====================================== ～日本肺循環学会ニュース～第 30 号（ 2015/5/7） http://www.jpcs.gr.jp/ ====================================== １．施設紹介症例登録研究に参加いただいている施設を、こちらで順次紹介します。今回は、『筑波大学附属病院循環器内科』です。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・＜筑波大附属病院について＞筑波大学附属病院循環器内科における肺高血圧診療は、筆者（宮内本間卓、酒井俊、覚）と木村泰三先生（病院講師：本学会の評議員）および本田洵也先生（大学院生）たちが、青沼和隆教授の指導のもとで行っております。＜アップフロント治療などについて＞治療薬の選択としては、現在では 2 系統以上の治療薬を初期から使用するアップフロント治療を積極的に取り入れております。重症度の高い肺高血圧症患者には初期からプロスタサイクリン静注薬を使用した併用療法を行っております。これらの治療戦略により、I 群・肺高血圧症患者は外来通院でフォローできる患者さんが増えてきました。また、IV 群・慢性血栓塞栓性肺高血圧症患者に対しては他施設へ紹介して内膜摘除術を施行して頂いておりますが、近々当院でも、 BPA (バルーン肺動脈形成術 )を当科の PCI 専門医師と協同して開始する予定でおります。＜肺高血圧症の診療の、さらなる普及を目指して＞現在、日本肺循環学会の症例登録レジストリー研究への我々の施設、すなわち筑波大学附属病院からの登録症例数は 42 例であります（平成 27 年 4 月末日にて）。この症例数は、中西敏雄理事が昨秋に行った肺高血圧患者数・全国アンケート調査（日本肺循環学会と日本肺高血圧学会との合同アンケート調査）へ宮内卓が回答した我々の施設の症例数である 210 症例の約 4 分の 1 にすぎず、さらなる肺高血圧患者のレジストリー登録を努力して行ってゆく所存であります。この症例登録研究の推進は日本人でのエビデンスを構築し、肺高血圧症の臨床と研究の進歩に大きく貢献しますので、我々はさらに精進を重ねて参ります。また、茨城県は人口が約 300 万人とわりあい多いのに医師数が足りていない医師不足地域でありますため、肺高血圧症の患者さんへの診断・治療が見逃されているケースが多いと考えられますので、我々はさらに精進を重ねて肺高血症診療の普及に取り組んでゆく所存です。平成 25 年 9 月には、筑波大学・東京キャンパス（東京都文京区）で第 13 回国際エンドセリン学会を開催させて頂き、日本肺循環学会の会員の皆様には大変お世話になりました。今後とも我々をよろしく御指導頂きますよう、会員の皆様に深くお願い申し上げる次第であります。（筑波大学附属病院循環器内科：宮内卓、酒井俊、本間覚）・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・２．症例登録研究の登録状況について 2015/5/1 現在の登録状況をお知らせします。【総登録数】 1058 例（ 21 施設）登録施設： 1.東北大学病院 2.三重大学医学部附属病院 3.福岡大学病院 590 例循環器内科 126 例循環器内科 4.筑波大学附属病院 5.佐賀大学医学部例 30 例循環器・腎臓内科循環器内科 7.浜松医科大学医学部附属病院 8.兵庫医科大学 42 循環器内科 6.山形大学医学部附属病院 10.富山大学大学院臨床薬理内科循環器内科医学薬学研究部 11.京都府立医科大学 28 例 11 例 6例循環器内科小児科 12.熊本大学大学院生命科学研究部循環器内科 14.名古屋大学医学部附属病院 14.社会医療法人社団光仁会 18.岡山大学病院 5例 5例 3例循環器内科総合守谷第一病院東住吉森本病院 17.久留米大学病院 7例内科学第二 12.東邦大学医療センター大森病院 14.医療法人橘会 25 例 13 例循環器内科 9.神戸大学医学部附属病院 155 例循環器内科循環器内科循環器科 3例 2例循環器内科 18.医療法人竜仁会 18.公立藤岡総合病院牛尾病院循環器科 18.国立循環器病研究センター 1例循環器科 1例 1例心臓血管内科 1例 3例３．症例登録研究の参加について症例登録研究へのご参加を、是非ご検討ください。ご参加いただける場合は、学会事務局までご連絡ください。プロトコル等の資料を送らせていただきます。倫理委員会承認後に、 web システムの ID/パスワードを発行させていただきます。また、テスト ID もご用意しておりますので、システムをご覧になりたい場合も学会事務局までご連絡ください。＊このメールは日本肺循環学会に e-mail アドレスを登録されている会員に配信しております。