KCグラウトTHKーB

KAKO CORPORATION
レール転倒防止装置埋込栓用充填材(常温用;5℃∼30℃)
KCグラウトTHKーB
KCグラウトTHK−Bとは
KCグラウトTHK−Bは, 水中硬化型エポキシ樹脂を用
いていることから,水中および気中にあるコンクリートに
対して優れた接着性を有するエポキシ樹脂系接着材で
す.さらに、強度の発現性が早く、圧縮弾性率も高いこ
とから埋込栓設置後早期にレール転倒防止装置の敷
設が可能です.
■ 性状
項目
外観
用 途
① レール転倒防止装置埋込栓の
充填材(接着剤)
粘度
mPa・s、20℃
② 水中および気中コンクリート構造
物のひび割れ・コールドジョイン
ト・打継ぎ部への注入
主剤
白色揺変性液状
70000
硬化剤
黒色液状
200
12880(チキソトロピック係数;5.5)
配合(重量比)
可使時間
7
試験項目
硬化物比重
圧縮降伏強さ
圧縮弾性率
曲げ強さ
引張強さ
衝撃強さ
硬さ
引張りせん断
接着強さ
接着強さ
試験方法
JIS K7112
JIS K7208
JIS K7208
JIS K7203
JIS K7113
JIS K7111
JIS K7215
試験値
1.15
86.2
2850
86.9
49.3
3.2
83
単位
ー
2
N/mm
2
N/mm
2
N/mm
2
N/mm
2
kJ/m
HDD
JIS K6850
28.6
N/mm2
建研式,水中
4.5
N/mm2
3
58分(20℃)
■ 物性
特 長
① 水中でも硬化する性質を有することか
ら、湿潤面でも高い接着力を示します。
② 早期に強度が発現し、高強度が確保で
きます。
③ 接着強さが高く、硬化収縮率が小さいこと
から、十分な引抜き強度を確保できます。
*この試験値は試験の結果であり、性能を保証するもの
ではありません.
コンクリート構造物の調査・診断・補修を設計から施工まで確かな技術で対応
化工建設株式会社
KCグラウトTHK−B
■ 施工手順
事前の準備
事前の準備には、埋込栓の穿孔、穿孔穴と埋込栓の清掃
があります(①②③)。穿孔は、専用機械でφ52mm×深
さ130mm程度の大きさで行います。埋込栓の清掃は、埋
込栓に付着しているゴミや油分を除去するために有機溶剤
を含んだウエスで拭き取ります。
現場準備工
施工機械を設置する軽便トロを軌道上に配置し、施工機械
を設置します(④)。設置後、充填材を施工機械に据え付け
ます。主剤側の据え付けは、荷姿のキャップを外して注入
口アダプターを取り付け(⑤)、注入口に差込みます。硬化
剤は、硬化剤タンク下にあるボールバルブを閉めてから、
タンクに流し込みます。
穿孔穴の清掃
穿孔穴の清掃は、ゴミや穿孔時のセメントノロが付着して
いる孔壁面をワイヤブラシなどでケレンし、集塵機等で吸
引除去します。その後、アセトンなどの溶剤を含ませた
ウェスで穿孔内を拭いて清掃します。
充填材の打込み
充填材の打込みは、施工機械で充填材を練混ぜて圧送
し、穿孔穴に投入して行います。充填材の練り混ぜは以下
の手順で行います。
①
②
③
④
攪拌用モーターの作動
赤ランプの点灯を確認して、ポンプ作動
スイッチを持続して押します(⑥)
⑤
主剤・硬化剤が攪拌チャンバーに投入されます
ポンプ作動スイッチを押すのを止めた時点で自動的に
ピストンが反転しアクチュエーター側まで戻り、赤ランプ
が点灯します(⑥)
所定量投入さ
れたらポンプ作
動スイッチを押
すのをやめ、ア
クチュエーター
側までピストン
が戻り赤ランプ
が点灯するのを
確認します
⑥
材料吐出ホースから吐出される最初の
4ストローク分は廃棄します
赤ランプ
⑦
充填材の打込み
埋込栓の打込み
埋込栓の打込みは、清掃された埋込栓を穿孔穴の中央に
位置するように回転させながら打込みます(⑦)。
養 生
埋込栓を打込んだ後、72時間以上養生します。養生後、
転倒防止装置を取り付けます。
コンクリート構造物の調査・診断・補修を設計から施工まで確かな技術で対応
化工建設株式会社
東京都江東区南砂2−2−17
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作動スイッチ