通信 ツウシン 処理 ショリ

平成26年度 沼津工業高等専門学校シラバス
学年を問わない
科目
専攻科
通信処理
講義
前期
Communication
process
選択
2単位
長澤 正氏
担当
NGASAWA Masashi
授業の概要
太古の昔から人間は遠距離へ情報を伝達するためにさまざまな工夫を行ってきた。 現代社会において、通信は衣食住の
次に位置するほど重要な役割を 担っている。通信工学は無線技術、電波伝搬、変復調技術、符号化、符号圧縮、誤り検
出、符号化、伝送制御手順など非常に多くの要素を含んでいるが、本講義では特にデジタル 通信の基本的な原理と伝送
制御方式について学ぶ。
B.数学、自然科学、情報技術を応用し、活用する能力を備え、社会の要求に応える姿勢を
身につける。
(社会要請に応えられる工学基礎学力)
プログラム学習・教育目標
(プログラム対象科目のみ)
1.代表的な物理・化学現象を、数学または情報処理の知識を用いて解析し、その応用例を
示すことができる。
2.ワープロ、表計算ソフト、データベースソフト、プレゼンソフトを活用して、学習・研究上の
資料を処理し、管理することができる。
3.実験/計算/フィールドワークを通して自然現象を観測し,そこから現象の法則性を抽出
することができる。
4.自然現象をモデル化し,工学技術的な応用を前提として、シミュレーションすることができ
る。
授業目標
B.数学、自然科学、情報技術を応用し、活用する能力を備え、社会の要求に応える姿勢を身につける。
基礎的なデジタル通信の原理(通信路、変調、復調など)を説明できる。
デジタル変復調の各方式をmatlabによってシミュレーションすることができる。
伝送制御方式(誤りの制御、多重方式、再送制御など)の概念と必要性を説明できる。
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第7回
第8回
第9回
第10回
第11回
第12回
第13回
第14回
第15回
デジタルとアナログ
デジタル通信の基
礎
デジタル通信の基
礎
変調と復調
変調と復調
同期
誤りの制御
誤りの制御
マルチプルアクセ
ス
伝送制御手順
変調のシミュレー
ション
復調のシミュレショ
ン
パケット生成シミュ
レーション
パケット受信シミュ
レーション
試験解説
前期末試験
授業計画
デジタル通信とアナログ通信の違い。デジタル通信の利点。
デジタル信号処理、フーリエ変換、矩形波のスペクトル
帯域と通信の容量
デジタル変復調の方式(ASK、FSK、PSK、QAM)
実際の変復調回路
ビット同期(調歩同期、同期式),グループ同期(HDLCのフラグ)
誤り検出方式(パリティ、CRCコード)、誤り訂正符号
ARQ制御
多重化方式について(FDM,TDM,CSMA,CDMA)
無手順方式,BSC,HDLC手順
matlab/octaveによるASK,PSF,FSK変調シミュレーション
matlab/octaveによるASK,PSF,FSK復調シミュレーション
matlab/octaveによるHDLCパケット生成のシミュレーション
matlab/octaveによるHDLCパケット受信シミュレーション
返却と解説
基礎的なデジタル通信の原理(通信路、変調、復調など)を説明できるかどうかは試験で判定する。
変復調の方式をmatlabによってシミュレーションすることができるかどうかは2つの課題の実演 を通じ
評価方法 て判断し、試験で確認する。
と基準
伝送制御方式(誤りの制御、多重方式、再送制御など)の概念と必要性を説明できるかどうかは試験
で判断する。
試験:50%、課題1:20%、課題2:20%、自己評価:10%の割合で評価する。
教科書等 プリント
備考
1.試験や課題レポート等は、JABEE 、大学評価・学位授与機構、文部科学省の教育実施検査に使用することがあります。
2.授業参観される教員は当該授業が行われる少なくとも1週間前に教科目担当教員へ連絡してください。