157 130,916 円 円 円 円 円 円 円 円 円 円 円 円 円 円 円 円 円 円 円 円 円 円 円 円 円 円 かかる組合員一人当たり医療給付費は27位となっており、 全国平均を下回る水準です。一人当たりの金額が高い県は 扶養率も高い傾向にあります。九州地区は扶養率が高く鹿 児島県の1.41は全国で最も高い率となっています。北陸地 区の扶養率は低く、富山県の0.65は全国で最も低くなって います。被扶養者にかかる組合員一人当たり金額は、この 扶養率の影響を大きく受けていると考えられます。 (被扶養者の組合員一人当たり医療給付費の比較) 一人当たり金額の高い組合 一人当たり金額の低い組合 都道府県 金額 扶養率 都道府県 金額 扶養率 沖縄県 166,157 1.28 富山県 87,061 0.65 奈良県 162,295 1.14 福井県 103,256 0.84 鹿児島県 161,235 1.41 東京都 107,220 0.83 秋田県 155,280 1.05 石川県 107,442 0.82 熊本県 154,159 1.13 愛知県 110,396 0.86 (諸率は全国市町村職員共済組合連合会提供データを使用) 54 一ヵ月当たり受診率の推移 組合員 ● 組合員の入院にかかる一ヵ月当たりの受診率をみると、 一ヵ月当たり受診率の推移(組合員) 〔入院〕 % 中国地区はいずれの県も全国平均を上回っています。 2013年度は、とくに島根県の増加が目立ちます。 0.90 0.88 ○入院 広島県 全 国 鳥取県 島根県 岡山県 山口県 (単位:%) 2008 0.85 0.82 0.86 0.87 0.91 0.89 2009 0.82 0.79 0.84 0.80 0.89 0.78 2010 0.87 0.78 0.73 0.83 0.83 0.78 2011 0.83 0.74 0.79 0.79 0.84 0.78 2012 0.78 0.73 0.76 0.78 0.79 0.79 2013年度 0.79 0.72 0.75 0.82 0.78 0.75 0.86 0.84 島根県 0.82 0.82 0.80 広島県 0.78 0.79 0.76 山口県 0.75 0.74 全国平均 0.72 一ヵ月当たり受診率 = 組合員分の診療件数÷12 平均組合員数 0.72 0.70 × 100 2008 2009 2010 2011 2012 2013年度 (一ヵ月100人当たり診療件数) 一ヵ月当たり受診率の推移(組合員) 〔外来〕 % 広島県は全国平均を上回る率で推移しており、岡山県と 山口県もほぼ全国平均並(下回る率)で推移しています。 鳥取県と島根県は、全国平均より大きく下回って推移して います。外来にかかる受診率は、組合員一人当たり医療給 56.00 55.00 広島県 54.63 付費と同様に医療機関へのアクセスの影響を受けていると 考えられます。全体的には、横這い(微増)で推移してい ます。 54.00 54.25 54.06 全国平均 岡山県 53.01 山口県 53.00 広島県 全 国 ○外来 広島県 全 国 鳥取県 島根県 岡山県 山口県 (単位:%) 2008 54.71 54.04 48.76 49.65 54.16 53.84 2009 54.68 54.23 48.92 49.85 53.76 53.56 2010 54.54 54.23 49.27 49.03 53.13 52.45 2011 55.13 54.23 50.04 49.39 54.03 53.16 2012 54.90 54.70 50.58 49.66 54.02 53.22 2013年度 54.63 54.06 51.03 50.23 54.25 53.01 52.00 鳥取県 島根県 山口県 50.23 島根県 50.00 49.00 48.00 2008 歯科の受診率では、鳥取県が最も高い水準で推移してお 島根県は非常に低い率となっています。 ○歯科 広島県 全 国 鳥取県 島根県 岡山県 山口県 2009 2010 2011 2012 2013年度 一ヵ月当たり受診率の推移(組合員) 〔歯科〕 % おり、岡山県と山口県は全国平均並となっています。広島 県と島根県が全国平均を下回る水準で推移していますが、 鳥取県 51.03 岡山県 51.00 13.50 13.00 鳥取県 12.95 12.50 全国平均 12.45 (単位:%) 2008 11.91 12.10 12.49 10.38 13.60 11.84 2009 11.68 12.00 12.68 10.45 12.76 11.76 2010 11.65 12.25 12.61 10.43 12.73 12.05 2011 11.95 12.30 12.96 10.51 12.83 12.34 2012 11.86 12.47 13.07 11.05 12.59 12.32 2013年度 11.82 12.45 12.95 11.15 12.85 12.55 12.00 広島県 11.82 11.50 島根県 11.15 11.00 10.50 10.00 2008 55 2009 2010 2011 2012 2013年度 合計では、広島県、岡山県が全国平均並で推移し、山口 県と続いています。これら三県はほぼ横這いで推移して 一ヵ月当たり受診率の推移(組合員) 〔合計〕 % いますが、鳥取県と島根県の受診率は、ここ数年で大きく 上昇しています。 69.00 ○合計 広島県 全 国 鳥取県 島根県 岡山県 山口県 (単位:%) 2008 67.47 66.96 62.11 60.90 68.68 66.57 2009 67.18 67.01 62.44 61.10 67.42 66.11 2010 67.05 67.25 62.62 60.30 66.69 65.27 2011 67.91 67.27 63.78 60.69 67.71 66.29 2012 67.54 67.91 64.40 61.49 67.40 66.33 2013年度 67.24 67.23 64.73 62.20 67.88 66.31 岡山県 67.88 全国平均 68.00 67.00 広島県 67.24 67.23 66.31 山口県 66.00 鳥取県 64.73 65.00 64.00 63.00 62.20 62.00 島根県 61.00 市町村職員共済組合 (組合員) 組合名 受診率 北 海 道 59.03 % 青 森 県 64.72 % 岩 手 県 67.17 % 宮 城 県 69.83 % 秋 田 県 67.40 % 山 形 県 69.36 % 福 島 県 67.66 % 茨 城 県 68.74 % 栃 木 県 71.35 % 群 馬 県 64.44 % 埼 玉 県 69.52 % 千 葉 県 69.63 % 東 京 都 72.29 % 神 奈 川 県 67.96 % 山 梨 県 63.16 % 新 潟 県 64.29 % 富 山 県 64.23 % 石 川 県 60.50 % 福 井 県 61.90 % 長 野 県 61.09 % 岐 阜 県 66.25 % 静 岡 県 63.73 % 愛 知 県 67.03 % 三 重 県 71.32 % 滋 賀 県 63.32 % 京 都 府 68.18 % 大 阪 府 75.10 % 兵 庫 県 68.35 % 奈 良 県 72.89 % 和 歌 山 県 70.73 % 鳥 取 県 64.73 % 島 根 県 62.20 % 岡 山 県 67.88 % 22 広 島 県 67.24 % 山 口 県 66.31 % 徳 島 県 74.14 % 香 川 県 67.87 % 愛 媛 県 65.42 % 高 知 県 66.05 % 福 岡 県 68.72 % 佐 賀 県 67.91 % 長 崎 県 66.49 % 熊 本 県 66.83 % 大 分 県 63.20 % 宮 崎 県 64.31 % 鹿 児 島 県 65.57 % 沖 縄 県 64.33 % 計(平均) 67.23 % 60.00 2008 2009 2010 2011 2012 2013年度 ● 全国の受診率の状況です。大阪府や東京都が上位に入っており、都市圏に おけるアクセス環境の充実が考えられます。また、受診率の低い県は、北海 道、石川県、長野県、福井県、島根県となっており、寒い地域が上位5県に 入っています。 (受診率の比較) 中国地区 岡山県 67.88 広島県 67.24 山口県 66.31 鳥取県 64.73 島根県 62.20 (単位:%) 受診率の高い組合 大阪府 75.10 徳島県 74.14 奈良県 72.89 東京都 72.29 栃木県 71.35 受診率の低い組合 北海道 59.03 石川県 60.50 長野県 61.09 福井県 61.90 島根県 62.20 (諸率は全国市町村職員共済組合連合会提供データを使用) 56 被扶養者 ● 被扶養者の入院にかかる一ヵ月当たりの受診率をみると、% 一ヵ月当たり受診率の推移(被扶養者) 〔入院〕 島根県と鳥取県が高くなっています。広島県は全国平均を 下回る水準で推移しています。 1.15 ○入院 広島県 全 国 鳥取県 島根県 岡山県 山口県 (単位:%) 2008 0.86 0.90 1.06 1.00 0.83 0.96 2009 0.89 0.88 1.05 0.96 0.82 0.93 2010 0.84 0.89 1.04 1.11 0.84 0.96 2011 0.84 0.87 0.99 0.99 0.84 0.85 2012 0.79 0.84 0.91 0.97 0.81 0.85 2013年度 0.79 0.82 0.90 0.98 0.76 0.83 1.10 1.05 1.00 島根県 0.98 0.95 鳥取県 0.90 0.90 0.85 全国平均 0.82 0.80 一ヵ月当たり受診率 = 被扶養者分の診療件数÷12 平均被扶養者数 0.79 広島県 0.75 × 100 (一ヵ月100人当たり診療件数) 0.70 2008 外来は、岡山県が最も高い水準で推移していますが、他 2010 2011 2012 2013年度 一ヵ月当たり受診率の推移(被扶養者) 〔外来〕 % の県は全国平均より低い値となっています。広島県は最も 低く54.40となっています。 全体的には前年より低い受診 2009 63.00 率となっています。 61.00 岡山県 59.50 59.00 全国平均 57.28 57.00 ○外来 広島県 全 国 鳥取県 島根県 岡山県 山口県 山口県 55.71 55.81 島根県 55.51 54.40 (単位:%) 2008 53.13 55.88 53.84 54.63 58.16 55.74 2009 54.74 57.39 56.10 55.55 59.40 57.72 2010 54.05 57.22 54.63 54.13 59.17 56.46 2011 55.39 57.68 54.92 55.53 61.30 57.40 2012 55.21 58.46 56.89 55.85 60.69 57.23 2013年度 54.40 57.28 55.81 55.51 59.50 55.71 鳥取県 55.00 広島県 53.00 51.00 49.00 47.00 2008 歯科も岡山県が最も高い水準で推移しており、他の県は 2009 2010 2011 2012 2013年度 一ヵ月当たり受診率の推移(被扶養者) 〔歯科〕 % 全国平均より低い値となっています(山口県と鳥取県は、 15.00 ほぼ全国平均と同じ推移)。 広島県は11.08、島根県10.25となっています。全体的に 岡山県 14.00 13.87 は増加の傾向にあります。 13.00 全国平均 ○歯科 広島県 全 国 鳥取県 島根県 岡山県 山口県 (単位:%) 2008 10.12 11.01 10.69 9.19 14.62 10.87 2009 10.10 11.15 10.86 9.04 12.60 11.26 2010 10.26 11.59 10.79 9.21 13.01 11.29 2011 10.50 11.76 11.47 9.58 13.38 11.61 2012 10.72 11.98 11.59 9.93 13.59 11.88 2013年度 11.08 12.08 11.61 10.25 13.87 11.97 12.08 12.00 11.08 11.00 広島県 10.25 島根県 10.00 9.00 8.00 2008 57 2009 2010 2011 2012 2013年度 合計では、外来及び歯科の受診率と同じように、岡山県 が高く、他の県は全国平均より低い値となっています。受 一ヵ月当たり受診率の推移(被扶養者) 〔合計〕 % 診率も組合員一人当たり医療給付費と同じく、医療機関へ のアクセスの状況、扶養率、また、平均年齢などの影響を 受けると考えられます。 78.00 76.00 岡山県 74.00 ○合計 (単位:%) 2008 64.11 67.79 65.58 64.82 73.61 67.57 広島県 全 国 鳥取県 島根県 岡山県 山口県 2009 65.73 69.41 68.02 65.54 72.82 69.91 2010 65.16 69.69 66.47 64.44 73.02 68.70 2011 66.73 70.31 67.38 66.10 75.53 69.86 2012 66.72 71.29 69.39 66.74 75.09 69.96 2013年度 66.27 70.18 68.32 66.73 74.14 68.51 72.00 全国平均 70.00 山口県 68.00 鳥取県 島根県 66.00 広島県 64.00 62.00 (中国地区における扶養率の状況) 組合員数 被扶養者数 扶養率 広島県 19,065 19,884 1.04 鳥取県 7,287 7,700 1.06 島根県 10,055 11,300 1.12 岡山県 18,913 20,580 1.09 山口県 16,463 18,316 1.11 60.00 2008 ● 全国の受診率の状況です。徳島県、岐阜県、愛知県は例年受診率が高く、 沖縄県、北海道、長野県、鹿児島県は、例年受診率が低い状況となってい ます。 (受診率の比較) 中国地区 岡山県 山口県 鳥取県 島根県 広島県 74.14 68.51 68.32 66.73 66.27 受診率の高い組合 徳島県 80.82 愛知県 78.43 岐阜県 77.57 山形県 75.42 福島県 75.33 受診率の低い組合 沖縄県 60.54 北海道 61.40 長野県 62.71 石川県 65.36 鹿児島県 65.73 2009 2010 2011 2012 2013年度 市町村職員共済組合 (被扶養者) 組合名 受診率 北 海 道 61.40 % 青 森 県 69.05 % 岩 手 県 68.80 % 宮 城 県 72.10 % 秋 田 県 72.57 % 山 形 県 75.42 % 福 島 県 75.33 % 茨 城 県 67.75 % 栃 木 県 74.90 % 群 馬 県 75.09 % 埼 玉 県 73.45 % 千 葉 県 70.77 % 東 京 都 72.44 % 神奈川 県 71.00 % 山 梨 県 73.66 % 新 潟 県 66.55 % 富 山 県 69.84 % 石 川 県 65.36 % 福 井 県 66.10 % 長 野 県 62.71 % 岐 阜 県 77.57 % 静 岡 県 69.22 % 愛 知 県 78.43 % 三 重 県 72.37 % 滋 賀 県 65.85 % 京 都 府 66.34 % 大 阪 府 72.06 % 兵 庫 県 70.99 % 奈 良 県 70.57 % 和歌山 県 73.30 % 鳥 取 県 68.32 % 島 根 県 66.73 % 岡 山 県 74.14 % 39 広 島 県 66.27 % 山 口 県 68.51 % 徳 島 県 80.82 % 香 川 県 74.51 % 愛 媛 県 70.90 % 高 知 県 68.64 % 福 岡 県 70.53 % 佐 賀 県 70.42 % 長 崎 県 67.69 % 熊 本 県 72.20 % 大 分 県 66.41 % 宮 崎 県 66.20 % 鹿児島 県 65.73 % 沖 縄 県 60.54 % 計(平均) 70.18 % (諸率は全国市町村職員共済組合連合会提供データを使用) 58 一件当たり診療日数の推移 組合員 ● 組合員の入院にかかる一件当たりの診療日数では、岡山 県以外は、全国平均値前後を推移しています。2011年度か 一件当たり診療日数の推移(組合員) 〔入院〕 日 10.50 ら全体的に減少の傾向にあります。 10.30 (単位:日) 10.10 ○入院 広島県 全 国 鳥取県 島根県 岡山県 山口県 2008 10.26 10.07 10.69 9.90 9.52 10.02 2009 9.79 9.89 9.62 10.26 9.62 9.66 2010 10.17 9.78 9.92 9.83 9.57 9.67 2011 9.75 9.58 9.63 9.33 9.12 9.38 2012 9.47 9.51 9.56 9.53 8.71 9.49 2013年度 9.20 9.35 9.66 9.57 8.90 8.87 9.90 9.75 9.70 9.58 9.50 全国平均 9.35 9.30 9.20 広島県 9.12 9.10 8.90 8.90 岡山県 一件当たり診療日数 = 8.70 組合員分の診療日数 組合員分の診療件数 8.50 2008 2010 2011 2012 2013年度 一件当たり診療日数の推移(組合員) 〔外来〕 外来は、島根県と鳥取県以外は全国平均と同じような動 きとなっています。島根県と鳥取県は、毎年低い値で推移 2009 日 1.70 しています。 1.65 ○外来 広島県 全 国 鳥取県 島根県 岡山県 山口県 (単位:日) 2008 1.67 1.64 1.46 1.50 1.63 1.62 2009 1.64 1.62 1.43 1.47 1.60 1.57 2010 1.65 1.62 1.44 1.46 1.59 1.57 2011 1.62 1.63 1.42 1.46 1.57 1.58 2012 1.60 1.60 1.42 1.45 1.56 1.53 2013年度 1.57 1.58 1.40 1.43 1.53 1.52 1.60 全国平均 1.55 1.58 1.57 広島県 1.50 1.45 島根県 1.43 鳥取県 1.40 2008 歯科の診療日数は、全体的に毎年下がっています。広島 日 県も年々低下していますが、ここ数年は全国平均より高い 2.20 水準となっています。岡山県が最も低く2013年度は1.76日 2.15 となっています。 2.10 ○歯科 広島県 全 国 鳥取県 島根県 岡山県 山口県 (単位:日) 2008 2.16 2.11 2.03 2.04 1.90 2.16 2009 2.09 2.07 1.99 2.01 1.92 2.11 2010 2.04 2.04 1.95 1.93 1.89 2.08 2011 2.01 1.97 1.87 1.89 1.83 2.04 2012 1.96 1.92 1.84 1.85 1.79 1.98 2013年度 1.92 1.90 1.83 1.79 1.76 1.95 2009 2010 2011 2012 1.40 2013年度 一件当たり診療日数の推移(組合員) 〔歯科〕 2.05 2.00 1.95 広島県 1.92 1.90 1.90 全国平均 1.85 1.80 島根県 1.79 1.75 1.76 岡山県 1.70 2008 59 2009 2010 2011 2012 2013年度 一件当たり診療日数の合計をみると、全体的には減少傾 一件当たり診療日数の推移(組合員) 〔合計〕 向にあります。広島県は中国地区の中で最も高く1.72日と なっています。鳥取県が最も低く1.58日となっています。 日 1.90 減少傾向 1.85 ○合計 広島県 全 国 鳥取県 島根県 岡山県 山口県 (単位:日) 2008 1.86 1.83 1.70 1.71 1.79 1.83 2009 1.82 1.80 1.65 1.68 1.77 1.77 2010 1.83 1.79 1.64 1.66 1.75 1.76 2011 1.78 1.78 1.61 1.63 1.71 1.76 2012 1.75 1.74 1.60 1.62 1.68 1.71 2013年度 1.72 1.72 1.58 1.60 1.66 1.68 1.80 1.75 広島県 1.72 1.72 全国平均 1.70 山口県 1.68 1.65 1.66 岡山県 1.60 島根県 1.60 1.58 市町村職員共済組合 (組合員) 組合名 日数 北 海 道 1.67 日 青 森 県 1.71 日 岩 手 県 1.63 日 宮 城 県 1.64 日 秋 田 県 1.62 日 山 形 県 1.61 日 福 島 県 1.61 日 茨 城 県 1.69 日 栃 木 県 1.73 日 群 馬 県 1.69 日 埼 玉 県 1.82 日 千 葉 県 1.74 日 東 京 都 1.75 日 神奈川県 1.71 日 山 梨 県 1.72 日 新 潟 県 1.57 日 富 山 県 1.74 日 石 川 県 1.74 日 福 井 県 1.69 日 長 野 県 1.64 日 岐 阜 県 1.71 日 静 岡 県 1.66 日 愛 知 県 1.88 日 三 重 県 1.62 日 滋 賀 県 1.66 日 京 都 府 1.76 日 大 阪 府 1.90 日 兵 庫 県 1.66 日 奈 良 県 1.84 日 和歌山県 1.78 日 鳥 取 県 1.58 日 島 根 県 1.60 日 岡 山 県 1.66 日 20 広 島 県 1.72 日 山 口 県 1.68 日 徳 島 県 1.74 日 香 川 県 1.74 日 愛 媛 県 1.67 日 高 知 県 1.69 日 福 岡 県 1.89 日 佐 賀 県 1.83 日 長 崎 県 1.73 日 熊 本 県 1.68 日 大 分 県 1.78 日 宮 崎 県 1.71 日 鹿児島県 1.75 日 沖 縄 県 1.68 日 計(平均) 1.72 日 鳥取県 1.55 2008 2009 2010 2011 2012 2013年度 ● 全国の一件当たり診療日数の状況です。日数の長い県のうち、愛知県は前 年の1.73日から1.88日と増加していますが、その他4県はほぼ同じ値となっ ています。日数の短い県には、中国地区の鳥取県と島根県が入っています。 広島県は20位で全国平均と同じ水準となっています。 (一件当たり診療日数の比較) 中国地区 広島県 1.72 山口県 1.68 岡山県 1.66 島根県 1.60 鳥取県 1.58 (単位:日) 日数の長い組合 大阪府 1.90 福岡県 1.89 愛知県 1.88 奈良県 1.84 佐賀県 1.83 日数の短い組合 新潟県 1.57 鳥取県 1.58 島根県 1.60 山形県 1.61 福島県 1.61 (諸率は全国市町村職員共済組合連合会提供データを使用) 60 被扶養者 ● 被扶養者の入院にかかる一件当たりの診療日数をみると、 日 一件当たり診療日数の推移(被扶養者) 〔入院〕 広島県が最も高くなっています。2011年度までは全国平均 並で推移していた広島県ですが、2012年度からは高い水準 で推移しています。山口県と岡山県は低い水準で推移して 11.50 広島県 11.27 います。 11.00 ○入院 広島県 全 国 鳥取県 島根県 岡山県 山口県 12.00 (単位:日) 2008 11.22 11.55 11.51 11.42 9.73 10.26 2009 11.39 11.41 11.35 11.97 10.00 9.98 2010 11.28 11.21 11.79 12.13 10.72 9.22 2011 10.93 10.85 12.06 10.76 10.01 9.64 2012 11.40 10.59 10.99 11.05 9.61 8.83 2013年度 11.27 10.54 10.93 10.20 9.21 9.52 10.54 全国平均 10.50 10.00 山口県 9.52 9.50 9.21 岡山県 9.00 8.50 一件当たり診療日数 = 2008 被扶養者分の診療日数 2009 2010 2011 2012 2013年度 被扶養者分の診療件数 外来でも広島県が最も高い水準で推移しており、毎年、 一件当たり診療日数の推移(被扶養者) 〔外来〕 日 1.80 全国平均を上回っています。島根県と鳥取県が低い水準で 推移しており、鳥取県の2013年度は1.52日となっています。 1.75 1.70 ○外来 広島県 全 国 鳥取県 島根県 岡山県 山口県 (単位:日) 2008 1.76 1.70 1.61 1.63 1.71 1.67 2009 1.70 1.66 1.46 1.59 1.68 1.63 2010 1.72 1.68 1.60 1.60 1.69 1.62 2011 1.69 1.66 1.58 1.58 1.66 1.60 2012 1.66 1.63 1.55 1.54 1.63 1.58 2013年度 1.64 1.61 1.52 1.53 1.61 1.55 広島県 1.65 1.64 (全国市町村職員共済組合連合会提供データ) 1.61 全国平均 1.60 1.55 島根県 1.53 1.52 鳥取県 1.50 1.45 2008 岡山県の2013年度は1.50日となっています。 2010 2011 2012 2013年度 一件当たり診療日数の推移(被扶養者) 〔歯科〕 歯科も広島県が高い水準で推移しており、全国平均並と なっています。岡山県と鳥取県が低い水準で推移しており、 2009 日 1.95 1.85 ○歯科 広島県 全 国 鳥取県 島根県 岡山県 山口県 (単位:日) 2008 1.92 1.93 1.86 1.85 1.46 1.91 2009 1.84 1.89 1.68 1.78 1.66 1.86 2010 1.83 1.84 1.78 1.77 1.63 1.80 2011 1.78 1.77 1.73 1.72 1.57 1.76 2012 1.73 1.73 1.66 1.68 1.53 1.74 2013年度 1.68 1.70 1.65 1.63 1.50 1.70 1.75 全国平均 1.70 広島県 1.65 1.68 1.65 鳥取県 1.55 岡山県 1.50 1.45 2008 61 2009 2010 2011 2012 2013年度 一件当たり診療日数の合計では、広島県が最も高い水準 で推移しており、2013年度は1.76日となっています。他の 日 4県は全国平均より低い1.67日となっています。全体的に 1.95 一件当たり診療日数の推移(被扶養者) 〔合計〕 は減少の傾向にあります。 減少傾向 1.90 ○合計 広島県 全 国 鳥取県 島根県 岡山県 山口県 (単位:日) 2008 1.91 1.87 1.81 1.81 1.75 1.83 2009 1.85 1.82 1.65 1.77 1.77 1.78 2010 1.86 1.82 1.79 1.80 1.78 1.76 2011 1.82 1.79 1.76 1.74 1.74 1.72 2012 1.79 1.75 1.69 1.70 1.70 1.70 2013年度 1.76 1.73 1.67 1.67 1.67 1.67 1.85 1.80 広島県 1.76 1.75 全国平均 1.73 鳥取県 島根県 岡山県 山口県 1.67 1.67 1.70 市町村職員共済組合 (被扶養者) 日数 組合名 北 海 道 1.70 日 青 森 県 1.81 日 岩 手 県 1.69 日 宮 城 県 1.67 日 秋 田 県 1.72 日 山 形 県 1.65 日 福 島 県 1.67 日 茨 城 県 1.68 日 栃 木 県 1.76 日 群 馬 県 1.72 日 埼 玉 県 1.80 日 千 葉 県 1.72 日 東 京 都 1.71 日 神 奈川 県 1.70 日 山 梨 県 1.73 日 新 潟 県 1.66 日 富 山 県 1.75 日 石 川 県 1.82 日 福 井 県 1.75 日 長 野 県 1.70 日 岐 阜 県 1.72 日 静 岡 県 1.67 日 愛 知 県 1.73 日 三 重 県 1.64 日 滋 賀 県 1.63 日 京 都 府 1.74 日 大 阪 府 1.83 日 兵 庫 県 1.71 日 奈 良 県 1.66 日 和 歌山 県 1.74 日 鳥 取 県 1.67 日 島 根 県 1.67 日 岡 山 県 1.67 日 10 広 島 県 1.76 日 山 口 県 1.67 日 徳 島 県 1.76 日 香 川 県 1.75 日 愛 媛 県 1.74 日 高 知 県 1.73 日 福 岡 県 1.90 日 佐 賀 県 1.84 日 長 崎 県 1.74 日 熊 本 県 1.77 日 大 分 県 1.73 日 宮 崎 県 1.75 日 鹿 児島 県 1.79 日 沖 縄 県 1.70 日 計(平均) 1.73 日 1.65 2008 2009 2010 2011 2012 2013年度 ● 全国の一件当たり診療日数の状況です。日数の長い県は、福岡県、佐賀県 大阪府、石川県、青森県で、日数の短い県は、滋賀県、三重県、山形県、新 潟県、奈良県となっています。広島県は10位で全国的にも高い水準にあると いえます。 (一件当たり診療日数の比較) 中国地区 日数の長い組合 広島県 1.76 福岡県 1.90 島根県 1.67 佐賀県 1.84 岡山県 1.67 大阪府 1.83 山口県 1.67 石川県 1.82 鳥取県 1.67 青森県 1.81 日数の短い組合 滋賀県 1.63 三重県 1.64 山形県 1.65 新潟県 1.66 奈良県 1.66 (諸率は全国市町村職員共済組合連合会提供データを使用) 62 一日当たり医療給付費の推移 組合員 ● 組合員の入院にかかる一日当たりの医療給付費では、山 口県が最も高くなっています。全体的に増加の傾向にあり ますが、2013年度は、低い水準で推移している鳥取県、島 根県をおさえて広島県が一番低い値となっています。 円 一日当たり医療給付費の推移(組合員) 〔入院〕 山口県 35,436 36,000 全国平均 34,803 34,000 増加傾向 島根県 32,920 32,000 ○入院 広島県 全 国 鳥取県 島根県 岡山県 山口県 31,813 広島県 (単位:円) 2008 26,039 27,824 26,461 25,626 26,600 26,141 2009 29,715 28,984 28,817 29,838 27,906 29,933 一日当たり金額 = 2010 29,305 30,849 29,551 27,814 31,986 30,921 2011 28,763 32,396 28,311 30,418 31,336 33,903 2012 2013年度 33,720 31,813 33,593 34,803 32,118 32,629 30,586 32,920 31,885 34,157 33,759 35,436 組合員分の医療給付費 組合員分の診療日数 30,000 28,000 26,000 24,000 2008 ● 外来では、山口県と島根県が高い水準で推移しています が、2013年度はそのうちの島根県がさらに飛びぬけた値と なっています。広島県も高く全国平均を上回っています。 円 2009 2010 2011 2012 2013年度 一日当たり医療給付費の推移(組合員) 〔外来〕 5,600 島根県 5,400 5,366 山口県 5,200 ○外来 広島県 全 国 鳥取県 島根県 岡山県 山口県 5,176 (単位:円) 2008 4,611 4,520 4,531 4,733 4,747 4,521 2009 4,697 4,579 4,634 4,723 4,846 4,703 2010 4,798 4,628 4,575 4,805 4,935 4,760 2011 4,929 4,625 4,569 5,041 5,076 5,022 2012 2013年度 4,928 4,976 4,699 4,748 4,578 4,613 5,089 5,366 4,965 5,087 5,125 5,176 広島県 5,000 4,976 4,800 4,748 全国平均 4,600 4,400 2008 ● 歯科では、岡山県と広島県が高い水準で推移しており、 両県とも全国平均を上回っています。中国地区で全国平均 を下回っているのは、山口県だけです。 円 2009 2010 2011 2012 2013年度 一日当たり医療給付費の推移(組合員) 〔歯科〕 4,900 岡山県 4,805 4,800 4,700 広島県 4,603 4,600 ○歯科 広島県 全 国 鳥取県 島根県 岡山県 山口県 (単位:円) 2008 4,323 4,157 4,266 4,321 4,429 4,136 2009 4,424 4,183 4,312 4,430 4,510 4,146 2010 4,487 4,206 4,357 4,353 4,559 4,197 2011 4,526 4,305 4,380 4,536 4,613 4,163 2012 2013年度 4,587 4,603 4,376 4,410 4,411 4,501 4,547 4,533 4,702 4,805 4,293 4,356 4,500 全国平均 4,400 4,410 4,300 山口県 4,356 4,200 4,100 4,000 2008 63 2009 2010 2011 2012 2013年度 ● 一日当たり医療給付費の合計では、島根県、岡山県、山 口県、広島県、鳥取県と続きますが、全ての県で全国平均 上回っています。全体的にも増加の傾向にあります。入院 日数の政策的な短縮と医療技術の進歩など、一日当たりの 医療給付費は高くなっていると考えられます。 円 一日当たり医療給付費の推移(組合員) 〔合計〕 7,600 7,400 島根県 7,354 増加傾向 7,200 ○合計 広島県 全 国 鳥取県 島根県 岡山県 山口県 (単位:円) 2008 6,043 6,010 6,367 6,387 6,227 6,024 2009 6,288 6,069 6,456 6,676 6,430 6,217 2010 6,496 6,191 6,294 6,595 6,705 6,348 2011 6,441 6,216 6,271 6,826 6,721 6,651 2012 2013年度 6,665 6,601 6,337 6,419 6,471 6,568 6,869 7,354 6,542 6,823 6,841 6,804 7,000 岡山県 6,823 6,800 6,804 山口県 広島県 6,601 6,568 鳥取県 6,419 全国平均 6,600 6,400 6,200 市町村職員共済組合 (組合員) 組合名 金額 北 海 道 8,226 円 青 森 県 6,959 円 岩 手 県 6,870 円 宮 城 県 6,548 円 秋 田 県 7,028 円 山 形 県 6,378 円 福 島 県 6,561 円 茨 城 県 6,445 円 栃 木 県 6,349 円 群 馬 県 6,014 円 埼 玉 県 5,829 円 千 葉 県 6,155 円 東 京 都 5,792 円 神奈川県 5,899 円 山 梨 県 6,593 円 新 潟 県 6,595 円 富 山 県 6,868 円 石 川 県 7,030 円 福 井 県 7,235 円 長 野 県 6,475 円 岐 阜 県 6,124 円 静 岡 県 6,341 円 愛 知 県 5,568 円 三 重 県 6,333 円 滋 賀 県 6,648 円 京 都 府 6,330 円 大 阪 府 5,662 円 兵 庫 県 6,523 円 奈 良 県 6,485 円 和歌山県 6,168 円 鳥 取 県 6,568 円 島 根 県 7,354 円 岡 山 県 6,823 円 19 広 島 県 6,601 円 山 口 県 6,804 円 徳 島 県 6,051 円 香 川 県 6,487 円 愛 媛 県 6,654 円 高 知 県 6,742 円 福 岡 県 6,282 円 佐 賀 県 6,402 円 長 崎 県 6,560 円 熊 本 県 6,759 円 大 分 県 6,926 円 宮 崎 県 6,909 円 鹿児島県 6,616 円 沖 縄 県 6,760 円 計(平均) 6,419 円 6,000 5,800 2008 2009 2010 2011 2012 2013年度 ● 全国の一日当たり医療給付費の状況です。広島県は19位となっており、全 国的にも高い水準となっています。北海道、島根県、福井県、石川県、秋田 県が全国でも高くなっています。また、低い県は大阪府や東京都近郊が多く、 都市圏ほど一日当たりの医療給付費は低くなっています。 (一日当たり医療給付費の比較) 中国地区 島根県 岡山県 山口県 広島県 鳥取県 7,354 6,823 6,804 6,601 6,568 金額の高い組合 金額の低い組合 北海道 8,226 愛知県 5,568 島根県 7,354 大阪府 5,662 福井県 7,235 東京都 5,792 石川県 7,030 埼玉県 5,829 秋田県 7,028 神奈川県 5,899 (諸率は全国市町村職員共済組合連合会提供データを使用) 64 被扶養者 ● 被扶養者の入院にかかる一日当たりの医療給付費では、 岡山県が最も高くなっており、広島県は全国平均を下回っ ています。例年低い水準で推移していた島根県が、他の項 目と同様にここでも急増しています。全体的な傾向として 円 一日当たり医療給付費の推移(被扶養者) 〔入院〕 50,000 岡山県 48,555 47,500 は、組合員と同様に毎年増加しています。 ○入院 広島県 全 国 鳥取県 島根県 岡山県 山口県 (単位:円) 2008 32,401 32,811 33,147 31,973 35,120 33,167 2009 35,080 34,338 36,663 34,912 36,994 35,722 2010 39,718 37,616 34,041 32,222 40,535 39,008 2011 40,876 39,779 36,279 37,206 43,120 41,575 2012 2013年度 39,655 40,151 42,029 43,527 40,454 40,626 37,904 46,470 45,358 48,555 44,978 44,811 46,470 増加傾向 45,000 島根県 43,527 全国平均 42,500 40,151 広島県 40,000 37,500 35,000 32,500 30,000 27,500 2008 ● 外来では、岡山県が高い水準で推移していましたが、 全国平均と同様に、年々増加してきており、2012年度 からは中国地区5県ともほぼ全国平均並みの額になって 円 2009 2010 2011 2012 2013年度 一日当たり医療給付費の推移(被扶養者) 〔外来〕 4,800 全国平均 4,680 4,700 4,673 います。 広島県 岡山県4,653 4,600 4,577 山口県 ○外来 広島県 全 国 鳥取県 島根県 岡山県 山口県 (単位:円) 2008 4,289 4,348 4,374 4,434 4,427 4,223 2009 4,364 4,500 5,132 4,466 4,636 4,376 2010 4,342 4,483 4,682 4,350 4,634 4,236 2011 4,503 4,549 4,532 4,461 4,667 4,362 2012 2013年度 4,633 4,673 4,603 4,680 4,635 4,794 4,548 4,600 4,629 4,653 4,534 4,577 4,500 4,400 4,300 4,200 4,100 2008 ● 歯科は岡山県と広島県が高い水準で推移しています。中 国地区では山口県が低い水準で推移していますが、それで 円 2009 2010 2011 2012 2013年度 一日当たり医療給付費の推移(被扶養者) 〔歯科〕 4,800 4,769 も全国平均並みの数値となっています。 岡山県 4,700 4,625 4,600 広島県 4,500 全国平均 ○歯科 広島県 全 国 鳥取県 島根県 岡山県 山口県 (単位:円) 2008 4,264 4,053 4,233 4,203 4,317 4,043 2009 4,303 4,080 4,468 4,206 4,395 4,121 2010 4,384 4,189 4,295 4,284 4,523 4,208 2011 4,427 4,283 4,384 4,357 4,548 4,255 2012 2013年度 4,549 4,625 4,376 4,393 4,537 4,622 4,604 4,518 4,694 4,769 4,357 4,351 4,400 4,393 4,300 山口県 4,351 4,200 4,100 4,000 3,900 3,800 2008 65 2009 2010 2011 2012 2013年度 ● 一日当たりの医療給付費の合計では、島根県と鳥取県が 高い水準で推移しています。広島県は全国平均前後で推移 しています。岡山県は低い値でほぼ横ばいとなっています。 円 一日当たり医療給付費の推移(被扶養者) 〔合計〕 8,500 島根県 全体的には増加傾向にあります。 8,328 8,000 鳥取県 7,858 ○合計 広島県 全 国 鳥取県 島根県 岡山県 山口県 (単位:円) 2008 6,506 6,635 7,297 7,088 6,331 6,500 2009 6,910 6,800 8,378 7,437 6,647 6,681 2010 7,124 7,027 7,658 7,560 7,102 6,768 2011 7,236 7,147 7,714 7,474 7,115 6,882 2012 2013年度 7,252 7,363 7,245 7,414 7,660 7,858 7,699 8,328 7,136 7,161 7,065 7,324 全国平均 7,500 7,414 広島県 7,363 7,324 山口県 7,161 岡山県 7,000 6,500 増加傾向 市町村職員共済組合 (被扶養者) 組合名 金額 北 海 道 8,777 円 青 森 県 7,362 円 岩 手 県 7,714 円 宮 城 県 7,422 円 秋 田 県 7,946 円 山 形 県 7,498 円 福 島 県 7,088 円 茨 城 県 7,140 円 栃 木 県 7,311 円 群 馬 県 6,780 円 埼 玉 県 6,596 円 千 葉 県 7,526 円 東 京 都 7,107 円 神奈 川 県 7,252 円 山 梨 県 7,992 円 新 潟 県 7,778 円 富 山 県 7,998 円 石 川 県 8,000 円 福 井 県 7,773 円 長 野 県 7,667 円 岐 阜 県 6,930 円 静 岡 県 7,410 円 愛 知 県 6,583 円 三 重 県 7,448 円 滋 賀 県 8,094 円 京 都 府 7,891 円 大 阪 府 7,127 円 兵 庫 県 7,486 円 奈 良 県 8,928 円 和歌 山 県 7,032 円 鳥 取 県 7,858 円 島 根 県 8,328 円 岡 山 県 7,161 円 28 広 島 県 7,363 円 山 口 県 7,324 円 徳 島 県 7,894 円 香 川 県 7,907 円 愛 媛 県 7,313 円 高 知 県 8,342 円 福 岡 県 6,812 円 佐 賀 県 6,587 円 長 崎 県 7,380 円 熊 本 県 7,430 円 大 分 県 7,289 円 宮 崎 県 7,370 円 鹿児 島 県 6,862 円 沖 縄 県 8,866 円 計(平均) 7,414 円 6,000 2008 2009 2010 2011 2012 2013年度 ● 全国の一日当たり医療給付費の状況です。沖縄県や北海道が高い水準にな っています。広島県は28位で全国平均を少し下回っています。低い県は、愛 知県、佐賀県、埼玉県などが入っています。 (一日当たり医療給付費の比較) 中国地区 金額の高い組合 島根県 8,328 奈良県 8,928 鳥取県 7,858 沖縄県 8,866 広島県 7,363 北海道 8,777 山口県 7,324 高知県 8,342 岡山県 7,161 島根県 8,328 金額の低い組合 愛知県 6,583 佐賀県 6,587 埼玉県 6,596 群馬県 6,780 福岡県 6,812 (諸率は全国市町村職員共済組合連合会提供データを使用) 66 他の共済組合との比較 地方公務員の共済組合は、職域ごとに設置されています。当組合は、政令指定都市である広島市を除く市 町等で構成されています。公立学校共済組合は、県の教職員等で構成されており、女性職員が多く扶養率が 低いのが特徴的です。地方職員共済組合は、県の職員で構成されており、扶養率が最も高くなっています。 広島市職員共済組合は、健康保険組合から共済組合に移行した後の比較となるため、2010年度から掲載して います。 (比較する共済組合) 組合名 区分 当組合 広島県市町村職員共済組合 公立学校 公立学校共済組合広島支部 地方職員 地方職員共済組合広島県支部 広島市 広島市職員共済組合 構成 広島市以外の県内市町の職員 広島県の教育職員及び県内市町の公立学校職員 広島県の職員 広島市の職員 (組合員数等の状況) 平均組合員数 区分 当組合 19,065 公立学校 21,883 地方職員 6,018 広島市 11,107 (単位:人、%) 扶養率 104.3 85.6 114.2 98.0 平均被扶養者数 19,884 18,724 6,870 10,880 ● 組合員一人当たり医療給付費を比較すると、入院、外来は当組合と公立学校共済組合がほぼ同じ ような動きをしています。歯科は、当組合以外は2013年度増加しています。 一人当たり医療給付費の推移 (入院) 円 36,000 組合員 円 56,000 地方職員 34,000 一人当たり医療給付費の推移 (外来) 組合員 55,000 地方職員 32,000 54,000 広島市 30,000 53,000 28,000 52,000 公立学校 当組合 26,000 51,000 当組合 24,000 50,000 公立学校 22,000 49,000 20,000 48,000 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 広島市 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 (単位:円) 外来(一人当たり医療給付費の推移) 入院(一人当たり医療給付費の推移) (単位:円) 区分 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 区分 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 当組合 27,780 29,899 27,026 29,180 27,104 当組合 50,643 51,861 52,670 51,813 51,057 53,271 53,216 55,292 53,832 53,102 公立学校 25,655 27,345 24,322 25,768 24,567 公立学校 52,243 52,631 52,501 54,478 54,066 地方職員 24,179 26,149 25,905 35,168 27,103 地方職員 - 49,181 48,430 48,929 46,849 広島市 - 27,114 27,305 27,044 28,959 広島市 (決算数値) (決算数値) 円 一人当たり医療給付費の推移 組合員 14,500 公立学校 14,000 13,500 広島市 13,000 地方職員 12,500 当組合 12,000 11,500 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 歯科(一人当たり医療給付費の推移) 区分 2009年度 2010年度 2011年度 (単位:円) 2012年度 2013年度 当組合 12,948 12,813 13,035 12,813 12,515 公立学校 13,388 13,598 14,019 13,967 14,128 地方職員 広島市 12,816 - 12,867 13,479 12,917 12,530 12,677 13,386 12,975 13,730 2013年度 (決算数値) 67 ● 被扶養者に係る組合員一人当たり医療給付費を比較すると、入院・外来とも当組合が高い水準で推移し ています。2013年度は全ての区分において公立学校共済組合は減少しています。 円 40,000 組合別一人当たり医療給付費の推移 (入院) 円 被扶養者 53,000 組合別一人当たり医療給付費の推移 (外来) 51,000 35,000 当組合 被扶養者 当組合 49,000 47,000 30,000 広島市 45,000 公立学校 25,000 地方職員 43,000 広島市 41,000 20,000 39,000 地方職員 15,000 37,000 公立学校 35,000 10,000 33,000 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 入院(一人当たり医療給付費の推移) 区分 当組合 公立学校 地方職員 2009年度 (単位:円) - 27,966 31,497 23,683 2011年度 2012年度 2013年度 外来(一人当たり医療給付費の推移) 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 区分 32,687 34,162 33,967 29,417 31,051 当組合 29,377 34,432 34,278 22,324 21,168 公立学校 17,966 18,642 26,247 26,342 20,337 地方職員 広島市 2010年度 (単位:円) 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 49,679 49,268 50,187 49,228 47,842 43,330 40,960 44,158 36,322 34,960 41,829 41,734 42,722 44,101 42,642 28,119 広島市 - 42,424 41,979 43,867 42,246 (決算数値) 円 組合別一人当たり医療給付費の推移 (決算数値) 被扶養者 11,500 広島市 地方職員 11,000 当組合 10,500 10,000 歯科(一人当たり医療給付費の推移) 区分 9,500 2009年度 当組合 9,000 公立学校 8,500 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2011年度 2012年度 2013年度 10,450 10,739 10,686 10,653 公立学校 9,323 9,989 10,555 9,019 8,797 地方職員 10,075 11,307 10,963 10,731 10,612 - 11,194 11,131 11,439 広島市 8,000 2010年度 (単位:円) 10,742 11,206 (決算数値) 2013年度 % ● 組合員の受診率を比較すると、地方職員共済組合 が最も高く、当組合は一番低くなっています。 組合別受診率の推移 85.00 組合員 地方職員 80.00 公立学校 75.00 (組合員受診率の推移) 区分 当組合 公立学校 地方職員 広島市 (単位:%) 広島市 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 67.18 67.05 67.91 67.54 67.24 74.61 75.00 76.76 76.63 76.07 82.20 80.50 82.30 81.80 82.80 - 67.94 69.27 69.49 70.00 当組合 65.00 69.68 60.00 (決算数値) 2009年度 68 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 ● 被扶養者の受診率も地方職員共済組合が最も高く なっています。 % 組合別受診率の推移 被扶養者 85.00 地方職員 80.00 75.00 70.00 広島市 当組合 (被扶養者受診率の推移) 区分 当組合 公立学校 地方職員 広島市 (単位:%) 65.00 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 65.73 65.16 66.73 66.72 66.27 60.00 63.12 77.30 - 61.46 79.90 64.44 63.55 81.20 66.60 64.07 82.20 66.81 62.02 80.70 66.57 公立学校 55.00 50.00 2009年度 (決算数値) 2010年度 2011年度 ● 一日当たり医療費、一件当たり医療費、一件当たり日数の比較 (一日当たり医療給付費) 2013年度 組合員 区分 入院 外来 当組合 30,910 4,976 公立学校 35,098 4,513 地方職員 34,513 5,224 広島市 31,606 4,872 (単位:円) 被扶養者 歯科 4,601 4,729 4,745 4,791 入院 27,899 33,316 31,137 29,024 外来 4,272 4,173 4,189 4,480 歯科 4,619 4,586 4,552 4,551 (決算数値) (一件当たり医療給付費) 2013年度 組合員 区分 入院 外来 当組合 284,229 7,789 (単位:円) 被扶養者 歯科 8,823 入院 314,382 外来 7,026 歯科 7,747 7,832 7,261 公立学校 地方職員 294,574 328,845 7,146 8,100 8,749 8,556 436,319 291,069 7,140 6,520 広島市 318,152 6,998 8,695 350,924 6,742 7,568 (決算数値) (一件当たり日数) 2013年度 組合員 区分 入院 外来 当組合 9.20 1.57 公立学校 8.40 1.58 地方職員 9.50 1.60 広島市 10.06 1.44 (単位:日) 被扶養者 歯科 1.92 1.85 1.80 1.81 入院 11.27 9.71 9.30 12.09 外来 1.64 1.62 1.60 1.50 歯科 1.68 1.70 1.60 1.66 (決算数値) 69 2012年度 2013年度 全国健康保険協会との比較及び所属所別の受診状況 加入者(組合員及び被扶養者)一人当たり医療費の、全国健康保険協会及び中国地区市町村職 員共済組合との比較です。入院に係る医療費と外来(調剤を含む)医療費の分布図をみると、全 国健康保険協会(協会けんぽ)は共済組合に比べて全体的に入院医療費が高くなっています。外 来医療費は、共済組合と協会けんぽでは、ほぼ同じような水準にあります。 加入者一人当たり入院医療費と加入者一人当たり外来医療費の分布 一人当たり外来医療費 100,000円 高 い ■協会けんぽ山口支部 ● 広島県 ■協会けんぽ広島支部 ■協会けんぽ岡山支部 95,000円 ■協会けんぽ島根支部 ■協会けんぽ全国平均 一人当たり入院医療費 ● 岡山県 ● 山口県 35,000円 40,000円 45,000円 50,000円 市町村共済全国平均 低い 高い 90,000円 ■協会けんぽ鳥取支部 ● 島根県 ● 鳥取県 ・入院医療費は協会けんぽの方が高い水準 ・外来医療費は、ほぼ同じ水準 低 い 85,000円 外来医療費には調剤を含み歯科を含みません。 ■ ■ ■ ■ ■ ■ ● ● ● ● ● ● (全国市町村職員共済組合連合会・協会けんぽ都道府県支部別2013年度医療費データ 保険者名 協会けんぽ広島支部 協会けんぽ全国平均 協会けんぽ鳥取支部 協会けんぽ島根支部 協会けんぽ岡山支部 協会けんぽ山口支部 入院 45,218 45,204 49,328 51,580 47,574 51,798 円 円 円 円 円 円 外来 97,287 93,702 89,419 94,389 96,957 98,669 円 円 円 円 円 円 保険者名 広島県市町村職員共済組合 市町村職員共済組合全国平均 鳥取県市町村職員共済組合 島根県市町村職員共済組合 岡山県市町村職員共済組合 山口県市町村職員共済組合 入院 42,211 40,595 39,526 44,846 36,793 38,769 円 円 円 円 円 円 外来 97,124 92,781 87,750 88,465 93,041 93,271 円 円 円 円 円 円 70 所属所別の医療費及び受診率の分布です。広島県内で都市圏とその近郊の地域は、診療所等の 医療機関が多くアクセスが良いため、受診しやすい環境にあります。広島市近郊の海田町、府中 町、さらに大崎上島町も受診率が非常に高くなっています。また、廿日市市、熊野町も70%を超 える受診率となっています。一人当たり医療費では、江田島市が最も高く、安芸太田町、府中 町、福山市の順となっています。 所属所別加入者一人当たり医療費と受診率の分布 一人当たり医療費 180,000円 ● 江田島市 ▲ 安芸 太田町 ◆ 府中町 ■ 福山市 170,000円 高 い ▼ 府中市 ★ 呉市 160,000円 受診率 ● 尾道市 ▲ 東広島市 平均 55% 60% 70% 65% 75% 80% 150,000円 低い ▼ 庄原市 ■ 廿日市市 ◆ 大崎上島町 高い ★ 安芸高田市 ● 神石高原町 ▲世羅町 ◆ 竹原市 ▼ 北広島町 140,000円 ■ 坂町 ★ 三原市 ● 海田町 130,000円 ▲ 三次市 120,000円◆ 大竹市 ■ 熊野町 110,000円 低 い 医療費は入院、外来、歯科及び調剤を含む総医療費です。 ★ ● ■ ▲ ◆ ▼ ▼ ◆ ▲ ■ ★ ★ ● 保険者名 受診率 三原市 尾道市 福山市 三次市 大竹市 府中市 庄原市 竹原市 東広島市 廿日市市 呉市 安芸高田市 江田島市 62.78 63.42 69.98 63.47 69.57 65.57 63.02 61.96 69.03 72.10 67.40 65.57 68.74 一人当たり医療費 % % % % % % % % % % % % % 132,063 158,679 171,252 128,401 121,727 163,951 147,903 139,442 157,207 148,062 160,071 146,431 179,127 円 円 円 円 円 円 円 円 円 円 円 円 円 ◆ ● ■ ■ ▲ ▼ ◆ ▲ ● 保険者名 受診率 府中町 海田町 熊野町 坂町 安芸太田町 北広島町 大崎上島町 世羅町 神石高原町 78.78 75.38 70.03 65.57 66.34 61.17 76.15 59.31 61.01 % % % % % % % % % 178,472 131,785 118,417 137,123 178,732 137,057 148,860 140,070 144,736 円 円 円 円 円 円 円 円 円 66.75 % 155,638 円 平均(合計) 71 一人当たり医療費 季節変動と医療給付費の状況 社会保険診療報酬支払基金への支払件数及び支払額から季節による医療給付費の変動をみると、外来受診は 気温・気候といった季節との関連がみられ、入院は春休みや夏休み等の習慣によるところが大きい傾向にあり ます。また、2011年度の花粉症の大流行などの季節変動とは異なる動きもみることができます。 ● 社会保険診療報酬支払基金へ支払った診療報酬(医療給付費)の月別推移をみると、4月以降6~7月頃 にかけて上昇し、8~9月に低下、10月に上昇、11月に低下、12月に上昇、1~2月に低下、そして3月が最 も高くなっています。 このように医療給付費の月別の推移をみると、一定の規則性を持った季節変動が あり、外来診療の影響を大きく受けていると考えられます。 千円 480,000 診療報酬の支払状況 (社会保険診療報酬支払基金支払分) 3月上昇(最も高額) 460,000 11月低下 10月上昇 440,000 12月上昇 1~2月低下 8~9月低下 420,000 4~5月上昇 2011年度 400,000 2013年度 380,000 2012年度 360,000 340,000 2月診療 診療月 2月 3月 4月 3月 5月 4月 6月 5月 7月 6月 8月 7月 9月 8月 10月 9月 11月 12月 1月 診療月 10月 11月 12月 2011年度 401,397 469,744 407,972 373,500 385,859 413,652 388,952 372,846 403,257 398,204 423,589 402,713 4,841,685 1月 合計 2012年度 2013年度 408,162 406,527 448,224 467,372 364,846 356,258 398,352 369,840 385,639 348,250 381,387 380,934 386,218 370,907 360,078 353,274 409,800 385,313 383,500 381,948 422,386 400,243 374,018 4,722,610 386,685 4,607,551 ● 医療給付費を診療区分で分けてみると、外来と入院とでは、異なる動きをしています。外来は気温や 気候からくる季節変動があり、夏の暑さからくる熱射病、寒さと乾燥からくる冬場のかぜ、雨や湿気の 多い時期の皮膚病や細菌感染等が考えられます。入院は、季節的な変動というより、長期の休暇を利用 した手術などが、夏休み等の時期に増える傾向があります。 月別診療区分別医療給付費の状況(2013年度) 千円 340,000 ●風邪や花粉症などの呼吸器 系疾患 290,000 ●雨や湿気の多い時期の皮膚 病・感染症 240,000 外来医療給付費 190,000 ●夏場の熱射病や消化不良等 の消器系疾患 ●冬場の風邪、インフルエンザ 等の呼吸器系疾患 入院医療給付費 140,000 夏休み 春休み 5月連休 90,000 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 72 1月 診療月 千円 ● 外来診療を年度別に比べると、季節変動の動 きに大きな違いはありません。いずれの年度も 同じような動きをしています。ただし、花粉症 の流行など、例年と異なる不規則な動きをする 年度もあります。 年度別外来診療に係る医療給付費の状況 360,000 花粉症の流行時 340,000 320,000 風邪、インフルエンザ流行時期 300,000 280,000 260,000 2011年度 240,000 2012年度 外来医療給付費 2013年度 220,000 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 診療月 2013年度外来受診件数 (呼吸器系疾患・消化器系疾患) 件 9,000 花粉飛散時期の上昇 8,000 呼吸器系疾患 7,000 夏場の上昇 6,000 冬場のかぜ・インフルエ ンザ流行時期の上昇 5,000 消化器系疾患 ● 外来診療の大きなウエイトを占める呼吸器系 疾患と消化器系疾患をみると医療給付費の季節 変動に沿った動きをしています。 春先の花粉飛散時期における呼吸器系疾患の 上昇、夏場の消化不良等に係る消化器系疾患の 上昇と、春夏休みにおける歯科治療の集中、冬 場のかぜ、インフルエンザ流行時期の上昇がみ られます。 4,000 3,000 呼吸系疾患 2,000 消化器系疾 患 1,000 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 診療月 2013年度外来受診件数 (皮膚病・感染症・熱中症等の疾患) 件 2,500 感染症等の疾患 皮膚病等の疾患 2,300 熱中症等の損傷等疾 患 2,100 皮膚病等の疾患 (梅雨時期に上昇) 1,900 1,700 感染症等の疾患 (梅雨時期に上昇) 1,500 ノロウイルス等の感染症 1,300 1,100 900 700 熱中症等の損傷等疾患 (夏場に上昇) 500 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 診療月 73 ● 季節変動に係る外来診療の中で、梅雨から夏 場にかけて、雨や湿気の多い時期に発症する皮 膚病や細菌感染等の疾患や夏場の虫さされ、熱 中症などが増加します。また、冬場における感 染症等の増加は、ノロウイルス等の感染拡大に よるものと考えられます。 千円 ● 入院は、気温・気候という季節の変動はみら れませんが、長期の休暇を利用した手術などが 夏休みなどの時期に増える傾向があります。 年度別の入院医療給付費の状況をみても、春 休みから5月の連休にかけて、夏休みの7~8月 が高くなっています。 年度別入院診療に係る医療給付費の状況 150,000 2011年度 2012年度 140,000 2013年度 130,000 120,000 110,000 100,000 夏休み 春休み 5月連休 90,000 80,000 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 診療月 件 ● 入院の受診件数をみても、医療給付費と同じ ように長期の休暇を利用して入院しているケー スが考えられます。 2013年度入院受診件数 2011年度入院受診件数 (がん等の生活習慣病の割合が多い疾患) 350 340 春休み 5月連休 330 320 310 300 290 夏休み 280 270 260 250 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 診療月 74 4 短期経理の財政状況 組合の状況 地方公共団体数の推移 広島市を除く構成市町数は、市町村合併により合併前(2001年度)の85市町村から63減少し、2005年度から は22市町となっています。一部事務組合等を加えて当組合の構成市町村等は37となります。 (構成市町村等の数) 年度 市 12 2001年度末 12 2002年度末 13 2003年度末 14 2004年度末 13 2005年度末 13 2006年度末 13 2007年度末 2008年度末 13 2009年度末 13 2010年度末 13 2011年度末 13 2012年度末 13 2013年度末 13 町 67 64 55 14 9 9 9 9 9 9 9 9 村 6 5 5 0 0 0 0 0 0 0 0 0 一部事務組合等 57 57 47 26 20 20 18 17 15 14 14 15 計 142 138 120 54 42 42 40 39 37 36 36 37 9 0 15 37 組合員数・給料月額・被扶養者数の状況 組合員数は、1995年度をピークに減少が続いており、2002年度以降は、市町村合併によりこの傾向が顕著に 現れています。2000年度と2013年度の組合員数を比較すると20%近くも減少しています。 (組合員数、給料月額、被扶養者数の推移) 組合員数 前年度比 被扶養者数 年度 99.42 31,297 2000年度末 23,464 99.20 30,800 2001年度末 23,277 98.50 30,022 2002年度末 22,929 29,382 98.65 2003年度末 22,619 28,700 98.36 2004年度末 22,247 27,694 97.47 2005年度末 21,684 26,630 97.58 2006年度末 21,160 25,463 97.33 2007年度末 20,596 98.66 22,698 2008年度末 20,321 98.11 22,144 2009年度末 19,937 98.96 21,762 2010年度末 19,729 98.67 21,209 2011年度末 19,467 98.79 20,536 2012年度末 19,232 98.90 20,114 2013年度末 19,020 (単位:人・%・円) 扶養率 短期給料月額 前年度比 平均給料 1.33 8,296,898,918 100.06 353,601 1.32 8,289,308,801 99.91 356,116 1.31 8,068,655,010 97.34 351,897 1.30 7,943,234,454 98.45 351,175 1.29 7,815,627,024 98.39 351,312 1.28 7,651,063,803 97.89 352,844 1.26 7,445,936,966 97.32 351,887 1.24 7,195,854,097 96.64 349,381 1.12 6,989,434,626 97.13 343,951 1.11 6,800,306,902 97.29 341,090 1.10 6,677,281,513 98.19 338,450 1.09 6,522,439,934 97.68 335,051 1.07 6,380,986,911 97.83 331,790 1.06 6,008,152,716 94.16 315,886 ※ 組合員数及び短期給料月額には、長期組合員及び任意継続組合員を含みます。 組合員数の減少に合わせて、掛金の標準となる給料及び期末手当等の減額改定が続いています。給与の水準 が下がれば掛金・負担金収入が減少するため、短期財源率を引き上げて医療費の支払原資を確保することにな ります。 (人事院勧告の推移) 人 組合員数、被扶養者数及び扶養率の推移 組合員数 被扶養者数 40,000 1.33 1.32 1.31 1.30 1.29 1.28 35,000 31,297 組合員数 扶養率 扶養率 1.26 1.24 1.20 被扶養者数 1.12 1.11 1.10 1.09 1.07 1.06 25,463 23,464 1.10 1.00 22,698 20,596 20,000 1.40 1.30 後期高齢者医療制度の創設 30,000 25,000 勧告年 % 22,144 21,762 21,209 0.90 20,536 20,114 19,729 19,467 19,232 19,020 0.80 0.70 15,000 0.60 0.50 10,000 年度末 75 勧告率 一時金 支給月数 対前年比 1999年 0.28 4.95 △ 0.30 2000年 0.12 4.75 △ 0.20 2001年 0.08 4.70 △ 0.05 2002年 △ 2.03 4.65 △ 0.05 4.40 △ 0.25 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 20,321 19,937 月例給 2008年 △ 1.07 見送り △ 0.36 見送り 0.35 見送り 4.40 - 4.45 0.05 4.45 - 4.50 0.05 4.50 - 2009年 △ 0.22 4.15 △ 0.35 2010年 △ 0.19 3.95 △ 0.20 2011年 △ 0.23 3.95 - 2012年 見送り 3.95 - 2013年 見送り 3.95 - ここ十年以上は、人事院勧告の減額改定又は改定見送りにより、組合員の給与水準(平均給料月額)は低下 し続けています。2013年度は、これに地方公共団体の給与の減額措置が加わり、給与水準が大きく落ち込む結 果となりました。 給料月額、平均給料月額及び短期財源率の推移 10,000,000,000 100億円 円 360,000 353,601 95.2‰ 356,116 355,000 86.2‰ 349,381 350,000 短期財源率 78.2‰ 68.0‰ 8,000,000,000 80億円 345,000 341,090 338,450 343,951 340,000 335,051 335,000 331,790 330,000 短期給料月額 60億円 6,000,000,000 325,000 平均給料月額 320,000 315,000 315,886 40億円 4,000,000,000 310,000 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 年度末 短期給付事業に係る財政状況 収支の状況 2013年度は、給与の減額措置が実施されたため短期掛金・負担金収入が大きく減少しました。収入合計では、 予算に対して2.82億円、前年度決算に対しては4.48億円の減少となりました。一方、費用は、保健給付、休業 給付、附加給付とも減少し、前期高齢者納付金等の高齢者医療制度への拠出が前年度並となったことから、費 用の合計では、予算に対して3.64億円、前年度決算に対しては2億円の減少となった。これにより、2.8億円の 当期利益金となりました。 (短期給付事業に係る2013年度決算の概要) 区分 科目 掛金・負担金 その他収入 収入計 予 算 額 (単位:円、‰) 決 算 額 前年度決算額との比較 比較増△減 前年度決算額 比較増△減 11,258,568,000 11,024,935,460 △ 233,632,540 11,447,863,326 △ 1,518,562,000 1,469,435,696 △ 49,126,304 1,494,870,169 △ 422,927,866 25,434,473 12,777,130,000 12,494,371,156 △ 282,758,844 12,942,733,495 △ 448,362,339 保健給付 5,161,473,000 4,916,954,746 △ 244,518,254 5,061,613,641 △ 144,658,895 休業給付 631,763,000 587,718,344 △ 44,044,656 591,163,116 △ 3,444,772 災害給付 5,669,000 481,350 △ 5,187,650 1,289,112 △ 807,762 116,556,000 105,699,300 △ 10,856,700 127,301,062 △ 21,601,762 前期高齢者納付金 2,459,731,000 2,463,915,934 4,184,934 2,520,327,794 △ 56,411,860 後期高齢者支援金 2,147,062,000 2,150,572,226 3,510,226 2,067,103,999 543,045,000 528,117,314 △ 14,927,686 517,060,065 1,512,112,000 1,459,815,834 △ 52,296,166 1,527,438,489 △ 12,577,411,000 12,213,275,048 △ 364,135,952 12,413,297,278 △ 200,022,230 ########## 281,096,108 81,377,108 529,436,217 △ 248,340,109 95.20 ‰ 95.20 ‰ 0.00 ‰ 95.20 ‰ 附加給付等 退職者給付拠出金等 その他費用 費用計 当期利益(損失)金 (短期財源率) 83,468,227 11,057,249 67,622,655 0.00 ‰ ※ 短期財源率は、期末手当等に係る率である。 (短期給付事業に係る財源率、基礎控除額及び収支・積立金の推移) 年 度 収 入 額 支 (単位:‰、円) 出 額 当期利益(△損 失)金 欠損金補てん 積立金 積立金又は繰越 欠損金(△) 財源率 基礎控除額 2003年度 85(68) 15,000 12,093,895,873 12,416,071,001 △ 322,175,128 2004年度 85(68) 20,000 11,982,742,992 11,756,467,450 226,275,542 192,604,445 0 2005年度 85(68) 20,000 11,609,147,472 11,519,785,773 89,361,699 281,966,144 0 2006年度 85(68) 25,000 11,383,603,191 11,316,005,274 67,597,917 349,564,061 0 2007年度 85(68) 25,000 11,065,490,738 11,499,842,025 △ 434,351,287 0 △ 33,671,097 0 △ 84,787,226 2008年度 97.75(78.2) 25,000 12,144,054,889 11,891,095,268 252,959,621 168,172,395 0 2009年度 97.75(78.2) 25,000 11,830,894,554 11,940,338,486 △ 109,443,932 58,728,463 0 2010年度 107.75(86.2) 25,000 12,510,087,037 12,070,628,660 439,458,377 498,186,840 0 2011年度 107.75(86.2) 25,000 12,177,724,065 12,196,055,395 △ 18,331,330 479,855,510 0 2012年度 119.00(95.2) 25,000 12,942,733,495 12,413,297,278 529,436,217 545,655,089 463,636,638 2013年度 119.00(95.2) 25,000 12,494,371,156 12,213,275,048 281,096,108 533,110,578 757,277,257 ※財源率の( )は期末手当等に係る財源率 76 支出の状況 2013年度の支出の内訳をみると、組合員及び被扶養者に対する保健給付等の給付に要する費用は45.94%と なっています。一方、高齢者医療制度に対する拠出金は、前期高齢者納付金が20.17%、後期高齢者支援金が 17.61%、退職者給付拠出金等が4.32%となっており、合計すると全体の4割を超えています。 今後も国民の 高齢化はますます進みますので、高齢者医療制度への拠出は増加し続けるものと考えられます。 (2013年度支出の内訳) 科目 支出額 構成比 保健給付 4,916,955千円 休業給付 587,718千円 4.81% 附加給付・一部負担金払戻金 105,699千円 0.87% 前期高齢者納付金 2,463,916千円 20.17% 後期高齢者支援金 2,150,573千円 17.61% 退職者給付拠出金及び老人保健拠出金 528,118千円 4.32% 次年度繰越支払準備金 860,626千円 7.05% その他 599,671千円 4.91% 12,213,276千円 100.00% 合計 2012年度支出の内訳 40.26% その他 退職者給付拠出金 4.32% 11.96% 保健給付 休業給付 附加給付 後期高齢者支援金 45.94% 17.61% 前期高齢者納付金 20.17% ※ 附加給付には一部負担金払戻金を含みます。 ※ 退職者給付拠出金には老人保健拠出金を含みます。 保健給付と前期高齢者納付金等の高 齢者医療制度への拠出の推移をみると 千円 保健給付及び高齢者医療制度への拠出の推移 保健給付 高齢者医療制度への拠出 5,500,000 高齢者医療制度への拠出は、国民の高 5,104,492 齢化に伴い年々増加しています。一方、 5,000,000 5,202,340 5,060,090 療給付費(保健給付)は横這い又は減 5,061,614 4,916,955 4,538,564 4,502,887 4,500,000 4,000,000 5,142,607 5,208,446 5,060,087 組合員数及び被扶養者数は毎年減少し ているにもかかわらず、現役世代の医 5,141,638 5,231,121 4,298,321 4,285,687 4,118,579 3,990,596 少で推移しています。2012年度から現 役世代の医療費を高齢者医療制度への 拠出が上回っています。 3,500,000 3,000,000 2,500,000 2,000,000 2006 2007 支出の構成割合の推移をみると、前 (退職者給付拠出金及び老人保健拠出 100% 金を含みます。)の高齢者医療制度へ 90% す。 2012年度には42.11%となり、保 健給付の40.26%を上回っています。 また、現在の高齢者医療制度となる 前の2007年度と比較すると、6.30%も 増加しています。 2009 2010 2011 2012年度 2013年度 支出(構成比)の推移 期高齢者納付金及び後期高齢者支援金 の拠出に係る割合が年々増加していま 2008 80% 45.97 44.00 42.55 43.36 43.34 42.71 40.78 40.26 保健給付 70% 60% 50% 40% 35.27 (+6.3%) 42.11 35.81 37.87 36.25 35.51 37.21 41.12 30% 高齢者医療制度 への拠出 20% 10% 18.76 20.18 19.58 20.40 21.16 20.08 18.10 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012年度 17.63 その他費用 0% 77 2013年度 ● 当組合における2014年度の前期高齢者納付金は26.26億円となっています。 この納付金は全国の65歳から 74歳の高齢者(前期高齢者といいます。)に係る加入率と、各医療保険者ごとの前期高齢者の加入率及び医 療給付費を基に算定されます。自治体職員である組合員には定年制があるため、当組合における前期高齢者 加入率は低くなりますが、全国では国民の高齢化が進むため高くなっていきます。この加入率の乖離が納付 金の算定に大きな影響を与えます。2012年度から団塊世代の方々が前期高齢者に該当し始めているため、全 国の前期高齢者加入率が大きく上昇しているため、当組合の加入率との乖離は大きく広がっています。 % 前期高齢者加入率及び加入者調整率の推移 14.50 % 14.336305 5.50 14.00 全国前期高齢者加入率 13.635720 13.50 4.50 団塊の世代が前期高齢者(65歳~74歳)に該 当し始めたため、加入率が上昇 12.934726 13.00 加入者調整率 10.83917 12.500624 12.50 12.471004 12.422972 9.81397 12.172325 2.50 10.93299 9.18995 12.00 3.50 9.84040 10.57138 8.46265 1.50 11.50 1.509169 1.424073 1.333721 1.244721 1.264286 1.377755 2011 2012 2013 1.402037 当組合前期高齢者加入率 0.50 11.00 2008 千円 2009 2010 千円 当組合の前期高齢者給付費の推移 2014年度 当組合の前期高齢者納付金の推移 2,800,000 237,902 240,000 2,431,023 233,633 235,000 230,000 2,626,025 2,600,000 231,703 2,347,225 2,400,000 231,112 227,656 2,000,000 220,000 1,800,000 2,205,027 2,123,115 2,200,000 225,000 215,000 2,263,271 1,897,775 1,600,000 213,057 210,000 1,400,000 207,322 205,000 ※ 前々年度精算額及び事務費を含まない金 額 1,200,000 1,000,000 200,000 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2008 2014年度 加入者調整率の算定 全国前期高齢者加入率×当組合前期高齢者加入率 2009 2010 2011 2012 2013 2014年度 前期高齢者納付金の算定 当組合前期高齢者給付費× 加入者調整率 14.336305%÷1.402037%×補正係数=10.83917 237,902千円×10.83917×補正係数=2,626,025千円 ● 2008年度に老人保健制度が廃止され、代わりに後期高齢者医療制度が創設されました。75歳以上の高齢者 に係る医療費の4割を現役世代から支援することとされており、 当組合における2014年度の負担額は22.3億 円となっています。制度発足時の後期高齢者支援金の算定は、加入者一人当たり負担額に当該保険者の加入 数を乗じて計算されていましたが、2010年度から総報酬割(支援金額の3分1に相当する部分)が導入されま した。この3分の1総報酬割は2014年度までの措置とされており、2015年度以降は、総報酬割の拡大が検討さ れています。総報酬割が拡大されれば、共済組合における負担が大幅に増加すると見込まれています。 78 千円 円 当組合の後期高齢者支援金の推移 2,400,000 1/3総報酬割により増 加した支援金額 1,999,444 2,200,000 1,901,344 2,000,000 98,902 109,560 2,002,406 127,383 後期高齢者支援金の加入者一人当たり負担額の推 60,000 2,208,545 2,229,285 54,505 55,000 52,514 119,921 83,613 50,000 46,234 1,743,411 1,800,000 43,999 45,000 1,600,000 47,600 1,530,622 41,587 40,000 1,400,000 35,758 1,200,000 35,000 ※ 前々年度精算額及び事務費を含まない金 額 1,000,000 30,000 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2008 2014年度 2009 2010 2011 2012 2013 2014年度 総報酬割を拡大した場合の各保険者の支援金負担額の変化(2015(H27)年度推計) 共済組合 被用者保険計 1兆2,300億円 3,900億円 3兆600億円 3,400万人 (47%) 2,800万人 (40%) 900万人 (12%) 7,100万人 6,000億円 6,800億円 2,400億円 1兆5,300億円 72.0兆円 (40%) 81.5兆円 (45%) 28.3兆円 (16%) 182.2兆円 2兆400億円 1兆9,200億円 6,200億円 4兆5,800億円 1兆9,800億円 1兆9,500億円 6,500億円 4兆5,800億円 ▲600億円 300億円 200億円 ±0億円 1兆9,200億円 1兆9,900億円 6,700億円 4兆5,800億円 ▲1,100億円 700億円 400億円 ±0億円 1兆8,100億円 2兆600億円 7,100億円 4兆5,800億円 ▲2,300億円 1,400億円 900億円 ±0億円 協会けんぽ 2/3加入者割 1兆4,300億円 健保組合 〔うち公費2,300億円〕 加入者数 現 行 1/3総報酬割 総報酬額 支援金合計 1/2総報酬割後の 支援金額 負担額の変化 ( - ) 2/3総報酬割後の 支援金額 負担額の変化 ( - ) 全面総報酬割後の 支援金額 負担額の変化 ( - ) (社会保障制度改革国民会議2013.6.10資料) 79 広島県市町村職員共済組合 〒730-0036 広島市中区袋町3番17号シシンヨービル7F 総 務 課 TEL 082-545-8222 保 険 課 TEL 082-545-8777 福 祉 課 TEL 082-545-8886 年 金 課 TEL 082-545-8555 出 納 室 TEL 082-545-8887 互 事 助 業 会 課 TEL 082-545-8118 FAX(各課共通) 082-545-8223 http://www.hiroshimakyosai.jp
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