program - 発達科学部/人間発達環境学研究科

学術交流協定校への留学の流れ
神戸大学は、海外の大学等の教育研究機関と協定を締結し実施細則を締結することで、
人間の発達を探求する
学術や教育上、双方の機関が関心を持つ分野において交換留学を行っています。これらの
協定校への留学の流れを紹介します。
留学先で専門につ
いてどのような学び
が可能か検討
留学の目的を
明らかにする
語学研修やサマー
スクール等、短期
でも海外の大学で
学ぶ体験
行き先を決める
国・大学
語学力を高める
留学して、
どのよう
に専門の学びを深
めるか語れる
TOEF L等 、英 語
外部試験の受験
英語で行われる授
業、
シンポジウム、
セミナーへの参加
グローバ ル 英 語
コース
(GEC)
留学説明会
願書配布
海外で学ぶ
協定校には2つのタイプがあります。一
つは神戸大学全体が関わっている全学
協定校です。もう一つは発達科学部・
人間発達環境学研究科が関連している
部局間協定校です。
部局
協定校
10月ごろ
全学協定校
11月∼1月
初旬
4月∼5月
初旬
パンフレットの内容に関する詳細情報はこちらから
願書受付
締め切り
学内選考
11月∼1月
1月中旬∼
5月中旬∼
留学先大学への
出願
2月∼4月
3月∼4月
7月∼8月
8月∼9月
8月∼9月
2月
SAHD
Study Abroad for Human Development
秋募集 春募集
program
神戸大学発達科学部・人間発達環境学研究科「留学のススメ」
http://www.h.kobe-u.ac.jp/study-abroad
留学受け入れ決定
ビザ申請取得、
飛行機、海外旅行保険
などの手配
*派遣校によって、
日程が
異なる場合があります。
*二次募集を行う場合が
あります。
渡航 留学開始
大学生活の限られた期間
に、留学を実現するために
は早めに計画的に準備する
ことが必要です。留学をし
ようと思ったら教務学生係
に問い合わせてください。
神戸大学発達科学部・人間発達環境学研究科 国際交流事業
人間の発達を探求する
海外で学ぶ
SAHD
Study Abroad for Human Development
program
2015 Spring
海外留学を目的とした奨学金への申請
海外留学を目的とした奨学金への申請には、大学での成績や語学力を申告することがよく
あります。日ごろから学力や語学力を高めることが奨学金の獲得につながります。詳しくは、関
連ホームページを参考にしてください。
(ウェブサイトでは、奨学金に関する詳しい情報も掲載しています。
)
問い合わせ先
国立大学法人 神戸大学発達科学部・人間発達環境学研究科 教務学生係
兵庫県神戸市 区鶴甲 3-11
TEL : 078-803-7920, 078-803-7924(内線 :7920,7924)
E-mail : hudev-kyomu@office.kobe-u.ac.jp
Faculty of Human Development
Graduate School of Human Development and Environment
文化や地理的条件を異にする社会において「人間の発達」に関わる多様な人々と積極的に交
流しながら、
「人間の発達」やそれを支える環境の具体的なありかたにつき、グローバルな視点か
ら実践的かつ理論的に追究し、それをとおして、持続可能な社会の構築に資する学問の発展と
人材の育成を目的にしています。
SAHDプログラム(Study Abroad for Human Development)
国際交流事業の目的を達成するために次のようなプログラムが準備されています。
海外協定校への留学…神戸大学が協定を締結している大学で、学ぶことができます。
2 海外実習…ゼミ等を中心に、短期間の海外実習を行います。
3 海外インターンシップ…海外提携企業等のインターンシップに参加することができます。
1
いずれのプログラムへの参加も、基礎的なコミュニケーションスキルと大学で学ぶ専門に対す
る意識を高めることが必要です。SAHDプログラムに参加し、国際的なコミュニティーにおい
て現実場面に向き合うことにより、グローバルなコミュニケーションスキルはさらに向上し、より
豊かな教養と専門性を備えたグローバル人材としての発達が期待できます。
部局間協定校
(全学協定タイプ2含む)
国名
対象
ヨハネス・ケプラー大学
Research Institute for Symbolic Computation
オーストリア
院
ヴィリニュス・ゲディミナス工科大学
リトアニア
学部・院
ロシア
学部・院
北京師範大学
教育学院、政治学與国際学院、外文学院
中国
学部・院
華東師範大学
教育科学学院、人文学院、継続教育学院
中国
学部・院
釜山国立大学
師範学部
韓国
学部
公州教育大学および教育大学院
韓国
学部・院
ナザレ大学再活福祉大学院
韓国
院
サン・ベーダ大学
フィリピン
学部・院
リヨン高等師範学校
フランス
院
中国
学部・院
ドイツ
学部・院
ロシア
学部・院
フィリピン
院
ペンザ州立建築建設大学
香港大学
ハンブルク大学
モスクワ教育大学
アテネオ・デ・マニラ大学
交換留学を希望する場合
は、英語の外部試験で基準
海外協定校一覧
英語外部試験の活用
まずは、コミュニケーションの道具として、
英語を聞き取り話せるようになりましょう。
全学協定校
ピッツバーグ大学
ワシントン大学
そのための身近な学習方法として、神戸
以上の得点を得ていることが必要になります。神戸大
大学で展開されている国際交流事業に参
学では費用を大学で負担し、1 年生と3 年生を対象に
加してみましょう。神戸大学には、世界中か
英語外部試験を行っております。英語外部試験の受験
ら毎年 100 人以上の留学生が来ています。
を目標 化し、早めに勉 強をはじめましょう。また、1 年
例えば、留学生と英語での会話を楽しむこ
次 前 期 の 英 語 外 部 試 験(学 部 によりTOEIC 又は
ロンドン大学東洋アフリカ研究学院
とも一つの方法です。また、毎年海外から
TOEFLのいずれかの受験が指定されている)によるプ
パンテオン・アサス
(パリ第2)
大学
多くの教員、学生を招いて国際シンポジウ
レスメントテストの成績上位者 20%を対象としてグロー
ムや国際セミナーも開催していますので、積
バル英語コース(GEC)による英語能力向上プログラ
極的に参加しましょう。正規の授業にも英
ムによる授業が実施されています。GECでは、留学準
語で行われる授業が複数あります。これら
備に対応したクラスが準備されています。なお、母語が
グラーツ大学
の機会を積極的に活用しましょう。さらに、
英語ではない国へ留学する場合は、その国の言語が話
ディスカッション、プレゼンテーションそしてラ
せるとより充実した学びが体験できます。
カレル大学
イティングに関するセミナーも準備されてい
ます。
発達
(ウェブサイトでは、語学学習等に関する詳しい情報も
掲載しています。)
大学で学ぶ専門に対する
意識を高める
オタワ大学
クイーンズランド大学
西オーストラリア大学
パリ西ナンテール・ラデファンス
(パリ第10)
大学
人文
国文
ヴェネツィア大学
米国
カナダ
オーストラリア
英国
フランス
オーストリア
チェコ
オランダ
イタリア
ブルガリア
ヤゲウォ大学
ポーランド
海外での学びにおけるテーマを明確にしようとする
武漢大学
ことが必要です。海外に行ってどんなことを学ぶの
清華大学
か、国内での学びだけではなぜ十分ではないのか考
国名
ソフィア大学
ソウル国立大学校
韓国
中国
上海交通大学
え、自分自身の学術的専門性やキャリア形成と向き
国立台湾大学
合いましょう。
▼
グラーツ大学でのセミナー
発達科学部 人間表現学科 表現文化論コース 豊田真規
イギリス ロンドン大学(2015 年 8月から2016 年 3月)
一回生の冬、大好きなクラシック音楽発祥の地ヨーロッパを訪れた時、音や映像などでしか触れること
の出来なかったクラシック音楽の世界観を五感で感じ衝撃を受けました。それをきっかけに、自分の常識に
とらわれない環境で多角的に音楽学を勉強したいと思い、留学を希望するようになりました。交換留学生
として派遣されるロンドン大学は、世界中から集まる様々なバックグラウンドを持った学生と独自の音楽文
化をシェアしながら学ぶことができる大変魅力的な大学です。同時に、ロンドン交響楽団の取り組みを研
究したいと考えており、
ロンドン大学への留学のための選考に挑戦することを決意しました。準備段階では、
もちろん英語力を高めることも必要ですが、それよりも留学を通して何を学びたいのかを具体的に表現でき
るよう取り組みました。時間はかかりましたが、自分と向き合う良い時間だったと思います。夏から始まる留
学生活では、多文化共生社会ならではの音楽体験を経験し、将来に活かしていきたいと考えています。
高度教員養成プログラム―海外教職研修―
人間発達環境学研究科 教育・学習専攻 教育科学論コース 馬場大樹
私は、フランス南部のマノスクという街にある、PACA 国際学校で、高度教員養成プログラムの一環と
して海外教職研修を行っています。主たる業務は、国際学校に通う日本人の子どもに、日本のカリキュラ
ムによる授業を提供することです。日本の学校とその形態を含め文化が大きく異なっているため、授業の
立案から実践まで、日本で行うのとは異なり異文化への配慮が必要とされます。しかし、国際学校の先生
方の教授スキルを参考にしながら、目の前の子どものニーズに応えようという意識で、日々努力しています。
本研修による現場経験を経て子どものニーズへと意識が向くようになり、今後は、子どもの姿を起点とした
研究を進めていきたいとより強く考えるようになりました。
『留学の可能性』
人間発達環境学研究科 人間環境学専攻 生活環境論コース 山ノ井大輔
パリ・ディドロ
(第7)
大学
ライデン大学
自分と向き合う―交換留学に向けて―
フランス PACA(Provence-Alpes-Cote d'Azur)国際学校(2015 年 3月)
最新情報は、裏面URL
(http://www.h.kobe-u.ac.jp/study-abroad)
をご覧ください。
コミュニケーションスキルを磨く
コミュニケーションの道具として、
気軽な気持ちで英語を聞き取り
話せるようになる
窓口
MESSAGE
「人間の発達」とは、一人ひとりのwell-being(善き生)を実現するために個人や集団が潜在
的にもつ多様な能力を開花させていくことです。本学部・研究科が行う国際交流事業は、歴史・
海外協定校一覧
発達科学部・人間発達環境学研究科における
国際交流事業の目的
台湾
オーストリア グラーツ大学(2014 年 9月から2015 年 8月)
元々、
“Happiness”幸せについて興味を持っていました。日本は経済的に豊かでありながら国民の幸
福度が低いと報告されています。そこで、国民の幸福度の高い国の一つオーストリアで生活し、日本の幸
福度を改善させる要因について明らかにしたいと考え留学を決意しました。また、留学先であるグラーツ大
学には短期の語学留学で訪れたこともありました。しかし、最初の2、3カ月は生活に馴染むのに苦労しま
した。特に言葉の問題からコミュニケーションを取ることが億劫になり、なかなか慣れることが出来ず、時に
は塞込むこともありました。休日には近隣の国を旅行したり、現地に少しずつ慣れてくるに従って自然とそ
の苦労は減ってきました。言葉にも慣れ、一つの壁を超えることができました。留学を通して取り組みたい
ことが数多く浮かび、将来の可能性に向かって自信もついてきました。この経験は自分の人生において大
きな力になると確信しています。
私と違うから彼らはきっと面白い
人間発達環境学研究科 人間環境学専攻 自然環境論コース 赤松大地
デンマーク オーフス大学(2013 年 8月から2014 年 7月)
「私のしたいことは何か」それを実現するために留学が必要であると感じるならば、ぜひチャレンジしてく
ださい。私の場合はある論文を読んだことから、
「海外の研究室体制」を経験したいと思い研究室に所属
する形で留学しました。そこで、海外の研究室の大きさ、学生の知識の深さ、メリハリの強さを知りました。
また、何よりも言葉の壁を気にせず、異文化へ歩み寄る姿勢を実感しました。特に語学力の弱さは留学中
の自分自身にとって、一 番の問 題であると思っていましたが、学 友たちは私の話す英 語に対して
「Japanese English だね。」
「日本人だから英語が変でも当然でしょう、気にせず話して」と歩み寄って来
てくれました。それは、大変嬉しく、自分に自信が持てた瞬間でした。私も彼らのように、
「私と違うから彼ら
はきっと面白い」という感覚を大切に持ち続けたいと思います。留学するにあたって、語学力のことが心配
になるかもしれませんが、もし留学する機会があれば、言葉の能力は気にせず「何がしたくて留学したのか」
を大切に過ごしてください。
研究者としてのキャリア形成
人間発達環境学研究科 教育・学習専攻 教育科学論コース 江草遼平
デンマーク オーフス大学(2014 年 1月から2014 年 6月)
研究者としてのキャリア形成と、自身の研究テーマについて深めるために留学しました。学部生時代か
ら、聴覚障害児を対象とした人形劇視聴のためのICT 技術の開発について研究しており、人形劇文化
の中心である欧州、中でも福祉やデザインに関する先進的な取り組みがなされている北欧に興味・関心
を持っていました。恥ずかしながら、語学力は留学生活を送るには十分ではなく、そのことに尻込みもして
いました。しかし、親切なチューターや学友、大学からのサポートに恵まれ、とても楽しくまた豊かな学びを
体験することができました。留学で得たこのような経験は海外で行われる学会に参加したり、いろいろな国
から集まってくる留学生同士で交流を行う際に大きな力になったと感じています。今後は、この体験で得た
知識やコミュニケーションスキルをもとに、積極的な研究活動を進めていきたいと考えています。