プラスチック材料の各動特性の試験法と評価結果

プラスチ・ 材料砂各動特性の
誠験法と評価締果
〈2〉’
安田 武夫*
1.プラスチックの各種物性と試験方法(続き)
これらの各種のプラスチックをその種類や特性に応
じて記号で規定するのがISO1043−1等で,プラスチ
1−3.ISOで規定されたプラスチック記号
ック製品の識別と表示を規定するのがISOユ1469で
本誌を講読されている方にとっては,常識的なこと
ある。
と思われるが,本節で取り上げるプラスチックの記号
ISO規格ではプラスチック材料の略号等の表示も従
に関連する事項であるプラスチックの分類を図5に示
来のものと少し異なっているので試験法を述べる前に
す。
紹介しておきたい。
プラスチックは,その加熱時の挙動により,大きく
①プラスチックー記号一
二つに分類される。すなわち,加熱すると溶融し,成
JIS K6899〔プラスチックー記号一第1’部:基本重合
形加工が可能となる熱可塑性樹脂,逆に加熱すると硬
体(ポリマー)及びそれらの特性〕酬は,IS01043−1を
化反応がすすみ,3次元化する熱硬化性樹脂の2種類
日本語翻訳してJIS化されたものであ乱
である。
JISK6899−2〔プラスチックー記号一第2部1充てん
熱可塑性樹脂は,コスト,市場規模,耐熱性により,
材及び強化材〕9,は,IS01043−2を日本語翻訳して
汎用プラスチックとエンプラに分類される。エンプラ
JIS化されたものである。
は,同様な定義で汎用エンプラとスーパーエンプラ(特
JIS K6899では(1)単独重合体材料及び天然高分
殊エンプラ)に分類される。
子材料に対する記号,(2)共重合体材料に対する記号,
‡Takeo YASUDA,安田ボリマーリサーチ研究所所長
〒168−O082東京都杉並区久我山4−27−7
(3)特性に対する記号と,(4)記号の使用例等につい
て記されている。また,(5)新しい記号の作成に関す
11l1一[ll1籔繍蝦篶匁燃汝…)
熱可塑性樹脂
1111糊1一[1繍悔災箏鼻{篶籔然欄
図5 プラスチックの分類
114
プラスチックス
る手引きも記されている。ここでは,(1)から(4)ま
言己号
で紹介し,(5)は省略する。
具体的例を表3に示す。
(1)単独重合体材料及び天然高分子材料に対する
(2)共重合体材料に対する記号
表3単独重合体材料および天然高分子材料に対する記号
記 号
材 料
CA
CAB
英 文
記 号
材 料
英 文
PF
フェノー1レーホ1レム
PFA
パーフルオロアルコ
PI
キシルアルカン
ポリイミド
Polyimide
PIB
ボリイソプテン:
Polyisobutene:
セルロースアセテート
CeHulose acetate
セルロースアセテート
ブチレート
Cellulose acetate butyrate
セルロースアセテート
プロピオネート
Ce11ulose acetate propionate
CF
クレゾールーホルム
Creso1−forma!dehyde
CMC
ポリイソブチレン
Polyisobutylene
カルボキシメチル
Carboxymethyl ce1lulose
PIR
ボリイソシアヌレート
CN
PMI
Polyis㏄yanurate
Polymethacry1imide
ニトロセルロース
CP
Ceuulose nitrate
PMMA
ポリメタクリルイミド
ポリメタクリル酸メチル Po1y(methyl methacrylate〕
セルロースプロピオ
Cellu1ose ProPionate
CAP
アルデヒド
アルデヒド
セノレロース
PMP
ネート
CTA
Cellulose triacetate
アセテート
MC
MF
ポリー4一メチル
Perfluoro alkoxyi alkane
Poly−4−methlPentene−1
ペンテンー1
セルローストリ
EC
EP
FF
Phenol−formaldehyde
PMS
POM
ポリーα一メチルスチレン Poly一α一methylstyrene
ポリオキシメチレン
Po1yoxymethylene
(ポリアセタール〕
(Polyaceta1)
エチルセルロース
Ethy1cenulose
エポキシド;エポキシ
Epoxide;Epoxy
フランーホルムアルデヒド
PP
PPE
ポリプロピレン
Polyformaldehyde
Po1yproPylene
メチルセノレロース
Furane−formaldehyde
Methy1cellulose
ポリフェニレンエーテル
Poly(Phenylene ether〕
メラミンーホ’レム
Melamine−formaldehyde
PPOX
ボリプロピレンオキシド
Po1y(Propylene oxide〕
PPS
ポリフェニレンスル
Poly(Phenylene sulfide)
アルデヒド
ポリホルムアルデヒド
PA
ポリアミド
Polyamide
PAI
ポリアミド/イミド
Polyヨmide/imide
PPSU
ポリフェニレンスルホン
Poly(Phenylene sulf㎝e)
ポリアクリロニトリル
Polyacrylonitrile
PS
ポリスチレン
Polystyrene
ポリエステルウレタン
Poly(ester urethane)
Polysulf㎝e
Po1ybutene−1
PSU
PTFE
ポリスルホン
ボリブテンー1
ポリテトラフルオロ
Polytetra到uoroethylene
ポリアクリル酸プチル
Po1y(butyI ac・ylate)
ポリプチレンテレ
Poly(butylene terephthalate)
PAN
PAUR
PB
PBA
PBT
フイド
フタレート
PC
PCTFE
ポリカーボネート
ポリクロロトリ
PDAP
フルオロエチレン
ポリフタル酸ジアリル
PE
ポリエチレン
PEEK
ポリエーテルエーテル
Po工ycarbonate
PolychlorotrifIuoroethylene
Po1y(diallyl Phthalate)
Polyethy1ene
Polyetheretherketone
ケトン
エチレン
PUR
PVAC
PYAL
PYB
PVC
PYDC
PVDF
PVF
PYFM
PVK
ポリウレタン
Polyurethane
ポリ酢酸ビニル
Poly(vinyl acetate)
ボリビニルアルコール
Poly(vi・yl a1cohol)
ポリビニルプチラール
Poly(vinyl butyral)
ボリ塩化ビニル
Poly(vi・yl chloride)
ポリ塩化ビニリデン’
Poly(vinylidene chloride〕
ポリふっイヒビニリデン
Poly(vinylidene fluoride)
ポリふっイヒビニル
Poly(vinyl fluoride〕
ポリビニルホルマール
Poly(vinyl formal)
ポリビニルカルバゾール Polyvinylcarbazole
PEI
ポリエーテルイミド
Poly(ether imide)
PEOX
ポリエチレンオキシド
Poly(ethylene oxide)
PES
PYP
ポリビニルピロリドン
Polyvinylpyrrolid㎝e
ポリエーテルスルホン
Poly(ether su!f㎝e〕
SI
PET
シリコーン
Silicone
ポリエチレンテレ
Poly(ethylene terephthalate)
SP
飽和ポリエステル
Saturated polyester
Poiy(ether urethane)
UF
UP
フタレート
PEUR
表4
ポリエーテルウレタン
ユリアーホルムアルデヒド
Urea−formaldehyde
不飽和ポリエステル
Unsaturated polyester
共重合体材料に対する記号
言己 号
材 料
英 文
A/B/A
アクリロニトリルノブタジエン/アクリル酸エステル
ABS
Acry1onitrile/butadiene/acrylate
アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン
Acrylonitrile/butadiene/styrene
A/CPE/S
アクリロニトリル/塩素化ポリエチレン/スチレン
Acrylonitrile/chlorinatedpolyethylene/styrene
A/EPDM/Slj
アクリロニトリル/エチレンープロピレンージエンノスチレン
Acry1onitrile/ethyIene−propylene−diene/styrene
Vo1. 51,No.3
115
具体的例を(表4)に示す。
(4)記号の使用例
(3)特性を表示するための記号
例①
必要とあれぱ,基本重合体の記号は,一っの基本重
合体の複数の変性物を区別するため最高4個までの記
号(表5)まで補足することができる。補足記号は,基
本重合体の後ろに置き,ハイフンで分離する。基本重
例②
“高一衝撃”変性ポリスチレン=PS−HI
合体の記号の前に記号を置いてはならない。
表4共重合体材料に対する記号(続き〕
材 料
言己 号
A/MMA
英 文
アクリロニトリル/メタクリル酸メチル
Acrylonitri1e/methyI methacrylate
ASA
アクリロニトリル/スチレンノアクリル酸エステル
Acrylonitri1e/styrene/acrylate
E/EA
エチレン/アクリル酸エチル
E曲y1ene/ethy1acrylate
E/MA
エチレンノメタクリル酸
Ethy1ene/methacry1ic acid
E/P
エチレンノプロピレン
Ethylene/ProPylene
EPDMl〕
エチレン/プロピレン/ジエン
Ethylene/propylene/diene
E/TFE
エチレン/テトラフルオロエチレン
Ethylene/tetrafluoroethylene
E/YAC
E/YAL
エチレン/酢酸ビニル
E曲ylene/viny王acetate
エチレンノビニルアルコール
Ethylene/vinyl alcohol
パーフルオロ(エチレン/プロピレン〕
Perf1uoro(ethylene/propylene)
FEP
テトラフルオロエチレン/
Tetrafluoroe血ylene/
ヘキサフ1レオロプロピレン
hexa伽oroproPyl㎝e
、_
MBS
MPF
PEBA
メタクリレート/ブタジエンノスチレン
Methacry−ate/butadiene/styrene
メラミン/フェノールーホルムアルデヒド
Melamine/pheno1−formaldehyde
ボリエーテルブロックアミド
Polyether block amide
SAN割
スチレン/アクリロニトリル
Styrene/acryl㎝itriIe
S/B
スチレン/プタジエン
Sty・e・e/b・t・q1・n・
SMA
スチレンノ無水マレイン酸
St皿ene/maleic a㎞ydride
S/MS
VC/E
スチレンノα一メチルスチレン
Styrene/α一methy1stwene
塩イヒビニ’レ/エチレン
Vinyl chloride/ethylene
YC/E/MA
塩化ビニル/エチレン/アクリル酸メチル
Vinyl ch1oride/ethylene/methy1acry−ate
VC/E/vAC
塩化ビニル/エチレン/酢酸ビニル
Vinyl chIoride/ethylene/vinyl acetate
VC/MA
塩化ビニル/アクリル酸メチル
Vinyl chloride/methyl acrylate
vC/MMA
vC/OA
塩化ビニルノメタクリル酸メチル
VinyI chloride/methylmethacry王ate
塩化ビニル/アクリル酸オクチル
Vinyl chloride/octyl acrylate
VC/YAC
VC/VDC
塩イヒビニル/酢酸ビニ1レ
Vinyl chloride/vinyl acetate
塩化ビニル/塩化ビニリデン
Vinyl ch1oride/viny!idene chloride
1,EPDMは,ゴムの記号である:定義については,IS01629を参照。
勃 日本およぴアメリカでは,“SAN”という記号は登録商標である。このため,日本およぴアメリカでは,スチレン/アクリロニトリルに
対しては,“AS”が使用される。
表5特性を指示する記号の例
記 号
C
D
E
F
意 味
英 文
塩素化(した〕
chlorinated
密度
density
発泡性または発泡(した)
expandable or expanded
軟質(の)または流体(の) f1exible or fluid
(液状)
(liquid state)
H
I
L
高 (い)
high
衝撃(性〕
impaCt
線状(の〕または低(い)
1inear or low
㎜
中(聞〕(の)または分子(の)
medium or molecular
意 味
記 号
N
P
R
T
U
V
W
X
英 文
標準(の〕またはノボラック normal or novolak
plasticized
可塑化(した〕
レゾール
reso1
熱可塑性(の)
themoPlastic
超または無可塑
ultra or mplasticized
非當に
Ve「y
weight
質 量
橋架け(した〕または橋架け crosslinked or cross,inkabIe
可能(の)
〔備考〕 日本語の括弧内は使用しなくてもよい。
116
プラスチックス
表6充填材および強化材の記号
記 号
B
C
E
G
K
L
M
P
Q
R
S
T
W
X
Z
材 料
英 文
炭素^
boron
carbon
クレイ
Clay
ガラス
g1ass
炭酸カルシウム
ca1cium carbonate
ほう素
セルロース.
ce11u!ose
鉱物.・},金属}
minera1,metal
雲母.
miCa
記 号
B
C
D
F
G
形態/構造
silicon
aramid
合成,有機.
synthetic,organic
タルク
talC
木材“
wood
規定しない
not specif1ed
その他‘
others
(注)“ これらの材料は,たとえぱ,それらの化学記号,または該
当する国際規格に規定された付加した記号によってさらに
規定してもよい。金属(M)の場合は,化学記号によって金
属の穫類を指示することを必要とする。
N
P
R
S
T
V
W
X
Y
Z
chips,㎝ttings
powder
fibre
摩砕粉
gromd
ウイスカ
whisker
編み物
knitted fabric
層(状)
1ayer
M
けい素
アラミド
beads,spheres,ba11s
チップ,切片
粉末
繊縫
正[
K
L
英 文
ビーズ,球,中空球
マット(厚手)
mat(thick〕
不織(布,薄手)
non−woven(fabric,thin)
紙
Pape「
ロービング
rOVing
うろこ,フレーク
sca1e,flake
ひも(紐)
cord
ペニア
Veneer
織物
woven fabric
規定しない
not specified
ヤーン
ya「n
その他‡
0血erS
舳 鉱物充損材は,具体的に特定化できるならぱ,たとえぱ,
記号に“E(クレイ)”,“P(雲母)”などを便用するほうがよい。
PS−H I
基本重合体
第1の特性化
第2の特佳化
単一のポリマーまたはコポリマーからなる製晶は,
つぎのように表示する。
例:アクリロニトリル/ブタジエン/スチレンの場合
〉ABS<
例③ “線状一低密度ポリエチレン=PE−LLD
(2).ボリマーブレンドまたは,アロイの表示
PE−L L D
例:アクリロニトリル/ブタジエン/スチレンとポリ
基本重合体
カーボネートのブレンドの場合
第1の特僅化
〉ABS+PC〈
第2の特性化
(3)充墳材組成物または,強化材組成物の表示
第3の特性化
(a)単一の充撰材または強化材を含む組成物は,ポ
JIS K6899−2では充填材および強化材の記号を材
リマーの略号の後にダッシュを付け,次いでこれらの
料と形態/構造により規定するものである。
添加物の記号とその質量%を例に示すように並べる。
充填材および強化材の記号を表6に示す。
例:鉱物粉末を30%含むポリプロピレンの場合
②プラスチック製品の識別と表示
JIS K6999〔プラスチックープラスチック製品の識
〉PP−MD30〈
(b)2種類以上の充填材または強化材を含む組成
別と表示〕10〕は,IS011469を日本語翻訳してJIS化
物は,例に示すようにこれらの添加物を括弧(丸括弧)
されたものである。
内に表示するのが望ましい。
この規格は,プラスチック材料から作られた製品の
統一的な表示の方式を規定する。表示を行う手段につ
例:鉱物粉末を15%とガラス繊維25%の混合物を
含むポリアミド66の場合
いてはこの規格の範囲外である。
〉PA66一(GF25+MD15)<
表示方式は,以下のとおりである。
または
プラスチック製品に表示する場合は,区切りのマー
ク「〉」および「<」で挟んだ適当な記号または略号を
〉PA66一(GF+MD)40<
用い,表面上の適当な位置に表示を付ける。
二つ以上の構成素材からなり,みえにくい成分をも
(1)単一構成成分からなる製品の表示
つ製品は,主要な目にみえる材料をまず表示し,その
Vol.51,No.3
(4)分離しにくい二つ以上の構成物からなる製晶
117
表7 データプロック2に使用するコード
コード
A
C
E
F
G
L
M
N
R
S
X
位置1
位置2∼8
表8データプロック3のピカット軟化
表9データブロック3の
温度に使用するコード
MFRに使用するコード
加工安定処方
着色品
コード
MFRの範囲
コード
(℃)
075
押出用
フイルム押出用
ビカット軟化温度の範囲
特殊燃焼特性処方
一般用
≦80
80<∼≦90
085
(9/10min)
03
095
90〈∼≦ユOO
12
105
100く
20
耐光または耐候処方
≦4
06
4く∼≦8
8く∼≦16
16く∼
成形用
自然色(非着色品〕
離型剤処方
滑剤処方
(k)塩化ビニルのホモポリマー及びコポリプーの
可塑化コンパウンド(PVC−P)
表示なし
1Z
(j)耐衝撃性ポリスチレン(SB)
帯電防止処方
(1)不飽和ポリエステル樹脂
(m)エポキシ樹脂
後に,他の材料の識別名を個々にコンマで分離して付
(n)エポキシ樹脂硬化剤及び促進剤
けるのが望ましい。質一量で主要な構成材料にはアンダ
(0)エチレン/酢酸ビニル(E/VAC)
ーラインを付ける。
(P)スチレン/アクリロニトリル.(SAN)コポリマ
例:目にみえる材料がポリ塩化ビニルの薄い被膜
で,その被膜が主要材料であるアクリロニトリル/ブタ
(q)メラミン/フェノール
ジエン/スチレンがインサートされたポリウレタンで
覆っているような,3種類の材料からなる製品の場合
(r)耐衝撃性アクリロニトリル/スチレン成形及び
の表示:
除く
〉PVC,PUR,ABS<
(S)ボリカーポネート
表示の方法は下記のいずれかによって行う。
(t)ポリアルキレンテレフタレート
・金型に記号を彫り,成形によって行う方法
押出材料(ASA,AES,ACS)ブタジエンを
・エンボス加工によって行う方法
(u)ポリメタクリル酸メチル(PMMA)
(V)プリプレグ
・メルトインプリント(刻印押し)によって行う方法
(w)ポリオキシメチレン(POM)
・その他,読みやすく,かつ,容易に消えない表示
(x)メタクリル酸メチル/アクリロニトリル/プタ.
プラスチック材料をこの方式よりも,さらに詳細に
ジエン/スチレン(MABS)コポリマー
記述することが望ましい場合,JIS K6999の付属書
JIS K6923−1〔プラスチックーポリスチレン(PS)
に引用した分類および命名方式を使用してもよい。
成形用及び押出用材料一第1部:呼び方のシステム及
JIS K6999一”9’の付属書で引用されている材料は
び仕様表記の基礎〕n,(上記のISOの日本語翻訳,付
24のISO規格で,材料名としては以下のとおりであ
表)の中にある熱可塑性プラスチックの呼び方は,(表
る。
7∼表9)に示す標準様式による(ここでは,PSの例を
詳細の内容は個別に参照願いたい。
示す)。
(a)フェノール樹月旨
(b)塩化ビニルのホモボリマー及びコボリマー
<参考文献〉
(C)塩化ビニルのホモボリマー及びコボリマーの
8)JIS K6899〔プラスチックー記号一第1部:基本重合体(ポリ
無可塑コンパウンド
(d)ポリスチレン(PS)
(e)ボリエチレン(PE)及びエチレンコポリマー
マー)及ぴそれらの特性〕
9)JIS K6899−2〔プラスチックー記号一第2部:充てん材及び
強化材〕
10)JIS K6999〔プラスチックープラスチック製品の識励と表
(f)ポリプロピレン(PP)及びプロピレンコポリマ
示〕
(9)ボリアミド (PA)
ぴ押出用材料一第1部:呼ぴ方のシステム及び仕様表記の
基礎〕
ユ1)JIS K69工3一ユ〔プラスチックーポリスチレン{PS)成形用及
(h)アミノプラスチック
(i)アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン
(ABS)コポリマー
118
プラスチックス
〔付表〕
JIS I(6923−1〔プラスチックーポリスチレン(PS)成形およぴ
押出用材料一第1部1呼び方のシステムおよび仕様表記の基礎〕(抜粋)
3.呼び方および仕様表記のシステム
熱可塑性プラスチックの呼び方は,つぎの標準様式による。
一ツクの呼び方は,つぎの標準様式による。
呼び方
識別項目ブロック
種類
ブロツク
規格番号
(記載任意)
ブロツク
個別項目プロック
データ
データ
データ
ブロツク ブロツク プロツク
2
1
3
データ
データ
ブロツク ブロツク
4
5
この呼び方は,記載任意の種類ブロック(熱可塑性プラスチックと記す。〕および識別項目プロックによって構成
記載任意の種類ブロック(熱可塑偉プラスチックと記す・1お上び識男帽目ブ
し,さらに・識別項目ブロックは,規格番号ブロックおよび個別項目ブロックによって構成する。
鑓韻担ツ、之堕・..ζ鰯撞1の蚤量jlJ項理塑工蛙雌弧蚊独た露際番量二⊆§9ユ幽ユ1二魍萱
圭記克旦.
あいまいな表示を避けるため・個別項目ブロックを,さらにつぎの五つのデータブロックに細分する。
デF・タブロック1:JIS K6899に規定する記号PSで,ポリスチレンを識別。
データプロック2:位置1:用途または加工方法
位置2∼8:重要な性質,添加剤およびその他補足情報
データブロック3:区分用の性質
データブロック4:充填材または強化剤,およびそれらの公称含有率(この規格では使用しない。)
データブロック51仕様の基礎とするために,追カ脂報を5番目のデータプロックに加えてもよい。
個別項目ブロックの最初の文字は,ハイフンとするそれぞれのデータブロックは,、互いにコンマで区切る。
使わないデータブロックがある場合は,そのデータブロックを二つ続きの分離記号,すなわち,二つのコンマ“,,”
によって示す。
2一呼び方の例成形用(M〕として製造され,耐光または耐候処芳(L〕を行ったピカット軟化温度が84℃(085〕,
MFRが9・Og/1O min(12)の自然色(非着色品〕(N)である熱可塑性プラスチック材料,ポリスチレン(PS)は,っぎ
のように表示する。
呼び方
識別項目ブロック
種類
ブロツク 規格番号
(記載任意)プロッタ
個別項目ブロック
デ』タ データ データ
ブロック ブロック ブロック
1 2 3
(熱可塑性プラスチック) JIS K6923−1(IS01622−1)一PS,MLN,085−12
ll1奏111・蕊緩忘肪≡}
位置3:」白然色(非着色晶)
データブロック3:位置11ピカット軟化温度(範囲)
位置2:MFR(範囲)
呼び方:(熱可塑性プラスチック)JISK6923−1(IS01622−1)一PS,MLN,085−12
VoI.51,No.3
119