|循環器カテーテル検査・治療| |看護師・コメディカル研修|

|循環器カテーテル検査・治療|
|看 護 師・コメディカ ル 研 修|
監修
顧問
中村 正人 先生 東邦大学医療センター大橋病院
循環器内科 教授
一色 高明 先生 上尾中央総合病院
心臓血管センター特任副院長・循環器内科科長
概要
期 間
第8期:関東 2015年8月∼2015年12月または2016年1月
1日6時間(9:00 -16:00・休憩含む)
*第5回のみ2時間
(10:00 -12:00)
研修時間
会 場
東京都23区内を予定
詳細はお申込後、順次ご案内いたします。
対 象
循環器に携わる看護師・コメディカル
研修費
10万円
(消費税含む)
*厚生労働省の助成金制度を利用できる場合があります。
(詳しくは裏面をご覧ください)
最小開催人数
35名
■日本血管撮影・インターベンション専門診療放射線技師認定機構
認定講習会
(合計10単位)
■日本インターベンショナルラジオロジー学会・日本心血管インターベンション
治療学会合同認定
インターベンションエキスパートナース更新単位
(合計10単位)
本研修の特色
「基礎」から「応用」までを体系的に学ぶことができ、理論と実践の橋渡しを目的
とした講座です。
●豊富なPCI治療経験を有した講師陣による即戦力講座
●実務に活かせるカリキュラム内容
●講義で習得した知識をワークショップや演習・治療見学で確認
●受講生同士の交流の場
第8期
関東地区
2015年4月より
受付開始
■主 催 一般社団法人コメディカル エキスパートトレーニング
■事務局 株式会社ハート・オーガナイゼーション
〒564 - 0051 大阪府吹田市豊津町1 - 18 エクラート江坂ビル 3階
TEL : 06 - 6319 - 8961 FAX : 06 - 6319 - 8971
E-mail:[email protected] web:http://www.co-met.jp
はじめに
カテーテルを用いたインターベンション治療はチーム医療である。 チーム医療 言葉の響きは良いが実践は決して容易でない。各施
設で目指すところは異なるかもしれないが、チーム医療の重要性が高まっていることは間違いなく、真剣に取り組んでいくべき領域で
ある。チーム医療が有機的に機能すれば、リスク回避、手技時間の短縮、患者さんの苦痛軽減、医療スタッフの勤務時間短縮、ストレ
ス軽減など多面的に効果が発揮されるであろう。
チーム医療が困難な理由は、異なった職種の人間が集まり、異なった仕事を担当しているからであろう。そして何より、勉強する場所
が限られており、理解すべき内容が多岐にわたり複雑であるためだと思われる。近年のカテーテル治療の進歩は著しく、カテーテル検
査室は検査の場から治療の場へと変換を遂げている。一昔前までは、CCU管理が急性心筋梗塞治療で最も主要な役割を担ったが、現
在は多くの場合カテーテル検査室で完結している。しかるに、用いられるデバイスを覚えるだけでも大変である。同種のデバイスが複
数社から販売され、また新製品になるたびに名前がかわる。その違いは? なんて聞かれたら。私も、名前を覚えきれないほどである。
冠動脈の名前を覚えればOKであったのに、末梢の血管、たとえば内側足底動脈。それどこ?である。大動脈弁の拡張どうすればよいの?
心筋症のアルコールアブレーション心筋梗塞作っていいの?
系統だった勉強が理解への近道であり、なにより必要と考えられる。ところがカテーテル検査に特化した勉強の場は提供されてこなかっ
た。そこで、本企画が考案された。実践的な教育コースである。多岐にわたる領域を座学、冠動脈モデル作成、デバイスのハンズオン、
カテーテル検査室の見学などを通じて系統だって勉強する企画である。関西、東京、九州と全国展開が進められる中、東京での開催は
今回が3回目である。過去2回、多くの方に参加いただき好評をいただいたが、そこで得られたノウハウを生かしさらにバージョンアッ
プして再登場。これまで、このようなコースがなかったのが不思議なくらいである。ふるってご参加ください。お待ちしています。
中村 正人 先生 東邦大学医療センター大橋病院 循環器内科 教授
カリキュラム
1 回 2015年 8月8日
第●
(土)
9:00∼10:00 ❶冠状動脈の解剖学と、冠循環の生理学
中村 正人 先生 東邦大学医療センター大橋病院 循環器内科 教授
冠動脈(かんどうみゃく、coronary artery)は、大動脈起始部のバルサルバ洞からおこり、心筋に酸素を供給する動脈のことである。冠状
動脈ともいう。心臓を取り囲むようにして走行している。右冠動脈(RCA)は通常右のバルサルバ洞から起始して、洞房結節、房室結節、
右心室、心臓の後壁および下壁を栄養している。左のバルサルバ洞から起始する左冠動脈主幹部(Left main trunk ; LMT or LM or MT)
は、その 後 左 冠 動 脈 前 下 行 枝(Left anterior descending coronary artery ; LAD)
と左 冠 動 脈 回 旋 枝(Left circumflex coronary artery ;
LCX)に分かれる。左冠動脈前下行枝(LAD)は心室中隔、心臓の前壁、心尖部を栄養し、左冠動脈回旋枝(LCX)は心臓の左側壁、左後
壁を栄養している。
10:00∼16:00 ❷ワークショップ
(冠動脈模型の作製)
田邊 智晴 先生 大阪府立精神医療センター 医務局研究検査科 主査
西洋医学の基本は解剖学である。特に冠動脈撮影では他の血管とは異なり幾多もの方向から造影検査が行われる。各撮影
角度でどの血管が描出されているかを理解することは重要な課題でもある。ワークショップでは、❶で学んだ冠動脈解剖を
より深く理解するために冠動脈の模型を作製する実習を行う。血管の分枝や走行の立体的な構造を目で確認することで冠
動脈解剖の理解を深めることができる。また作成された模型は職場でのカンファレンスや患者の説明に用いる等有用な
ツールとなる。
2 回 2015年 9月12日
第●
(土)
9:00∼12:00 ❸虚血性心疾患の疫学、病態、診断
中澤 学 先生 東海大学医学部付属病院 循環器内科
虚血性心疾患の病態を理解することによって、起こりうる合併症や注意すべき点を理解でき、心臓カテーテル検査・治療を安全におこ
なうためのチーム医療に貢献することができると考える。虚血性心疾患には、安定労作性狭心症、不安定狭心症、急性心筋梗塞、無症
候性心筋虚血、冠攣縮性狭心症など様々な病態があるが、その病態の違いやカテーテル施行前におこなわれる各種検査結果からその
病態をどのように考えるか、さらにはその結果何に注意すべきかを理解できるようになることを目標とする。この内容はカテ室で何をす
べきかを考える際の基礎となるが、単に知識として覚えるのではなく、応用が利くように思考過程のトレーニングをして欲しい。
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2 回 2015年 9月12日
第●
(土)
13:00∼16:00 ❹冠動脈インターベンション治療
伊藤 良明 先生 済生会横浜市東部病院 心臓血管センター 循環器内科 部長
冠動脈インターベンション治療は30年以上前に始まり外科手術とは違い低侵襲で短期間の入院で治療できる冠動脈硬化治療法である。
これまで数々の治療法や治療器具が臨床で用いられ、日進月歩の進化を遂げてきた。当初は冠動脈の治療はバルーン拡張術しかなかっ
たが、1990年代から冠動脈ステントが登場しバルーン拡張術の数々の問題点が解決されたかに見えた。しかしステント再狭窄という問
題が新たに生じ、2004年からは再狭窄抑制型薬剤溶出性ステントの時代となっている。現在は薬剤溶出性ステント留置後の晩期血栓
性閉塞や再動脈硬化などのわずかな問題が残存している。この講義ではこれまでの冠動脈インターベンション治療を振り返り、そして今
後の治療法の展望までを網羅し紹介したい。
3 回 2015年 10月17日
第●
(土)
9:00∼12:00 ❺構造的心疾患の疫学、病態、診療、治療
原 英彦 先生 東邦大学医療センター大橋病院 循環器内科
従来、カテーテルインターベンションというと冠動脈形成術や末梢動脈へのインターベンションが主であった。しかし、弁膜症や成人先
天性心疾患の増加に伴い非虚血性心疾患へのカテーテル治療が普及してきた。それこそが構造的心疾患 = SHD:Structural heart
diseaseであり、本邦では経カテーテル大動脈弁置換術や経皮的心房中隔欠損閉鎖術に代表される。今後も、同分野の新しい治療や器
具が普及すると予想されるため、本講義では代表的なSHDの知識を深めると共に、それらのカテーテル検査、治療が実際にどのように
行われているのかを学び、患者管理に役立てて頂くことを目的とする。
13:00∼16:00 ❻冠動脈インターベンション手技ハンズオントレーニング
太田 洋 先生 板橋中央総合病院 循環器内科 主任部長
手技練習用シミュレーターを用いて、冠動脈インターベンション手技の基本である、ガイドワイヤー挿入、バルーンカテーテル挿入など
を実際に体験する。コメディカルが実際に手技をおこなう場面は実臨床の現場ではありえないことであるが、実際に手技を体験するこ
とによって、医師が行う手技に対してより適切な補佐が可能になると考える。コメディカルが手技に関する理解を深めることは、より迅
速かつ確実な手技に大いに貢献すると思われる。
共催:ボストン・サイエンティフィック ジャパン株式会社
4 回 2015年 11月14日
第●
(土)
9:00∼12:00 ❼ワークショップ
(心カテ室の実際)
中野 雅嗣 先生 総合東京病院 循環器内科 部長
心臓カテーテル検査室では様々な職種が連携し検査や治療に臨むことが重要であるが、その運用方法は病院毎に異なっている。また病
院によってはカテーテル室に常勤できる人数に制限があり、全ての職種の人達が十分な経験や知識を持ち、連携してカテーテル室業務
を運営しているわけではないと考える。多くの病院では、限られた設備とマンパワーの中で日々業務を行っているのが現実ではないだ
ろうか? 本ワークショップでは理想と現実の差を十分把握したうえで、カテーテル検査や治療において、まずは安全に業務を進めるた
めにはどのような知識や対応が必要か、さらに業務をより効率よく行うためには何か重要か? など意見を出しながら話し合いたい。
13:00∼16:00 ❽閉塞性動脈硬化疾患の疫学、病態、診断、治療
篠崎 法彦 先生 東海大学医学部付属病院 循環器内科
動 脈 硬 化 によって頸 動 脈 狭窄症、腎動脈狭窄症、下肢閉塞性動 脈 硬 化 症 などをきた す末 梢 動 脈 疾 患(PAD:Peripheral Arterial
Disease)
は、近年増加傾向である。PADは予後不良な疾患であることも分かっており、ただ単に末梢動脈の病気という認識ではなく、全
身血管病の一つとしてその治療の重要性は高まっている。PADの病態、診断、治療の重要性と現状について講義させて頂く予定である。
5 回 2015年 12月または2016年 1月
第●
(木)
10:00∼12:00 ❾冠動脈インターベンション治療を見る
矢島 純二 先生 心臓血管研究所付属病院 院長
冠動脈インターベンション治療を実際に見ることで、第❶回から❹回で習得した内容を確認する機会としてほしい。また、治療見学の間、
講師による解説を聞くことで、冠動脈インターベンション治療についての理解を深めてもらいたい。
共催:ボストン・サイエンティフィック ジャパン株式会社
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4つのポイント
1.循環器領域の看護師とコメディカルが知っ
ておくべき、基礎的な心臓解剖生理、循
環器疾患についての知識を修得する
2.循環器疾患
(虚血性心疾患)
に対する検査、
治療について理解する
●対象カリキュラム
●対象カリキュラム
第❷回
(3)
虚血性心疾患の疫学、病態、診断
第❷回
(4)
冠動脈インターベンション治療
第❸回
(6)
冠動脈インターベンション手技
ハンズオントレーニング
第❹回
(8)
閉塞性動脈硬化疾患の疫学、病態、診断、
治療
第❶回
(1)
冠状動脈の解剖:
あなたも読める動脈造影像
第❶回
(2)
ワークショップ
(冠動脈模型の作製)
構造的心疾患の疫学、病態、診断、治療
第❸回
(5)
3.循環器領域において治療チームの一員と
して十分な役割を果たし、状況に応じて
チーム医療の実践ができるようになる
4.得られた知識について、ワークショップ・
ハンズオントレーニングなどを通じて理解
を深める
●対象カリキュラム
●対象カリキュラム
第❹回
(7)
ワークショップ
(心カテ室の実際)
第❺回
(9)
冠動脈インターベンション治療を見る
第❶回
(2)
ワークショップ
(冠動脈模型の作製)
第❸回
(6)
冠動脈インターベンション手技
ハンズオントレーニング
第❹回
(7)
ワークショップ
(心カテ室の実際)
厚生労働省の人材育成支援事業の助成金を受給できる場合があります
●キャリア形成促進助成金−政策課題対応型訓練(成長分野等人材育成コース)
職業訓練などを実施する中小企業事業主に対して訓練経費や訓練中の賃金を助成し、労働者のキャリア形成を効果的に促進す
ることを目的としています。昨年度は本研修受講施設の約5割がこちらの助成金利用申請をされました。
常時雇用する労働者の人数によって助成額が変わります。
●常時雇用する労働者数が100人以下
経費助成:訓練経費
(受講料)
の1/2 賃金助成:800円/ 1時間当たり
助成額
●常時雇用する労働者数が101人以上
経費助成:訓練経費
(受講料)
の1/3 賃金助成:400円/ 1時間当たり
※助成金の利用については、事業内職業能力開発計画・年間職業能力開発計画の作成、および職業能力開発推進者の選任など、
一定の支給要件があります。詳細については厚生労働省ホームページよりご確認ください。
※助成金については、国家予算となり、年度により助成内容が変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
※助成金を利用しない場合でも、研修のお申込・受講は可能です。
(お申込後、振込案内をお送りいたします。
)
受講者統計
(2012∼2014年度):合計171名の方が本研修を修了しました
臨床検査技師
1.1%
薬剤師 1.0%
7年未満
6.6%
臨床工学技士
18.9%
女性
51.7%
男女比
男性
48.3%
職業別
放射線技師
18.2%
10年未満 4.3%
看護師
60.8%
10年以上 3.2%
1年未満
14.7%
経験
5年未満 年数別
30.5%
3年未満
40.7%