政策情報月報5月号

≪
主
な
内
容
≫
【最近の動き】
国や地方の動き
○ スポーツ庁
10 月発足
○ 災害拠点 179 病院「孤立」
○ デジタル教科書
本格検討
○ 「一票の格差」寛容姿勢
衆議院議員選挙
17 判決出そろう
都の動き
○ 都、バス高速輸送ルート案発表
五輪向け運行開始目指す
【経済の動き】
○ 経常黒字 4 年ぶり増加
14 年度国際収支
【図書館からのお知らせ】
新着図書の紹介
○『異常気象と地球温暖化』
鬼頭
昭雄
著
「政策情報月報」について
「政策情報月報」では、国や東京都の政策の動向に関連する最近の新聞記事
などからタイムリーな情報を幅広く収集し、都議会の議員及び各会派の皆様に
ご提供しております。
なお、調査情報データベースや電子メールでもご提供いたしますので、併せ
てご活用いただければ幸いです。
目
○
次
最近の動き
・ 国や地方の動き・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1ページ
・ 都の動き・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6ページ
○
経済の動き
・ 国内の動き・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・‥‥9ページ
・ 都内の動き・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11ページ
※
おもな経済指標の動きについては、更新情報が未発表のため
今月号の掲載を休止します
○
都議会図書館からのお知らせ
・ 新着図書の紹介・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12ページ
※「政策情報月報」に関するお問い合わせは、
こちらまでお願いします。
調査部 調整担当課長(図書館長兼務) 冨樫
調査情報課 情報ライン 橋本・山本
電 話 03-5320-7153
内
線
56-320
最 近 の 動 き
(4月25日~5月21日)
国 や 地 方 の 動 き
スポーツ庁の設置
(文部科学省 5 月 13 日)
(経済産業省
○スポーツ庁
10 月発足
4 月 11 日)
スポーツ行政の新たな司令塔として「スポ
ーツ庁」を創設する改正文部科学省設置法
は 13 日午前の参院本会議で全会一致で可決、
成立した。発足は 10 月 1 日で、2020 年東
京オリンピック・パラリンピックに向けた
選手強化や施設整備、国民の健康づくりな
どを一元的に進める。
スポーツ庁は、文部科学省の外局として、
スポーツ関連予算(平成 27 年度は約 290 億
円)を一元管理する。定員 121 人で、文部
科学省スポーツ・青少年局の一部を移管し
た上で、健康増進事業を担当する厚生労働省、運動施設を整備する国土交通省
など7府省から職員 23 人を配置する。民間からもスタッフを集める。
長官の下には、スポーツの普及や地域クラブの育成などを行う「スポーツ健
康推進課」、選手強化の拠点整備や支援を行う「競技力向上課」、国際大会の招
致などを行う「スポーツ国際課」、東京五輪準備の窓口となる「オリンピック・
パラリンピック課」、「政策課」の 5 課を設ける。有識者による「スポーツ審議
会」も開く。
初代長官は、国際大会での経験豊富な五輪メダリストや競技団体トップ経験
者らを中心に人選を進めている。今夏にも文部科学大臣が任命する予定だ。
一方、東京五輪・パラリンピックの準備を円滑に進めるための五輪・パラリ
ンピック特別措置法案も 5 月下旬に成立する見通しで(27 日に可決・成立)、
早ければ 5 月末にも専任の五輪担当大臣が誕生する。五輪担当大臣には、大会
組織委員会の理事を務める遠藤利明自民党政調会長代理らの起用が取りざたさ
れている。
(平成 27 年 5 月 13 日 読売新聞より)
◆文部科学省 HP「文部科学省設置法の一部を改正する法律」
http://www.mext.go.jp/b_menu/houan/kakutei/detail/1358001.htm
-1-
災害拠点病院への傷病者受入れ体制の確保に関する調査結果
(厚生労働省 3 月 24 日)
○災害拠点 179 病院「孤立」
災害時に緊急医療の中核となる
全国 676 か所の災害拠点病院のう
ち 4 分の 1 にあたる 179 病院で、
津波や豪雨によって周辺道路が冠
水し、患者受入れが困難になる恐
れがあることが厚生労働省の初の
実態調査で分かった。このうち 8
割超では対策を講じていなかった。
地震や津波などで入院患者の診療
ができなくなる病院があることも
判明。厚生労働省は都道府県に対
し、拠点病院を増やすなど地域内
での患者受入体制強化を求めてい
る。
昨年 8 月に近畿地方を襲った豪
雨災害では、京都府福知山市の中
心部が冠水し、拠点病院の市立福
知山市民病院で約 10 時間、救急
車が乗り入れられなくなった。事
態を重くみた厚生労働省は同 10~11 月、全拠点病院に対し、ハザードマップで
想定される最大規模の災害が起きた場合の対策について文書での回答を求めた。
その結果、6 割近くの 398 病院で周辺道路が冠水する可能性があり、そのう
ち 179 病院(全拠点病院の 26%)が「救急車や患者の出入りが困難になる」と
回答。25 病院ではヘリポートやゴムボート、水陸両用車の配備などの対策を講
じていたが、154 病院(同 23%)は未対応だった。
災害ごとの影響では、津波・高潮時に病棟が浸水するなどし、21 病院が「入
院患者の診療が困難になる」と回答。また、地震時には倒壊の危険性から 15 病
院が、火山噴火では溶岩流などの被害で 8 病院が、土砂災害では土砂の流入な
どにより 4 病院が、それぞれ入院診療は困難だと答えた。入院だけでなく、外
来などの通常診療にも影響が出ると答えた病院が多かった。
津波に対しては高台移転や排水ポンプ設置、地震については耐震化などの対
策を講じている病院もあるが、費用面から実現できない病院が目立った。
「自治
体のハザードマップが未整備」
「災害の被害想定が不明で、関係機関と協議でき
ていない」という病院もあった。
(平成 27 年 5 月 10 日 読売新聞より)
◆厚生労働省 HP「災害拠点病院への傷病者受入れ体制の確保に関する調査結果につ
いて」
http://wwwhourei.mhlw.go.jp/hourei/doc/tsuchi/T150514G0020.pdf
-2-
都市部をはじめとしたコミュニティの発展に向けて取り組むべき事項につ
いて(通知)
○災害弱者名簿
(総務省
5 月 12 日)
管理組合に提供
総務省は 12 日、地震や洪水などから避難する際
に支援が必要な高齢者や障害者ら災害弱者の名簿
を、防災活動に積極的なマンションの管理組合にも
提供するよう全市町村に通知した。
災害弱者の名簿は、東日本大震災を受けた災害対
策基本法の改正により、昨年 4 月から全市町村に作
成が義務付けられた。作成済みの自治体は災害時の
避難誘導や救助活動に備えて、自治会や町内会、住
民が任意でつくる自主防災組織などに事前に提供
している。
マンションの管理組合は財産管理を目的とする
団体との位置付けから、自治体は積極的に名簿を提供していなかった。今回の
通知は、自主的に避難訓練を実施するなど自治会並みに活動している組合を自
主防災組織と見なすと明記した。
(平成 27 年 5 月 13 日 東京新聞より)
◆総務省 HP「都市部をはじめとしたコミュニティの発展に向けて取り組むべき事項
について(通知)」
http://www.soumu.go.jp/main_content/000356752.pdf
「デジタル教科書」の位置付けに関する検討会議の開催
(文部科学省 5 月 12 日)
○デジタル教科書
本格検討
文部科学省は 12 日、教科書の内容を搭載したタブレット端末「デジタル教科
書」の制度化について、有識者会議を設置して検討を始めた。デジタル教科書
には音声や動画を活用できる利点があるが、学校教育法で教科書は「紙」が前
提になっている。このため、教科書として導入するには法改正やタブレット端
末の費用を誰がどう負担するかなどの課題がある。有識者会議は平成 28 年中に
結論を出す方針。
デジタル教科書は、英語の発音が再生されたり日本語訳を見ることができた
りするほか、理科で実験の動画を観察することも可能。使い方によっては複数
の子どもの意見を同時に瞬時に電子黒板に映し出せるため、討論しながら課題
の解決策を探る「アクティブ・ラーニング(課題解決型学習)」もしやすくなる
とされる。
すでに、一部の教科書会社は、紙の教科書と同様の内容の「デジタル教科書」
を開発・販売しているが、現行制度では、無償配布される教科書は「紙」に限
られているため、デジタル教科書は「副教材」の位置付けで、各教育委員会や
学校などが、独自に購入している。 (平成 27 年 5 月 13 日 毎日新聞より)
◆文部科学省HP「『デジタル教科書』の位置付けに関する検討会議」
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/110/index.htm
-3-
日本の旅行・観光競争力
世界第 9 位
(世界経済フォーラム
○観光競争力
5 月 6 日)
日本は 9 位
ダボス会議の主催で知られる「世界経済フォーラム(WEF)」は 6 日、最新
の「旅行・観光競争力報告書」を発表した。日本は 141 の国や地域中 9 位にラ
ンクインした。前回 2013 年版では 14 位だった。
日本は、主に文化面での観光資源や、安全、衛生、交通インフラ、インター
ネット環境、人材などの点で評価が高かった。特に、全国規模の無線インター
ネットサービスについて「訪問客に評価されている」と指摘した。一方で、価
格競争などの点で評価が低かった。
首位はスペインで、年間 6 千万人を超える旅行客が訪れ、世界遺産など観光
資源が豊富な点などが高い評価を受けた。他の欧州の国々も観光資源やインフ
ラが高い評価を受ける傾向があり、上位 10 位のうち 6 カ国を占めた。
(平成 27 年 5 月 7 日 朝日新聞より)
◆世界経済フォーラムHP
http://www.weforum.jp/
都立公園等へのドローンの持ち込み・使用禁止
(東京都 4 月 27、28 日)
○都立公園ドローン禁止
掲示板で注意喚起
小型無人機「ドローン」の都立公園などへの持ち込みや使用が禁止されるこ
とになった。先月、首相官邸の屋上でドローンが見つかった事件を受けての措
置。都は 4 月 27 日付で、38 の海上公園の管理者に、
「都海上公園条例」に基づ
き、ドローンの持ち込み・使用を禁止するようメールで要請。さらに同 28 日付
で、都立公園と都立庭園計 81 園の管理者にも、「都立公園条例」に基づいて禁
止するよう通知した。
いずれの条例も、園内での危険行為などについて、5 万円以下の過料を科す規
定があるが、都の担当者は「まずは注意喚起を促したい」と説明している。
通知を受け、日比谷公園などでは、出入り口などにドローンの持ち込みや使
用を禁止する掲示を設置した。週 2 回ほど同公園を訪れる都内で食品輸入会社
を経営する男性(60)は「公園内を通ったり、休憩したりしている人も多く、
落下すればけがにつながりかねない。騒動が相次いでいる上、テロなどに利用
される可能性もあり、禁止はやむを得ない」と今回の措置に理解を示した。
政府は、ドローン購入時に住所や氏名を登録する制度や、ドローンの操作に
国家資格の「無線技士」の取得を義務づける制度の導入を検討している。
舛添知事は 12 日の定例記者会見で「『危険を及ぼす可能性があるのでやめて
ください』と声かけしている。特別に変わったことをしたわけではなく、今は
国の立法作業を見守っている」と説明した。
(平成 27 年 5 月 13 日 読売新聞より)
-4-
電話勧誘や訪問販売
規制強化
「我が家はNO」事前登録案
消費者庁は 28 日、セールス業者の電話勧誘や訪問販売のルールを定める特定
商取引法(特商法)を改め、規制を強化する案を内閣府消費者委員会の専門調
査会に示した。社会の高齢化などに対応していっそうの消費者保護をはかるた
めで、
「勧誘お断り」の意思を事前に示した人への電話や訪問を禁じる規制の導
入を有力視している。
調査会は今夏をめどに報告書をまとめる。同庁は早ければ来年の通常国会へ
の改正案提出を目指す。
消費者庁は法改正の方向として、
(1)罰則の強化(2)望まない人への電話・
訪問禁止(3)事業者や勧誘員の参入規制という三つの規制強化の選択肢を示し
た。有力だと考えているのは(2)で、消費者が勧誘拒否の意思を事前に示す登
録制度を作ることが考えられる。玄関に「お断り」ステッカーを貼る方法もあ
る。
(平成 27 年 4 月 29 日 朝日新聞より)
◆内閣府 HP「第 4 回特定商取引法専門調査会」
http://www.cao.go.jp/consumer/kabusoshiki/tokusho/senmon/004/shiryou/index.html
「一票の格差」寛容姿勢
衆議院議員選挙 17 判決出そろう
「一票の格差」が最大で 2.13 倍だった昨年
12 月の衆議院議員選挙について、弁護士グル
ープが選挙の無効を求めた 17 件の訴訟は 28
日、すべての高裁判決が出そろった。「違憲」
の一歩手前となる「違憲状態」が 12 件と多く
を占め、大半が「違憲」だった平成 24 年の判
断よりも寛容な姿勢を示した。
今回、一転して国会に寛容な判断となった
のは、平成 24 年の衆議院議員選挙を「違憲状
態」とした最高裁判所判決が大きく影響した
とみられる。この判決は、各都道府県にまず
1議席ずつ割り振る「1 人別枠方式」が実質的
に残る点を、
「格差を生む構造的な問題が解決
されていない」と批判。一方で、「0 増 5 減」
のような段階的な改正の積み重ねについて、
「国会の裁量による現実的な選択だ」
と理解を示した。
☛「違憲状態」とは…
区割りなどを定めた選挙規定が「一票の格差」を生み出し、憲法が求める投票価値の
平等に反する程度に至っている状態をいう。判例では、違憲状態が続き、是正のために
必要な「合理的な期間」を過ぎると違憲となる。違憲状態はその一歩手前の判断で、合
憲判断に含まれる。合理的期間の長さに具体的な定めはない。
(朝日新聞「キーワード解説」より)
(平成 27 年 4 月 29 日
-5-
朝日新聞より)
都
の
動
き
(4月25日~5月21日)
4月
※日付については、東京都 HP 等に掲載された日を記載
ベビーカー利用に関するキャンペーン※を実施
27 日
福祉保健局
※ 周囲の理解・協力及び安全利用のお願いに関し、駅等へのポスター掲示及
子 育 て応 援 と う
びチラシの配布
きょう会議
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2015/04/20p4r200.htm
豊洲新市場用地における地下水のモニタリング(第 3 回)結果を公表
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2015/04/20p4r100.htm
土砂災害防止法に基づく基礎調査の結果を公表
http://www.metro.tokyo.jp/INET/CHOUSA/2015/04/60p4s300.htm
中央卸売市場
建設局
「都心と臨海副都心とを結ぶBRT※に関する基本計画」を公表
※
28 日
Bus Rapid Transit(バス高速輸送システム)の略。
http://www.metro.tokyo.jp/INET/KEIKAKU/2015/04/70p4s200.htm
「新たな多摩のビジョン行動戦略」年次報告書 2014 を作成
http://www.metro.tokyo.jp/INET/KONDAN/2015/04/40p46100.htm
千客万来施設事業 事業予定者が辞退
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2015/04/20p4u100.htm
厚木基地における米軍の空母艦載機の離着陸訓練に対する中止要請を実施
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2015/04/20p4u400.htm
30 日
都市整備局
九都県市が連携し「個人住民税の特別徴収」の広報を展開
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2015/04/20p4u300.htm
東京の自治のあり方研究会「最終報告」を公表
http://www.metro.tokyo.jp/INET/CHOUSA/2015/04/60p4u100.htm
-6-
総務局
中央卸売市場
都市整備局
主税局
総務局
特別区長会
5月
東京都社会的養護施策推進計画※を策定
1日
※ 子供の一時保護から、養育家庭や施設等による養育、家庭復帰や社会的自
立に至る一連のプロセスを視野に入れ、社会的養護施策の充実・強化を図 福祉保健局
ることを目的として策定。
http://www.metro.tokyo.jp/INET/KEIKAKU/2015/05/70p51100.htm
8日
12 日
環境に優しい高効率なデータセンターを推進するための協定を締結
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2015/05/20p58200.htm
東京ブランド推進会議と東京ブランド WEB サイトを設置
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2015/05/20p5c100.htm
横田基地への CV-22 オスプレイの配備について要請
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2015/05/20p5e100.htm
14 日
東京都中小企業振興公社とタイ工業省が業務連携・協力に関する覚書を締結
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2015/05/20p5e300.htm
平成 27 年度デング熱対策を公表
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2015/05/20p5f400.htm
15 日
環境局
日本データセン
ター協会
産業労働局
都市整備局
産業労働局
(公財)東京都中
小企業振興公社
福祉保健局
公金管理ポリシー※及び平成 27 年度公金管理計画の策定
※ 公金管理の基本原則と方法等を定めたもの。都の公金を取り巻く環境が変 会計管理局
化したことを受け、東京都資金管理方針を見直し新たに策定。
http://www.metro.tokyo.jp/INET/KEIKAKU/2015/05/70p5f100.htm
「分散型エネルギーシステムの構築について」に係る要請を実施
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2015/05/20p5j600.htm
環境局
都内避難者アンケートの調査結果を公表
19 日
※ 主な調査結果
今後の居住先の予定 : 都内で定住を考えている方…63.3%
総務局
http://www.metro.tokyo.jp/INET/CHOUSA/2015/05/60p5j100.htm
公労使会議で働き方改革に関する共同宣言を実施
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2015/05/20p5j100.htm
-7-
産業労働局
厚生労働省東京
労働局
特殊詐欺対策で不動産業界と連携
都と警視庁は 19 日、ビルやマンションなどが危険ドラッグの製造・販売や特殊詐欺の拠
点に使われるのを防ぐため、都内の不動産業界団体と協定を締結した。都は貸主の努力義
務として、賃貸契約書に危険ドラッグと特殊詐欺に関する特約を盛り込むよう求める都安
全・安心まちづくり条例の改正を目指しており、協定を結ぶことで実効性を確保する。
協定では、業界団体や不動産会社が危険ドラッグや特殊詐欺に関する情報を入手した場
合は速やかに通報するほか、都と警視庁からも業界団体に情報提供するとしている。
都庁での協定締結後、高綱警視総監は「不動産業界との連携強化を図り、東京の安全安
心に全力でまい進する」と強調。舛添知事も「オール東京で頑張りたい」と述べた。
(平成 27 年 5 月 20 日 産経新聞より)
◆(公財)全日本不動産協会 HP「危険薬物及び特殊詐欺の根絶に係る協定を締結しました」
http://tokyo.zennichi.or.jp/tohonbu/topics/2015/05/19-3.html
都、バス高速輸送ルート案発表
五輪向け運行開始目指す
東京の都心と臨海部とを結び平成 31 年度年度の運行開始を
目指すバス高速輸送システム(BRT)について、都は 28 日、運
行ルート上に 12 カ所の停留施設を予定する基本計画を発表し
た。港区の虎ノ門地区や中央区の東京駅八重洲口前の停留施設
は、新たに建設されるバスターミナル内に設けられる。
虎ノ門地区や八重洲口の停留施設については、路線バスや地
下鉄、鉄道などとの乗り換えが便利になるように配置する。江
東区の晴海、有明などの臨海部では、高層マンションのエント
ランスなどに停留施設を設けることも検討する。料金支払いは、
時間がかからないよう、それぞれの停留施設に IC カードの決済
装置を置き、事前決済を基本にする。専用レーンや優先レーン
も検討する。
車両は幅広い乗降ドアを採用。導入する最大 50 台のうち、半分程度を連結型の車両にす
る。連結型でない車両はすべて水素エネルギーで動く燃料電池車にする。連結型について
も平成 32 年までに燃料電池で動く車両を開発するようにメーカーに促す。
今年 6 月に BRT の運行を担当するバス会社を募集し、本年度中に運行ダイヤや料金も
含めた具体的な事業計画を作る。
(平成 27 年 4 月 29 日 東京新聞より)
◆東京都都市整備局 HP「都心と臨海副都心とを結ぶBRTについて」
http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/kiban/brt/index.html
-8-
経 済 の 動 き
国 内 の 動 き
内閣府「月例経済報告
5月(主に平成 27 年3月の状況)」(5月 27日公表)
我が国経済の基調判断
景気は、
(
削
除
緩やかな回復基調が続いている。
)
(企業部門に改善がみられるなど、)
【個人消費】は、持ち直しの兆しがみられる。
(総じてみれば底堅い動きとなっている。)
【設備投資】は、おおむね横ばいとなっている。
【輸
出】は、おおむね横ばいとなっている。
(ここのところ持ち直しの動きがみられる。)
【生
産】は、このところ一部に弱さがみられるものの、持ち直している。
( 追 加 )
【企業収益】は、改善の動きがみられる。
【企業の業況判断】は、おおむね横ばいとなっているが、一部に改善の兆しもみられる。
【雇用情勢】は、改善傾向にある。
【消費者物価】は、緩やかに上昇している。
(横ばいとなっている。)
先行きについては、雇用・所得環境の改善傾向が続くなかで、原油価格下落の影響や各種
政策の効果もあって、緩やかに回復していくことが期待される。ただし、海外景気の下振れな
ど、我が国の景気を下押しするリスクに留意する必要がある。
注:
下線部は前回月例報告時からの変更点、( )は前回の報告内容を示す。
◆内閣府 HP「月例経済報告」:http://www5.cao.go.jp/keizai3/getsurei/2015/0527getsurei/main.pdf
-9-
1.
物価目標2%を「28年度前半」に変更
日銀総裁、後ずれ認める
日本銀行は 30 日、金融政策決定会合を開き、平成 27~29 年度の
成長率や物価の見通しを示す「経済・物価情勢の展望(展望リポー
ト)」を発表した。2%の物価上昇率目標の達成時期をこれまでの「27
年度を中心とする期間」から「28 年度前半ごろ」に変更。金融政策
は現状維持を決めた。
日本銀行の黒田総裁は会合後の記者会見で、物価動向について「個
人消費の回復に鈍さが見られる。見込みが後ずれしていることは事
実」と述べ、目標の達成時期が遅れることを初めて認めた。
ただ、2 年程度で 2%を実現するとした「コミットメントを変更す
る考えはない」と強調。
「物価の基調は改善している」とし、現時点
で追加の金融緩和は必要ないとの認識を示した。
日本銀行は、物価上昇率の足元の低下は原油安による一過性の動
きが原因と判断。27 年春闘で多くの企業に賃上げの動きが広がった
ことなども踏まえ、上昇率は徐々に高まるとみている。
(平成 27 年 5 月 1 日
産経新聞より)
◆日本銀行 HP「経済・物価情勢の展望(展望レポート)」
http://www.boj.or.jp/mopo/outlook/index.htm/
2.
経常黒字4年ぶり増加
14年度国際収支
財務省が 13 日発表した平成 26 年度の国際収支(速報)によると、貿易や投資による
日本と海外とのお金のやり取りを示す経常収支は、7 兆 8,100 億円の黒字で、黒字幅は 4
年ぶりに増加に転じた。円安を追い風に訪日外国人が増えたため、旅行者によるお金の出
入りを示す「旅行収支」は 55 年ぶりに黒字となった。
東日本大震災後、原発が止まって火力発電燃料の輸入が増え、貿易赤字が膨らんだため、
経常黒字は減り続けていた。しかし 14 年度は原油安で輸入価格が押し下げられたほか、
円安で輸出も持ち直した。日本企業の海外での稼ぎも増え、経常黒字は過去最少だった
13 年度の 5.3 倍となり、震災後初めて増加に転じた。
このうち輸出額から輸入額を差し引いた「貿易収支」は 6 兆 5,708 億円の赤字だったが、
赤字幅は前年度から 4 割縮小した。原油安を背景に全体の輸入額は 1.8%増にとどまった
一方、円安で自動車や金属加工機械などの輸出が伸び、全体の輸出額は 8.4%増えた。
「旅行収支」は 2,099 億円のプラスで昭和 34 年度以来の黒字。外国人旅行客が日本で
使ったお金は 2 兆 2,344 億円と、過去最高を記録した。日本企業の海外での稼ぎを示す「第
1 次所得収支」の黒字も 19 兆 1,369 億円と過去最高。
(平成 27 年 5 月 13 日
朝日新聞より)
◆財務省 HP「平成 26 年度中 国際収支状況(速報)の概要」
http://www.mof.go.jp/international_policy/reference/balance_of_payments/preliminary/pg2014fy.htm
- 10 -
都 内 の 動 き
財務省「都内経済情勢報告
平成27年4月判断」
(4月23日公表)
【総論】
緩やかに回復している。
先行きは、緩やかに回復していくことが期待される。ただし、海外景気の下振れなど、我が国
の景気を下押しするリスクに留意する必要がある。
【総括判断】
項目
総括判断
平成 27年1月判断
平成 27年 4 月判断
緩やかに回復している。
前回と
の比較
緩やかに回復している。
【各項目の判断】
項目
平成 27 年 1 月判断
平成 27年 4 月判断
個人消費
緩やかに回復している。
緩やかに回復している。
住宅建設
おおむね横ばいとなっている。
おおむね横ばいとなっている。
設備投資
26年度は増加見込みとなっている。
26年度は増加見込みとなっている。
おおむね横ばいとなっている。
緩やかに持ち直している。
企業収益
26年度は減益見込みとなっている。
26年度は減益見込みとなっている。
企 業 の
現状判断は 2 期連続の「上昇」超。先行 現状判断は3期連続の「上昇」超。先行
景 況 感
きも「上昇」超で推移する見通し。
きも「上昇」超で推移する見通し。
雇用情勢
緩やかに改善している。
緩やかに改善している。
産業活動
(製造業)
※ 27 年 4 月判断は、前回 1 月判断以降、4 月に入ってからの足下の状況までを含めた期間で判
断している。
◆財務省関東財務局東京財務事務所「都内経済情勢報告(平成 27 年 4 月判断)」
http://kantou.mof.go.jp/content/000111063.pdf
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図書館からのお知らせ
図書館の「新着図書」の中から、ピックアップしてご紹介いたします。
○下記の図書を含め、39冊の新着図書がございます。
『異常気象と地球温暖化』
未来に何が待っているか
鬼頭
昭雄 著(岩波書店)
《目 次》
第1章 異常気象
第2章 地球の気候はどう決まっているか
第3章 気候変動の過去と現在
第4章 二一世紀の地球はどうなるか
第5章 日本の気候はどうなるか
第6章 気候のティッピングポイント
第7章 気候変動の影響
熱波や大雪、「経験したことがない大雨」など人々の意表をつく異
常気象は、実は自然な変動の現れである。しかし将来、温暖化の進
行とともに極端な気象の頻度が増し、今日の「異常」が普通になる
世界がやってくる。IPCC報告書の執筆者が、異常気象と温暖化
の関係を解きほぐし、変動する気候の過去・現在・未来を語る。
人口減少時代の地方創生論
佐々木
日本型州構想がこの国を元気にする
大人のアスペルガーがわかる
梅永
他人の気持ちを想像できない人たち
雄二 著(朝日新聞出版)
池上 彰 ほか 著
(慶應義塾大学出版会)
ジャーナリズムは甦るか
サイエンス異人伝
科学が残した「夢の痕跡」
議会人が知っておきたい危機管理術
信夫 著(PHP研究所)
改訂版
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荒俣
宏 著(講談社)
大塚
康男 著(ぎょうせい)
図書名
主な内容
ガバナンス 5月号
特集
新体制と自治体のガバナンス
地方議会人 5 月号
特集
地方創生に向け、大きく羽ばたく
Voters 25 号
特集
18 歳選挙権の実現に備えて
自治体国際化フォーラム
特集
見本市などを活用した海外販路開拓と
自治体の取り組み
特集
労働審判 10 年 実績から見る成果と課題
5月号
ジュリスト 5月号
都市問題 5月号
月刊福祉 6月号
月刊 ビジネスアイ エネコ
地球環境とエネルギー 5月号
特集1
誰が地域を担うのか
特集2
自治体と再生可能エネルギー
特集
社会福祉基礎構造改革から 15 年
―社会福祉の光と影
特集
鉄道車両の省エネ最新動向!
○ 図書館では、このほかにも、各種資料を取りそろえております。
☆蔵書検索サービスをご利用ください☆
議員用パソコンのデスクトップ上の“蔵書検索サービス”アイコンをク
リックしてください。
東京都議会図書館の「蔵書の検索」のほか、① 『近着図書ニュース』(各月
に購入した図書の一覧)、② 『地方自治関係の雑誌記事索引』(「地方自治関
係」の雑誌記事の索引)などがご覧いただけます。
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議会局データベースご利用案内
議会局データベースでは、議会局で作成した情報や資料の蓄積とともに、各
種資料の検索ができます。
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