商工かこがわ 4月号 2015 APRIL №544 もくじ 関係機関からのお知らせ 19 インフォメーション ―仕事・生活に活かせる商工会議所の検定試験―」他 異業種交流会・青年部・女性会 こうじろう 15 クローズアップ 「加古川YEGから、 そして一歩前へ」 加古川商工会議所青年部 会長 森本 幸次郎さん 17 エッセイ 「くつろぎのひと時∼隠れ家にて∼」 だいにんぐかふぇ えるみたーじゅ やすだ よしひで オーナー 安田 吉秀 もりもと 20 会議所カレンダー 今月の表紙に登場するのは、平成20年に兵庫大学短期大学部美術デザイン学科のキャラクターデザインコンペ で生まれたかつめしPRキャラクターの” かっつん “と” デミーちゃん “です。 事業所データ ◆代表者 たかはし としろう 代表取締役 高橋 利朗 ◆所在地 加古川市八幡町上西条1051-1 ◆電 話 079−438−3777 ◆ホームページ http://www.syouto.com/ http://www.ecokawara.com/ ◆表紙写真 ①様々な瓦を手に、翔飛工業を支える 皆さんの笑顔です。(前列真ん中が 高橋社長) ②炎天下、屋根の葺き替え作業に熟練 の技が光ります。 ③リサイクル工場では、回収分別され た瓦をいったん重機で運びこれを粉 砕します。 ④塗り壁作業にも、廃瓦のリサイクル 技術が生かされています。 ⑤昨年記念品として中南米へ渡った瓦 のレプリカを手に、いっぱいの「夢」 を追う高橋社長です。 13 団体だより 「資格取得で自らの未来を切り拓こう 10 会議所からのお知らせ 今月の表紙 しょうとこうぎょう 『翔飛工業㈱』 会員さんのうごき 9 会員さんNOW 「海外販路開拓の糸口をつかむ ―海外市場開拓セミナーを開催―」 他 7 会議所のうごき 4 「ご参加ください、 部会事業!」 2 特 集 3 1 目 次 1 2 5 ﹁夢を追い、新しい可能性へ﹂ 日本の瓦文化は1400年の歴史があるといわれて いますが、現在廃瓦の処分が大きな社会問題となって います。こうした廃瓦をリサイクルできないものか新 しい可能性を広げようとユニークな取り組みを続けて しょうと いるのが翔飛工業㈱の高橋社長です。 瓦はそのいぶし銀の独特の光沢が高級感を演出する ところからインテリアやエクステリアにも利用されて いますが、本来土を原料としているため自然界の過酷 な条件にも耐えうる優れた素材です。高橋社長は廃瓦 を何とかリサイクルできないものか試行錯誤を重ねた 結果、細かく粉砕してチップ状にして特殊な加工を施 し、セメントやコンクリートに混入させ駐車場や公園、 道路にこれを路盤材として敷きつめたり、漆喰と混ぜ 合わせ塗り壁として利用できるようになり、今後大き な可能性が広がっています。 昨年7月には安倍総理夫妻が中南米5か国訪問時に 安倍総理直筆の﹁夢﹂の文字と名前が彫り込まれた﹁い ぶしのタイル瓦﹂が記念品として相手国に贈呈されま したが、実は高橋社長が発案し作成したものです。 ﹁以前当社に来られた昭恵夫人が興味を持たれたよう ですね。﹂と控えめに語ります。 また瓦のリサイクルに取り組むうち、都市部の気温 が高温化して熱中症等を引き起こし社会問題となって いるヒートアイランド現象といった環境問題に目を向 け、﹁具体的な対策が進んでないのが現状です。でも 私たち自身がこの現状を改善できるよう行動を起こし、 未来に責任を持つべきです。﹂そして高橋社長は﹁一 般社団法人日本ヒートアイランド対策協議会﹂を本年 2月に設立し、現在、企業や団体の方々に協議会会員 を募っています。 ﹁未来ある子供達に美しい環境を伝えること、そし て社会貢献と、それらは我々企業人の使命です。﹂力 強く語る高橋社長、羽根を広げ大空を飛ぶ鳥のように、 日本全国、そして世界へと飛び立つよう名づけられた しょうと 翔飛工業の熱い戦いは続きます。
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