短期給付財政安定化計画 - 広島県市町村職員共済組合

短期給付財政安定化計画
〔データヘルス計画:第1期〕
広島県市町村職員共済組合
短期給付財政安定化計画
〔データヘルス計画:第1期〕
「地方公務員等共済組合法第112条第3項に規定する地方公務員共済組合が行う
健康の保持増進のために必要な事業に関する指針(平成16年8月2日総務省告示第
641号)」(以下「指針」という。)に則り、ここに2015年度から2017年度ま
での間における「短期給付財政安定化計画〔データヘルス計画:第1期〕
」を定める。
この「指針」において、「近年、診療報酬明細書等の電子化の進展等により、健康や
医療に関する情報(以下「健康・医療情報」という。)を活用して組合員等の健康課題
の分析や保健事業の評価等を行うための基盤の整備が進んでいる。これらの動向を踏ま
え、組合は、組合員等の特性に応じた保健事業の効果的かつ効率的な推進を図るため、
健康診査の結果、診療報酬明細書等から得られる情報、各種保健医療統計資料その他の
健康・医療情報を活用して、PDCAサイクル(事業を継続的に改善するため、Plan
(計画)-Do(実施)-Check(評価)-Act(改善)の段階を繰り返すことをいう。)
に沿った事業実施に努めるとともに、その事業の実施に当たっては、費用対効果の観点
も考慮した上で実施することが必要である。」とされており、短期給付の厳しい財政状
況の中、本組合では財政の安定化のために、より効果的かつ効率的な保健事業を実施す
るため、この計画を定める。
計画の期間については、第1期を2015年度から2017年度の3年間とし第2期
は「特定健康診査等実施計画(第3期)」に合わせた期間とする。
そのため、2017年度までの目標値を設定したうえで、毎年、医療費等の統計・分
析、計画に定めた事業等の実施状況や目標値の進捗状況の点検を行い、目標数値に達し
ない場合はその原因分析と併せて事業の改善を行うなど、計画の目的が達成されるよう
継続的に事業の見直しを図っていくものとする。
( 目 次 )
1 対策の重点項目及び目標値について
生活習慣病
P
1
呼吸器系疾患
P
4
精神・神経疾患
P
4
調剤
P
5
消化器系疾患
P
6
保健事業の内容
P
7
2 医療費の分析について
疾病別の医療費の状況
P 13
生活習慣病の状況
P 13
呼吸器系疾患の状況
P 22
精神・神経疾患の状況
P 26
消化器系疾患の状況
P 30
調剤に係る薬剤費及びジェネリック医薬品の利用状況
P 34
年齢別にみた医療費の状況
P 40
診療区分別にみた医療費の状況
P 43
第二次保健医療圏にみる地域差の状況
P 47
3 医療給付費の分析について
組合員一人当たり医療給付費の推移
P 51
一ヵ月当たり受診率の推移
P 55
一件当たり診療日数の推移
P 59
一日当たり医療給付費の推移
P 63
他の共済組合との比較
P 67
全国健康保険協会との比較及び所属所別の受診状況
P 70
季節変動と医療給付費の状況
P 72
4 短期経理の財政状況
組合の状況
P 75
短期給付事業に係る財政状況
P 76
1 対策の重点項目及び目標値について
生活習慣病
(2015年度の目標値)
短期人間ドック
生活習慣病予防健診
特定健康診査
特定保健指導
生活習慣病の医療費節減額
希望者全員の受診
希望者全員の受診
89%
38%
△17,000千円
(特定健康診査及び特定保健指導の実施に係る5年間の目標値)
区分
2013年度 2014年度 2015年度 2016年度 2017年度
特定健康診査受診率
86%
86%
89%
89%
91%
特定保健指導実施率
33%
33%
38%
38%
42%
(単位:千円)
(生活習慣病医療費の節減に係る5年間の目標値)
区分
2013年度 2014年度 2015年度 2016年度 2017年度
医療費の節減目標額
△20,000 △17,000 △17,000 △17,000 △17,000
● 生活習慣病に係る医療費分析の概要
生活習慣病に係る医療費を分析すると、毎年4万件を超えていたレセプト件数は2012年度から4万件を下
回り2013年度は約37,000件に、構成割合で見ても14%前後だったものが12%代と減少傾向にあります。医
療費も構成割合で全体の25%を占めていたものが2013年度は23%弱と、ともに減少傾向にはありますが、
医療費自体は約11億円かかっています。年齢別の状況では、40歳代後半から急激に受診件数が伸びており、
その中でも糖尿病と高血圧性疾患の増加が顕著に表れています。
生活習慣病は、不摂生な生活習慣が要因となる場合が多く、生活習慣の改善がみられないときは、重症
化する傾向にあります。重症化することにより、医療費は高額となります。そのため、生活習慣の改善に
合わせて、定期的に健康診査を受けることにより、早期発見・早期治療が重要となります。
● 生活習慣病に係る予防対策
2015年度も短期人間ドックを中心とした健診事業を実施することにより、生活習慣病の発症・重症化の
予防と疾病の早期発見・早期治療を図ります。また、保険者に義務付けられている特定健康診査及び特定
保健指導についても、第二期特定健康診査等実施計画に基づき、その受診率及び利用率の向上を図ります。
また、がん検診助成事業やがん等の悪性新生物に係る予防対策を強化します。
(短期人間ドックの受診状況)
○組合員
(単位:人、%)
区分
短期人間ドック受診者数
(受診率)
2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 2014年度
(実施)
13,854
72.0
(実施)
(実施)
13,961
73.5
13,480
71.9
○被扶養者及び任意継続組合員(20~74歳)
区分
短期人間ドック受診者数
生活習慣病予防健診
(受診率)
(実施)
13,595
73.2
(見込)
13,709
74.6
(単位:人、%)
2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 2014年度
(実施)
1,157
327
15.1
(実施)
(実施)
1,177
376
16.8
1
1,042
336
16.4
(実施)
1,062
378
16.7
(見込)
1,010
404
17.2
(特定健康診査及び特定保健指導の実施状況〔国への報告集計表から〕)
(単位:人、%)
○特定健康診査
区分
2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度
特定健康診査対象者数
17,352
17,135
16,633
16,212
15,991
特定健康診査受診者数
12,576
13,203
13,350
12,905
12,816
(受診率)
72.5
77.1
80.3
79.6
80.1
※ 短期人間ドック及び生活習慣病予防健診の受診者を含む
○特定保健指導
区分
特定保健指導対象者数
特定保健指導実施者数
(実施率)
(単位:人、%)
2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度
2,535
2,509
2,512
2,484
2,435
352
88
696
534
421
13.9
3.5
27.7
21.5
17.3
● 生活習慣病に係る医療費節減の目標について
糖尿病等に係る5年間の目標値
糖尿病等の内分泌、栄養及び代謝疾患に係る受診件数は、生活習慣病による受診件数の40%を占めてお
り、医療費もがん等の悪性新生物に次いで高額となっています。
生活習慣病に係る予防対策を実施することにより、 この一件当たり医療費を毎年300円低減させること
を目標としていますが、2011年度から年々増加しています。
(糖尿病等に係る受診状況)
区分
受診件数 (件)
糖尿病等医療費 (千円)
一件当たり医療費(円)
受診率 (%)
2009年度
(実績)
2010年度
(実績)
2011年度
(実績)
2012年度
(実績)
2013年度 2014年11月
(実績)
現在
17,776
17,554
16,991
16,053
15,250
8,420
261,636
14,718
256,683
14,622
278,633
16,399
295,058
18,380
287,992
18,885
165,328
19,635
3.53
3.54
3.50
3.36
3.26
2.75
(糖尿病等に係る5年間の目標値)
区分
一件当たり医療費 (円)
(前年度比)
医療費の節減目標額(千円)
2013年度 2014年度 2015年度 2016年度 2017年度
16,100円 15,800円 15,500円 15,200円 14,900円
(△299) (△300) (△300) (△300) (△300)
△5,000
△5,000
△5,000
△5,000
△5,000
高血圧性疾患に係る5年間の目標値
高血圧性疾患も糖尿病とならび、生活習慣病の受診件数の約4割を占める疾患です。 医療費は、糖尿病
に次いで高くなっています。2013年度までの推移をみると、受診件数及び医療費とも低減していますが、
生活習慣病に係る予防対策を通じて受診率を毎年0.05ポイント低減させることを目標としています。これ
による医療費の節減目標額は5,000千円です。
(高血圧に係る受診状況)
区分
2009年度
受診件数 (件)
高血圧医療費 (千円)
受診率 (%)
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度 2014年11月
(実績) (実績) (実績) (実績) (実績)
16,357
16,272
15,872
15,062
14,260
165,165
3.25
171,532
3.28
2
161,248
3.27
147,319
3.16
140,809
3.05
現在
7,886
78,280
2.57
(高血圧性疾患に係る5年間の目標値)
区分
2013年度 2014年度 2015年度 2016年度 2017年度
高血圧に係る受診率(%)
3.20%
3.15%
3.10%
3.05%
3.00%
(△0.07) (△0.05) (△0.05) (△0.05) (△0.05)
(前年度比)
医療費の節減目標額(千円)
△5,000 △5,000 △5,000 △5,000 △5,000
がん等の悪性新生物に係る5年間の目標値
がん等の悪性新生物は、生活習慣病の中で医療費が最も高額な疾病です。2013年度までの推移をみる
と、受診率は年々減少しています。2009年度から伸びていた一件当たりの医療費も2013年度は下がって
います。生活習慣病に係る予防対策を通じて一件当たり医療費を毎年500円低減させること、また、受
診率を0.005ポイント下げることを目標としています。これによる医療費の節減目標額は7,000千円です。
(悪性新生物に係る受診状況)
区分
2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度
(実績) (実績) (実績) (実績) (実績)
5,175
4,816
4,827
4,356
4,047
受診件数 (件)
498,859
510,155
505,824
462,920
373,503
悪性新生物医療費(千円)
一件当たり医療費(円)
96,398
105,929
104,791
106,272
92,291
1.03
0.97
0.99
0.91
0.87
受診率 (%)
(がん等の悪性新生物に係る5年間の目標値)
区分
2013年度 2014年度 2015年度 2016年度 2017年度
104,291円 103,791円 103,291円 102,791円 102,291円
一件当たり医療費(円)
(△500) (△500) (△500) (△500) (△500)
(前年度比)
悪性新生物に係る受診率(%)
0.98% 0.975% 0.970% 0.965% 0.960%
(△0.01) (△0.005) (△0.005) (△0.005) (△0.005)
(前年度比)
医療費の節減目標額 (千円)
△10,000 △7,000 △7,000 △7,000 △7,000
● 喫煙とたばこ関連病について
喫煙は多くの病気の原因になることがわかっています。肺がん、喉頭がん、口腔がん、咽頭がん、食道
がん、胃がん、肝臓がんなどが喫煙により増加します。 特に多いのが肺がんで原因の7割を占めます。ま
た、すべてのがんの原因の2割から3割を占めるともいわれています。喫煙は、高血圧、高コレステロール
血症と並んで心筋梗塞の三大危険因子とされています。脳血管障害や大動脈瘤などの循環器系疾患の原因
にもなります。呼吸器系疾患では肺気腫や慢性気管支炎、消化器系疾患では胃・十二指腸潰瘍や慢性胃炎、
生殖器系疾患の胎児障害や流産、妊婦の異常、神経系疾患のアルツハイマー病や聴力障害等々、喫煙は、
生活習慣病と呼ばれる病気を含め、さまざまな病気に関与します。
● たばこ対策について
喫煙は、たばこを吸う本人だけでなく、たばこを吸わない家族など周囲の人にも悪影響を与えます。喫
煙はたばこ関連病の発症に大きく関与します。たばこ関連病の対策は、たばこを吸わないこと、あるいは
禁煙することです。禁煙は、将来もたらすであろう数々の疾患を予防することになります。このような喫
煙と疾病の関係、禁煙することの効果や禁煙外来の紹介等の情報を機関紙である「共済だより」に引き続
き掲載して、禁煙を推奨します。
(喫煙者数の状況)
区分
喫煙者数 (人)
喫煙者の割合(%)
(前年度比)
2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度
2,948
2,957
2,744
2,696
2,500
23.4
22.4
20.6
20.0
19.5
(△0.6) (△1.0) (△1.8) (△0.6) (△0.5)
3
呼吸器系疾患
(2015年度の目標値)
インフルエンザ予防接種助成の利用率
30.0%
呼吸器系疾患に係る受診率
13.0%(△0.2%)
呼吸器系疾患の医療費節減額
△10,000千円
(2013年度~5年間の目標値)
区分
受診率の目標値 (%)
(前年度比)
医療費の節減目標額(千円)
2013年度 2014年度 2015年度 2016年度 2017年度
13.4%
13.2%
13.0%
12.8%
12.6%
(△0.2) (△0.2) (△0.2) (△0.2) (△0.2)
△10,000 △10,000 △10,000 △10,000 △10,000
● 呼吸器系疾患に係る医療費分析の概要
呼吸器系疾患は、季節変動や疾病の流行が大きくかかわります。インフルエンザや花粉症がその代表的
なものです。そのため、月別の推移や年度別の推移、また、年齢階層による受診件数と医療費に特徴がみ
られます。 呼吸器系疾患に係る医療費は、年間約5億3千万円かかっており、全体の11~12%を占めます。
また、その受診は被扶養者が圧倒的に多く、全体の7割を占めています。 疾病の内訳では、風邪などの
鼻咽頭炎等が最も多く、次いで花粉症等による慢性的なアレルギー性鼻炎が続きます。
● 呼吸器系疾患に係る予防対策及び目標について
保健事業であるインフルエンザ予防接種助成事業の周知を図り、インフルエンザによる罹患を抑えると
ともに、乳幼児期から就学期の子や高齢者の方の重症化を予防します。また、花粉症や熱中症などの季節
性の疾患について、機関誌である「共済だより」で、流行する時期や予防方法の情報を提供します。また、
共済事務担当者会議及び所属所巡回説明会等を利用してインフルエンザ予防接種助成事業の利用促進を行
います。これらの対策により、インフルエンザ予防接種助成の利用率を30%台まで引上げ、呼吸器系疾患
に係る受診率を0.2ポイント低下させることを目標とします。 これにより、医療費で10,000千円の節減を
図ります。
(インフルエンザ予防接種助成事業の利用状況)
区分
2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 2014年度 2015年度
(実績) (実績) (実績) (実績) (見込) (予算)
利用者数(人)
9,590
9,444
9,879
10,092
11,200
11,900
利用率 (%)
23.0
23.6
24.8
25.8
29.1
31.4
(呼吸器系疾患に係る受診状況)
区分
2009年度
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度 2014年11月
(実績) (実績) (実績) (実績) (実績)
受診件数 (件)
68,294
61,773
66,072
64,438
61,161
呼吸系疾患医療費(千円)
617,444
564,158
603,186
567,923
529,773
受診率 (%)
13.57
12.46
13.60
13.57
13.16
精神・神経疾患
(2015年度の目標値)
精神・神経疾患に係る受診率
精神・神経疾患の医療費節減額
3.7%(△0.1%)
△10,000千円
4
現在
31,276
280,583
10.21
(2013年度~5年間の目標値)
区分
受診率の目標値 (%)
(前年度比)
医療費の節減目標額(千円)
2013年度 2014年度 2015年度 2016年度 2017年度
3.9%
3.8%
3.7%
3.6%
3.5%
(△0.1) (△0.1) (△0.1) (△0.1) (△0.1)
△10,000 △10,000 △10,000 △10,000 △10,000
● 精神・神経疾患に係る医療費分析の概要
精神・神経系の疾患は、年々増加する傾向にあります。同疾患にかかる医療費は年間で約4億円で、医
療費全体の約8%を占めています。 また、精神・神経疾患に係る傷病手当金の支給も増加しています。組
合員の受診状況を年齢階層別でみると、加齢に伴って上昇しているため、年齢を重ねるにつれて、抱える
ストレスが大きくなっているものと考えられます。
● 精神・神経疾患に係る予防対策及び目標について
組合員と被扶養者が抱える精神的な悩みや問題に対処するため、専門医が相談に応じられるよう「心の
健康相談」を引き続き実施します。また、衛生管理者研修会などの講演において、ストレスの対処法や精
神面の重症化予防等のメンタルヘルスに関する情報を提供します。さらに、機関誌である「共済だより」
にメンタルヘルスに関する記事を継続的に掲載するとともに、共済事務担当者会議及び所属所巡回説明会
等を利用して共済組合が実施している保健事業の利用促進を行います。メンタルへルスに関する情報とス
トレス対処法及びセルフチェックなどの情報の提供を目的としたリーフレットを2014年度に引き続き作成
し、配付することとしています。これらの対策を通じて、精神神経疾患に係る受診率を0.1ポイント低下
させ、 医療費で10,000千円の節減を図ることを目標とします。
(精神・神経疾患に係る受診状況)
区分
2009年度
受診件数 (件)
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度 2014年11月
(実績) (実績) (実績) (実績) (実績)
19,247
19,804
19,454
19,158
19,196
精神等疾患医療費(千円)
受診率 (%)
398,811
3.8
437,690
4.0
413,906
4.0
389,927
4.0
390,133
4.1
現在
9,741
192,870
3.2
調剤
(2015年度の目標値)
ジェネリック医薬品利用率
調剤に係る薬剤費節減額
(2013年度~5年間の目標値)
区分
利用率の目標値 (%)
(前年度比)
薬剤費の節減目標額(千円)
(節減額の累積)
10.4%(+1.0%)
△5,000千円
2013年度 2014年度 2015年度 2016年度 2017年度
8.4%
9.4%
10.4%
11.4%
12.4%
(+1.0) (+1.0) (+1.0) (+1.0) (+1.0)
△5,000 △5,000 △5,000 △5,000 △5,000
△6,500 △11,500 △16,500 △21,500 △26,500
● 調剤に係る医療費分析の概要
調剤に係る薬剤費は、年間約12億円かかっており、毎年、件数・金額ともに増えています。要因として
は、医薬分業の推進と、バイオ製剤に代表される高額な新薬の開発が考えられます。また、慢性的な疾患
に係る薬剤も長期間にわたり服用することとなるため、これも増加の要因と考えられます。薬剤費の中か
ら慢性疾患に係るものを抽出すると、生活習慣病に関連する疾患と呼吸器系疾患に係るものが多くなって
います。
5
● 調剤に係る薬剤費節減の目標について
共済組合では、慢性疾患に係る薬剤について 2012年7月からジェネリック医薬品差額通知書を送付して
います。2011年度における慢性疾患の方のジェネリック医薬品利用率は7.8%(金額ベース)でしたが、
2012年度は8.88%、2013年度は10.08%まで上昇しました。 2015年度も引き続き差額通知事業を継続する
ことにより、利用率を10.4%まで増加させ、ジェネリック医薬品へ切替えることによる薬剤費の節減目標
額を5,000千円とします。
消化器系疾患
● 消化器系疾患に係る医療費分析の概要
消化器系疾患は、年度による変動が少なく、毎年9億円前後で推移しています。医療費全体に占める割
合は18%台で推移しています。 内訳をみると、虫歯等の歯科疾患が最も多く6億円にもなり、胃炎や胃
潰瘍等の消化器系内臓の疾患は、3分の1の3億円にとどまります。 年齢階層別にみると、被扶養者に特徴
的な動きはありませんが、組合員では30歳代後半からの増加が顕著です。胃や十二指腸の炎症や潰瘍など、
精神・神経疾患におけるストレスとの関わりや、喫煙や飲酒などの生活習慣との関わりが考えられます。
● 消化器系疾患に係る予防対策
消化器系疾患の3分の2を占める虫歯等の歯科疾患については、機関紙である「共済だより」により、歯
の健康維持と管理に係る記事を掲載します。また、胃や十二指腸の炎症や潰瘍、アルコール性肝炎や慢性
肝炎など、ストレスや喫煙、不規則な食生活などの影響を大きく受けます。生活習慣病と同様に規則正し
い生活や禁煙に加え、人間ドック等の健康診査による早期発見と治療が重要です。
6
(6) 保健事業の内容
① 2014年度の保健事業の実施状況
短期人間ドック等の健診事業を中心に事業を実施、特定保健指導の実施率の向上が課題である。
対象者
事業
分類
(注)
事業名
事業の目的及び概要
資格等
実施主体 事業計画額
対象者
(千円)
性別
年齢
組合員
男女
全て
全員
共済組合
所属所
組合員
任継組合員
被扶養者
男女
全て
全員
共済組合
320,000
任継組合員
被扶養者
男女
全て
全員
共済組合
組合員
男女 40 ~ 74
全員
共済組合
【目的】特定健診の受診率向上、組合員等の健康維持
特定健康診査(任継組合 【概要】人間ドック・生活習慣病予防健診・健診未受診者は受診券を交
2
付(費用の全額を負担)し実施、メタボリックシンドロームに
員・被扶養者)
注目した健康状況の把握及びリスク者のスクリーニング
任継組合員
被扶養者
男女 40 ~ 74
全員
共済組合
12,000
【目的】特定保健指導の実施率向上、生活習慣病リスク保有者の生活習
慣・健康状態の改善
【概要】メタボリックシンドロームの減少を目的に実施、組合員は所属
所単位で実施、その他は利用券を交付
組合員
任継組合員
被扶養者
男女 40 ~ 74
基 準 共済組合
該当者 所属所
29,658
組合員
男女
1
共済一般健診
【目的】疾病の早期発見・早期治療を促進
【概要】所属所の定期健康診断に相当する健診を実施
1 短期人間ドック
【目的】疾病の早期発見・早期治療を促進
【概要】特定健診等の上乗せとして実施、費用の一部を助成
2 生活習慣病予防健診
【目的】疾病の早期発見・早期治療を促進
【概要】生活習慣病に関する健診を実施、費用の一部を助成
2
2
2
2
【目的】特定健診の受診率向上、組合員の健康維持
特定健康診査(組合員) 【概要】共済一般健診・人間ドックで実施、メタボリックシンドローム
に注目した健康状況の把握及びリスク者のスクリーニング
特定保健指導
―
振り返り
実施状況
(見込み)
実施状況
(事業計画)
成功・推進要因
受診者数 4,855人 受診者数 4,855人 所属所と共同で実施
課題及び阻害要因
対象者全員の受診
313,377 受診者数 14,620人
受診者数 14,560人
組合員は共済組合、所
属所、本人の3者負担
とし、自己負担が低額
自己負担額の見直し
4,667
5,237 受診者数 360人
受診者数 404人
人間ドックに比べ自
己負担が低額
受診率の向上
―
―
受診者数 10,820人
共済一般健診又は人
間ドックを受診する
ことで対応
対象者全員の受診
受診者数 2,100人
自宅宛に受診券を送
付
受診率が低い
動機付け支援
実施者数 278人
積極的支援
実施者数 430人
組合員は所属所と共
同で実施
実施率の向上
実施者数 74人
所属所と共同で実施
実施率の向上
各健診に併せて実施
受診率の向上
タイムリーな情報提供
により保健事業の周
知・利用率向上に寄与
より充実した情報の
提供
受診者数 11,000人
9,000 受診者数 2,490人
動機付け支援
実施者数 370人
21,410 積極的支援
実施者数 590人
保健指導事業
【目的】生活習慣病リスク保有者の生活習慣・健康状態の改善
【概要】40歳未満の組合員に特定保健指導と同様の指導を実施
ガン検診助成
【目的】ガンの早期発見・早期治療を促進
【概要】ガン検診費用の一部を助成
組合員
任継組合員
被扶養者
男女
全て
全員
共済組合
17,496
【目的】情報発信、健康意識の高揚
【概要】機関紙、リーフレットの発行
組合員
任継組合員
被扶養者
男女
全て
全員
共済組合
8,200
【目的】健康の保持増進
【概要】補装具の購入費用等の一部を助成
組合員
任継組合員
被扶養者
男女
全て
全員
共済組合
180
【目的】健康の保持増進
【概要】電話等での相談を実施
組合員
任継組合員
被扶養者
男女
全て
全員
共済組合
2,491
2,482 利用者数 250人
利用者数 220人
年中無休24時間対
応・無料で実施
利用者が少ない
1,620 利用者数 15人
利用者数 15人
県内3ヵ所で電話・
面談を無料で実施
利用者が少ない
4
・ 健康・衛生普及
5
5
―
見込額
(千円)
補装具費助成
4
・ ファミリー健康相談
5
~ 39
基 準 共済組合
該当者 所属所
5,500
4,330 実施者数 100人
胃ガン 200人
大腸ガン 1,070人
15,840 子宮ガン 5,050人
乳ガン 5,120人
共済だより 毎月
メンタルヘルス 6月
8,200 健診案内 1月
生活習慣病予防 11月
170 請求者数 10人
胃ガン 197人
大腸ガン 1,004人
子宮ガン 4,561人
乳ガン 4,634人
共済だより 毎月
メンタルヘルス 6月
健診案内 1月
生活習慣病予防 11月
請求者数 8人
―
4
心の健康相談
【目的】健康の保持増進
【概要】専門医による相談を実施
組合員
任継組合員
被扶養者
男女
全て
全員
共済組合
1,620
5
保養所利用助成
【目的】健康の保持増進
【概要】宿泊費用の一部を助成
組合員
任継組合員
被扶養者
男女
全て
全員
共済組合
45,000
41,000 利用者数 22,000人利用者数 20,000人
組合員
任継組合員
被扶養者
男女
全て
全員
共済組合
11,200
インフルエンザによ
11,200 請求者数 11,200人請求者数 11,200人る罹患の抑制・重症
化の予防
所属所の衛
生管理者等
―
―
―
共済組合
500
【目的】健康の保持増進・疾病の予防
3 インフルエンザ予防接種助成 【概要】インフルエンザ予防接種費用の一部を助成
4
・ 衛生管理者研修会
5
【目的】所属所における健康管理の促進
【概要】職場における健康づくりを推進するため、衛生管理者等を対象
に研修会を実施
5
健康講座
【目的】健康意識の高揚
【概要】生活習慣の改善を目的とした講座を実施
5
ライフプラン講座
【目的】生涯生活設計の支援
【概要】生涯生活設計を支援する講座を実施
5
健康講演会支援事業
【目的】健康意識の高揚
【概要】組合員等を対象に健康の保持・増進等を目的とした講演会等を
実施した所属所に対し費用の一部を助成
開催時期 6月
開催回数 1回
375 参加 36所属所
参加者数 50人
利用率の向上
所属所の健康管理の
推進に寄与
全所属所の参加
開催時期 11月
開催回数 2回
参加者数 64人
健康意識の高揚に寄
与
参加者が減少傾向
組合員
任継組合員
被扶養者
男女
全て
全員
共済組合
1,600
開催時期 11月
1,164 開催回数 2回
参加者数 100人
組合員
被扶養者
男女
全て
全員
共済組合
3,200
開催時期 9・10月 開催時期 9・10月
生涯生活設計の支援
3,068 開催回数 3回
開催回数 3回
に寄与
参加者数 300人
参加者数 256人
―
―
―
共済組合
2,000
2,000 請求 40所属所
所属所
―
開催時期 6月
開催回数 1回
参加 28所属所
参加者数 38人
請求 40所属所
(注) 対策の重点項目及び目標値に対する事業分類
1.共通 2.生活習慣病 3.呼吸器系疾患 4.精神・神経疾患 5.その他
7
全国各地の施設と契
約
―
8
所属所の健康管理の
推進に寄与
若年層の参加が少な
い
利用率の向上
② 保健事業の実施計画
2015年度から2017年度については、短期人間ドック等の健診事業を中心とした事業内容を維持していくことと
し、特に特定保健指導の実施率の向上に取り組む。
また、計画の実施に当たってはこれまで以上に所属所の理解と協力が必要であるため、2015年度においてはその環境整
備を図る観点から、共済組合で所属所単位の医療費、疾病状況及び健診データの分析を行い、その結果を各所属所に提供
することによって組合員等の健康状態の現状及び問題点への理解を深めることとする。
事業
分類
(注)
実施計画
対象者
事業名
事業の目的及び概要
実施主体
区分
【目的】疾病の早期発見・早期治療を促進
【概要】所属所の定期健康診断に相当する健診を実施
年齢
対象者
組合員
男女
全て
全員
共済組合
所属所
組合員
任継組合員
被扶養者
男女
全て
全員
共済組合
任継組合員
被扶養者
男女
全て
全員
共済組合
5,315 助成額 14,000円(自己負担5,000円)
―
既
共済一般健診
存
1
既
短期人間ドック
存
2
既
生活習慣病予防健診
存
2
【目的】特定健診の受診率向上、組合員の健康維持
【概要】共済一般健診・人間ドックで実施、メタボリックシン
既
特定健康診査(組合員)
ドロームに注目した健康状況の把握及びリスク者のス 組合員
存
クリーニング
男女
40 ~ 74
全員
共済組合
2
【目的】特定健診の受診率向上、組合員等の健康維持
【概要】人間ドック・生活習慣病予防健診・健診未受診者は受
既 特定健康診査(任意継続
診券を交付(費用の全額を負担)し実施、メタボリッ 任継組合員
被扶養者
存 組合員・被扶養者)
クシンドロームに注目した健康状況の把握及びリスク
者のスクリーニング
男女
40 ~ 74
全員
共済組合
2
既
特定保健指導
存
2
既
保健指導事業
存
2
新
禁煙指導事業
規
【目的】疾病の早期発見・早期治療を促進
【概要】特定健診等の上乗せとして実施、費用の一部を助成
【目的】疾病の早期発見・早期治療を促進
【概要】生活習慣病に関する健診を実施、費用の一部を助成
予算額
(千円)
性別
1
【目的】特定保健指導の実施率向上、生活習慣病リスク保有者
の生活習慣・健康状態の改善
組合員
【概要】メタボリックシンドロームの減少を目的に実施、組合 任継組合員
被扶養者
員は所属所単位で実施、その他は利用券を交付
目標(達成時期:2017年度末)
2015年
2016年度 2017年度
実施内容
アウトプット
アウトカム
継続
継続
対象者全員の受診
(100%)
要検者の減少
継続
継続
希望者全員の受診
要検者の減少
継続
継続
希望者全員の受診
要検者の減少
共済一般健診又は人間ドックを受診することで
対応
継続
継続
受診率の向上
(100%)
指導対象者の減少
対象者への健診の必要性を周知するとともに、
11,134 未受診者への受診勧奨を徹底(費用は全額共済
組合負担)
継続
継続
受診率の向上(65%) 指導対象者の減少
継続
継続
実施率の向上(組合員
実施者の健康改善
45%、被扶養者15%)
継続
継続
実施率の向上(45%) 実施者の健康改善
継続
継続
利用促進
(参加者100人)
継続
継続
受診の促進
(胃ガン200人・大腸
悪性新生物の受診率
ガン1,000人・子宮ガ
等の減少
ン4,400人・乳ガン
4,500人)
継続
継続
対象者全員への配布
―
所属所と共同で実施(費用は所属所負担)
助成限度額 組合員・任意継続組合員
317,000 23,000円(脳検診追加 3年に1回10,000円)、被
扶養者 14,000円
所属所への情報提供を行い共通認識を深め、訪
問、面談を行い実態の把握に努める・対象者に
31,500 指導の必要性を周知・人間ドック受診日に指導
が可能な医療機関において動機付け支援を実施
男女
40 ~ 74
基 準 共済組合
該当者 所属所
男女
~ 39
基 準 共済組合
該当者 所属所
5,500 特定保健指導と同様
喫煙者 共済組合
2,000
【目的】生活習慣病リスク保有者の生活習慣・健康状態の改善
2
既
ガン検診助成
存
4
既
・
健康・衛生普及
存
5
5
既
補装具費助成
存
4
既
・
ファミリー健康相談
存
5
【概要】40歳未満の組合員に特定保健指導と同様の指導を実施
【目的】健康の保持増進
【概要】禁煙セミナーを所属所単位で開催、希望者には継続的 組合員
な禁煙サポートを実施
【目的】ガンの早期発見・早期治療を促進
【概要】ガン検診費用の一部を助成
組合員
任継組合員
被扶養者
共済組合
共済組合
【目的】健康の保持増進
【概要】補装具の購入費用等の一部を助成
組合員
任継組合員
被扶養者
男女
全て
全員
共済組合
200 自己負担額に相当する金額を助成
継続
継続
【目的】健康の保持増進
【概要】電話等での相談を実施
組合員
任継組合員
被扶養者
男女
全て
全員
共済組合
2,460 年中無休24時間対応、相談料は無料
継続
継続
利用促進
(利用者300人)
―
【目的】健康の保持増進
【概要】専門医による相談を実施
組合員
任継組合員
被扶養者
男女
全て
全員
共済組合
1,620
継続
継続
利用促進
(利用者30人)
―
【目的】健康の保持増進
【概要】宿泊費用の一部を助成
組合員
任継組合員
被扶養者
男女
全て
全員
共済組合
41,000 1人1泊2,000円助成
継続
継続
利用促進
―
組合員
任継組合員
被扶養者
男女
全て
全員
共済組合
11,900
継続
継続
利用率の向上(30%)
所属所の衛
生管理者等
―
―
―
共済組合
500 開催時期6月 開催回数1回 参加者数50人
継続
継続
全所属所の参加
―
組合員
任継組合員
被扶養者
男女
全て
全員
共済組合
2,000 開催時期11月 開催回数2回 参加者数100人
継続
継続
利用促進
(参加者100人)
―
組合員
被扶養者
男女
全て
全員
共済組合
4,000
継続
継続
利用促進
(参加者300人)
―
―
―
―
共済組合
2,000 50,000円を限度に助成
継続
継続
全所属所の利用
―
【目的】健康の保持増進
既
インフルエンザ予防接種助成 【概要】インフルエンザ予防接種費用の一部を助成
存
【目的】所属所における健康管理の促進
【概要】職場における健康づくりを推進するため、衛生管理者
等を対象に研修会を実施
【目的】健康意識の高揚
【概要】生活習慣の改善を目的とした講座を実施
【目的】生涯生活設計の支援
【概要】生涯生活設計を支援する講座を実施
【目的】健康意識の高揚
【概要】組合員等を対象に健康の保持・増進等を目的とした講 所属所
演会等を実施した所属所に対し費用の一部を助成
(注) 対策の重点項目及び目標値に対する事業分類
1.共通 2.生活習慣病 3.呼吸器系疾患 4.精神・神経疾患 5.その他
5
全員
全員
3
既
ライフプラン講座
存
全て
組合員・任意継続組合員胃ガン2,000円(特定
年齢はX線撮影費用に相当する額)・大腸ガン
15,635 (便潜血)全額・乳ガン子宮ガン各1,500円。
被扶養者胃ガン2,000円・大腸ガン(便潜血)
1,000円・乳ガン子宮ガン各1,500円
共済だより(毎月発行)、メンタルヘルスリー
8,200 フレット(5月発行)、健診の案内(1月発行)
喫煙者の減少
全て
既
保養所利用助成
存
5
男女
セミナー開催回数 40回
禁煙サポート希望者 100人
男女
5
既
健康講座
存
全て
組合員
任継組合員
被扶養者
既
心の健康相談
存
5
男女
【目的】情報発信、健康意識の高揚
【概要】機関紙、リーフレットの発行
4
4
既
・
衛生管理者研修会
存
5
組合員
既
健康講演会支援事業
存
9
県内3ヵ所(広島・福山・庄原)で実施、相談
料は無料
1事業年度1人1回1,000円を限度に自己負担相当
額を助成
開催時期9・10月 開催回数3回 参加者数300
人
10
―
―
―
呼吸器系疾患の受診
率等の減少
③ 健康管理意識の普及と財政状況の周知
適正な医療受診と健康意識高揚のための基礎的な知識の周知活動を行い、あわせて短期給付財政の厳し
い状況を各種会議等で説明します。また、機関紙である「共済だより」等を積極的に活用して普及活動に
努めます。
(各種会議等の開催)
会議等の名前
衛生管理者研修会
目的
内容
●所属所の衛生管理者等を対象に、職場にお
参加者
50人
ける健康管理の推進を目的とする研修を実施
実施回数
1回
健康講座
●組合員と被扶養者を対象に、短期人間ドッ
参加者
100人
実施回数
2回
ライフプラン講座
ク受診後の健康管理に役立つ生活習慣改善の
ための体験型セミナーを実施
●組合員とその配偶者を対象に、生涯生活設
参加者
300人
実施回数
3回
健康講演会支援事業
計を支援するセミナーを開催
2013年度から年齢制限(50歳)を廃止
●組合員を対象に、健康の保持増進、健康管
主管課長会議
理を目的とした講演会等を実施した所属所に
5万円を限度に講師料の一部又は全部を助成
●組合の厳しい短期給付財政の状況、医療費
事務担当者会議
巡回説明会
退職予定者説明会
及び疾病統計・分析を説明して適正な医療受
診と疾病予防に努める
●退職予定者を対象に、退職後の医療保険制
事務担当者会議 2回
参加者
500~600人 実施時期
度の説明を行い、適正な医療受診と疾病予防
の周知に努める
実施回数
14回
主幹課長会議 1回
実施時期
6月
実施時期
11月
実施時期
10月
巡回説明会 随時
1月~2月
④ 医療費適正化に係る事務処理及び実施体制
医療給付に要する費用の適正化を図るため、次の事項を実施します。
(事務処理に関する事項)
内容
種別
短期給付財政安定化計画
●この短期給付財政安定化計画を所属所に配付し、短期給付財政の状況の周知、組合が実施
の配付と周知
事業への協力等を求める。また、機関紙に概要版を掲載し、組合員へ周知する
医療費通知書の送付
●組合員及び被扶養者に対して、受診した医療機関及び調剤薬局に支払った医療給付費等の
ジェネリック差額通知書
内容を、毎月「医療費及び送金のお知らせ」を送付する。診療の事実を確認することで、医
療費適正化の取組みに対する理解と認識を深める
●慢性疾患者に係るジェネリック差額通知書を年2回配付し、 ジェネリック医薬品の利用促
の送付
進を図り、薬剤費の適正化に努める
レセプト審査体制
●レセプトの内容点検
診療内容の点検は、民間の専門業者に委託して実施する。資格及び重複に係る点検は職員
で対応
●第三者加害及び公務災害
被扶養者認定の適正化
外傷性の傷病について、傷病原因調書を該当組合員に送付し、調査を実施する。公務災害
に係る傷病とあわせて、求償事務を徹底する
●被扶養者認定時における調査確認を徹底する。また、2015年度は被扶養者全員を対象に実
態調査を実施
被扶養者認定の取消しに
●被扶養者認定の取消しに伴う資格喪失後の医療費の返還を徹底する。なお、喪失後に加入
係る医療費の返還事務
市町条例公費負担適用者
した医療保険者が確認できる場合は、組合員へのサービスとして医療機関等へ請求替えを組
合から依頼する
●乳幼児医療費助成、重度心身障害者医療費助成、ひとり親家庭医療費助成等の公費負担医
の把握
療受給者の把握を徹底し、一部負担金払戻金及び家族療養費附加金等の適正給付に努める
11
(レセプト内容審査の状況)
区分
(単位:件、%、円)
2009年度
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
審査対象件数
9,135
83,810
82,593
75,925
75,202
再審査請求件数①
有効査定件数 ②
2,766
923
3,213
915
4,013
886
2,683
603
2,073
417
33.37%
28.48%
22.08%
22.47%
20.12%
有効査定率(②÷①)
有効査定額 ③
1,997,609 2,204,439 1,895,064 1,452,852 1,334,381
支払(契約)額④
3,316,400 3,316,400 3,428,400 3,316,400 3,204,400
費用対効果(③-④)
△ 1,318,791 △ 1,111,961 △ 1,533,336 △ 1,863,548 △ 1,870,019
(実施体制に関する事項)
内容
種別
地方公共団体との協力体制 ●この短期給付財政安定化計画の推進にあたっては、地方公共団体に対し理解と協力を求め
計画に掲げた事業及び対策の効果的な実施を図るものとする
業務運営委員会
事務局の体制
●短期給付事業と保健事業との効率的かつ円滑な運営とその改善を図るため、医療費の増嵩
対策等について調査研究を行うことを目的に、組合員議員による委員会を設置
短期部会 長側議員2人、職員側議員2人(計4人)
福祉部会 長側議員2人、職員側議員3人(計5人)
●事務局保険課(短期給付係)と福祉課(保健事業)の連携強化を図り、各事業の執行に当
たっている
事務局長
保険課
統計による受診行動等の分析
情報の周知、レセプト点検等
福祉課
保健事業・福利厚生事業の推進
講座等による健康意識の普及
12
2 医療費の分析について
疾病別の医療費の状況
生活習慣病の状況
生活習慣病と呼ばれる疾病とは、糖尿病、高血圧性疾患、心疾患、脳血管疾患、動脈硬化症、腎不全及びが
ん等の悪性新生物をいいます。その中でも、”内分泌、栄養及び代謝疾患”である糖尿病と”循環器系疾患”
の高血圧性疾患が受診件数の多くを占めています。また、2013年度の生活習慣病に係る医療費は10億8千8百万
円となっており、医療費全体の23%を占めています。
● 生活習慣病件数の推移をみると、毎年、4万件を超えていましたが、2012年度から4万件を下回り、2013年
度は37,528件となっています。 受診件数の構成比をみても生活習慣病の割合は12.46%となっており、年々
減少しています。
件
%
受診件数に占める生活習慣病件数の推移
受診件数の構成割合
350,000
精神神経系疾患
18,788
19,247
300,000
71,379
68,278
19,804
67,817
250,000
63,486
200,000
68,294
61,773
19,454
19,158
65,276
64,438
65,419
61,162
5.94
6.24
6.15
6.22
6.38
21.72
21.07
21.38
21.17
21.19
21.73
19.32
21.07
19.47
20.89
20.92
20.31
39.22
38.12
39.19
38.41
38.80
39.12
80.00
70.00
60.00
66,072
5.72
90.00
19,196
消化器系疾患
66,980
100.00
呼吸器系疾患
50.00
150,000
40.00
128,898
123,569
100,000
124,326
その他の疾患
121,503
119,518
117,768
30.00
生活習慣病の占める割合は約13%
生活習慣病は約4万件
生活習慣病
20.00
50,000
10.00
46,095
44,733
43,509
42,316
39,679
37,528
0
2008
※
14.03
13.80
13.72
13.38
12.88
12.46
2008
2009
2010
2011
2012
2013年度
0.00
2009
2010
2011
2012
2013年度
件数はレセプトの枚数です。一の医療機関等で一人一月一枚となります(入院と外来は、それぞれ作成されます)。
● 生活習慣病に係る医療費の推移をみると、毎年12~13億円近くかかっていましたが、2013年度は11億円を
下回っています。 医療費の構成比でも、これまで25%前後を占めていましたが、2013年度は22.81%まで下
がっています。
%
医療費に占める生活習慣病医療費の推移
千円
6,000,000
100.00
精神神経系疾患
5,000,000
4,000,000
419,042
1,017,896
566,407
398,811
934,976
617,444
437,690
958,448
564,158
413,906
936,848
603,186
389,927
906,922
567,923
消化器系疾患
8.32
7.81
8.41
8.13
7.86
8.17
20.20
18.32
18.42
18.40
18.28
18.51
12.10
10.84
11.85
11.44
11.10
36.86
37.50
36.29
37.43
39.42
90.00
80.00
390,133
70.00
11.24
883,669
呼吸器系疾患
60.00
529,779
3,000,000
50.00
1,781,420
2,000,000
医療費の構成割合
12.5
億円
1,881,649
1,951,508
1,847,253
1,857,467
生活習慣病は12~13億円で推移
2013年度は11億円に減少
40.00
1,881,898
35.36
その他の疾患
生活習慣病の割合は25%で推移
2013年度は23%に減少
30.00
生活習慣病
20.00
1,000,000
1,253,647
1,271,593
1,292,506
1,289,707
1,239,968
1,088,767
2008
2009
2010
2011
2012
2013年度
10.00
24.88
24.91
24.84
25.33
24.99
22.81
2008
2009
2010
2011
2012
2013年度
0.00
0
13
生活習慣病に係る受診件数の構成割合(2013年度)
腎不全, 0.8%
動脈硬化
症, 0.1%
悪性新生物,
10.8%
脳血管疾患,
4.0%
糖尿病等,
40.6%
○ 生活習慣病の件数の内訳をみると、糖尿病を含む
”内分泌、栄養及び代謝疾患”と高血圧性疾患で全
体の八割近くを占め、これにがん等の悪性新生物
(10.8%)を加えると全体の九割にもなります。
(生活習慣病件数の内訳)
(単位:件数)
区分
心疾患, 5.7%
糖尿病等
高血圧性疾患
心疾患
脳血管疾患
動脈硬化症
腎不全
悪性新生物
全体の8割
高血圧性疾患,
38.0%
2008
18,345
16,656
3,067
2,341
99
478
5,109
2009
17,776
16,357
2,851
2,048
83
443
5,175
2010
17,554
16,272
2,523
1,844
80
420
4,816
2011
16,991
15,872
2,426
1,809
44
347
4,827
46,095
44,733
43,509
42,316
合計
%
2012
2013年度
16,053
15,250
15,062
14,260
2,206
2,142
1,658
1,500
47
35
297
294
4,356
4,047
39,679
37,528
○ 医療費では、がん等の悪性新生物が最も多く全体
の三~四割で推移しています。これに糖尿病、高血
脳血管疾患
圧性疾患、心疾患と続きます。
生活習慣病に係る医療費の構成割合
動脈硬化症
100.00
90.00
80.00
6.62
6.77
9.05
8.98
8.48
8.54
10.30
9.57
9.29
7.57
7.31
6.78
11.05
10.07
8.79
10.09
11.16
10.96 心疾患
腎不全
70.00
60.00
34.59
39.23
50.00
37.33
39.22
悪性新生物の割合は3~4割
40.00
30.00
39.47
34.31 悪性新生物
14.49
12.93
11.88
12.99
13.27
12.50
20.58
19.86
21.60
23.80
2009
2010
2011
2012
高血圧性疾患
20.00
10.00
(生活習慣病医療費の内訳)
区分
糖尿病等
高血圧性疾患
悪性新生物
心疾患
腎不全
脳血管疾患
動脈硬化症
22.71
26.45
(単位:千円)
2008
284,759
181,601
433,616
138,558
129,128
82,964
2009
261,636
165,165
498,859
128,050
121,655
86,096
2010
256,683
171,532
510,155
113,582
120,108
116,939
2011
278,633
161,248
505,824
130,082
97,617
115,817
2012
2013年度
295,058
287,992
147,319
140,809
462,920
373,503
138,327
119,376
90,584
73,836
105,206
92,976
3,022
10,131
3,507
487
555
275
1,253,648 1,271,592 1,292,506 1,289,708 1,239,969 1,088,767
合計
糖尿病等
0.00
2008
2013年度
○ 生活習慣病に係る一件当たりの医療費を他の疾病と比較すると、生活習慣病に係るものが高くなって
いることがわかります。生活習慣病は、慢性化して治療が長期に及ぶだけでなく、他の疾病より医療費
が高額になる傾向にあります。2013年度は減少しましたが、高い水準であることに変わりありません。
また、個々の生活習慣病をみると、腎不全が最も高額で25万円を超えています。次に悪性新生物、脳
血管疾患、心疾患と続きます。
円
32,500
生活習慣病に係る一件当たり医療費の状況
(2013年度)
一件当たり医療費の推移
31,250
30,478
29,707
28,426
27,500
29,012
27,197
29,012
生活習慣病合計
生活習慣病
251,143
腎不全
精神神経系疾患
22,500
22,304
21,276
20,721
17,500
15,331
15,228
14,260
12,500
15,749
13,820
13,694
20,353
16,406
16,094
15,697
14,133
15,203
13,987
全体
16,107
15,541
13,894
8,922
9,133
9,129
20,324
61,984
脳血管疾患
15,857
55,731
心疾患
15,980
18,885
糖尿病等
13,508
その他疾患
呼吸器系疾患
9,041
92,291
悪性新生物
22,101
8,813
動脈硬化症
7,857
高血圧性疾患
9,874
消化器系疾患
8,662
円
7,500
2008
2009
2010
2011
2012
2013年度
14
0
50,000
100,000
150,000
200,000
250,000
300,000
○ 生活習慣病の一人当たり医療費の状況を年齢
別にみると、50歳代前半で61,094円となり、急
に増加しています。50歳代後半では91,214円と
なっており、60歳代になると年間で11万円を超
える医療費がかかっています。高血圧性疾患等
の循環器系では41,161円、がん等の悪性新生物
では39,358円、糖尿病等・腎不全では31,977円
となっています。
円
年齢別生活習慣病に係る一人当たり医療費の状況
(2013年度)
112,496
120,000
100,000
91,214
80,000
生活習慣病全体
61,094
60,000
高血圧症等の循環器系
41,161
40,000
39,358
25,268
31,977 がん等の悪
20,704
20,000
性新生物
糖尿病等・腎不全
60歳~
55~59歳
50~54歳
45~49歳
40~44歳
35~39歳
30~34歳
25~29歳
20~24歳
0~19歳
0
○ 生活習慣病と生活習慣病以外の疾病の受診率を年齢別に比較してみると、加齢とともに受診の機会が増え
40歳代後半から急に増加しています。とくに高血圧症等の循環器系疾患と糖尿病・腎不全の受診率が大きく
上昇しています。
%
年齢別受診率の比較(2013年度)
%
年齢別生活習慣病受診率(2013年度)
18.00
80.00
生活習慣病以外の疾病に係る受診率
17.04
高血圧症等の循環器系
16.00
70.00
14.79
63.89
60.14
60.00
60.43 60.09
14.00
12.12
糖尿病等・腎不全
54.86 53.59
12.00
50.43
50.00
49.57
47.30
10.00
10.66
9.05
40.00
4.00
2.00
○ 年齢別の生活習慣病の医療費は、受診率 千
と同じく40歳代から増え始め、50歳代で大
1,200,000
きく増加しています。各年代の医療費に占
める割合も50歳代前半で32%、後半で43%、
1,000,000
60歳代で42%にもなっています。
40~44歳
35~39歳
30~34歳
25~29歳
20~24歳
0~19歳
60歳~
2.49
年齢別医療費の状況(2013年度)
(医療費全体に占める生活習慣病医療費の割合)
50~54歳 32%
55~59歳 43%
60歳~
42%
800,000
生活習慣病以外の疾病
600,000
465,881
1,006,075
424,377
400,000
308,738
生活習慣病
305,330 287,087
200,000
345,700
220,607
195,868
15
45~49
歳
35~39
歳
30~34
歳
25~29
歳
0~19歳
0
40~44
歳
81,698 84,495
20~24
歳
55~59歳
50~54歳
2.73
2.17
1.19
0.00
45~49歳
40~44歳
35~39歳
30~34歳
25~29歳
20~24歳
0~19歳
0.00
1.99
60歳~
9.62
5.71
がん等の悪性新生物
3.86
2.81
55~59歳
10.00
60歳~
17.78
6.56
4.57
50~54歳
20.00
40歳代後半から50歳代
にかけて急に上昇
6.00
55~59
歳
28.17
45~49歳
生活習慣病の受診率
8.00
50~54
歳
31.66
37.08
30.00
○ 生活習慣病の医療費内訳を年齢別にみる
と、がん等の悪性新生物が最も高くなって
おり、高血圧症等の循環器系疾患、糖尿病
・腎不全と続きます。生活習慣病の医療費
は10.9億円ですが、50~60歳代で全体の七
割を占める7.6億円もかかっています。
19,462
77,543
40,552
140,808
40,251
55,531
200,539
77,182
373,503
心疾患
19,290
16,641
69,198
14,249
119,378
腎不全
153
21,360
27,344
24,980
73,837
脳血管疾患
4,423
18,331
44,416
25,806
92,976
動脈硬化症
30
12
123
111
276
160,399
166,193
541,568
14.73
15.26
49.74
合計
(構成比)
80,718
100,000
63,583
104,047
50,000
62,707
45,702
0
220,607 1,088,767
20.26
77,182
127,697
86,583
100.00
60歳~
3,251
悪性新生物
150,000
55~59歳
287,989
50~54歳
37,727
45~49歳
122,405
40~44歳
高血圧性疾患
34,856
50歳代以降の
生活習慣病の医療費
7.6億円
全体の7割
200,000
合計
35~39歳
93,001
60歳~
高血圧症等の循環器系
30~34歳
糖尿病
50~59歳
113,956
250,000
(単位:千円、%)
40~49歳
糖尿病等・腎不全
300,000
25~29歳
0~39歳
悪性新生物
350,000
0~19歳
区分
年齢別生活習慣病の医療費(2013年度)
400,000
20~24歳
(年齢階層別生活習慣病医療費の状況)
千
762,175千円
(70.00%)
悪性新生物
● 生活習慣病の中で最も医療費が高い”がん等の悪性新生物”に係る受診件数及び医療費の推移をみると、
2013年度は、受診件数及び医療費ともに大きく減少しています。また、昨年度まで増加していた一件当たり
医療費も減少に転じています。
千円
件
がん等の悪性新生物の推移
800,000
円
がん等の悪性新生物一件当たり医療費の推移
120,000
115,000
110,000
105,000
100,000
95,000
90,000
85,000
80,000
75,000
70,000
5,109
5,175
受診件数
700,000
4,816
104,791
105,929
106,272
5,100
4,827
600,000
4,600
4,356
96,398
500,000
92,291
84,873
510,155
498,859
400,000
4,047
505,824
4,100
462,920
433,616
2008
2009
2010
2011
2012
373,503
300,000
2013年度
3,600
200,000
がん等の悪性新生物に係る医
○ がん等の悪性新生物に係る医療費の内訳では、胃がん等の
消化器系、乳がん子宮がん、肺がん等の呼吸器系ともに減少
しています。特に乳がん及び子宮がんが大幅に減少していま
すが、医療費全体に占める構成割合では、乳がん及び子宮が
んが最も高く24.02%を占めています。 次いで胃がん等の消
化器系が20.30%、悪性リンパ腫及び白血病が15.85%、肺が
ん等の呼吸器系が12.56%となっています。
千円
180,000
160,904
160,000
120,000
113,226
100,000
88,718
60,000
89,713
乳がん及び子宮がん
75,827
胃がん等の消化器系
55,279
55,220
59,186
50.00
40.00
25.10
25.67
12.14
10.56
11.59
10.92
19.62
22.31
19.71
20.30
20.55
15.85
11.94
8.93
8.66
20.46
19.05
27.42
28.63
12.56
25.46
24.02
乳がん及び子宮がん
30.00
20.00
悪性リンパ腫及び白血病
0
2010
2011
2,012
31.54
10.00
肺がん等の呼吸器系
2009
胃がん等の消化器系
46,922
51,136
43,199
20,000
2008
23.11
60.00
91,263
53,415
38,728
26.11
17.07
101,855
59,144
40,000
2013年度
80.00
112,864
61,934
2012
11.05
100,114
74,033
2011
悪性新生物に係る医療費の構成割合
117,837
102,504
95,048
2010
悪性リンパ腫及び白血病
70.00
115,301
80,000
2009
129,840
128,060
118,911
%
90.00
147,405
142,808
140,000
2,600
2008
100.00
154,485
その他の悪性新生物
0
肺がん等の呼吸器系
がん等の悪性新生物に係る医療費の推移
3,100
100,000
2013年度
16
30.54
31.84
27.27
その他の悪性新生物
0.00
2008
2009
2010
2011
2012
2013年度
○ 年齢別で悪性新生物の受診状況をみると、30
歳代から受診率が上がりはじめ、40歳代後半か
ら大きく上昇しています。医療費は50歳代に入
ると大きく増加しています。
%
悪性新生物に係る年齢別受診率・医療費の状
況
千円
3.00
200,000
2.73
180,000
2.49
2.50
160,000
2.17
140,000
2.00
悪性新生物の受診率
113,956
120,000
100,000
160,000
1.50
86,583
0.91
131,710
0.13
66,063
50,163
0.50
40,000
32,805
56,745
28,585
悪性新生物の医療費
0.00
60歳~
55~59歳
50~54歳
45~49歳
40~44歳
35~39歳
30~34歳
25~29歳
20~24歳
0
0~19歳
60歳~
55~59歳
50~54歳
45~49歳
40~44歳
35~39歳
30~34歳
25~29歳
0
20~24歳
91,900
90,592
80,000
28,407 27,124
0.21 0.36 20,655
0~19歳
103,817
1.00
0.58
20,000
139,569
120,000
60,000
40,000
悪性新生物に係る一件当たり医療費の状況
(2013年度)
77,182
1.19
80,000
円
● 悪性新生物の中で受診件数及び医療費とも最も高い”乳がん及び子宮がん”の状況は、受診件数はほぼ
横ばいですが医療費は大きく減少しました。一件当たり医療費も大幅に減少しています。
千円
件
乳がん及び子宮がんの推移
受診件数
1,500
84,836
78,871
80,000
72,441
1,431
1,416
1,382
140,000
1,389
1,395
70,000
1,400
120,000
62,654
64,310
62,697
60,000
100,000
80,000
乳がん及び子宮がん一件当たり医療費の推移
90,000
1,516
180,000
160,000
円
1,600
200,000
112,864
95,048
117,837
1,300
50,000
100,114
2008
89,713
88,718
2009
2010
2011
2012
2013年度
1,200
60,000
40,000
1,100
乳がん及び子宮がんの医療費
20,000
1,000
0
2012
2013年度
件
乳がんの受診件数・医療費
1,400
140,000
受診件数
1,189
120,000
1,044
1,014
1,006
100,000
80,000
60,000
86,301
80,121
81,711
1,079
1,017
1,200
1,000
96,124
83,892
800
千円
600
71,441
40,000
乳がんの医療費
200
0
0
2009
2010
2011
乳がん及び子宮がんに係る年齢別医療費
(2013年度)
400
20,000
2008
○ 乳がん及び子宮がんの受診率と医療費を年齢別にみると、
比較的若い年代(30歳代後半)から急に増え始め、50歳代
前半で最も多くなっています。
2012
35,000
受診件数
327
368
372
31,153
400
316
350
150
子宮がんの医療費
5,821
50
0
0
2008
2009
2010
2011
2012
2013年度
15,420
15,994
13,533
11,422
0.30
0.20
5,496
0.10
100
806
0
0.00
17
25~29歳
8,747
5,000
0.14
5,000
20~24歳
10,000
0.40
0.25
10,000
200
17,277
0.50
15,000
30~34歳
250
21,713
19,993
26,651
受診率
300
20,000
0.70
0.57 0.60
0.50
20,000
40~44歳
372
450
425
25,000
15,000
件
子宮がんの受診件数・医療費
0~19歳
30,000
0.58
35~39歳
千円
0.80
0.70
25,000
35,000
0.90
0.81
乳がん及び子宮がんの医療費
30,000
2013年度
%
60歳~
2011
55~59歳
2010
50~54歳
千円
2009
45~49歳
2008
胃がん等の消化器系悪性新生物の推移
件
千円
1,800
1,627
200,000
1,600
1,448
1,376
受診件数
1,277
1,400
150,000
1,111
1,200
○ 胃がん等の消化器系悪性新生物は、受診件数は減少し
続けていますが、医療費は2011年度まで増加し、2012年
度から減少に転じています。人間ドック等の健診事業の
浸透や、高度な医療機器の普及や医療技術の進歩から早
期発見・早期治療が広く定着してきたためと考えられま
す。
1,006
100,000
円
1,000
129,840
128,060
120,000
800
115,301
胃がん等の消化器系悪性新生物
一件当たり医療費の推移
113,226
110,000
91,263
101,676
600
100,000
75,827
50,000
400
胃がん等の医療費
93,067
90,000
79,628
80,000
200
82,145
75,375
69,592
70,000
0
0
2008
2009
2010
2011
2012
60,000
2013年度
2008
○ 胃がん等の受診率と医療費を年齢別
にみると、30歳代から40歳代は比較的
低くなっていますが、50歳代で大きく
伸びています。
千円
2009
2010
2011
2012
2013年度
%
胃がん等の消化器系悪性新生物に係る年齢別医療費
(2013年度)
0.79
35,000
0.80
0.70
30,000
0.59
25,000
0.64
29,724
0.60
胃がん等の医療費
0.50
20,000
0.40
15,000
19,100
0.30
0.23
0.19
受診率
10,000
11,508
0.12
5,000
4,393
5,869
0.10
4,436
100,000
285
300
259
102,504
246
250
80,000
201
200
74,033
60,000
61,934
150
59,186
53,415
40,000
60歳~
55~59歳
50~54歳
45~49歳
40~44歳
35~39歳
30~34歳
25~29歳
件
350
327
264
20~24歳
悪性リンパ腫及び白血病の推移
120,000
0.00
0~19歳
0
千円
0.20
○ 悪性リンパ腫及び白血病は、2009年度をピークに前年
度まで減少していましたが、2013年度は増加に転じてい
ます。悪性リンパ腫及び白血病の一件当たり医療費は、
がんの中で最も高額となっています。
年齢別の医療費は、50歳代入ると急に増加しており、
高齢になるほど発症リスクの高まる悪性リンパ腫が多く
を占めます。
51,136
100
20,000
悪性リンパ腫及び白血病
50
千円
悪性リンパ腫及び白血病に係る年齢別医療費
(2013年度)
25,000
2008
2009
2010
2011
2012
2013年度
20,000
円
悪性リンパ腫及び白血病
一件当たり医療費の推移
350,000
0.20
0.20
17,880
悪性リンパ腫及び白血病の医療費
15,000
0.15
313,468
294,458
300,000
280,428
9,801
受診率
10,000
0.10
6,903
239,127
0.04
5,000
200,000
207,870
0.06
0.05
0.05
0.02
284
187,421
150,000
0
18
60歳~
55~59歳
50~54歳
2013年度
45~49歳
2012
40~44歳
2011
35~39歳
2010
30~34歳
2009
25~29歳
2008
0.00
20~24歳
100,000
0~19歳
250,000
0.25
22,677
0
0
%
肺がん等の呼吸器系悪性新生物の推移
433
受診件数
400
351
333
350
60,000
59,144
50,000
300
55,279
55,220
250
46,922
40,000
43,199
200
38,728
30,000
150
20,000
100
肺がん等の医療費
10,000
50
0
0
2008
2009
2010
2011
2012
2013年度
千円
肺がん等の呼吸器系悪性新生物に係る年齢別医療費
(2013年度)
18,000
180,000
142,173
140,000
120,000
89,441
136,346
8,000
6,642
99,767
4,000
2009
2010
2011
2012
0.03
264
2013年度
35~39歳
2008
0.10
3,872
3,229
0.10
0.05
0.00
30~34歳
0
40,000
25~29歳
60,000
0~19歳
2,000
0.09
0.06
0.03
80,000
0.15
5,545
6,000
0.25
0.20
受診率
20~24歳
100,000
11,271
10,000
140,907
0.30
0.28
12,000
157,490
160,000
0.33
14,000
40~44歳
円
0.35
15,939
肺がん等の医療費
16,000
肺がん等の呼吸器系悪性新生物
一件当たり医療費の推移
%
%
60歳~
405
55~59歳
416
70,000
○ 肺がん等の呼吸器系の悪性新生物は、2010年度から受
診件数は減少し続けていますが、2012年度まで医療費は
増加又は横這いで推移していました。その結果、一件当
たり医療費は増加していましたが、2013年度に医療費が
減少したことにより、大きく減少しました。
年齢別では、50歳代後半で急に増加していますが、30
歳代から40歳代でも多くみられます。肺がん等の呼吸器
系悪性新生物は、乳がん子宮がんと同じく、若い年代で
も発症しています。
50~54歳
80,000
件
450
45~49歳
千円 433
糖尿病等
● 生活習慣病の中で受診件数が最も多く、悪性新生物に次いで医療費が高い糖尿病等の医療費の状況をみる
と、2010年度までは件数の低下に連動して医療費も下がっていましたが、2011年度から件数の減少に反して
医療費は増加しています。糖尿病等に係る一件当たりの医療費も毎年大きく増加しています。
千円
件
糖尿病等の推移
600,000
19,000
18,345
糖尿病の受診件数
17,776
18,000
17,554
500,000
16,991
17,000
400,000
16,053
15,250
300,000
284,759
278,633
261,636
200,000
16,000
295,058 287,992 15,000
256,683
14,000
100,000
○ 年齢別糖尿病等の推移をみると、50歳代が最も多くな
っていますが、2011年度から20歳代以下の若年層で増加
しているのが注目されます。
糖尿病等の医療費
13,000
0
千円
350,000
300,000
2009
2010
2011
2012
2013年度
2.95億円
2.85億円
2.79億円
2.62億円
12,000
2008
糖尿病等に係る年齢別医療費の推移
250,000
49,480
45,323
2.57億円
60歳~
48,223
50~59歳
200,000
糖尿病一件当たり医療費の推移
20,000
127,761
18,885
19,000
18,380
150,000
37,729
55,502
53,040
円
2.88億円
122,405
109,756
147,162
122,887
30~39歳
121,593
18,000
17,000
16,000
16,399
100,000
15,522
14,718
15,000
14,622
50,000
14,000
13,000
0
12,000
2008
2009
2010
2011
2012
2013年度
19
40~49歳
34,267
19,316
39,158
38,175
38,259
20,019
9,611
19,563
18,062
7,923
21,547
18,510
10,288
19,811
48,679
2008
2009
2010
2011
11,112
37,398
17,809
34,856
19,875
40,229
48,307
26,536
24,820
2012
2013年度
20~29歳
0~19歳
若年層の
糖尿病が
○ 2013年度の年齢別医療費の状況をみると、50歳代の後半で急に増加していることがわかります。また、
就学期から20歳代の若い世代における糖尿病の増加は、若年層に発症が多い1型糖尿病のみでなく、運動
不足や食生活の変化による2型糖尿病による増加も考えられます。
千円
糖尿病は、主に1型と2型に分類され、95%以上は
2型糖尿病です。2型糖尿病は40~50歳代に多く発症
し、生活習慣の乱れと遺伝が関係しているといわれて
います。一方、1型糖尿病は15歳以下の若年層で多く
発症し、原因はよくわかっていません。すい臓からイ
糖尿病等に係る年齢別医療費
(2013年度)
100,000
%
91,757
12.00
90,000
10.51
80,000
70,000
10.00
受診率
8.00
60,000
6.45
糖尿病等の医療費
50,000
ンスリンがまったく分泌されないため、一生涯インス
リンを外部から取り入れる必要があります。
11.74
6.00
40,000
3.85
40,197
30,000
37,729
2.63
20,000
24,820
10,000
1.38
0.77
8,110
0.40
1.44
5,659
14,216
15,209
4.00
30,648
1.97
2.00
19,647
60歳~
55~59歳
50~54歳
45~49歳
40~44歳
35~39歳
30~34歳
25~29歳
20~24歳
0.00
0~19歳
0
腎不全
● 腎不全は、人工透析治療を伴う場合が多く、生活習慣病の中で一件当たりの医療費が最も高額となる疾患
です。受診件数及び医療費も年々下がっていますが、人工透析の患者が一人増えるだけで、医療費は年間で
数百万円の増加となります。
千円
件
腎不全の推移
500
478
443
受診件数
140,000
450
420
400
347
129,128
350
121,655
297
120,108
100,000
294
97,617
80,000
腎不全の医療費
0.30
20,000
24,979 0.25
0.20
15,000
0.18
15,055
0.15
0.14
0.12
200
0.10
12,291
5,000
2008
2009
2010
2011
全
円
2012
304,997
274,616
285,971 281,317
251,143
260,000
240,000
220,000
200,000
2008
2009
2010
60歳~
55~59歳
40~44歳
35~39歳
2013年度
腎不全一件当たり医療費の推移
270,142
0.00
費
320,000
300,000
30~34歳
0
0
25~29歳
0
20~24歳
50
0~19歳
腎不全の医療費
20,000
0.05
0.01
37
40,000
100
0.40
0.35
21,324
300
150
280,000
0.39
受診率
10,000
73,836
60,000
30,000
25,000
250
90,584
%
腎不全に係る年齢別医療費
(2013年度)
50~54歳
120,000
%
45~49歳
160,000
千円
2011
2012
2013年度
○ 年齢別では、年度によって違いがありますが、30歳代
後半から40歳代にかけて急増する傾向にあります。2013
年度は40歳代前半の年齢層が大きく増加していますが、
40歳代後半から50歳代では低くなっており、60歳代で再
度増加しています。腎機能は一度低下すると、元に戻ら
ないため、できるだけ機能低下を抑える治療となります
が、末期の腎不全では、腹膜透析や血液透析の治療が選
択され、医療費も高額なものとなります。
高血圧性疾患
● 高血圧性疾患は、生活習慣病の中で糖尿病等に次いで受診件数が多い疾病です。医療費も悪性新生物と糖
尿病の次に多く2013年度は1億4千万円となっています。糖尿病が悪化することにより腎不全となるリスクが
高まるように、高血圧性疾患が悪化することにより、脳血管疾患や動脈硬化などの循環器系疾患の症状が重
症化するリスクが高まります。
20
千円
200,000
件
高血圧性疾患の推移
17,000
16,656
受診件数
16,357
190,000
16,500
16,272
15,872
16,000
180,000
170,000
15,500
15,062
181,601
15,000
171,532
160,000
○ 高血圧性疾患の受診件数及び医療費とも、年々減少し
ています。一件当たり医療費は前年度より若干の増加と
なっていますが、過去の推移からみれば低い水準といえ
ます。
年齢別では、40歳代から徐々に増え始め、50歳代に入
ると急に増加しています。
14,260 14,500
165,165
161,248
14,000
150,000
13,500
147,319
140,000
140,809 13,000
高血圧性疾患の医
130,000
12,500
千円
高血圧性疾患に係る年齢別医療費
(2013年度)
60,000
%
16.00
高血圧性疾患の医療費
12,000
120,000
2008
2009
2010
2011
2012
2013年度
13.90
50,000
14.00
12.10
12.00
円
51,819
30,000
40,552
7.41
受診率
3.69
10,159
10,000
1.58
55~59歳
60歳~
0.00
50~54歳
35~39歳
2013年度
30~34歳
2012
25~29歳
2011
20~24歳
2010
2.00
6,394
0
2009
4.00
13,068
45~49歳
9,874
9,781
40~44歳
10,098
2008
6.00
25,724
20,000
10.00
8.00
10,542
10,903
0~19歳
11,000
10,800
10,600
10,400
10,200
10,000
9,800
9,600
9,400
9,200
高血圧性疾患一件当たり医療費の推移
40,000
心疾患・脳血管疾患・動脈硬化症
● 高血圧性疾患等、循環器系疾患の症状が悪化することにより、心疾患、脳血管疾患又は動脈硬化症を引き
起こすといわれています。 毎年、医療費は2億円を超えており、医療技術・機材の高度化により増加する傾
向にあります。
○ これまで増加傾向にあった医療費は、2013年度に大き
千円
心疾患・脳血管疾患・動脈硬化症の推移件
く減少しています。一件当たり医療費も57,826円と前年
6,000
350,000
5,507
度より5千円近く下がっています。 短期人間ドックや脳
受診件数
4,982
5,000
ドックを活用することで早期発見・早期治療と症状の重
4,447
300,000
4,279
症化予防が図られているものと考えます。
3,911
3,677 4,000
年齢別では、40歳代後半から増加し始め、50歳代後半
250,000
で大きく増加しています。
246,386
200,000
224,544
224,277
3,000
244,088
234,028
212,627
2,000
千円
150,000
心疾患・脳血管疾患・動脈硬化症
1,000
心疾患・脳血管疾患・動脈硬化症に係る年齢別医療費
(2013年度)
80,000
%
3.50
3.15
75,878
70,000
100,000
0
2008
2009
2010
2011
2012
2013年度
心疾患・脳血管疾患・動脈硬化症の医療費
60,000
3.00
2.68
2.50
50,000
円
心疾患・脳血管疾患・動脈硬化症
一件当たり医療費の推移
80,000
70,000
1.65
40,164
30,000
57,826
0.41
10,000
45,017
1.00
0.89
20,000
52,626
40,774
24,620
0.50
10,364
40,000
0
21
60歳~
55~59歳
50~54歳
45~49歳
40~44歳
2013年度
35~39歳
2012
30~34歳
2011
25~29歳
2010
20~24歳
2009
0.00
0~19歳
30,000
2008
1.50
37,858
62,411
57,580
60,000
50,000
2.00
受診率
40,000
呼吸器系疾患の状況 呼吸器系疾患とは、風邪、気管支炎や肺炎、アレルギー性鼻炎や慢性鼻炎、喘息やインフルエンザなどを
いい、インフルエンザの流行や花粉の飛散量により、季節・年度によって受診に大きな高低があるのが特徴
的です。また、乳幼児期の受診率が高いのも特徴の一つとなっています。
● 呼吸器系疾患の推移をみると、年度によって受診率及び医療費に高低があります。2009年度は新型イン
フルエンザの大流行があり、2011年度は花粉症の大流行がありました。流行のある年度とない年度の差は、
医療費で5~6千万円にもなります。呼吸器系疾患は医療費総額の11~12%を占める大きな病類ですが、日
頃の心がけで予防することもできる病気です。
千円
呼吸器系疾患に係る受診率及び医療費の推移
呼吸器系疾患に係る医療費の構成割合
%
%
800,000
呼吸器系疾患に係る医療費の割合は11~12%で推移
呼吸器系疾患の受診率
750,000
13.60
13.57
13.57
600,000
12.46
12.36
617,444
12.10
90.00
10.84
11.85
11.10
11.44
13.00
呼吸系疾患医療費
80.00
603,186
12.00
567,923
564,158
566,407
100.00
11.24
13.09
700,000
650,000
14.00
60.00
529,779
550,000
呼吸器系疾患以外の医療費
70.00
11.00
50.00
500,000
88.76
87.90
89.16
88.15
88.56
88.90
2008
2009
2010
2011
2012
2013年度
40.00
10.00
450,000
30.00
400,000
9.00
350,000
20.00
10.00
300,000
8.00
2008
2009
2010
2011
2012
● 呼吸器系疾患に係る組合員と被扶養者の医療費を
比較してみると、どの年度も被扶養者の医療費が7
割を占めています。呼吸器系疾患に係る医療費の多
くは被扶養者にかかるものといえます。
千円
0.00
2013年度
● 組合員に係る呼吸器系疾患の医療費の内訳をみ
ると、 風邪などの鼻咽頭炎等が全体の4割近くを
占めています。また、花粉症に代表されるアレル
ギー性鼻炎等も多くなっています。
千円
呼吸器系疾患に係る本家別医療費の推移
組合員に係る呼吸器系疾患医療費の内訳
200,000
700,000
組合員の医療費
風邪などの鼻咽頭炎等
被扶養者の医療費
180,000
600,000
160,000
166,876
500,000
172,078
140,000
165,783
159,024
178,264
169,979
73,852
65,153
65,662
120,000
(32.08%)
400,000
66,730
64,584
62,393
(36.7%)
アレルギー性鼻炎等
100,000
300,000
80,000
450,568
200,000
388,143
405,134
431,108
402,140
54,040
48,913
48,148
喘息
60,000
52,681
51,216
54,295
(31.9%)
その他(インフルエンザ)
359,800
(67.92%)
40,000
24,046
23,639
26,326
29,740
2008
2009
100,000
20,000
0
20,637
23,093
23,771
23,308
28,896
26,106
30,198
2011
2012
2013年度
24,577
0
2008
2009
2010
2011
2012
2013年度
22
2010
● 被扶養者に係る呼吸器系疾患の医療費の内訳をみ
ると、 風邪などの鼻咽頭炎等が全体の4割以上を占
めています。
花粉症が流行した2011年度のアレルギー性鼻炎等
に係る医療費は 84,216千円で過去5年の中で最も高
くなっています。また、2009年度のインフルエンザ
の大流行に係る医療費は87,716千円となっており、
風邪等の医療費と合わせて大きな増加となっていま
す。
千円
被扶養者に係る呼吸器系疾患医療費の内訳
500,000
風邪などの鼻咽頭炎等
450,000
400,000
194,943
350,000
187,457
300,000
179,303
176,697
169,899
アレルギー性鼻炎等
149,903
250,000
75,107
200,000
150,000
84,216
76,368
81,204
72,529
92,802
100,000
76,326
喘息
その他(インフルエンザ)
93,375
104,706
96,804
65,488
59,069
46,044
2011
2012
2013年度
105,269
50,000
87,716
39,358
34,782
87,527
0
2008
%
呼吸器系疾患に係る受診率の内訳
7.00
風邪などの鼻咽頭炎等
6.24
6.09
6.01
6.27
6.06
6.00
5.75
5.00
アレルギー性鼻炎等
3.96
4.00
3.55
3.82
3.56
3.24
3.93
喘息
3.00
2.12
2.10
2.46
2.41
2009
2010
● 呼吸器系疾患に係る受診率の内訳をみると、
インフルエンザの大流行があった2009年度にお
ける「その他(インフルエンザ)」の受診率が
大きく上昇しています。また、花粉症などのア
レルギー性鼻炎等が年々増加しています。
最も受診率の高い「風邪などの鼻咽頭炎等」
は、6%を超えて推移していましたが、2013年
度は5.75%と大きく下がっています。
2.47
2.38
2.00
その他(インフルエンザ)
1.81
1.00
0.79
1.03
1.11
1.02
2011
2012
0.49
0.00
2008
2009
千円
2010
2013年度
● 年齢別の医療費の状況をみると、被扶養者に
係る乳幼児期の医療費が高額となっています。
0歳から9歳までの医療費で全体の66%を占めて
います。
組合員は、30歳代が最も高くなっており、40
から50歳代まで続いています。これは花粉症な
どのアレルギー性鼻炎等による受診が増加して
いるためです。
年齢別呼吸器系疾患医療費の状況(2013年度)
160,000
被扶養者の医療費
140,000
被扶養者医療費の66%を占める
(0~9歳の医療費2.36億円)
120,000
100,000
80,000
組合員の医療費
150,181
60,000
86,462
40,000
53,074
20,000
39,128
42,401 44,924
23,200 23,324
70歳~
64~69歳
60~64歳
50~59歳
40~49歳
30~39歳
20~29歳
15~19歳
10~14歳
5~9歳
0~4歳
0
23
● 新型インフルエンザが大流行した2009年度と
2013年度の医療費(その他の呼吸系疾患)を比
較すると、20歳代以下の若い年齢層で大きく減
少しています。2009年度の新型インフルエンザ
は若年層(幼児期と就学期)の罹患者が多かっ
たことがわかります。
被扶養者のインフルエンザに係る年齢別医療費の比較
(2009年度・2013年度)
千円
25,000
2009年度の被扶養者医療費
20,000
新型インフルエンザは幼
児期・就学期で多く発症
15,000
10,000
(被扶養者に係るその他の呼吸器系疾患医療費の年度比較)
区分
0~4歳
5~19歳 20~59歳
2009年度の医療費
13,736
56,544
15,894
2013年度の医療費
7,773
23,711
6,359
(構成比)2009年度
15.66
64.46
18.12
2013年度
16.88
51.50
13.81
2013年度の被扶養者医療費
5,000
(単位:千円、%)
60歳~
1,542
8,202
1.76
17.81
合計
87,716
46,045
100.00
100.00
インフルエンザが大流行すると5千万円~1億円の医療費増となります。
70歳~
64~69歳
60~64歳
50~59歳
40~49歳
30~39歳
20~29歳
15~19歳
10~14歳
5~9歳
0~4歳
0
● 年齢別の受診率の状況をみると、被扶養者の
乳幼児期の受診率が非常に高くなっています。
抵抗力の弱い乳幼児期に受診が最も多く、0~
4歳では47.05%にもなっています。その後は、
幼児期・就学期に移行するにつれて除々に体力
もつき、受診率も下がっています。
年齢別呼吸器系疾患受診率の状況(2013年度)
%
50.00
47.05
45.00
被扶養者の受診率
40.00
乳幼児期の受診率が高い
35.00
30.00
30.65
25.00
20.00
組合員の受診率
15.90
15.00
10.00
5.00
70歳~
%
風邪等の鼻咽頭炎等に係る受診率の状況
(2013年度)
30.00
被扶養者の受診率
25.00
24.16
20.00
15.00
組合員の受診率
5.03
24
1.95
2.43
1.92
2.46
1.53
70歳~
2.75
64~69歳
2.89
30~39歳
20~29歳
15~19歳
10~14歳
0.00
5~9歳
3.39 2.82
3.29
60~64歳
5.21
50~59歳
6.28 4.67 5.23
5.00
40~49歳
11.08
10.00
0~4歳
● 年齢別の受診率の状況を病類別にみてみま
しょう。呼吸器系疾患の中で最も受診の多い
急性鼻咽頭炎〔風邪〕や急性扁桃炎、気管支
炎や肺炎の状況です。
被扶養者の乳幼児期における受診率が非常
に高く、 0~4歳の受診率が24.16%と最も高
く、5~9歳が11.08%、10~14歳が6.28%とな
っています。組合員は若い世代の受診率が高
くなっており、生活習慣病などの疾病が増え
る40歳代から減少しているのが特徴的です。
64~69歳
60~64歳
50~59歳
40~49歳
30~39歳
20~29歳
15~19歳
10~14歳
5~9歳
0~4歳
0.00
花粉症に代表されるアレルギー性鼻炎等の
状況です。風邪等と同じく被扶養者の乳幼児
期に高くなっていますが、30歳代に再び上昇
しています。組合員も20歳代から30歳代にか
けて高くなっており、40歳代から減少してい
ます。
%
アレルギー性鼻炎等の疾患に係る受診率の状況
(2013年度)
10.00
9.40
9.00
被扶養者の受診率
8.52
8.00
7.00
6.00
組合員の受診率
5.43
5.00
3.78
4.00
2.97
3.00 2.74
2.83
3.00
2.80
2.00
2.60
3.43
3.30
3.03
2.65
2.13
2.78
1.54
1.90
1.00
1.20
喘息の状況です。風邪等やアレルギー性鼻
炎等と同じく被扶養者の乳幼児期における受
診が高くなっています。10歳代から減少して、
20歳代以降は大きな増減はみられません。
%
70歳~
64~69歳
60~64歳
50~59歳
40~49歳
30~39歳
20~29歳
15~19歳
10~14歳
5~9歳
0~4歳
0.00
喘息に係る受診率の状況(2013年度)
14.00
被扶養者の受診率
12.35
12.00
10.00
8.00
7.86
6.00
組合員の受診率
4.00
%
1.52
0.87 0.93
1.39
1.01
70歳~
0.92
64~69歳
0.93 1.17
60~64歳
1.09
50~59歳
30~39歳
0.33
20~29歳
15~19歳
10~14歳
5~9歳
0~4歳
0.00
被扶養者に係るその他の呼吸系疾患〔イン
フルエンザ〕の状況です。新型インフルエン
ザが大流行した2009年度と比較しています。
2009年度の新型インフルエンザは0~19歳の
年代層で多く受診しています。
1.43
0.38
0.65 1.05
0.86
40~49歳
2.53
2.00
被扶養者に係るその他〔インフルエンザ〕受診率の状況
(2013年度)
6.00
5.21
2009年度の受診率
5.00
4.57
2013年度の受診率
4.00
3.06
3.04
3.00
2.31
2.02
2.00
0.57
0.61
0.75
0.41
0.26
0.56
70歳~
0.60
50~59歳
30~39歳
15~19歳
10~14歳
5~9歳
0~4歳
20~29歳
0.49
0.00
0.44
1.01
64~69歳
0.84
1.34
0.87
40~49歳
1.00
1.16
60~64歳
1.35
1.66
インフルエンザはいつ大流行するかわかりません。共済組合のインフルエンザ予防接種助成事業を活用し
て予防に努めることが大切です。また、花粉症などのアレルギー性の鼻炎は慢性化することが多く、長期に
薬を服用する傾向にあります。自己負担額の軽減と医療費の適正化のためにもジェネリック医薬品への切り
替えを検討することが必要です。
25
精神・神経系疾患の状況 精神・神経系疾患とは、壮年期に多く発症するうつ病や統合失調症等、比較的若い世代に多い気分障害、又
加齢に伴う認知症やアルツハイマー病等をいいます。精神・神経系疾患に係る受診率は、年々増加する傾向に
あります。医療費総額に占める割合も8%前後を推移しており、年間で約4億円かかっています。また、休業給
付である傷病手当金の請求内容をみると、医療費と同様に精神的な疾患による受給者の割合も高くなっていま
す。職場や共済組合が実施するメンタルヘルス対策が重要であることを示しています。
● 精神・神経系疾患の推移をみると、 医療費は、毎年4億円前後で推移しています。
一方、受診率は、2010年度以降も増加しており、2013年度は4.11%となっています。
また、医療費全体に占める精神・神経系疾患の割合は8.17%に上がっています。
精神・神経系疾患に係る受診率及び医療費の推移
精神・神経系疾患に係る医療費の構成割合
千円
%
%
精神・神経系疾患に係る医療費
の割合は毎年8%前後で推移
700,000
精神・神経系疾患の受診率
600,000
3.99
3.83
500,000
4.00
4.11
4.20
3.80
413,906
389,927
8.17
60.00
50.00
390,133
3.40
200,000
3.20
100,000
3.00
0
2.80
精神・神経疾患以外の医療費
70.00
3.60
437,690
398,811
7.86
8.13
8.41
80.00
精神・神経系疾患の医療費
400,000
300,000
7.81
8.32
90.00
4.00
3.66
419,042
100.00
4.04
91.68
92.19
91.59
91.87
92.14
91.83
2008
2009
2010
2011
2012
2013年度
40.00
30.00
20.00
10.00
0.00
2013年度
(組合員)
40,000
年齢別精神・神経系疾患に係る受診率
%
千円
組合員の受診率
30,000
25,000
5.00
4.00
2.86
2.34
10,000
3.00
2.00
(被扶養者)
80,000
60歳~
55~59歳
50~54歳
45~49歳
40~44歳
0.00
20~24歳
1.00
0
0~19歳
5,000
年齢別精神・神経系疾患に係る受診率
%
千円
8.55
70,000
9.00
被扶養者の受診率
8.00
7.21
60,000
6.28
6.53
6.20
7.00
6.00
50,000
4.90
40,000
5.00
4.79
4.45
3.20
30,000
4.00
被扶養者の医療費
20,000
3.00
2.00
1.84
26
60歳~
55~59歳
50~54歳
45~49歳
0.00
40~44歳
1.00
0
20~24歳
10,000
0~19歳
● 被扶養者に係る精神・神経系疾患の年齢
別では、20歳代後半に大きく受診率が伸び
ているのが特徴的です。20歳代の多くは配
偶者と子ですが、気分障害やうつ病などに
よる受診が急増しています。30歳代に入る
と減少しますが、その後は年齢とともに増
加しています。また、高齢期に入ると、認
知症やアルツハイマー病などにより、再び
増加に転じています。
6.00
5.69
4.67
3.46
2.81
15,000
7.00
5.78
5.81
組合員の医療費
20,000
8.00
7.19
加齢に伴って上昇
35,000
35~39歳
● 組合員に係る精神・神経系疾患を年齢別
にみると、加齢に伴い受診率・医療費とも
上昇しています。比較的若い30歳代前半か
ら増加し始めており、年齢を重ねるに連れ
抱えるストレスが大きくなる経過がうかが
えます。
35~39歳
2012
30~34歳
2011
30~34歳
2010
25~29歳
2009
25~29歳
2008
● 統合失調症は気分(感情)障害と同様に、
多くの因子が複雑に絡み合って発症すると
いわれています。当組合の受診状況をみる
と、多くは被扶養者となっており、20歳代
後半が最も高くなっています。
%
年齢別気分〔感情〕障害の受診率
4.00
3.50
組合員の受診率
3.00
2.50
2.00
1.50
1.00
被扶養者の受診率
0.50
%
70歳~
65~69歳
60~64歳
55~59歳
50~54歳
45~49歳
40~44歳
35~39歳
30~34歳
25~29歳
20~24歳
0.00
0~19歳
● 精神・神経系疾患を病類別の受診率をみ
ると、気分(感情)障害では、組合員が被
扶養者を上回っており、組合員の受診率は
加齢とともに上昇しています。被扶養者は
20歳代後半と50歳代前半に高くなっていま
す。精神・神経疾患のなかで最も受診の多
い病気です。
気分(感情)障害は、気分が高まったり
(躁病)、下がったり(うつ病)する病気
です。10歳前後から確認されています。統
合失調症と同様に遺伝子から環境因子まで
多くの因子が複雑に絡み合って発症すると
いわれています。
年齢別統合失調症の受診率
2.50
被扶養者の受診率
2.00
組合員の受診率
1.50
1.00
0.50
● 神経性障害及びストレス関連障害の受診
率です。当組合では、被扶養者の40歳代後
半が最も高くなっています。
これらの病気に分類されるものとしては
不安を主症状とする不安神経症や、日常生
活上のさまざまなストレスをきっかけに、
いつのまにか発症しているパニック障害な
どがあります。
%
70歳~
65~69歳
60~64歳
55~59歳
50~54歳
45~49歳
40~44歳
35~39歳
30~34歳
25~29歳
20~24歳
0~19歳
0.00
年齢別神経性障害及びストレス関連障害等の受診率
2.50
被扶養者の受診率
2.00
1.50
1.00
0.50
組合員の受診率
70歳~
65~69歳
60~64歳
55~59歳
50~54歳
45~49歳
40~44歳
35~39歳
30~34歳
25~29歳
%
年齢別てんかんの受診率
0.70
被扶養者の受診率
0.60
0.50
組合員の受診率
0.40
0.30
0.20
0.10
27
70歳~
65~69歳
60~64歳
55~59歳
50~54歳
45~49歳
40~44歳
35~39歳
30~34歳
25~29歳
20~24歳
0.00
0~19歳
● てんかんの受診率をみると、被扶養者の
小児期に高かったものが、20歳代前半に一
度下がっていますが、同後半から再び増加
しています。組合員は40歳代まで増えてい
ますが、その後はゆるやかに減少していま
す。
てんかんは、脳の神経細胞の過剰な活動
によって反復して発作(てんかん発作)が
起こる病気です。多くは小児期に発症する
といわれています。
20~24歳
0~19歳
0.00
● 傷病手当金は、組合員が療養のため勤務に服することができない場合で、その間、給与を受けることが
できないときに、3日間の待機期間を経て4日目から支給される休業給付です。支給期間は、同一の傷病に
ついて1年6月を限度としています。
(傷病手当金の支給状況)
区分
2002
支給件数
370
支給金額
86,887
千円
200,000
(単位:件、千円)
2004
452
103,723
2006
556
128,352
傷病手当金の支給状況
180,000
556
160,000
562
140,000
700
566
159,173
146,804
452
件
637
支給件数
565
600
531
500
140,473 142,057
136,405
128,352
370
400
120,000
103,723
100,000
300
傷病手当金支給額
2008
562
146,804
2010
637
159,173
2011
566
140,473
2012
2013年度
531
565
142,057
136,405
● 11年前の2002年度における傷病手当金の支
給額は86,887千円でしたが、その後年々増加
し、2010年度には1億5,900万円と倍増しまし
た。2002年度から始まった市町村合併により
職場環境が大きく変わった組合員も多く、傷
病手当金が増加した要因の一つと考えられま
す。2011年度以降は横這い状態にあります。
86,887
(構成市町村等の数の推移)
2002年度 2004年度 2006年度
138
54
42
200
80,000
100
60,000
40,000
2008年度
39
2010年度
36
0
2002
2004
2006
2008
2010
2011
2012
2013年度
● 傷病手当金の受給者を疾病別に分類すると精神・神経系疾患によるものが最も多くなっており、2010
年度には93人中73人が精神・神経系疾患によるものとなっています。2011年度には減少に転じましたが、
全体の6~7割を占める高い割合で推移しています。
人
疾病別傷病手当金受給者数の推移
100
その他の疾患
90
筋骨格系等の疾患
80
循環器系疾患
70
60
50
40
30
12
6
6
6
10
4
6
10
4
7
7
3
4
39
8
5
3
15
精神・神経系疾患
37
61
73
61
57
61
がん等の悪性新生物
20
10
0
8
3
5
7
4
7
31
13
6
2002
12
2004
8
8
6
2006
2008
2010
(受給者に占める精神・神経疾患者の割合)
区分
2002
2004
精神・神経系疾患
31
39
受給者合計
(精神等受給者の割合)
60
51.7
69
56.5
14
12
2011
2012
5
2013年度
(単位:人・%)
2006
37
77
48.1
2008
61
92
66.3
28
2010
73
93
78.5
2011
61
96
63.5
2012
57
85
67.1
2013年度
61
82
74.4
● 組合員の死亡原因をみると、悪性新生物及び心疾患・脳血管疾患によるものが多くなっています。また、
自殺による死亡も多くなっており、全体の二割を占めています。精神・神経系疾患が悪化することで自殺
に追い込まれる場合も考えられ、早期に医師と相談して初期の段階で手当することが大切です。職場や共
済組合のメンタルヘルス対策事業を活用することも心の健康管理に役立てることができます。
組合員の死亡者数の推移
人
(組合員死亡原因別の人数の推移)
年度
2002~03 2004~05
心疾患・脳血管疾患
12
10
悪性腫瘍等
18
22
自殺
11
12
事故・その他
13
13
合計
54
57
(単位:人)
2006~07
13
28
7
24
72
2008~09
12
10
5
16
43
2010~11
7
17
10
8
42
2012~13
7
15
6
2
30
※ 死亡者数は、埋葬料請求書から集計したものである。
80
72
70
60
54
57
50
43
42
40
30
30
20
10
組合員の死亡原因に係る割合の推移
90%
24.1
80%
70%
20.4
21.1
60%
50%
33.3
38.6
19.0
33.3
20.0 自殺
37.2
23.8
9.7
38.9
11.6
23.3
40%
40.5
50.0
がん等の悪性新生物
30%
心疾患・脳血管疾患
20%
10%
22.2
17.5
18.1
27.9
16.7
23.3
2002~03
2004~05
2006~07
2008~09
2010~11
2012~13
0%
年度
29
2012~13
2010~11
6.7
22.8
2008~09
100%
2006~07
2002~03
事故・その他
2004~05
0
%
年
度
(4)消化器系疾患の状況
消化器系疾患の状況 消化器系疾患は、虫歯等の「歯科疾患」と、胃、十二指腸の炎症・潰瘍や肝炎、膵炎などの「内臓系疾患」
に大別できます。年間の医療費は、年々減少していますが9億円近くにもなります。 消化器系疾患の大きなウ
エイトを歯科疾患が占めています。また、胃、十二指腸、肝臓、膵臓などの内臓系の疾患は、食生活や飲酒・
喫煙といった生活習慣との関わりも考えられます。
● 消化器系疾患の推移をみると、 呼吸器系疾患のように年度によって大きな違いはなく、受診率も医療費
もほぼ横這いで推移しています。年間の医療費は、調剤を除くと最も多く2013年度は8.8億円となっていま
す。医療費総額に占める割合は18%台で推移しています。
消化器系疾患に係る受診率及び医療費の推移
%
千円
1,400,000
13.89
1,200,000
1,017,896
1,000,000
受診率
13.68
13.57
消化器系疾患に係る医療費の構成比
15.00
13.78
13.75
14.00
934,976 958,448 936,848 906,922
883,669
14.00
13.00
%
100.00
90.00
12.00
70.00
11.00
60.00
600,000
10.00
50.00
9.00
40.00
8.00
30.00
7.00
20.00
消化器系疾患医療
200,000
18.32
18.42
18.40
18.28
18.51
79.80
81.68
81.58
81.60
81.72
81.49
消化器系疾患以外の医療費
10.00
6.00
0
20.20
80.00
800,000
400,000
消化器系疾患の割合は18%台で推移
0.00
2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度
2008年度
● 消化器系疾患の受診率をみると、 虫歯等の歯科疾
患が11.34%となっており、受診の多くを占めていま
す。 胃炎及び十二指腸炎や肝炎及び肝硬変等の内臓
系の疾患に係る受診率は、2%台で推移しています。
%
12.00
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
歯科疾患及び内臓系疾患に係る受診率の推移
16.00
14.00
2009年度
13.89
消化器系疾患の受診率(合計)
13.57
13.75
13.78
13.68
11.01
10.00
10.87
11.34
11.20
11.15
10.93
14.00
(内訳)
8.00
(単位:%)
(消化器系疾患に係る受診率)
区分
2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度
虫歯等の歯科疾患
11.01
10.87
10.93
11.15
11.20
11.34
胃炎及び十二指腸炎等
1.40
1.28
1.25
1.14
1.15
1.23
肝炎及び肝硬変等
0.39
0.36
0.32
0.32
0.30
0.27
その他の消化器系疾患
1.09
1.05
1.17
1.17
1.11
1.15
合計
13.89
13.57
13.68
13.78
13.75
14.00
● 消化器系疾患に係る組合員と被扶養者の医療費を
比較すると、毎年、ほぼ6:4の割合となっています。
6.00
4.00
(内訳)
内臓系疾患の受診率
2.88
2.70
2.75
2.63
2008年度
2009年度
2010年度
2011年度
0.00
598,722
419,174
1,017,896
58.82
41.18
552,131
382,845
934,976
59.05
40.95
554,752
403,696
958,448
57.88
42.12
537,805
399,043
936,848
57.41
42.59
531,752
375,170
906,922
58.63
41.37
515,357
368,311
883,668
58.32
41.68
30
2013年度
1,200,000
800,000
組合員の医療費
被扶養者医療費
合計
(構成比)組合員
被扶養者
2012年度
消化器系疾患に係る本家別医療費の推移
千円
被扶養者の医療費
1,000,000
(単位:千円、%)
(消化器系疾患に係る本家別医療費の推移)
区分
2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度
2.65
2.55
2.00
419,174
382,845
403,696
399,043
375,170
368,311
552,131
554,752
537,805
531,752
515,357
600,000
400,000
598,722
200,000
組合員の医療費
0
2008年度
2009年度
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
● 組合員の受診件数は年々減少していますが、受診率は横這いとなっています。また、受診率を歯科疾患と
内臓系疾患で分けてみても、年度による大きな変動はありません。
千円
40,000
組合員の受診件数及び受診率の推移
15.67
39,000
15.25
15.27
15.35
37,000
15.18
受診率
38,000
38,291
36,585
36,226
36,000
%
%
16.00
14.00
15.21
15.00
12.00
14.00
35,941
35,088
34,788
35,000
組合員の歯科疾患及び内臓系疾患に係る受診率
11.87
11.69
13.00
12.00
受診件数
32,000
30,000
2008年度
2009年度
2010年度
2011年度
2012年度
4.00
3.81
11.00
2.00
10.00
0.00
31,000
11.71
内臓系の疾患
・胃炎及び十二指腸炎症等
・肝炎及び肝硬変等
・その他の消化器系疾患
6.00
33,000
11.76
虫歯等の歯科疾患
10.00
8.00
34,000
11.89
11.65
2013年度
3.62
3.57
2008年度
2009年度
3.46
2010年度
2011年度
3.42
2012年度
3.49
2013年度
● 組合員の受診件数と医療費の内訳をみると、虫歯等の歯科疾患の受診件数が全体の77%、医療費で65%を
占めています。胃や十二指腸潰瘍などの内蔵系疾患では23%(医療費では35%)となっています。
組合員に係る消化器系疾患受診件数の内訳
組合員に係る消化器系疾患医療費の内訳
その他の消化器系疾患
肝炎及び肝硬変等
その他の消化器系疾患
968件 3,224件
( 3%) ( 9%)
121,452千
円(24%)
3,800件
( 11%)
肝炎及び肝硬変等
15,718千
円(3%)
胃炎及び十二指腸炎等
虫歯などの歯科疾患
43,003千
円(8%)
335,184千
円(65%)
虫歯などの歯科疾患
胃炎及び十二指腸炎等
26,796件
( 77%)
● 被扶養者に係る受診件数は年々減少していますが、受診率は毎年増加しています。受診率の内訳をみると
内臓系の疾患は減少しているのに、虫歯等の歯科疾患に係る受診率が増加しています。被扶養者の受診率が
毎年増加しているのは、歯科疾患の受診が増えているためといえます。
千円
被扶養者に係る受診件数及び受診率の推移
35,000
受診率
34,000
33,000
12.28
12.04 12.22
12.32
12.39
10.13
10.27
10.46
10.66
10.99
10.00
虫歯等の歯科疾患
31,591
31,693
30,188
30,631
30,000
29,000
10.24
12.00
31,039
31,000
被扶養者の歯科疾患及び内臓系疾患に係る受診率
12.00
12.50
33,088
32,000
%
%
13.00
12.84
8.00
11.50
6.00
11.00
4.00
10.50
2.00
10.00
0.00
受診件数
28,000
27,000
内臓系の疾患
・胃炎及び十二指腸炎症等
・肝炎及び肝硬変等
・その他の消化器系疾患
2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度
2.04
2008年度
31
1.91
2009年度
1.94
2010年度
1.87
2011年度
1.73
2012年度
1.85
2013年度
● 被扶養者の歯科疾患に係る受診件数は、全体の86%を占めています。医療費でみても77%となっていま
す。
被扶養者に係る消化器系疾患受診件数の内訳
肝炎及び肝硬変等
その他の消化器系疾患
5,007千円
(1%)
2,164件
( 7%)
その他の
消化器系疾患
1,936件
( 6%)
58,270千
21,017千 円(16%)
円(6%)
胃炎及び十二指腸炎等
胃炎及び十二指腸炎等
虫歯などの歯科疾患
虫歯などの歯科疾患
284,017千
円(77%)
26,227件
( 86%)
%
年齢別消化器系疾患受診率の状況
35.00
30.00
22.43
被扶養者の受診率
21.02
20.00
18.21
12.94
10.00
10.09
9.61
14.30
組合員の受診率
7.00
%
70歳~
64~69歳
60~64歳
50~59歳
30~39歳
15~19歳
10~14歳
5~9歳
0~4歳
20~29歳
7.07 7.91
5.00
0.00
18.7516.67
20.03
14.21
15.00
歯科疾患の受診率の状況
20.00
18.3518.19
17.48
18.00
16.76 16.52
16.00
被扶養者の受診率
14.00
11.59
12.00
10.00
9.39
12.15
10.18
8.58
6.00
14.7715.15
15.09
13.96
10.91
8.10
8.00
組合員の受診率
6.33
5.95 6.50
4.00
32
70歳~
64~69歳
60~64歳
50~59歳
20~29歳
15~19歳
10~14歳
0.00
5~9歳
2.00
0~4歳
● 病類別の受診率の状況です。
歯科疾患に係る受診率は、被扶養者の幼児期
における受診が高くなっており、概ねすべての
年代で組合員を上回っています。
虫歯は、早期に発見して治療を行うことで症
状も軽く、医療費を安く抑えられます。定期的
に歯科検診を受け、早期治療と日頃から歯のケ
アを心がけましょう。
24.70 24.86
被扶養者は幼児期の受診率が高い
25.00
40~49歳
● 年齢別に組合員と被扶養者の受診状況をみ
てみましょう。
組合員は20歳代から加齢とともに受診率が
上がっていることが分かります。被扶養者は
5~9歳の幼児期に大きく増加してますが、成
人になるにつれて減少しています。30歳代か
らは組合員と同じく加齢による増加がみられ
ます。
40~49歳
304件
( 1%)
30~39歳
肝炎及び肝硬変等
被扶養者に係る消化器系疾患医療費の内訳
胃炎や十二指腸の炎症・潰瘍、肝炎や肝硬変
%
などの内臓系疾患の受診率です。
7.00
組合員、被扶養者ともに年齢を重ねるにつれ
て受診率が上がっていますが、全体的に組合員 6.00
が被扶養者の受診を上回っています。
5.00
胃、十二指腸の炎症・潰瘍、アルコール性肝
4.00
炎、慢性肝炎、肝硬変膵炎等、日頃の食生活や
3.00
飲酒・喫煙の影響も少なくないと考えられます。
胃炎等の内蔵系疾患の受診率の状況
6.35
5.92
4.94
4.27
組合員の受診率
2.76
2.62 2.77
1.51
千円
70歳~
64~69歳
60~64歳
50~59歳
40~49歳
30~39歳
20~29歳
1.41
15~19歳
10~14歳
5~9歳
0~4歳
1.52
被扶養者の受診率
0.74 0.70 0.67
1.12
1.00
● 最後に年齢別に医療費をみてみましょう。
被扶養者は、受診率が高い5~9歳代が多くな
っており、大半は虫歯等の歯科疾患となりま
す。組合員も歯科疾患は多いのですが、これ
に合わせて加齢とともに内臓系の疾患が増加
します。
3.98
4.26
3.39
1.86
2.00
0.00
6.56
年齢別消化器系疾患医療費の状況
300,000
被扶養者医療費
組合員の医療費
250,000
組合員の医療費は40歳代
から大きく増加している
200,000
150,000
100,000
(2013年度 年齢別消化器系疾患医療費の構成)
47,085
368,311
64.17
6.57
100.00
43.43
17.84
25.94
12.78
100.00
被扶養者
0
33
70歳~
95,555
29.18
64~69歳
65,715
0.07
60~64歳
159,956
(構成比)組合員
50~59歳
被扶養者医療費
50,000
40~49歳
515,357
30~39歳
33,866
20~29歳
合計
330,726
15~19歳
60歳~
150,406
10~14歳
20~39歳 40~59歳
359
5~9歳
0~19歳
組合員の医療費
0~4歳
区分
(単位:千円、%)
調剤に係る薬剤費及びジェネリック医薬品の利用状況
(5)調剤に係る薬剤費及びジェネリック医薬品の利用状況
2013年度の調剤に係る薬剤費は12.2億円となり、 前年度に比べて若干の増加(1,656千円)となっていま
す。ここ数年の薬剤費は、ほぼ横這いとなっていますが、薬価基準のマイナス改定がなければ、増加し続け
るものと考えられます。これは、医薬分業の推進や新薬の開発によるものと考えれます。
(薬価基準等の改定の推移)
年度
2008年度 2010年度 2012年度 2014年度
薬価基準改定率
△1.20% △1.36% △1.375% △0.630%
診療報酬改定
0.38%
1.55%
1.379%
0.730%
全体改定率
△0.82%
0.19%
0.004%
0.100%
● 調剤に係る受診率及び薬剤費の推移です。2008年度からの推移をみると、増加する傾向にあることが分
かります。また、薬剤費は医療費全体に占める割合も高く、2013年度は20%を超えています。
千円
調剤に係る受診率及び薬剤費の推移
1,600,000
受診率
1,400,000
27.15
29.83
28.75
28.10
30.46
%
30.63
1,200,000
1,248,581
1,220,204 1,221,860
1,000,000
600,000
31.00
26.00
21.00
1,188,828
1,188,357
800,000
医療費及び薬剤費全体に占める薬剤費の割合
%
1,129,159
16.00
400,000
11.00
薬剤費
200,000
0
6.00
100.00
90.00
80.00
70.00
60.00
50.00
40.00
30.00
20.00
10.00
0.00
2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度
薬剤費の割合は18~20%で推移
18.31
18.88
18.60
19.70
19.74
20.38
81.69
81.12
81.40
80.30
80.26
79.62
2012年度
2013年度
医療費
2008年度
2009年度
2010年度
2011年度
● 調剤の受診率は、本人(組合員)、家族(被扶養者)とも年々上昇しています。また、薬剤費を本家別
で比較すると、ほぼ同じ割合で推移しています。
%
32.00
29.28
26.00
29.14
27.49
800,000
28.16
26.77
591,610
582,683
597,218
626,350
601,043
622,231
619,161
400,000
565,111
・医薬分業の推進
・新薬の開発
25.00
564,047
605,674
600,000
組合員の受診率
27.46
被扶養者医療費
1,000,000
29.90
29.66
28.60
29.00
27.00
1,200,000
被扶養者の受診率30.48
30.00
調剤に係る本家別薬剤費の推移
1,400,000
31.33
31.21
31.00
28.00
千
千円
調剤に係る本家別受診率の推移
200,000
組合員の医療費
24.00
0
2008年度
2009年度
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
2008年度
2009年度
● 薬剤費は、院内処方であれば医療費に含まれ、院外処方のときは調剤とし
集計されます。このため、院内処方から院外処方への移行「医薬分業」が進
むことにより、調剤実績が増加することになります。したがって、医療費全
体で考えた場合、受診そのものが増加したのか、医薬分業により医科から調
剤に移行しただけなのか、わかり難い状況にあります。毎年、医薬分業率は
上昇しており、2007年度に57.2%(全国平均)であったものが、2013年度に
は66.1%となっています。 広島県における2012年度の分業率は67.1%です。
34
2010年度
2011年度
2012年度
医薬分業率(全国平均)
年度
分業率
2007年度
2008年度
2009年度
57.2%
59.1%
60.7%
2010年度
2011年度
2012年度
63.1%
65.1%
66.1%
(広島県)
67.1%
● 医薬分業は、診療所等の医療機関において、薬の購入や在庫管理が不要となり、医師が薬で儲けるとい
った風評被害(病院のサロン化など)もなくなるというメリットがあります。患者にとってみても薬剤師
による服薬指導の充実や薬剤の選択肢の広がり等のメリットがあります。一方で、外来での患者負担は、
院内処方に比べると、院外処方は高額になるデメリットがあります。下図で院内処方と院外処方を比較し
てみましょう。毎月、生活習慣病(痛風・高脂血症)で薬を購入するため、受診している組合員の事例で
す。院内処方の自己負担額は2,679円ですが、院外処方にすると3,216円となり537円高くなっています。
医療費と薬剤費のトータルでは1,790円多くかかります。
院 内 処 方
院 外 処 方
(自己負担額 2,679円)
診療所(医科レセプト)
(自己負担額 1,470円+1,746円=3,216円)院内処方より537円高い
診療所(医科レセプト)
薬局(調剤レセプト)
傷病名 高脂血症、痛風、肝障害
傷病名 高脂血症、痛風、肝障害
70
52
235
420
9
65
42
893 点
再診
外来管理加算
医学管理
内服薬剤
内服調剤料
長期投薬加算(処方料)
70
52
235
0
0
65
68
490 点
再診
外来管理加算
医学管理
内服薬剤
内服調剤料
長期投薬加算(処方料)
処方料(その他)
合計点数
(自己負担額8,930円×0.3=2,679円)
40
41
420
81
調剤基本料
薬剤服用歴管理料
+
内服薬剤
内服薬調剤料
処方料(その他)
合計点数
(自己負担額4,900円×0.3=1,470円)
合計点数
582 点
(自己負担額5,820円×0.3=1,746円)
● 2012年度からジェネリック医薬品差額通知事業を開始しました。ジェネリック医薬品の利用率は、差額
事業を始める前の2011年度で7.80%でしたが、 2012年度は8.88%、2013年度は10.08%まで上昇していま
す。組合員は10.87%、被扶養者は9.05%となっています。
%
ジェネリック医薬品利用率の推移
%
本家別ジェネリック医薬品利用率の推移
10.87
11.00
11.00
10.08
組合員の利用率
8.88
9.00
ジェネリック医薬品利用率
7.80
8.00
7.88
7.00
7.00
6.09
5.83
5.00
5.00
2012年度
2013年度
※
利用率の算出は電子化された調剤報酬明細書によります。
● 慢性疾患に係る薬剤費をみると、生活習慣病
と呼吸器系疾患の薬が多くなっています。生活
習慣病の薬は組合員に多く、50歳代で急増しま
す。また、呼吸器系疾患の薬は被扶養者に多く
乳幼児期から就学期に増えています。ジェネリ
ック医薬品の利用額では、50歳代が最も多くな
っています。
5.59
5.82
2008年度
2009年度
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
利用率の算出は電子化された調剤報酬明細書によります。
年齢別薬剤費及びジェネリック医薬品利用額の推移
千円
350,000
ジェネリック
医薬品利用額
300,000
32,932
250,000
花粉症等の呼吸器
系疾患の薬剤費
200,000
85,760
17,003
28,148
150,000
100,000
24,168
その他の慢性
疾患薬剤費
22,339
55,266
170,270
132,019
23,081
50,000
65,154
糖尿病等の生
活習慣病薬剤
費
42,196
0
35
65歳~
2011年度
被扶養者の利用率
60~64歳
2010年度
0~9歳
※
2009年度
6.98
6.82
30~39歳
2008年度
6.53
6.00
10~19歳
5.82
9.05
50~59歳
7.41
40~49歳
8.00
8.48
7.91
20~29歳
9.00
6.00
9.72
10.00
10.00
● 組合員の慢性疾患に係る投薬状況をみると、生活習慣病である糖尿病、脂質異常症及び高血圧症に係る
薬剤費が多くなっており、 ジェネリック医薬品の利用率は11.63%です。また、呼吸器系疾患に係る薬剤
費も多く、ジェネリック医薬品の利用率は14.53%です。 これ以外では、胃炎又は胃潰瘍等の消化器系疾
患や腰痛症の利用率が高い傾向にあります。
(2013年度組合員の主な慢性疾患に係る投薬状況)
慢性疾患に係る投薬
ジェネリック医薬品
傷病名
対象者数
薬剤費
利用額
利用率
糖尿病
568
26,374
2,114
8.0%
脂質異常症(高脂血症)
1,402
33,655
5,401
16.0%
高血圧症
1,697
53,047
5,316
10.0%
痛風・高尿酸血症
気管支喘息
アレルギー性鼻炎・花粉症
慢性副鼻腔炎
胃炎
胃潰瘍・十二指腸潰瘍
699
1,398
4,115
1,225
2,704
2,766
5,481
17,622
35,198
4,824
6,522
10,339
953
1,573
6,102
702
1,294
2,513
17.4%
8.9%
17.3%
14.6%
19.8%
24.3%
腰痛症
1,491
2,043
2,853
47,490
387
3,252
13.6%
6.85%
うつ病等の精神・神経系疾患
(単位:人、千円、%)
備考
生活習慣病に係る投薬
(薬剤費118.557千円)
(利用率
11.63%)
呼吸器系関係に係る投薬
(薬剤費 57,644千円)
※ 対象者及び薬剤費は、薬効から抽
出しているため重複して集計される
場合があります。
※ 院内処方(入院等)に係る薬剤費
は含まれません。
● 組合員に係る薬剤費とジェネリック医薬品利用額の構成比をみると、生活習慣病と呼吸器系疾患とも薬
剤費の割合よりジェネリック医薬品利用額の割合の方が高くなっています。消化器系疾患ではジェネリッ
ク医薬品利用額の割合は薬剤費の割合の二倍以上となっています。反対に、症状にあわせて医師と相談し
ながら薬を決定・変更することが多い精神・神経系疾患はジェネリック医薬品の割合が低くなっています。
慢性疾患に係る薬剤費の構成比
ジェネリック医薬品利用額の構成比
(組合員)
糖尿病、脂質異常
症及び高血圧症
(生活習慣病)に
係る薬剤費
糖尿病、脂質異常症及
び高血圧症(生活習慣
病)に係る薬剤費
その他の慢性疾
患に係る薬剤費
24.7%
その他の慢性疾
患に係る薬剤費
23.1%
47.7%
53.2%
11.2%
花粉症等の呼吸器
系疾患に係る薬剤
費
3.3%
うつ病等の精神・
神経系疾患に係
る薬剤費
9.2%
15.0%
うつ病等の精神・
神経系疾患に係
る薬剤費
胃潰瘍等の消化器系疾
患に係る薬剤費
● 組合員の生活習慣病に係るジェネリック医薬品の利用状
況を年齢別にみると、利用額、利用率ともに50歳代で大き
く上昇していることがわかります。50歳代から生活習慣病
を発症する組合員が増えるばかりでなく、病気の併発や症
状の悪化などにより、投薬量が増加することも考えられま
す。
6.8%
花粉症等の呼吸器
系疾患に係る薬剤
費
胃潰瘍等の消化器系疾患
に係る薬剤費
5.8%
生活習慣病ジェネリック医薬品の利用状況
%
千円
12,000
13.00
12.22
11.53
8,940
10.07
8,000
12.00
11.00
10.20
10.00
9.00
ジェネリック利用額
0
449
2,532
8,940
1,863
13,784
ジェネリック利用率
0
10.07
10.20
12.22
11.53
11.63
36
合計
118,557
4,000
7.00
2,532
1,863
6.00
5.00
449
0
4.00
60歳~
薬剤費
~39歳 40~49歳 50~59歳 60歳~
0
4,461
24,813
73,129
16,154
50~59歳
0~19歳
ジェネリック医薬品利用額
~39歳
傷病名
8.00
(単位:千円、%)
40~49歳
(2013年度組合員の生活習慣病に係る薬剤費)
● 被扶養者の慢性疾患に係る投薬状況をみると、呼吸系疾患である気管支喘息、アレルギー性鼻炎・花粉
症、慢性副鼻腔炎に係る薬剤費が最も多くなっています。ジェネリック医薬品の利用率は9.03%となって
います。 生活習慣病に係る利用率は11.28%となっており、乳幼児及び就学期の受診が多い呼吸器系疾患
は、ジェネリック医薬品の利用率が低くなる傾向にあります。
(2013年度被扶養者の慢性疾患に係る投薬状況)
慢性疾患に係る投薬
傷病名
対象者数
薬剤費
糖尿病
169
6,727
脂質異常症(高脂血症)
高血圧症
痛風・高尿酸血症
(単位:人、千円、%)
ジェネリック医薬品
備考
利用額
607
利用率
9.0%
577
635
59
12,126
18,909
391
2,000
1,630
66
16.5%
8.6%
16.9%
生活習慣病に係る投薬
(薬剤費38.153千円)
(利用率
11.28%)
気管支喘息
アレルギー性鼻炎・花粉症
慢性副鼻腔炎
4,198
5,865
1,965
49,405
41,369
8,273
3,046
4,789
1,104
6.2%
11.6%
13.3%
呼吸器系関係に係る投薬
(薬剤費99,047千円)
胃炎
胃潰瘍・十二指腸潰瘍
腰痛症
うつ病等の精神・神経系疾患
2,811
1,592
743
5,039
5,077
2,251
925
1,007
231
18.4%
19.8%
10.3%
出しているため重複して集計される
1,250
30,640
1,413
4.61%
は含まれません。
※ 対象者及び薬剤費は、薬効から抽
場合があります。
※ 院内処方(入院等)に係る薬剤費
● 被扶養者に係る薬剤費とジェネリック医薬品利用額の構成比をみると、最も利用の多い呼吸器系疾患は
薬剤費及びジェネリック医薬品利用額とも同じような割合となっていますが、生活習慣病は、薬剤費の割
合が9.6%、ジェネリック医薬品利用額は11.9%で、ジェネリックの方が2.3ポイント高くなっています。
消化器系疾患も同じようにジェネリックの方が高くなっていまが、うつ病等の精神・神経系疾患はジェネ
リックの利用率は低くなっています。
ジェネリック医薬品利用額の構成比
(被扶養者)
慢性疾患に係る薬剤費の構成比
(被扶養者)
糖尿病、脂質異常症及び高血
圧症(生活習慣病)に係る薬
剤費
糖尿病、脂質異常症及び高血
圧症(生活習慣病)に係る薬
剤費
9.6%
11.9%
花粉症等の呼吸
器系疾患に係る
薬剤費
花粉症等の呼吸器系
疾患に係る薬剤費
その他の慢性疾
患に係る薬剤費
24.9%
2.5%
うつ病等の精神・
3.9% 5.4%
神経系疾患に係
る薬剤費
胃潰瘍等の消化器系疾
患に係る薬剤費
● 被扶養者の呼吸器系疾患に係るジェネリック医薬
品の使用状況を年齢別にみると、0~9歳の利用額は
最も高くなっていますが、利用率は最も低いことが
わかります。10~19歳になると利用額及び利用率と
も高くなっています。20~39歳では16.62%と高く、
40歳代に入ると10.37%と大きく落ち込んでいます。
60歳代からは再び上昇しています。
千円
4,000
3,500
60歳~
11.03
合計
55,266
23,044
7,263
10,536
2,938
99,047
ジェネリック利用額
3,253
3,062
1,207
1,093
324
8,939
ジェネリック利用率
5.89
13.29
16.62
10.37
11.03
9.03
37
12.00
10.00
10.37
2,000
8.00
5.89
1,207
6.00
1,093
4.00
324
ジェネリック医薬品利
500
0
2.00
0.00
60歳~
10~19歳 20~39歳 40~59歳
13.29
2,500
1,000
(単位:千円、%)
16.00
14.00
40~59歳
0~9歳
3,062
10~19歳
傷病名
ジェネリック医薬品利用
3,253
3,000
1,500
(2013年度被扶養者の呼吸器系疾患に係る薬剤費)
胃潰瘍等の消化器系
疾患に係る薬剤費
呼吸器系疾患ジェネリック医薬品の利用状況
(被扶養者)
%
16.62
0~9歳
7.7%
うつ病等の精神・
神経系疾患に係
る薬剤費
呼吸器系疾患
24.8%
54.0%
55.3%
20~39歳
その他の慢性疾
患に係る薬剤費
● 共済組合では、 組合員と被扶養者に2012年7月からジェネリック医薬品差額通知書を配付しています。
慢性疾患による先発医薬品の処方を受けており、ジェネリック医薬品への切り替えが可能な者を対象とし
ています。ジェネリック医薬品への切替は、自己負担額の軽減のみでなく、医療費の適正化にもつながり
ます。2012年度から3事業年度で延べ10,767人に差額通知書を送付した結果、1,494人がジェネリック医
薬品に切り替え、切替効果額は述べ9,187,011円となっています。
〔第1回:2012年7月配付〕
配付年月:2012年7月
配付者数:3,661人(組合員及び被扶養者の9.3%)
対象期間:2012年1月~3月診療
対象疾患:生活習慣病等の慢性疾患
そ の 他:自己負担軽減額が100円以上の者を対象
(ジェネリック医薬品への切替状況)
切替えた者
切替えなかった者
薬剤投与がなかった者
合計
497人
3,012人
152人
3,661人
ジェネリック医薬品切替効果額の状況
円
円
900,000
800,000
700,000
600,000
500,000
400,000
300,000
200,000
組 合 員
337人
被扶養者
160人
合計
497人
〔第2回:2013年4月配付〕 配付年月:2013年3月
配付者数:3,020人(組合員及び被扶養者の7.6%)
対象期間:2012年10月~12月診療
対象疾患:生活習慣病等の慢性疾患
そ の 他:自己負担軽減額が100円以上の者を対象
(ジェネリック医薬品への切替状況)
切替えた者
切替えなかった者
薬剤投与がなかった者
合計
組 合 員
被扶養者
合計
324人
2,331人
365人
3,020人
203人
121人
324人
〔第3回:2013年7月配付〕 配付年月:2013年7月
配付者数:4,086人(組合員及び被扶養者の10.5%)
対象期間:2013年1月~3月診療
対象疾患:生活習慣病等の慢性疾患
そ の 他:自己負担軽減額が100円以上の者を対象
(ジェネリック医薬品への切替状況)
切替えた者
切替えなかった者
薬剤投与がなかった者
合計
673人
3,171人
242人
4,086人
組 合 員
432人
被扶養者
241人
合計
673人
4,200,000
1,000,000
3,319,362
3,066,407
ジェネリック医薬品の切替効果額(累計)
3,581,500 3,800,000
3,400,000
3,000,000
2,747,108
2,600,000
2,332,523
1,993,711
2,200,000
1,712,303
1,800,000
1,347,829
1,400,000
1,040,305
414,585
1,000,000
727,284
364,474
438,480
338,812
319,299
313,021 307,524
600,000
206,900
288,804
262,138
281,408
252,955
200,000
231,580
206,900
-200,000
-600,000
100,000
-1,000,000
ジェネリック医薬品の切替効果額
0
2012年7
月
8月
9月
10月
11月
12月 2013年1
月
2月
3月
4月
-1,400,000
5月
6月
ジェネリック医薬品切替効果額の状況
円
円
2,600,000
800,000
2,133,539
ジェネリック医薬品の切替効果額(累計)
1,876,146
1,632,016
1,418,325
700,000
600,000
500,000
400,000
99,663
451,122
233,386 340,419
628,687
991,579
789,519
99,663
133,723
1,800,000
1,400,000
1,181,115
1,000,000
600,000
300,000
200,000
2,200,000
177,565 160,832
202,060 189,536
237,210
213,691
200,000
244,130 257,393
-200,000
107,033 110,703
-600,000
100,000
-1,000,000
ジェネリック医薬品の切替効果額
0
2013年4
月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
-1,400,000
3月
ジェネリック医薬品切替効果額の状況
円
円
800,000
3,471,972
ジェネリック医薬品の切替効果額(累計)
700,000
600,000
200,000
2,600,000
1,763,956 495,175 504,114
1,459,821
1,186,781
400,000
120,648
310,797
190,149
120,648
672,849
474,555
163,758
198,294
3,400,000
3,000,000
2,763,245
2,259,131
500,000
300,000
3,133,242
3,800,000
901,373
2,200,000
1,800,000
369,997
285,408 273,040 304,135
1,400,000
338,730 1,000,000
600,000
228,524
200,000
-200,000
-600,000
100,000
-1,000,000
ジェネリック医薬品の切替効果額
0
2013年7
月
8月
9月
38
10月
11月
12月
1月
2月
3月
4月
5月
-1,400,000
6月
● ジェネリック医薬品使用促進に係る機関紙「共済だより」の掲載状況です。
年月
2008年 7月号
2008年12月号
2009年 2月号
2009年 4月
2009年 4月号
2009年 7月号
2009年 8月
2009年 8月号
2009年 9月号
2009年10月号
2009年11月号
2009年12月号
2010年 4月号
2010年 5月号
2010年 8月号
2010年11月号
2011年 4月
2011年10月号
2012年 2月号
2012年 4月
2012年 7月
2012年 7月号
2012年 7月号
2012年11月号
2012年12月号
2013年 1月号
2013年 2月号
2013年 3月
2013年 3月号
2013年 4月号
2013年 4月号
2013年 5月号
2013年 6月号
2013年 7月
2013年 7月号
2013年 7月号
2014年 2月号
2014年 3月
2014年 5月号
取組みの内容(共済だよりの掲載内容等)
「共済だより」ジェネリック医薬品の活用(2008年4月の処方せんの様式変更)
「共済だより」ジェネリック医薬品への切替えによる自己負担額の軽減
「共済だより」ジェネリック医薬品の安全性(新薬との違い・品質)
○ジェネリック使用促進を2009年度短期給付財政安定化計画の重点項目に追加
「共済だより」ジェネリック医薬品に切替える際の医師・薬剤師との相談
「共済だより」ジェネリック医薬品の分割調剤(お試し調剤の利用)
○ジェネリック医薬品希望カードの配付(初回)
「共済だより」ジェネリック医薬品希望カードの配付・使用方法
「共済だより」ジェネリック医薬品への切替えによる自己負担額の軽減
「共済だより」ジェネリック医薬品を利用するための薬局の利用方法(かかりつけ薬局)
「共済だより」ジェネリック医薬品は営業時間内に調合(時間外受診等の加算)
「共済だより」ジェネリック医薬品の正しい服用(服用時間等の知識)
○ジェネリック使用促進を2010年度短期給付財政安定化計画の重点項目とする
「共済だより」ジェネリック医薬品への切替えによる自己負担額の軽減
「共済だより」ジェネリック医薬品を利用するための薬局の利用方法(かかりつけ薬局)
「共済だより」ジェネリック医薬品を利用するための薬局の利用方法(かかりつけ薬局)
○ジェネリック使用促進を2011年度短期給付財政安定化計画の重点項目とする
「共済だより」ジェネリック医薬品への切替えによる自己負担額の軽減
「共済だより」ジェネリック医薬品への切替えによる自己負担額の軽減
○ジェネリック使用促進を2012年度短期給付財政安定化計画の重点項目とする
○ジェネリック医薬品差額通知書の送付(初回)
「共済だより」ジェネリック医薬品差額通知書の送付・通知書の見方
「共済だより」ジェネリック医薬品の処方(希望カードの活用方法)
「共済だより」糖尿病に係るジェネリック医薬品の紹介
「共済だより」高血圧症に係るジェネリック医薬品の紹介
「共済だより」脂質異常症に係るジェネリック医薬品の紹介
「共済だより」アレルギー性鼻炎・花粉症に係るジェネリック医薬品の紹介
○ジェネリック医薬品差額通知書の送付(2回目)
「共済だより」ジェネリック医薬品差額通知書の効果測定
○ジェネリック使用促進を2013年度短期給付財政安定化計画の重点項目とする
「共済だより」咽頭炎に係るジェネリック医薬品の紹介
「共済だより」胃炎・慢性胃炎に係るジェネリック医薬品の紹介
「共済だより」心臓病・不整脈に係るジェネリック医薬品の紹介
○ジェネリック医薬品差額通知書の送付(3回目)
○ジェネリック医薬品希望カードの配付(2回目)
「共済だより」薬剤費とジェネリック医薬品の利用状況
「共済だより」2012年度財政安定計画の報告(ジェネリック医薬品の利用状況)
○ジェネリック医薬品差額通知書の送付(4回目)
○ジェネリック使用促進を2014年度短期給付財政安定化計画の重点項目とする
39
年齢別にみた医療費の状況 組合員の年齢構成の変化と平均年齢の推移をみると、ここ数年で大きな変化がみられます。いわゆる団塊の
世代が退職し、50歳代の組合員が大幅に減少しています。平均年齢も下がり続けています。受診の機会が増え
医療費が高くなる50歳代の組合員数が減少することは、医療費に与える影響は少なくありません。また、一人
当たり医療費を年齢別にみると、年齢を重ねることによる医療費の変化をみることができます。
● 組合員の年齢構成の変化をみると、2008年度は50歳代以上の組合員は全体の39.13%となっていますが、
2013年度末には33.29%まで減少しています。5年間で50歳代の組合員が大幅に減り、それより若い世代の
割合が増加しています。
年齢別組合員数の構成割合
(2008年度末)
年齢別組合員数の構成割合
(2013年度末)
0.04%
70歳-
50歳代以上
39.13%
0.12%
65-69
12.28%
45-49
12.46%
40-44
7.14%
25-29
0%
10%
15%
20%
10.43%
3.97%
0.13%
0%
45
44.3
44.2
43.9
44
5%
10%
15%
20%
● 組合員の平均年齢の推移では、年齢構成の変化
により年々下がっています。2008年度は44.4歳で
したが、 2013年度末には43.3歳となり、5年間で
1.1歳低下しました。 平均年齢と年齢構成の変化
は医療費に与える影響も少なくありません。
組合員平均年齢の推移
44.4
12.93%
9.58%
15-19
5%
歳
45
16.19%
20-24
0.07%
15-19
13.47%
25-29
2.50%
20-24
12.40%
30-34
11.46%
30-34
15.65%
35-39
14.96%
35-39
4.94%
50歳代以上
33.29%
50-54
16.63%
50-54
40-44
0.23%
55-59
17.60%
55-59
45-49
0.07%
65-69
60-64
4.74%
60-64
70歳-
43.6
44
組合員年齢別一人当たり医療費の状況
(2013年度末)
円
43.3
250,000
組合員一人当たり医療費は50
歳~60歳にかけて大きく上昇
43
200,000
43
筋骨格系等疾患
42
2008
2009
2010
2011
2012
2013年度
消化器系疾患
150,000
呼吸器系疾患
循環器系疾患
精神・神経系疾患
糖尿病等の内分泌等
がん等悪性新生物
50,000
40
60歳~
55~59歳
50~54歳
0
45~49歳
その他の疾患
40~44歳
● 組合員の年齢別一人当たり医療費では、加齢
に伴って増加しています。筋骨格系等疾患、消
消化器系疾患、循環器系疾患、糖尿病等の内分
泌等、がん等の悪性新生物における50歳から60
歳代における増加が顕著です。生活習慣に関連
する疾患のほか、関節症や腰痛症等の疾患も増
えていきます。
100,000
70歳-
1.20%
65-69
1.08%
● 被扶養者の年齢構成の割合をみると、 全体の6
割を19歳までの乳幼児及び就学期の者が占めてい
ることがわかります。被扶養者に係る医療費は、
この年齢構成に大きく影響を受けています。
年齢別被扶養者数の構成割合
(2013年度末)
2.47%
60-64
4.03%
55-59
4.22%
50-54
3.90%
45-49
歳
4.31%
40-44
被扶養者平均年齢の推移
24
23.5
4.03%
35-39
30-34
2.56%
25-29
2.74%
19歳までで全体
の6割を占める
14.77%
5-9
0%
5%
10%
22.3
19
13.29%
0-4
22.4
20
15.88%
10-14
22.7
21
15.50%
15-19
23.2
22
10.00%
20-24
23.3
23
18
15%
20%
2008
2009
2010
2011
2012
2013年度
● 被扶養者一人当たり医療費では、乳幼児期(0~9歳)における呼吸器系疾患が高くなっていますが、就
学期(10歳~19歳)に入ると減少していきます。その後、生活習慣病と呼ばれる疾患が除々に増えていき、
50歳代から大きく増加しています。疾病の内訳は、がん等の悪性新生物、循環器系疾患や消化器系疾患が
伸びています。また、70歳代に入ると高齢期に多い腰痛症や関節症の筋骨格系疾患が高くなっています。
円
被扶養者年齢階層別一人当たり医療費の状況
(2013年度)
500,000
400,000
筋骨格系等疾患
300,000
消化器系疾患
呼吸器系疾患
循環器系疾患
呼吸器系疾患
200,000
精神神経系疾患
糖尿病等の内分泌
100,000
悪性新生物
その他の疾患
70歳~
65~69歳
60~64歳
50~59歳
40~49歳
30~39歳
20~29歳
15~19歳
10~14歳
5~9歳
0~4歳
0
● 年齢別一人当たり医療費を疾病ごとにみると、乳幼児期の呼吸器系疾患、20歳代の精神・神経系疾患、30
歳代から増える消化器系疾患、40歳代から50歳代にかけて急増する循環器系疾患、60歳代に入ると筋骨格系
疾患が増加します。年齢を重ねることによる一人当たり医療費の変化をみることができます。
呼吸器系疾患の年齢別一人当たり医療費の状況
(2013年度)
円
60,000
56,544
50,000
40,000
30,000
29,181
20,000
41
70歳~
65~69歳
60~64歳
50~59歳
40~49歳
30~39歳
20~29歳
10~14歳
5~9歳
0
15~19歳
12,308
7,449
10,000
0~4歳
○ 呼吸器系疾患は、0~9歳までの乳幼児期・就
学期前半に多いことがわかります。乳児期にお
ける一人当たり医療費は、56,544円と最も高く
なっていますが、その後、幼児期、就学期を経
て20歳くらいまでに低くなっていきます。
円
精神・神経系疾患の年齢別一人当たり医療費の状況
(2013年度)
60,000
47,632
50,000
40,000
30,000
○ 精神・神経疾患は、10歳代から増えはじめ、
20歳代まで続いています。30歳代に入ると一旦
下がりますが、40歳代からは加齢に伴って除々
に増加しています。65歳代で再び下がりますが、
70歳代に入ると高齢期に発症が多い認知症やパ
ーキンソン病・アルツハイマー病等が多くなる
ため、再び上昇しています。
20,000
11,161
10,000
12,611
13,123
15,461
10,234
9,260
8,323
円
70歳~
65~69歳
60~64歳
50~59歳
40~49歳
30~39歳
20~29歳
15~19歳
10~14歳
5~9歳
0~4歳
0
○ 消化器系疾患は、20歳代から増えはじめ、40
歳代で24,353円、50歳代で35,555円、70歳代で
は55,541円まで増えます。消化器系疾患は生活
習慣病と似た動きとなっており、加齢により発
症のリスクが高まります。
消化器系疾患の年齢別一人当たり医療費の状況
(2013年度)
60,000
55,541
50,000
44,122
38,251
40,000
35,555
30,000
22,789
20,340
24,353
20,000
12,126
10,000
10,671
16,530
10,816
円
70歳~
65~69歳
60~64歳
50~59歳
40~49歳
30~39歳
20~29歳
15~19歳
10~14歳
5~9歳
0~4歳
0
循環器系疾患の年齢別一人当たり医療費の状況
(2013年度)
90,000
79,762
80,000
70,000
60,000
51,413
○ 循環器系疾患は、生活習慣病の代表的なもの
です。30歳代で 3,974円だった医療費は、50歳
代で29,984円となり、 70歳代では79,762円まで
増加しています。脳血管疾患や心疾患等リスク
は、50歳代から急に高まります。
50,000
38,573
40,000
30,000
29,984
20,000
9,027
10,000
3,974
円
70歳~
65~69歳
60~64歳
50~59歳
40~49歳
30~39歳
20~29歳
15~19歳
10~14歳
5~9歳
0~4歳
0
筋骨格系疾患の年齢別一人当たり医療費の状況
(2013年度)
70,000
65,158
60,000
50,000
40,000
26,303
30,000
17,885
20,000
10,000
5,123
15,918
5,986
70歳~
65~69歳
60~64歳
50~59歳
40~49歳
30~39歳
20~29歳
15~19歳
10~14歳
5~9歳
0~4歳
0
42
○ 筋骨格系疾患は、高齢期に多く発症する疾患
です。60歳代までは緩やかに増加していますが、
70歳代で急激に上昇しています。腰痛症、関節
症、骨粗しょう症などが該当します。
診療区分別にみた医療費の状況 入院、外来及び調剤の診療区分別の医療費の状況です。入院は、件数3,678件で全体の1%未満ですが、医
療費では15.8億円となっており全体の26%を占めています。外来は、件数は約30万件で、医療費は31.8億円
となっています。調剤は14万件で薬剤費は12.2億円となっています。
件
診療区分別の医療費及び薬剤費の推移
診療区分別の受診件数の推移
7,000,000
入院
500,000
4,257
4,206
4,036
3,747
3,678
450,000
6,000,000
400,000
1,705,520
350,000
300,000
319,864
313,023
312,309
304,322
外来
5,000,000
297,243
4,000,000
1,695,562
1,809,773
入院
1,668,623
1,578,730
外来
250,000
3,000,000
200,000
150,000
3,398,954
3,394,537
3,404,888
3,293,584
1,188,357
1,188,828
1,248,635
1,220,204
3,184,846
2,000,000
調剤
100,000
142,515
141,354
144,973
144,587
143,169
1,000,000
50,000
調剤
1,221,860
0
0
2009
2010
2011
2012
2009
2013年度
(単位:%)
(診療区分別の受診件数の構成比)
区分
2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度
入院
0.91
0.91
0.87
0.83
0.83
外来
68.72
68.09
67.70
67.23
66.93
調剤
30.37
31.00
31.43
31.94
32.24
合計
100.00
100.00
100.00
100.00
100.00
2010
2011
2012
2013年度
(単位:%)
(診療区分別の医療費等の構成比)
区分
2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度
入院
27.10
28.31
26.71
26.99
26.38
外来
54.01
53.10
53.63
53.27
53.21
調剤
18.88
18.60
19.67
19.74
20.41
合計
100.00
100.00
100.00
100.00
100.00
● 入院の件数は、妊娠・分娩等に係るものが最も多く、がん等の悪性新生物、精神・神経系疾患と続きま
す。入院医療費は、がん等の悪性新生物が全体の約2割を占める279,673千円となっており、循環器及び内
分泌等と続きます。入院件数と受診率は年々減少傾向にあります。
件
千円
入院件数の推移
4,500
4,000
0.83%
4,257件 4,206件
0.79%
634
4,036件
605
3,747件
628
3,500
597
入院受診率
1,600,000
3.678件
663
妊娠・分娩等
17.1億円
194,517
173,846
17.0億円
206,233
16.7億円
173,326
2,500
呼吸器系疾患
506
524
666
224,987
1,000,000
187,185
638
572
261,592
195,566
184,126
486
循環器及び内分泌等
215,210
420,571
がん等の悪性新生物
その他の疾患
228,547
精神・神経系疾患
417,085
376,186
359,723
がん等の悪性新生物
279,673
400,000
500
消化器系疾患
呼吸器系疾患
183,982
600,000
1,000
233,152
精神・神経系疾患
460
653
239,198
800,000
467
妊娠・分娩等
筋骨格系等
1,200,000
循環器及び内分泌等
493
15.8億円
220,591
1,400,000
筋骨格系等
消化器系疾患
1,500
18.1億円
1,800,000
0.79%
3,000
2,000
入院医療費の推移
2,000,000
0.85% 0.85%
その他の疾患
200,000
0
0
2009
2010
2011
2012
2009
2013年度
43
2010
2011
2012
2013年度
● 入院に係る一件当たり医療費は、横ばい傾向
にあります。2012年度までは入院医療費の4割
円
入院一件当たり医療費の推移
700,000
669,033
弱を占めるがん等の悪性新生物と循環器及び内
がん等の悪性新生物
638,721
631,488
分泌等が大きく増加していましたが、2013年度 650,000
589,633
628,886
は、筋骨格系及び結合組織の疾患による医療費 600,000
循環器及び
556,274
が著しく増加しています。
550,000
557,780
516,025
547,994
これは、被扶養者の一件当たり医療費が対前年
526,358
500,000
比で1.6倍増加していることによるものですが、50歳代から
筋骨格系及び結合組織の疾患
492,717
488,741
450,000
60歳前半の医療費が増加していることから腰痛
症、関節症等が重症化して入院に至っているも 400,000
入院合計
350,000
のと推測できます。
630,335
622,744
575,459
300,000
2009
● 組合員の入院件数の推移です。がん等の悪性新生
物、妊娠・分娩等、循環器及び内分泌等が多くなっ
ています。妊娠・分娩等は出生に伴う入院と考えら
れます。循環器及び内分泌等とがん等の悪性新生物
は生活習慣病の代表的な疾患です。生活習慣病が重
症化した結果、入院となったケースも多いと推測で
きます。
2010
件
1,933件
255
253
253
248
384,703
855,646
352,919
772,738
409,542
855,167
367,483
782,499
283
妊娠・分娩等
筋骨格系等
262
266
呼吸器系疾患
200
1,000
234 循環器及び内分泌等
精神・神経系疾患
381
393
366
373
500
がん等の悪性新生物
341
その他の疾患
0
2010
2011
2012
2013年度
組合員の入院医療費の推移
900,000
8.6億円
8.6億円
800,000
8.0億円
7.8億円
7.7億円
妊娠・分娩等
700,000
筋骨格系等
消化器系疾患
120,415
357,002
803,813
1,820件
消化器系疾患
600,000
その他の疾患
合計
1,820件
1,500
千円
(単位:千円)
(組合員の入院医療費の推移)
区分
2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度
がん等の悪性新生物
249,762 240,885 198,901 232,395 192,458
循環器及び内分泌等の疾患 120,415 155,495 156,620 145,936 160,554
消化器系疾患
76,634
74,563
64,298
67,294
62,004
145,936
155,495
500,000
呼吸器系疾患
循環器及び内分泌等
156,620
160,554
400,000
300,000
精神・神経系疾患
249,762
232,395
240,885
198,901
192,458
がん等の悪性新生物
200,000
100,000
その他の疾患
0
2009
44
2013年度
2,022件
1,966件
2,000
2009
● 組合員の入院医療費の推移です。がん等の悪性新
生物と循環器及び内分泌等が多くなっています。脳
血管疾患、動脈硬化症、腎不全、糖尿病等の生活習
慣病が悪化して入院となり、医療費が高額となるケ
-スも少なくありません。
2012
組合員の入院件数の推移
246
(単位:件)
(組合員の入院件数の推移)
区分
2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度
がん等の悪性新生物
381
393
366
373
341
消化器系疾患
257
277
244
210
206
循環器及び内分泌等の疾患
246
262
266
200
234
精神・神経疾患
135
160
176
147
142
その他の疾患
947
930
881
890
897
合計
1,966
2,022
1,933
1,820
1,820
2011
2010
2011
2012
2013年度
● 被扶養者の入院件数をみると、妊娠・分娩等、精
・神経系疾患が多くなっています。妊娠・分娩等は、
出生による入院と考えられますが、被扶養者に精神
・神経系疾患の件数が多いのは、就労が困難となっ
たためと考えられる。この傾向は、国民健康保険で
もみられます。
件
被扶養者の入院件数の推移
2,500
2,291件
2,184件
381
2,103件
350
2,000
1,927件
1,858件
375
349
380 妊娠・分娩等
1,500
(単位:件)
(被扶養者の入院件数の推移)
区分
2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度
妊娠、分娩及び産じょく等
381
350
375
349
380
がん等の悪性新生物
272
273
272
199
145
精神・神経疾患
呼吸器系疾患
その他の疾患
合計
371
288
979
2,291
364
233
964
2,184
317
222
917
2,103
320
212
847
1,927
318
187
828
1,858
筋骨格系等
消化器系疾患
呼吸器系疾患
371
1,000
364
循環器及び内分泌等
317
320
318 精神・神経系疾患
がん等の悪性新生物
500
その他の疾患
0
2009
● 被扶養者の入院医療費は、妊娠・分娩等と精神・
神経系疾患のほか、循環器及び内分泌等とがん等の
悪性新生物も大きなウエイトを占めます。
2013年度は前年度と比較すると入院医療費全体は
横ばいですが、1件当たりの医療費を見ると妊娠・
分娩等は大幅に増加し、循環器及び内分泌等とがん
等の悪性新生物は減少している状況となっています。
千円
2011
2012
2013年度
被扶養者の入院医療費の推移
1,000,000
900,000
9.5億円
9.2億円
9.0億円
127,503
143,374
8.1億円
118,534
800,000
8.0億円
妊娠・分娩等
120,431
158,754
700,000
600,000
(単位:千円)
(被扶養者の入院医療費の推移)
区分
2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度
妊娠、分娩及び産じょく等
118,534
127,503
143,374
120,431
158,754
がん等の悪性新生物
167,323
179,686
177,285
127,328
87,215
精神・神経疾患
142,053
161,468
142,159
134,614
135,178
その他の疾患
473,797
485,469
460,003
431,082
415,084
合計
901,707
954,126
922,821
813,455
796,231
2010
83,702
500,000
161,468
142,053
115,656
142,159
67,993 循環器及び内分泌等
400,000
300,000
筋骨格系等
消化器系疾患
呼吸器系疾患
76,531
104,573
134,614
167,323
179,686
177,285
127,328
200,000
135,178
精神・神経系疾患
87,215
がん等の悪性新生物
100,000
その他の疾患
0
2009
2010
件
● 組合員の外来件数は、消化器系疾患、呼吸器系疾
患、循環器及び内分泌等が多くなっています。件数
は減少していますが、受診率は横這いで推移してい
ます。
2012
2013年度
組合員の外来件数の推移
180,000
153,226件
(63.87%)
件数の下( )は受診率
150,523件
(64.30%)
150,832件
(63.58%)
160,000
145,055件
(63.40%)
147,681件
(63.91%)
妊娠・分娩等
140,000
120,000
100,000
(単位:件)
(組合員の外来件数の推移)
区分
2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度
消化器系疾患
36,328
35,949
35,697
34,878
34,582
循環器及び内分泌等の疾患
28,931
28,778
27,965
26,588
25,476
呼吸器系疾患
20,194
18,662
19,927
19,782
19,365
その他の疾患
67,773
67,443
66,934
66,433
65,632
合計
153,226 150,832 150,523 147,681 145,055
2011
筋骨格系等
36,328
20,194
35,949
18,662
35,697
19,927
消化器系疾患
34,878
34,582
呼吸器系疾患
19,782
19,365
80,000
28,931
28,778
27,965
26,588
循環器及び内分泌等
25,476
60,000
40,000
精神・神経系疾患
がん等の悪性新生物
20,000
その他の疾患
0
2009
45
2010
2011
2012
2013年度
● 組合員の外来医療費は、消化器系疾患、循環器及
び内分泌等が多くの割合を占めています。また、が
ん等の悪性新生物に係る医療費の割合は全体の約10
%を占めています。
千円
組合員の外来医療費の推移
2,000,000
1,800,000
17.5億円 17.8億円17.9億円
17.3億円 16.8億円
妊娠・分娩等
筋骨格系等
1,600,000
1,400,000
(組合員の外来医療費の推移)
区分
2009年度
473,507
480,189
消化器系疾患
464,458
453,345
(単位:千円) 1,200,000
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
消化器系疾患
475,497
480,189
473,507
464,458
453,345
循環器及び内分泌等の疾患
がん等の悪性新生物
326,563
142,071
324,190
146,757
336,145
174,355
327,890
158,565
319,686
152,486
その他の疾患
合計
475,497
806,956
824,134
802,538
777,575
756,653
1,751,087 1,775,270 1,786,545 1,728,488 1,682,170
呼吸器系疾患
1,000,000
800,000
326,563
336,145
324,190
327,890
循環器及び内分泌
319,686
精神・神経系疾患
600,000
がん等の悪性新生物
400,000
200,000
その他の疾患
0
2009
● 被扶養者の外来件数は、虫歯等の消化器系疾患と
風邪等の呼吸器系疾患が大半を占めています。
件数は年々減少していますが、受診率は横ばい傾向
にあります。
2010
件
2011
2012
被扶養者の外来件数の推移
件数の下( )は受診率
166,638件
161,786件
(63.31%)
(64.24%)
152,188件
162,191件
156,641件
(63.78%)
(62.73%)
(64.29%)
妊娠・分娩等
180,000
160,000
31,567
140,000
筋骨格系等
31,448
30,893
消化器系疾患
30,078
30,515
120,000
47,749
100,000
(被扶養者の外来件数の推移)
区分
2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度
呼吸器系疾患
47,749
42,818
45,843
44,370
41,523
消化器系疾患
31,567
31,448
30,893
30,078
30,515
循環器及び内分泌等の疾患
13,377
12,697
12,219
11,364
10,682
その他の疾患
73,945
75,228
72,831
70,829
69,468
合計
166,638 162,191 161,786 156,641 152,188
2013年度
42,818
45,843
呼吸器系疾患
44,370
(単位:件)
41,523
80,000
循環器及び内分泌等
精神・神経疾患
60,000
がん等の悪性新生物
40,000
その他の疾患
20,000
0
2009
● 被扶養者の外来医療費は、消化器系疾患、呼吸器
系疾患と循環器及び内分泌等で大半を占めています。
1,800,000
2013年度の医療費は、前年度より大きく減少してい
ます。
1,600,000
1,400,000
2010
2011
2012
被扶養者の外来医療費の推移
16.5億円 16.2億円
16.2億円
15.7億円 15.0億円
妊娠・分娩等
筋骨格系等
347,089
355,422
345,109
1,000,000
消化器系疾患
335,669
1,200,000
(単位:千円)
(被扶養者の外来医療費の推移)
区分
2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度
消化器系疾患
347,089 355,422 345,109 335,669 330,512
呼吸器系疾患
385,545 338,024 365,937 341,906 313,656
循環器及び内分泌等の疾患 171,391 171,762 178,758 183,279 178,246
その他の疾患
743,845 754,059 728,538 704,241 680,261
合計
1,647,870 1,619,267 1,618,342 1,565,095 1,502,675
2013年度
330,512
385,545
338,024
365,937
呼吸器系疾患
341,906
313,656
800,000
171,391
171,762
178,758
183,279
600,000
178,246 循環器及び内分泌等
精神・神経疾患
がん等の悪性新生物
400,000
その他の疾患
200,000
0
2009
46
2010
2011
2012
2013年度
第二次保健医療圏にみる地域差の状況 広島県における第二次保健医療圏は、7区域に分かれています。広島市を中心とした「広島」、大竹市と廿日
市市の「広島西」、 呉市と江田島市の「呉」、東広島市等の「広島中央」、尾道市等の「尾三」、福山市を中
心とした「福山・府中」、三次市と庄原市の「備北」となっています。
第二次保健医療圏は、医療法第30条の3第2項第1号の規定に基づき、日常生活圏で通常の保険医療需要に対応
するために設定した複数の市町で構成する区域です。
(広島県の第二次保健医療圏)
圏域市町
圏域名
広 島
人口
広島市、安芸高田市、府中町、海田町、熊野町
坂町、安芸太田町、北広島町
広島西
14,271
1,976
2,202
人
床
人
人
146,386
2,027
1,441
1,632
人
床
人
人
291,502
3,565
2,717
3,406
人
床
人
人
217,412
2,274
2,061
2,145
人
床
人
人
271,119
3,921
3,689
3,785
人
床
人
人
517,117
5,505
5,465
5,310
人
床
人
人
107,313
1,714
1,880
2,056
人
床
人
人
(2市)
呉
呉市、江田島市
(2市)
広島中央
東広島市、竹原市、大崎上島町
(3市町)
尾三
三原市、尾道市、世羅町
(3市町)
福山・府中
福山市、府中市、神石高原町
(3市町)
備北
三次市、庄原市
組合員数 被扶養者数
1,318,066
(8市町)
大竹市、廿日市市
病床数
(2市)
※人口及び病床数は2005年国勢調査によります
● 第二次保健医療圏別の受診件数の構成比をみると、 福山・府中が87,622件で全体の28.07%を占めており、
次いで、尾三の54,446件(17.44%)、呉の47,355件(15.17%)となっています。受診率では、広島西が最
も高い水準で推移しており、備北と尾三が低い水準で推移しています。
%
第二次保健医療圏別の受診件数構成比の推移
%
第二次保健医療圏別の受診率の推移
76.00
100.00
9.00
8.82
9.03
9.14
9.28
26.21
27.01
26.84
27.45
28.07
広島西
73.61
74.00
90.00
80.00
広島
74.24
備北
72.79
73.03
呉
71.54
福山・府中
72.00
尾三
70.00
福山・府
中
備北
70.00
60.00
16.96
17.18
17.47
17.52
17.44 尾三
68.00
10.50
10.64
10.76
10.91
10.98 広島中央
66.00
17.80
17.13
16.92
15.71
15.17 呉
64.00
50.00
40.00
30.00
広島中央
20.00
63.58
62.98
62.36
8.52
8.41
8.32
8.47
8.35
11.01
10.80
10.67
10.81
10.71 広島
2009
2010
2011
2012
広島西
62.00
10.00
62.65
62.12
2009
2013年度
● 受診率は、病院・診療所数と調剤薬局数の状況
に大きな影響を受けます。診療所数は都市圏ほど
多く傾向にあり、医療機関へのアクセスが良い地
域ほど受診率は高くなる傾向にあります。
2010
(受診件数の推移)
圏域名
2009年度
広島
広島西
呉
広島中央
尾三
福山・府中
備北
合計
62.13
62.49
60.92
60.00
0.00
62.92
62.25
2011
2012
2013年度
(単位:件)
2010年度
2011年度
2012年度
36,813
28,479
59,501
35,108
56,684
87,594
35,406
27,568
56,154
34,885
56,304
88,541
34,918
27,210
55,376
35,202
57,153
87,836
34,463
27,022
50,087
34,789
55,862
87,553
33,428
26,064
47,355
34,273
54,446
87,622
30,075
334,254
28,917
327,775
29,535
327,230
29,146
318,922
28,968
312,156
※ 圏域別の件数には、柔道整復師及び療養費等に係る件数が含まれる。
47
2013年度
● 医療費の状況をみると、人口が多い圏域ほど高くなる
のは受診件数と同じです。福山・府中、尾三、呉の地域
が高くなっています。
%
第二次保健医療圏別の医療費構成比の推移
100.00
8.26
8.12
8.16
8.36
8.74
備北
27.24
27.95
27.66
28.09
29.70
福山・府中
17.53
18.09
17.93
18.19
10.30
10.16
10.95
10.23
18.06
16.85
16.96
7.62
7.68
10.99
2009
90.00
80.00
70.00
(医療費の推移)
圏域名
広島
広島西
呉
広島中央
尾三
福山・府中
備北
合計
(単位:千円)
2009年度
699,422
484,464
1,148,883
655,429
1,115,383
1,732,835
525,405
6,361,821
2010年度
720,422
495,650
1,087,776
656,198
1,168,313
1,804,700
524,357
6,457,416
2011年度
696,667
479,587
1,088,142
702,587
1,150,559
1,774,219
523,620
6,415,381
2012年度
684,935
472,773
1,038,015
639,272
1,137,143
1,755,774
522,794
6,250,706
2013年度
618,637
438,959
950,823
643,241
1,082,087
1,801,620
530,322
6,065,689
※ 圏域別の医療費には、柔道整復師及び療養費等に係る件数が含まれる。
60.00
40.00
30.00
尾三
17.84
50.00
10.60
広島中央
16.61
15.68
呉
7.48
7.56
7.24
広島西
11.16
10.86
10.96
10.20
広島
2010
2011
2012
2013年度
20.00
10.00
0.00
● 一件当たり金額をみると、福山・府中及び呉
が2万円を超えて高くなっており、広島西が低
い水準となっています。
一件当たり日数では、呉と福山・府中が高く
広島、広島西、備北が低くなっています。尾三
は、一件当たり金額は比較的高いですが、日数
は低くなっています。
円
日
一件当たり金額及び一件当たり日数の状況
30,000
1.90
一件当たり日数
1.80
1.85
1.81
1.77
25,000
1.67
1.70
1.67
1.67
1.65
1.60
20,000
1.50
20,561
19,874
20,079
15,000
18,307
18,768
18,507
16,842
1.40
1.30
一件当たり金額
10,000
1.20
1.10
5,000
1.00
広島
● 圏域「広島」の状況です。年度によって医療費に差が
ありますが、2013年度は過去4年間と比較しても著しく
下がっています。1件当たりの診療日数はゆるやかに
減少傾向にあります。
千円
広島西
呉
広島中央
尾三
福山・府中
備北
圏域「広島」における医療費等の状況
2.00
740,000
1.78
1.80
一件当たり診療日数
1.73
1.72
720,422
1.67
699,422
1.40
696,667
700,000
684,835
(広島における医療費等の状況)
圏域名
2009
2010
医 療 費 (千円)
受診件数 (件)
2011
2012
1.00
2013年度
720,422
696,667
684,835
618,637
36,813
35,406
34,918
34,463
33,428
診療日数 (日)
65,383
63,559
60,383
59,309
55,659
受 診 率 (%)
68.15
66.68
68.31
68.91
68.26
18,999
1.78
20,347
1.80
19,952
1.73
19,872
1.72
18,507
1.67
一件当たり日数(日)
1.20
680,000
699,422
一件当たり金額(円)
1.80
1.60
720,000
広島市、安芸高田市、府中町、海田町、熊野町
坂町、安芸太田町、北広島町
(8市町)
日
0.80
660,000
0.60
640,000
医療費
0.40
618,637
620,000
0.20
※ 圏域別の医療費には、柔道整復師及び療養費等に係る件数が含まれる。
0.00
600,000
2009
48
2010
2011
2012
2013年度
● 圏域「広島西」の状況です。医療費は2011年度から減
少傾向にありましたが、2013年度は減少割合が大きくな
っています。一件当たりの診療日数はほぼ横這いとなっ
ています。
千円
圏域「広島西」における医療費等の状況
520,000
日
2.00
一件当たり診療日数
1.73
1.71
1.70
1.73
1.67
495,650
500,000
1.80
1.60
484,464
大竹市、廿日市市
1.40
479,587
480,000
(2市)
472,773
1.20
(広島西における医療費等の状況)
圏域名
2009
2010
医 療 費 (千円)
484,464
495,650
受診件数 (件)
28,479
27,568
診療日数 (日)
49,347
47,616
受 診 率 (%)
74.24
72.79
一件当たり金額(円)
17,011
17,979
一件当たり日数(日)
1.73
1.73
460,000
2011
479,587
27,210
46,335
73.03
17,625
1.70
2012
2013年度
472,773
438,959
27,022
26,064
46,340
43,543
73.61
71.54
17,496
16,842
1.71
1.67
1.00
438,959
0.60
医療費
0.20
400,000
0.00
千円
2010
1,200,000
呉市、江田島市
1,150,000
診療日数 (日)
受 診 率 (%)
一件当たり金額(円)
一件当たり日数(日)
114,438
66.72
19,309
1.92
107,001
65.54
19,371
1.91
104,138
67.45
19,650
1.88
94,183
67.56
20,724
1.88
87,772
67.60
20,079
1.85
2012
1.91
2013年度
一件当たり診療日数
1.88
1.88
1,148,883
1,087,776
1,100,000
(呉における医療費等の状況)
圏域名
2009
2010
2011
2012
2013年度
1,148,883 1,087,776 1,088,142 1,038,015
950,823
医 療 費 (千円)
59,501
56,154
55,376
50,087
47,355
受診件数 (件)
2011
圏域「呉」における医療費等の状況
1.92
(2市)
0.40
420,000
2009
● 圏域「呉」の状況です。2010年度に大きく医療費が下
がりましたが、2013年度はさらに大きく医療費が下がっ
ています。一件当たり診療日数はほぼ横這いです。
0.80
440,000
1.85
日
2.00
1.50
1,088,142
1,038,015
1,050,000
1.00
1,000,000
医療費
950,823
0.50
950,000
※ 圏域別の医療費には、柔道整復師及び療養費等に係る件数が含まれる。
0.00
900,000
2009
● 圏域「広島中央」の状況です。医療費は2011年度が飛
びぬけていますが、その他の年度はほぼ横ばいとなって
います。一件当たり診療日数はゆるやかに減少傾向とな
っています。
千円
2010
2011
2012
2013年度
圏域「広島中央」における医療費等の状況
日
740,000
1.88
1.90
720,000
一件当たり診療日数
1.85
1.77
1.77
2.00
702,587
700,000
東広島市、竹原市、大崎上島町
1.50
(3市町)
680,000
(広島中央における医療費等の状況)
圏域名
660,000
2009
2010
2011
2012
655,429
656,198
702,587
639,272
643,241
受診件数 (件)
診療日数 (日)
35,108
34,885
35,202
34,789
34,273
65,913
66,209
65,225
61,521
60,575
受 診 率 (%)
67.48
68.32
69.87
69.30
68.62
一件当たり金額(円)
18,669
18,810
19,959
18,376
18,768
一件当たり日数(日)
1.88
1.90
1.85
1.77
1.77
医 療 費 (千円)
655,429
656,198
2013年度
643,241
639,272
640,000
1.00
620,000
0.50
医療費
600,000
580,000
※ 圏域別の医療費には、柔道整復師及び療養費等に係る件数が含まれる。
560,000
0.00
2009
49
2010
2011
2012
2013年度
● 圏域「尾三」の状況です。医療費は2011年度からゆる
やかに減少傾向にありましたが、2013年度はさらに大き
く下がっています。一件当たりの診療日数も2011年度か
ら減少しています。
千円
圏域「尾三」における医療費等の状況
1,200,000
一件当たり診療日数
1.78
1.80
1,180,000
1.75
1,168,313
三原市、尾道市、世羅町
圏域名
2009
1.50
1,137,143
1,140,000
2010
2011
2012
1.67
1,150,559
(尾三における医療費等の状況)
医 療 費 (千円)
1.70
2.00
1,160,000
(3市町)
日
2013年度
1,115,383 1,168,313 1,150,559 1,137,143 1,082,087
受診件数 (件)
56,684
56,304
57,153
55,862
54,446
診療日数 (日)
100,815
101,128
99,864
95,082
90,930
受 診 率 (%)
62.36
62.25
63.58
62.98
62.49
一件当たり金額 (円)
19,677
20,750
20,131
20,356
19,874
一件当たり日数 (日)
1.78
1.80
1.75
1.70
1.67
1.00
1,120,000
1,115,383
1,100,000
0.50
1,082,087
医療費
1,080,000
※ 圏域別の医療費には、柔道整復師及び療養費等に係る件数が含まれる。
1,060,000
0.00
2009
● 圏域「福山・府中」の状況です。2011年度から減少傾
向にあった医療費が2013年度で2010年度並みに増加して
います。一件当たり診療日数は減少しています。
千円
(福山・府中における医療費等の状況)
1,780,000
圏域名
医 療 費 (千円)
1,760,000
受診件数 (件)
診療日数 (日)
受 診 率 (%)
87,594
88,541
87,836
87,553
87,622
167,531
169,843
164,484
160,689
158,514
一件当たり金額(円)
67.04
19,783
67.94
20,383
68.43
20,199
68.16
20,054
67.87
20,561
一件当たり日数(日)
1.91
1.92
1.87
1.84
1.81
※ 圏域別の医療費には、柔道整復師及び療養費等に係る件数が含まれる。
2013年度
一件当たり診療日数
1.92
1.91
1.87
1,740,000
1.81
1.80
1,801,620
1,774,219
1.60
1,755,774
1,732,835
1.40
1,720,000
1,700,000
1.20
医療費
1,680,000
1,660,000
1.00
2009
● 圏域「備北」の状況です。医療費は2009年度からゆる 千円
やかに減少していましたが、2013年度は増加しています。
540,000
一件当たり診療日数は減少しています。
2010
2011
2012
2013年度
圏域「備北」における医療費等の状況
535,000
(2市)
1.90
1.80
1.71
1.68
1.69
1.65
530,322
530,000
2011
523,620
29,535
50,447
62.65
17,729
1.71
2012
2013年度
522,794
530,322
29,146
28,968
49,170
47,754
62.13
62.92
17,937
18,307
1.69
1.65
日
一件当たり診療日数
1.74
三次市、庄原市
(備北における医療費等の状況)
圏域名
2009
2010
525,405
524,357
医 療 費 (千円)
30,075
28,917
受診件数 (件)
50,576
50,263
診療日数 (日)
62.12
60.92
受 診 率 (%)
一件当たり金額 (円)
17,470
18,133
一件当たり日数 (日)
1.68
1.74
2.00
1.84
1,804,700
1,800,000
2009
2010
2011
2012
2013年度
1,732,835 1,804,700 1,774,219 1,755,774 1,801,620
2012
圏域「福山・府中」における医療費等の状況 日
1,820,000
(3市町)
2011
1,860,000
1,840,000
福山市、府中市、神石高原町
2010
525,405
524,357
525,000
1.70
1.60
1.50
523,620
522,794
1.40
1.30
520,000
1.20
医療費
515,000
1.10
※ 圏域別の医療費には、柔道整復師及び療養費等に係る件数が含まれる。
1.00
510,000
2009
50
2010
2011
2012
2013年度
3 医療給付費の分析について
医療給付費の地域差は、患者の受診行動と医療機関等の医療提供体制等の環境によって決まるといわれています。
広島県は政令指定都市である広島市があるほか、同じ政令市である岡山市に隣接しており、全国でも診療所数が多
く、医療機関等へのアクセスが良好であると考えられます。医療の提供体制の充実は、組合員と被扶養者が十分な
治療を受けやすい環境にあるといえますが、一人当たり医療給付費は高くなる傾向にあります。
組合員一人当たり医療給付費の推移(中国地区及び全国市町村職員共済組合との比較)
組合員
● 組合員一人当たりの医療給付費を診療区分別にみると、
円
入院では、ゆるやかな増減で推移している全国平均と比べ
中国地区は各県とも増減の激しい推移となっています。
組合員一人当たり医療給付費の推移(組合員)
〔入院〕
32,000
2013年は島根県の伸びが著しく目立っています。
○入院
広島県
全 国
鳥取県
島根県
岡山県
山口県
(単位:円)
2008
27,343
27,523
29,067
26,618
27,727
27,979
2009
28,676
27,028
28,025
29,427
28,622
27,146
2010
30,942
28,084
25,816
27,294
30,567
27,846
2011
27,923
27,716
25,706
26,896
28,901
29,762
2012
2013年度
29,993
27,895
28,148
27,972
27,856
28,343
27,132
30,821
26,252
28,479
30,421
28,320
広島県
31,000
島根県
山口県
30,000
29,000
全国平均
28,000
27,972
27,895
27,000
26,000
鳥取県
組合員一人当たり医療
給付費(組合員分) =
25,000
組合員分の医療給付費
2008
2009
円
外来では、広島県、山口県及び岡山県が高く、いずれも
全国平均を上回っています。広島県は全ての年度において
最も高い金額となっています。広島県は全国でも診療所が
○外来
(単位:円)
2009
50,643
48,395
38,830
41,572
50,093
47,601
2012
2013年度
54,000
53,000
2010
51,861
48,879
38,889
41,349
50,040
46,964
広島県
52,000
金額も高くなる傾向にあります。
2008
50,450
48,205
38,676
42,157
50,293
47,322
2011
組合員一人当たり医療給付費の推移(組合員)
〔外来〕
多く、医療の提供体制が充実しているため、一人当たりの
広島県
全 国
鳥取県
島根県
岡山県
山口県
2010
平均組合員数
2011
52,670
48,964
38,992
43,485
51,684
50,611
2012
2013年度
51,813
51,057
49,336
48,641
39,370
39,550
43,847
46,345
50,060
50,708
50,179
49,911
歯科では、島根県以外は広島県とほぼ同じ水準で推移し
ています。全国的にもほぼ横這い状態で推移しています。
51,000
51,057
岡山県
50,708
50,000
49,911
49,000
全国平均
48,641
48,000
山口県
47,000
46,000
2008
円
2009
2010
2011
2012
2013年度
組合員一人当たり医療給付費の推移(組合員)
〔歯科〕
14,000
13,500
広島県
13,000
○歯科
広島県
全 国
鳥取県
島根県
岡山県
山口県
(単位:円)
2008
13,371
12,757
12,999
10,967
13,714
12,714
2009
12,951
12,465
13,029
11,144
13,271
12,369
2010
12,814
12,588
12,846
10,510
13,187
12,608
2011
13,037
12,526
12,717
10,820
13,024
12,559
2012
2013年度
12,815
12,520
12,565
12,490
12,764
12,786
11,190
10,882
12,683
13,074
12,563
12,765
12,520
12,500
全国平均
12,490
12,000
11,500
11,000
10,882
島根県
10,500
10,000
2008
51
2009
2010
2011
2012
2013年度
調剤は、新薬の開発や医薬分業の影響を受けるため各県
組合員一人当たり医療給付費の推移(組合員)
〔調剤〕
円
とも上昇しています。広島県は最も高い金額で推移してお
り、全国平均も上回っています。各県とも20,000円を越え
26,000
る金額となっていますが、岡山県のみ17,000円台となって
○調剤
広島県
全 国
鳥取県
島根県
岡山県
山口県
(単位:円)
2008
19,776
18,437
16,100
16,911
15,753
18,329
24,240
24,000
います。
2009
20,754
19,459
17,827
18,799
16,184
19,646
2010
21,453
20,083
18,368
19,613
15,957
19,764
2011
22,652
21,025
19,904
20,531
17,143
21,132
2012
2013年度
22,905
24,240
21,451
22,062
20,625
21,282
20,944
21,603
17,232
17,707
21,657
22,872
22,062
22,000
広島県
20,000
全国平均
18,000
17,707
16,000
岡山県
14,000
2008
組合員一人当たり医療給付費の合計では、広島県が最も
2010
2011
2012
120,000
が充実しており、受診しやすい環境にあるといえます。ま
た、一人当たり金額は、診療報酬改定や医療技術の進歩の
115,711
115,000
広島県
113,868
山口県
影響を大きく受けます。
全国平均
111,166
109,967
109,651
110,000
○合計
広島県
全 国
鳥取県
島根県
岡山県
山口県
(単位:円)
2008
110,940
106,922
96,842
96,652
107,487
106,344
2009
113,024
107,347
97,711
100,942
108,169
106,762
2010
117,069
109,635
95,919
98,766
109,751
107,182
2011
116,282
110,231
97,320
101,733
110,752
114,064
2012
2013年度
117,526
115,711
111,501
111,166
100,616
101,961
103,113
109,651
106,227
109,967
114,821
113,868
岡山県
105,000
101,961
島根県
100,000
鳥取県
95,000
90,000
2008
市町村職員共済組合
(組合員)
組合名
金額
北 海 道 123,525 円
青 森 県 119,245 円
岩 手 県 115,845 円
宮 城 県 115,382 円
秋 田 県 122,021 円
山 形 県 108,177 円
福 島 県 111,746 円
茨 城 県 114,119 円
栃 木 県 115,083 円
群 馬 県 95,621 円
埼 玉 県 112,773 円
千 葉 県 114,007 円
東 京 都 113,654 円
神 奈 川 県 108,077 円
山 梨 県 107,252 円
新 潟 県 101,611 円
富 山 県 108,725 円
石 川 県 107,363 円
福 井 県 107,094 円
長 野 県 97,787 円
岐 阜 県 102,314 円
静 岡 県 100,570 円
愛 知 県
三 重 県
滋 賀 県
京 都 府
大 阪 府
兵 庫 県
奈 良 県
和歌 山県
鳥 取 県
島 根 県
岡 山 県
9 広 島 県
山 口 県
徳 島 県
香 川 県
愛 媛 県
高 知 県
福 岡 県
佐 賀 県
長 崎 県
熊 本 県
大 分 県
宮 崎 県
鹿児 島県
沖 縄 県
計(平均)
102,543
108,942
104,275
109,329
119,196
110,672
122,226
108,679
101,961
109,651
109,967
115,711
113,868
112,555
113,914
103,689
112,791
118,597
118,934
112,279
112,539
114,125
113,075
111,444
109,268
111,166
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
2013年度
組合員一人当たり医療給付費の推移(組合員)
〔合計〕
円
高い金額で推移しています。広島県は他県に比べて都市圏
が多く、全国的にも診療所数が多いため、医療の提供体制
2009
2009
2010
2011
2012
2013年度
● 全国の市町村職員共済組合の中における当組合の組合員
一人当たりの医療給付費は第9位となっており、全国でも
高い順位に位置しています。最も高額なのは北海道で、奈
良県、秋田県と続きます。最も低い県は、群馬県の95,621
円となっています。
(組合員一人当たり医療給付費の比較)
中国地区
広島県
115,711
山口県
113,868
岡山県
109,967
島根県
109,651
鳥取県
101,961
金額の高い組合
北海道
123,525
奈良県
122,226
秋田県
122,021
青森県
119,245
大阪府
119,196
(単位:円)
金額の低い組合
群馬県
95,621
長野県
97,787
静岡県
100,570
新潟県
101,611
鳥取県
101,961
(諸率は全国市町村職員共済組合連合会提供データを使用)
52
被扶養者
● 被扶養者に係る組合員一人当たりの医療給付費を診療区
円
分別にみると、入院は、島根県及び鳥取県が高く、広島県
65,000
は全国平均を下回りました。
島根県
62,437
○入院
広島県
全 国
鳥取県
島根県
岡山県
山口県
(単位:円)
2008
42,127
44,078
54,269
51,601
37,870
44,704
組合員一人当たり医療
給付費(被扶養者分)
2009
46,701
43,764
57,876
55,590
40,100
44,743
=
組合員一人当たり医療給付費の推移(被扶養者)
〔入院〕
2010
49,463
47,335
54,745
59,771
48,889
46,394
2011
48,279
47,111
56,564
54,405
48,094
46,226
2012
2013年度
45,034
44,687
46,483
46,143
51,852
50,761
55,073
62,437
46,737
44,465
45,645
47,432
60,000
55,000
鳥取県
50,761
50,000
広島県
全国平均
46,143
45,000
44,687
40,000
被扶養者分の医療給付費
平均組合員数
35,000
2008
外来では、岡山県が非常に高くなっていますが、その他
円
の県は、全国平均並の推移となっています。広島県も全国
平均を若干下回る水準で推移しています。被扶養者の場合
は、医療機関へのアクセスに加え、扶養率や医薬分業との
2009
2010
2011
2012
2013年度
組合員一人当たり医療給付費の推移(被扶養者)
〔外来〕
64,000
岡山県
62,000
関連も考えられます。
60,000
○外来
広島県
全 国
鳥取県
島根県
岡山県
山口県
58,283
(単位:円)
2008
53,837
53,400
51,088
55,548
58,840
53,753
2009
53,354
54,464
55,650
54,890
61,439
55,318
2010
52,868
54,359
53,437
51,980
61,996
52,380
2011
54,307
54,564
51,204
53,890
62,971
54,219
2012
2013年度
53,870
52,333
54,248
52,607
52,593
51,743
53,177
52,663
60,368
58,283
55,434
52,675
58,000
56,000
全国平均
54,000
52,607
広島県
52,000
52,333
50,000
(中国地区における扶養率の状況)
組合
2012年度
2013年度
島根県
1.13
1.12
山口県
1.12
1.11
岡山県
1.10
1.09
鳥取県
1.07
1.06
広島県
1.05
1.04
(厚生労働省資料)
2008
(中国地区における医薬分業率)
都道府県
2011年度
全国平均
島根県
66.0%
山口県
67.9%
64.6%
岡山県
56.6%
鳥取県
63.9%
広島県
65.3%
歯科でも岡山県が高い水準で推移しています。次いで山
口県が高く全国平均を上回っています。広島県は全国平均
円
2009
2010
2011
2012
2013年度
組合員一人当たり医療給付費の推移(被扶養者)
〔歯科〕
13,500
13,000
岡山県
より低い水準で推移しています。
12,941
12,500
○歯科
広島県
全 国
鳥取県
島根県
岡山県
山口県
(単位:円)
2008
11,092
11,117
11,313
10,090
12,302
11,476
2009
10,532
10,893
10,810
9,401
12,205
11,635
2010
10,748
11,276
10,804
9,664
12,818
11,561
2011
10,694
11,209
11,308
9,894
12,643
11,758
2012
2013年度
10,664
10,755
11,186
11,206
10,483
12,881
12,115
10,988
11,253
10,154
12,941
11,806
53
12,000
山口県
11,806
11,500
全国平均
10,988
11,000
10,755
広島県
10,500
10,000
2008
2009
2010
2011
2012
2013年度
調剤は、組合員の場合と違い減少傾向にあります。広島
組合員一人当たり医療給付費の推移(被扶養者)
〔調剤〕
円
県と山口県が高い水準で推移していますが、外来と歯科で
高かった岡山県は最も低くなっています。調剤は新薬の開
27,000
発と医薬分業により、毎年、上昇する傾向にありますが、
岡山県が低いのは医薬分業率が低いことと関連があると考
山口県
25,000
えられます。
22,454
23,000
○調剤
広島県
全 国
鳥取県
島根県
岡山県
山口県
(単位:円)
2008
20,829
18,970
20,352
19,523
17,224
20,276
2009
22,804
20,051
22,103
20,944
18,274
22,109
2010
22,835
20,477
22,689
21,036
19,182
23,109
2011
24,249
21,173
23,000
22,454
20,841
23,617
2012
2013年度
23,340
22,454
21,263
21,178
22,791
23,261
22,874
23,074
20,527
19,807
24,568
24,635
24,635
広島県
21,000
全国平均
21,178
19,807
19,000
岡山県
17,000
15,000
2008
被扶養者に係る組合員一人当たり医療給付費の合計では、円
島根県が14万円を超えて高くなっています。広島県は全国
平均を下回る130,229円となっています。
2009
2010
2011
2012
2013年度
組合員一人当たり医療給付費の推移(被扶養者)
〔合計〕
150,000
組合員の一人当たり金額は、2012年度から減少傾向にあ
ります。
148,329
145,000
島根県
鳥取県
140,000
137,018
広島県
○合計
広島県
全 国
鳥取県
島根県
岡山県
山口県
136,548
(単位:円)
2008
127,885
127,564
137,022
136,762
126,235
130,209
2009
133,391
129,173
146,439
140,825
132,019
133,805
2010
135,914
133,448
141,674
142,452
142,885
133,444
2011
137,529
134,057
142,077
140,643
144,549
135,820
2012
2013年度
132,908
130,229
133,180
130,916
138,442
137,018
141,607
148,329
140,513
135,497
137,762
136,548
山口県
135,497
135,000
全国平均
130,916
130,000
130,229
125,000
岡山県
120,000
2008
市町村職員共済組合
(被扶養者)
組合名
金額
北 海 道 137,399 円
青 森 県 143,775 円
岩 手 県 139,212 円
宮 城 県 127,219 円
秋 田 県 155,280 円
山 形 県 128,621 円
福 島 県 134,487 円
茨 城 県 118,142 円
栃 木 県 128,650 円
群 馬 県 120,235 円
埼 玉 県 123,925 円
千 葉 県 116,598 円
東 京 都 107,220 円
神 奈 川 県 133,230 円
山 梨 県 139,430 円
新 潟 県 122,988 円
富 山 県 87,061 円
石 川 県 107,442 円
福 井 県 103,256 円
長 野 県 111,947 円
岐 阜 県 128,695 円
静 岡 県 114,403 円
2009
2010
2011
2012
2013年度
● 全国の市町村職員共済組合の中で、当組合の被扶養者に
愛 知 県
三 重 県
滋 賀 県
京 都 府
大 阪 府
兵 庫 県
奈 良 県
和歌山県
鳥 取 県
島 根 県
岡 山 県
27 広 島 県
山 口 県
徳 島 県
香 川 県
愛 媛 県
高 知 県
福 岡 県
佐 賀 県
長 崎 県
熊 本 県
大 分 県
宮 崎 県
鹿児島県
沖 縄 県
計(平均)
110,396
120,863
117,374
130,451
141,690
142,579
162,295
128,396
137,018
148,329
135,497
130,229
136,548
153,628
128,650
146,501
136,790
146,813
140,828
151,497
154,159
137,971
146,424
161,235
166,157
130,916
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
かかる組合員一人当たり医療給付費は27位となっており、
全国平均を下回る水準です。一人当たりの金額が高い県は
扶養率も高い傾向にあります。九州地区は扶養率が高く鹿
児島県の1.41は全国で最も高い率となっています。北陸地
区の扶養率は低く、富山県の0.65は全国で最も低くなって
います。被扶養者にかかる組合員一人当たり金額は、この
扶養率の影響を大きく受けていると考えられます。
(被扶養者の組合員一人当たり医療給付費の比較)
一人当たり金額の高い組合
一人当たり金額の低い組合
都道府県
金額
扶養率
都道府県
金額
扶養率
沖縄県
166,157
1.28
富山県
87,061
0.65
奈良県
162,295
1.14
福井県
103,256
0.84
鹿児島県
161,235
1.41
東京都
107,220
0.83
秋田県
155,280
1.05
石川県
107,442
0.82
熊本県
154,159
1.13
愛知県
110,396
0.86
(諸率は全国市町村職員共済組合連合会提供データを使用)
54
一ヵ月当たり受診率の推移
組合員
● 組合員の入院にかかる一ヵ月当たりの受診率をみると、
一ヵ月当たり受診率の推移(組合員)
〔入院〕
%
中国地区はいずれの県も全国平均を上回っています。
2013年度は、とくに島根県の増加が目立ちます。
0.90
0.88
○入院
広島県
全 国
鳥取県
島根県
岡山県
山口県
(単位:%)
2008
0.85
0.82
0.86
0.87
0.91
0.89
2009
0.82
0.79
0.84
0.80
0.89
0.78
2010
0.87
0.78
0.73
0.83
0.83
0.78
2011
0.83
0.74
0.79
0.79
0.84
0.78
2012
0.78
0.73
0.76
0.78
0.79
0.79
2013年度
0.79
0.72
0.75
0.82
0.78
0.75
0.86
0.84
島根県
0.82
0.82
0.80
広島県
0.78
0.79
0.76
山口県
0.75
0.74
全国平均
0.72
一ヵ月当たり受診率 =
組合員分の診療件数÷12
平均組合員数
0.72
0.70
× 100
2008
2009
2010
2011
2012
2013年度
(一ヵ月100人当たり診療件数)
一ヵ月当たり受診率の推移(組合員)
〔外来〕
%
広島県は全国平均を上回る率で推移しており、岡山県と
山口県もほぼ全国平均並(下回る率)で推移しています。
鳥取県と島根県は、全国平均より大きく下回って推移して
います。外来にかかる受診率は、組合員一人当たり医療給
56.00
55.00
広島県
54.63
付費と同様に医療機関へのアクセスの影響を受けていると
考えられます。全体的には、横這い(微増)で推移してい
ます。
54.00
54.25
54.06
全国平均
岡山県
53.01
山口県
53.00
広島県
全 国
○外来
広島県
全 国
鳥取県
島根県
岡山県
山口県
(単位:%)
2008
54.71
54.04
48.76
49.65
54.16
53.84
2009
54.68
54.23
48.92
49.85
53.76
53.56
2010
54.54
54.23
49.27
49.03
53.13
52.45
2011
55.13
54.23
50.04
49.39
54.03
53.16
2012
54.90
54.70
50.58
49.66
54.02
53.22
2013年度
54.63
54.06
51.03
50.23
54.25
53.01
52.00
鳥取県
島根県
山口県
50.23
島根県
50.00
49.00
48.00
2008
歯科の受診率では、鳥取県が最も高い水準で推移してお
島根県は非常に低い率となっています。
○歯科
広島県
全 国
鳥取県
島根県
岡山県
山口県
2009
2010
2011
2012
2013年度
一ヵ月当たり受診率の推移(組合員)
〔歯科〕
%
おり、岡山県と山口県は全国平均並となっています。広島
県と島根県が全国平均を下回る水準で推移していますが、
鳥取県
51.03
岡山県
51.00
13.50
13.00
鳥取県
12.95
12.50
全国平均
12.45
(単位:%)
2008
11.91
12.10
12.49
10.38
13.60
11.84
2009
11.68
12.00
12.68
10.45
12.76
11.76
2010
11.65
12.25
12.61
10.43
12.73
12.05
2011
11.95
12.30
12.96
10.51
12.83
12.34
2012
11.86
12.47
13.07
11.05
12.59
12.32
2013年度
11.82
12.45
12.95
11.15
12.85
12.55
12.00
広島県
11.82
11.50
島根県
11.15
11.00
10.50
10.00
2008
55
2009
2010
2011
2012
2013年度
合計では、広島県、岡山県が全国平均並で推移し、山口
県と続いています。これら三県はほぼ横這いで推移して
一ヵ月当たり受診率の推移(組合員)
〔合計〕
%
いますが、鳥取県と島根県の受診率は、ここ数年で大きく
上昇しています。
69.00
○合計
広島県
全 国
鳥取県
島根県
岡山県
山口県
(単位:%)
2008
67.47
66.96
62.11
60.90
68.68
66.57
2009
67.18
67.01
62.44
61.10
67.42
66.11
2010
67.05
67.25
62.62
60.30
66.69
65.27
2011
67.91
67.27
63.78
60.69
67.71
66.29
2012
67.54
67.91
64.40
61.49
67.40
66.33
2013年度
67.24
67.23
64.73
62.20
67.88
66.31
岡山県
67.88
全国平均
68.00
67.00
広島県
67.24
67.23
66.31
山口県
66.00
鳥取県
64.73
65.00
64.00
63.00
62.20
62.00
島根県
61.00
市町村職員共済組合
(組合員)
組合名
受診率
北 海 道
59.03 %
青 森 県
64.72 %
岩 手 県
67.17 %
宮 城 県
69.83 %
秋 田 県
67.40 %
山 形 県
69.36 %
福 島 県
67.66 %
茨 城 県
68.74 %
栃 木 県
71.35 %
群 馬 県
64.44 %
埼 玉 県
69.52 %
千 葉 県
69.63 %
東 京 都
72.29 %
神 奈 川 県
67.96 %
山 梨 県
63.16 %
新 潟 県
64.29 %
富 山 県
64.23 %
石 川 県
60.50 %
福 井 県
61.90 %
長 野 県
61.09 %
岐 阜 県
66.25 %
静 岡 県
63.73 %
愛 知 県
67.03 %
三 重 県
71.32 %
滋 賀 県
63.32 %
京 都 府
68.18 %
大 阪 府
75.10 %
兵 庫 県
68.35 %
奈 良 県
72.89 %
和 歌 山 県
70.73 %
鳥 取 県
64.73 %
島 根 県
62.20 %
岡 山 県
67.88 %
22 広 島 県
67.24 %
山 口 県
66.31 %
徳 島 県
74.14 %
香 川 県
67.87 %
愛 媛 県
65.42 %
高 知 県
66.05 %
福 岡 県
68.72 %
佐 賀 県
67.91 %
長 崎 県
66.49 %
熊 本 県
66.83 %
大 分 県
63.20 %
宮 崎 県
64.31 %
鹿 児 島 県
65.57 %
沖 縄 県
64.33 %
計(平均)
67.23 %
60.00
2008
2009
2010
2011
2012
2013年度
● 全国の受診率の状況です。大阪府や東京都が上位に入っており、都市圏に
おけるアクセス環境の充実が考えられます。また、受診率の低い県は、北海
道、石川県、長野県、福井県、島根県となっており、寒い地域が上位5県に
入っています。
(受診率の比較)
中国地区
岡山県
67.88
広島県
67.24
山口県
66.31
鳥取県
64.73
島根県
62.20
(単位:%)
受診率の高い組合
大阪府
75.10
徳島県
74.14
奈良県
72.89
東京都
72.29
栃木県
71.35
受診率の低い組合
北海道
59.03
石川県
60.50
長野県
61.09
福井県
61.90
島根県
62.20
(諸率は全国市町村職員共済組合連合会提供データを使用)
56
被扶養者
● 被扶養者の入院にかかる一ヵ月当たりの受診率をみると、%
一ヵ月当たり受診率の推移(被扶養者)
〔入院〕
島根県と鳥取県が高くなっています。広島県は全国平均を
下回る水準で推移しています。
1.15
○入院
広島県
全 国
鳥取県
島根県
岡山県
山口県
(単位:%)
2008
0.86
0.90
1.06
1.00
0.83
0.96
2009
0.89
0.88
1.05
0.96
0.82
0.93
2010
0.84
0.89
1.04
1.11
0.84
0.96
2011
0.84
0.87
0.99
0.99
0.84
0.85
2012
0.79
0.84
0.91
0.97
0.81
0.85
2013年度
0.79
0.82
0.90
0.98
0.76
0.83
1.10
1.05
1.00
島根県
0.98
0.95
鳥取県
0.90
0.90
0.85
全国平均
0.82
0.80
一ヵ月当たり受診率 =
被扶養者分の診療件数÷12
平均被扶養者数
0.79
広島県
0.75
× 100
(一ヵ月100人当たり診療件数)
0.70
2008
外来は、岡山県が最も高い水準で推移していますが、他
2010
2011
2012
2013年度
一ヵ月当たり受診率の推移(被扶養者)
〔外来〕
%
の県は全国平均より低い値となっています。広島県は最も
低く54.40となっています。 全体的には前年より低い受診
2009
63.00
率となっています。
61.00
岡山県
59.50
59.00
全国平均
57.28
57.00
○外来
広島県
全 国
鳥取県
島根県
岡山県
山口県
山口県
55.71
55.81
島根県 55.51
54.40
(単位:%)
2008
53.13
55.88
53.84
54.63
58.16
55.74
2009
54.74
57.39
56.10
55.55
59.40
57.72
2010
54.05
57.22
54.63
54.13
59.17
56.46
2011
55.39
57.68
54.92
55.53
61.30
57.40
2012
55.21
58.46
56.89
55.85
60.69
57.23
2013年度
54.40
57.28
55.81
55.51
59.50
55.71
鳥取県
55.00
広島県
53.00
51.00
49.00
47.00
2008
歯科も岡山県が最も高い水準で推移しており、他の県は
2009
2010
2011
2012
2013年度
一ヵ月当たり受診率の推移(被扶養者)
〔歯科〕
%
全国平均より低い値となっています(山口県と鳥取県は、
15.00
ほぼ全国平均と同じ推移)。
広島県は11.08、島根県10.25となっています。全体的に
岡山県
14.00
13.87
は増加の傾向にあります。
13.00
全国平均
○歯科
広島県
全 国
鳥取県
島根県
岡山県
山口県
(単位:%)
2008
10.12
11.01
10.69
9.19
14.62
10.87
2009
10.10
11.15
10.86
9.04
12.60
11.26
2010
10.26
11.59
10.79
9.21
13.01
11.29
2011
10.50
11.76
11.47
9.58
13.38
11.61
2012
10.72
11.98
11.59
9.93
13.59
11.88
2013年度
11.08
12.08
11.61
10.25
13.87
11.97
12.08
12.00
11.08
11.00
広島県
10.25
島根県
10.00
9.00
8.00
2008
57
2009
2010
2011
2012
2013年度
合計では、外来及び歯科の受診率と同じように、岡山県
が高く、他の県は全国平均より低い値となっています。受
一ヵ月当たり受診率の推移(被扶養者)
〔合計〕
%
診率も組合員一人当たり医療給付費と同じく、医療機関へ
のアクセスの状況、扶養率、また、平均年齢などの影響を
受けると考えられます。
78.00
76.00
岡山県
74.00
○合計
(単位:%)
2008
64.11
67.79
65.58
64.82
73.61
67.57
広島県
全 国
鳥取県
島根県
岡山県
山口県
2009
65.73
69.41
68.02
65.54
72.82
69.91
2010
65.16
69.69
66.47
64.44
73.02
68.70
2011
66.73
70.31
67.38
66.10
75.53
69.86
2012
66.72
71.29
69.39
66.74
75.09
69.96
2013年度
66.27
70.18
68.32
66.73
74.14
68.51
72.00
全国平均
70.00
山口県
68.00
鳥取県
島根県
66.00
広島県
64.00
62.00
(中国地区における扶養率の状況)
組合員数 被扶養者数
扶養率
広島県
19,065
19,884
1.04
鳥取県
7,287
7,700
1.06
島根県
10,055
11,300
1.12
岡山県
18,913
20,580
1.09
山口県
16,463
18,316
1.11
60.00
2008
● 全国の受診率の状況です。徳島県、岐阜県、愛知県は例年受診率が高く、
沖縄県、北海道、長野県、鹿児島県は、例年受診率が低い状況となってい
ます。
(受診率の比較)
中国地区
岡山県
山口県
鳥取県
島根県
広島県
74.14
68.51
68.32
66.73
66.27
受診率の高い組合
徳島県
80.82
愛知県
78.43
岐阜県
77.57
山形県
75.42
福島県
75.33
受診率の低い組合
沖縄県
60.54
北海道
61.40
長野県
62.71
石川県
65.36
鹿児島県
65.73
2009
2010
2011
2012
2013年度
市町村職員共済組合
(被扶養者)
組合名
受診率
北 海 道
61.40 %
青 森 県
69.05 %
岩 手 県
68.80 %
宮 城 県
72.10 %
秋 田 県
72.57 %
山 形 県
75.42 %
福 島 県
75.33 %
茨 城 県
67.75 %
栃 木 県
74.90 %
群 馬 県
75.09 %
埼 玉 県
73.45 %
千 葉 県
70.77 %
東 京 都
72.44 %
神奈川 県
71.00 %
山 梨 県
73.66 %
新 潟 県
66.55 %
富 山 県
69.84 %
石 川 県
65.36 %
福 井 県
66.10 %
長 野 県
62.71 %
岐 阜 県
77.57 %
静 岡 県
69.22 %
愛 知 県
78.43 %
三 重 県
72.37 %
滋 賀 県
65.85 %
京 都 府
66.34 %
大 阪 府
72.06 %
兵 庫 県
70.99 %
奈 良 県
70.57 %
和歌山 県
73.30 %
鳥 取 県
68.32 %
島 根 県
66.73 %
岡 山 県
74.14 %
39 広 島 県
66.27 %
山 口 県
68.51 %
徳 島 県
80.82 %
香 川 県
74.51 %
愛 媛 県
70.90 %
高 知 県
68.64 %
福 岡 県
70.53 %
佐 賀 県
70.42 %
長 崎 県
67.69 %
熊 本 県
72.20 %
大 分 県
66.41 %
宮 崎 県
66.20 %
鹿児島 県
65.73 %
沖 縄 県
60.54 %
計(平均)
70.18 %
(諸率は全国市町村職員共済組合連合会提供データを使用)
58
一件当たり診療日数の推移
組合員
● 組合員の入院にかかる一件当たりの診療日数では、岡山
県以外は、全国平均値前後を推移しています。2011年度か
一件当たり診療日数の推移(組合員)
〔入院〕
日
10.50
ら全体的に減少の傾向にあります。
10.30
(単位:日) 10.10
○入院
広島県
全 国
鳥取県
島根県
岡山県
山口県
2008
10.26
10.07
10.69
9.90
9.52
10.02
2009
9.79
9.89
9.62
10.26
9.62
9.66
2010
10.17
9.78
9.92
9.83
9.57
9.67
2011
9.75
9.58
9.63
9.33
9.12
9.38
2012
9.47
9.51
9.56
9.53
8.71
9.49
2013年度
9.20
9.35
9.66
9.57
8.90
8.87
9.90
9.75
9.70
9.58
9.50
全国平均
9.35
9.30
9.20
広島県
9.12
9.10
8.90
8.90
岡山県
一件当たり診療日数 =
8.70
組合員分の診療日数
組合員分の診療件数
8.50
2008
2010
2011
2012
2013年度
一件当たり診療日数の推移(組合員)
〔外来〕
外来は、島根県と鳥取県以外は全国平均と同じような動
きとなっています。島根県と鳥取県は、毎年低い値で推移
2009
日
1.70
しています。
1.65
○外来
広島県
全 国
鳥取県
島根県
岡山県
山口県
(単位:日)
2008
1.67
1.64
1.46
1.50
1.63
1.62
2009
1.64
1.62
1.43
1.47
1.60
1.57
2010
1.65
1.62
1.44
1.46
1.59
1.57
2011
1.62
1.63
1.42
1.46
1.57
1.58
2012
1.60
1.60
1.42
1.45
1.56
1.53
2013年度
1.57
1.58
1.40
1.43
1.53
1.52
1.60
全国平均
1.55
1.58
1.57
広島県
1.50
1.45
島根県
1.43
鳥取県
1.40
2008
歯科の診療日数は、全体的に毎年下がっています。広島
日
県も年々低下していますが、ここ数年は全国平均より高い
2.20
水準となっています。岡山県が最も低く2013年度は1.76日
2.15
となっています。
2.10
○歯科
広島県
全 国
鳥取県
島根県
岡山県
山口県
(単位:日)
2008
2.16
2.11
2.03
2.04
1.90
2.16
2009
2.09
2.07
1.99
2.01
1.92
2.11
2010
2.04
2.04
1.95
1.93
1.89
2.08
2011
2.01
1.97
1.87
1.89
1.83
2.04
2012
1.96
1.92
1.84
1.85
1.79
1.98
2013年度
1.92
1.90
1.83
1.79
1.76
1.95
2009
2010
2011
2012
1.40
2013年度
一件当たり診療日数の推移(組合員)
〔歯科〕
2.05
2.00
1.95
広島県
1.92
1.90
1.90
全国平均
1.85
1.80
島根県
1.79
1.75
1.76
岡山県
1.70
2008
59
2009
2010
2011
2012
2013年度
一件当たり診療日数の合計をみると、全体的には減少傾
一件当たり診療日数の推移(組合員)
〔合計〕
向にあります。広島県は中国地区の中で最も高く1.72日と
なっています。鳥取県が最も低く1.58日となっています。
日
1.90
減少傾向
1.85
○合計
広島県
全 国
鳥取県
島根県
岡山県
山口県
(単位:日)
2008
1.86
1.83
1.70
1.71
1.79
1.83
2009
1.82
1.80
1.65
1.68
1.77
1.77
2010
1.83
1.79
1.64
1.66
1.75
1.76
2011
1.78
1.78
1.61
1.63
1.71
1.76
2012
1.75
1.74
1.60
1.62
1.68
1.71
2013年度
1.72
1.72
1.58
1.60
1.66
1.68
1.80
1.75
広島県
1.72
1.72
全国平均
1.70
山口県
1.68
1.65
1.66
岡山県
1.60
島根県
1.60
1.58
市町村職員共済組合
(組合員)
組合名
日数
北 海 道
1.67 日
青 森 県
1.71 日
岩 手 県
1.63 日
宮 城 県
1.64 日
秋 田 県
1.62 日
山 形 県
1.61 日
福 島 県
1.61 日
茨 城 県
1.69 日
栃 木 県
1.73 日
群 馬 県
1.69 日
埼 玉 県
1.82 日
千 葉 県
1.74 日
東 京 都
1.75 日
神奈川県
1.71 日
山 梨 県
1.72 日
新 潟 県
1.57 日
富 山 県
1.74 日
石 川 県
1.74 日
福 井 県
1.69 日
長 野 県
1.64 日
岐 阜 県
1.71 日
静 岡 県
1.66 日
愛 知 県
1.88 日
三 重 県
1.62 日
滋 賀 県
1.66 日
京 都 府
1.76 日
大 阪 府
1.90 日
兵 庫 県
1.66 日
奈 良 県
1.84 日
和歌山県
1.78 日
鳥 取 県
1.58 日
島 根 県
1.60 日
岡 山 県
1.66 日
20 広 島 県
1.72 日
山 口 県
1.68 日
徳 島 県
1.74 日
香 川 県
1.74 日
愛 媛 県
1.67 日
高 知 県
1.69 日
福 岡 県
1.89 日
佐 賀 県
1.83 日
長 崎 県
1.73 日
熊 本 県
1.68 日
大 分 県
1.78 日
宮 崎 県
1.71 日
鹿児島県
1.75 日
沖 縄 県
1.68 日
計(平均)
1.72 日
鳥取県
1.55
2008
2009
2010
2011
2012
2013年度
● 全国の一件当たり診療日数の状況です。日数の長い県のうち、愛知県は前
年の1.73日から1.88日と増加していますが、その他4県はほぼ同じ値となっ
ています。日数の短い県には、中国地区の鳥取県と島根県が入っています。
広島県は20位で全国平均と同じ水準となっています。
(一件当たり診療日数の比較)
中国地区
広島県
1.72
山口県
1.68
岡山県
1.66
島根県
1.60
鳥取県
1.58
(単位:日)
日数の長い組合
大阪府
1.90
福岡県
1.89
愛知県
1.88
奈良県
1.84
佐賀県
1.83
日数の短い組合
新潟県
1.57
鳥取県
1.58
島根県
1.60
山形県
1.61
福島県
1.61
(諸率は全国市町村職員共済組合連合会提供データを使用)
60
被扶養者
● 被扶養者の入院にかかる一件当たりの診療日数をみると、
日
一件当たり診療日数の推移(被扶養者)
〔入院〕
広島県が最も高くなっています。2011年度までは全国平均
並で推移していた広島県ですが、2012年度からは高い水準
で推移しています。山口県と岡山県は低い水準で推移して
11.50
広島県
11.27
います。
11.00
○入院
広島県
全 国
鳥取県
島根県
岡山県
山口県
12.00
(単位:日)
2008
11.22
11.55
11.51
11.42
9.73
10.26
2009
11.39
11.41
11.35
11.97
10.00
9.98
2010
11.28
11.21
11.79
12.13
10.72
9.22
2011
10.93
10.85
12.06
10.76
10.01
9.64
2012
11.40
10.59
10.99
11.05
9.61
8.83
2013年度
11.27
10.54
10.93
10.20
9.21
9.52
10.54
全国平均
10.50
10.00
山口県
9.52
9.50
9.21
岡山県
9.00
8.50
一件当たり診療日数 =
2008
被扶養者分の診療日数
2009
2010
2011
2012
2013年度
被扶養者分の診療件数
外来でも広島県が最も高い水準で推移しており、毎年、
一件当たり診療日数の推移(被扶養者)
〔外来〕
日
1.80
全国平均を上回っています。島根県と鳥取県が低い水準で
推移しており、鳥取県の2013年度は1.52日となっています。
1.75
1.70
○外来
広島県
全 国
鳥取県
島根県
岡山県
山口県
(単位:日)
2008
1.76
1.70
1.61
1.63
1.71
1.67
2009
1.70
1.66
1.46
1.59
1.68
1.63
2010
1.72
1.68
1.60
1.60
1.69
1.62
2011
1.69
1.66
1.58
1.58
1.66
1.60
2012
1.66
1.63
1.55
1.54
1.63
1.58
2013年度
1.64
1.61
1.52
1.53
1.61
1.55
広島県
1.65
1.64
(全国市町村職員共済組合連合会提供データ)
1.61
全国平均
1.60
1.55
島根県
1.53
1.52
鳥取県
1.50
1.45
2008
岡山県の2013年度は1.50日となっています。
2010
2011
2012
2013年度
一件当たり診療日数の推移(被扶養者)
〔歯科〕
歯科も広島県が高い水準で推移しており、全国平均並と
なっています。岡山県と鳥取県が低い水準で推移しており、
2009
日
1.95
1.85
○歯科
広島県
全 国
鳥取県
島根県
岡山県
山口県
(単位:日)
2008
1.92
1.93
1.86
1.85
1.46
1.91
2009
1.84
1.89
1.68
1.78
1.66
1.86
2010
1.83
1.84
1.78
1.77
1.63
1.80
2011
1.78
1.77
1.73
1.72
1.57
1.76
2012
1.73
1.73
1.66
1.68
1.53
1.74
2013年度
1.68
1.70
1.65
1.63
1.50
1.70
1.75
全国平均
1.70
広島県
1.65
1.68
1.65
鳥取県
1.55
岡山県
1.50
1.45
2008
61
2009
2010
2011
2012
2013年度
一件当たり診療日数の合計では、広島県が最も高い水準
で推移しており、2013年度は1.76日となっています。他の
日
4県は全国平均より低い1.67日となっています。全体的に
1.95
一件当たり診療日数の推移(被扶養者)
〔合計〕
は減少の傾向にあります。
減少傾向
1.90
○合計
広島県
全 国
鳥取県
島根県
岡山県
山口県
(単位:日)
2008
1.91
1.87
1.81
1.81
1.75
1.83
2009
1.85
1.82
1.65
1.77
1.77
1.78
2010
1.86
1.82
1.79
1.80
1.78
1.76
2011
1.82
1.79
1.76
1.74
1.74
1.72
2012
1.79
1.75
1.69
1.70
1.70
1.70
2013年度
1.76
1.73
1.67
1.67
1.67
1.67
1.85
1.80
広島県
1.76
1.75
全国平均
1.73
鳥取県
島根県
岡山県
山口県
1.67
1.67
1.70
市町村職員共済組合
(被扶養者)
日数
組合名
北 海 道
1.70 日
青 森 県
1.81 日
岩 手 県
1.69 日
宮 城 県
1.67 日
秋 田 県
1.72 日
山 形 県
1.65 日
福 島 県
1.67 日
茨 城 県
1.68 日
栃 木 県
1.76 日
群 馬 県
1.72 日
埼 玉 県
1.80 日
千 葉 県
1.72 日
東 京 都
1.71 日
神 奈川 県
1.70 日
山 梨 県
1.73 日
新 潟 県
1.66 日
富 山 県
1.75 日
石 川 県
1.82 日
福 井 県
1.75 日
長 野 県
1.70 日
岐 阜 県
1.72 日
静 岡 県
1.67 日
愛 知 県
1.73 日
三 重 県
1.64 日
滋 賀 県
1.63 日
京 都 府
1.74 日
大 阪 府
1.83 日
兵 庫 県
1.71 日
奈 良 県
1.66 日
和 歌山 県
1.74 日
鳥 取 県
1.67 日
島 根 県
1.67 日
岡 山 県
1.67 日
10 広 島 県
1.76 日
山 口 県
1.67 日
徳 島 県
1.76 日
香 川 県
1.75 日
愛 媛 県
1.74 日
高 知 県
1.73 日
福 岡 県
1.90 日
佐 賀 県
1.84 日
長 崎 県
1.74 日
熊 本 県
1.77 日
大 分 県
1.73 日
宮 崎 県
1.75 日
鹿 児島 県
1.79 日
沖 縄 県
1.70 日
計(平均)
1.73 日
1.65
2008
2009
2010
2011
2012
2013年度
● 全国の一件当たり診療日数の状況です。日数の長い県は、福岡県、佐賀県
大阪府、石川県、青森県で、日数の短い県は、滋賀県、三重県、山形県、新
潟県、奈良県となっています。広島県は10位で全国的にも高い水準にあると
いえます。
(一件当たり診療日数の比較)
中国地区
日数の長い組合
広島県
1.76
福岡県
1.90
島根県
1.67
佐賀県
1.84
岡山県
1.67
大阪府
1.83
山口県
1.67
石川県
1.82
鳥取県
1.67
青森県
1.81
日数の短い組合
滋賀県
1.63
三重県
1.64
山形県
1.65
新潟県
1.66
奈良県
1.66
(諸率は全国市町村職員共済組合連合会提供データを使用)
62
一日当たり医療給付費の推移
組合員
● 組合員の入院にかかる一日当たりの医療給付費では、山
口県が最も高くなっています。全体的に増加の傾向にあり
ますが、2013年度は、低い水準で推移している鳥取県、島
根県をおさえて広島県が一番低い値となっています。
円
一日当たり医療給付費の推移(組合員)
〔入院〕
山口県
35,436
36,000
全国平均
34,803
34,000
増加傾向
島根県
32,920
32,000
○入院
広島県
全 国
鳥取県
島根県
岡山県
山口県
31,813
広島県
(単位:円)
2008
26,039
27,824
26,461
25,626
26,600
26,141
2009
29,715
28,984
28,817
29,838
27,906
29,933
一日当たり金額 =
2010
29,305
30,849
29,551
27,814
31,986
30,921
2011
28,763
32,396
28,311
30,418
31,336
33,903
2012
2013年度
33,720
31,813
33,593
34,803
32,118
32,629
30,586
32,920
31,885
34,157
33,759
35,436
組合員分の医療給付費
組合員分の診療日数
30,000
28,000
26,000
24,000
2008
● 外来では、山口県と島根県が高い水準で推移しています
が、2013年度はそのうちの島根県がさらに飛びぬけた値と
なっています。広島県も高く全国平均を上回っています。
円
2009
2010
2011
2012
2013年度
一日当たり医療給付費の推移(組合員)
〔外来〕
5,600
島根県
5,400
5,366
山口県
5,200
○外来
広島県
全 国
鳥取県
島根県
岡山県
山口県
5,176
(単位:円)
2008
4,611
4,520
4,531
4,733
4,747
4,521
2009
4,697
4,579
4,634
4,723
4,846
4,703
2010
4,798
4,628
4,575
4,805
4,935
4,760
2011
4,929
4,625
4,569
5,041
5,076
5,022
2012
2013年度
4,928
4,976
4,699
4,748
4,578
4,613
5,089
5,366
4,965
5,087
5,125
5,176
広島県
5,000
4,976
4,800
4,748
全国平均
4,600
4,400
2008
● 歯科では、岡山県と広島県が高い水準で推移しており、
両県とも全国平均を上回っています。中国地区で全国平均
を下回っているのは、山口県だけです。
円
2009
2010
2011
2012
2013年度
一日当たり医療給付費の推移(組合員)
〔歯科〕
4,900
岡山県
4,805
4,800
4,700
広島県
4,603
4,600
○歯科
広島県
全 国
鳥取県
島根県
岡山県
山口県
(単位:円)
2008
4,323
4,157
4,266
4,321
4,429
4,136
2009
4,424
4,183
4,312
4,430
4,510
4,146
2010
4,487
4,206
4,357
4,353
4,559
4,197
2011
4,526
4,305
4,380
4,536
4,613
4,163
2012
2013年度
4,587
4,603
4,376
4,410
4,411
4,501
4,547
4,533
4,702
4,805
4,293
4,356
4,500
全国平均
4,400
4,410
4,300
山口県
4,356
4,200
4,100
4,000
2008
63
2009
2010
2011
2012
2013年度
● 一日当たり医療給付費の合計では、島根県、岡山県、山
口県、広島県、鳥取県と続きますが、全ての県で全国平均
上回っています。全体的にも増加の傾向にあります。入院
日数の政策的な短縮と医療技術の進歩など、一日当たりの
医療給付費は高くなっていると考えられます。
円
一日当たり医療給付費の推移(組合員)
〔合計〕
7,600
7,400
島根県
7,354
増加傾向
7,200
○合計
広島県
全 国
鳥取県
島根県
岡山県
山口県
(単位:円)
2008
6,043
6,010
6,367
6,387
6,227
6,024
2009
6,288
6,069
6,456
6,676
6,430
6,217
2010
6,496
6,191
6,294
6,595
6,705
6,348
2011
6,441
6,216
6,271
6,826
6,721
6,651
2012
2013年度
6,665
6,601
6,337
6,419
6,471
6,568
6,869
7,354
6,542
6,823
6,841
6,804
7,000
岡山県
6,823
6,800
6,804
山口県
広島県
6,601
6,568
鳥取県
6,419
全国平均
6,600
6,400
6,200
市町村職員共済組合
(組合員)
組合名
金額
北 海 道
8,226 円
青 森 県
6,959 円
岩 手 県
6,870 円
宮 城 県
6,548 円
秋 田 県
7,028 円
山 形 県
6,378 円
福 島 県
6,561 円
茨 城 県
6,445 円
栃 木 県
6,349 円
群 馬 県
6,014 円
埼 玉 県
5,829 円
千 葉 県
6,155 円
東 京 都
5,792 円
神奈川県
5,899 円
山 梨 県
6,593 円
新 潟 県
6,595 円
富 山 県
6,868 円
石 川 県
7,030 円
福 井 県
7,235 円
長 野 県
6,475 円
岐 阜 県
6,124 円
静 岡 県
6,341 円
愛 知 県
5,568 円
三 重 県
6,333 円
滋 賀 県
6,648 円
京 都 府
6,330 円
大 阪 府
5,662 円
兵 庫 県
6,523 円
奈 良 県
6,485 円
和歌山県
6,168 円
鳥 取 県
6,568 円
島 根 県
7,354 円
岡 山 県
6,823 円
19 広 島 県
6,601 円
山 口 県
6,804 円
徳 島 県
6,051 円
香 川 県
6,487 円
愛 媛 県
6,654 円
高 知 県
6,742 円
福 岡 県
6,282 円
佐 賀 県
6,402 円
長 崎 県
6,560 円
熊 本 県
6,759 円
大 分 県
6,926 円
宮 崎 県
6,909 円
鹿児島県
6,616 円
沖 縄 県
6,760 円
計(平均)
6,419 円
6,000
5,800
2008
2009
2010
2011
2012
2013年度
● 全国の一日当たり医療給付費の状況です。広島県は19位となっており、全
国的にも高い水準となっています。北海道、島根県、福井県、石川県、秋田
県が全国でも高くなっています。また、低い県は大阪府や東京都近郊が多く、
都市圏ほど一日当たりの医療給付費は低くなっています。
(一日当たり医療給付費の比較)
中国地区
島根県
岡山県
山口県
広島県
鳥取県
7,354
6,823
6,804
6,601
6,568
金額の高い組合
金額の低い組合
北海道
8,226 愛知県
5,568
島根県
7,354 大阪府
5,662
福井県
7,235 東京都
5,792
石川県
7,030 埼玉県
5,829
秋田県
7,028 神奈川県
5,899
(諸率は全国市町村職員共済組合連合会提供データを使用)
64
被扶養者
● 被扶養者の入院にかかる一日当たりの医療給付費では、
岡山県が最も高くなっており、広島県は全国平均を下回っ
ています。例年低い水準で推移していた島根県が、他の項
目と同様にここでも急増しています。全体的な傾向として
円
一日当たり医療給付費の推移(被扶養者)
〔入院〕
50,000
岡山県
48,555
47,500
は、組合員と同様に毎年増加しています。
○入院
広島県
全 国
鳥取県
島根県
岡山県
山口県
(単位:円)
2008
32,401
32,811
33,147
31,973
35,120
33,167
2009
35,080
34,338
36,663
34,912
36,994
35,722
2010
39,718
37,616
34,041
32,222
40,535
39,008
2011
40,876
39,779
36,279
37,206
43,120
41,575
2012
2013年度
39,655
40,151
42,029
43,527
40,454
40,626
37,904
46,470
45,358
48,555
44,978
44,811
46,470
増加傾向
45,000
島根県
43,527
全国平均
42,500
40,151
広島県
40,000
37,500
35,000
32,500
30,000
27,500
2008
● 外来では、岡山県が高い水準で推移していましたが、
全国平均と同様に、年々増加してきており、2012年度
からは中国地区5県ともほぼ全国平均並みの額になって
円
2009
2010
2011
2012
2013年度
一日当たり医療給付費の推移(被扶養者)
〔外来〕
4,800
全国平均
4,680
4,700
4,673
います。
広島県
岡山県4,653
4,600
4,577
山口県
○外来
広島県
全 国
鳥取県
島根県
岡山県
山口県
(単位:円)
2008
4,289
4,348
4,374
4,434
4,427
4,223
2009
4,364
4,500
5,132
4,466
4,636
4,376
2010
4,342
4,483
4,682
4,350
4,634
4,236
2011
4,503
4,549
4,532
4,461
4,667
4,362
2012
2013年度
4,633
4,673
4,603
4,680
4,635
4,794
4,548
4,600
4,629
4,653
4,534
4,577
4,500
4,400
4,300
4,200
4,100
2008
● 歯科は岡山県と広島県が高い水準で推移しています。中
国地区では山口県が低い水準で推移していますが、それで
円
2009
2010
2011
2012
2013年度
一日当たり医療給付費の推移(被扶養者)
〔歯科〕
4,800
4,769
も全国平均並みの数値となっています。
岡山県
4,700
4,625
4,600
広島県
4,500
全国平均
○歯科
広島県
全 国
鳥取県
島根県
岡山県
山口県
(単位:円)
2008
4,264
4,053
4,233
4,203
4,317
4,043
2009
4,303
4,080
4,468
4,206
4,395
4,121
2010
4,384
4,189
4,295
4,284
4,523
4,208
2011
4,427
4,283
4,384
4,357
4,548
4,255
2012
2013年度
4,549
4,625
4,376
4,393
4,537
4,622
4,604
4,518
4,694
4,769
4,357
4,351
4,400
4,393
4,300
山口県
4,351
4,200
4,100
4,000
3,900
3,800
2008
65
2009
2010
2011
2012
2013年度
● 一日当たりの医療給付費の合計では、島根県と鳥取県が
高い水準で推移しています。広島県は全国平均前後で推移
しています。岡山県は低い値でほぼ横ばいとなっています。
円
一日当たり医療給付費の推移(被扶養者)
〔合計〕
8,500
島根県
全体的には増加傾向にあります。
8,328
8,000
鳥取県
7,858
○合計
広島県
全 国
鳥取県
島根県
岡山県
山口県
(単位:円)
2008
6,506
6,635
7,297
7,088
6,331
6,500
2009
6,910
6,800
8,378
7,437
6,647
6,681
2010
7,124
7,027
7,658
7,560
7,102
6,768
2011
7,236
7,147
7,714
7,474
7,115
6,882
2012
2013年度
7,252
7,363
7,245
7,414
7,660
7,858
7,699
8,328
7,136
7,161
7,065
7,324
全国平均
7,500
7,414
広島県
7,363
7,324
山口県
7,161
岡山県
7,000
6,500
増加傾向
市町村職員共済組合
(被扶養者)
組合名
金額
北 海 道
8,777 円
青 森 県
7,362 円
岩 手 県
7,714 円
宮 城 県
7,422 円
秋 田 県
7,946 円
山 形 県
7,498 円
福 島 県
7,088 円
茨 城 県
7,140 円
栃 木 県
7,311 円
群 馬 県
6,780 円
埼 玉 県
6,596 円
千 葉 県
7,526 円
東 京 都
7,107 円
神奈 川 県
7,252 円
山 梨 県
7,992 円
新 潟 県
7,778 円
富 山 県
7,998 円
石 川 県
8,000 円
福 井 県
7,773 円
長 野 県
7,667 円
岐 阜 県
6,930 円
静 岡 県
7,410 円
愛 知 県
6,583 円
三 重 県
7,448 円
滋 賀 県
8,094 円
京 都 府
7,891 円
大 阪 府
7,127 円
兵 庫 県
7,486 円
奈 良 県
8,928 円
和歌 山 県
7,032 円
鳥 取 県
7,858 円
島 根 県
8,328 円
岡 山 県
7,161 円
28 広 島 県
7,363 円
山 口 県
7,324 円
徳 島 県
7,894 円
香 川 県
7,907 円
愛 媛 県
7,313 円
高 知 県
8,342 円
福 岡 県
6,812 円
佐 賀 県
6,587 円
長 崎 県
7,380 円
熊 本 県
7,430 円
大 分 県
7,289 円
宮 崎 県
7,370 円
鹿児 島 県
6,862 円
沖 縄 県
8,866 円
計(平均)
7,414 円
6,000
2008
2009
2010
2011
2012
2013年度
● 全国の一日当たり医療給付費の状況です。沖縄県や北海道が高い水準にな
っています。広島県は28位で全国平均を少し下回っています。低い県は、愛
知県、佐賀県、埼玉県などが入っています。
(一日当たり医療給付費の比較)
中国地区
金額の高い組合
島根県
8,328 奈良県
8,928
鳥取県
7,858 沖縄県
8,866
広島県
7,363 北海道
8,777
山口県
7,324 高知県
8,342
岡山県
7,161 島根県
8,328
金額の低い組合
愛知県
6,583
佐賀県
6,587
埼玉県
6,596
群馬県
6,780
福岡県
6,812
(諸率は全国市町村職員共済組合連合会提供データを使用)
66
他の共済組合との比較
地方公務員の共済組合は、職域ごとに設置されています。当組合は、政令指定都市である広島市を除く市
町等で構成されています。公立学校共済組合は、県の教職員等で構成されており、女性職員が多く扶養率が
低いのが特徴的です。地方職員共済組合は、県の職員で構成されており、扶養率が最も高くなっています。
広島市職員共済組合は、健康保険組合から共済組合に移行した後の比較となるため、2010年度から掲載して
います。
(比較する共済組合)
組合名
区分
当組合
広島県市町村職員共済組合
公立学校 公立学校共済組合広島支部
地方職員 地方職員共済組合広島県支部
広島市
広島市職員共済組合
構成
広島市以外の県内市町の職員
広島県の教育職員及び県内市町の公立学校職員
広島県の職員
広島市の職員
(組合員数等の状況)
平均組合員数
区分
当組合
19,065
公立学校
21,883
地方職員
6,018
広島市
11,107
(単位:人、%)
扶養率
104.3
85.6
114.2
98.0
平均被扶養者数
19,884
18,724
6,870
10,880
● 組合員一人当たり医療給付費を比較すると、入院、外来は当組合と公立学校共済組合がほぼ同じ
ような動きをしています。歯科は、当組合以外は2013年度増加しています。
一人当たり医療給付費の推移
(入院)
円
36,000
組合員
円
56,000
地方職員
34,000
一人当たり医療給付費の推移
(外来)
組合員
55,000
地方職員
32,000
54,000
広島市
30,000
53,000
28,000
52,000
公立学校
当組合
26,000
51,000
当組合
24,000
50,000
公立学校
22,000
49,000
20,000
48,000
2009年度
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
広島市
2009年度
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
(単位:円) 外来(一人当たり医療給付費の推移)
入院(一人当たり医療給付費の推移)
(単位:円)
区分
2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度
区分
2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度
当組合
27,780
29,899
27,026
29,180
27,104 当組合
50,643
51,861
52,670
51,813
51,057
53,271
53,216
55,292
53,832
53,102
公立学校
25,655
27,345
24,322
25,768
24,567 公立学校
52,243
52,631
52,501
54,478
54,066
地方職員
24,179
26,149
25,905
35,168
27,103 地方職員
-
49,181
48,430
48,929
46,849
広島市
-
27,114
27,305
27,044
28,959 広島市
(決算数値)
(決算数値)
円
一人当たり医療給付費の推移
組合員
14,500
公立学校
14,000
13,500
広島市
13,000
地方職員
12,500
当組合
12,000
11,500
2009年度
2010年度
2011年度
2012年度
歯科(一人当たり医療給付費の推移)
区分
2009年度 2010年度 2011年度
(単位:円)
2012年度
2013年度
当組合
12,948
12,813
13,035
12,813
12,515
公立学校
13,388
13,598
14,019
13,967
14,128
地方職員
広島市
12,816
-
12,867
13,479
12,917
12,530
12,677
13,386
12,975
13,730
2013年度
(決算数値)
67
● 被扶養者に係る組合員一人当たり医療給付費を比較すると、入院・外来とも当組合が高い水準で推移し
ています。2013年度は全ての区分において公立学校共済組合は減少しています。
円
40,000
組合別一人当たり医療給付費の推移
(入院)
円
被扶養者
53,000
組合別一人当たり医療給付費の推移
(外来)
51,000
35,000
当組合
被扶養者
当組合
49,000
47,000
30,000
広島市
45,000
公立学校
25,000
地方職員
43,000
広島市
41,000
20,000
39,000
地方職員
15,000
37,000
公立学校
35,000
10,000
33,000
2009年度
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
入院(一人当たり医療給付費の推移)
区分
当組合
公立学校
地方職員
2009年度
(単位:円)
-
27,966
31,497
23,683
2011年度
2012年度
2013年度
外来(一人当たり医療給付費の推移)
2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度
区分
32,687
34,162
33,967
29,417
31,051 当組合
29,377
34,432
34,278
22,324
21,168 公立学校
17,966
18,642
26,247
26,342
20,337 地方職員
広島市
2010年度
(単位:円)
2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度
49,679
49,268
50,187
49,228
47,842
43,330
40,960
44,158
36,322
34,960
41,829
41,734
42,722
44,101
42,642
28,119 広島市
-
42,424
41,979
43,867
42,246
(決算数値)
円
組合別一人当たり医療給付費の推移
(決算数値)
被扶養者
11,500
広島市
地方職員
11,000
当組合
10,500
10,000
歯科(一人当たり医療給付費の推移)
区分
9,500
2009年度
当組合
9,000
公立学校
8,500
2009年度
2010年度
2011年度
2012年度
2011年度
2012年度
2013年度
10,450
10,739
10,686
10,653
公立学校
9,323
9,989
10,555
9,019
8,797
地方職員
10,075
11,307
10,963
10,731
10,612
-
11,194
11,131
11,439
広島市
8,000
2010年度
(単位:円)
10,742
11,206
(決算数値)
2013年度
%
● 組合員の受診率を比較すると、地方職員共済組合
が最も高く、当組合は一番低くなっています。
組合別受診率の推移
85.00
組合員
地方職員
80.00
公立学校
75.00
(組合員受診率の推移)
区分
当組合
公立学校
地方職員
広島市
(単位:%)
広島市
2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度
67.18
67.05
67.91
67.54
67.24
74.61
75.00
76.76
76.63
76.07
82.20
80.50
82.30
81.80
82.80
-
67.94
69.27
69.49
70.00
当組合
65.00
69.68
60.00
(決算数値)
2009年度
68
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
● 被扶養者の受診率も地方職員共済組合が最も高く
なっています。
%
組合別受診率の推移
被扶養者
85.00
地方職員
80.00
75.00
70.00
広島市
当組合
(被扶養者受診率の推移)
区分
当組合
公立学校
地方職員
広島市
(単位:%)
65.00
2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度
65.73
65.16
66.73
66.72
66.27
60.00
63.12
77.30
-
61.46
79.90
64.44
63.55
81.20
66.60
64.07
82.20
66.81
62.02
80.70
66.57
公立学校
55.00
50.00
2009年度
(決算数値)
2010年度
2011年度
● 一日当たり医療費、一件当たり医療費、一件当たり日数の比較
(一日当たり医療給付費) 2013年度
組合員
区分
入院
外来
当組合
30,910
4,976
公立学校
35,098
4,513
地方職員
34,513
5,224
広島市
31,606
4,872
(単位:円)
被扶養者
歯科
4,601
4,729
4,745
4,791
入院
27,899
33,316
31,137
29,024
外来
4,272
4,173
4,189
4,480
歯科
4,619
4,586
4,552
4,551
(決算数値)
(一件当たり医療給付費) 2013年度
組合員
区分
入院
外来
当組合
284,229
7,789
(単位:円)
被扶養者
歯科
8,823
入院
314,382
外来
7,026
歯科
7,747
7,832
7,261
公立学校
地方職員
294,574
328,845
7,146
8,100
8,749
8,556
436,319
291,069
7,140
6,520
広島市
318,152
6,998
8,695
350,924
6,742
7,568
(決算数値)
(一件当たり日数) 2013年度
組合員
区分
入院
外来
当組合
9.20
1.57
公立学校
8.40
1.58
地方職員
9.50
1.60
広島市
10.06
1.44
(単位:日)
被扶養者
歯科
1.92
1.85
1.80
1.81
入院
11.27
9.71
9.30
12.09
外来
1.64
1.62
1.60
1.50
歯科
1.68
1.70
1.60
1.66
(決算数値)
69
2012年度
2013年度
全国健康保険協会との比較及び所属所別の受診状況
加入者(組合員及び被扶養者)一人当たり医療費の、全国健康保険協会及び中国地区市町村職
員共済組合との比較です。入院に係る医療費と外来(調剤を含む)医療費の分布図をみると、全
国健康保険協会(協会けんぽ)は共済組合に比べて全体的に入院医療費が高くなっています。外
来医療費は、共済組合と協会けんぽでは、ほぼ同じような水準にあります。
加入者一人当たり入院医療費と加入者一人当たり外来医療費の分布
一人当たり外来医療費
100,000円
高
い
■協会けんぽ山口支部
● 広島県
■協会けんぽ広島支部
■協会けんぽ岡山支部
95,000円
■協会けんぽ島根支部
■協会けんぽ全国平均
一人当たり入院医療費
● 岡山県
● 山口県
35,000円
40,000円
45,000円
50,000円
市町村共済全国平均
低い
高い
90,000円
■協会けんぽ鳥取支部
● 島根県
●
鳥取県
・入院医療費は協会けんぽの方が高い水準
・外来医療費は、ほぼ同じ水準
低
い
85,000円
外来医療費には調剤を含み歯科を含みません。
■
■
■
■
■
■
●
●
●
●
●
●
(全国市町村職員共済組合連合会・協会けんぽ都道府県支部別2013年度医療費データ
保険者名
協会けんぽ広島支部
協会けんぽ全国平均
協会けんぽ鳥取支部
協会けんぽ島根支部
協会けんぽ岡山支部
協会けんぽ山口支部
入院
45,218
45,204
49,328
51,580
47,574
51,798
円
円
円
円
円
円
外来
97,287
93,702
89,419
94,389
96,957
98,669
円
円
円
円
円
円
保険者名
広島県市町村職員共済組合
市町村職員共済組合全国平均
鳥取県市町村職員共済組合
島根県市町村職員共済組合
岡山県市町村職員共済組合
山口県市町村職員共済組合
入院
42,211
40,595
39,526
44,846
36,793
38,769
円
円
円
円
円
円
外来
97,124
92,781
87,750
88,465
93,041
93,271
円
円
円
円
円
円
70
所属所別の医療費及び受診率の分布です。広島県内で都市圏とその近郊の地域は、診療所等の
医療機関が多くアクセスが良いため、受診しやすい環境にあります。広島市近郊の海田町、府中
町、さらに大崎上島町も受診率が非常に高くなっています。また、廿日市市、熊野町も70%を超
える受診率となっています。一人当たり医療費では、江田島市が最も高く、安芸太田町、府中
町、福山市の順となっています。
所属所別加入者一人当たり医療費と受診率の分布
一人当たり医療費
180,000円
●
江田島市
▲
安芸
太田町
◆
府中町
■ 福山市
170,000円
高
い
▼
府中市
★ 呉市
160,000円
受診率
● 尾道市
▲ 東広島市
平均
55%
60%
70%
65%
75%
80%
150,000円
低い
▼ 庄原市
■ 廿日市市
◆ 大崎上島町
高い
★ 安芸高田市
● 神石高原町
▲世羅町
◆ 竹原市
▼ 北広島町
140,000円
■ 坂町
★ 三原市
● 海田町
130,000円
▲ 三次市
120,000円◆ 大竹市
■ 熊野町
110,000円
低
い
医療費は入院、外来、歯科及び調剤を含む総医療費です。
★
●
■
▲
◆
▼
▼
◆
▲
■
★
★
●
保険者名
受診率
三原市
尾道市
福山市
三次市
大竹市
府中市
庄原市
竹原市
東広島市
廿日市市
呉市
安芸高田市
江田島市
62.78
63.42
69.98
63.47
69.57
65.57
63.02
61.96
69.03
72.10
67.40
65.57
68.74
一人当たり医療費
%
%
%
%
%
%
%
%
%
%
%
%
%
132,063
158,679
171,252
128,401
121,727
163,951
147,903
139,442
157,207
148,062
160,071
146,431
179,127
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
◆
●
■
■
▲
▼
◆
▲
●
保険者名
受診率
府中町
海田町
熊野町
坂町
安芸太田町
北広島町
大崎上島町
世羅町
神石高原町
78.78
75.38
70.03
65.57
66.34
61.17
76.15
59.31
61.01
%
%
%
%
%
%
%
%
%
178,472
131,785
118,417
137,123
178,732
137,057
148,860
140,070
144,736
円
円
円
円
円
円
円
円
円
66.75
%
155,638
円
平均(合計)
71
一人当たり医療費
季節変動と医療給付費の状況 社会保険診療報酬支払基金への支払件数及び支払額から季節による医療給付費の変動をみると、外来受診は
気温・気候といった季節との関連がみられ、入院は春休みや夏休み等の習慣によるところが大きい傾向にあり
ます。また、2011年度の花粉症の大流行などの季節変動とは異なる動きもみることができます。
● 社会保険診療報酬支払基金へ支払った診療報酬(医療給付費)の月別推移をみると、4月以降6~7月頃
にかけて上昇し、8~9月に低下、10月に上昇、11月に低下、12月に上昇、1~2月に低下、そして3月が最
も高くなっています。 このように医療給付費の月別の推移をみると、一定の規則性を持った季節変動が
あり、外来診療の影響を大きく受けていると考えられます。
千円
480,000
診療報酬の支払状況
(社会保険診療報酬支払基金支払分)
3月上昇(最も高額)
460,000
11月低下
10月上昇
440,000
12月上昇
1~2月低下
8~9月低下
420,000
4~5月上昇
2011年度
400,000
2013年度
380,000
2012年度
360,000
340,000
2月診療
診療月
2月
3月
4月
3月
5月
4月
6月
5月
7月
6月
8月
7月
9月
8月
10月
9月
11月
12月
1月
診療月
10月
11月
12月
2011年度
401,397
469,744
407,972
373,500
385,859
413,652
388,952
372,846
403,257
398,204
423,589
402,713 4,841,685
1月
合計
2012年度
2013年度
408,162
406,527
448,224
467,372
364,846
356,258
398,352
369,840
385,639
348,250
381,387
380,934
386,218
370,907
360,078
353,274
409,800
385,313
383,500
381,948
422,386
400,243
374,018 4,722,610
386,685 4,607,551
● 医療給付費を診療区分で分けてみると、外来と入院とでは、異なる動きをしています。外来は気温や
気候からくる季節変動があり、夏の暑さからくる熱射病、寒さと乾燥からくる冬場のかぜ、雨や湿気の
多い時期の皮膚病や細菌感染等が考えられます。入院は、季節的な変動というより、長期の休暇を利用
した手術などが、夏休み等の時期に増える傾向があります。
月別診療区分別医療給付費の状況(2013年度)
千円
340,000
●風邪や花粉症などの呼吸器
系疾患
290,000
●雨や湿気の多い時期の皮膚
病・感染症
240,000
外来医療給付費
190,000
●夏場の熱射病や消化不良等
の消器系疾患
●冬場の風邪、インフルエンザ
等の呼吸器系疾患
入院医療給付費
140,000
夏休み
春休み
5月連休
90,000
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
72
1月
診療月
千円
● 外来診療を年度別に比べると、季節変動の動
きに大きな違いはありません。いずれの年度も
同じような動きをしています。ただし、花粉症
の流行など、例年と異なる不規則な動きをする
年度もあります。
年度別外来診療に係る医療給付費の状況
360,000
花粉症の流行時
340,000
320,000
風邪、インフルエンザ流行時期
300,000
280,000
260,000
2011年度
240,000
2012年度
外来医療給付費
2013年度
220,000
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月 11月 12月
1月
診療月
2013年度外来受診件数
(呼吸器系疾患・消化器系疾患)
件
9,000
花粉飛散時期の上昇
8,000
呼吸器系疾患
7,000
夏場の上昇
6,000
冬場のかぜ・インフルエ
ンザ流行時期の上昇
5,000
消化器系疾患
● 外来診療の大きなウエイトを占める呼吸器系
疾患と消化器系疾患をみると医療給付費の季節
変動に沿った動きをしています。
春先の花粉飛散時期における呼吸器系疾患の
上昇、夏場の消化不良等に係る消化器系疾患の
上昇と、春夏休みにおける歯科治療の集中、冬
場のかぜ、インフルエンザ流行時期の上昇がみ
られます。
4,000
3,000
呼吸系疾患
2,000
消化器系疾
患
1,000
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月 11月 12月
1月
診療月
2013年度外来受診件数
(皮膚病・感染症・熱中症等の疾患)
件
2,500
感染症等の疾患
皮膚病等の疾患
2,300
熱中症等の損傷等疾
患
2,100
皮膚病等の疾患
(梅雨時期に上昇)
1,900
1,700
感染症等の疾患
(梅雨時期に上昇)
1,500
ノロウイルス等の感染症
1,300
1,100
900
700
熱中症等の損傷等疾患
(夏場に上昇)
500
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
診療月
73
● 季節変動に係る外来診療の中で、梅雨から夏
場にかけて、雨や湿気の多い時期に発症する皮
膚病や細菌感染等の疾患や夏場の虫さされ、熱
中症などが増加します。また、冬場における感
染症等の増加は、ノロウイルス等の感染拡大に
よるものと考えられます。
千円
● 入院は、気温・気候という季節の変動はみら
れませんが、長期の休暇を利用した手術などが
夏休みなどの時期に増える傾向があります。
年度別の入院医療給付費の状況をみても、春
休みから5月の連休にかけて、夏休みの7~8月
が高くなっています。
年度別入院診療に係る医療給付費の状況
150,000
2011年度
2012年度
140,000
2013年度
130,000
120,000
110,000
100,000
夏休み
春休み
5月連休
90,000
80,000
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月 11月 12月
1月
診療月
件
● 入院の受診件数をみても、医療給付費と同じ
ように長期の休暇を利用して入院しているケー
スが考えられます。
2013年度入院受診件数
2011年度入院受診件数
(がん等の生活習慣病の割合が多い疾患)
350
340
春休み
5月連休
330
320
310
300
290
夏休み
280
270
260
250
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
診療月
74
4 短期経理の財政状況
組合の状況
地方公共団体数の推移
広島市を除く構成市町数は、市町村合併により合併前(2001年度)の85市町村から63減少し、2005年度から
は22市町となっています。一部事務組合等を加えて当組合の構成市町村等は37となります。
(構成市町村等の数)
年度
市
12
2001年度末
12
2002年度末
13
2003年度末
14
2004年度末
13
2005年度末
13
2006年度末
13
2007年度末
2008年度末
13
2009年度末
13
2010年度末
13
2011年度末
13
2012年度末
13
2013年度末
13
町
67
64
55
14
9
9
9
9
9
9
9
9
村
6
5
5
0
0
0
0
0
0
0
0
0
一部事務組合等
57
57
47
26
20
20
18
17
15
14
14
15
計
142
138
120
54
42
42
40
39
37
36
36
37
9
0
15
37
組合員数・給料月額・被扶養者数の状況
組合員数は、1995年度をピークに減少が続いており、2002年度以降は、市町村合併によりこの傾向が顕著に
現れています。2000年度と2013年度の組合員数を比較すると20%近くも減少しています。
(組合員数、給料月額、被扶養者数の推移)
組合員数 前年度比 被扶養者数
年度
99.42
31,297
2000年度末 23,464
99.20
30,800
2001年度末 23,277
98.50
30,022
2002年度末 22,929
29,382
98.65
2003年度末 22,619
28,700
98.36
2004年度末 22,247
27,694
97.47
2005年度末 21,684
26,630
97.58
2006年度末 21,160
25,463
97.33
2007年度末 20,596
98.66
22,698
2008年度末 20,321
98.11
22,144
2009年度末 19,937
98.96
21,762
2010年度末 19,729
98.67
21,209
2011年度末 19,467
98.79
20,536
2012年度末 19,232
98.90
20,114
2013年度末 19,020
(単位:人・%・円)
扶養率
短期給料月額
前年度比
平均給料
1.33
8,296,898,918
100.06
353,601
1.32
8,289,308,801
99.91
356,116
1.31
8,068,655,010
97.34
351,897
1.30
7,943,234,454
98.45
351,175
1.29
7,815,627,024
98.39
351,312
1.28
7,651,063,803
97.89
352,844
1.26
7,445,936,966
97.32
351,887
1.24
7,195,854,097
96.64
349,381
1.12
6,989,434,626
97.13
343,951
1.11
6,800,306,902
97.29
341,090
1.10
6,677,281,513
98.19
338,450
1.09
6,522,439,934
97.68
335,051
1.07
6,380,986,911
97.83
331,790
1.06
6,008,152,716
94.16
315,886
※ 組合員数及び短期給料月額には、長期組合員及び任意継続組合員を含みます。
組合員数の減少に合わせて、掛金の標準となる給料及び期末手当等の減額改定が続いています。給与の水準
が下がれば掛金・負担金収入が減少するため、短期財源率を引き上げて医療費の支払原資を確保することにな
ります。
(人事院勧告の推移)
人
組合員数、被扶養者数及び扶養率の推移
組合員数
被扶養者数
40,000
1.33
1.32
1.31
1.30
1.29
1.28
35,000
31,297
組合員数
扶養率
扶養率
1.26
1.24
1.20
被扶養者数
1.12
1.11 1.10
1.09
1.07
1.06
25,463
23,464
1.10
1.00
22,698
20,596
20,000
1.40
1.30
後期高齢者医療制度の創設
30,000
25,000
勧告年
%
22,144 21,762
21,209
0.90
20,536 20,114
19,729 19,467
19,232
19,020
0.80
0.70
15,000
0.60
0.50
10,000
年度末
75
勧告率
一時金
支給月数
対前年比
1999年
0.28
4.95
△ 0.30
2000年
0.12
4.75
△ 0.20
2001年
0.08
4.70
△ 0.05
2002年
△ 2.03
4.65
△ 0.05
4.40
△ 0.25
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
20,321 19,937
月例給
2008年
△ 1.07
見送り
△ 0.36
見送り
0.35
見送り
4.40
-
4.45
0.05
4.45
-
4.50
0.05
4.50
-
2009年
△ 0.22
4.15
△ 0.35
2010年
△ 0.19
3.95
△ 0.20
2011年
△ 0.23
3.95
-
2012年
見送り
3.95
-
2013年
見送り
3.95
-
ここ十年以上は、人事院勧告の減額改定又は改定見送りにより、組合員の給与水準(平均給料月額)は低下
し続けています。2013年度は、これに地方公共団体の給与の減額措置が加わり、給与水準が大きく落ち込む結
果となりました。
給料月額、平均給料月額及び短期財源率の推移
10,000,000,000
100億円
円
360,000
353,601
95.2‰
356,116
355,000
86.2‰
349,381
350,000
短期財源率
78.2‰
68.0‰
8,000,000,000
80億円
345,000
341,090
338,450
343,951
340,000
335,051
335,000
331,790
330,000
短期給料月額
60億円
6,000,000,000
325,000
平均給料月額
320,000
315,000
315,886
40億円
4,000,000,000
310,000
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
年度末
短期給付事業に係る財政状況
収支の状況
2013年度は、給与の減額措置が実施されたため短期掛金・負担金収入が大きく減少しました。収入合計では、
予算に対して2.82億円、前年度決算に対しては4.48億円の減少となりました。一方、費用は、保健給付、休業
給付、附加給付とも減少し、前期高齢者納付金等の高齢者医療制度への拠出が前年度並となったことから、費
用の合計では、予算に対して3.64億円、前年度決算に対しては2億円の減少となった。これにより、2.8億円の
当期利益金となりました。
(短期給付事業に係る2013年度決算の概要)
区分 科目
掛金・負担金
その他収入
収入計
予 算 額
(単位:円、‰)
決 算 額
前年度決算額との比較
比較増△減
前年度決算額
比較増△減
11,258,568,000
11,024,935,460
△
233,632,540
11,447,863,326
△
1,518,562,000
1,469,435,696
△
49,126,304
1,494,870,169
△
422,927,866
25,434,473
12,777,130,000
12,494,371,156
△
282,758,844
12,942,733,495
△
448,362,339
保健給付
5,161,473,000
4,916,954,746
△
244,518,254
5,061,613,641
△
144,658,895
休業給付
631,763,000
587,718,344
△
44,044,656
591,163,116
△
3,444,772
災害給付
5,669,000
481,350
△
5,187,650
1,289,112
△
807,762
116,556,000
105,699,300
△
10,856,700
127,301,062
△
21,601,762
前期高齢者納付金
2,459,731,000
2,463,915,934
4,184,934
2,520,327,794
△
56,411,860
後期高齢者支援金
2,147,062,000
2,150,572,226
3,510,226
2,067,103,999
543,045,000
528,117,314
△
14,927,686
517,060,065
1,512,112,000
1,459,815,834
△
52,296,166
1,527,438,489
△
12,577,411,000
12,213,275,048
△
364,135,952
12,413,297,278
△
200,022,230
##########
281,096,108
81,377,108
529,436,217
△
248,340,109
95.20 ‰
95.20 ‰
0.00 ‰
95.20 ‰
附加給付等
退職者給付拠出金等
その他費用
費用計
当期利益(損失)金
(短期財源率)
83,468,227
11,057,249
67,622,655
0.00 ‰
※ 短期財源率は、期末手当等に係る率である。
(短期給付事業に係る財源率、基礎控除額及び収支・積立金の推移)
年
度
収 入 額
支
(単位:‰、円)
出
額
当期利益(△損
失)金
欠損金補てん
積立金
積立金又は繰越
欠損金(△)
財源率
基礎控除額
2003年度
85(68)
15,000
12,093,895,873
12,416,071,001
△ 322,175,128
2004年度
85(68)
20,000
11,982,742,992
11,756,467,450
226,275,542
192,604,445
0
2005年度
85(68)
20,000
11,609,147,472
11,519,785,773
89,361,699
281,966,144
0
2006年度
85(68)
25,000
11,383,603,191
11,316,005,274
67,597,917
349,564,061
0
2007年度
85(68)
25,000
11,065,490,738
11,499,842,025
△ 434,351,287
0 △ 33,671,097
0 △ 84,787,226
2008年度
97.75(78.2)
25,000
12,144,054,889
11,891,095,268
252,959,621
168,172,395
0
2009年度
97.75(78.2)
25,000
11,830,894,554
11,940,338,486
△ 109,443,932
58,728,463
0
2010年度 107.75(86.2)
25,000
12,510,087,037
12,070,628,660
439,458,377
498,186,840
0
2011年度 107.75(86.2)
25,000
12,177,724,065
12,196,055,395
△ 18,331,330
479,855,510
0
2012年度 119.00(95.2)
25,000
12,942,733,495
12,413,297,278
529,436,217
545,655,089
463,636,638
2013年度 119.00(95.2)
25,000
12,494,371,156
12,213,275,048
281,096,108
533,110,578
757,277,257
※財源率の( )は期末手当等に係る財源率
76
支出の状況
2013年度の支出の内訳をみると、組合員及び被扶養者に対する保健給付等の給付に要する費用は45.94%と
なっています。一方、高齢者医療制度に対する拠出金は、前期高齢者納付金が20.17%、後期高齢者支援金が
17.61%、退職者給付拠出金等が4.32%となっており、合計すると全体の4割を超えています。 今後も国民の
高齢化はますます進みますので、高齢者医療制度への拠出は増加し続けるものと考えられます。
(2013年度支出の内訳)
科目
支出額
構成比
保健給付
4,916,955千円
休業給付
587,718千円
4.81%
附加給付・一部負担金払戻金
105,699千円
0.87%
前期高齢者納付金
2,463,916千円
20.17%
後期高齢者支援金
2,150,573千円
17.61%
退職者給付拠出金及び老人保健拠出金
528,118千円
4.32%
次年度繰越支払準備金
860,626千円
7.05%
その他
599,671千円
4.91%
12,213,276千円
100.00%
合計
2012年度支出の内訳
40.26%
その他
退職者給付拠出金
4.32%
11.96%
保健給付
休業給付
附加給付
後期高齢者支援金
45.94%
17.61%
前期高齢者納付金
20.17%
※ 附加給付には一部負担金払戻金を含みます。
※ 退職者給付拠出金には老人保健拠出金を含みます。
保健給付と前期高齢者納付金等の高
齢者医療制度への拠出の推移をみると
千円
保健給付及び高齢者医療制度への拠出の推移
保健給付
高齢者医療制度への拠出
5,500,000
高齢者医療制度への拠出は、国民の高
5,104,492
齢化に伴い年々増加しています。一方、 5,000,000
5,202,340
5,060,090
療給付費(保健給付)は横這い又は減
5,061,614
4,916,955
4,538,564
4,502,887
4,500,000
4,000,000
5,142,607
5,208,446
5,060,087
組合員数及び被扶養者数は毎年減少し
ているにもかかわらず、現役世代の医
5,141,638
5,231,121
4,298,321
4,285,687
4,118,579
3,990,596
少で推移しています。2012年度から現
役世代の医療費を高齢者医療制度への
拠出が上回っています。
3,500,000
3,000,000
2,500,000
2,000,000
2006
2007
支出の構成割合の推移をみると、前
(退職者給付拠出金及び老人保健拠出
100%
金を含みます。)の高齢者医療制度へ
90%
す。 2012年度には42.11%となり、保
健給付の40.26%を上回っています。
また、現在の高齢者医療制度となる
前の2007年度と比較すると、6.30%も
増加しています。
2009
2010
2011
2012年度
2013年度
支出(構成比)の推移
期高齢者納付金及び後期高齢者支援金
の拠出に係る割合が年々増加していま
2008
80%
45.97
44.00
42.55
43.36
43.34
42.71
40.78
40.26
保健給付
70%
60%
50%
40%
35.27
(+6.3%)
42.11
35.81
37.87
36.25
35.51
37.21
41.12
30%
高齢者医療制度
への拠出
20%
10%
18.76
20.18
19.58
20.40
21.16
20.08
18.10
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012年度
17.63 その他費用
0%
77
2013年度
● 当組合における2014年度の前期高齢者納付金は26.26億円となっています。 この納付金は全国の65歳から
74歳の高齢者(前期高齢者といいます。)に係る加入率と、各医療保険者ごとの前期高齢者の加入率及び医
療給付費を基に算定されます。自治体職員である組合員には定年制があるため、当組合における前期高齢者
加入率は低くなりますが、全国では国民の高齢化が進むため高くなっていきます。この加入率の乖離が納付
金の算定に大きな影響を与えます。2012年度から団塊世代の方々が前期高齢者に該当し始めているため、全
国の前期高齢者加入率が大きく上昇しているため、当組合の加入率との乖離は大きく広がっています。
%
前期高齢者加入率及び加入者調整率の推移
14.50
%
14.336305
5.50
14.00
全国前期高齢者加入率
13.635720
13.50
4.50
団塊の世代が前期高齢者(65歳~74歳)に該
当し始めたため、加入率が上昇
12.934726
13.00
加入者調整率
10.83917
12.500624
12.50
12.471004
12.422972
9.81397
12.172325
2.50
10.93299
9.18995
12.00
3.50
9.84040
10.57138
8.46265
1.50
11.50
1.509169
1.424073
1.333721
1.244721
1.264286
1.377755
2011
2012
2013
1.402037
当組合前期高齢者加入率
0.50
11.00
2008
千円
2009
2010
千円
当組合の前期高齢者給付費の推移
2014年度
当組合の前期高齢者納付金の推移
2,800,000
237,902
240,000
2,431,023
233,633
235,000
230,000
2,626,025
2,600,000
231,703
2,347,225
2,400,000
231,112
227,656
2,000,000
220,000
1,800,000
2,205,027
2,123,115
2,200,000
225,000
215,000
2,263,271
1,897,775
1,600,000
213,057
210,000
1,400,000
207,322
205,000
※ 前々年度精算額及び事務費を含まない金
額
1,200,000
1,000,000
200,000
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2008
2014年度
加入者調整率の算定
全国前期高齢者加入率×当組合前期高齢者加入率
2009
2010
2011
2012
2013
2014年度
前期高齢者納付金の算定
当組合前期高齢者給付費× 加入者調整率
14.336305%÷1.402037%×補正係数=10.83917
237,902千円×10.83917×補正係数=2,626,025千円
● 2008年度に老人保健制度が廃止され、代わりに後期高齢者医療制度が創設されました。75歳以上の高齢者
に係る医療費の4割を現役世代から支援することとされており、 当組合における2014年度の負担額は22.3億
円となっています。制度発足時の後期高齢者支援金の算定は、加入者一人当たり負担額に当該保険者の加入
数を乗じて計算されていましたが、2010年度から総報酬割(支援金額の3分1に相当する部分)が導入されま
した。この3分の1総報酬割は2014年度までの措置とされており、2015年度以降は、総報酬割の拡大が検討さ
れています。総報酬割が拡大されれば、共済組合における負担が大幅に増加すると見込まれています。
78
千円
円
当組合の後期高齢者支援金の推移
2,400,000
1/3総報酬割により増
加した支援金額
1,999,444
2,200,000
1,901,344
2,000,000
98,902
109,560
2,002,406
127,383
後期高齢者支援金の加入者一人当たり負担額の推
60,000
2,208,545 2,229,285
54,505
55,000
52,514
119,921
83,613
50,000
46,234
1,743,411
1,800,000
43,999
45,000
1,600,000
47,600
1,530,622
41,587
40,000
1,400,000
35,758
1,200,000
35,000
※ 前々年度精算額及び事務費を含まない金
額
1,000,000
30,000
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2008
2014年度
2009
2010
2011
2012
2013
2014年度
総報酬割を拡大した場合の各保険者の支援金負担額の変化(2015(H27)年度推計)
共済組合
被用者保険計
1兆2,300億円
3,900億円
3兆600億円
3,400万人
(47%)
2,800万人
(40%)
900万人
(12%)
7,100万人
6,000億円
6,800億円
2,400億円
1兆5,300億円
72.0兆円
(40%)
81.5兆円
(45%)
28.3兆円
(16%)
182.2兆円
2兆400億円
1兆9,200億円
6,200億円
4兆5,800億円
1兆9,800億円
1兆9,500億円
6,500億円
4兆5,800億円
▲600億円
300億円
200億円
±0億円
1兆9,200億円
1兆9,900億円
6,700億円
4兆5,800億円
▲1,100億円
700億円
400億円
±0億円
1兆8,100億円
2兆600億円
7,100億円
4兆5,800億円
▲2,300億円
1,400億円
900億円
±0億円
協会けんぽ
2/3加入者割
1兆4,300億円
健保組合
〔うち公費2,300億円〕
加入者数
現
行
1/3総報酬割
総報酬額
支援金合計
1/2総報酬割後の
支援金額
負担額の変化
( - )
2/3総報酬割後の
支援金額
負担額の変化
( - )
全面総報酬割後の
支援金額
負担額の変化
( - )
(社会保障制度改革国民会議2013.6.10資料)
79
広島県市町村職員共済組合
〒730-0036 広島市中区袋町3番17号シシンヨービル7F
総
務
課
TEL
082-545-8222
保
険
課
TEL
082-545-8777
福
祉
課
TEL
082-545-8886
年
金
課
TEL
082-545-8555
出
納
室
TEL
082-545-8887
互
事
助
業
会
課
TEL
082-545-8118
FAX(各課共通)
082-545-8223
http://www.hiroshimakyosai.jp