アプリケーション実行環境の構築・運用を効率化する 「Cloudn PaaS」の紹介 NTTコミュニケーションズ株式会社 2015年4月 Copyright © 2014 NTT Communications Corporation. All right reserved. Agenda ① PaaS, Cloud Foundryと、そのメリット ② Cloudn PaaS の紹介 ・機能紹介 ・事例、他 2 ① PaaS, Cloud Foundryと、そのメリット 3 PaaS (Platform-as-a-Service)とは NWやOSだけでなく、ミドルウェアまで含めたアプリケーションの 実行環境を提供するサービス ⇒利用者は、アプリケーション開発/運用に集中できる。 アプリケーション ① アプリケーション ② PaaS基盤 ミドルウェア (APサーバ, DB等) SaaS OS PaaS 仮想化基盤 IaaS HW 4 PaaS の種類 PaaSには、ベンダ独自型の「プロプライエタリPaaS」と オープンソースの「オープンPaaS」がある。 プロプライエタリ PaaS オープンPaaS Cloudn PaaSはCloud Foundryを使用 Cloud Foundryとは 1 Cloud Foundry Foundation が開発のガバナンスをしている オープンソースのPaaSソフトウェア ・ Pivotal, EMC, VMWare, IBM, HP, SAP, NTT等が参加 ・ Apache 2.0ライセンス 2 マルチ言語, マルチサービス対応 ・ Java, Ruby, Node等、複数の言語に対応 ・ MySQL, PostgreSQL等、複数のサービスに対応 ⇒ベンダロックインの懸念がない 6 Cloud Foundryによる主なPaaS事業者 Cloudn PaaS (NTT Communications) Bluemix (IBM) Stackato (ActiveState) appfog Static.com MoPaaS Tier 3 Uhuru Software Pivotal Web Services 7 Cloud Foundry Community • コミュニティ活動はどんどん活発になってきている。 • GE, IBM等の大企業がCloud Foundryを使い始めている。 Commits and Contributors for source code on Github.com/cloudfoundry 8 n Cloud PaaS & Cloud Foundryによる構築稼働の削減 たとえば、WordPressを構築するとき IaaSを利用 Cloud Foundryを利用 1. OSをインストール&設定 1. WordPress を用意 2. Apacheをインストール 2. PaaSにデプロイ 3. PHPをインストール 4. mod_php等々設定 5. MySQLをインストール&設定 6. WordPressのインストール& 設定 様々なミドルウェアの 設定が必要・・・ 作業時間が激減! 9 Cloudn PaaS による分散環境の構築/保守コストの削減 複数のLB, APサーバによる分散環境を構築/保守する場合でも、 分散環境がクラウド基盤側で提供されるため、インフラSEが不要。 Cloudn RDBによる提供 Cloudn PaaSによる提供 APサーバ LB APサーバ APサーバ 10 DB Cloud Foundry による可用性の向上 アプリケーションがダウンした場合、自動的に起動します ・切り替え時間は一般的なアプリケーションの場合、数十秒程度 ・スケールアウトもIaaSより高速!! ①アプリケーション がダウンした! アプリ ②自動で起動 アプリ アプリ PaaS基盤 PaaS基盤 PaaS基盤 サーバ サーバ サーバ 11 Cloud Foundry による運用保守費の削減 Cloud Foundryは、アプリケーションの起動を担保します PaaSの場合 IaaSの場合 アプリケーション お客様 範囲 【PaaS】 アプリケーションの 起動までクラウド基盤の範囲 PaaS 範囲 OS IaaS 範囲 【IaaS】 仮想サーバの起動までクラウド基盤の範囲 ミドルウェア (APサーバ, DB等) 仮想化基盤 HW アプリケーション、ミドルウェアの起動は お客様責任 ※アプリケーションが正常に起動していることは、保証対象外です。 12 オンプレミス・IaaS・PaaSのコストイメージ IaaSだけでは必ずしもコスト削減にはならない。 PaaSによる自動化の仕組みにより、本質的なコスト削減が可能。 アプリケーション 監視・運用 インフラ/ ミドルウェア 監視・運用 設備償却 等 オンプレミス 4 4 4 アプリケーション 監視・運用 4 インフラ/ ミドルウェア 監視・運用 4 IaaS料金 3 IaaS 13 アプリケーション 監視・運用 PaaS料金 PaaS 3 5 ② Cloudn PaaSの紹介 14 n Cloud のサービスのラインナップ FLAT Type Compute LBA Compute LBA Auto Scaling Auto Scaling Monitoring Monitoring RDB Compute Security File Storage 本稿説明 範囲 VPC Type OpenNW PaaS VPC Type ClosedNW Compute Provisioning 共通 Object Storage Compute Security Logging Backup Advanced DNS CDN Cloudn PaaS の特徴 1 Cloud Foundry を採用したオープンPaaS オープンソースの Cloud Foundry を採用。 アプリケーションのポータビリティを確保するオープンPaaSを推進。 2 Cloudn各種サービスとの連携 Cloudn RDB, Compute, Object Storage等と高速接続 3 国内DCによる、日本国内からの高速アクセス 4 月額上限付き従量課金制を採用した、抜群のコストパフォーマンス ・ 1時間単位の分かりやすい従量課金 ・ データ転送量は無料 16 システム構成イメージ n 各Cloud サービスとの連携により最適なシステム運用環境を実現 Cloud n PaaS RDB AP AP開発者 インターネット ・保守者 高速 接続 NW機器 お客様 アプリケーション Built-In サービス エンドユーザ Object Storage n Compute Cloud RDB, ObjectStorageで対応できない要件の場合 Compute上に独自構築し、PaaSと高速接続できます。 17 Cloudn PaaSにおける提供機能一覧 分類 機能 ①アプリケーション実行環境 ②Multi-AvailabiltyZone ③ログ管理 基本機能 ④開発用Built-In サービス ⑥ジョブスケジューラ ⑤API ⑥Buildpack対応 オプション機能 SSL ログ監視 18 提供機能① アプリケーション実行環境 ◆ NW機器、ミドルウェア等は全て自動設定。すぐにアプリケーションを実行 ◆ アプリケーション実行後のスケールアウト、スケールアップが簡単 AP AP AP AP スケールアウト APスケールアップ (インスタンス追加) (メモリ追加) 【対応言語・環境】 言語 環境 Java 【JRE】Oracle Java 7, Oracle Java 8 【Webアプリケーションサーバ】 Tomcat 7 【フレームワーク】 Spring, Play, Grails Ruby 【バージョン】 1.8.7, 1.9.3, 2.0.0, 2.1.0, 2.1.1, 2.1.2, 2.1.3, 2.1.4, 2.1.5, 2.2.0 【フレームワーク】 Rails3, Rails4, Sinatra, Rack PHP 5.4, 5.5 19 提供機能② Multi-AvailabilityZone Cloudn PaaSでは、物理的に離れた拠点でMulti-AZを実現しています。 複数インスタンスを指定してアプリケーションをデプロイすると、異なる アベイラビリティゾーンへ配置します。 アプリケーションを任意のゾーンへ配置することも可能です。 Cloudn PaaS 1つのアプリケーションを 4インスタンスでデプロイ Zone A ( jp-e1a ) AP 20 AP Zone B ( jp-e1b ) AP AP 提供機能③ ログ管理 アプリケーションログを一元管理し、コントロールパネル, APIを通じて 検索可能です。 凡例:[タイムスタンプ][インスタンス番号]ログ内容 提供機能④ 開発用Built-In サービス 開発用にすぐに使えるDBを無償で提供 開発用Built-In サービス AP PostgreSQL 【提供DB】 No 種別 使用可能容量 区分 1 MySQL 5.5 10MBまで 無償 2 PostgreSQL 9.2 10MBまで 無償 ※ シングル構成となり、故障発生時にはサービス断時間が発生します。 また、故障時におけるデータの回復保証はありません。 22 提供機能⑤ ジョブスケジューラ 任意の周期にて以下の内容を実行できる機能です。 ・指定したコマンド ・特定URLへのHTTPリクエスト Webコンソールの設定画面 Cronの記法で周期を指定 23 提供機能⑥ API 以下のAPIを利用可能です。 ① Cloud Foundry のAPI ⇒Cloud Foundry APIを使用する各種ツールが利用可能。 (CLI, Eclipse プラグイン, Android用AP等) ② ログ機能に関するAPI ⇒アプリケーションが出力するログを一元的に検索, 取得。 24 提供機能⑦ Buildpack Buildpackとは ・アプリのデプロイをするときの手順をスクリプトで記述したもの ・Buildpackを利用することにより、標準では対応していない言語や ランタイムを利用可能 ・コミュニティによって、色々なBuildpackが公開されている 使用例)コミュニティが提供するGo言語のビルドパック $ cf push sampleapp –b https://github.com/cloudfoundry/buildpack-go 25 オプション機能 SSL お客様が取得した証明書によるSSLを利用可能。 ログ監視 アプリケーションが出力するログについて、対象ログ、監視キーワード、通知先 メールアドレスを登録しておくことで、ログ監視が可能。 対象のログに指定されたキーワードが出力された際、メール通知。 ログ監視 設定画面 26 Cloudn PaaS によるパッチ運用稼働の削減 Cloudn PaaSにおけるパッチ運用は、自動/手動を任意に選べます。 (1)自動アップデートを利用する場合 OS・ミドルウェアに対して、弊社が必要と判断したパッチが自動で適用されます。 パッチ適用は、原則としてメンテナンスタイム(水曜日夜23時~翌8時)にて行われ ますが、アプリケーションが再起動されるためダウンタイムが発生します。 ※複数インスタンス時も、ダウンタイムが発生する可能性があります。 ※緊急時はメンテナンスタイム外で行われる場合もあります。 ※アプリケーションが停止中はアップデートされません。 27 Cloudn PaaS によるパッチ運用稼働の削減 (2)手動で運用する場合 STEP1 メール周知を受けた後、アプリケーションを再度デプロイしてテストを行います。 Cloudn PaaS エンドユーザ アプリケーション① (運用中) アプリケーション② (パッチ適用環境でのテスト用) 保守運用者 STEP2 テスト完了後、アクセスを切り替え、旧アプリケーションを停止します。 Cloudn PaaS アプリケーション①(停止) エンドユーザ アプリケーション② (運用中) 保守運用者 再度 デプロイ Cloudn PaaSで動作容易なアプリケーション条件 ① Cloudn PaaSが対応している言語/フレームワークを利用している (※1) ② 必要なライブラリがCloudn PaaSでサポートしている (※1) ③ HTTP(s)以外のプロトコルを使用していない(※2) ④ 負荷分散方式として、ラウンドロビンで対応可能 ⑤ アプリケーションインスタンス同士が通信をしない ⑥ ローカルディスクに永続データを書き込まない (※3) ※1 任意のフレームワーク、ライブラリを buildpackにて利用可能 ※2 WebSocketは対応 ※3 永続データの保存は RDB、Objectstorageを推奨 29 提供価格 (税抜) インスタンス基本料金 メモリ容量 従量課金(/時) 128MB 256MB 512MB 1GB 2GB 4GB 月額上限料金 1.0円 2.0円 3.8円 7.6円 15.2円 28.8円 オプション 項目 500円 1,000円 1,900円 3,800円 7,600円 14,400円 月額料金 SSLオプション(1証明書毎に) ログ監視オプション(10監視条件毎に) 30 2,000円 1,000円 事例① APコミュニケーションズ様(1/2) APコミュニケーションズ様では、自社のSaaSサービスや SI案件にてCloudn PaaSを利用。 Cloudn PaaSを利用したサービス例 iOS/Android向け O2Oインバウンド顧客向け 街アプリV2 iPad向け ペーパーレスソリューション PrinPad 勤怠管理システム 安録 31 事例① APコミュニケーションズ様(2/2) 標準的な構成 3,800円/月 ・Cloudn PaaS(512MB、2インスタンス) 19,000円/月 ・Cloudn RDB(2vCPU、100GB)Multi-AZ 8,600円/月 ・Cloudn Object Storage 1TB 合計 31,400円/月 (税抜) PaaS 2インスタンス RDB Multi-AZ (100GB) 32 Object Storage (1TB) 事例② NTTデータイントラマート様 (1/2) イントラマート社は、新クラウドサービス「Accel-Mart」をCloudn上で開始。 Cloudn PaaSの機能を使用し、オートスケールアウト、ログ一元管理を実現。 Accel-Mart 実行環境 お客様 構築 範囲 ・BPM/ワークフロー ・ルールエンジン ・多次元DB Accel-Mart 開発環境 ・画面デザイナ ・BPM/ワークフローデザイ ナ ・外部連携ツール, etc Accel-Mart アプリケーション ・グループウェア ・文書管理 ・経費精算, etc Accel-Mart ポータル ・デプロイ ・バックアップリストア ・ログ閲覧/DL intra-mart Accel Platform (基盤機能) アプリケーションサーバ Cloudn 提供 範囲 (Resin + Java実行環境) PaaS(AP実行環境 Cloud Foundry) Compute Cloudn インフラ (NW, 物理サーバ, ファシリティ) 33 事例② NTTデータイントラマート様 (2/2) システム構成概要 ・アプリケーションはCloudn PaaSを利用。 ・DBは Compute上にPostgreSQL, Cassandraを自社構築。 Cloudn Compute Cloudn PaaS Accel Mart ポータル PostgreSQL Accel-Mart アプリケーション Cassandra LB等 エンドユーザ BizXaaS 監視基盤 (NTTデータ社) インターネット Accel-Mart 保守担当 ログ基盤 34 クラウド・エヌ・インフォーメーションサイト より詳しくはクラウド・エヌ・インフォーメーションサイトをご覧ください。 http://www.cloudn-service.com/
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